旧高木家長屋門[狛江市立古民家園・下]と狛江駅前公衆便所・・じゃなく交番。遠州人のタクシー利用法

[第347回]日本全国民家の旅(1)の【下】
  前回は東京都狛江市立古民家園の旧荒井家主屋について述べましたが、今回は旧高木家長屋門です。
【2】 旧 高木家長屋門
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↑ こちらが、狛江市立古民家園の内部の庭の側から見たもの。
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↑ こちらが、東側の道路から見たもの。
・・・・で、本来はどっちが正面なのだろう・・・・・・。
やっぱり、塞がっている側が道路側だろうか・・・・・。
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 ↑  今も、長屋門があって、今も住まれている農家、もしくは元農家のお宅はあるのですが、そういう家の長屋門は道路側から見せていただくことはできても、長屋門を横から見るというのはなかなかできない。 古民家園ではそれができるのがいい・・といえばいいかも・・・。
なんか、屋根の棟の部分が黒柳徹子の頭みたい・・・・・。
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↑ 内部には農具他民芸品が展示されています。
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(↑ どうも、向きが適切にアップロードできない写真があります。 申訳ないけど、これ、右に90度回転させたものを想定して考えてください。)
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※ 狛江市立古民家園については、
狛江市HP むいから民家園 http://www.city.komae.tokyo.jp/sp/index.cfm/45,3317,349,2096,html
狛江市立古民家園―東京三多摩公立博物館協議会 http://tamahaku.jp/muikara/
ウィキペディア―むいから民家園 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%80%E3%81%84%E3%81%8B%E3%82%89%E6%B0%91%E5%AE%B6%E5%9C%92
狛江市立古民家園―狛江市観光協会 http://www.komae-kankou.jp/muikara.html
他参照。



【3】なかなかハイカラ♪ 小田急「狛江(こまえ)」駅と狛江駅前の公衆便所?
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↑ これ、小田急「狛江(こまえ)」駅の西口です。 ずいぶんとハイカラな建物ですね。
  そして、これ↓
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(写真はすべて、クリックすると大きくなります。)
↑ これもまた、ずいぶんハイカラな建物です。 狛江駅前のバス停の前にある 公衆便所・・・・・じゃなかった。交番です。  しかし、交番と公衆便所というのは、ほんま、よう似てまんなあ・・・・て、こういうこと言うと、こわ~いかもしれませんね。
※調布警察署狛江交番 http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/8/chofu/annnai/komae_pb.htm
 なにしろ、ケーサツ漢というのは、強盗殺人はするわ↓、
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(YAHOO!ニュース)http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20150913-00000002-nnn-soci
金庫の扉半開き、空の状態 朝霞市男性殺害
日本テレビ系(NNN) 9月13日(日)1時36分配信
   埼玉・朝霞市の住宅で58歳の男性を殺害したとして、埼玉県警の警察官が逮捕された事件で、住宅の金庫の扉が半開きで中は空の状態だったことが分かった。警察は、盗まれたものがないか調べを進めている。
   殺人と住居侵入の疑いで逮捕された浦和警察署地域課の巡査部長・中野翔太容疑者(31)は先週、朝霞市の住宅に侵入し、寺尾俊治さん(58)の首を絞めて殺害した疑いが持たれている。
   寺尾さんの住宅からは現金数百万円や通帳が見つかっているということだが、その後の警察への取材で、金庫の扉が半開きになっており、中は空の状態だったことが新たに分かった。
