シックハウス症候群・室内化学汚染・「化学物質過敏症」は、3つ以上の面から取り組まないといけない。

〔第75回〕 シックハウス症候群・室内化学汚染・「化学物質過敏症」については、住宅を建築・購入する方にとって関心が高いもののひとつです。 最近、福島第一原発の事故で放射能汚染の問題が出てきましたが、住宅の建築においても、「放射線」と「放射性物質」からの防禦というものを、これからは考えていかないといけないとともに、放射能汚染を受けた物を住宅での建材に使用することでの被害という問題も、今後、出てくる可能性も考えられると思います。
   
   さて、今回は、「放射線」「放射性物質」の問題は少し離れまして、シックハウス症候群・「化学物質過敏症」への取り組み方について考えます。 「シックハウス症候群」というのは、住宅において使用されている化学物質の影響で健康を害することを言いますが、そういった問題は住宅に限ったことではなく、職場においても考えられることであり、戸建住宅に限らずビル建築においてもあることで、「シックビル症候群」という言葉もありますが、「シックハウス症候群」の方が一般に通っているかと思います。「化学物質過敏症」という言葉は、人間が健康を害するのは住宅の建材からの化学物質だけでなく、食事により体内に入った化学物質なども影響しますから、「シックハウス」と住宅や建物だけに限定した言葉より適切な表現かもしれませんが、逆に、「過敏症」という表現をしてしまうと、「過敏」でない人間にとってはかまわない、「過敏」な人間の方が適応すべきではないかという論理になってしまうおそれもあるので、その点で、最適な用語ではないかもしれません。
  
   「シックハウス症候群」については、ある程度の対策は取られたものもありますが、不十分な対策で「ごまかした」と指摘されるものもあります。 ホルムアルデヒドの放散量については、何段階かに分けて「放散量」の表示をするようになりましたが、住宅メーカー・工務店や担当者によっては、「少ない」という表示のものを「安全」のように言ってしまう人がいますが、「少ない」は、あくまでも「少ない」であって、完全に問題がないとまでのものではありません。 又、鉄骨造のビル建築で耐火材として吹き付けられていたアスベスト(石綿。蛇紋岩の天然鉱物繊維)の代替材として、ロックウール(岩綿。玄武岩から取れる人工鉱物繊維)やグラスウール(ガラス繊維)が使用されたりもしたようですが、アスベストと同様の害はないとしても、代替材にまったく問題がないわけではなく、アスベストを使用していないということから、逆に、使用者側に、従業員に対して、「アスベストじゃないのだから吸い込んだっていいだろう」という主張・要求がされてしまうといった事態もでてきました。(「普通のホコリ」だって、吸いこんで健康に良いわけないのですが。)
   そして、問題点として、シックハウス症候群の原因物質と言われた物を使用しないとした時に、それなら、その代わりに何を使うのか、どうするのか、という問題が出てきます。

   それで、です。 今回、多方面から取り組まないといけないということを標題にもしました。
   かつて、私の父が化粧品会社に勤めていて、その際、アトピー性皮膚炎の対策をおこなうのに、化粧品会社だけで取り組むのではなく、ダニを排除するために電気掃除機の関係で電気器具のメーカー、食事を考えるのに食品メーカー、そして、住環境を考えるのに住宅メーカー、薬剤による治療という点で製薬会社といったところと協同での研究をおこなっていたようです。

   シックハウス症候群について考えるにおいても、住宅・家・建物のみで考えるのではなく、食事や衣服などとも合わせて考えていった方が良いでしょう。

   そして、「住宅」についてなのですが、お施主様の中には、「シックハウス症候群」の問題 を考えるにおいて、新築する建物、新しく購入する建物についてだけ考える方がありますが、それは最適な考え方ではありません。
住宅について考えるにおいても、
1.新築する建物、購入する建物そのものの建材から発生するもの。
2.引き渡し後に、お施主様が持ちこむもの、家具(置き家具)などから発生するもの。
3.入居後に入居者が使用するもの。殺虫剤・防虫剤等から発生するもの。
この3つから考えないと、建物そのものから発生する有害化学物質が減っても、2・3から発生するものが多ければ健康な暮らしはできません。

