松本家住宅とヒラノ グラーノ(上)〔高山の民家〕―高山シリーズ第2回(7)
[第284回]
【26】-1 高山の「民家」建築 (1)
文化庁が指定する「伝統的建造物群保存地区」(http://www.bunka.go.jp/bunkazai/shoukai/juudenken_ichiran.html )は、今、全国で106箇所、指定されている。[第259回]《賀茂別雷神社[上賀茂神社]参拝7.檜皮葺(ひわだぶき)とは・社家町・大田神社・北大路魯山人生誕地 他 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201405article_7.html 、[第260回]《賀茂別雷神社[上賀茂神社]参拝8.社家町から深泥池・京都コンサートホール、上賀茂神社の摂社の構成。 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201405article_8.html で公開した、京都市上賀茂の社家町も伝統的建造物群保存地区である。 岐阜県では6箇所が指定されており、そのうちの2箇所が高山市で、「高山市三町」 「高山市下二之町大新町」が「種別 商家町」として指定されている。 「三町」とは『楽楽 飛騨高山 白川郷・上高地』(2014.5.1.JTBパブリッシング)には≪「さんまち」とは、上一之町、上二之町、上三之町、下一之町、下二之町、下三之町という6つの町の総称》と書かれているが、伝統的建造物群保存地区として指定された「三町」は上一之町・上二之町・上三之町の地域で下一之町・下二之町・下三之町は含まれていないようだ。 「大新町」は「だいしんまち」ではなく「おうしんまち」と読む。 旧・高山城に近い場所に上一之町・上二之町・上三之町があり、その北に下一之町・下二之町・下三之町があって、されにその北に大新町(おうしんまち)があり、これらはひと続きの地域なので、2つに分けて指定しなくても一緒に指定してもよさそうな感じがしないでもないが、文化庁のHPの「伝統的建造物群保存地区」(http://www.bunka.go.jp/bunkazai/shoukai/juudenken_ichiran.html )を見ると、「三町」が指定されたのが昭和54年(1979年)2月3日、「下二之町大新町」が指定されたのが平成16年(2004年)7月6日と2回に分けて指定を受けている。
藤井恵介監修『日本の家2 中部』(2004.5.28. 講談社)の「中部地方の重要文化財指定民家」を見ると、高山市では、大新町の吉島家住宅(明治40年建築)、日下部家住宅(日下部民芸館)(明治12年建築)、高山市上川原町の松本家住宅(江戸後期)、それに高山市冬頭町(ふゆとうまち)から飛騨民俗村に移築されている田中家住宅(江戸中期)が重要文化財に指定されている。 高山市以外から高山市の飛騨民俗村に移築されたものとしては、田口家住宅、若山家住宅、吉真家住宅がある。 丹生川村は高山市に隣接する一続きの地域ではあるが高山市ではない・・・と思っていたのだが、国府町が今は高山市国府町になっているのと同様、丹生川村も今は高山市丹生川町となっているらしい。 その高山市丹生川町の荒川家住宅も重要文化財に指定されているらしい。
※《行政情報 荒川家住宅 (高山市教育委員会文化財課》http://www.city.takayama.lg.jp/bunkazai/arakawake.html
《清流の国 岐阜県 荒川家 (岐阜県庁 教育委員会社会教育文化課)》http://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku-bunka-sports/bunka-geijutsu/bunkazai-zuroku/bunkazai-zuroku/kenzobutsu/takayama/arakawa.html
《清流の国 岐阜県 旧田中家 (岐阜県庁 教育委員会社会教育文化課)》http://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku-bunka-sports/bunka-geijutsu/bunkazai-zuroku/bunkazai-zuroku/kenzobutsu/takayama/kyutknaka.html
《飛騨民俗村飛騨の里》http://www.hidanosato-tpo.jp/hdsmap.html
