桜山八幡宮と摂社 天満神社【下】天満神社、照前神社、稲荷神社、琴平神社、秋葉神社。
[第357回]冤罪を晴らす神様・菅原道真・怨念を晴らす全国お百度参り シリーズ(27)-2
高山シリーズ第3回(6)
【7】桜山八幡宮 摂社 天満神社、及び、照前神社、稲荷神社、琴平神社、秋葉神社
桜山八幡宮 の境内には、摂社 というのか 末社というのかが5社 存在します。 桜山八幡宮のHPhttp://www.hidahachimangu.jp/ から 桜山八幡宮http://www.hidahachimangu.jp/hachiman/index.html →境内末社http://www.hidahachimangu.jp/hachiman/massya.html とクリックすると、
秋葉神社 祭神:火結神(ほむすびのかみ) 別名:迦具土神(かぐつちのかみ)
天満神社 祭神:菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
稲荷神社 祭神:倉稲霊神(うかのみたまのかみ)
相殿 猿田彦神(さるたひこのかみ)
松尾神(まつおのかみ)
琴平神社 祭神:大物主神(おおものぬしのかみ)
崇徳天皇(すとくてんのう)
相殿 大己貴神(おおなむちのかみ)
少名彦名神(すくなひこなのかみ)
照前(てるさき)神社 祭神:浪速根子武振熊命(なにわのねこ たけふるくまのみこと)
と出ており、 その境内での配置は、境内配置図http://www.hidahachimangu.jp/hachiman/haitizu.html に出ております。
摂社と末社とをどこで分けるかはそう厳密ではないようで、桜山八幡宮のホームページでは「境内末社」と書かれているのですが、もしも、一戸建ての社殿を持っている神さんは摂社で、連棟建て(長屋)住まいの神さんを末社と呼ぶならば、桜山八幡宮の「境内末社」の5社はいずれも一戸建て住まいで、しかも、今まで見てきた神社の境内末社と比べても、けっこう大きなお家に住まれており、また、「桜山八幡宮 境内末社」http://www.hidahachimangu.jp/hachiman/massya.html を見ると、「境内末社」自体に「例祭日」が5社それぞれに指定されており、秋葉神社では、覆屋の内側にある社殿が高山市指定登録文化財に指定されているなど、「末社」と言うには存在感のある末社です。 私は5社とも「摂社」に分類して悪くないかと思ったので、このブログでは摂社として進めたさせていただきたいと思います。
桜山八幡宮への訪問は2回目ですが、1回目の時は、摂社・末社がどういう神さんがおられるかなど考える余裕もなく帰りました。 今回は、むしろ、摂社 天満神社 への参拝を主として訪問しました。
桜山八幡宮は山手にあって、西から東に登るようになっていますが、桜山八幡宮の社殿に向かって左側(北側)に手前から照前神社、天満神社、稲荷神社があり、そこから西に降りる階段があって、その途中の右手(北側)に琴平神社があり、秋葉神社は、桜山八幡宮の拝殿に向かって右手に山を登るような「山道」がありそこを登っていくと、さらに東に向かって階段があって、それを登っていくと秋葉神社にたどりつきます。 秋葉神社の場合、桜山八幡宮の拝殿の前からではなく、桜山八幡宮の社殿に登る大石段の右(南)に秋葉神社専用の階段もあり、そのあたりから考えると、秋葉神社は、境内末社か摂社の5社の中では独立性の強い神社のような配置に見えます。
桜山八幡宮 境内摂社 天満神社です。↓

祭神は菅原道真。 冤罪を晴らす神さま。怨念を晴らす神さまです。
他の摂社よりもお賽銭も多めに入れて参拝してまいりました。
右手前にあるのは「筆塚」です。 桜山八幡宮 境内摂社の稲荷神社では社殿の手前両側にきつねさんがいますが、天満神社では牛の像はありません。
桜山八幡宮 境内摂社 照前神社(てるさきじんじゃ) ↓
↑ どうも、最近、「右に90度回転」させた縦の写真がうまくアップロードできません。 この写真を「右に90度回転」させたものを思い描いて考えてください。