   今回、この稿を作成しようと考えたのは、〔第62回〕《男性社員にゴキブリ処理をさせる方法、もしくは、「営業力のある女」と「ない女」~営業と会社の話(8) 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201109article_2.html と、〔第64回〕《受動喫煙より害が大きい受動放射能被害、及び、受動電磁波被害~営業と会社の話(10)》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201109article_2.html の2つの稿を読み返してみて、殺虫剤と電磁波による被害について、もう少し、述べる必要があると考えたことからです。
   そして、住宅会社の従業員でもおバカな奴がいるもので、単にわかっていないだけならまだ希望もあるのですが、人の言う事はきいてはならないという信念を持っているような人もいるのです。そういう人は、勤めるにしても、住宅建築の業界以外の職場に勤めるようにしていただいた方が周囲のためにも本人のためにも良いと思うのですが、わざわざ適性のない所に勤めようとする人というのがいるもので、シックハウス症候群を周囲に押し付けるような、いわば、“シックマン症候群””シックウーマン症候群”とでもいうような人がいます。

   「バルサン」という商品を知っていますか? 「くん煙殺虫剤」の代表のような商品で、中外製薬が出しています。
「週刊金曜日」編『買ってはいけない』(1999.5.20.株式会社金曜日)の中の渡辺雄二「中外製薬 バルサン」で取り上げられているので、少々、引用してみます。
≪…「バルサン」には、ダニ・ノミ用の「バルサンPVジェット」と、ゴキブリ・ノミ・イエダニ用の「バルサンSPジェット」がある。「PVジェット」の有効成分は、ペルメトリンとジクロルボス、「SPジェット」はペルメトリンとメトキサジアゾンである。
   共通のペルメトリンは、ピレスロイド系の殺虫剤で、農薬として使われ、昆虫に対しては神経毒として作用する。人間が大量に摂取すると、嘔吐・下痢・頭痛・耳なりなどがみられ、重症になると、呼吸障害や震せん(ふるえ)を起こす。 「PVジェット」はペルメトリンを1%、「SPジェット」は4%含む。これらは煙とともに部屋に拡散し、床面・壁・天井に残留する。人間が摂取する量は微量だが、それでも危険だ。ペルメトリンは発がん性があるからである。アメリカ環境保護局(EPA)は、ペルメトリンを動物実験で発がん性が示された農薬のひとつにあげ、アメリカ科学アカデミーは、発がんの危険度の高い農薬と指摘している。
   「PVジェット」に含まれるジクロルボス(DDVP)はもっと危険だ。有機リン系の殺虫剤で、農薬のひとつ。急性毒性が強いため劇物に指定され、ラットの投与実験では免疫力の低下が観察された。また催奇形性(胎児に障害を起こす毒性)もあり、ニワトリの受精卵に注入すると、ひなに軟骨形成不全、くちばしの湾曲、脛骨(むこうずねの部分)の変形がみられた。国際がん研究機関(IARC)は、ジクロルボスがネズミの胃やすい臓に腫瘍を起こすとして発がん物質に指定している。
   「SPジェット」のメトキサジアゾンは、昆虫を殺す力が強く、とくに薬剤抵抗性を持ったゴキブリに効くという特徴がある。なお、アース製薬の「アースレッドW」の有効成分は、ペルメトリンとメトキサジアゾン。「ダニアースレッド」は、メトキサジアゾンとピレスロイド系殺虫剤のフェノトリン。フェノトリンについては、毒性が明らかにされていない。
   くん煙殺虫剤を使う人は、その理由のひとつにアレルギーの予防をあげる。アトピー性ヒフ炎やぜんそくなどの原因とされるダニを退治してしまおうというわけだ。しかし逆に殺虫成分がアレルギーを誘発したり、悪化させる恐れがある。・・・・・
   ・・・部屋の換気をよくする。生ゴミを片づける、ペットを外に出すなどすれば、ダニ・ノミ・ゴキブリの発生は減らせる。工夫次第で危険な くん煙殺虫剤などいらないのだ。≫
  ここで、特に「バルサン」の名前を出しているのは、バルサンだけに問題があるからではなく、くん煙殺虫剤の代表のような商品だからです。
  私が生まれた頃は、「バルサン」などというものはなかったし、ない以上は使用しないで生活してきたのです。それで困ることなどなかったのです。安易にこういったくん煙殺虫剤を使用したがる人というのは、部屋を十分に掃除するとか、それより前にやるべきことをやっているかどうか、考えてみるべきです。
  そして、ゴキブリがいるのと、ペルメトリン・ジクロルボス・メトキサジアゾン・フェノトリンといった化学物質が部屋に付着するのと、どちらが、そこで生活する人間にとって害が大きいかということを考えてみるべきです。
  