私が中学生だった頃、今となっては40年位前、白川郷って、一度、行ってみたいなあ・・と思ったものの、地図や時刻表などで見ると、けっこう行くのは大変て感じだった。 かつ、高山と白川郷は直線距離では近いものの間に山があって、白川郷は高山からではなく越美南線(現在の長良川鉄道)の美濃白鳥あたりからバスで行く便があって、それもけっこう時間がかかったように思う。 「秘境」と言うとそこに住んでいる方には失礼だろうけれども、都会に住んでいる人間が簡単には行けない場所だったと思う。 しかし、今や、高山から白川郷へは中部縦貫自動車道・東海北陸自動車道というトンネルだらけの自動車道ができて、高山から白川郷へは、すぐとまではいかないがバスで比較的簡単に行けるようになった。 その結果、白川郷に行くと、日本人の旅行者だけでなく白人や韓国人の旅行者も大量にいて、なんか、私らが住んでいる所なんかよりはるかに「国際的」て感じすらする。 その白川郷の萩町も伝統的建造物群保存地区に指定されており、白川郷の和田家も重要文化財に指定されている。(和田家は居住しながら公開されているらしい。) 今や、高山と白川郷はトンネルだらけの自動車道を通るバスで結ばれ、一続きの地域ともなったようだが、しかし、白川郷の和田家などの合掌造りの民家と高山の「三町」「大新町」の商家とはどちらが良いかとかいう問題ではなく性質が異なる。
※和田家では写真を撮影させてもらい、外観写真を[第204回]《飛騨天満宮(高山市)下‐冤罪を晴らす神・菅原道真(12)。高山市の白山神社。高山市役所。 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_9.html で公開した。
『日本の家2 中部』(2004.講談社)の記事としては、高山市では大新町の吉島家、それに、上三之町の岩佐家、同じく上三之町の中村家、下三之町の田邊家が掲載されている。 吉島さんは今は別の場所に住まれているらしく吉島家住宅は公開されているが、岩佐家・中村家は「非公開」、田邊家は「非公開。店舗には入店可」だそうだがどの店かはわからない。もっとも、伝統的建造物群保存地区の中はほとんどがそういう傾向の建物だから、無理にどの店か詮索する必要もないかもしれない。
東京・上野の東京国立博物館に行くと、仏像がいくつも展示されている。 それを見て、これはどう考えたものだろうと複雑な思いがした。 仏像というものは彫刻として価値があるものであったとしても、博物館にあるべきものではなくお寺にあるべきものではないのだろうか、と。 しかし、横浜市の三溪園に集められた元・お寺の建物にしても、そのまま放置すれば維持できずに朽ちてしまうものを三溪園に移築したというものもあるらしく、博物館に保存・展示されている仏像もお寺が廃寺となったケースや維持しきれないことから博物館に保存されているというものもあるようだ。 何新聞だったか忘れたが、最近、お寺の仏像などを窃盗に入る不心得者がけっこういるらしく、お寺でも防犯に気を配るものの、特に経済的に豊かでもないお寺で住職も高齢でとなると、守りきれないと住職が考えるに至る場合もあるらしく、お寺の仏像を博物館で管理してほしいと申し出てきた住職に対して、博物館職員が「仏像はお寺にあるのが本来ですから」と言っても、「住職も高齢で、もう守りきれない」と博物館で維持してもらいたい」と住職が頼み込む話が掲載されていたことがあった。 建築は「見るためのもの」ではなく使うもので、特に住宅は「住むもの」だから、住んでこそ価値があるもので、仏像は博物館にあるよりもお寺にある方が本来であるのと同じく、今も人が住み住居として生かしてこそ価値がある住宅と言えるが、しかし、見学したい者からすれば、見たいけれども、人さまがそこで生活している家にずけずけと入って行って見せていただくというのは気がひけるし、そこの住人としては自分たちが生活している所に他人にずけずけ入ってこられるのはうれしくもないだろう。 そのあたりが「民家」「住宅」のなかなか難しいところではないかと思う。
※ 《高山市観光情報 吉島家住宅 (高山市観光課)》http://www.hida.jp/cgi-bin/kankou/sigview.cgi?admin=contents_view&id=104420194356&sig=
《高山市観光情報 日下部民藝館(日下部家住宅) (高山市観光課)》http://www.hida.jp/cgi-bin/kankou/sigview.cgi?admin=contents_view&id=104420194218&sig=
吉澤政己(よしざわ まさみ)『日本列島民家の旅(6)中部1 東海・中央高地の住まい』(1996.4.30. I NAX ALBUM 34 I NAX出版)には、吉島家住宅・日下部家住宅・松本家住宅の3箇所が掲載されている。
