貴船神社に行ってきました。 及、「丑の刻参り」考察

〔第79回〕
  有名な貴船神社に行ってきました。
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 ↑貴船神社(きふねじんじゃ) 本宮 拝殿(手前)・本殿(奥)
貴船神社のホームページhttp://kibune.jp/jinja/history/ には≪御創建の年代は不詳ですが、奥宮が元もとの鎮座地。天喜3年(1055)に奥宮より現在の場所に移築されました。  現在の建物は平成17年<2005年>のものです。≫と書かれています。
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 ↑貴船神社 奥宮 仮殿(手前)  建替えの為解体中の奥宮(奥)
 貴船神社は、京都市左京区貴船町 にあり、叡山電鉄の「貴船口」駅が最寄駅です。
 叡山電鉄は、私が子どもの頃は、京福電鉄の叡山線・鞍馬線であったように思ったのですが、いつしか、京福電鉄は、大宮から嵐山の嵐山線と 帷子の辻(かたびらのつじ)から北野白梅町までの北野線のみになり、叡山電鉄は京福電鉄とは別会社になったようです。
 京阪が、かつては、「三条」までであったのが、今は、「出町柳(でまちやなぎ)」まで行っているので、「出町柳(でまちやなぎ)」からの叡山電鉄に乗るが便利になりました。 
※叡山電鉄と京福電鉄については、
「ウィキペディアー叡山電鉄」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A1%E5%B1%B1%E9%9B%BB%E9%89%84
「叡山電鉄」ホームページ http://eizandensha.co.jp/
「ウィキペディアー京福電気鉄道」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E7%A6%8F%E9%9B%BB%E6%B0%97%E9%89%84%E9%81%93 他参照。

  京都商工会議所 編集『改訂版 京都 観光文化検定 公式テキスト』(2005.4.6.淡交社)には、
≪ 祭神は高龗神(たかおかみのかみ) 〔「オカミ」は、雨かんむり に、口を3つ、その下に龍〕。 神武天皇の皇母の玉依姫(たまよりひめ)が黄船に乗って貴船川をさかのぼり、当地に祠(ほこら)を建てたことに始まるという。
  また、樹木を育成する神である木生根(木生嶺 きぶね)の神ともされ、平安遷都後に当地が賀茂川の水源地にあたるために水神として祀るようになったとも伝える。古くから水の神として崇敬を集めた。
  平安末期から明治四年までは上賀茂神社の摂社でもあった。
  かつて社殿は現在の奥宮(おくのみや)の地にあったが、貴船川の氾濫で流出し、天喜三年(1055)現在地に移転した。≫と書かれています。

  『古事記』(倉野憲司校注 1963.1.16. 岩波文庫)には、
≪ ・・・次に火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)を生みき。亦の名は火之炫毘古神(ひのかがひこのかみ)と謂ひ、亦の名は火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)と謂う。この子を生みしによりて、みほと灸かえて(やかえて)病み臥せり(こやせり)。・・・・・ 故、伊邪那美神(いざなみのかみ)は、火の神を生みしによりて、遂に神避りましき(かむさりましき)。・・・・
   ・・・・ここに伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、御佩せる(はかせる)十拳劒(とつかつるぎ)を抜きて、その子迦具土神の首を斬りたまいき。・・・・次に御刀の手上(たがみ)に集まれる血、手俣(たなまた)より漏き出でて(くきいでて)、成れる(なれる)神の名は、闇於加美神(くらおかみのかみ)。次に闇御津羽神(くらみつはのかみ)。・・・・≫と書かれています。
  貴船神社のホームページの「由緒」http://kibune.jp/jinja/history/ を見ると、≪本宮は高おかみ※神、奥宮は闇おかみ※神(くらおかみのかみ)が祀られているとも伝えられていますが、社記には「呼び名は違っても同じ神なり」と記されています≫ 
  貴船神社の祭神という 高龗神(たかおかみのかみ) 〔「オカミ」は、雨かんむり に、口を3つ、その下に龍〕は、『古事記』に出てくる 伊邪那美神(いざなみのかみ)が火の神である 火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を産んだことから焼け死に、それを悲しみ怒った伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が、 火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を斬り、その血から生まれた神である闇於加美神(くらおかみのかみ)のことだということのようです。

   『日本全国49ヵ所 祟り山! 禁忌(タブー)伝説』(2009.12.30.日本文芸社)の有栖川礼音「最強の呪術“丑の刻参り”発祥の地」には、、≪ 川の源流に向かうということは、生命の始源へと旅することを意味する。古くは、気生嶺(きふね)、木生根、黄船、木船、貴船とある。気生根とは万物のエネルギーの気が生ずる根源であり、気生嶺とはそのエネルギーが生じる山である。古代人は、生命の根源を水源の森と考えたのである。・・・・≫と書かれています。
   すぐ横を貴船川が流れ、そして、周囲は山林であり、森林の中で、気力が蘇るような場所であり、おそらく、本来は、水の神、樹木を育成する神〔木生根(木生嶺 きぶね)の神〕、あるいは、気力が生まれる・蘇る(よみがえる)「気生根」「気生嶺」の場所を祀った民間信仰で、後から古事記の記述が結びつけられたのではないでしょうか。

   『日本全国49ヵ所 祟り山! 禁忌(タブー)伝説』(日本文芸社)の有栖川礼音「最強の呪術“丑の刻参り”発祥の地」には≪最初に水を地上にもたらすのは天で、その水は雨となって降り注ぐ。地上に降った雨は、樹木が大地の中にはった根によって受け止められ、蓄えられる。苔や草や広葉樹や針葉樹などの根がスポンジのような状態となって地中に水を蓄え、大雨の時にはたくさん吸収し、日照りの時にはそれを少しずつ流しだす。 この水が断えることのない流れとなり、川や伏流水としてすべての生命に限り無い恵みとなるのだ。そう考えると、K(貴船)の神は森全体川全体を含んだ水のシステムすべてではないかと思えてくる。 ・・・・≫と書かれています。

   私は「貴船口」の駅から歩きました。 「貴船口」の駅から、土日はバスが出ているということですが、周囲の環境と隔絶して社殿の建物が特別にすばらしいという神社ではなく、周囲の環境の中に社殿があってこそ貴船神社であり、周囲の森と貴船川との全体が貴船神社で、貴船口から貴船神社の本宮・奥宮まで貴船川沿いに歩いてこそ、貴船神社だと思うので、これから行かれる方は、特に、高齢者・身障者の方で歩くのがつらい方はやむをえませんが、そうでなければ歩かれた方が良いと思います。
   奥宮は、本宮よりも貴船川の上流にあり、「貴船川の源流にある」というような書かれ方をしたものを見ますが、貴船川は奥宮よりもまだまだ上流があり、それを登っていくと、↓のようになります。
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 ↑貴船川 上流  
  貴船川の流れはまだまだ上流があるが、川沿いの道は、このあたりから道らしい道がなくなり、ここから上は軽登山靴くらい用意しないと困難な状況。 周囲は↓
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  ↑この場所(京都市左京区鞍馬本町)の放射線量  (2011年12月6日 午前9:15頃)
γ線量 0.10μ㏜(マイクロシーベルト)/時
β粒子束密度 0.002particle crf/min (1分間の1立方センチあたりの粒子数)
高さ:約1m 地面:土、というか、腐葉土というか(上写真参照) 周囲:桧の林
測定機器:ウクライナ ECOTEST社製 TERRA-P+ 

なお、叡山電鉄「出町柳」駅前(京都市左京区上柳町)では、 (2011年12月6日 午前6時半頃)
γ線量 0.12μ㏜(マイクロシーベルト/時
β粒子束密度 0.001particle crf/min
高さ:約1m  屋外 地面:アスファルト舗装

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 ↑ 叡山電鉄鞍馬線 「貴船口」駅
 紅葉の季節には、貴船口の駅周辺も、貴船口駅から貴船神社までの道沿いも、紅葉が見られて美しい。
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 ↑ 叡山電鉄 車内
 なんだか、ずいぶんと近代的な車両になった・・というのか、なってしまった・・というのかですが、本数は京阪本線・阪急京都線のように何本もあるわけではないので、近代的な車両を見て、10分おきくらいに電車が来ると思ってしまうと、しまった・・・ということになります。私が帰りにそうなりました。 「鞍馬(くらま)」の駅は有人駅ですが、「貴船口」は無人駅のようで、叡山電鉄には他にも無人駅があるようです。 又、、「貴船口」から「出町柳」まで、あるいは、「鞍馬(くらま)」から「出町柳」までの間は、けっこうかかります。 時間に余裕がある時は、周囲の景色を見て楽しむことができますが、早く帰りたいと思うと、思ったよりも時間がかかることを実感します。

  貴船(きふね)で有名なものといえば、夏場の「貴船の川床(かわどこ)」と、「丑の刻参り」です。 
  鴨川沿いには、川に向かってベランダのように張り出した「納涼床(のうりょうゆか)」を設けたり、高雄では、川沿いに床を設けたりするようですが、貴船の場合は、川の水面の上に床を設ける「川床(かわどこ)」が設置されるようです。
※川床については、
「ウィキペディアー納涼床」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%8D%E6%B6%BC%E5%BA%8A 他参照。
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 ↑ 夏季には水面に「川床(かわどこ)」という床が設けられる貴船川

  しかし、です。 しか~し・・・・。 なんと言っても、貴船で最も有名なものは、
          「丑の刻参り」

  ≪「一般に丑の刻参りとは、白い着物を身にまとい、髪はふり乱し、顔に白粉(おしろい)、歯には鉄漿(おはぐろ)、頭には鉄輪をかぶり、その三つの足にローソクを立ててともします。そして、胸には鏡をかけ、口には櫛をくわえて、呪うべき相手をかたどったワラ人形を五寸釘と金槌を使って神社の神木に打ち付けるのが典型的な作法とされています。七日間にわたって人に見られることなくこれらの儀式を終えると黒い大きな牛が現れれ、それを恐れることなく乗り越えて家に帰ると見事呪いは成就すると言われているのですが・・・・、・・・・」(郷土史研究家)≫ と『日本全国49ヵ所 祟り山! 禁忌(タブー)伝説』(日本文芸社)の有栖川礼音「最強の呪術 “丑の刻参り”発祥の地」には書かれています。
  ≪白装束を身にまとい、顔に白粉を塗り、頭に五徳をかぶってそこにロウソクを立て、一本歯の下駄を履き、胸には鏡、腰には護り刀、口に櫛を咥えて神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を毎夜五寸釘で打ち込むというものが用いられる。また、丑の刻参りをしている者の姿を他の人に見られると、参っていた人物に呪いが跳ね返って来ると言われ、目撃者も殺してしまわないとならないと伝えられる。≫と「ウィキペディア―丑の刻参り」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%91%E3%81%AE%E5%88%BB%E5%8F%82%E3%82%8A には書かれており、「丑の刻」とは≪午前1時から午前3時ごろ≫を指すそうです。
※「五徳(ごとく)」を知らない方は、
「ウィキペディア―五徳」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%BE%B3 など参照ください。

  もっとも、“有名な「丑の刻参り」”といっても、仙台の七夕祭りが有名とか恐山の大祭が有名とかいうのと違って、あるいは、関西でも、京都の祇園祭が有名とか大阪の天神祭が有名とかいうのとは違って、貴船神社に行けば、いつでも見学できるというわけでもないのです。 むしろ、目撃した者は打ち殺さないといけないというものですから、うかつに見学すると危険です。 危険か安全かの前に、もとより、毎晩、誰かがやっているというわけでもないのですが、なぜか、「五寸釘で憎い相手のワラ人形を打ち抜く貴船神社の丑の刻参り」は有名なのです。

  「神社の御神木」というと、貴船神社の本宮の場合は、桂の木が「御神木」として表示されており、貴船神社が発行している「貴布禰」という冊子には、
≪ 本宮神門脇の柱の木・・は、樹齢四百年以上、樹高三十メートルで、多数の枝が地面から株立ちして天空に広げ、まさに龍(水神)が天に向かって昇る姿に似ているところから「御神木」として敬われています。
  この御神木に近年衰えが見えはじめ、この度、樹木医でも回復できない樹木の再生に実績をあげている株式会社ウッドバリ・関真吾氏に樹勢の回復を依頼しました。関氏は、GM緑化工法という独特の再生法を開発、地中に直接空気と栄養素を注入する方法で、これまで多くの名木をよみがえらせており、来春に期待を寄せています。≫と書かれています。
  「神社の御神木」にワラ人形を五寸釘で打ち付ける・・・という、その御神木とは、貴船神社の場合、この桂の木ということになるのでしょうか?

  夜の1時から3時の間に、貴船神社に行って、この「GM緑化工法」とかを実施している桂の木に、五寸釘を打ち込む・・・ということをやっているのを見られて、ケーサツにでも通報されたらどうしましょう。 おまわりが来て、「何やってるんですか」とか言ったといたしましょう。 おまわりとしては、軽殺漢が「何やってるんですか」と言えば、「どうも、申し訳ありませ~ん」と国民はへえへえ言うことをきくと思い込んでいるでしょうけれども、何しろ、「丑の刻参り」ですからね。 ウィキペディアにも書かれているように、≪丑の刻参りをしている者の姿を他の人に見られると、参っていた人物に呪いが跳ね返って来ると言われ、目撃者も殺してしまわないとならない≫のですから、こまわりであろうが軽殺姦であろうが、目撃者は撃ち殺してしまわなければならないのです。
   だいたい、「何やってるんですか」て、見りゃわかるだろうが、「丑の刻参り」をやっている者にきくな。 「おまわり、おまえも一緒にやるか? 」と言うと、案外、「俺も打ち付けてやりたい奴いるんだよ」と言って一緒にやるかもしれない?

  その前に、貴船神社の場合、拝観料は払わなくても入場させてもらえるのですが、開門時間というものがあって、貴船神社のホームページhttp://kibune.jp/jinja/info/ によると、季節によってことなるようですが、
1月1日~1月3日 ・ 1月15日 ・ 2月3日 6:00~20:00
1月4日~4月30日              6:00~18:00
5月1日~11月30日             6:00~20:00
12月1日~12月30日            6:00~18:00
七夕ライトアップ期間 / 貴船もみじ灯篭開催期間 6:00~21:00頃
だそうで、夜の1時から3時の間に、「御神木」の所まで入れるかどうかという問題があるのです。

   
  最近は、木造住宅でも、「継手(つぎて)」「仕口(しぐち)」といった加工を機械プレカットでおこなうことが一般的になり、その結果、自称「大工」「元 大工」でも、ノミを使えない奴がおり、さらに、インパクトドライバーでビスを締めるのになれて、普通の手で回すドライバー(ねじ回し)ではビスを締めることができない、インパクトドライバーがないとビス締めができない自称「大工」「元 大工」が出現していますが、釘も、釘打ち機での作業が多くなり、金槌で釘を打ち付けるという作業ができるかどうか疑問を感じるような自称「大工」「元 大工」も出てきています。 釘打ち機で、御神木にワラ人形を打ち付ける・・・となると、少々、御利益が薄くなりそうな感じがするのですが、どうでしょう。 やはり、丑の刻参りには、金槌・玄能で打ち付けないと、雰囲気が出ません。
  雰囲気よりも、正確に打ち付けるということが大事であるとするならば、釘打ちよりもビス止めの方がより頑丈に正確に止めることができると考えて、インパクトドライバーでビィ~インとやるというのも・・・・いいような悪いような・・・・・。

  それで、まず、問題として、≪一本歯の下駄を履き≫という部分なのですが、「一本歯の下駄」というのは、履物屋で、一般的に売られてないと思うので、自分で作製するしかないと思うのですが、作製したとしてです。 貴船神社でも、奥宮は、社殿までの間に、特に、階段とかはないのですが、本宮の場合は、御神木のある所まで行くには、↓の石の階段を上がらなければならないのです。 はたして、一本歯の下駄をはいて、この階段を上ることができるか? という問題があるのです。
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 ↑ 貴船神社 参道

  もうひとつ、≪白い着物を身にまとい、髪はふり乱し、顔に白粉(おしろい)、歯には鉄漿(おはぐろ)、頭には鉄輪をかぶり、その三つの足にローソクを立ててともします。そして、胸には鏡をかけ、口には櫛をくわえて≫ ≪白装束を身にまとい、顔に白粉を塗り、頭に五徳をかぶってそこにロウソクを立て、一本歯の下駄を履き、胸には鏡、腰には護り刀、口に櫛を咥えて≫という作法通りの服装をどこからするかという問題があるのです。関西地域に住んでいる人なら、この格好の上にオーバーでも来て、自家用車で近くまで行って、そこから、外套を脱いで、クルマから降りて、いざ、丑の刻参り実行、ということも考えられるかもしれませんが、私のように、今、千葉県に住んでいる人間としては、まず、この服装で、総武線に乗れるか? 新幹線で京都まで行くか、飛行機で羽田から伊丹まで行くか、夜行バスで京都まで行くのか、いずれの交通手段をとるにしろ、貴船神社に行くまでの問題として、この服装で乗れるか? という問題があるのです。 
  クルマで行ったとしても、貴船川の渓谷の立地で、駐車する場所はあまりないしねえ~え・・・・。 

  昔、霞が関の法務省でアルバイトとして勤めた時、法務省に、なんと、月光仮面がやってきた! ということがありました。 ええ~え?!?  いやあ、面白いもの見れるわあ、ここはあ~あ・・・と感激しました。
  月光仮面の格好をして来省して、それもバックミュージック付きで、それで、「月光仮面のおじさん」は陳情書かなんかを渡して帰ったみたいでしたが、目の前で見ていた警備員のおじさんに聞いた話では、月光仮面は、帰りは、バイクに乗って帰るのではなく、タクシーに乗って帰ったそうです。
  それで、丑の刻参りを作法通りやるには、往復の交通手段をどうするかという問題があるのです。 夜の1時から3時という「丑の刻」では、叡山電鉄も、もう動いていませんし。 タクシーを呼んだとして、この格好で乗せてくれるか? という問題もあるのです。 月光仮面なら乗せてくれても、丑の刻参りは嫌がられるのではないかな~あ・・・・。 それ以上の問題として、人に見られた時には、目撃した者も打ち殺さなければならないわけですから、タクシーを呼んで、来てくれたとしても、運転手に見られたからには打ち殺さなければならないことになりますから、打ち殺してしまったのでは帰れないのですよ。 家まで運転して送ってもらって、それから、おもむろに、「見いたあなあ~あ」と言い出すというのも、なんか、卑怯な感じがしますし・・・・。
※月光仮面を知らない方は、
「YouTube 月光仮面 主題歌」 http://www.youtube.com/watch?v=oHpN4QuGc-U 他参照

  かつて、中国では、国民の健康増進のために、中国伝来の太極拳を国民誰もが実行できるようにということで、いくつもあった太極拳の動作を簡易化した「簡易化太極拳24動作」なるものを広めたということがありましたが、丑の刻参りも、貧しいものにも体力のない者にも、わけへだてなく実行できるように、「簡易化 丑の刻参り」なるものを考えてみても悪くないのではないか・・・・ということで、まず、一本歯の下駄は、安定が悪いしけがをするおそれが大きいので、下駄か草履かであれば一本歯でなくても良いことにして、櫛をくわえて階段を上がって、その際に転んだりすると危ないので、櫛をくわえるのではなく、飴でもキャラメルでも何か口に入れておけばよいことにして、五徳を頭にかぶるといっても、私が子供の頃は、火鉢の中に足の長い「五徳」がありましたが、最近は、そういう五徳が家にない家が多く、システムキッチンのコンロ部分の上にあるやつなんか頭にかぶっても雰囲気でないでしょうから、五徳とか鉄輪ではなく、頭には野球帽でも麦藁帽でも、できれば、釘を打つのですから、作業服の帽子(作業帽)でもかぶればよいことにして、この際、ヘルメット着用とすれば安全性も向上するからヘルメットとして、できれば、衝撃防止用のクッションの入ったやつを使うことにして、ローソクは火事になったりしてもよくないので、『八つ墓村』の映画みたいに懐中電灯でもよいことにして、それも忘れた時は、携帯電話で代用も可として、白装束も、比較的白っぽい色の服ならそれでいいことにして、電車の便も考えて、夜の1時から3時ではなく、早朝か日没後なら良いことにして・・・・、まあ、そんな感じで、国民みんなが楽しめる和気あいあいとした丑の刻参り・・・・・・では、丑の刻参りにならないか・・・・???

  ということで、かつて、中国では、日中戦争や国共内戦の時に、毛沢東主席が、「新持久戦論」なるものを主張したそうで、それは、
 敵進めば 我退く
 敵退けば 我進む
 敵が略奪すれば攻撃せよ
 敵が火をつければ その火を消せ
というもので、敵が進んだ時に、無理に進んで玉砕するようなことはせず退く、しかし、退いたからといって、敗北を認めたのではない。 敵が退けば、また、進む、というものです。
 それで、丑の刻参りも、一本歯の下駄を履いて櫛をくわえて石段をかけあがる・・・という危険なことはしないが、だからといって敗北主義・服従主義をとるのではないという、そういう姿勢でいくことにしようではないか、と考えたのです。
  そこで、危険のない平和的な方法として、木札をいただいてきました。↓
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 ↑ 貴船神社 木札 
  なにしろ、建築屋ですから、柏手打つのも、いつしかうまくなったことで、いい音するじゃろ、ポンポン・・・と、きょうも、二礼二柏手一礼。

  ・・・・・・・見いたあなああ~あ

※貴船神社については、
「貴船神社」ホームページ http://kibune.jp/jinja/
「ウィキペディア―貴船神社」  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%B4%E8%88%B9%E7%A5%9E%E7%A4%BE
「YAHOO! 貴船神社周辺地図」 http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?lat=35.121637362846&lon=135.76290342681&ei=UTF-8&type=scroll&mode=map&p=%E8%B2%B4%E8%88%B9%E7%A5%9E%E7%A4%BE&z=15 他参照。
※「貴船神社の丑の刻参り」については、
「YAHOO!智恵袋―京都の貴船神社で丑の刻参りを目撃して追いかけられた人はいますか??」http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1226343692 参照。
   (2011.12.23.)

〔付録〕 「五寸釘」の5寸とはどういう長さかといいますと、「ウィキペディア―― 寸」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%B8 によると、≪日本では明治時代に1尺=(10/33)メートルと定められたので、1寸は正確に(1/33)メートル、すなわち約30.303 mmである≫ということなので、30.303mm×5=151.515mm 15センチと1.515ミリになります。 インターネットで見ていると、5寸釘 自体がなかなか手に入らないと書かれていたものがありましたが、スーパービバホームで見ると、15センチの釘でよければ、ありました。↓
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  「4寸角の柱」という時、4寸=30.303mm×4=121.212mm 12センチと1 .212ミリということですが、通常、12センチ角の柱を4寸角と言っていますし、もともと、4寸角でも、役柱の場合に、カンナをかければ、その分だけわずかに細くなるわけですし、木は乾燥すればその分だけ細くなることも考えられますが、だからといって、「4寸ないじゃねえか」などとヤボは普通は言わない・・・ことを考えれば、15センチの釘を5寸釘と言っても悪くないのじゃないでしょうか。 ・・・・・こいつを、夜な夜な玄翁(げんのう)でもって、力いっぱい打ち込んで・・・・・・。 (2012.7.31.)





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