  放射能汚染の問題において、中部大学の武田邦彦教授のブログhttp://takedanet.com/ を見ると、「たし算ができない大学教授」といった指摘がさかんにされてきました。要するに、放射能の被曝は、食べ物だけ、飲料水だけ、空気だけ、対外からの放射線の被曝だけで考えるのではなく、それらの合計で考えないといけないので、福島第一原発から遠く離れた外国においては、日本からの輸入される食品についてだけの放射線量で考えても良いが、東日本においては、たし算をした上でも大丈夫かどうかを考えないといけないのであって、あるひとつのものだけで見て「ただちに影響がでるレベルではない」などと言ってもだめだということを言われているのです。
  シックハウス症候群・「化学物質過敏症」についてもそうです。 田辺新一『室内化学汚染―シックハウスの常識と対策』(1998.7.20.講談社現代新書)には、「トータルボディーロード」として、石川哲『化学物質過敏症ってどんな病気』(合同出版)より引用した図が書かれています。化学物質過敏症とは、バケツに水を注ぐのと同様だというのです。「環境的要因」「遺伝的要因」「老化」という水がバケツに注がれ、そして、それが一定量以上になると、バケツからあふれだして「発病」するという図です。だから、「化学物質過敏症」と表現して、一見、他の人より「過敏」に見える場合でも、実は、それまでに「バケツ」に注ぎ込まれたものが多いために、少しの化学物質でも、「バケツ」からあふれだして症状がでてしまうということがあるというのです。一見、「過敏」であるように見えても、もともと過敏であったのではなく、それまでに、「バケツ」にいろいろなものを入れてしまって余裕がないために、少しのものでも発症してしまい、「過敏」であるかのように見えてしまっていることがあるというのです。

  住宅において「シックハウス症候群」「室内化学汚染」「化学物質過敏症」を考える際にも、
1.新築する建物、購入する建物そのものの建材から発生するもの。
2.引き渡し後に、お施主様が持ちこむもの、家具(置き家具)などから発生するもの。
3.入居後に入居者が使用するもの。殺虫剤・防虫剤等から発生するもの。
を足し算する必要があります。
そして、「住」の部分における足し算をしたならば、それに、「衣」の部分と「食」の部分を足し算して考える必要があります。

  建物については、完全ではないけれども、20年くらい前に新築されている住宅と、今現在、新築される住宅とでは、最近のものの方が、有害化学物質は相当減っていると思います。これはどの住宅建築会社がということではなく、全般的傾向としていえることだと思います。 しかし、建物自体の有害化学物質が減っても、それにプラスして、くん煙殺虫剤であるとかを無防備に使用したのでは、「足し算」するとけっこうな数値になってしまったりするのです。
  せっかく、新築時において、建物から発生する有害化学物質を減らしても、入居後に、「バルサン」などの くん煙殺虫剤を炊いて有害化学物質を床・壁・天井や家具その他に付着させたのでは、いったい、何をやっていることかわかりません。
  住宅建築の仕事に携わる人間は、こういったことも理解し認識しなければいけませんし、「住」は「住」だけで孤立して存在するのではなく、「衣食住」の一部分として存在するということも認識しないといけません。

  《男性社員にゴキブリ処理をさせる方法、もしくは、「営業力のある女」と「ない女」~営業と会社の話(8)》 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201109article_2.html で登場したゴキブリに対して場所をわきまえずに絶叫する新入女性社員が、職場でゴキブリを発見したからといって、「バルサン炊こう」と言いだし、 「バルサンの害はゴキブリの害よりはるかに大きい」と住宅建築業におけるベテランの私が指摘してもきかないので、困った人を雇ったものだと思ったということがありました。「衣食住」全般のあり方を考えるという姿勢がないと、自分の為にもお施主様の為にも良い住まいは作れないと思います。
  建築会社の人間もお施主様も、シックハウス症候群・室内化学汚染・化学物質過敏症と言われる問題は、
1. 「衣」「食」「住」を総合して考える。
2. 「住」においては、
  (1)建築物そのものからのもの。 (2)家具など、後から持ち込む物からのもの。 (3)殺虫剤などからのもの。この3つの合計から考える、
ということ、「足し算」の思考を、再度、認識する必要がありますし、認識できないようなら、「住」の一部分の建築物そのものからのものだけ認識してても、良い住まいはできない
と考えないといけないでしょう。
  又、くん煙殺虫剤を自宅で使うのであればまだしも、職場などで使用するとなると、他の従業員も有害化学物質による被害を受けることになりますから、そういうものを他の従業員の健康・他の従業員の意志を無視して「バルサン炊こう」とする人間というのは、職場における協調性という点において問題があると言わざるをえません。

