在来木造の建築現場で不良木材が使用される原因。 私が見聞した2例

[第344回]
   インターネットで検索していると、在来木造の株式会社一条工務店と、使用した木材が違うという点などで、裁判で争っているという方のブログが見つかった。
〔⇒《裁判 一条工務店とのたたかい》http://tsukuchan.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-0832.html 〕
   従業員を大事にしない同社においては少数派である「永年勤続表彰」(10年以上勤続)を受けて時計をもらった者として、同社において、好ましくない木材が建築工事現場で使用された例として思い当たるものを2例、コメントとして同ブログhttp://tsukuchan.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-0832.html  に入れさせてもらった。

   これは、同社だけではなく、他の会社においても可能性としてはありうることだと思う。 私がコメントとして入れさせてもらったものを、いくらか加筆・補足の上、この慎腹風呂愚にも入れて公開する。
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    過去に一条工務店に10年以上在籍した者です。
    土台の件について、思い当たることがあります。
1.  1990年代終わりのことですが、福島県いわき市の営業所長のKさんは元・材木屋の出身でしたので、一条工務店の従業員の中でも材木についてはわかる人でした。当時は「標準仕様」では土台は「注入土台」(「ボリデン」)〔米栂(ベイツガ)に防腐防蟻剤ACQを圧力を加えて注入したもの〕を使用していましたが、Kさんが見たところ、米栂ではなく米松に注入したものを土台だとして送ってきていたことがあり、Kさんが見たところ、クズの木(クズです。クスノキではありません)だったといいます。材木屋は建築会社に材木を送る時、いつもより質の悪いものを送っても、それでも受け取れば、次からそのグレードのものを送り、さらに質の悪いものを送っても、受け取る側の建築会社がわからずに受け取るとそのレベルに落とし、だんだんとグレードの低い木を送るようになる。だから、建築屋は材木屋がそれまでよりもグレードの低いものを送ってきた時には、「だめだ、こんなものは」と送り返してやり、わかってるんだぞということを見せてやらないといけない、というのです。ところが、一条工務店で建築現場に一条工務店の工場から送られてくる土台材はクズの木であり、Kさんが言うには、一条は材木屋からなめられているというのです。Kさんは、せめて、いわき地区だけでも材木屋からなめられたような材木ではなく、きっちりしたものを入れるように、いわき地区で気づいた時には、こんな土台ではだめだと工場に言ったようなのです。その点、Kさんは良心的だったと思います。ところが、その後、2002年、生産事業部(工場部門)の石川という男が私に何と言ったか。石川はこう言ったのです。「土台みたいなもの、いい木でなくたっていいんだ。いわきの所長のKさんがうるさいから、いわきだけ他よりいい木を送ってきたんだ。所長のKさんのおかげで迷惑してる」と。そう言ったのです。  所長のKさんは、まさか、そんなことを言われている思われているとは思わないで、会社のため、自分が勤める会社の建物のためを思って、元材木屋として、材木屋に対して、「わかってんだぞ」というところを示してやらないといけないと思ってやっていたことですが、それを、石川というバカは「迷惑だ」などと言ったのです。そんなアホを大事にして優遇する会社なのです。
   私自身も、営業本部長の天野隆夫に、一条の工事現場で問題点があったので指摘したところ、喜んでくれると思って言ったら、怒られました。怒られてまで言うことないと思って黙るようになりました。、(⇒[第222回]《やらない方がいい行為【上】 営業による建築現場掃除+メタボリック杉、質悪土台、 断熱材室内側防湿層他 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201401article_2.html )そういう経験をしているのは私だけではないと思います。最初は会社のためを思って発言したが、だんだんと言わなくなったという人は私だけではないと思います。
   名古屋の営業所長であった近藤路夫という男が「他社の工事現場に行ったら悪い所ばっかり見る。一条の工事現場で問題点があったら、なかったことにする」と「研修」で教えていました。「なかったこと」にしてしまってどうするんだ! 一条の工事現場で問題点があったら、「なかったことにする」のではなく早急に対処するべきではないかと思いましたが、そんな人が営業所長になっていました。・・その問題を対処せずに「なかったこと」にしたって、やっぱり、ありますからね。