『ことりっぷ 高山・白川郷』(2008.7. 昭文社)の「知れば知るほど奥深い 高山の町家で建築美にうっとり」というコーナーには、吉島家住宅・日下部家住宅(日下部民芸館)・松本家住宅と宮地家住宅が掲載されている。 他に、「さんまち」の「飛騨民俗考古館」(旧 医師 上田玄泰邸)、「平田記念館」(旧 〔びんつけ油・ろうそく 製造販売〕平田家住宅)や、飛騨高山まちの博物館(旧 矢嶋家土蔵、旧 永田家土蔵)などで、昔からの建物の内部に入って見学させてもらうことはできる。「さんまち」の店は多くは古くからの建物を部分的に改造して営業しているようだ。 8月16日(土)の午後から17日(日)は大雨で、その為か、藤井美術民芸館(総檜造りの土蔵)は『楽楽 飛騨高山 白川郷・上高地』(JTBパブリッシング)には「無休 (冬期不定休)」と書かれているが、17日は休館のようだった。
ドイツ人建築家のブルーノ=タウトさんは、日本では自分自身が建築した建物によってよりも「桂離宮と伊勢神宮を称賛して日光東照宮をボロクソに言った人」としての方が有名だが、 『飛騨から裏日本へ』〔『日本美の再発見 増補改訂版』(篠田英雄訳 1939発行。 1962.改訂版 岩波新書)所収〕でタウトさんが
≪(下呂駅の?)駅長に、高山ではどこの旅館がよいかと訊ねたら、早速紹介してくれ、私達が高山へ着いた時には、もうすっかり手配がしてあった。・・・・高山の旅館(長瀬旅館)は、食事も部屋も一流ないし二流どころだ。・・・≫
≪この旅館は、宿泊料が高いくせにきわめて平凡だ。しかし前側の建物はかなり古い。 入浴は二人の若者といっしょだったが、そのうちの一人が皮疹に罹っていたので(浴室は清潔だが)ちょっと不快だった。夜はよく眠った。しかし翌朝はまだ五時だというのに、もう廊下ではがやがや人声がする。七時になると顔を洗ったり嚏をしたり、実に騒々しい。そのうえ隣家のいろんな物音まで聞こえてくる。顔を洗い髯を剃っていると、近くの便所からたまらない厠臭が漂ってきた。≫
≪旅館は、食事付一泊十円もしたし、こうして鉄道は(この線は開通してから、まだ一年そこそこである)、田舎を毒しているのだ。田舎でも、停車場のあるところには、きまっていかもの建築とおびただしいいかものとがある。≫
と相当マイナスの評価をした長瀬旅館が高山市にあったはずだが、今も上二之町にあるものの(http://ngsr.jp/history.php )、旅館としては営業を停止し、今は結婚式場として営業しているようだ。 同結婚式場のHPを見ると、ブルーノ=タウトさんは長瀬旅館については相当ボロクソに言っていたと思うのだが、ボロクソに言われても、同旅館に泊まった有名人として井上靖、北大路魯山人などとともにブルーノ=タウトさんも載せており、けなした人は載せないなどということはせず、たとえ酷評されても関係なくタウトさんが宿泊したことをホームページに掲載しているところは、心の広いところとして好感が持てる。
今回、私は高山訪問は3度目だが、2度目の訪問の際、松本家住宅と宮地家住宅を見学したいと思って行ったものの、この2箇所は、休館日が月~土、開館日が土・日と祭日で、祭日のない週は土曜と日曜の2日のみ開館で、それを見落として平日に行ってしまったため、[第202回]《飛騨天満宮(高山市)‐冤罪を晴らす神・菅原道真・怨念を晴らす旅(12)上、松本家住宅、飛騨の家具館他》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_7.html でも述べたが、松本家住宅、宮地家住宅とも、前まで行ったが内部に入らせてもらうことはできずに帰った。 松本家住宅の北隣に「ヒラノ グラーノ」というピッツァの店があるのが『ことりっぷ 高山・白川郷』(2008.7. 昭文社)の「高山で”ウワサ”のおいしい店こっそり教えます」というコーナーに載っており、前回、入って食事をしたかったのだが、「ヒラノ グラーノ」も月曜休みのため、月曜に行った前回はここも入ることはできなかった。 そこで、今回は、あえて、土日に高山に行くように計画し、念願かなって、松本家住宅、宮地家住宅を見学し、「ヒラノ グラーノ」でピザを食べることができた。 但し、大雨が降りだし、靴を脱いで畳の上にあがる民家にべたべたの靴下で上がったのでは申し訳ないと思って、コンビニで靴下を買って行った先行った先で履き替えたが、それはずいぶんめんどうだった。
《1》-上 松本家住宅 と ヒラノ グラーノ (高山市上川原町) 上
なぜ、松本家住宅と ヒラノ グラーノ を同じ項目にしたかというと、くっついているからだ。↓
(↑ 写真はクリックすると大きくなるので、大きくして見てください。)
↑ この2枚の写真を見て、どこからどこまでが、「重要文化財の松本家住宅」なのだろう? と疑問に思いませんか? 特に、下の方の写真、手前の隣地側の外壁には、言っちゃ悪いが安っぽい木目柄の金属系サイディングが貼られているのですが、重要文化財に木目柄で考慮したとはいえ、安っぽい金属系サイディングなんて貼るかあ~あ??? とか思いませんか? 又、上の方の写真ですが、手前は駐車スペースとなっているのですが、江戸時代からの建物に駐車スペースなんかないはずだし、重要文化財の江戸時代からの建物をぶっ壊して駐車スペースにしたりなんてするかあ~あ? なんて思いませんか?