   警察は、金庫などから盗まれたものがないかどうか調べると共に、犯行の動機についても追及している。
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(YAHOO!ニュース)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150912-00000536-san-soci
現職警察官逮捕 容疑者は刑事捜査の花形、捜査1課も配属経験 「痛恨の極み」埼玉県警本部長が謝罪
産経新聞 9月12日(土)13時14分配信
   埼玉県警の貴志浩平本部長は12日、さいたま市浦和区の県警本部で会見し、「本県警察官が重大な犯罪で逮捕されたことは痛恨の極み。被害者、遺族、関係者に深くおわびする。重く受け止め、事実確認を踏まえ厳正に対処する」と謝罪した。
   会見では、逮捕された同県警巡査部長、中野翔太容疑者(31)について、布川賢二首席監察官が「仕事は問題なくやっていた」と説明。現在はJR武蔵浦和駅前の交番で勤務しているが、通算13年4カ月のうち捜査経験年数が8年6カ月で、布川氏は 「(殺人や強盗などの凶悪事件を扱う)捜査1課に配属されたこともあり、それなりに努力していたはずだ」と話した。
   一方、中野容疑者が過去に2回の処罰を受けていたことも判明。懲戒処分には至らない程度だったが、布川氏は「事件との関係が不明」として、具体的な処分内容や時期については明らかにしなかった。
   会見終了後、貴志本部長は報道陣に「二度とこういう事案が起きないように再発防止策を講じるのが最大の責任だと思っている」と話した。
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〔↑「二度とこういう事案が起きないように再発防止策を講じるのが・・」て、あんたら、いったい、何回言うとんねん、その文句。〕
集団で強姦はするわ↓、
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(YAHOO!ニュース) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150908-00000029-mbsnewsv-l27
大阪府警・警察官集団性的暴行 出会い系サイトで共犯募る
毎日放送 9月8日(火)12時0分配信
  大阪のホテルで、20代の女性に集団で性的暴行を加えたとして、大阪府警の現職警察官と元警察官が逮捕された事件で、もともと2人に面識はなく、元警察官の男が募った出会い系サイトで知り合ったということです。
  集団強姦と監禁の疑いで逮捕された、大阪府警箕面署の巡査部長・梅本大輔容疑者(36)元警察官の溝畑優容疑者(32)は、去年12月、大阪市内のホテルで、20代の女性の両手を縛るなどして監禁し、性的暴行を加えた疑いが持たれています。
  「(梅本容疑者は)誠実そうな感じ。幸せそうだった、お子さんも生まれて。びっくりした」(梅本容疑者の近所の住民)
  2人は大阪府警の同期でしたが、面識はなかったということで、溝畑容疑者が出会い系サイトの掲示板で「集団で女性を乱暴する」という趣旨で参加者を募り、梅本容疑者はこれを見て参加したということです。
  被害者は溝畑容疑者の知人で、「会いたい」と誘われ何も知らずホテルに行き、「6人ぐらいに乱暴された」と話しているということです。
  取り調べに対し、梅本容疑者は容疑を認め、溝畑容疑者は「監禁は納得がいかない」などと一部を否認しているということです。
. 毎日放送
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〔↑ こういうヤツって、植木の剪定ばさみで「下腹部」を切断した上、トイレに流してやった方が本人のためかもしれん、て感じしませんか? 〕
普通の人間ならあまりしないようなこと、しますからね、けー缶は。 山口組の分裂抗争でも、一般人を殺してしまうと、組員が刑務所に入れられることになり、組織の弱体化になるから、山口組・神戸山口組とも、一般人を殺したりはしないように配慮するであろうけれども・・・と「週刊ポスト」の記事に載っていたが、その点、軽殺漢は一般人を殺すのなんて平気ですもんねえ・・。 こわいわあ~あ・・・・・。 集団で強姦する軽察姦はほんまに怖いわ。
  軽々しく人を殺す男 軽殺漢(けいさつかん)! 
      軽々しく姦淫する 軽姦(けいかん)! 
こんな連中、人間じゃねえ! 
 いっそ、人じゃなく獣でも相手にしてくれた方が市民のためかもしれん・・ということで、鶏姦(けいかん)! 
  まったく、ろくなもんじゃねえ!!!!