2.  いわき市でのことです。他の営業が担当での工事現場でですが、新しく入った大工が何をやったか。 一条工務店が工場で加工した材木を使わず、自分が別に仕入れてきたそれより安い材木を使って、一条が工場から送った材木は自分が持って帰るということをしたというのです。その現場では営業担当が気づき、その大工はやめてもらったようですが、そういったこともあったようです。その現場は営業担当が気づいたようで、工事担当も特に不真面目な人でもなかったと思うので、営業担当が気づかなくても工事担当が気づいた可能性もありますが、営業担当者・工事担当者によっては工事現場を見に行かない人、見に行っても気づくことができない人もいる可能性があります。
   同社は「梁山泊の精神」と言って、元ヤクザではないかみたいな人とかも採用したりしていましたし(実際は元ヤクザではないのかもしれませんが、窓にスモークの入った黒のベンツに乗って来るとか、そういう人もいたというのです)、そういう人が良心的な対応をするかというと、そうでない場合の方が多いのではないでしょうか。又、営業本部長の天野隆夫が「営業は頭のない人間がいいんだ。ぼくなんかも学校出てない(定時制高校中退)から気さくで人間味があるんだ」と言って(古くからいる従業員からは「あの人のいったいどこが気さくでどこが人間味があるんだ」と言われていましたが)、低学歴の人を優遇するため、ある程度以上の高学歴の人間はあほくさくなってしまう傾向があります。低学歴の人でも真面目に努力する人はいるので低学歴の人がすべてだめということはありませんが、建築構造について学ぶ能力といったものは全体としては高学歴の人の方が優秀である場合が多いはずですが、それを生かそうとしない会社です。

3.  一条工務店は、従業員を大事にしない傾向のある会社です。総務部長であった天野雅弘が「営業は、毎年10人に3人くらいは好きに辞めさせて良い、と労働基準監督署が言っている」と言うので、「どこの労基署ですか」と言うと、「浜松です」と言い、「労働基準監督署のどういう立場の人が言ったのですか。労働基準監督官がそう言ったのですか」と言うと、天野は「そうです」と言うので浜松労働基準監督署http://shizuoka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/kantoku/ki-kantoku/map_hamamatsu.html に電話で確認したところ、「労基署ではそんなことは言いません」ということでした。そういういいかげんなことを言うヤツが経営している会社です。〔一条工務店では、中途採用で営業に採用した人間は最低でも過半数は半年程度で辞めていた(辞めさせていた)はずで、3割程度などというものではなかったはずですし〕 労基署では「この会社は、日頃から(労基署への)従業員側からの相談が大変多い会社ですから」と言っていました。初代の社長の大澄賢二郎が「人みたいなもの求人広告さえだせば、いくらでも採用できる。中採の人間はどんどんとって片っ端からやめさせろ」と言っていたといい、1990年代においては、上棟時においても、職人はヘルメットもかぶらず、レッカー車が吊っている吊荷の真下でも作業させられました。こんなことでは死人がでるぞと思っていると、1993年、いわき市草木台で屋根屋が墜落して死亡し、大澄が労基署から呼ばれると、突然、「安全こそ一条のポリシー」とそれまでと正反対のことを言いだしました。あきれました。
  1990年代後半に、経験のある工事担当を工事課からはずし、大卒新人に工事課を担当させるようにし、特に、仕上げ工程は女性が担当としましたが、女性が悪いわけではありませんが、同社では「女性は結婚するとパート扱い」としていた為、結婚すると退職してしまい、その為、仕上げ工程は常に新人でした。新人でも真面目に努力する人もありますが、経験者と同じというわけにはいきません。一条工務店は、プレカット工場を自社で持ったとか、フィリピンに工場を持ったとかいうように、モノに投資はしますが、給料は安く、従業員を大事にしないため、どうしても、従業員の「愛社精神」は低下します。
  工場では量を早くこなすことが求められ、工場勤務の従業員は、言われたことをこなすことにせいいっぱいになり、だんだんと、やっていることの是非を考えなくなっていきます。 それがいいと思っている経営者は愚かですが、そういう会社です。経験のある工事担当をはずして新人をまわしたりすることで、人件費は節約できるのかもしれませんし、新人の方が「言うことをきく」と思っているのかもしれませんが、質のよくない職人が中にいても見抜けない人もいるようです。