↑ こちらの写真で見た方が考えやすいかもしれません。 どの部分が「旧 松本家住宅」でしょうか? なんだか、全部つながっているようにも見えるのですが、どうなのでしょう。 真ん中が松本家住宅かなあ~あ・・とも思えるのですが、ところが、手前(南側)の家の前に「展示中 国重要文化財 松本家住宅 伝統工芸品」というA型看板が立っていますよね。 「松本家住宅入口」と書かれた札も立っていますし。 向こう側(北側)もなんだかつながっているようにも見えるし。
(答え)「松本家住宅」は薬種商を営んでいた原 家の住宅を蝋燭・練油や金貸業を営んだ松本家が買い取って居住していた建物を松本家が高山市に寄付し、高山市が公開しているもので、高山市が南隣の家を買い取って、入口と管理人室などにして使用しているらしい。管理人室などにして使用している南隣の家もけっこう古くからの建物であったらしい。 北隣の家がピザ屋の「ヒラノ グラーノ」で、隣接していてけっこう古くからの建物ではあるけれども、「ヒラノ グラーノ」は松本家住宅の一部分というわけではない。 重要文化財に指定されているのは旧・松本家住宅の部分で、南側の外壁に金属系サイディングが貼られているのは、管理人室などに使用されている南隣の家の部分で重要文化財に指定されている旧・松本家住宅の部分ではない。 又、駐車スペースとなっているあたりは北隣の家、「ヒラノ グラーノ」の部分で、これも重要文化財に指定されている旧・松本家住宅の一部分ではない・・・・ということのようです。
松本家住宅 と 宮地家住宅 、それに飛騨高山まちの博物館((旧 矢嶋家土蔵、旧 永田家土蔵)は、高山市 が運営していている。
《行政情報 松本家住宅 (高山市教育委員会文化財課)》http://www.city.takayama.lg.jp/bunkazai/matumoto/
《観光情報 松本家住宅 (高山市観光課)》http://www.hida.jp/cgi-bin/kankou/sigview.cgi?admin=contents_view&id=104420195639&sig=
《行政情報 宮地家住宅 (高山市教育委員会文化財課)》http://www.city.takayama.lg.jp/bunkazai/miyadi/index.htm
《観光情報 宮地家 (高山市観光課)》http://www.hida.jp/cgi-bin/kankou/sigview.cgi?admin=contents_view&id=1050201000232&sig=
飛騨高山まちの博物館 http://www.city.takayama.lg.jp/bunkazai/machihaku/index.html
松本家住宅と宮地家住宅は、土日と祭日のみ開館だが、市が運営しているので、日下部民芸館・吉島家住宅・飛騨民族考古館・平田記念館は有料だが、松本家住宅・宮地家住宅は入場無料。
高山駅から松本家住宅までは、晴れているときは歩いてもいいが、相当に雨が降っていたので、高山濃飛バスセンター(JR高山駅に隣接)から「まちなみバス」に乗って飛騨天満宮の前の「天満神社前」で下車して歩いた。 「まちなみバス」は高山駅に隣接する高山濃飛バスセンターから高山の市街地をぐるっと一周するが、どの区間を乗っても100円で安いし、けっこう使える。 かなり離れた区間を乗ってもそれほど時間はかからないし、バスの窓から見る風景も、歩きながら見るのとはまた違った風情があっていい。 飛騨民俗村や飛騨高山美術館へ行くバスは「さるぼぼバス」と名称が異なり金額も210円だが、「まちなみバス」は外来旅行者も乗るが地元の人も乗るのに対し、「さるぼぼバス」は外来旅行者の方が利用が多いことから金額に差があるということだろうか? 「まちなみバス」と「さるぼぼバス」と、もうひとつ「のらマイカー」というのもあるようです。
(2014.9.17.)
次回 高山シリーズ第2回(8) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_9.html 、松本家住宅・ヒラノグラーノ の後半、および、宮地家住宅について述べます。
なお、↓の「同じテーマのブログ記事」のところ、「古民家」を選ぶか「民家」にするか迷った。 「古民家」というのは今も住んでいる方に失礼のようにも思うし、又、もっと古いものを「古民家」と言うべきで、江戸時代終わりから明治初期の建築で今も使用されているというくらいのものは「古民家」ではなく「民家」と言うべきではないかとも思ったが、高山市では「さんまち」付近を「ふるい街並み」と呼んでいるし、「民家」では「平成」に建築の我が家でも民家であるから、最適な選択かどうかわからないが、「古民家」の方を選んだ。また、この場合、「古」は「古くさい」「古ぼけた」ではなく「古典」「古典的」の意味、“ old ” ではなく “ clasicc ” の意味で考えて「古民家」を選んだ。
☆ 高山シリーズ第2回は、
(1)国府町村山天神参拝(1)上枝駅から宮川沿い https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_2.html
(2)同(2) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_3.html
(3)同(3)浸透桝で雨水処理 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_4.html
(4)あじめ峡、あじか、廣瀬神社、国府小学校https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_5.html
(5)国府大仏、阿多由太神社https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_6.html
(6)飛騨国府駅周辺。「耳付片流れ屋根」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_7.html