↑ 照前神社の祭神 浪速根子武振熊命(なにわのねこ たけふるくまのみこと) は、桜山八幡宮ができるにおいて、関りが深い神さんだけあり、社殿の大きさは境内摂社の中では小さい方ですが、桜山八幡宮の社殿の正面に最も近い位置に配置されています。
照前神社と天満神社は左右に並んで配置されており社殿の大きさもそれほど変わらないのですが、照前神社は流造であるのに対し、天満神社はそうではありません。
神社の社殿の後ろに回って見て良いか悪いかというのは、その神社によって異なるようで、大阪の今宮戎神社は正面から参拝した後、さらに背面にも回って、えべっさん、ほんまによろしゅうお願いしまっせと後ろからも念をおしてお願いするらしいのですが、天神社・天満神社・天満宮の場合、京都の北野天満宮も大阪の大阪天満宮も背面からも参拝するようにできています。 北野天満宮・大阪天満宮がそうであっても、他の天神社・天満神社もそうとは決まっていないかもしれませんが、背面も見せていただきました。↓
手前が、摂社 照前神社、向こうが摂社 天満神社です。 照前神社は背中はぺったんこ であるのに対し、天満神社は背中にランドセルのようなものをしょっていらっしゃる。
桜山八幡宮 境内摂社 稲荷神社↓
桜山八幡宮 境内摂社 琴平神社↓
そして、桜山神社 拝殿に向かって右に登る山道が見えるので、寺なら上に「奥の院」、山岳系の神社なら何と言うのでしょうか、山の上に別社があるというものかな・・と最初思っていたのですが、境内摂社の数を数えると、5社あるはずが、桜山八幡宮の社殿に向かって左にあるのは4社。 1社はどこへ行ったのか・・と思うと、この「山道」を登って行った上に秋葉神社が配置されているのです。 静岡県の秋葉神社も相当の山岳部にあるらしい(「らしい」というのは実際に行ったことがなく、行くのはけっこう大変そう)のですが、高山では街中にいたるところに秋葉神社がありますが、この桜山八幡宮の摂社の秋葉神社は、その想定で山の上の方に配置されているのでしょうか。
桜山神社 境内摂社 秋葉神社↓
↑ 社殿は高山市指定登録有形文化財に指定されているのですが、↑の写真で見える建物のことではなく、これは覆屋で、この建物の中にマトリョーシカのようにもうひとつ社殿が配置されていて、その内部の社殿の方が高山市指定登録有形文化財に指定されているものです。
覆屋は、あくまで、雨風や積雪から有形登録文化財を守るためのもので、「絶対秘仏」とかそういう類のものではなく、この覆屋の正面の引戸は開けることができて内部の登録文化財の社殿を見せていただくこともできます。 見せていただきましたが、こういう覆屋が設けられると、内部はより神聖な場所となっていくでしょうから、実は写真も撮らせていただいたのですが、内部の社殿の方はここでは公開せず、ぜひ、現地に足を運んでいただいて見ていただき参拝していただくということにさせていただきたいと思います。 神社は社殿の建物だけが大事というものではなく、周囲の環境とともに神社であると考えるならば、この周囲の木立とともに摂社 秋葉神社も存在すると考えることができ、そうなると、この景観の方がより重要な景観かとも思います。

桜山八幡宮では社殿の方に向かって左手に、「高山屋台会館」、右手に「桜山日光館」があって見学できますが、「高山屋台会館」は前回訪問の時に見学させてもらったので、今回は訪問しないことにしました。
【8】渋草焼 と 桜山八幡宮の境内なのか隣地なのか、参道脇にある陶芸品店 兼 喫茶所 ↓
↑ 「飛騨陶磁器 六代 渋草柳造」と書かれています。
↑ 「これ、おいしいよ」と書いてあったカフェフラッペ350円を注文しましたが、おいしくないわけではないが、すでに10月に入った季節の朝においては、少々冷たかった。
