内田康夫『風の盆 幻想』と巡る高山[3]K病院(高山第5回【3/15】)+高圧電線下を勧める不動産屋
[第592回] 高山シリーズ第5回(3) 内田康夫『風の盆 幻想』と巡る高山【3/15】
内田康夫『風の盆 幻想』の主たる舞台は富山県の八尾、サブの場所が岐阜県の神岡と高山。 冒頭、高山の喫茶店「ロスト」で始まるが、話の場所は八尾が主役で高山は脇役。
八尾の老舗の旅館「弥寿多家」の若主人 晴人が殺された。 その晴人の「妻」が夏美。
≪「そもそも、夏美さんてのは、どこの人だったの?」
「岐阜県の高山市辺りの人やって聞いたことがあっちゃね。彼女はあまり話したがらんがやけど、お父さんがいなくて、苦労した家庭やったみたい」
「高山ですか・・・・峠を越えた向こうですね」 ・・・≫
≪ 「夏美さんのご両親は健在なのですか?」
「いいえ、とっくに亡くなりました」
「いつ頃ですか?」
「父親は夏美が嫁に来る、だいぶ前に亡くなりました」
「じゃあ、母子家庭だったのですか」
「まあ、そうやね」
「それで、お母さんは?」
「夏美が嫁に来て、何年か後でしたわね」
「だとすると、いまはお身内はこちらの方々だけ」
「そうやね。親戚があるのかどうかも、はっきりしませんのよ。結婚式に吉田家――夏美の実家です――から参加した人はお母さん一人。ほかは夏美の友人や勤め先の上司なんかばかりでした」
「勤め先はどこ・・・・お仕事は何をしておられたのですか?」
「高山の郊外にあるKという病院でした。お母さんも以前はそこで働いておられたようです」 ・・・≫
「高山の郊外にあるKという病院」・・・・がどこかなんて、最初に読んだ時は、まあ、匿名にしてあるように、高山にあるどこかの病院なんだろうな・・・・と思って読み過ごしていたのですが、ここ7年間に6回、高山を訪問いたしました「高山通」といたしましては、はて、どこだろう・・・なんて考え出すわけです。 高山というのは、そんなに小さい町ではないとしてもそんなに大きな町でもないわけです。 医院はけっこう数があるとしても、病院となるとそんなにいっぱいはない。 とりあえず、病院として思い浮かんだのは、飛騨天満宮の北、天満町3丁目にある赤十字病院ですが、これだと、頭文字はKではなくSですね。[第281回]《あじめ峡、あじか、廣瀬神社、国府小学校・・-高山市国府町村山天神参拝(4)高山シリーズ第2回(4)》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_5.html で述べた村山天神の北あたりにある「老人保健施設 アルカディア」をやっているらしい「須田病院」というのもあるようですが、赤十字病院と同じくSです。
頭文字がKということは、「か・・・病院」「き・・・病院」「く・・・・病院」「け・・・病院」「こ・・・病院」。 そう思って、『都市地図 高山・飛騨市』(昭文社)を見ると、大新町5丁目、新宿から高山に行く濃飛バス・京王バスが、平湯から丹生川を経て西に来て、「松之木町西」の三叉路で北西に進み、「三福寺町」交差点のT字路で西に曲がり、宮川を万人橋で渡って、「桐生町西」交差点で左折して南に向かって高山駅に至る、その「三福寺町」交差点から万人橋までの間の北側。 大新町の旧 宮地家住宅の前の道を北に進んだあたりに、「久美愛厚生病院」というのがあるらしい。(「大新町」は「だいしんまち」ではなく「おうしんまち」と読むようです。) これじゃないか? 「久美愛」は「くみあい」に喜ばしい字をあてた当て字ではないか。「くみあい」の「く」なら頭文字で表記すると「K」になる。
「高山通」としては行ってみないわけにはいかない・・・・ということで、行ってみたところ・・・・。 ありぁ? ↓
↑ 工事中・・・・であるだけでなく、クリックすると大きくなるので大きくして見ていただきたいのだが、「高山警察署 庁舎新築工事」と書かれている。 はて、病院は悪の警察に土地を強奪されたのか? それとも、高く売りつけたのか?・・・安くだまし取られたのか・・・・???