  〔第64回〕《受動喫煙より害が大きい受動放射能被害、及び、受動電磁波被害~営業と会社の話(10)》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201109article_2.html で取りあげた「電磁波」についても同様のことが言えます。 「電磁調理器」や「オール電化住宅」を勧める会社の人、具体的に固有名詞をだせば、東京電力なのですが、電磁波の量がそれほど多くないということを良く言うのです。その話を聞いて、「天下の東京電力」が言う事なのでそうかいなあ・・・と思って、そのまま見込客や契約客に話す住宅会社の営業もいるらしいのですが、ここでも、「足し算」をして考える必要があると思います。私は「電磁調理器」や「オール電化住宅」について、絶対的に否定しようとまで思っているわけではないのですが、「電磁波の量がそれほど多くないから」という、放射線量が、健康診断の時のX線撮影と比較してどうとか、CTスキャンと比較して、飛行機で海外旅行をした時に飛行中に浴びる放射線量と比較してとか、自然界にある石が放射線を出していてその量がどうとか、そういう比較をして、原発からの放射線量を論じるのと同様の、「電磁波」に関しての胡散臭い感じがする論理に好感が持てないのです。
   ひとつの電気器具が発生させる電磁波の量がそれほど大きくなかったとしても、それほど大きくないからいいじゃないか、と増やしていくと、「足し算」をした時には相当の量になっている可能性が考えられると思うのです。
   そして、電磁波を発生させる電気器具についても、やはり、
1.建物を建てる時に装着している電磁波を発生させる装置。
    電磁調理器、ビルトインタイプの電子レンジ、など。
2.入居後に持ち込む電磁波を発生する電気器具。    ビルトインタイプでない電子レンジ。電動カミソリ・携帯電話・パソコンその他、電気器具全般。
の両方を合わせて考える必要がある、という事を認識しなければいけません。電子レンジ等の電磁波に関心を持てないようでは、住宅屋はやめた方がいいのじゃないかと思います。

   シックハウス症候群・室内化学汚染・化学物質過敏症についても、電磁波についても、放射能汚染と同様に「足し算」をして考える思考が必要であることを建築屋として、再認識・再確認したいと思います。
 
   私は、住宅建築の会社に勤める者として、健康な住まいを考えるのは当然のことであり、職種が何であれ、住宅建築の会社に勤務する者は、こういった問題に関心を持つのが普通で、持たない人間がおかしいと思ってきました。  雁屋哲 作・花咲アキラ 画『美味しんぼ 〔酔うぞ~! とことん酒編〕』(2000.6.30.小学館 My First BIG)に収録されている「杜氏と水」では、日本酒の会社の経営者が水について鈍感であることから、そういう会社には勤めたくないと杜氏が去ろうとする話がでています。
  私の父は、「会社の内容を見るには、総務・人事の人間を見ればわかる」といったことを言っていたことがありました。営業の人間を見たのでは、営業の場合は、大変、優秀で良心的な人がいても、それは、たまたま、その人がそういう人であっただけというケースがあるのに対して、総務・人事の場合は、そういうことは少なく、ろくでもない会社は総務・人事にそれがでるということを言っていたのです。
  しかし、経営者がシックハウス症候群・室内化学汚染や電磁波の問題について無神経であるならば、総務・人事に限らず、どういう職種であれ、そういう問題に造詣のある従業員は出ていき、無神経な人間の方が残ってしまうという結果になる可能性もあるでしょう。
  昔、勤めたある会社で、入社直後に見せられた研修用のビデオに、「なんだか、花登筐(はなと こばこ)のドラマみたいな話だなあ」と感じた話がありました。 滋賀県の大商店の子供が小学校を卒業する頃に、親戚のおやじが、「おまえ、もしかして、大店(おおだな)の跡取りというのは、ろくに働かずに楽してえらそうにできる立場を継ぐものだとでも思ってるということはないか?」と語る場面がありました。「そうじゃないんだぞ。 逆に、他の人間にないつらい思いもして、自分を押さえ、他の人間より働かなきゃいけないというそういう立場を継ぐんだぞ。わかってるのか。」と話すのですが、従業員がシックハウスや電磁波について考えても、そういった問題を理解しない理解しようとしない経営者であるならば、その会社・その会社の商品はそういう会社・商品になっていくでしょうし、杜氏が逃げ出すようにその会社から出ていく従業員も、結果として出てくる可能性があり、それは、総務・人事に限らないと私は思います。
  『美味しんぼ 〔酔うぞ~! とことん酒編〕』の「杜氏と水」の話では、杜氏の喜山さんが日本酒の会社の専務の行動に嫌気がさした話を聞いて、専務と中松警部が「まるでわからねえなあ・・・」と言ったのに対して、山岡は「なに言ってんの。それじゃ杜氏さんが怒るの当たり前さ。」と言い、栗田さんも「私もわかったわ。どうして喜山さんが怒ったか!」と語りますが、実際には、どの業界であるかにかかわらず、「それじゃ・・怒るの当たり前」のことを「まるでわからねえ」経営者がいるのかもしれません。
画像