ショーウインドウを見たところ、「渋草焼」の「大坪」が735,000円と値段が書かれていましたが、これはいいなあと思って見ていたのですが、いいものはそれ相当の値段がつくようです。 その値段を払っても買って置きたい物ですが、残念ながら、我が家には置く場所はないので、置く場所ができた時、この値段を払うことができたなら、もう一度、来てみたいと思いました・・・が、置く場所ができる時というのが、はたして来るものかどうか・・・・。
店内で見ていると、「渋草焼」の「コーヒー椀」が14,000円の値段が書かれていました。 これもなかなか素敵です。 こちらなら買おうと思えば出せない金額でもないが、その為には落ち着いてコーヒーを入れて飲める場所と、コーヒー椀を収納できる食器棚を用意して、さらに、「違いがわかる男」としてコーヒーを飲める余裕のある生活を確立しないといけませんが、さて、その時が来ることがあるものかどうか・・・・・。
とはいえ、雁屋哲が、食器はできるだけ良い物を使うようにしてほしい、食べ物にしても飲み物にしても、良い食べ物、良い飲み物を飲食するなら器も良いものを使いたい、と書いていたのを読みましたが、そうだわなあと思い、こういうのはいいなあと思い、いつか、こういうコーヒー椀でコーヒーを飲めたら・・と思い、そういう日が来ることがあるのだろうか・・・・・とも思って出てきました。

「渋草焼」とは、≪天保12年(1841年)に渋草の地で始まった渋草焼は、陶磁器で有名な尾張や有田の陶工、赤絵で知られる九谷の画工たちの技術を受け継いだ焼き物で、美しい染付けや赤絵が施されているのが特徴。 江戸時代に衰退するも、明治時代に再興された。現在は高級食器や装飾器を中心とする磁器と、茶器や日用雑器などの陶器が主流となっている。≫(『楽楽 飛騨高山 白川郷・上高地』2014.JTBパブリッシング)
≪ 渋草焼は、1841年(天保12年)に高山の郡代が陶磁器の自給自足を御用商人と計画、現所在地の渋草に開窯。 尾張瀬戸・九谷より職人を招き、地元産の渋草陶石を使用して「飛騨九谷飛騨赤絵」とよばれる秀作を生み出した。 現在も白い磁肌に九谷・有田・瀬戸などの手法を混然一体とする渋草調の絵付けを伝統とするのが窯元直営の芳国舎渋草焼窯元。郊外にある工場の見学も可能。≫(『アイジャパン 高山・奥飛騨・白川郷・五箇山』(2004. JTB)
渋草焼の他、『楽楽 飛騨高山 白川郷・上高地』には小糸焼、『アイジャパン 高山・奥飛騨・白川郷・五箇山』には、小糸焼と山田焼が出ています。
「まちなみバス」はけっこう使えます。 1時間に1本の割ですが、毎時、同じ時刻に運行しており、都会のバスは道路が混むために、電車は時刻表通り来ることが多いのに対し、バスの時刻表はあてにならないところがありますが、高山の場合、それほど、道が渋滞しないようで、「まちなみバス」は何度か乗りましたが、私が乗った時は、予定時刻に停留所に来ました。 桜山八幡宮に最も近い「まちなみバス」のバス停は「八幡宮前」ですが、このバス停は「右回り」のみで、「左回り」に乗りたければ、「大新町2丁目」か「日下部民芸館口」から乗ることになります。
※「高山市公式観光サイト 飛騨高山周遊バスのご案内」http://kankou.city.takayama.lg.jp/2000007/2000371.html
「まちなみバス の運行ルート」http://kankou.city.takayama.lg.jp/_res/projects/kankou/_page_/002/000/371/bus_route02.pdf
【9】 「印籠美術館」が桜山八幡宮と宮川とを結ぶ道の少し南にあるのが『アイジャパン 高山・奥飛騨・白川郷・五箇山』(2004.JTB)に出ていましたが、今回、前まで行きましたが閉館中でした。
☆ 桜山八幡宮は、前回https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_6.html と天満神社など境内摂社をとりあげた今回の2部作で公開しました。前回と合わせご覧くださいませ。
次回は、山桜神社 と 古い町並み美術館に行きます。
(2015.10.5.)