  しかし、犯罪を犯すにしても、だ。 池波正太郎の『鬼平犯科帳』に出てくる「本格」の盗賊は、「命はとらない。 女をかどわかさない。 盗られて生活できなくなる者からは盗らない」という「盗み(つとめ)の3か条」を守ったと言い、「畜生働きは許せませんで」と、殺してでも盗みを働こうとする者には、それを防ごうと「本格の頭(かしら)」は単身ででも立ち向かったりしているが、ケーサツ漢の場合は、畜生働きばっかり!!!
  今は昔、怪人21面相は、江崎グリコからカネを奪うため、淀川の河川敷で「デート」をしていた男女を襲って女を人質にとって男に取りに行かせたが、体が弱いような人間を襲ったのではなく、20代で元自衛官で体力自慢の男を一瞬のうちに制圧し、女を人質にとったといっても、その間に「イタズラ」なんかするようなことは決してなく、カネを奪うのに失敗したとなると、京阪電鉄の駅まで人質にした女をクルマで送り届けた上、「電車賃もってるか」と言い、「持ってない」と女が答えると、「これで、帰り」と言って千円札を2枚渡した上で釈放したという。 なんや、「本格の盗賊」みたいで、なんや、かっこええやないか・・・・・・といっても、そうは言ってもやっぱり犯罪なので、無条件にほめるわけにもいかないが・・・、しかし、「ワルでもええ。 怪人21面相のように育ってくれたら」という文句。 これ、強盗に入って軽々しく人を殺す男 軽殺漢(けいさつかん)、軽々しく女を強姦する軽姦(けいかん)。 そいつらを見ると、たしかに、「ワルでもええ。怪人21面相のように育ってくれたら」という文句。 そうかもしれん、という気が、軽殺漢・軽姦を見るとしてくるな・・・・・。 軽缶どもというのは、たとえ、犯罪をやるにしても、「畜生働き」はできても「本格のおつとめ」は無理なヤツばっかりみたいだな・・・・。
  「集団強姦」とかやった警察漢・・・、「これやと、ポリ、うち帰って、ガキの顔、見られへ~ん」。

   しかし、交番 と 公衆便所 はほんま、よう似とるのお。 ↑の写真見て、公衆便所 か 交番 かというと、公衆便所やと思えへんかったか?  クソ するところと、クソみたいなヤツがおる所とで、似てるのかもしれんな・・。



【4】遠州人てすごいらあ! 東京駅から狛江市までタクシーに乗ろうとする人、東京駅から大手町駅までタクシーに乗る人―「狛江」という地名を聞いて思い出すこと。〔すごいのは、厳密には「遠州人は」ではなく、あくまで「一条工務店の遠州人は」だけれども。 〕―「東海を制する者は天下を制する」「やらまいか精神」「梁山泊の精神」「浜松では・・」
   今は昔。 在来木造の一条工務店http://www.ichijo.co.jp/ が、東京圏ではまったく無名の会社であった時代に、京葉線「潮見」駅の前にあった東京展示場に在籍した。 1992年のことである。 なにしろ、「宇宙の天体は浜松を中心として回転している」と心の底から信じている人たちの経営する会社である。 「お客様の家に行ったら、インタホンを押さずに、まず、ガラガラっと戸を開けて三和土(たたき)まで入って、それから『こんにちわ』『こんばんわ』と言う・・・」とか研修で教える会社だった。 「ガラガラっと開けて」と言われても、東京圏でそんな引き戸の玄関扉でしかも鍵があいている家なんてないって・・・と言うと怒られる会社だった。 怒られるから、怒られるなら黙ってよかな・・・と思うようになるが、黙ってもやっぱり、東京圏では玄関扉に鍵がかかっていなくてガラガラっと開けるような扉の家なんてめったにないのだが、言うと怒られるし、遠州人に逆らうとうるさいから、逆らわんとこか・・・てことになるのだった。