4.  工場には、フィリピン人・ブラジル人・インドネシア人の外国人労働者もいました。外国人労働者が不真面目ということではありませんが、彼ら、外国人労働者は、言われたことを言われたようにやりますが、日本人なら、言われた通りやっても、実際に建てる際に具合が悪いのではないかと思えば、そこで停止して、何らかの処理をしようとするところを、言われた通りやっているのだから自分は悪くないとそのまま出荷するようです。
 そのかわり「速い」と聞きましたが。 だから、一条の建築工事現場には、真壁の役柱で、かんな掛けを、「工場見学会」では自慢たらしく説明する「超仕上げ鉋盤」で、鉋を動かして鉋がけをするのではなく柱の方を移動させて鉋がけをする機械で鉋掛けをしたはずなのに、まったく鉋がかかっていない役柱が届いたりしたのです。 日本人の労働者なら、人によっても多少は違うかもしれませんが、粗削り2回・本削り1回と言われてやっても、その上できっちりと鉋がかかっているかどうか見て、かかっていないと思うと、もう一度、本削りをやったりしますが、外国人労働者は、粗削り2回・本削り1回と言われればその通りやってその結果がどうであるかにかかわらずそのまま出荷して工事現場に送ることが多いようでした。
   一条工務店では「工場見学会」で、「ベテランの大工さんに、ひとり、工場に勤務してもらって選木とかやってもらっています」などと言っていましたが、嘘です。ベテランの大工なんぞ、工場には最初からいません。但し、選木は「ベテランの大工」でないとできないというものでもなく、大学卒業後4~5年目くらいの人でも、真面目にやる人はやりますから、「ベテランの大工」でないからだめということでもありませんが。しかし、そういう点で嘘が多い。
   AQ認証とか、ISO9001番取得とか、カタログに書いたり工場に看板をかけたりしていましたが、「西東京工場」(上野原市)内のフォークリフトのタイヤは溝がなくツルツル。 ツルツルのタイヤのフォークリフトに「ISO9001番対象車」と大きく書かれたシールを貼っていたのです。 もしかして、「ISO」というのは、「いいかげんそう」の略でしょうか。 私なら、そのシールを貼る前に、このタイヤは替えた方がいいのではないでしょうか、こんなタイヤの車に「ISO9001番対象車」というシールを貼るのは適切ではないのではないでしょうかと、一言は言う可能性が高いと思いますが、同社の経営者からすれば、そういうところで、一言、言う人間は面白くない人間で、言わずに従う人間の方がかわいかったのでしょう。  道路上を走るならナンバーをとらないといけないはずが、ナンバーなしのフォークリフトを工場の一方の入口から他方の入口まで公道上を走らせていました。
   休日は警備員を配置するか、そうでないにしても、入口はロープなどで閉鎖して「立入禁止」の看板くらいだすなどしないと、近隣の子供でも入ってくると危険だと私は安全衛生管理者に言いましたが、「そんなこと言うならやってくださいよ」と「西東京工場」(上野原市)の安全衛生管理者・渡邊は逃げました。 私は、実際に、工場の稼働時間外に近所の子供が工場敷地内に入ってきてローラーボードで遊んでいるのをも目撃したことがあり、もしも、そこで事故が起こって死者か重傷者が出たならば、「安全衛生管理者」として名前が書かれて壁に貼られている渡邊は責任を問われることになると思って、親切で言ってあげたのですが、彼はきかなかったのです。福島県いわき市草木台で、屋根屋が墜落して頭を打って死亡した時、「業務上過失傷害」で書類送検されたのは、ほとんど権限を持たせてもらっていないヒラの工事担当者Aさんでした。 Aさんよりももっと責任の重い人間がいるのじゃないかと思い、私はいわき労基署に、Aさんよりも本社の工事責任者とかの方に責任があるのではないのかと言いましたが、労基署はききませんでした。 工場で事故があった時も、渡邊は責任を問われるのは主任でしかない自分ではないと思っていたかもしれませんが、壁に「安全衛生責任者 渡辺◇◇」と書いて貼ってある、ということは、何かあった時に悪者だとされるのはこの人ですよお~お、とそこに書いてあるということですよね。 だから、私は親切で彼に言ってあげたのですが、人の親切を粗末にするヤツはどうしようもない。彼は「一条工務店も、最近では『一流大学』卒の人がけっこう入ってきているのに、どうしてぼくみたいな高卒の人間に工場長をやらせるんでしょうね」と言っていましたが、そんなこと言っても、「安全衛生責任者」として名前が明記されたボードが壁に貼られているんだから、事故が起こって「業務上過失致死罪」「業務上過失傷害罪」で罪に問われるのは経営者ではなくそこに名前が載ってるヤツということになるわけですよね。 だから、私はバカ親切で言ってあげたのに、人の親切をきかんやつはどうしようもないわ。