☆☆☆高山シリーズ第3回
1.藤井美術民芸館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_1.html
2.高山陣屋[1]床の間、釘隠し・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_2.html
3.高山陣屋[2]白洲、土縁庇・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_3.html
4.高山市政記念館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_4.html
〔番外 宮川にかかる欄干に加圧注入木材使用の橋と 防腐防蟻剤について。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_5.html 〕
5.桜山八幡宮 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_6.html
6. 桜山八幡宮 摂社 天満神社 〔今回〕
7.山桜神社、古い町並み美術館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_8.html
8.安川交番、高山警察署、市役所 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_9.html
9.飛騨国分寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_10.html
10.新宿‐高山のバスの予約をインターネットで「後部」を希望すると。「労災」のおかげで歩行困難にされた話 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_11.html
☆ 冤罪を晴らす神様・菅原道真・怨念を晴らす全国お百度参り シリーズ
岐阜県
飛騨天満宮(高山市)
上 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_7.html
中 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_8.html
下 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_9.html
村山天神(高山市国府町)
1上枝駅から宮川沿い https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_2.html
2村山天神 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_3.html
3村山天神 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_4.html
4あじめ峡、他 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_5.html
千葉県
葛飾天満宮(市川市) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201301article_4.html
意富比神社 末社 天神社(船橋市) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_10.html
船橋市東船橋の「天神社」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201311article_1.html
下飯山満神明神社 摂社 天神社(船橋市) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201503article_4.html
白井市(白井市河原子の)天満宮 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201303article_5.html
千葉神社 摂社 千葉天神 と 鵜の森町の「神札」(千葉市中央区)
(上)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201305article_2.html
(下)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201305article_3.html
北總天満宮(千葉市中央区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201308article_1.html
東京都
亀戸天神社(江東区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201301article_7.html
亀戸天神社 2回目 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201505article_1.html
平河天満宮(千代田区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201210article_3.html