( ↑ 高山警察署 新築中。 )
なんて思ったのですが、「三福寺町」交差点から「松之木町西」交差点までの間の道沿いにあった書店で新しい地図『都市地図 高山市・飛騨市』(昭文社)を購入して、店の人に尋ねてみたところ、移転したそうです。 どこに移転したかは、新しく購入した地図には出ていました。 私が見て大新町5丁目まで行った地図は、2011年2版。 新しく購入した地図は、2016年2版。 やっぱり、地図は新しいものでないと、病院があると思って行くと、警察署工事中なんてことがあるわけだ。 まだしも、完成してからでなくてよかった。
川上川の西、「ひだまりの湯」の川上川を隔てた逆側、中切町と上切町にまたがって、前より広い敷地であるようです。 久美愛病院HP http://www.kumiai.gfkosei.or.jp/ を見ると、「JA岐阜厚生連 久美愛厚生病院」と出ているが、《ウィキペディア―久美愛病院》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E7%BE%8E%E6%84%9B%E5%8E%9A%E7%94%9F%E7%97%85%E9%99%A2 を見ると、さらに長い「岐阜県厚生農業協同組合連合会久美愛厚生病院(ぎふけんこうせいのうぎょうきょうどうくみあいれんごうかいくみあいこうせいびょういん)」と出ている。長くて舌かみそうだが、農協さんの系統の病院らしく、だから「くみあい」なのだろう。 これだと、「Kという病院」に該当しそうだな・・・。
( ↑ 「JA岐阜厚生連 久美愛厚生病院」 )
しかし、インターネットで高山市の病院を検索してみると、高山市山口町に「JA高山厚生連 高山厚生病院」http://www.takayama.gfkosei.or.jp/ というのもある。 「高山」だと「T」だが、「厚生病院」の「厚生」「こうせい」の方をとると頭文字は「K]になる。
( ↑ 「JA高山厚生連 高山厚生病院」 )
ヒントとなるのは、「高山の郊外にあるKという病院」の「郊外」という点である。 内田康夫が『風の盆 幻想』を幻冬舎から刊行した頃、久美愛病院があったのは大新町5丁目の方で、中切町なら「郊外」だろうけれども、大新町5丁目を「郊外」と言うかどうか、微妙ではないか。 この点から考えると、むしろ、高山厚生病院がある山口町の方が「郊外」に該当しそうな感じがする・・・・が、どちらが正しいか・・・と言っても、「この作品はフィクションです。実在する人物、団体とはいっさい関係ありません」と『風の盆 幻想』の巻末に書いてあるので、どちらが正しいというものでもないのかもしれない・・・・が、しかし、『熊野古道殺人事件』では、東京都北区の浅見家を調べて電話すると、浅見光彦の家にかかったらしいことが書かれているので、この病院も、大新町5丁目にあって今は中切町に移転した久美愛病院か、それとも、山口町にある高山厚生病院かのどちらかである可能性が考えられる。 そうでなかったら、「Kという病院」なんて書かんわなあ。 で、このどちらかの病院で何があったかというと、別に、医療ミスがあったわけでもなく、そこに勤務している誰かが殺人事件の加害者になったわけでもなければ被害者になったわけでもなく、登場人物の夏美という女性が結婚前にその病院に勤めていた。かつ、そのお母さんも勤めていたことがあるらしい・・・という話。それだけ・・・・なので、病院にとっては、別に実名を書かれたとしても、特にプラスにもマイナスにもなる話でもない。
東京から高山まで行くのはけっこう大変・・・と昔は思っていたのですが、今では、松本まで高速道路がつき、松本から西もトンネルがいくつもできて、新宿から高速バスに乗ると、5時間半ほどで行けます。 名古屋まで新幹線で行って、名古屋から岐阜・美濃太田経由の高山本線の特急に乗りかえるのと、どちらが速いかというと、東京から名古屋まで、かつての「ひかり」は2時間かかったが今や「のぞみ」は約1時間40分で着く。名古屋から特急「スーパービューひだ」に乗ると高山まで約2時間20分から30分程度、乗り換えの時間を加えても4時間半もあれば着くことを考えると、新幹線「のぞみ」+特急「ワイドビューひだ」の方が1時間ほど速いが、運賃はバスの方が安い。 ゆえに、貧乏人はバスに乗る方を選択することになり、これまでバスで何度も高山まで来た。 そのバスの経路、「松之木町西」~「三福寺町」~「桐生町西」~「高山濃飛バスセンター」(高山駅) の経路は馴染み深くなったが、これまで、窓から外は見ていたが、旅先で病院にかかることはあまり考えなかったので、久美愛病院がそこにあったというのは記憶にない。
高山駅から高山本線の東側を高山本線と並行して南北に走る道を北に進むと、東に高山市役所、西に、北から南へと警察署→拘置所→検察→裁判所 と ケーサツに眼をつけられたが最後、いかにもトコロテン式に進みますよおという感じで並んでいる。 もう少し暖かい地方なら、方角が逆に南から北に進むと「身も心も寒くなっていく」ということになるのかもしれないが、高山はもともと秋から冬にかけては東京や大阪より寒い場所なので、南側に進んだからといって特に暖かくなるわけでもない。
それを過ぎてしばらく歩くと、新宿からの高速バスが曲がる「桐生町西」交差点に至る。↓
( ↑ 「桐生町西」交差点。 南から北を見る。 左右(東西)の道が県道458号。 案内標識に書かれているように、平湯・松本方面に行くには右に進む。)
「桐生町西」交差点から万人橋までの間の南側、高山市立北小学校↓。
↑ 耐震補強工事がされているのが見える。ここしばらく、全国でこういった補強工事がおこなわれている。 3年ほど前、千葉市花見川区のUR住宅の耐震補強工事の図面の修正作業の仕事をやったことがあるのだが、「トグル式制震補強」というものだったが、はたして効果があるものかどうか。効果があるならいいが、な~んか、ゼネコンのエサと違うんかい?・・・なんて言うと不謹慎かもしれんが、効果あるのだろうか・・・・。