   彼は「一条工務店は、最近では『一流大学』卒の人が入ってきているのに、どうして、そういう人を工場長にならさずに、ぼくみたいな高卒の人間にならすのでしょうね」と言っていましたが、そんなこと言ったって、「安全衛生責任者」として名前が書かれて壁に貼られている以上、事故が起こって死者・重傷者が出たときには「業務上過失致死罪」「業務上過失傷害罪」で有罪になるのはそこに名前が載っている人のはずなんです。経営者が罪に問われるのではなく、そいつに責任をとらせる戦法で、そこに名前が載せられているということであろう、と気づくかんかい、と思うのですが、人がせっかくバカ親切というのかで言ってやっても、きかないヤツは、実際に事故が起こって書類送検されてみないとわからんのかもしれませんね。
    W邊の名刺には「二級建築士」と入っていた。建築専門学校を卒業して一条在籍中に二級建築士を取得したそうだが、自分を高く評価してほしい時には「二級建築士」と名乗り、逃げる時には「ぼくは高卒なんだから、そんなこと言われてもわかるわけがない」「ぼくは高卒だからそんなものできるわけがない」と胸はって言うというあたりの“ 二刀流 ”はかなりずるいぞ。〔二級建築士を名のるときは建築専門学校卒と言い、逃げる時には「ぼくは高卒なんだから」と高卒になるというのもずるいね。〕 〔もう、20年以上前になりますが、大阪府の私が育った家の隣家が建替えたのですが、その際、隣地境界部分の工事はこちらにも影響が出るので気にしていたのですが、ある時、境界付近の工事が説明と違うと思われたので、来ていた施工工務店の社長に私が言ったところ、その社長が何と言ったか。 何と言ったと思いますか。「そんなこと、言われても、わしぁ、西成のアンコやさかい、わからん」とそうぬかしやがったんですよ、実際は工務店の社長のくせに。(「西成のあんこ」については⇒《YQHOO!智恵袋―西成のあんことよく聞きますが”あんこ”の意味・・》http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1424475229 ) 一条工務店の山梨県上野原市の「西東京工場」の工場長になっていた渡邊が、人に要求する時には自分は工場長だといって要求しながら、責任を問われると今度は「そんなこと言われても、ぼくは高卒なんだからわかるわけがない」と居直る二刀流は、工務店の社長のくせに隣家から苦情を言われると「わしぁ、西成のアンコやさかい、わからん」とかぬかすヤツと行動形式は同じ。実に陰湿・卑怯・悪質です。かつ、「高卒だから人間性がいい」とか「高卒だから素朴だ」一条の経営者が主張するのですが、彼のやっていた “ 二刀流 ” (一条の経営者から言われてやっていたものかもしれません)は相当陰湿で、「素朴」とはほど遠い。 私は、一条工務店の山梨県上野原市の「西東京工場」で怪我させられたものは、10年以上経った今も治りません。〕
   で、この会社は「最近では『一流大学』卒の人がけっこう入ってきているのに、どうしてぼくみたいな高卒の人間に工場長をやらせるんでしょうね」と彼が言うようなそういう人の使い方をする会社だったのです。 私にしても、慶應義塾大学の商学部で労務管理論とか労働法とか労働経済学といったものを学んできた人間であり、入社直後、営業本部長のA野隆夫は「慶應大学出身の人がうちの会社に来てくれるのかとびっくりした」と言っていたので、そう言ってくれるのならこの会社にいて悪くないのではないか、そう言ってくれる会社のために貢献したいと思ったものです。 実際、「わたしにやらせてくれたら」といったい何回思ったかわからない。 しかし、A野さんは「うちの会社に来てくれるのかとびっくりした」という人間をどういうように使ったかというと、フィリピンパブに連れて行ってくれて、フィリピ―ナのおねえちゃんに「○○くんは慶應大学でてるんだぞお。優秀なんだぞ」と言い、その上で、だけど、俺の方が上役なんだよ・・・ということにした。彼がそういう使い方しかしなかった。慶應大の商学部卒の人間を採用しても、彼にはそんなちっぽけな使い方しかできなかったということなのか。