   その一条工務店で、1992年(平成4年)のことだ。 今はなくなったが、江東区潮見のJR京葉線「潮見」駅の前にウッディランド東京という林野庁がやっている施設があり、そこに国産材を使用している住宅建築会社のみ出店できるという住宅展示場があって、一条工務店の東京展示場がそこにあった。 ある時、浜松の本社の業務部(住宅ローンを担当していた部署)のI さん(男性。当時、20代)が東京展示場に電話をしてきたのだが、「○○信用金庫の狛江店への行き方を教えてください」といきなり言ってきたのだ。 そんなもの、俺だって知らんぞ。 なんで、そんなものきくんだ・・・・と思ったが、要するに、浜松の人間の発想では、「東京都」というものが、掛川市とか磐田市とか島田市とかそういう静岡県の市と同じくらいのものという意識があって、磐田市とか掛川市とかにある信用金庫の支店がどこにあるかは、その市にある展示場(営業所)の人間にきけばわかるだろう・・てのと同じ意識で、東京都にある信用金庫の支店は東京営業所の人間にきけばわかるだろう・・・と思ったらしい。 遠州人の発想て面白いね♪ (「面白い」とでも思わないとやってられない、この「アタマが浜松」の会社では。)
   それで。 そんなもん、俺にきくなよ・・て気もしないでもなかったが、インターネットなんてもののない時代、ともかく、その○○信用金庫の電話番号をNTTの104で調べて、その○○信用金庫の狛江支店に電話をして住所を教えてもらった上で、その当時、一条工務店の東京営業所にあったゼンリンの住宅地図で場所を調べて、そのコピーをファックスで送ってあげた。 どこが最寄り駅かというと、小田急の「狛江」のひとつ小田原側の「和泉多摩川」の駅が最寄り駅で、「和泉多摩川」から多摩川沿いに南に行ったあたりにあった。 今、ヤフー地図で見ると、見当たらないので他の場所に移転したのかもしれない。 「和泉多摩川」が最寄り駅といっても近くはない。 ゼンリンの住宅地図で見ると近くにバス停があるが、そのバスがどこから出ているかは地図ではわからない。 私が I さんに電話をすると、I さんはお礼を言った上で、私が「近くにバス停がありますが、そのバスがどこから出ているかはわかりません。『和泉多摩川』の駅から出ているか、『狛江』から出ているかはわかりません。」と言うと、I さんが何と言ったかというと・・・・・。 これが面白いんだわ。 「わかりました。 東京駅から(狛江市まで)タクシーに乗るのが一番いいですね。」 I さんはそう言ったのだ。 浜松の人間て面白いね♪
   「いや。東京駅からタクシーに乗ったのでは料金も相当しますし、道も混んでいて時間もかかりますから、浜松から新幹線で東京駅まで来たら、JRの中央線の快速、オレンジ色の電車で新宿まで行って、新宿から小田急に乗り換えて、『和泉多摩川』か『狛江』まで行き、タクシーに乗るなら、そのどちらかの駅から乗るようにした方がいいと思います。 『和泉多摩川』の方が近いようですが、行ったことがないのでタクシーが駅前に停まっているかどうかわかりません。『狛江』の方が駅が大きそうですから、タクシー乗り場は駅前にありそうな感じがします。もし、タクシーに乗るのなら、『狛江』から乗るようにした方がいいかもしれません。」と話し、I さんはそれを参考にしてその信用金庫まで行ったらしく、その後、本社での研修でローンについての説明に I さんが講師役で来たときには、I さんの方からお礼を言ってくれた。
   しかし、「東京駅からタクシーに乗るのが一番いいですね」というのには驚いた。 東京や大阪に生まれたときから住んでる人間はそんな発想せんぞ・・と思うが、遠州人の発想はそういうものらしい。

   さらに。 営業本部長のA野T夫さんが、東京メトロ 東西線「木場」駅の前にあった一条工務店の東京事務所に浜松から来て、新幹線で浜松に帰ろうという際に、「潮見の駅までクルマで送ってくれるか」と頼むので、新幹線の発車時刻をきくと、潮見駅までクルマで行っても、潮見駅の前のウッディランド東京の中にある東京展示場に立ち寄っている時間はまずないと思えるのに、なぜ、潮見にクルマで送ってもらいたがるのかと思ったが、要するに、東京メトロ 東西線には「東京」駅がなく、JR京葉線には「東京」駅があるので、それで、潮見駅から京葉線に乗って「東京駅」まで行って新幹線に乗り換えようと考えたらしい。 東京メトロ東西線の「大手町」駅は東海道新幹線の「東京」駅の目の前で、JR京葉線の「東京」駅から新幹線に乗り換えるよりも、よっぽど近いのだが、なにしろ、「アタマが浜松」の人の場合、JR京葉線の「東京」駅から新幹線に乗り換えることはできても、東京メトロ「大手町」駅から新幹線の「東京」駅に歩くということは考えられないことだったらしい。