北野神社(文京区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201303article_2.html
西向天神社(新宿区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201502article_1.html
若林天満宮・若林北野神社(世田谷区)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201312article_5.html
神奈川県
三渓園天満宮(横浜市中区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201303article_8.html
永谷天満宮(横浜市港南区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_1.html
荏柄天神社(鎌倉市) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201401article_7.html
北野神社(鎌倉市山崎)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201504article_2.html
京都府
北野天満宮(京都市上京区)
1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_2.html
2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_3.html
3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_4.html
4 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_5.html
5 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_6.html
大阪府
大阪天満宮(大阪市北区)
1.https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201403article_1.html
2.https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201403article_2.html
3.https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201403article_4.html
露の天神社(お初天神)(大阪市北区)
上 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201403article_5.html
下 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201403article_6.html
綱敷天神社 御旅社(大阪市北区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201405article_11.html
池田市天神1丁目・2丁目 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201405article_10.html
熊本県
山崎菅原神社(熊本市中央区)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201406article_6.html
船場天満宮(熊本市中央区)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201406article_7.html
手取天満宮(熊本市中央区)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201406article_8.html
≪ ・・・共和国大統領が犯罪人であり、盗人であるときは、誠実な人々が死ぬか、あるいは、獄中にいるのは当然だといえよう! ・・・
私を断罪せよ、それは問題ではない。 歴史は私に無罪を宣告するであろう! ≫
(フィデル=カストロ『わがキューバ革命』池上 幹徳 訳 1961.2.第5刷 理論社↑)
高山シリーズ第3回(6)
【7】桜山八幡宮 摂社 天満神社、及び、照前神社、稲荷神社、琴平神社、秋葉神社
桜山八幡宮 の境内には、摂社 というのか 末社というのかが5社 存在します。 桜山八幡宮のHPhttp://www.hidahachimangu.jp/ から 桜山八幡宮http://www.hidahachimangu.jp/hachiman/index.html →境内末社http://www.hidahachimangu.jp/hachiman/massya.html とクリックすると、
秋葉神社 祭神:火結神(ほむすびのかみ) 別名:迦具土神(かぐつちのかみ)
天満神社 祭神:菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
稲荷神社 祭神:倉稲霊神(うかのみたまのかみ)