(7)松本家住宅上・ヒラノグラーノ。 今回。
(8)松本家住宅下・宮地家住宅上https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_9.html
(9)宮地家住宅下・平田記念館https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_10.html
(10)飛騨民族考古館1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_11.html
(11)同2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_12.html
(12)同3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_13.html
(13)同4 喫茶ばれん、質屋の入口から逃げる裁判官 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_14.html
(14)飛騨高山まちの博物館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_15.html
(15)東西反転プランでは玄関だけ移動するのかhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_16.html
〔(16)~(20)の前提、権威主義的パーソナリティーの「デザイナー」が「建築家」の名前で敬意を表した慶應日吉(新)図書館について https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_17.html 〕
(16)高山の町家で曲がった松をわざわざ柱に使用するか? 1 JR日光駅はライトの設計でなければ価値はないか? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_18.html
(17)同2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_19.html
(18)同3 マーケティング的発想のない店 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_20.html
(19)同4 店のコンセプトが理解できない建設部長 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_21.html
(20)同5 「酒が飲めない人にも飲める酒」を勧められない「日本酒ソムリエ」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_22.html
(21)飛騨総社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_23.html
☆ 高山シリーズ第1回 は、
上 [第202回]飛騨天満宮、松本家住宅他https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_7.html
中 [第203回]「天神」考察。居酒屋はいいかげんhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_8.html
下 [第204回]高山市の白山神社。高山市役所https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_9.html
ご覧くださいませ。
【26】-1 高山の「民家」建築 (1)
文化庁が指定する「伝統的建造物群保存地区」(http://www.bunka.go.jp/bunkazai/shoukai/juudenken_ichiran.html )は、今、全国で106箇所、指定されている。[第259回]《賀茂別雷神社[上賀茂神社]参拝7.檜皮葺(ひわだぶき)とは・社家町・大田神社・北大路魯山人生誕地 他 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201405article_7.html 、[第260回]《賀茂別雷神社[上賀茂神社]参拝8.社家町から深泥池・京都コンサートホール、上賀茂神社の摂社の構成。 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201405article_8.html で公開した、京都市上賀茂の社家町も伝統的建造物群保存地区である。 岐阜県では6箇所が指定されており、そのうちの2箇所が高山市で、「高山市三町」 「高山市下二之町大新町」が「種別 商家町」として指定されている。 「三町」とは『楽楽 飛騨高山 白川郷・上高地』(2014.5.1.JTBパブリッシング)には≪「さんまち」とは、上一之町、上二之町、上三之町、下一之町、下二之町、下三之町という6つの町の総称》と書かれているが、伝統的建造物群保存地区として指定された「三町」は上一之町・上二之町・上三之町の地域で下一之町・下二之町・下三之町は含まれていないようだ。 「大新町」は「だいしんまち」ではなく「おうしんまち」と読む。 旧・高山城に近い場所に上一之町・上二之町・上三之町があり、その北に下一之町・下二之町・下三之町があって、されにその北に大新町(おうしんまち)があり、これらはひと続きの地域なので、2つに分けて指定しなくても一緒に指定してもよさそうな感じがしないでもないが、文化庁のHPの「伝統的建造物群保存地区」(http://www.bunka.go.jp/bunkazai/shoukai/juudenken_ichiran.html )を見ると、「三町」が指定されたのが昭和54年(1979年)2月3日、「下二之町大新町」が指定されたのが平成16年(2004年)7月6日と2回に分けて指定を受けている。