   別の時に、静岡県で営業所長をやっているおっさんが東京展示場に電話をしてきて、新幹線で東京駅を降りてから、東京メトロ東西線「木場」駅の前にある一条工務店の東京事務所までの行き方を教えてほしいと言われ、「新幹線の東京駅で降りたら、東京メトロ東西線の大手町駅で地下鉄に乗って」と言うと、「東京駅からその大手町て駅まで行くのは、タクシーに乗ればいいら」と言うので、もう・・・勝手にしろ! と思ったことがあった。 遠州人は東京駅から大手町駅までタクシーに乗るらしい。東京駅から狛江市の信用金庫までタクシーに乗るのと同様に。
(しかし、遠州人てのは、おもろい発想するなあ・・・。 東京駅から大手町駅までタクシーに乗ったろやなんて、普通、なかなかそんな発想でてこんぞお・・・・・。 しかも、新幹線の改札のすぐ前の東西線の大手町駅の入口まで。ほんま、遠州人はおもろいな・・・。)
〔〔第345回〕《きょうも水が絶えない名勝 “ 馬喰大滝(ばくろおおたき) ”-馬喰町駅・馬喰横山駅、大丈夫か? 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201508article_6.html  の最後の所で述べた、仙台に行って地下鉄に乗ってきたというのを自慢する いわき のおっさんもおもしろいが、浜松から江東区の木場まで行くのに、新幹線で東京駅を降りた後、東京駅から東西線の大手町駅までタクシーに乗ってやろうという遠州人のおっさんもまたおもしろい♪ (実際には、新幹線の東京駅から東西線の大手町駅までタクシーに乗るような「浜松の中のカエル」に営業所長になられて、しかも、静岡県の一地域の営業所長ならその地域のこと以外は黙っておれば良さそうなものだが、静岡県独善主義というのか静岡県帝国主義とでもいうのか、その静岡県の一地域の営業所長でしかない「浜松の中のカエル」が全国のことに口出すのだから、面白くはないのだが、「面白い」とでも思ってないとやってられない。) その程度の人が営業所長やってんだよ、この会社は。〕
  東京営業所長・松戸営業所長を兼任していた営業本部長のA野T夫さんは、1993年、松戸展示場で、「小岩ていったら、品川の西の方だら」「新宿て、平井の北の方らあ。ぼく、よく知ってるんだから」とかしばしば口にしていた。 松戸営業所の従業員は、笑ったらいかん笑ったらいかん・・と思いつつ、笑い出しそうで、笑いをこらえるのに苦労していたが、そういう人が東京営業所長をしていた。 だから、「アタマが浜松の家」を東京展示場に建てるのも、そういう人が経営している会社だと思えばしかたがないことだったのかもしれない。
  慶応義塾大学の商学部に在籍した時、「慶應や東大などの出身者がいっぱいいる会社に就職するよりも、慶應出身くらいの人間はあまりいないというくらいの会社に勤めた方が、実力を発揮する機会があって良い」といったことを言われる教授があった。 「小岩ていったら、品川の西の方だら」「新宿て、平井の北の方らあ。」とか言ってる人しか東京営業所長になる人がない会社なら、私のような人間がおれば、会社にとって役立つであろうし、役立ててもらえればと思ったが・・・、「小岩ていったら、品川の西の方だら」「新宿て、平井の北の方らあ」と言ってる人からすれば、品川は小岩とはまったく別の方向ですよ、新宿は東京でも西側、平井は東側で平井の北に新宿なんてありませんよ、と言葉を選んで言う人間というのは「腹が立つ」らしく、ある程度以上の大学を卒業した人間があまり下の会社に就職すると「かえってよくない」と言われることがあるが、一条工務店もそれに該当していたようだ。