「万人橋西」交差点↓。 西から東を見たもの。
↑ 交差点の向こう側の橋が「万人橋」。 手前から向こうへの道が県道458号、左右(南北)の道が県道460号(越中東街道)。
万人橋から宮川を見る。 北側。↓
万人橋から見た宮川。 南側。↓
↑ 西側(右側)の河川敷が「宮川緑地公園」。 紅葉がきれい。
↑ 宮川の鳥。 こちらを向いているところを撮ろうと努力したのだが、動き回るし、なかなか、都合よくこちらを向いてくれないので難しい。
「久美愛病院跡」(警察庁舎工事中現場)から「三福寺町」交差点までの間の南側、桜山八幡宮などがある「北山」の北端。↓
↑ 10月下旬の後半、紅葉がとてもきれい。
高山警察署庁舎工事中現場(久美愛病院跡)は、上を高圧電線が通っており、その点では、必ずしもよい立地ではない。↓
↑ クリックすると大きくなるので、大きくして見ていただきたい。
「電線に注意」
「クレーン等使用の場合 連絡してください。」
「安全のため 電線から 以上確保してください」
「中部電力(株) 飛騨電力センター・・・・」 と書かれた幟が立っている。
2008年(平成20年)、東海住宅(株)〔本社:千葉県八千代市〕http://www.10kai.co.jp/ の花見川店(千葉市花見川区)にいた時のことだ。 他社が持っていたり仲介元であったりする土地物件で、他の条件は良さそうであるが、真上を高圧電線が通っている土地があったので、私が「これは、良さそうですが、高圧電線が上を通ってますね」と言うと、店長になっていた大友(女。当時、50代なかば)が「なんで、高圧電線が真上を通っていたらいけないのよお。そんなもの、高圧電線が通ってたらだめなんてあんたが勝手に決めてことでしょおよお。 そのお客さんは高圧電線の真下が好きな人かもしれないじゃないのよお」と言い張ってきかないということがありました。
高圧電線の下がマイナスの評価となる理由は、
1. 電磁波の影響で、付近の住人には、癌・白血病などを発病するリスクが増える、ということがありますが、それだけが理由ではありません。ほかに、
2. ラジオなどの電波の受信を妨げられることがある。
3. 落雷の危険が考えられる。但し、今となっては20年少々前、(株)一条工務店に在籍した時、東京電力に勤務していた人に建てていただいた際に聞いた話では、高圧であるほど落雷しやすいというわけでもないらしく、「中程度」のものの方が落雷は受けやすい、ということもあるらしい。
4. 美観を損なう。
5. 子供が凧揚げなどした時に、タコ糸がひっかかったりすると大変危険である。但し、これは、高圧電線でなくても普通の電線でも危険であり、高圧電線に限ったことではない。
6. 大地震が発生した時に電線が切れてたれるなどすると危険。 但し、これも、一般の電線でも大地震で電線が切れたり電柱が倒壊したりすることがあると危険である。 もしも、高圧電線の方がいざという時を考えて一般の電柱・電線よりも頑丈に作られているならば、一般の電柱・電線より危険は小さいという可能性も考えられないことはないが、しかし、原子力発電所という事故が発生すると大変危険なものは一般の建造物よりもより安全側に余裕を見て作られているものかと思っていたら、福島第一原発事故など見ると、そうではなかったわけで、そういったことを考えると、高圧電線についても一般の電柱と同様に大地震が来た時に鉄塔の倒壊や電線が切れてたれるという危険は考えられるのではないか。
そして、
7. 建築工事の際、レッカー車を使えない可能性がある。 2階建てくらいの木構造の建物の工事では、最近ではレッカー車で梁を上げるということをしているが、レッカー車のアームが高圧電線にあたると大変危険であり、使えない、もしくは、使える範囲に制限を受ける可能性がある。 レッカー車を使えなければ、手作業になり、それだけ、余計に手間と期間がかかることになり、工費にも影響する。
8. 購入するのであれば、他の条件が同じで高圧電線の下でない土地よりは、いくらか安い価格で購入するようにしないと、次に買い替えるような時、売れにくい、もしくは、売れたとしても安めの価格でしか売れないので、他の条件が同じで高圧電線の下でない土地と同程度の価格で購入してはいけない。
ということがあります。 土地の査定のさいのマニュアルを国土交通省が作成しており、たとえば、土地と道路との高さの関係で、土地が道路よりも30センチくらい高い場合が良く、道路より低い土地はその分、マイナス、高ければ高いほど良いわけではなく、1m以上高いとむしろマイナスの評価になる。近隣に「嫌悪施設」があるとマイナスの評価になる。「嫌悪施設」とは住宅地の場合、住民が嫌がるもの、住民が生活する際にマイナスになる施設のことで具体的に述べられている。 高圧電線の下というのも、マイナスの査定になるものとされていたはずです。 ところが、高圧電線の下はマイナスの評価ですよと世間一般の評価とされているものを、東海住宅(株)の店長は、「なんで、いけないのよお。あんたが勝手に言ってることでしょおよお。あんたが嫌ならあんたが買わなきゃいいことでしょおよお」などと言うのです。アホです。
むしろ、大友は、見込客が子供が行っている小学校と同じ学区の土地でないと嫌だとは言っていないのに、「学区が違うからだめでしょおよお」と、購入する土地は子供が行っている小学校と同じ学区の土地でないとだめだと大友が勝手に決めつけてしまうのですが、私が小学生の時に引っ越した時など、うちの親は小学校を転校させてはかわいそうだなんてちっとも考えなかったし、又、誰もが今まで行った小学校と同じ学校に行き続けたいと考えるものでもなく、見込客が子供の小学校と同じ学区の土地を捜したいとはっきり言っているならともかく、見込客が言ってないにもかかわらず、大友が「勝手に言ってることでしょおよお」ということを主張して、土地を捜す範囲を限定してしまう習癖がありましたが、そのあたりの方がどうかと思いました・・・ね。
2009年、3月、大友が稲毛店の店長に移り、かわりに店長になって来た人相が悪くて眼つきが悪い田中(男。当時、60歳)もまた、「高圧電線の近くだと電磁波の影響でガンや白血病になるなんて、証明されてんのか!?! おまえが勝手に言ってることだろうが」などと私に言うのです。私が勝手に言っていることではありません。又、↑で述べたように、高圧電線の下が好ましくない理由は電磁波の影響で住人にガン・白血病などが発生しやすいという点だけではありません。 宅地建物取引業者というものは、自分に仲介料を払ってくださるお客様のために、そのお客様が不利な取引をしないように尽力するものであり、その能力と努力・労力に対して仲介手数料をいただくものである・・・と私は思っていたのですが、大友や田中にはそういう認識はなかったようです。 「不動産屋の店長なんてそんなもの」ということなのかもしれませんが、東海住宅(株)はそんなことを言っているようなおばさん、おっさんを店長にならせていた会社ですから、「なんだか、高圧電線の真下の土地を買うのが大好き♪」という会社でした。 そういう土地を分譲して高圧電線の真下でない土地と同じような価格で売りつけようとするのです。 片方で、高圧電線の真下の土地の売却の仲介を依頼されてなかなか売れずに困っているという経験をしている営業もいたのですが、それでも、まるで信念もってるみたいに高圧電線の真下を買って高圧電線の真下でない土地と同じような価格で売りつけようとするのです。「不動産屋なんてそんなもの」という認識でいる不動産屋は「そんなものの不動産屋」になるでしょう。 東海住宅(株)はなっていたのです。
大友は、千葉県の印西市の「土地付き建物」の売却を頼まれたものを、きっちりと説明せずに売却し、購入者から購入後、床が傾いていると苦情を言われ、内容証明郵便を送られ、裁判に訴えると言われたりもしていました。「なんで、そんなもの、説明なんかしなきゃならないのよお」などと大友は言うのですが、きっちりと説明した上で納得して買っていただくのがプロの仕事ではないのでしょうか・・・と思うのですが、それを「不動産屋のおばさん」に言っても無理! ということでしょうか。 さらに、千葉県市川市で、売りにでていた土地で便利は良い場所でしたが、大友が「これ、いいじゃないのよお」と言うのですが、他の土地に比べて価格が安いので何か理由があるのか・・と私が思い、ゼンリンの住宅地図を見たところ、前はガソリンスタンドでした。ガソリンスタンドというのは地下にガソリンや軽油のタンクを設置していますから、ガソリンスタンドをやめて他の用途にその土地を使用しようとした場合には、地下にタンクを設置していた場所の地盤は相当弱いことになります。 購入した人が購入後、それまでと同じようにガソリンスタンドをやるのか、それとも、今、私が千葉県船橋市で住んでいる家の近所で、ガソリンスタンドの後にコンビニができたが、コンビニの建物はガソリンスタンドがあった時も事務所の建物が建っていた場所に建てて、タンクが地下にあった場所は駐車場として使用していますが、そのような使い方をするとか、何かそういう用途で使おうという人が購入するのなら良いのですが、2階建て程度の木構造の専用住宅を建てようという人が、安くてお買い得だなどと思って買ってしまうと、地盤補強に相当の費用がかかり、他より安めであっても、その「安め」の程度以上に地盤補強の費用がかかってしまうことになります。仲介業者というものは、そのあたりを、話がまとまった時には自分に仲介手数料を払ってくださるお客様のために見抜いてアドバイスするのが仕事ではないのか・・・・と私は思ったのですが、大友は「何を言ってるのよお。なんで、そんなもの、教えなければならないのよお。黙って売ってしまえばいいでしょおよお。な~に考えてんのよお、あんたはあ」と言うのでした。そう言われたのでした。「不動産屋の店長なんてそんなもの」という位置づけならば、その不動産屋は「そんなもの」の不動産屋でしょう。東海住宅(株)http://www.10kai.co.jp/ はそういう会社でした。
電磁波に関しては、木構造の建物なら、電磁波は壁を通ります。鉄骨造でもハウスメーカーが建てる軽量鉄骨の戸建住宅では、鉄は柱や梁やブレースなどだけであって、壁や屋根の造りは木構造と基本的には変わりませんから、軽量鉄骨の鉄骨造の建物でも木構造と同様です。しかし、ビル建築の鉄筋コンクリート造の場合は、コンクリートの壁で電磁波を遮ることが考えられます。「電波」と「電磁波」は基本的に同じものです。有用なものとして考える際には「電波」と言い、健康被害を考える時に「電磁波」と言う言葉を使い、特に害があることを言う場合に「有害電磁波」と言ったりしますが、「電波」と「電磁波」と「有害電磁波」は同じものであり、「無害電磁波」とかいうものがあるわけではありません。鉄筋コンクリート造の建物では、ラジオが入りにくかったり、無線がとぎれたりすることがあるかと思いますが、同様に高圧電線の周囲に発生する電磁波もコンクリートの壁が遮ってくれる可能性が考えられます。ですから、病院は病気を治すための場所なのに電磁波の心配をしなければいけないというのは避けた方が良かったということもあって移転したのか、そんなことちっとも考えずに他の理由で移転したのかどちらかわかりませんが、病院にしろ警察にしろ、鉄筋コンクリート造で壁が厚いコンクリートでできた建物を建てるなら、高圧電線の影響は比較的小さい可能性が考えられます。 又、今となっては病院が敷地の中でどういう配置だったのかわかりませんが、病院にしろ警察にしろ、高圧電線に最も近い場所は駐車場として使用して建物はそうでない場所に建てるとかすれば、電磁波の影響は軽減できます。 高圧電線のすぐ下の土地でも、そこに何を建てるのかということを考えて、鉄筋コンクリート造で壁が厚いコンクリートのものを建てるのなら、電磁波による健康被害の可能性については比較的小さいということが考えられます。 しかし、他の問題については同じです。 工事に際して、レッカー車を使用して作業する時には、高圧電線の下でない場所にはない配慮が必要とされます。 高圧電線の下の土地は、そういったことを考えた上で、購入するのかしないのか考えないといけないし、不動産屋もまたそういうことを顧客にきっちりと説明した上で購入してもらうか他を考えるか判断してもらわないといけません。 東海住宅(株)http://www.10kai.co.jp/ は、「なんでそんなこと、いちいち言わなきゃならないのよお。黙って売ってしまえばいいじゃないのよお」というおばさん、「電磁波が健康に悪いなんて、おまえが勝手に言ってることだろうが」などと言うおっさん、そういう人を店長にならせる会社であり、そういう人達がやっている会社なのです。そういう会社は「その程度の会社」であり「要注意の会社」と考えるしかないでしょう。 なんだか、「その程度の会社」の会社にばっかり勤めてきて、ほとほと疲れました・・・・。
千葉市中央区鵜の森 の新華ハウジング(有)〔建設業〕・ビルダーズジャパン(株)〔不動産業〕〔いずれも、2013年11月に倒産。〕の社長の長谷川新二は、自分は社長であるという意識がある男で、どうも、話を聞いていると、自分は社長だから、こんな土地は買わないが、一般従業員の会社員は買えばいいじゃないか・・・みたいな態度をしばしば取る人でした。顧客に対しても、自分なら絶対買わないというような土地を「いいじゃん、いいじゃん。ものすごくいいじゃん」などと言って買わそうとするのですが、そういう態度はよくないと私は思ったのですが、言ってもきかない人でした。長谷川の嫁の中学校の時からの友達だということで縁故入社して事務をやり他の従業員よりずっと高い給料を盗っていた大竹加代子のいとこが住宅を取得しようと考えているということで、長谷川が不動産屋から紹介された土地を何軒も案内したというので、どういう土地を紹介したのかと思って、長谷川が紹介した土地を見てまわったところ、よくまあ、こんな「ダメ物 オンパレード」みたいな土地案内やるなあ~あ・・・とあきれました。 自分なら絶対買わないというような物件に大量に連れまわしたのです。 普通、「ダメ物 オンパレード」に連れまわされますと、たいていの見込客は、この業者はもういいな・・・という気持ちになります。長谷川の場合、従業員の大竹のいとこだったということで完全に切れるということはなかったようですが、あの案内ではだめです。 その人が購入しようという気持ちになる物件かどうかということを案内する前に考えないといけません。又、「決め物」とともに「比較物」「ダメ物」も同時に案内した方がいいという「3件案内説」というものが不動産屋にはあるのですが、「比較物」「ダメ物」を案内した時には、どこが「決め物」と違うのか、どこが「ダメ」なのかを説明しないといけない。そして、そこで自分自身についてもアピールしないといけない。ところが、長谷川はそれがまったくできていない。 長谷川が「ダメ物 オンパレード」で案内した大量の物件の中に、2軒ほど、「ダメ物」ではない物件があったのですが、その1つで、不動産分譲を不動産屋がおこない、建築条件なしで販売していた分譲地があったのですが、その何区画もあった分譲地の中で、長谷川はよりによって高圧電線の真下の土地を勧めたのでした。 なんで、そんなことするかなあと思いました。実は、千葉県では、高圧電線はけっこうあるので、まったく高圧電線が周囲にない土地というと探しにくいとしても、何もよりによって高圧電線の真下を買わなくてもいいだろうがと思うのですが、何区画もある分譲地の中でわざわざそういう土地を、特別理由もなく勧めたのでした。アホです。 分譲業者も、高圧電線の真下はそうでない土地よりも安い値段で売らないとしかたがないと安めの価格をつける業者もありますが、そうではなく、安めの価格をつけたのでは、ここは高圧電線の真下ですよおと言うようなものなので、他の区画と同じ価格をつけるようにして、そうすれば、高圧電線の下は条件が悪いということに気づかない人間が買うだろうという認識で販売する業者もあるようです。長谷川はそれを自分が売り主でもなく、仲介業者でもなく、あくまで、建築業者でしかない立場で勧めたのです。不動産屋にとって、土地案内は、案内した土地を購入しようということになれば成功ですが、そこを購入しようということにならなくても、案内する過程において、見込客が、この人と一緒に土地を捜した方が他の人と捜すよりもいいと思ってもらうことができれば、決まらなかったという点で半分は失敗でも、その後もこの人と一緒に土地を捜したいという気持ちになってもらえたならその点で半分は成功です。 長谷川は案内した時点で、長谷川自身の頭で、その物件は、「決め物」「比較物」「ダメ物」のどれであるのか、それが長谷川自身の頭の中で認識できていなかった。レインズに出ていたものや、近隣の不動産屋から取得した物件情報であったものを片っ端から案内しただけでしかなかった。それではだめです。 「決め物」であれ「比較物」であれ「ダメ物」であれ、そこがいいのはどこがか、ダメならダメで、どこがどのようにダメなのか、ダメな点を軽減する方法はあるのか・・・といったことを説明しないといけません。それを説明することで、たとえ、そこで決まらなくても、「きょうはいい話を聞かせてもらった」と思ってもらえて、そして、今後もあの人と一緒に捜したいと思ってもらえるようにしないといけません。長谷川に案内のしかたは無茶苦茶。あんな不動産案内ありません。
久美愛病院の移転先(中切町)と、高山厚生病院(山口町)も行ってみようかとも考えたのですが、実際問題として、歩くとけっこう遠いんだわ・・・・。 で、今回は断念した・・・。
次回、内田康夫『風の盆 幻想』と巡る高山(4) 高山市役所 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_8.html
(2017.10.30.)
☆☆☆☆☆高山シリーズ第5回
1.内田康夫『風の盆 幻想』と巡る高山(1)喫茶店「ロスト」を探す https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_5.html
2. 同 (2)高山ラーメン https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_6.html
3. 同 (3)「高山の郊外にあるK病院」 〔今回〕
4. 同 (4)高山市役所 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_8.html
5.旧 野首家住宅 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_9.html
6.旧 新宮村 郷倉https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_10.html
7.山岳資料館(旧 高山測候所)、飛騨民俗村とは https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_1.html
8.飛騨合掌苑 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_2.html
9.「飛騨民俗村 文学散歩道」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_3.html
10.飛騨高山美術館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_4.html
11.名古屋から高山へ「ワイドビュー飛騨」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_5.html
12.高山駅から飛騨民俗村へ[上] 駅西口からの導入路 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_6.html
13. 同 [下] 玄関が出た家は変か? 「苦労」は「売り」にするものか?https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_7.html
14.新上野橋から三福寺橋、山小屋て、なぜ洋風なの? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_8.html
15.「旧 吉城郡細江村の民家」(熱田神宮内) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_9.html
☆☆☆☆高山シリーズ第4回
1.日の出天満神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_13.html
2.大八賀神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_14.html
3.東山遊歩道(1)高山別院照蓮寺から東山白山神社へ 〔今回〕
4. 〃 (2)東山白山神社・大雄寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_16.html
5. 〃 (3)雲龍寺・久昌寺・栄鏡院 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_17.html
6. 〃 (4)洞雲院・素玄寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_18.html
7. 〃 (5)東山神明神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_19.html
8. 〃 (6)天照寺・法華寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_20.html
9. 〃 (7)善応寺1.本堂 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_21.html
10.〃 (8)善応寺2.地蔵堂 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_22.html
11.〃 (9)宗猷寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_23.html
12.〃(10)町年寄川上家別邸跡 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_24.html
13.煥章館と煥章館2階から見た東山 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_25.html
14.十六銀行 高山支店、早朝は無人の安川交番 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_26.html
15.新装「高山駅」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_27.html
16.片流れ屋根のモデルハウス https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201611article_4.html
☆☆☆高山シリーズ第3回
1.藤井美術民芸館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_1.html
2.高山陣屋[1]床の間、釘隠し・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_2.html
3.高山陣屋[2]白洲、土縁庇・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_3.html
4.高山市政記念館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_4.html
〔番外 宮川にかかる欄干に加圧注入木材使用の橋と 防腐防蟻剤について。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_5.html 〕
5.桜山八幡宮 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_6.html
6.桜山八幡宮 摂社 天神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_7.html
7.山桜神社、古い町並美術館、手長足長 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_8.html
8.宮川交番、高山警察署、高山市役所 他 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_9.html
9.飛騨国分寺、「和風ドーマー」、二重サッシ他 〔今回〕
10.新宿‐高山のバスの予約をインターネットで「後部」を希望すると。「労災」のおかげで歩行困難にされた話 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_11.html
☆ 高山シリーズ第1回
上 [第202回]飛騨天満宮、松本家住宅他https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_7.html
中 [第203回]「天神」考察。居酒屋はいいかげんhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_8.html
下 [第204回]高山市の白山神社。高山市役所https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_9.html
内田康夫『風の盆 幻想』の主たる舞台は富山県の八尾、サブの場所が岐阜県の神岡と高山。 冒頭、高山の喫茶店「ロスト」で始まるが、話の場所は八尾が主役で高山は脇役。
八尾の老舗の旅館「弥寿多家」の若主人 晴人が殺された。 その晴人の「妻」が夏美。
≪「そもそも、夏美さんてのは、どこの人だったの?」
「岐阜県の高山市辺りの人やって聞いたことがあっちゃね。彼女はあまり話したがらんがやけど、お父さんがいなくて、苦労した家庭やったみたい」
「高山ですか・・・・峠を越えた向こうですね」 ・・・≫
≪ 「夏美さんのご両親は健在なのですか?」
「いいえ、とっくに亡くなりました」
「いつ頃ですか?」
「父親は夏美が嫁に来る、だいぶ前に亡くなりました」
「じゃあ、母子家庭だったのですか」
「まあ、そうやね」
「それで、お母さんは?」
「夏美が嫁に来て、何年か後でしたわね」
「だとすると、いまはお身内はこちらの方々だけ」
「そうやね。親戚があるのかどうかも、はっきりしませんのよ。結婚式に吉田家――夏美の実家です――から参加した人はお母さん一人。ほかは夏美の友人や勤め先の上司なんかばかりでした」
「勤め先はどこ・・・・お仕事は何をしておられたのですか?」
「高山の郊外にあるKという病院でした。お母さんも以前はそこで働いておられたようです」 ・・・≫
「高山の郊外にあるKという病院」・・・・がどこかなんて、最初に読んだ時は、まあ、匿名にしてあるように、高山にあるどこかの病院なんだろうな・・・・と思って読み過ごしていたのですが、ここ7年間に6回、高山を訪問いたしました「高山通」といたしましては、はて、どこだろう・・・なんて考え出すわけです。 高山というのは、そんなに小さい町ではないとしてもそんなに大きな町でもないわけです。 医院はけっこう数があるとしても、病院となるとそんなにいっぱいはない。 とりあえず、病院として思い浮かんだのは、飛騨天満宮の北、天満町3丁目にある赤十字病院ですが、これだと、頭文字はKではなくSですね。[第281回]《あじめ峡、あじか、廣瀬神社、国府小学校・・-高山市国府町村山天神参拝(4)高山シリーズ第2回(4)》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_5.html で述べた村山天神の北あたりにある「老人保健施設 アルカディア」をやっているらしい「須田病院」というのもあるようですが、赤十字病院と同じくSです。
頭文字がKということは、「か・・・病院」「き・・・病院」「く・・・・病院」「け・・・病院」「こ・・・病院」。 そう思って、『都市地図 高山・飛騨市』(昭文社)を見ると、大新町5丁目、新宿から高山に行く濃飛バス・京王バスが、平湯から丹生川を経て西に来て、「松之木町西」の三叉路で北西に進み、「三福寺町」交差点のT字路で西に曲がり、宮川を万人橋で渡って、「桐生町西」交差点で左折して南に向かって高山駅に至る、その「三福寺町」交差点から万人橋までの間の北側。 大新町の旧 宮地家住宅の前の道を北に進んだあたりに、「久美愛厚生病院」というのがあるらしい。(「大新町」は「だいしんまち」ではなく「おうしんまち」と読むようです。) これじゃないか? 「久美愛」は「くみあい」に喜ばしい字をあてた当て字ではないか。「くみあい」の「く」なら頭文字で表記すると「K」になる。
「高山通」としては行ってみないわけにはいかない・・・・ということで、行ってみたところ・・・・。 ありぁ? ↓
↑ 工事中・・・・であるだけでなく、クリックすると大きくなるので大きくして見ていただきたいのだが、「高山警察署 庁舎新築工事」と書かれている。 はて、病院は悪の警察に土地を強奪されたのか? それとも、高く売りつけたのか?・・・安くだまし取られたのか・・・・???
( ↑ 高山警察署 新築中。 )
なんて思ったのですが、「三福寺町」交差点から「松之木町西」交差点までの間の道沿いにあった書店で新しい地図『都市地図 高山市・飛騨市』(昭文社)を購入して、店の人に尋ねてみたところ、移転したそうです。 どこに移転したかは、新しく購入した地図には出ていました。 私が見て大新町5丁目まで行った地図は、2011年2版。 新しく購入した地図は、2016年2版。 やっぱり、地図は新しいものでないと、病院があると思って行くと、警察署工事中なんてことがあるわけだ。 まだしも、完成してからでなくてよかった。
川上川の西、「ひだまりの湯」の川上川を隔てた逆側、中切町と上切町にまたがって、前より広い敷地であるようです。 久美愛病院HP http://www.kumiai.gfkosei.or.jp/ を見ると、「JA岐阜厚生連 久美愛厚生病院」と出ているが、《ウィキペディア―久美愛病院》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E7%BE%8E%E6%84%9B%E5%8E%9A%E7%94%9F%E7%97%85%E9%99%A2 を見ると、さらに長い「岐阜県厚生農業協同組合連合会久美愛厚生病院(ぎふけんこうせいのうぎょうきょうどうくみあいれんごうかいくみあいこうせいびょういん)」と出ている。長くて舌かみそうだが、農協さんの系統の病院らしく、だから「くみあい」なのだろう。 これだと、「Kという病院」に該当しそうだな・・・。
( ↑ 「JA岐阜厚生連 久美愛厚生病院」 )
しかし、インターネットで高山市の病院を検索してみると、高山市山口町に「JA高山厚生連 高山厚生病院」http://www.takayama.gfkosei.or.jp/ というのもある。 「高山」だと「T」だが、「厚生病院」の「厚生」「こうせい」の方をとると頭文字は「K]になる。
( ↑ 「JA高山厚生連 高山厚生病院」 )
ヒントとなるのは、「高山の郊外にあるKという病院」の「郊外」という点である。 内田康夫が『風の盆 幻想』を幻冬舎から刊行した頃、久美愛病院があったのは大新町5丁目の方で、中切町なら「郊外」だろうけれども、大新町5丁目を「郊外」と言うかどうか、微妙ではないか。 この点から考えると、むしろ、高山厚生病院がある山口町の方が「郊外」に該当しそうな感じがする・・・・が、どちらが正しいか・・・と言っても、「この作品はフィクションです。実在する人物、団体とはいっさい関係ありません」と『風の盆 幻想』の巻末に書いてあるので、どちらが正しいというものでもないのかもしれない・・・・が、しかし、『熊野古道殺人事件』では、東京都北区の浅見家を調べて電話すると、浅見光彦の家にかかったらしいことが書かれているので、この病院も、大新町5丁目にあって今は中切町に移転した久美愛病院か、それとも、山口町にある高山厚生病院かのどちらかである可能性が考えられる。 そうでなかったら、「Kという病院」なんて書かんわなあ。 で、このどちらかの病院で何があったかというと、別に、医療ミスがあったわけでもなく、そこに勤務している誰かが殺人事件の加害者になったわけでもなければ被害者になったわけでもなく、登場人物の夏美という女性が結婚前にその病院に勤めていた。かつ、そのお母さんも勤めていたことがあるらしい・・・という話。それだけ・・・・なので、病院にとっては、別に実名を書かれたとしても、特にプラスにもマイナスにもなる話でもない。
東京から高山まで行くのはけっこう大変・・・と昔は思っていたのですが、今では、松本まで高速道路がつき、松本から西もトンネルがいくつもできて、新宿から高速バスに乗ると、5時間半ほどで行けます。 名古屋まで新幹線で行って、名古屋から岐阜・美濃太田経由の高山本線の特急に乗りかえるのと、どちらが速いかというと、東京から名古屋まで、かつての「ひかり」は2時間かかったが今や「のぞみ」は約1時間40分で着く。名古屋から特急「スーパービューひだ」に乗ると高山まで約2時間20分から30分程度、乗り換えの時間を加えても4時間半もあれば着くことを考えると、新幹線「のぞみ」+特急「ワイドビューひだ」の方が1時間ほど速いが、運賃はバスの方が安い。 ゆえに、貧乏人はバスに乗る方を選択することになり、これまでバスで何度も高山まで来た。 そのバスの経路、「松之木町西」~「三福寺町」~「桐生町西」~「高山濃飛バスセンター」(高山駅) の経路は馴染み深くなったが、これまで、窓から外は見ていたが、旅先で病院にかかることはあまり考えなかったので、久美愛病院がそこにあったというのは記憶にない。
高山駅から高山本線の東側を高山本線と並行して南北に走る道を北に進むと、東に高山市役所、西に、北から南へと警察署→拘置所→検察→裁判所 と ケーサツに眼をつけられたが最後、いかにもトコロテン式に進みますよおという感じで並んでいる。 もう少し暖かい地方なら、方角が逆に南から北に進むと「身も心も寒くなっていく」ということになるのかもしれないが、高山はもともと秋から冬にかけては東京や大阪より寒い場所なので、南側に進んだからといって特に暖かくなるわけでもない。
それを過ぎてしばらく歩くと、新宿からの高速バスが曲がる「桐生町西」交差点に至る。↓
( ↑ 「桐生町西」交差点。 南から北を見る。 左右(東西)の道が県道458号。 案内標識に書かれているように、平湯・松本方面に行くには右に進む。)
「桐生町西」交差点から万人橋までの間の南側、高山市立北小学校↓。
↑ 耐震補強工事がされているのが見える。ここしばらく、全国でこういった補強工事がおこなわれている。 3年ほど前、千葉市花見川区のUR住宅の耐震補強工事の図面の修正作業の仕事をやったことがあるのだが、「トグル式制震補強」というものだったが、はたして効果があるものかどうか。効果があるならいいが、な~んか、ゼネコンのエサと違うんかい?・・・なんて言うと不謹慎かもしれんが、効果あるのだろうか・・・・。