藤井恵介監修『日本の家2 中部』(2004.5.28. 講談社)の「中部地方の重要文化財指定民家」を見ると、高山市では、大新町の吉島家住宅(明治40年建築)、日下部家住宅(日下部民芸館)(明治12年建築)、高山市上川原町の松本家住宅(江戸後期)、それに高山市冬頭町(ふゆとうまち)から飛騨民俗村に移築されている田中家住宅(江戸中期)が重要文化財に指定されている。 高山市以外から高山市の飛騨民俗村に移築されたものとしては、田口家住宅、若山家住宅、吉真家住宅がある。 丹生川村は高山市に隣接する一続きの地域ではあるが高山市ではない・・・と思っていたのだが、国府町が今は高山市国府町になっているのと同様、丹生川村も今は高山市丹生川町となっているらしい。 その高山市丹生川町の荒川家住宅も重要文化財に指定されているらしい。
※《行政情報 荒川家住宅 (高山市教育委員会文化財課》http://www.city.takayama.lg.jp/bunkazai/arakawake.html
《清流の国 岐阜県 荒川家 (岐阜県庁 教育委員会社会教育文化課)》http://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku-bunka-sports/bunka-geijutsu/bunkazai-zuroku/bunkazai-zuroku/kenzobutsu/takayama/arakawa.html
《清流の国 岐阜県 旧田中家 (岐阜県庁 教育委員会社会教育文化課)》http://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku-bunka-sports/bunka-geijutsu/bunkazai-zuroku/bunkazai-zuroku/kenzobutsu/takayama/kyutknaka.html
《飛騨民俗村飛騨の里》http://www.hidanosato-tpo.jp/hdsmap.html
私が中学生だった頃、今となっては40年位前、白川郷って、一度、行ってみたいなあ・・と思ったものの、地図や時刻表などで見ると、けっこう行くのは大変て感じだった。 かつ、高山と白川郷は直線距離では近いものの間に山があって、白川郷は高山からではなく越美南線(現在の長良川鉄道)の美濃白鳥あたりからバスで行く便があって、それもけっこう時間がかかったように思う。 「秘境」と言うとそこに住んでいる方には失礼だろうけれども、都会に住んでいる人間が簡単には行けない場所だったと思う。 しかし、今や、高山から白川郷へは中部縦貫自動車道・東海北陸自動車道というトンネルだらけの自動車道ができて、高山から白川郷へは、すぐとまではいかないがバスで比較的簡単に行けるようになった。 その結果、白川郷に行くと、日本人の旅行者だけでなく白人や韓国人の旅行者も大量にいて、なんか、私らが住んでいる所なんかよりはるかに「国際的」て感じすらする。 その白川郷の萩町も伝統的建造物群保存地区に指定されており、白川郷の和田家も重要文化財に指定されている。(和田家は居住しながら公開されているらしい。) 今や、高山と白川郷はトンネルだらけの自動車道を通るバスで結ばれ、一続きの地域ともなったようだが、しかし、白川郷の和田家などの合掌造りの民家と高山の「三町」「大新町」の商家とはどちらが良いかとかいう問題ではなく性質が異なる。
※和田家では写真を撮影させてもらい、外観写真を[第204回]《飛騨天満宮(高山市)下‐冤罪を晴らす神・菅原道真(12)。高山市の白山神社。高山市役所。 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_9.html で公開した。
『日本の家2 中部』(2004.講談社)の記事としては、高山市では大新町の吉島家、それに、上三之町の岩佐家、同じく上三之町の中村家、下三之町の田邊家が掲載されている。 吉島さんは今は別の場所に住まれているらしく吉島家住宅は公開されているが、岩佐家・中村家は「非公開」、田邊家は「非公開。店舗には入店可」だそうだがどの店かはわからない。もっとも、伝統的建造物群保存地区の中はほとんどがそういう傾向の建物だから、無理にどの店か詮索する必要もないかもしれない。
東京・上野の東京国立博物館に行くと、仏像がいくつも展示されている。 それを見て、これはどう考えたものだろうと複雑な思いがした。 仏像というものは彫刻として価値があるものであったとしても、博物館にあるべきものではなくお寺にあるべきものではないのだろうか、と。 しかし、横浜市の三溪園に集められた元・お寺の建物にしても、そのまま放置すれば維持できずに朽ちてしまうものを三溪園に移築したというものもあるらしく、博物館に保存・展示されている仏像もお寺が廃寺となったケースや維持しきれないことから博物館に保存されているというものもあるようだ。 何新聞だったか忘れたが、最近、お寺の仏像などを窃盗に入る不心得者がけっこういるらしく、お寺でも防犯に気を配るものの、特に経済的に豊かでもないお寺で住職も高齢でとなると、守りきれないと住職が考えるに至る場合もあるらしく、お寺の仏像を博物館で管理してほしいと申し出てきた住職に対して、博物館職員が「仏像はお寺にあるのが本来ですから」と言っても、「住職も高齢で、もう守りきれない」と博物館で維持してもらいたい」と住職が頼み込む話が掲載されていたことがあった。 建築は「見るためのもの」ではなく使うもので、特に住宅は「住むもの」だから、住んでこそ価値があるもので、仏像は博物館にあるよりもお寺にある方が本来であるのと同じく、今も人が住み住居として生かしてこそ価値がある住宅と言えるが、しかし、見学したい者からすれば、見たいけれども、人さまがそこで生活している家にずけずけと入って行って見せていただくというのは気がひけるし、そこの住人としては自分たちが生活している所に他人にずけずけ入ってこられるのはうれしくもないだろう。 そのあたりが「民家」「住宅」のなかなか難しいところではないかと思う。
※ 《高山市観光情報 吉島家住宅 (高山市観光課)》http://www.hida.jp/cgi-bin/kankou/sigview.cgi?admin=contents_view&id=104420194356&sig=
《高山市観光情報 日下部民藝館(日下部家住宅) (高山市観光課)》http://www.hida.jp/cgi-bin/kankou/sigview.cgi?admin=contents_view&id=104420194218&sig=
吉澤政己(よしざわ まさみ)『日本列島民家の旅(6)中部1 東海・中央高地の住まい』(1996.4.30. I NAX ALBUM 34 I NAX出版)には、吉島家住宅・日下部家住宅・松本家住宅の3箇所が掲載されている。
『ことりっぷ 高山・白川郷』(2008.7. 昭文社)の「知れば知るほど奥深い 高山の町家で建築美にうっとり」というコーナーには、吉島家住宅・日下部家住宅(日下部民芸館)・松本家住宅と宮地家住宅が掲載されている。 他に、「さんまち」の「飛騨民俗考古館」(旧 医師 上田玄泰邸)、「平田記念館」(旧 〔びんつけ油・ろうそく 製造販売〕平田家住宅)や、飛騨高山まちの博物館(旧 矢嶋家土蔵、旧 永田家土蔵)などで、昔からの建物の内部に入って見学させてもらうことはできる。「さんまち」の店は多くは古くからの建物を部分的に改造して営業しているようだ。 8月16日(土)の午後から17日(日)は大雨で、その為か、藤井美術民芸館(総檜造りの土蔵)は『楽楽 飛騨高山 白川郷・上高地』(JTBパブリッシング)には「無休 (冬期不定休)」と書かれているが、17日は休館のようだった。
ドイツ人建築家のブルーノ=タウトさんは、日本では自分自身が建築した建物によってよりも「桂離宮と伊勢神宮を称賛して日光東照宮をボロクソに言った人」としての方が有名だが、 『飛騨から裏日本へ』〔『日本美の再発見 増補改訂版』(篠田英雄訳 1939発行。 1962.改訂版 岩波新書)所収〕でタウトさんが
≪(下呂駅の?)駅長に、高山ではどこの旅館がよいかと訊ねたら、早速紹介してくれ、私達が高山へ着いた時には、もうすっかり手配がしてあった。・・・・高山の旅館(長瀬旅館)は、食事も部屋も一流ないし二流どころだ。・・・≫
≪この旅館は、宿泊料が高いくせにきわめて平凡だ。しかし前側の建物はかなり古い。 入浴は二人の若者といっしょだったが、そのうちの一人が皮疹に罹っていたので(浴室は清潔だが)ちょっと不快だった。夜はよく眠った。しかし翌朝はまだ五時だというのに、もう廊下ではがやがや人声がする。七時になると顔を洗ったり嚏をしたり、実に騒々しい。そのうえ隣家のいろんな物音まで聞こえてくる。顔を洗い髯を剃っていると、近くの便所からたまらない厠臭が漂ってきた。≫
≪旅館は、食事付一泊十円もしたし、こうして鉄道は(この線は開通してから、まだ一年そこそこである)、田舎を毒しているのだ。田舎でも、停車場のあるところには、きまっていかもの建築とおびただしいいかものとがある。≫
と相当マイナスの評価をした長瀬旅館が高山市にあったはずだが、今も上二之町にあるものの(http://ngsr.jp/history.php )、旅館としては営業を停止し、今は結婚式場として営業しているようだ。 同結婚式場のHPを見ると、ブルーノ=タウトさんは長瀬旅館については相当ボロクソに言っていたと思うのだが、ボロクソに言われても、同旅館に泊まった有名人として井上靖、北大路魯山人などとともにブルーノ=タウトさんも載せており、けなした人は載せないなどということはせず、たとえ酷評されても関係なくタウトさんが宿泊したことをホームページに掲載しているところは、心の広いところとして好感が持てる。
今回、私は高山訪問は3度目だが、2度目の訪問の際、松本家住宅と宮地家住宅を見学したいと思って行ったものの、この2箇所は、休館日が月~土、開館日が土・日と祭日で、祭日のない週は土曜と日曜の2日のみ開館で、それを見落として平日に行ってしまったため、[第202回]《飛騨天満宮(高山市)‐冤罪を晴らす神・菅原道真・怨念を晴らす旅(12)上、松本家住宅、飛騨の家具館他》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_7.html でも述べたが、松本家住宅、宮地家住宅とも、前まで行ったが内部に入らせてもらうことはできずに帰った。 松本家住宅の北隣に「ヒラノ グラーノ」というピッツァの店があるのが『ことりっぷ 高山・白川郷』(2008.7. 昭文社)の「高山で”ウワサ”のおいしい店こっそり教えます」というコーナーに載っており、前回、入って食事をしたかったのだが、「ヒラノ グラーノ」も月曜休みのため、月曜に行った前回はここも入ることはできなかった。 そこで、今回は、あえて、土日に高山に行くように計画し、念願かなって、松本家住宅、宮地家住宅を見学し、「ヒラノ グラーノ」でピザを食べることができた。 但し、大雨が降りだし、靴を脱いで畳の上にあがる民家にべたべたの靴下で上がったのでは申し訳ないと思って、コンビニで靴下を買って行った先行った先で履き替えたが、それはずいぶんめんどうだった。
《1》-上 松本家住宅 と ヒラノ グラーノ (高山市上川原町) 上
なぜ、松本家住宅と ヒラノ グラーノ を同じ項目にしたかというと、くっついているからだ。↓
(↑ 写真はクリックすると大きくなるので、大きくして見てください。)
↑ この2枚の写真を見て、どこからどこまでが、「重要文化財の松本家住宅」なのだろう? と疑問に思いませんか? 特に、下の方の写真、手前の隣地側の外壁には、言っちゃ悪いが安っぽい木目柄の金属系サイディングが貼られているのですが、重要文化財に木目柄で考慮したとはいえ、安っぽい金属系サイディングなんて貼るかあ~あ??? とか思いませんか? 又、上の方の写真ですが、手前は駐車スペースとなっているのですが、江戸時代からの建物に駐車スペースなんかないはずだし、重要文化財の江戸時代からの建物をぶっ壊して駐車スペースにしたりなんてするかあ~あ? なんて思いませんか?