東京駅から大手町駅までタクシーに乗りたい人には、「そんなの、東京駅から大手町駅までタクシーになんか乗らずに歩いた方がいいですよ」などと言わずに、乗りたい人間には乗せてやった方がいい、ということらしい。 東京駅から狛江市の信用金庫まででもタクシーに乗りたい人は乗せてあげた方が良かったのか・・・・。 I さんは特別の役職をもらっていた人間でもなく、年齢も若かったので、私が「東京駅からタクシーに乗ったのでは料金も相当しますし、道も混んでいて時間もかかりますから、浜松から新幹線で東京駅まで来たら、JRの中央線の快速、オレンジ色の電車で新宿まで行って、新宿から小田急に乗り換えて、『和泉多摩川』か『狛江』まで行き、タクシーに乗るなら、そのどちらかの駅から乗るようにした方がいいと思います。 『和泉多摩川』の方が近いようですが、行ったことがないのでタクシーが駅前に停まっているかどうかわかりません。『狛江』の方が駅が大きそうですから、タクシー乗り場は駅前にありそうな感じがします。もし、タクシーに乗るのなら、『狛江』から乗るようにした方がいいかもしれません。」と言うと「そうですか」と言い、そう教えてもらって怒ったりはしなかった。エライ! 東京駅から狛江市までタクシーに乗るようなことは、特に足を怪我しているとか、酔っぱらっていて終電がなくなったとかいう場合でなければしない方がいいと言えば、I さんは理解できる人だったようだが、遠州人には言っても理解できない人がいる。夫がタクシードライバーの漫画家 東條さち子さんの漫画によると、タクシードライバーの言葉で「おばけ」というと、超長距離の客のことを言うらしい。 遠州人は「おばけ」だらけ。 なにしろ、「空の広さは浜松の広さと同じだ」と思っている連中なもんでえ~え、「空の広さの一部分は浜松の広さと同じだというなら、それは正しい、しかし、空の広さは浜松の広さと同じだと言うなら、それは間違っている」と言うと怒るんだわ、遠州人は。だから、怒られてまで言うことない、と思って言わなくなった。 「空の広さは浜松の広さと同じだ」とおっしゃった時には、「はい、はい、はい、はい」と言っておかないと、うるさい。 遠州人の頭の中では、浜松市と静岡市と東京都はだいたい同じくらいの規模でできている・・というより、地球上の陸地の6割は浜松でできており、残りの2割はフィリピンでできていて、さらに残りの1割が静岡市・磐田市・掛川市・島田市など静岡県諸市と愛知県の豊橋市などでできており、最後に残った1割が東京やら横浜やら大阪やら神戸やら、そして北京・モスクワ・パリ・ニューヨーク♪とかカイロ・ロンドン・イスタンブール♪とかでできている。 そういう世界観らしい! すげえ! それは違いますよ・・と言うと怒る。 だから、言わない方が良い。 あほくさいもん、親切で教えてあげて怒られたのでは・・・・・。
   ・・・・・しかし、東京駅から狛江までタクシーで行ってくれという方はまだしも、さすがに、東京駅から大手町駅まで行けと言われたのでは、タクシーの運転手も嫌がるだろうな・・・・・。

   なんだか、遠州人てユニークだな。こういう人たちが「東海を制する者は天下を制する 」とか言ってたんだよ。昔、一条工務店のパンフレットにそう書いてあった。 それで、1990年代、 「東海を制する(者は天下を制する)」ように、浜松・名古屋・掛川あたりの営業が他の地域の営業より売れるように得するように、特に「○○ハウス(大手全国メーカーで全国一律価格の会社)の建物は浜松でも東京と同じ値段ですが、一条工務店の家は東京では55万円/坪のものが浜松では48万円/坪なんですよ」と言うことで、浜松・掛川・名古屋などの営業が売りやすくするために、セゾン275S1というのを東京都には55万円/坪と高めの価格に設定して、浜松では48万円/坪、名古屋では49万5千円/坪とドカンと安い価格をつけて価格に差をつけ、東海地方の営業が得するようにしていた のだ。 