相殿 猿田彦神(さるたひこのかみ)
松尾神(まつおのかみ)
琴平神社 祭神:大物主神(おおものぬしのかみ)
崇徳天皇(すとくてんのう)
相殿 大己貴神(おおなむちのかみ)
少名彦名神(すくなひこなのかみ)
照前(てるさき)神社 祭神:浪速根子武振熊命(なにわのねこ たけふるくまのみこと)
と出ており、 その境内での配置は、境内配置図http://www.hidahachimangu.jp/hachiman/haitizu.html に出ております。
摂社と末社とをどこで分けるかはそう厳密ではないようで、桜山八幡宮のホームページでは「境内末社」と書かれているのですが、もしも、一戸建ての社殿を持っている神さんは摂社で、連棟建て(長屋)住まいの神さんを末社と呼ぶならば、桜山八幡宮の「境内末社」の5社はいずれも一戸建て住まいで、しかも、今まで見てきた神社の境内末社と比べても、けっこう大きなお家に住まれており、また、「桜山八幡宮 境内末社」http://www.hidahachimangu.jp/hachiman/massya.html を見ると、「境内末社」自体に「例祭日」が5社それぞれに指定されており、秋葉神社では、覆屋の内側にある社殿が高山市指定登録文化財に指定されているなど、「末社」と言うには存在感のある末社です。 私は5社とも「摂社」に分類して悪くないかと思ったので、このブログでは摂社として進めたさせていただきたいと思います。
桜山八幡宮への訪問は2回目ですが、1回目の時は、摂社・末社がどういう神さんがおられるかなど考える余裕もなく帰りました。 今回は、むしろ、摂社 天満神社 への参拝を主として訪問しました。
桜山八幡宮は山手にあって、西から東に登るようになっていますが、桜山八幡宮の社殿に向かって左側(北側)に手前から照前神社、天満神社、稲荷神社があり、そこから西に降りる階段があって、その途中の右手(北側)に琴平神社があり、秋葉神社は、桜山八幡宮の拝殿に向かって右手に山を登るような「山道」がありそこを登っていくと、さらに東に向かって階段があって、それを登っていくと秋葉神社にたどりつきます。 秋葉神社の場合、桜山八幡宮の拝殿の前からではなく、桜山八幡宮の社殿に登る大石段の右(南)に秋葉神社専用の階段もあり、そのあたりから考えると、秋葉神社は、境内末社か摂社の5社の中では独立性の強い神社のような配置に見えます。
桜山八幡宮 境内摂社 天満神社です。↓
祭神は菅原道真。 冤罪を晴らす神さま。怨念を晴らす神さまです。
他の摂社よりもお賽銭も多めに入れて参拝してまいりました。
右手前にあるのは「筆塚」です。 桜山八幡宮 境内摂社の稲荷神社では社殿の手前両側にきつねさんがいますが、天満神社では牛の像はありません。
桜山八幡宮 境内摂社 照前神社(てるさきじんじゃ) ↓
↑ どうも、最近、「右に90度回転」させた縦の写真がうまくアップロードできません。 この写真を「右に90度回転」させたものを思い描いて考えてください。
↑ 照前神社の祭神 浪速根子武振熊命(なにわのねこ たけふるくまのみこと) は、桜山八幡宮ができるにおいて、関りが深い神さんだけあり、社殿の大きさは境内摂社の中では小さい方ですが、桜山八幡宮の社殿の正面に最も近い位置に配置されています。
照前神社と天満神社は左右に並んで配置されており社殿の大きさもそれほど変わらないのですが、照前神社は流造であるのに対し、天満神社はそうではありません。
神社の社殿の後ろに回って見て良いか悪いかというのは、その神社によって異なるようで、大阪の今宮戎神社は正面から参拝した後、さらに背面にも回って、えべっさん、ほんまによろしゅうお願いしまっせと後ろからも念をおしてお願いするらしいのですが、天神社・天満神社・天満宮の場合、京都の北野天満宮も大阪の大阪天満宮も背面からも参拝するようにできています。 北野天満宮・大阪天満宮がそうであっても、他の天神社・天満神社もそうとは決まっていないかもしれませんが、背面も見せていただきました。↓
手前が、摂社 照前神社、向こうが摂社 天満神社です。 照前神社は背中はぺったんこ であるのに対し、天満神社は背中にランドセルのようなものをしょっていらっしゃる。
桜山八幡宮 境内摂社 稲荷神社↓
桜山八幡宮 境内摂社 琴平神社↓
そして、桜山神社 拝殿に向かって右に登る山道が見えるので、寺なら上に「奥の院」、山岳系の神社なら何と言うのでしょうか、山の上に別社があるというものかな・・と最初思っていたのですが、境内摂社の数を数えると、5社あるはずが、桜山八幡宮の社殿に向かって左にあるのは4社。 1社はどこへ行ったのか・・と思うと、この「山道」を登って行った上に秋葉神社が配置されているのです。 静岡県の秋葉神社も相当の山岳部にあるらしい(「らしい」というのは実際に行ったことがなく、行くのはけっこう大変そう)のですが、高山では街中にいたるところに秋葉神社がありますが、この桜山八幡宮の摂社の秋葉神社は、その想定で山の上の方に配置されているのでしょうか。
桜山神社 境内摂社 秋葉神社↓
↑ 社殿は高山市指定登録有形文化財に指定されているのですが、↑の写真で見える建物のことではなく、これは覆屋で、この建物の中にマトリョーシカのようにもうひとつ社殿が配置されていて、その内部の社殿の方が高山市指定登録有形文化財に指定されているものです。