5.   「プレカットをやっているから、施工ミスがない」と一条は言っていますが、必ずしもそうではありません。機械プレカットをおこなう時点で間違っておれば、間違って加工されたものが工事現場に届くことになります。 埼玉県川越市の工事現場では、野物(丸太梁)の長さが異なり、堅い松丸太を現場で加工しなおそうとしてもできないため、「このくらいなら入らない事ないぞ」と言っていれました。最近の大工はノミを使えない人がおり、栃木県栃木市の工事現場で、土台に柱の下の部分にホゾ穴が開いていないものがあり、どうしたかというと、1か所くらいなら、土台の方にホゾ穴を加工するものではないかと私は思ったのですが、大工は柱のホゾの方をノミで落として土台の上に載せるだけにしました。 その部分では、柱と土台はV字プレートのビスで止められていただけです。 野物は実害はそれほどないと思いますが、ホゾなしの柱は少々、怖いですね。そこに筋交いの下部もとりついていましたし。
    かつては、在来木造の材木は、大工が下小屋で手加工していました。 大工のノミによる手加工では、その大工の腕によってできばえに差が出る。  仕口・継手といった部分の加工は、機械プレカットではかつては宮大工がノミで加工したような曲線の加工ができるのに対し、ノミによる手加工では民家(町屋)の場合は直線の加工しかできず、曲線の加工の方が強い。 機械プレカットの方が手加工よりずいぶんと早く加工ができる。 機械プレカットにはそういった長所はあるのですが、一方で、ノミによる大工の手加工の場合、加工するのは、曲がりなりにも大工であり、大工にも人さまざまで、技術も知識も優秀とは言いがたい人も中にはいるかもしれないけれども、ともかくも大工職人であるのに対し、機械プレカットの場合は、加工するのは工場労働者であって建築技術者でもなければ大工職人でもない。 となると、どうなるかというと、たとえば、ムクの梁を加工する場合、芯材と辺材(周辺の部分)では、乾燥した時に辺材の方が乾燥の度合は大きいので、辺材側を下、芯材側を上にして加工すれば、梁として施工した時に、引力で中央部が下がろうとするのに対し、下の方が上より収縮が大きいと、逆に中央部が上がろうとするので、その力が打ち消し合って、あまり下がらなくなるのに対し、辺材側を上、芯材側を下にして加工すると、乾燥した時に上の方が収縮が大きいということは、引力で中央部が下に下がろうとするのに、さらに上が下より収縮が大きいために中央部が下に下がりやすくなる。 こういったことは、在来木造の建築現場を見てきた人間ならわかることのはずなのです。 私は一条工務店の建築現場で大工に教えてもらったのです。 ところが、現実に一条工務店の工事現場には、上下を逆に加工した梁材が届くのです。 山梨県上野原市の「西東京工場」に行った時、この話を前々から工場に勤務している人に話したところ、「へ~え。 そんなことがあるのか」と感心され、「そんなの知ってる人間なんて、工場にはひとりもいないよ」と言われたのです。「工場にいる人間で、建築工事現場のことを知ってる人間なんて誰もいないもの、わかるわけないよ」と言われたのです。

   一条工務店が「間違いのない家づくり」として「アプローチブック」で、「こういう施工では困りますね」と営業に言わせているものは、実は一条の工事現場で時々ありました。但し、一条よりもっとひどい会社もいくらでもあるので、一条に問題点はいっぱいあったけれども、他の多くの会社にも問題点はあり、一条よりもっと問題点の多い会社もあり、比較として見るならば、「下を見ればきりがない」のですけれども。

   ブログ作成者の方の家の土台がどうであったのかは私はわかりませんが、私が見聞したものとして、
(1)一条の材木の仕入れ担当者が優秀ではなので材木屋からなめられていたというケース、
(2)一条のプレカット工場はまともなものを仕入れて工事現場に送ったが、担当の大工が不良大工だったため、それを質の悪いものと入れ替えて、質の悪いものを一条の工事現場で使い、一条の工場が現場に送った比較的良いものは大工が持ち帰った、というケース。 

  上に述べたように、この2つは、過去に同様のことがあったようなので、可能性としてはありえます。
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ー
このように、コメントを入れさせていただいた。 但し、ここで公開するにおいて、何箇所か補足したので、コメントとして入れさせていただいたものそのままではない。 ここで述べたものは、オープン構法の在来木造においては、一条工務店に限らず、他の会社においても起こりうることだと思う。 同社は従業員を大事にしないため、というより、大事にするべき従業員とそうでない従業員の見分けが経営者にできていない、クズを昇進・優遇しているところがあるため、一般従業員には真面目に努力する人がいても、上の方の人間の質が悪い。そういう会社は他にもあるとは思うが、そこで「滅私奉公」して尽くした者としては情けない限りである。
  (2015.8.8.)

☆ 一条工務店で、土台に質の良くない木が使われていた件、梁材の加工を上下逆にしていた件、断熱材の室内側防湿層が破られていた点について営業本部長A野T夫が「断熱材の室内側防湿層なんて、破ったってかまわんだろうが」と発言した件などについては、[第222回]《やらない方がいい行為【上】 営業による建築現場掃除+メタボリック杉、質悪土台、 断熱材室内側防湿層他 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201401article_2.html でも述べました。御覧くださいませ。



≪ このI SO9000シリーズとは1987年に制定されたもので、正式には「品質管理及び品質保証に関する規格」と呼ばれ、(1)企業経営上の品質を管理する仕組み、(2)品質方針、(3)品質システム、(4)製品を管理する手法としての品質管理、(5)品質保証――の5つの視点で整理されISO9000シリーズとしてまとめられている。 ≫
≪ 現在ISOが積極的に取り組んでいるのが、環境マネジメントシステムや環境監査、環境ラベルなど環境問題に関する規格の「I SO14000シリーズ」である。(96年9月下旬に国際規格として発効、通産省はその後に日本工業規格=JISに取り込む。)
  これは大気・水質汚染、振動、悪臭などの環境破壊が生産の過程で行われないようにするために、各国の企業に示される共通の規格である。 つまり、企業が生産活動のプロセスにおいて環境に及ぼす影響を最小限に食い止めようというものである。≫
(↑ 山本良一監修・小島郁夫著『超図解 ひと目でI SO14000がわかる本』1996.9.30.徳間書店 ↑)

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≪ PL法は元来英米法の体系を持つ国々で、判例法(コモン・ロー)において発展してきた不法行為法の一分野で、一言でいうと「製造・販売された製品が、消費者やその他の第三者の身体や財産に与えた被害に対する製造業者など売主の責任」を意味するものです。
  一昔前は、・・・・製品が原因となる事故が起こったとしても、その事故処理は当然買い主の自己負担であるとされていました。 英米法にいう「買い主をして注意せしめよ」という原則がこれであります。買い主は売り主の過失を立証しないかぎり損害賠償を請求することができなかった訳です。
   これを過失責任の原則といいます。・・・・
  ・・・・
  ・・・大量生産、大量消費となった現代においては製品について、より高度な知識を有する売り主側に、製品の事故が起きた場合の責任を負わせる考え方である「売り主をして注意せしめよ」という原則に法律が転換するようになってきました。  ≫
(↑ 大羽宏一・森川均『早わかり 製造物責任「PL」法のすべて』1994.8.9.日本経済新聞社 ↑)
  (2015.8.8.) 


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この記事へのコメント

株式会社アーネストワン 違法工事
2015年09月30日 06:38
株式会社アーネストワン 違法工事

株式会社アーネストワン、つまり飯田グループの建物は嫌われています。
口コミや評判も調べれば分かるかも知れませんが不評ですしアフターフォローもありません。

株式会社アーネストワンの工事は工期を短縮する為なのか乱暴ですし雑ですし違法工事が多いです。
実際に、建て終わると見えないからって、あちこち傷らだけです。
しかも自分の会社から出して来た「工事内容を」を守る事がありません。

・位置指定道路なのに道路使用許可証が要らないと
●関東第1ブロック ブロック長 藤﨑亘 TEL:080-6502-3426 E-MAIL:w-fujisaki20100@arnest1.co.jpと
●本店 工事1課 戸建事業部 課長 小松﨑正人 E-MAIL:komatsuzaki10100@arnest1.co.jp
が言って来たが法律も知らない愚かさが窺えます。

・位置指定道路は住民の承諾書がないと工事車両を入れられないが取得していない。
・位置指定道路は住民の承諾書を取り付けた後に道路使用許可証も取得しないと工事出来ないが守る事はない。
・道路使用許可証も取らない事に苦情が入ると警察署を騙して無理やり取得する。