東海地方の人間が他の地域の人間より得することなら、どんなことでも「やらまいか」という「やらまいか精神」を発揮して。「やらまいか精神」てのもパンフレットに載っていた。浜松・掛川・名古屋の営業が他の地域の営業より得することならどんなことでも「やらまいか」(やってみましょう)という「やらまいか精神」てやつが。 (ここまで価格に差をつけたのでは、浜松・名古屋・掛川の契約客というのは、東京の契約客が払ったカネで家を建てているようなところがある。) 
   かつては、「梁山泊(りょうざんぱく)の精神」とかも言っていた。 中国の文学作品で中華人民共和国では「抗議抵抗の文学」と評され、毛沢東の愛読書でもあったと言われる『水滸伝』に出てくる話で、呼保義(こほうぎ) 宋江(そうこう)て男が一番の中心人物なのだが、長編だが、落ち着いて考えるとそこまで言うほどの内容かなとも思わないこともない小説である。ヤクザさんが『水滸伝』の登場人物を入墨のネタに使用したりすることもあるらしい。 その『水滸伝』の登場人物の宋江(そうこう)という男は「求時雨(きゅうじう)の宋江」、即ち、人が雨を欲しがっている時に雨を降らせてくれるという大変ありがたいすばらしい人物とも言われたそうなのだが、元小役人なのだが、「刃物で女を刺し殺して官憲に追われ逃げる」に至った人物で、それが「梁山泊」という山賊の砦に入って首領になってなんじゃらやるというお話である。一条工務店は創業から、「梁山泊の精神」とか言っていて、住宅展示場には横山光輝の漫画の『水滸伝』が置いてあった。 ところが、いつの頃からか・・というより、1996年8月から・・言わなくなった。「梁山泊の精神」と。なんでか。社長 大隅賢二郎の息子で実際には何もしていなかったくせに株式会社日信という関連会社の社長になっていた大隅隆史が、こともあろうに、消費税が上がるというまさにかき入れ時、今、契約とらなきゃいつとるんだというその時に、つきあっていて同棲もしていた女性を「刃物で刺し殺して官憲に追われ逃げる」ということをしやがったのだ・・・・。それで、私は「アサヒ芸能」ともうひとつ「週刊朝日」だったかに載っていたのを見たが、他にもスポーツ新聞とかテレビのワイドショーとかで「危険な20代」としてさかんにとりあげられたんだわ。まさに、今、消費税がアップする時で契約とらなきゃという時に。よくやってくれるわ・・・・バカ息子が。同社の経営者は、ちょっと売り上げの悪い営業には「赤字社員」とか罵っていたが、社長の息子こそ第一の赤字社員だわなあ!違うか? それ以来、一条工務店では「梁山泊の精神」という文句は言わなくなった。なにしろ、 「刃物で女性を刺し殺して官憲に追われ逃げる」というまさしく「宋江」そのもの、「梁山泊の精神」そのものを実行しやがったのだから。社長の息子で関連会社の社長が。  

   1992年4月に新卒入社して浜松の営業所に5カ月いて契約ゼロだったO野田くん(男。当時、20代前半)が、本人都合で8月に東京営業所に転勤してきたが、創業の地の浜松にいた、その当時通算契約棟数2位だった浜松営業所長のH松さんの隣の席に座っていたということで、通算契約棟数2位の人の隣の席に座っていた通算契約棟数ゼロ棟のO野田くん([第305回]《木質パネル構法と在来木造の木の使用量、筋交いは削っていいか?―教える気がなくなる新人(1)-2 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201412article_4.html 、[第306回]《他社について嘘を教える研修、学ばない者が「知らない」のは本人が悪い―教える気がなくなる新人(1)-3 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201412article_5.html の登場人物)は、なにかと「浜松では」と口にするところがあり、この男、「~デワ」が多いなと思ったことがあった。 1992年に中途採用の人間の入社してすぐ後での研修が浜松で2泊3日のものが2回あったが、相当に遠い地域から来ている人もあったが、1名以外は遅刻したりはしなかった。2度の研修に2度とも遅刻してきた1名とは、浜松の営業所のA山だったかA元だったかいう男(当時、30代)である。相当遠い所から来ている人間も遅刻せずに来ているのに、すぐ近くの営業所の人間が遅刻してくるというのは他の人間に失礼であるが、彼にはそういう意識はない様子だった。 そのA山だったかA元だったかも、O野田くんのように「浜松では」と他地域から研修に来ている人間にしばしば口にした。彼は自分が創業の地の浜松の営業所にいるということで、その研修に参加している他の人間と比べて何ら特別の立場でもなんでもないはずであるが、「浜松では」としきりと口にして「教えてやる」という態度を取りたがった。 同時期に入社して一緒に研修を受けた人間には自然と仲間意識ができたが、自分が浜松の営業所に勤務しているからということで自分が同時期に入社した他の人間より上だという変な意識を持っている彼だけにはそういう仲間意識を持つことはなかった。 一条工務店では、浜松から他の地域に転勤した者や、浜松で勤務している人間が他の地域に一時的に仕事に行った時に、何かと「浜松では」と口にする者が多かった。 内部進学の学校のある大学の内部進学の人間みたいなものかもしれない。別にその人間が何かえらいわけでもないはずなのに、「浜松では」と口にしたがるヤツ。 そういう人間のことを、「出羽一門(デワいちもん)」と呼んでいた。・・・もっとも、誰が呼んでいたかというと、これに限っては私が呼んでいたのだけれども・・・・。
   一条工務店では、すでに浜松地域の工務店でも静岡県愛知県限定住宅建築会社でもなく全国展開してきていた2000年前後においても、カタログには「浜松では東海地震が心配されていますが・・・」といった文句が載り、顧客貸し出し用のビデオでも「浜松では東海地震が心配されていますが」とナレーターが語ったりしていた。全国展開していて、利益は全国から得ているのだから、販促ツールも全国を対象として作るべきではないのかと思ったが、同社ではいつまで経っても「浜松では」の「出羽一門(デワいちもん)」だった。 この会社の「浜松中心主義」「浜松独善主義」は地球滅亡の日まで永遠に変わらんのではないか、という感じだった。「木場まで行くなら、東京駅から大手町駅までタクシーに乗ればいいら」という人の「浜松中心主義」が。 「浜松では東海地震が心配されています」と、まるで、地震はまず浜松に来るみたいな表現をカタログなどに書きまくっていたが、実際には、浜松にはいまだに大地震はやってこず、阪神や中越や東北に大地震が来て、浜松には浸水とか地震以外での被害が発生した。 「出羽一門」(デワいちもん)の言うことなんぞ、あまりあてにならんな・・・・。

   では、今回はこれまで。では、では、では。

   
☆  今回、日本全国民家の旅(1)は、
[上] 【1】旧荒井家主屋 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201509article_1.html
[下] 【2】旧高木家長屋門。 【3】狛江駅前の交番。 【4】遠州人てすごい♪
と、二部に分けて公開しました。 [第346回][上]【1】旧荒井家主屋  https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201509article_1.html もぜひご覧くださいませ。
    (2015.9.13.)

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