覆屋は、あくまで、雨風や積雪から有形登録文化財を守るためのもので、「絶対秘仏」とかそういう類のものではなく、この覆屋の正面の引戸は開けることができて内部の登録文化財の社殿を見せていただくこともできます。 見せていただきましたが、こういう覆屋が設けられると、内部はより神聖な場所となっていくでしょうから、実は写真も撮らせていただいたのですが、内部の社殿の方はここでは公開せず、ぜひ、現地に足を運んでいただいて見ていただき参拝していただくということにさせていただきたいと思います。 神社は社殿の建物だけが大事というものではなく、周囲の環境とともに神社であると考えるならば、この周囲の木立とともに摂社 秋葉神社も存在すると考えることができ、そうなると、この景観の方がより重要な景観かとも思います。
桜山八幡宮では社殿の方に向かって左手に、「高山屋台会館」、右手に「桜山日光館」があって見学できますが、「高山屋台会館」は前回訪問の時に見学させてもらったので、今回は訪問しないことにしました。
【8】渋草焼 と 桜山八幡宮の境内なのか隣地なのか、参道脇にある陶芸品店 兼 喫茶所 ↓
↑ 「飛騨陶磁器 六代 渋草柳造」と書かれています。
↑ 「これ、おいしいよ」と書いてあったカフェフラッペ350円を注文しましたが、おいしくないわけではないが、すでに10月に入った季節の朝においては、少々冷たかった。
ショーウインドウを見たところ、「渋草焼」の「大坪」が735,000円と値段が書かれていましたが、これはいいなあと思って見ていたのですが、いいものはそれ相当の値段がつくようです。 その値段を払っても買って置きたい物ですが、残念ながら、我が家には置く場所はないので、置く場所ができた時、この値段を払うことができたなら、もう一度、来てみたいと思いました・・・が、置く場所ができる時というのが、はたして来るものかどうか・・・・。
店内で見ていると、「渋草焼」の「コーヒー椀」が14,000円の値段が書かれていました。 これもなかなか素敵です。 こちらなら買おうと思えば出せない金額でもないが、その為には落ち着いてコーヒーを入れて飲める場所と、コーヒー椀を収納できる食器棚を用意して、さらに、「違いがわかる男」としてコーヒーを飲める余裕のある生活を確立しないといけませんが、さて、その時が来ることがあるものかどうか・・・・・。
とはいえ、雁屋哲が、食器はできるだけ良い物を使うようにしてほしい、食べ物にしても飲み物にしても、良い食べ物、良い飲み物を飲食するなら器も良いものを使いたい、と書いていたのを読みましたが、そうだわなあと思い、こういうのはいいなあと思い、いつか、こういうコーヒー椀でコーヒーを飲めたら・・と思い、そういう日が来ることがあるのだろうか・・・・・とも思って出てきました。
「渋草焼」とは、≪天保12年(1841年)に渋草の地で始まった渋草焼は、陶磁器で有名な尾張や有田の陶工、赤絵で知られる九谷の画工たちの技術を受け継いだ焼き物で、美しい染付けや赤絵が施されているのが特徴。 江戸時代に衰退するも、明治時代に再興された。現在は高級食器や装飾器を中心とする磁器と、茶器や日用雑器などの陶器が主流となっている。≫(『楽楽 飛騨高山 白川郷・上高地』2014.JTBパブリッシング)
≪ 渋草焼は、1841年(天保12年)に高山の郡代が陶磁器の自給自足を御用商人と計画、現所在地の渋草に開窯。 尾張瀬戸・九谷より職人を招き、地元産の渋草陶石を使用して「飛騨九谷飛騨赤絵」とよばれる秀作を生み出した。 現在も白い磁肌に九谷・有田・瀬戸などの手法を混然一体とする渋草調の絵付けを伝統とするのが窯元直営の芳国舎渋草焼窯元。郊外にある工場の見学も可能。≫(『アイジャパン 高山・奥飛騨・白川郷・五箇山』(2004. JTB)
渋草焼の他、『楽楽 飛騨高山 白川郷・上高地』には小糸焼、『アイジャパン 高山・奥飛騨・白川郷・五箇山』には、小糸焼と山田焼が出ています。
「まちなみバス」はけっこう使えます。 1時間に1本の割ですが、毎時、同じ時刻に運行しており、都会のバスは道路が混むために、電車は時刻表通り来ることが多いのに対し、バスの時刻表はあてにならないところがありますが、高山の場合、それほど、道が渋滞しないようで、「まちなみバス」は何度か乗りましたが、私が乗った時は、予定時刻に停留所に来ました。 桜山八幡宮に最も近い「まちなみバス」のバス停は「八幡宮前」ですが、このバス停は「右回り」のみで、「左回り」に乗りたければ、「大新町2丁目」か「日下部民芸館口」から乗ることになります。
※「高山市公式観光サイト 飛騨高山周遊バスのご案内」http://kankou.city.takayama.lg.jp/2000007/2000371.html
「まちなみバス の運行ルート」http://kankou.city.takayama.lg.jp/_res/projects/kankou/_page_/002/000/371/bus_route02.pdf
【9】 「印籠美術館」が桜山八幡宮と宮川とを結ぶ道の少し南にあるのが『アイジャパン 高山・奥飛騨・白川郷・五箇山』(2004.JTB)に出ていましたが、今回、前まで行きましたが閉館中でした。
☆ 桜山八幡宮は、前回https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_6.html と天満神社など境内摂社をとりあげた今回の2部作で公開しました。前回と合わせご覧くださいませ。
次回は、山桜神社 と 古い町並み美術館に行きます。
(2015.10.5.)