 ↑(手前左)田辺 新一『室内化学汚染―シックハウスの常識と対策』(1998.7.20.講談社現代新書)
   (手前右)河野 修一郎『検証! くらしの中の化学物質汚染』(2001.6.20.講談社現代新書)
   (後ろ左)「週刊金曜日」編『買ってはいけない』(1999.5.20.株式会社金曜日)
   (後ろ右)雁屋 哲 作・花咲 アキラ 画『美味しんぼ(おいしんぼ) 〔酔うぞ~! とことん酒編〕』(2000.6.30.小学館 My First BIG)
               (2011.11.5.)
★  11月13日に≪福島女子駅伝があり、そこで主催者が「何が起きても責任をとらない」というのに中学生の女の子も含めてサインをさせている≫そうです。中部大学・武田邦彦教授がブログhttp://takedanet.com/ の《緊急 たとえ明日でも!!福島女子駅伝》http://takedanet.com/2011/11/post_9c72.html で述べられていますが、運動競技の開催者は、そこでその競技をおこなって大丈夫かどうかということを、放射能汚染の問題も考えた上で検討すべきです。 ≪駅伝の本質は健やかな成長です。なんで放射線の強いところで走らせるのでしょうか?人の痛みがわからなければ駅伝などやるべきでもありません。≫と武田教授が述べられていますが、その通りです。運動競技の開催者は、運動・スポーツというものは健康増進のためにおこなうというのが第一義だということを再認識すべきです。男性にとっても放射能による被害は軽視できませんが、特に、若い女性には影響があるということくらいは、運動競技の主催者は理解すべきです。
  運動競技の大会に参加を考える人は、放射能汚染が及んでいる場所での参加の影響というものも考えた上で参加してよいかどうかを考えないといけません。
  学校その他の団体のスポーツの「指導者」は福島県東部中部などでのスポ―ツの大会への参加を決して強制してはいけません。放射能による被害は、根性で克服できる性質のものではありません。 (2011.11.13.)
 
【追記】 〔第74回〕で《「主婦目線での」「女の発想で」「女性建築士による」を建築屋で 売り にするのは、もうやめませんか?》 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201111article_1.html を公開いたしましたが、室内化学汚染・シックハウス症候群や電磁波被害に関心も持てないような者が、単に女性であるからというだけのことで、「主婦の発想」「母親の発想」などというあつかましいい・ふてぶてしい主張をするのはやめていただきたいと私は思います。 男性であるか女性であるかにかかわらず、室内化学汚染や電磁波被害・放射能被害について関心を持ち、対策を取ろうという姿勢を持てる人間は「母親の発想」を身につけているというべきであり、そういう姿勢を持てない人は、女性であれ母親であれ、「母親の発想」だの「主婦の発想」だのとあつかましいふてぶてしい主張をするのはやめるべきです。 (2011.11.13.)





しのびよる有害電磁波の恐怖 (TAIRIKU BOOKS)
大陸書房
藤本 憲幸

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by しのびよる有害電磁波の恐怖 (TAIRIKU BOOKS) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



シックハウス診断士受験テキスト〈上〉
オーム社

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by シックハウス診断士受験テキスト〈上〉 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック