職場の怪人―出すべき金を出さない者、自分だけ取得する者、人から強奪する者は営業力があるのかないのか

[第197回]営業と会社の話(45)
   10代、20代の頃、よく言われた。「若い頃の苦労は買ってでもしろ」と。 そのおかげで「苦労」をずいぶんと買わされたが、倉庫に「苦労」がたまりまくったのでちょっとは売ってやろうかと思うのだが誰も買ってくれない。なんとも売れない商品を買いこんでしまったようだ。  「何事も経験だ」とも言われた。そうかもしれない・・・が、『C級サラリーマン講座』そのまんまみたいな会社に勤めて、あんまり経験したくない経験もずいぶんさせられた。 “宇宙人” とでも表現するしかない人、関わりたくない人とも関わらされてきた。 

【1】  「Hの舞」などの居酒屋など飲食店をチェーン展開するT社の東京・両国にある本社 建設部に少しいた。 同社では、新しく店舗を出店する際に内装工事を建設会社・工務店に全体を依頼するのではなく、自社に「建設部」と言う部署を持ち建設部が「デザイナー」に図面を作成させ各業者に工事を依頼して内装工事をおこなう方式を取っていて、新しく出店する貸しビル・貸室を探してきて契約する開発部と建設部とで開発本部となっていた。 その建設部にいたのだが、建設部の従業員に「社長のメカケ」らしい女性がいた。 「らしい」というのは婉曲表現であるが、なぜわかるかというと、わからいでか。 まるわかりじゃないか、というものだった。 一般に、「社長のメカケ」というと、だいたい、20代後半から30代前半くらいで、フェロモン系というのか、男であれば誰であれフラフラフラ~っといってしまいそうな妖艶な感じの女性か?と思いそうだが、そうではない。50代の白髪の下品なおばさんである。 よくもまあ、もの好きにというのか、趣味悪いな~あというのか、そんな感じがする。
   その人は「社長のメカケ」専業であったのではなく、一応、建設部に所属して、一応、仕事はしていたが、「土日週休2日」といいながら、他の建設部の従業員は土曜日に会議をやるからということで土曜日にも出勤していたが、彼女だけは「完全週休2日制」であったし、まあ、扱いが全般的に違った。
   それで。 建設部の従業員4~5人で、近所の駅前にあった居酒屋に飲食に行ったことがあった。自分の勤めている会社が居酒屋で勤めている本社に隣接して自分の会社の居酒屋があるのだからそこに行けばよさそうなものでもあるのだが、行った先は「さくら水産」だった。 自分の勤め先の店に行ったのでは、勤務時間外での仕事外での集まりにならないし、店員も知っている人間だから、それでは「飲み会」にも「飲食会」にもならないからかもしれない。 そこで、その「社長のメカケ」が何を言ったか? 何、言ったと思いますか?
   「女の子はお金払わなくてもいいわよね。」・・・・・て(原文の通り)。
 「女の子」て、いったい、誰のことだよ? え? え? え~え?  そこに来ていたのは、その50代の白髪のおばさんだけが女性で、他は全員、男性だった。 ということはだ。 「女の子」というのは、そのおばさんが自分のことを指して言ったということらしかった。 「女の子」だって。 よく言うよなあ~あ・・・。 私は、最初、冗談で言ったのだと思っていた。 しかし、もうちょっと、面白い冗談言えよなあ、「冗談」とか「ジョーク」というのは、おもしろくてこそ、「冗談」「ジョーク」と言えるのであって、おもしろくないんだよ。 くだらんこと言ってからに、このおばさんは、と思った。
   「女の子」という言い方が、冗談にならない冗談、ジョークにならないジョークだと思ったとともに、「お金払わなくてもいいわよね」というのも、当然、冗談で言ったのだと思ったのだ。 当然。
   ところが、である。 しばらくして、「私、先に帰るわね。お金、払わなくてもいいわよね。」と、またしも、「ジョーク」を口にして、そして、本当に払わずにさっさと帰ってしまったのである。 え? え? え? えええ~え???なんといいましょうか、ドカンと一発、びっくりさせられた。 その時、私は入社して1カ月、経っていなかった。 当然、 「おい、こら。何言ってんだ。いいかげんにしろ。」と他の男性従業員が言うものと思っていたし、そう言われて、「だめか~あ。 じゃ、○○円置いていくから、それでいい?」とでも言うものと思っていた。そういうしょーもない冗談を言いたい人かと思ったのだ。 ところが、その場にいた男性従業員は誰も何も言わなかった。 彼女が去った後、私が「本当に払わずに帰ったのですか?」と言うと、私より前から在籍している他の男性従業員全員が「うん」とうなずいた・・・ということは、これまでから、あの女は同様のことを何度もやってきたのであろう。 そして、建設部の従業員は誰もがその状態をあきらめて受け入れていたということらしい。 そして、私も含めて、残った従業員でその女の分も含めた額を割って支払った。 仕事外のくつろぎの飲食会であったが、なんとも、気分の悪い思いをさせられた・・・が、それを私より前から在籍した従業員は「しかたがないこと」とあきらめていたようだ。
  「しかたがないこと」だろうか?  そうだろうか?  本来、社長というのは、そういうことをしないようにするものと違うのか? 本来、社長というのは、そういうことがないように配慮するのが社長の仕事と違うのか?
  メカケ持つにしても、社内で持たずに会社の外で持てよ、社内で持たれたのでは従業員の迷惑だろうが、と思うのだが、会社の外で持って、「メカケ代」を払うのが嫌なのだろう。 それで、社内で持って、特別扱いにしていたということか、という感じである。 だから、私たちが払わされた、そのおばさんの飲食代は、いわば、「メカケ代」の一部分だということだ。 だから、そのおばさんとしては「当然の権利」と思っていたのかもしれない。他の従業員からすると、そこでそのおばさんの飲食代を払わされるのは「当然の義務」ではないはずだが。
  社長というのは、従業員に気持ちよく働いてもらって、成果が出るように持って行くのが社長の仕事と違ったのだろうか。 従業員に「メカケ代」を安い給料の中から支払わせて、社長なんだから当然だという態度を取るのが、それが社長だろうか?
  同社の人材部の人間が、「居酒屋というのは、レベルの低い業界ですから」と話していたことがある。 居酒屋に限らず、日本の会社というのは、「見てくればっかりよくって、中に入ってみると、なんともレベルの低い会社、レベルの低い業界」というのは、けっこうある。 居酒屋に限ったことではない。 T社にいた男性従業員で、前職に同じ居酒屋チェーン店のS屋にいたという人がいうには、S屋の社長というのは、気に入らないことがあると、従業員の頭めがけて灰皿を投げつけるそうだ。 そして、T社にいたその人がなぜS屋をやめたかというと、社長に殴られたからだという。 S屋の社長はなんでも気に入らないことがあると従業員の頭めがけて灰皿を投げつけたり、従業員の頭を殴りつけたりするそうだ。 それで、やめたそうだ。 そのS屋の社長に比べれば、「Hの舞」などのT社の社長は「ものすごいいい社長」・・・と賞賛していい? ???
  まあ、たしかに、そのあたりを知ると、たしかに、「レベルの低い業界」だわなあ~あ・・・という感じはする。 だから、居酒屋のチェーン店という業界は、店舗を増やして勝ち組になるか負け組になるかのどちらかで、どちらでもないというのはない、とその頃、今から8年ほど前、言っていて、私が大学生であった1980年代においては居酒屋の代表のように名前が通っていた「庄○」が店舗を減らして負け組になっているのも、なるほど、社長の灰皿投げの成果か! なるほど、という感じもするが、「Hの舞」などの○ムニー(株)が「いまのところ、勝ち組の方に入っている」という状況であったのは、社長が気に入らないことがあると従業員の頭めがけて灰皿を投げつけるとか、従業員の頭を殴りつけるといったことを常習にしていないという “ すばらしい人格者 ” だからだ(?)と賞賛していい? ??? ????? 
  そうではなく、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」で、競合相手のレベルが低いだけ、「勝ちに不思議の勝ちあり」になってるだけと違うのか、という気もするが・・・。
  まあ、なんか、たしかに、「レベルの低い業界」だね・・・。


【2】  千葉県内に4店舗ほど持つ建築リフォーム請負業のWホームにいた時のこと。 TOTOのショールームを借りて、「リフォーム相談会」を開催させてもらった時のことである。 船橋店には、建設業は長いがリフォームはそれまで経験がなく、入社してまだ2カ月になったかならないかの私の他には、入社して1年少々であるが、それまでもリフォームの業界に勤めてきて、リフォームについての経験はあるらしい50代なかばの男性の○○部さんとE藤さんがいて、他に、事務としてパートタイマーの30代前半の女性Oさんがいた。 パートタイマーの人は土日が休みである。 土日は、子供は幼稚園・保育園は休みで家にいるし、又、だんなと一緒にすごせるようにということで、土日は休みで、平日出勤で定時に帰れることにしていて、そのかわりにパートタイマーの扱いだった。 TOTOでのリフォーム相談会には、TOTOに協力してもらって会場として使わせてもらってのもので、チラシを新聞折り込みでも入れてのものであり、そのため、パートタイマーの人にも日曜日であっても出てきてもらっていた。 しかし、彼女は何も言わなかったが、日曜日でも出てきてほしいというなら、正社員の扱いにしてくれてもいいのではないのか、土日は間違いなく休ませてもらうためにパートタイマーで勤務しているのではないのか、とパートタイマーの人なら思っておかしくないところである。
   そのリフォーム相談会にはWホームから、船橋店の○○部さんとE藤さん、パートタイマーの女性Oさん、それに私と、私と同じころに中途入社した入社して2カ月経つか経たないかの私同様リフォームは詳しくない成田店に配属になっていた30代の男性社員との5人がWホームから参加した。
   昼ごろのことである。 ○○部が何を言ったか。 何、言ったと思いますか?  昼食を交替でとるのに、私ともうひとりの新人とパートタイマーのOさんとで「3人で先に昼飯食べに行ってきて。」と。 なんで?  問題点はいっぱいあるとしても、リフォームについて経験があるのは、○○部さんとE藤さんの2人で、私は建築業は長いけれども、新築の建設業に長いのであってリフォームはわかっていない部分が多く、もうひとりの新人もリフォームの経験はなく、私よりも建設業自体の経験も浅い。 交替で昼食をとるなら、リフォームの経験のある2人が別れてとるべきではないのか、なぜ、入社してすぐでリフォームの経験のない人間2人とパートタイマーの人の3人を組みにして昼食をとらせようとするのか、なぜ、リフォームの経験がある(らしい)自分たち2人が一緒に昼食をとろうとするのか。 
   わかった。 せこい男だ。 せこいやっちゃ。 わかった。 本来、パートタイマーというのは、時間を限って勤めるので、そのために、正社員よりは給与・処遇は低いかわりに、あらかじめ決まった時間・曜日以外は出てこなくていいというところがある。だから、既婚で小さい子供がある女性Oさんはパートタイマーで勤めているのである。それを、あえて、日曜日に出てきてもらいたいと会社は無理を言っているのであり、彼女は無理をきいて出てきているのである。 もしも、私が10年も在籍していたならば、新人とパートタイマーの人と3人で昼食をとるならば、「Oさん、きょうは、どうも、無理言ってすいません。」と言って、彼女の昼食代くらいは出したと思う。 はっきりと営業所長・店長といった役職についているなら、出すべきだと思う。 そういった役職についていなくても、10年も在籍していたならば、もしくは、もっと在籍年数が短くても、すでに仕事が軌道にのって在籍年数の長い人以上に実績を残すようになっていたならば、それをやっていいと思う。 しかし、私は、建設業の業界には長いけれども、その会社Wホームには、まだ、入社して2カ月経つか経たないかだった。 2カ月経つか経たないかの新人がやることではないしやらない方がいいと思う。 彼女も、私がその後、実績を残して軌道に乗って中心的役割を果たすようになれば、出してもらってもいいと思っただろうけれども、入社して2カ月経つか経たないかの人に出してもらおうとは思わなかったと思う。 それに対して、○○部はすでにWホームで1年少々経っていたのである。1年少々でしかないけれども、それでも、船橋店にはそれ以上古い人がいないので、店長会議には、彼は「店長」にはなっていないが、「仮に」ということで、彼が出ていたのである。 だから、もしも、○○部がパートタイマーのOさんと誰かと一緒に食事に行くことになれば、雰囲気として、○○部が彼女の分を出すべきではないのか、という雰囲気になる。 それを見通して、○○部は彼女の昼食代を出すのが嫌だから、新人2人にパートタイマーの女性をくっつけたのだ。 せこい男だ。 せこいやっちゃ。つくづくせこい男だ。
   1980年代前半、私が慶應義塾大学に入学した時、慶應では、「スマートな慶大生」という言葉があった。 「慶應タイプの女たらし」が、なぜ、「スマートな慶大生」なのか、わかりまへ~ん、と思った。 が、カネを出すか出さないかではなく、カネを出すべきところ、出すべきでないところ、というのを、きっちりとわきまえる態度というのは、私は「スマート」と表現してよいものと思うのだ。もしも、自分が「仮の」であっても、店長に準ずる役割をやっているのなら、自分がパートタイマーの人と一緒のグループになって、彼女の昼食代は出すべきである。それが「スマート」である。 それを、○○部は、わざわざ、意図的に、パートタイマーの女性を新人2人とくっつけたのである。 
   森川英正『日本経営史』(日経文庫)には、一線の仕事をできるかどうかと別に、「管理者的能力」というものを発揮できるかどうかという話がでている。 こういうところで「スマート」な態度をとることができる者は、その分だけ「管理者的能力」があるということであり、「せこいやっちゃな~あ」という態度をとる人というのは、その分だけ「管理者的能力」がないということである。 もっとも、その時点で、すでに50代なかばになっていた○○部としては、いまさら、「管理者的能力」を発揮しようとも身につけようとも思っていなかったのであろうけれども。


【3】  私が勤めてきた千葉市中央区鵜の森町 の 新華ハウジング有限会社(建設業。 〔不動産業としては ビルダーズジャパン株式会社〕)に、2011年、社長○○川S二の妻で後にビルダーズジャパン株式会社の代表取締役になる○○川◇華の友人という30代前半の女性が縁故入社したが、びっくらこっこびっくらこっこさせられる人だった。
  個人経営の会社では、オーナー社長やその嫁はん、親、子などは、多少特別扱いもやむを得ない、と私は認識していた。 (あくまで「やむをえない」で、「おおいにけっこうだ」ではない。) しかし、それは、社長と社長の妻・親・子くらいまでであって、「社長の嫁はんの友達」はその許容範囲外だと思うのだ。
  もっとも、同社においては、社長の妻と中学生の頃からの友人という女性 O竹◇◇子 が、事務や経理の経験がそれまでにあるわけでもなく、会計系の大学学部を卒業しているわけでもなく、その系統の資格を取得しているわけでもないにもかかわらず、事務員として一般の従業員よりもひとまわりもふたまわりも高い給料を盗っていたし、私などには時間外手当は支払われなかった(ただ働き)のに対してO竹には支払われていたのであり、そのあたりを考えると「エンコで入らなきゃ損!」な会社であったようだ。
  が、一般従業員の認識としては、「特別扱い」が通じるのは、やはり、社長と社長の嫁はんと社長の親・子くらいまでで、「友達の友達は皆友達だ」と、「嫁はんの友人」まで特別扱いを主張されたのではたまったものではない。

(1)  従業員がその会社の業務に関する資格の試験を受けた時に、受験料を会社が出すかというと、出さない会社の方が多いように思う。 私が、最初に正社員型の勤務をしたコンピュータのソフトウェアの某社では、プログラマーの試験に合格した場合は受験料を出す、ということにしていた。 「合格した場合は」であって、落ちた時はだめ。 なるほど、落ちても関係なく出すとなると、「参加することに意義がある」というオリンピック精神で受ける人の分まで会社が出さないといけないことになってしまう。 木質系住宅建築請負業のK社では、受験料は会社では出さないが、取得した場合、1級建築士は月5,000円、2級建築士と宅地建物取引主任者は月2,000円を、資格手当として、毎月、給料に上積みして支給していた。 在来木造の住宅建築請負業の I 社では、受験料は出さず、資格手当も出さないが、1級建築士・2級建築士・宅地建物取引主任者・インテリアコーディネーターとあとなんだっけの資格を取得すると、昇進条件に何ポイントかプラスして計算されることにしていた。 但し、設計の人間は、入社して何年以内に2級建築士か1級建築士のどちらかを取得しなければ、設計の職種からはずされることになっていた為、顧客の仕事より資格試験を優先する者がけっこういたようで、「I 社の設計は、顧客の仕事よりも資格試験の勉強の方が熱心で不愉快だ」と顧客から「顧客アンケートカード」に書かれたりしていた。 
   この3社でも見られるように、合格・取得した場合に、なんらかの形でプラスになるようにすることで取得を奨励する会社というのはけっこうあるが、合否にかかわらず、とにかく受ければ受験料を出すという会社は少数派ではないかと思う。(私が今まで勤めた会社では、ない。)
   新華ハウジング有限会社・ビルダーズジャパン株式会社では、資格試験の受験料は会社では出さなかった。 会社によっては、資格試験の勉強をするよりも、「24時間働けますか」みたいに働かせた方がいいと経営者が認識している会社もあるが、新華ハウジング・ビルダーズジャパンの場合は、受けたい人は受ければいい、取得したい人は取得すればいいという姿勢であったが、受験料は会社では出さなかった。
   2010年に、営業のSが宅地建物取引主任者の試験を受けるといって願書を出して受けなかった時も、営業のKが「今年は通る」と言って受験して「だめだった」時も、工事部のHが受験して「通った」と言って落ちた時も、受験料は本人が出したはずである。 (合格発表よりも前に、「通る」とか「通った」とか言うから落ちるんだよ。それは。 試験というのは、合格発表を見て、学校なら入学手続き、資格試験なら登録手続きを終了するまで、「通る」だの「通った」だのと口にするものではないんだよ。 それを、ぺらぺら口にしているというのは、その部分に、「勝負弱さ」がある、ということだ。) 2011年に私が、損害保険募集人更新試験を受験して合格した時も、私が自分で出した。その後、私は、住宅金融普及協会住宅ローンアドバイザー試験にも合格したが(「住宅ローンアドバイザー」は実施団体が複数ある。)、その時の受験料も私が自分で出した。
   ところが。  「損害保険募集人」というのは、損害保険の説明や契約の行為を代理店でおこなうには、この資格を持つ者でないとやってはいけないことになっており、かつ、宅地建物取引主任者の場合は、宅地建物取引主任者の資格を持つ者が1名いれば他4名が宅地建物取引業の業務をおこなうことができることになっているが(資格を持つ者ひとりをクルマのトランクに押し込めておけば、資格を持たない者4人が座席に座って、うち1名が運転することができる・・・みたいなもの)、損害保険募集人は、持っている者のみが説明や契約の行為をおこなうことができるのであり、持っていない者が説明しても説明したと評価されない。持っていない者が契約の業務をおこなうことは認められない。もし、持っていない者にさせたならば、代理店資格はく奪等の処分を代理店が受ける可能性がある。 但し、「損害保険募集人」の試験は、かつては、「何もしなくても通る」かというとそうではなく、何もしなければ落ちるし、落ちた人を知っているが、しかし、比較的合格しやすかった。そして、合格すると、更新はなく、終身の資格だった。 それが、保険について、契約などに問題があるとされるものがでてきて、「損害保険募集人」という資格も厳しくなった。 どう厳しくなったかというと、(1)5年ごとに更新試験を受けなければならないことになった。 かつ、(2)「損害保険募集人」というそれまでの試験だけでなく、「火災」「自動車」「傷害」の3分野、もしくは、3つともの「総合」の「商品専門試験」も受けて合格しないと「損害保険募集人」としての仕事ができなくなった。 それまでの「損害保険募集人」試験は、基本的には「通る可能性が高い試験」だったが、「商品専門試験」は、「通る人もあれば落ちる人もある試験」である。  
   私は、過去に、不動産会社で火災保険を扱うのに、「損害保険募集人」を取得していたが、5年目になっていたので、新たに受験する場合と同様の内容で同程度の難易度の更新試験を、2011年に受験した。 KやHが2010年に宅地建物取引主任者の試験を受けて落ちた時に受験料を自分で出したのと同じく、私も自分で出した。   ところが、損害保険募集人の「商品専門試験」を、社長の嫁はんの友人のT口(女性。30代前半。)が受験するというと、突然、受験料は会社で出すということになったのである。 T口が受ける試験だけ。なんで?
   なんでえ? どうしてよ? なんでえ~え???
   そういうことをしたのでは会社の秩序が保たれない・・と普通は思うが。 受けるだけで合格しなかった人・願書だすだけで受けなかった人に受験料出す会社なんてあんまり聞いたことないし。
   「T口さんには子供があるんだよお。子供があるんだから当然じゃないかあ」というところかもしれない。 なんで? 子供のある人間は他にもあるし。 「うち、猫いますから」とか「うち、犬いるんですけど」とか、「金魚いますけど」とか言い出す人もでてきそう・・・。 亀いる人だっているだろうし。 バラの花がいる人も盆栽いる人もいるだろうし。カイワレ大根いる人だっているだろうし。 うち、要介護の認定受けている後期高齢者がいるんですけれども。ぬいぐるみの熊五郎もいるし・・・。 私自身、腰痛(椎間板障害)で身体障害者の5級の認定を受けられる可能性があると整形外科医から言われているんですけど・・。
  なぜ、要介護認定受けている体の不自由な年寄りはどうでもよくて 「子供」を大義名分にすると何でも通るのでしょうか???  「父母ニ孝ニ」と「教育勅語」で明治天皇へーかもおっしゃってるのに、なぜ、「教育勅語」を教義とする「ひとのみち」の後身団体 倫理研究所(=倫理法人会)にはまりまくって仕事より倫理研究所(=倫理法人会)の方が熱心な社長の会社で、要介護認定受けている高齢の親より作りたいから作った「子供」の方が重視されるわけでしょうか? なぜ、倫理研究所(=倫理法人会)にはまって仕事そっちのけにして倫理研究所(=倫理法人会)の集会にせっせと行く社長が、要介護認定受けている体が不自由な親を粗末にさせて、自分の仕事を職場の担当外の従業員に勤務時間外に押しつけて子供産みまくる女とその夫とその子に尽くさせようとするわけでしょうか?  体の不自由な親を粗末にしてよいと天皇へーかは言われましたか?  (当然、子供は、「子供ができるに至る行為」をおこなったからできたはずだ。いつ、やった?!?  おのれの担当の仕事を職場の担当外の従業員に時間外に無賃労働でさせておのれは「子供」を大義名分に定時ぴったりにタイムカードを押して帰り、担当外の従業員が勤務時間外に無賃労働でその女の担当の仕事をさせられていた、まさのその時間に「子供ができるに至る行為」を夫とおこなっていたのであろうが!  そうやってはらんだ子供であろうが! そうやって生まれた子供がまともな人間に育つかというと「?」と感じざるをえない。おそらくその親みたいな人間になることだろう。 )  

(2)  新華ハウジング(有)・ビルダーズジャパン(株)は社屋の2階が寮になっていて、個室とシャワー室・トイレがあり、日本人と中国人の従業員で大工をやっている人が住んでいました。 中国人の従業員は、毎夕、自炊するようで、夕方になるといいにおいがしてきます。 彼らは、夕方、作ってすぐに食べるらしく、特に、電子レンジが欲しいという言葉は出て来なかったようですが、要望がなかったのか、中国人の人は比較的短期で帰るので言えなかったのかどちらかわかりません。 日本人の従業員で寮にいる人もいましたが、電子レンジは必要なら自分で買うものと思っていたようです。
   電子レンジは有害電磁波を発生させ健康によくないので、私は、自宅でも持っていません。 但し、金輪際、絶対に持たないとまで決めたわけではなく、ガスコンロがあって、グリルがあって、電気オーブンがあって、ガスコンロを使う場合でも、網があってフライパンがあってお鍋があってすると、それだけでも、温め系の調理用具は相当あって選択に迷うくらいなので、あえてその他に有害電磁波発生電子レンジが必要とは思わないのです。 又、電磁波を感じないという人がいるのですが、私は感じるのです。 電子レンジが動き出す時、停まる時、特に、停まる時に強い衝撃を感じるのです。 作動中も不快感を感じるのです。 だから、そういうものは他に道具がある限り、使いたくないし、職場でも私がそこにいる時には使ってもらいたくないのです。 最近、嫌煙権が拡がってきて煙草を吸ってはいけない場所が多く、喫煙者は苦労するようです。私は煙草を吸わないので困りませんが、そこまで規制しなくても、十分に周囲に気を配って吸う人には吸わせたあげたっていいのではないかと思う時があります・・・が、煙草を吸う人間と吸わない人間が一緒にいる時、どちらが気を配るべきかというと、吸う人間の方が気を配るべきだと私は思います。 電子レンジについても、有害電磁波を発生させる物を使いたい人と使われたくない人なら、使いたい人の方が気を配るべきだと思います。
   2010年、新華ハウジング・ビルダーズジャパンにいた営業のKとSが、電子レンジがあったらいいのになあと話していたことがありました。 その2人は弁当を自宅から持ってきていたので、昼時、電子レンジがあれば温めて食べることができると考えたようです。 しかし、新華ハウジング・ビルダーズジャパンでは、昼に弁当を温めたいKとSのためにも、2階に住んでいて自炊することがある工事部の人間のためにも、会社で電子レンジを買うということはしなかったのです。 
   ところが、それまで従業員誰が言っても会社で費用を出して買わなかった電子レンジを、縁故入社で社長の妻の友人のT口が入社すると、T口は「電子レンジを買おう」と言って勝手に買ってきて会社で費用を出させたのです。 それまで、電子レンジがほしいという人がいても費用を出さなかったのに、「縁故のメグ」(仮名)が請求すると出したのです。
   一般には、こういうことをしたのでは会社の秩序を乱すと評価されますが、それがまかり通ったのです。 まかり通っていいのでしょうか?
   そして、「縁故のメグ」(仮名)は、喫煙者が、自分は煙草の害を受けてもいいから吸うとしても、非喫煙者が近くにいる時は非喫煙者ができる限り受動喫煙しないよう配慮するのがマナーであるのと同様、自分は(特に流産の確率を高め妊婦には良くないとされる)電磁波の被害にあってもいいから電磁波発生電子レンジを使いたいのなら、電磁波の被害にあいたくない人間が近くにいる時には作動させないで、近くにいない時に使用するように気をつかうべきであるにもかかわらず、私が近くにいる時に平気で電磁波発生装置を作動させたのです。
    さらに、入社してすぐ、自分が担当の仕事を他部署の人間に勤務時間外に労基法違反の無賃労働でさせて自分は定時ぴったりに帰り、子供が2人未満の人間、子供ができていない人間、結婚もできていない人間が「縁故メグ」(仮名)の担当の仕事を労基法違反の時間外労働無賃労働でさせられている最中に、夫と「子供を作る行為」をおこなって妊娠して、3人目をはらみ出産した。(自分と自分の子さえよければいいという鬼畜。 許し難い)
   そして、「妊婦の権利」(!)を主張しだしたのですが、自分自身は、電磁波発生電子レンジを使用、かつ、作動中すぐそばにいるようなことをしておいて、それでいて、「妊婦の権利」(!)などというものを主張しだしたのです。 (そのあたりについては⇒[第134回]《放射能・電磁波・化学物質被害を広める 妊婦帝国主義  》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201209article_8.html で述べた。)
   普通、他の従業員が希望しても会社がその費用を出さないものを、縁故人間だから出させる・出す、ということはしないものですが、新華ハウジング・ビルダーズジャパンは出した、「縁故メグ」(仮名)」は出させたのです。

(3)‐1  徳島市の株式会社フィット(http://www.fit-group.jp/)と提携して、土地と建物とをセットで勧める「フィット」のシステムをおこなっていくということで、T口ともうひとり30代前半の男性 I 村が2011年4月に入社しました。 その2人を私のクルマに乗せて、生命保険会社が主催する税金のセミナーを聞きに行ったのですが、普通、人にクルマの乗せてもらって、運転の労力を払ってもらいガソリン代を出してもらったならば、駐車場代くらいはクルマを出さなかった者が持つものでしょう。 でも、「縁故メグ」(仮名)は私に平気で出させたのです。 で、この2人は営業じゃないなと思って見ていたのです。 もうひとりのI 村は、言えば話を聞く姿勢がある人間なので、説明することもできたのですが、 「縁故メグ」(仮名)は素直さがなく、言ってもきかないし、言ってやる気もしなくなるのです。(そのあたりを、⇒[第66回]《ひとのクルマに乗せてもらって駐車場代まで出させる女~そんな神経では営業は?~営業と会社の話(12) 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201109article_6.html で述べた。)

‐2   不動産公正取引協議会に話をきくのに同行してほしいというので、一緒に行きましたが([第133回]《先輩社員に協力を頼んでぎりぎりに来る女、名刺持参しないで平気な女。こういう人、どうすればいいですか?》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201209article_7.html  )、その帰り、電車で来た「縁故メグ」(仮名)を、会社に戻る帰り道でもあるので、「縁故メグ」(仮名)の自宅の近くまでクルマに乗せてあげたことがありましたが、私が「縁故メグ」(仮名)の立場なら、「高速代、私、出しましょう」と言うところですが(帰りの高速代を出してもらったとしても、行きと帰りに高速道路を使っていますから私の方は得するわけでもなく、「縁故メグ」(仮名)としては電車賃が高速代に変わったようなものですが)、「縁故メグ」(仮名)は何も言わない。 私の方も、別に出してもらうつもりはなかったし、彼女が「私が高速代出します」と言っても、「いいよ」と受け取らなかったと思いますが、しかし、ひとこと言うのがマナーだと思うのです。 そういう場面で、いつでも常に何も言わずにいる女を見ると、この人はそういう人なんだと認識することになります。 賃貸専門の不動産会社のE社の四街道店にいた時、そのエリアの店舗の合同朝礼が稲毛店であり、四街道店に戻る時、クルマで来ていた30代の女性が自分のクルマに乗せてくれたことがありました。 会社は通勤用には電車賃しか出さないので、その日だけクルマで来た彼女は、稲毛店と四街道店の近くの時間パーキングの費用を出したのですが、駐車場代は乗せてもらった者が出すべきだと思い、「駐車場代は私が出しますよ」と言ったのですが、「いいわよ、そんなの」と彼女は言い、いくら言っても「いいって」と言うので、出してもらったということがありました。 当人がそこまで言うなら出してもらってもいいでしょうけれども、ひとことは「出します」と言うのが礼儀で、そこでひとこと言えるのが営業であり、言えない人は営業ではないと思います。

‐3   そして、その後、損害保険募集人商品専門試験の講習をあいおい日動火災がやってくれた時、「縁故メグ」(仮名)は、「傷害」と「自動車」は無断欠席、「火災」は遅刻してきて、かつ、講師の人に「すいません。遅れました。」の挨拶もなく着席、同じ会社から出席している私にも「すいませんでした」のひと言もありませんでした。だから、こいつと仲間だと思われたくないとも思いましたし、前にはクルマで送ってあげたけれども、この時は、もしかすると、電車で来たのかもしれないけれども、乗せてやる気持ちになりませんでした。(そのあたりについて、⇒[第68回]《ひと言の言える人間・言えない人間、及、人の行動にはメッセージがある~営業と会社の話(14)》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201109article_8.html で述べました。)

(4) 新華ハウジング(有)・ビルダーズジャパン(株)では、会社の業務に使用する文房具などを購入する場合、主として使用する従業員が費用を立て替えて購入し、月末に代金をもらうことになっていました。 会社の為に立替えているのであり労力も払っているのですから、月末まで待たせるのではなくすぐに支払ってもらいたいもので、何度も話してきましたがどうもなりませんでした。 ところが、2011年4月、「縁故メグ」(仮名)が、I 村とともに担当している「フィット」のチラシを輪転機で印刷するのに、すでにある普通コピー用紙ではなくカラ―用紙を使いたいと言い、かつ、その代金を立て替えるのは嫌だと言いだしたことがありました。 それまでも、私たちが何度も言って、そのたびに「どうもなりません」とはねつけられてきたのですが、「縁故メグ」(仮名)が言うと、ビルダーズジャパン(株)で取締役になっていた「ブタクサA」(仮名)(30代なかば。男性。)は、「わかりました。なんとかします」とためらうことなく断言したので驚きました。 そして、私に「○○さん、カインズホーム行って、買ってきてください」と言うので、縁故が言うとすぐに会社で出すのかと驚き、カインズホームに行って買い、「○○円です」と「ブタクサA」(仮名)に代金を請求したところ、「お金ありません。○○さんが出してください」と言うのです。 「馬鹿なこと言わないでくださいよ。出してください」と言うと、「そんなこと言っても、ぼく、お金ありませんもの。○○さんが出してください」と言うので、「私だってお金ありませんよ。出してください」と言っても、「ブタクサA」(仮名)は「そんなこと言っても、お金ありませんもの」と居直り、結局、「縁故メグ」(仮名)が使うものを買うのに私が生活費から費用を出して立て替えさせられました。 「ブタクサA」(仮名)が「なんとかします」と「縁故メグ」(仮名)に言った「なんとか」というのは、「縁故メグ」(仮名)が使うものを買うのに、私をだまして私に出させることだったのです。
   2010年1月、ある入居者宅に行くと、工事の間違いと施工不良を直してもらうよう「ブタクサA」(仮名)に何度も言ってあるのに、「わかりました」というばかりで何度言っても何カ月経っても対処しないとずいぶん怒っておられたということがありました。 「ブタクサA」(仮名)にそれを言うと、「大丈夫ですよ。あの人は怒らない人ですから」と言うのです。人間には、「激しい剣幕」とか「怖い表情」とかをして怒る人もあるのですが、穏やかな話し方で静かに苦情を言う人もあるのです。穏やかに静かに話しているから怒っていないわけではないのです。その方は、主人が住宅建築会社の木材を運ぶ運送業の仕事をされていたことから、仕事仲間として、苦情は言うけれども穏やかな話し方をして、出来る限り理解しようという姿勢をとっておられたのです。ところが、そうすると、「ブタクサA」(仮名)は、「あの人、大丈夫な人ですから」などと言ってしまうのです。 そのように考えてしまうのです。 そうではないのです。 穏やかな話し方をしていても怒っている人は怒っているのです。 今、譲歩してくれているからといって次も譲歩してくれるとは限らないのです。 ところが、「ブタクサA」(仮名)は譲歩してもらえると、「大丈夫な人」と考えてしまうのです。その認識こそ人を徹底的に怒らせる認識であるということをこの男は理解しないのです。 そのあたりの態度を見て、私はこの男を「職場でなければ、つきあいたくない人間」と思うようになったのですが、人からそう思われる態度を自分がとっているということをこの男は理解しないのです。 そして、私自身についてまで、「ブタクサA」(仮名)は「○○さんは言うこときいてくれる人ですから」などとも言ったのです。 「いったい、どういうことですか」「どうして、私が『言うこときいてくれる人』なんですか」とも言ったのですが、この男はそういう思考をしてしまうようで、かつ、その思考は根本的に間違っているとかんで含めるように言ってあげても理解しないのです。そして、私を「ブタクサA」(仮名)は「大丈夫な人」「言うことをきいてくれる人」と理由もなく決めつけて、T口が使うものを私に立て替えさせて出させたのです。
   「ブタクサA」(仮名)みたいなことをする人間はあまりありません。「おまえ、どぶなかぶちこまれるぞ」とでも言うところで、そして、言うだけではなく実際にぶちこまれないと理解しない、もしくは、ぶちこまれても理解しないのが「ブタクサA」(仮名)です。
   T口はT口で、普通、このような場合、「○○さんに出してもらうものと違います。」と言って、自分で出すものです。 平気で人に出させておくバカはいくらなんでもないはず・・ですが、ここにいたのです。平気で人に出させるバカが。 (このあたりを、⇒[第69回]《「引かば押せ」の男、実際にやりもせず「ぼく、営業できますから」と言う男~営業と会社の話(15) 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201110article_1.html
で述べました。)  いったいどういう育ち方をしたのか。 金持ち貧乏とは別の問題として、いい家庭の育ちではない人だな、という評価をされます。(「親の顔が見たい」と言いたくなりますが、見せしましょうかと実物を見せられてもどうしようもない。) そういう行為を「縁故メグ」(仮名)はおこなったのです。

   縁故のT口が超人的にあつかましいふてぶてしい人だということはよくわかりましたが、(1)(2)は、まだ、カネを出させる相手が会社です。 他の従業員には出さなかった・出さないものを自分にだけ会社から出させるというものですが、(3)(4)は会社からではなく、他の従業員から取りあげるというものなのです。そういうことする人って、あんまりないと思います。
   私が個人として買い手である場合でも、その会社に対しては価格交渉もしますが、営業さん個人に出してもらおうとはしません。在来木造の I で1年目に契約いただいた現・財務省の勤めてられたUさんなどもけっこう交渉されましたが、それはあくまで会社に対してであって、営業担当者に出させようとは絶対にされなかったし、むしろ、営業担当者には気を使っていただきました。 それに対して、3年目に契約いただいた某さんは、営業担当者に出させようとされることがあった為、正直なところ、契約いただいたありがたい方ではあるのですが、その点から気持がめげてその人の為にいい家を作ってあげようという気持ちが減衰してしまいました。 それが通っても通らなくても会社にいくら価格交渉をしてもいいと思いますが、営業担当者に出させようとするのはやめた方がいいと思います。
   会社から、それまで会社が出さなかったものを出させるというのはまだしも、周囲の他の従業員に出させる人なんて、あんまりないと思うのですが、あんまりない人がここにいたのです。T口さんの場合、それを “信念もってやってる” ように見受けます。

   ここで、問題です。
   本来自分が出すべきものを騙して人に出させる人間、本来「私が出します」と言うべき時に言わないで人に出させる人間というのは、「本来、出さないといけないカネを出さずにすます営業力がある」と評価するべきものでしょうか。 そうではなく、「出すべきものはきっちりと出す、払うべきものは払う、『私が出します』と言うべきひとことはきっちりと言う、というマナー・礼儀のある態度をきっちりととるのが営業力である」と考えるべきでしょうか。
   私は後者だと思います。 「ブタクサA」(仮名)は、過去に、会社のカネを横領してフィリピン人女性に貢いだ経験があるようですが、この時は、同様に私の生活費をだましとってT口の為に使ったのです。 「ぼく、営業やったことないですけど、営業できますから」などとヌケヌケ口にしていた「ブタクサA」(仮名)は、私の生活費を騙しとってT口の為に使うのが「営業力」、その騙しの技術が「営業力」とか思っていたかもしれません。そういう行為ができる→「営業できる」「営業力がある」と思っていたのかもしれません。  しかし、違うと思いますよ。そうではなく、そのようなことは決してしないというのが「営業力」だと思いますよ。
   女をたらしこむときはカネを出すが男同士でのつきあいでは出すべきものを出さない「慶應タイプの女たらし」が「スマート」だとは私は思いません。 そうではなく、全体としてカネを出すとか出さないとかではなく、出すべきものか出すべきでないものか、出すべき時か出すべきでない時かということを的確に判断し、出すべきもの出すべき時はきっちりと出すというのが「スマート」であり、「営業力」でもあり「管理者的能力」でもあると思います。 会社のカネをフィリピン人の女性に貢ぎ、私の生活費を騙し取って縁故T口に使い、私には支払うべきカネを払わずにごまかすのが「スマート」かというと違うし、それを「営業力」と言うかというと違うと思います。 「ブタクサA」(仮名)はT口に「なんとかします」と言って私から生活費を騙し取ったのと同様に、フィリピーナに「なんとかします」と言って会社のカネを貢いだ、ということかもしれません。それを「営業力」と思っているのかもしれませんが、それは「詐欺」とか「横領」とかいう類であり「営業」とは別です。
   
   【1】 【2】 【3】(1)~(4) の人たちとその行為は、「営業力」ではないと思います。 それが「営業」なら、「営業」とはずいぶんと卑しい仕事だということになりますが、営業とはもっとプライドのある仕事で、もっと、「スマート」な仕事のはずです。
   私は、 【1】 【2】 【3】(1)~(4) のようなことをやる人を、社会人として立派な態度とは思わないし、営業だとは思わない。それは「営業力」とは正反対のものだと思います。 言ってもわからない人はわからないでしょうけれども。
   (2013.9.6.)

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