・道路使用許可証を取得しても許可条件を守らない株式会社アーネストワンには意味がありません。
坂本剛章警部補交通規制係長や尾下警察官は許可条件を守らない実態を把握して、
次の更新からは住民全員の承諾書を書面で貰わない限り許可証を出さないと約束してくれる。
約束してくれても株式会社アーネストワンは口だけなので善処されず道路使用許可証の更新を違法に続ける。
株式会社アーネストワン 違法工事
2015年09月30日 06:38
・株式会社アーネストワンは4mしかない道路で交差点・曲がり角だから当然に駐停車禁止なのにも関わらず
違法に駐車して工事を続ける為、危険だし交通妨害を生じさせている。

・許可条件は9時から17時なので工事も許可条件に合わせるべきだが守られる事はありません。
まだ薄暗い朝の6時から大型トラックを入れてガタガタと作業していて不審者のような行動をとる。

・道路にはこの工事業者が使用したビスが散乱して住民の車のタイヤをパンクさせる。
・職人が材料を投げたり、乱暴な掃除をしたり、資材を養生なしで切断したりして粉塵を舞わせて300万円も掛かってる住民の車を汚す。
・住民達の共有財産を乱暴な工事で傷付けておいて直さない。
・建物自体、傷付いたり割れている所があるが目隠して仕上がると見えない所は誤魔化す。

・職人が違法に他人の土地に侵入して作業している。
・職人が作業の際に音楽を大音量で掛けて作業していて、近隣住民は頭痛が生じている。
・近隣には小さい子供さんもいるし、通学路でもあり小中学生、通勤時間帯は避ける話を株式会社アーネストワンがしていたが守られる事はありません。
・宅配がないと生活が出来ない人もいるが株式会社アーネストワンの工事車両の違法駐車の為に宅配業者が入って来れない。

・骨折していて手術後でもあり、振動や騒音が痛みとして増してしまう人もいる点や、家族を偶然にも工事前後で亡くしてしまったばかりで悲痛な人や
音に敏感で耐えられないけどその所に居ないと生活が出来ない障害を持っている人がいる等々の状況にも関わらず配慮せず上記の違法な工事をする。
株式会社アーネストワン 違法工事
2015年09月30日 06:39
指摘したら「それがなんか困るんですか、何が悪いんですか」って
●本社 三多摩ブロック 生産事業統括部 工事長 田嶋康二 TEL:080-6551-7765 E-MAIL:k-tajima03400@arnest1.co.jp E-MAIL:taji-ko.3ezweb.ne.jp
は、言って全く反省もせず管理もせず口だけは「きちんと管理します」と言いつつも職人だけの目茶苦茶な工事が続けられ何も改善されません。

電話しましょうかと
●本店 工事課 生産事業統括部 部長 古谷規剛 TEL:080-6667-9342 E-MAIL:n-furuya67500@arnest1.co.jp E-MAIL:furu-nori.3@ezweb.ne.jp
は、言うだけで、善処しないから電話をもらった所で話しにならない。

名前だけの現場監督で管理しないから上記の問題が生じているが
●本店 工事課 生産事業統括部 副所長 山田真紀 TEL:080-5908-3867 E-MAIL:m-yamada49110@arnest1.co.jp E-MAIL:yama-maki.3@ezweb.ne.jp
は、法律も建築のイロハも分からないから、何が問題なのかも考えず対応が後手後手で先に進まない。

事故になる事が分かっていながら車を動かして轢き逃げ事故、つまり未必の故意の傷害事件を
●本店 工事課 生産事業統括部 今井千秋 TEL:080-9345-5185 E-MAIL:c-imai@arnest1.co.jp E-MAIL:ima-chia.3@ezweb.ne.jp
は、起こして且つ反省もせず謝罪もせず対応が不誠実である事から、悪質な轢き逃げとして取扱いされている。

株式会社アーネストワンは毎日、警察沙汰を起こしており実際に警察対応が頻繁に行われている。
株式会社アーネストワン 違法工事
2018年09月10日 07:15
株式会社アーネストワンは公正取引委員会から勧告される悪徳業者です。
これで分かると思うけど、株式会社アーネストワンは、不祥事が多いですね。

https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h27/dec/151222_2.html

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