☆☆☆高山シリーズ第3回
1.藤井美術民芸館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_1.html
2.高山陣屋[1]床の間、釘隠し・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_2.html
3.高山陣屋[2]白洲、土縁庇・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_3.html
4.高山市政記念館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_4.html
〔番外 宮川にかかる欄干に加圧注入木材使用の橋と 防腐防蟻剤について。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_5.html 〕
5.桜山八幡宮 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_6.html
6. 桜山八幡宮 摂社 天満神社 〔今回〕
7.山桜神社、古い町並み美術館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_8.html
8.安川交番、高山警察署、市役所 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_9.html
9.飛騨国分寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_10.html
10.新宿‐高山のバスの予約をインターネットで「後部」を希望すると。「労災」のおかげで歩行困難にされた話 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_11.html
☆ 冤罪を晴らす神様・菅原道真・怨念を晴らす全国お百度参り シリーズ
岐阜県
飛騨天満宮(高山市)
上 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_7.html
中 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_8.html
下 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_9.html
村山天神(高山市国府町)
1上枝駅から宮川沿い https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_2.html
2村山天神 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_3.html
3村山天神 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_4.html
4あじめ峡、他 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_5.html
千葉県
葛飾天満宮(市川市) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201301article_4.html
意富比神社 末社 天神社(船橋市) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_10.html
船橋市東船橋の「天神社」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201311article_1.html
下飯山満神明神社 摂社 天神社(船橋市) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201503article_4.html
白井市(白井市河原子の)天満宮 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201303article_5.html
千葉神社 摂社 千葉天神 と 鵜の森町の「神札」(千葉市中央区)
(上)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201305article_2.html
(下)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201305article_3.html
北總天満宮(千葉市中央区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201308article_1.html
東京都
亀戸天神社(江東区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201301article_7.html
亀戸天神社 2回目 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201505article_1.html
平河天満宮(千代田区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201210article_3.html
北野神社(文京区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201303article_2.html
西向天神社(新宿区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201502article_1.html
若林天満宮・若林北野神社(世田谷区)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201312article_5.html
神奈川県
三渓園天満宮(横浜市中区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201303article_8.html
永谷天満宮(横浜市港南区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_1.html
荏柄天神社(鎌倉市) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201401article_7.html
北野神社(鎌倉市山崎)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201504article_2.html
京都府
北野天満宮(京都市上京区)
1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_2.html
2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_3.html
3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_4.html
4 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_5.html
5 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201302article_6.html
大阪府
大阪天満宮(大阪市北区)
1.https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201403article_1.html
2.https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201403article_2.html
3.https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201403article_4.html
露の天神社(お初天神)(大阪市北区)
上 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201403article_5.html
下 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201403article_6.html
綱敷天神社 御旅社(大阪市北区) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201405article_11.html
池田市天神1丁目・2丁目 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201405article_10.html
熊本県
山崎菅原神社(熊本市中央区)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201406article_6.html
船場天満宮(熊本市中央区)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201406article_7.html
手取天満宮(熊本市中央区)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201406article_8.html
≪ ・・・共和国大統領が犯罪人であり、盗人であるときは、誠実な人々が死ぬか、あるいは、獄中にいるのは当然だといえよう! ・・・
私を断罪せよ、それは問題ではない。 歴史は私に無罪を宣告するであろう! ≫
(フィデル=カストロ『わがキューバ革命』池上 幹徳 訳 1961.2.第5刷 理論社↑)
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