↑ こちらの写真で見た方が考えやすいかもしれません。 どの部分が「旧 松本家住宅」でしょうか? なんだか、全部つながっているようにも見えるのですが、どうなのでしょう。 真ん中が松本家住宅かなあ~あ・・とも思えるのですが、ところが、手前(南側)の家の前に「展示中 国重要文化財 松本家住宅 伝統工芸品」というA型看板が立っていますよね。 「松本家住宅入口」と書かれた札も立っていますし。 向こう側(北側)もなんだかつながっているようにも見えるし。
(答え)「松本家住宅」は薬種商を営んでいた原 家の住宅を蝋燭・練油や金貸業を営んだ松本家が買い取って居住していた建物を松本家が高山市に寄付し、高山市が公開しているもので、高山市が南隣の家を買い取って、入口と管理人室などにして使用しているらしい。管理人室などにして使用している南隣の家もけっこう古くからの建物であったらしい。 北隣の家がピザ屋の「ヒラノ グラーノ」で、隣接していてけっこう古くからの建物ではあるけれども、「ヒラノ グラーノ」は松本家住宅の一部分というわけではない。 重要文化財に指定されているのは旧・松本家住宅の部分で、南側の外壁に金属系サイディングが貼られているのは、管理人室などに使用されている南隣の家の部分で重要文化財に指定されている旧・松本家住宅の部分ではない。 又、駐車スペースとなっているあたりは北隣の家、「ヒラノ グラーノ」の部分で、これも重要文化財に指定されている旧・松本家住宅の一部分ではない・・・・ということのようです。
松本家住宅 と 宮地家住宅 、それに飛騨高山まちの博物館((旧 矢嶋家土蔵、旧 永田家土蔵)は、高山市 が運営していている。
《行政情報 松本家住宅 (高山市教育委員会文化財課)》http://www.city.takayama.lg.jp/bunkazai/matumoto/
《観光情報 松本家住宅 (高山市観光課)》http://www.hida.jp/cgi-bin/kankou/sigview.cgi?admin=contents_view&id=104420195639&sig=
《行政情報 宮地家住宅 (高山市教育委員会文化財課)》http://www.city.takayama.lg.jp/bunkazai/miyadi/index.htm
《観光情報 宮地家 (高山市観光課)》http://www.hida.jp/cgi-bin/kankou/sigview.cgi?admin=contents_view&id=1050201000232&sig=
飛騨高山まちの博物館 http://www.city.takayama.lg.jp/bunkazai/machihaku/index.html
松本家住宅と宮地家住宅は、土日と祭日のみ開館だが、市が運営しているので、日下部民芸館・吉島家住宅・飛騨民族考古館・平田記念館は有料だが、松本家住宅・宮地家住宅は入場無料。
高山駅から松本家住宅までは、晴れているときは歩いてもいいが、相当に雨が降っていたので、高山濃飛バスセンター(JR高山駅に隣接)から「まちなみバス」に乗って飛騨天満宮の前の「天満神社前」で下車して歩いた。 「まちなみバス」は高山駅に隣接する高山濃飛バスセンターから高山の市街地をぐるっと一周するが、どの区間を乗っても100円で安いし、けっこう使える。 かなり離れた区間を乗ってもそれほど時間はかからないし、バスの窓から見る風景も、歩きながら見るのとはまた違った風情があっていい。 飛騨民俗村や飛騨高山美術館へ行くバスは「さるぼぼバス」と名称が異なり金額も210円だが、「まちなみバス」は外来旅行者も乗るが地元の人も乗るのに対し、「さるぼぼバス」は外来旅行者の方が利用が多いことから金額に差があるということだろうか? 「まちなみバス」と「さるぼぼバス」と、もうひとつ「のらマイカー」というのもあるようです。
(2014.9.17.)
次回 高山シリーズ第2回(8) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_9.html 、松本家住宅・ヒラノグラーノ の後半、および、宮地家住宅について述べます。
なお、↓の「同じテーマのブログ記事」のところ、「古民家」を選ぶか「民家」にするか迷った。 「古民家」というのは今も住んでいる方に失礼のようにも思うし、又、もっと古いものを「古民家」と言うべきで、江戸時代終わりから明治初期の建築で今も使用されているというくらいのものは「古民家」ではなく「民家」と言うべきではないかとも思ったが、高山市では「さんまち」付近を「ふるい街並み」と呼んでいるし、「民家」では「平成」に建築の我が家でも民家であるから、最適な選択かどうかわからないが、「古民家」の方を選んだ。また、この場合、「古」は「古くさい」「古ぼけた」ではなく「古典」「古典的」の意味、“ old ” ではなく “ clasicc ” の意味で考えて「古民家」を選んだ。
☆ 高山シリーズ第2回は、
(1)国府町村山天神参拝(1)上枝駅から宮川沿い https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_2.html
(2)同(2) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_3.html
(3)同(3)浸透桝で雨水処理 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_4.html
(4)あじめ峡、あじか、廣瀬神社、国府小学校https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_5.html
(5)国府大仏、阿多由太神社https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_6.html
(6)飛騨国府駅周辺。「耳付片流れ屋根」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_7.html
(7)松本家住宅上・ヒラノグラーノ。 今回。
(8)松本家住宅下・宮地家住宅上https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_9.html
(9)宮地家住宅下・平田記念館https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_10.html
(10)飛騨民族考古館1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_11.html
(11)同2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_12.html
(12)同3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_13.html
(13)同4 喫茶ばれん、質屋の入口から逃げる裁判官 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_14.html
(14)飛騨高山まちの博物館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_15.html
(15)東西反転プランでは玄関だけ移動するのかhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_16.html
〔(16)~(20)の前提、権威主義的パーソナリティーの「デザイナー」が「建築家」の名前で敬意を表した慶應日吉(新)図書館について https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_17.html 〕
(16)高山の町家で曲がった松をわざわざ柱に使用するか? 1 JR日光駅はライトの設計でなければ価値はないか? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_18.html
(17)同2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_19.html
(18)同3 マーケティング的発想のない店 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_20.html
(19)同4 店のコンセプトが理解できない建設部長 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_21.html
(20)同5 「酒が飲めない人にも飲める酒」を勧められない「日本酒ソムリエ」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_22.html
(21)飛騨総社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_23.html
☆ 高山シリーズ第1回 は、
上 [第202回]飛騨天満宮、松本家住宅他https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_7.html
中 [第203回]「天神」考察。居酒屋はいいかげんhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_8.html
下 [第204回]高山市の白山神社。高山市役所https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_9.html
ご覧くださいませ。
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