「万人橋西」交差点↓。 西から東を見たもの。
↑ 交差点の向こう側の橋が「万人橋」。 手前から向こうへの道が県道458号、左右(南北)の道が県道460号(越中東街道)。
万人橋から宮川を見る。 北側。↓
万人橋から見た宮川。 南側。↓
↑ 西側(右側)の河川敷が「宮川緑地公園」。 紅葉がきれい。
↑ 宮川の鳥。 こちらを向いているところを撮ろうと努力したのだが、動き回るし、なかなか、都合よくこちらを向いてくれないので難しい。
「久美愛病院跡」(警察庁舎工事中現場)から「三福寺町」交差点までの間の南側、桜山八幡宮などがある「北山」の北端。↓
↑ 10月下旬の後半、紅葉がとてもきれい。
高山警察署庁舎工事中現場(久美愛病院跡)は、上を高圧電線が通っており、その点では、必ずしもよい立地ではない。↓
↑ クリックすると大きくなるので、大きくして見ていただきたい。
「電線に注意」
「クレーン等使用の場合 連絡してください。」
「安全のため 電線から 以上確保してください」
「中部電力(株) 飛騨電力センター・・・・」 と書かれた幟が立っている。
2008年(平成20年)、東海住宅(株)〔本社:千葉県八千代市〕http://www.10kai.co.jp/ の花見川店(千葉市花見川区)にいた時のことだ。 他社が持っていたり仲介元であったりする土地物件で、他の条件は良さそうであるが、真上を高圧電線が通っている土地があったので、私が「これは、良さそうですが、高圧電線が上を通ってますね」と言うと、店長になっていた大友(女。当時、50代なかば)が「なんで、高圧電線が真上を通っていたらいけないのよお。そんなもの、高圧電線が通ってたらだめなんてあんたが勝手に決めてことでしょおよお。 そのお客さんは高圧電線の真下が好きな人かもしれないじゃないのよお」と言い張ってきかないということがありました。
高圧電線の下がマイナスの評価となる理由は、
1. 電磁波の影響で、付近の住人には、癌・白血病などを発病するリスクが増える、ということがありますが、それだけが理由ではありません。ほかに、
2. ラジオなどの電波の受信を妨げられることがある。
3. 落雷の危険が考えられる。但し、今となっては20年少々前、(株)一条工務店に在籍した時、東京電力に勤務していた人に建てていただいた際に聞いた話では、高圧であるほど落雷しやすいというわけでもないらしく、「中程度」のものの方が落雷は受けやすい、ということもあるらしい。
4. 美観を損なう。
5. 子供が凧揚げなどした時に、タコ糸がひっかかったりすると大変危険である。但し、これは、高圧電線でなくても普通の電線でも危険であり、高圧電線に限ったことではない。
6. 大地震が発生した時に電線が切れてたれるなどすると危険。 但し、これも、一般の電線でも大地震で電線が切れたり電柱が倒壊したりすることがあると危険である。 もしも、高圧電線の方がいざという時を考えて一般の電柱・電線よりも頑丈に作られているならば、一般の電柱・電線より危険は小さいという可能性も考えられないことはないが、しかし、原子力発電所という事故が発生すると大変危険なものは一般の建造物よりもより安全側に余裕を見て作られているものかと思っていたら、福島第一原発事故など見ると、そうではなかったわけで、そういったことを考えると、高圧電線についても一般の電柱と同様に大地震が来た時に鉄塔の倒壊や電線が切れてたれるという危険は考えられるのではないか。
そして、
7. 建築工事の際、レッカー車を使えない可能性がある。 2階建てくらいの木構造の建物の工事では、最近ではレッカー車で梁を上げるということをしているが、レッカー車のアームが高圧電線にあたると大変危険であり、使えない、もしくは、使える範囲に制限を受ける可能性がある。 レッカー車を使えなければ、手作業になり、それだけ、余計に手間と期間がかかることになり、工費にも影響する。
8. 購入するのであれば、他の条件が同じで高圧電線の下でない土地よりは、いくらか安い価格で購入するようにしないと、次に買い替えるような時、売れにくい、もしくは、売れたとしても安めの価格でしか売れないので、他の条件が同じで高圧電線の下でない土地と同程度の価格で購入してはいけない。
ということがあります。 土地の査定のさいのマニュアルを国土交通省が作成しており、たとえば、土地と道路との高さの関係で、土地が道路よりも30センチくらい高い場合が良く、道路より低い土地はその分、マイナス、高ければ高いほど良いわけではなく、1m以上高いとむしろマイナスの評価になる。近隣に「嫌悪施設」があるとマイナスの評価になる。「嫌悪施設」とは住宅地の場合、住民が嫌がるもの、住民が生活する際にマイナスになる施設のことで具体的に述べられている。 高圧電線の下というのも、マイナスの査定になるものとされていたはずです。 ところが、高圧電線の下はマイナスの評価ですよと世間一般の評価とされているものを、東海住宅(株)の店長は、「なんで、いけないのよお。あんたが勝手に言ってることでしょおよお。あんたが嫌ならあんたが買わなきゃいいことでしょおよお」などと言うのです。アホです。
むしろ、大友は、見込客が子供が行っている小学校と同じ学区の土地でないと嫌だとは言っていないのに、「学区が違うからだめでしょおよお」と、購入する土地は子供が行っている小学校と同じ学区の土地でないとだめだと大友が勝手に決めつけてしまうのですが、私が小学生の時に引っ越した時など、うちの親は小学校を転校させてはかわいそうだなんてちっとも考えなかったし、又、誰もが今まで行った小学校と同じ学校に行き続けたいと考えるものでもなく、見込客が子供の小学校と同じ学区の土地を捜したいとはっきり言っているならともかく、見込客が言ってないにもかかわらず、大友が「勝手に言ってることでしょおよお」ということを主張して、土地を捜す範囲を限定してしまう習癖がありましたが、そのあたりの方がどうかと思いました・・・ね。
2009年、3月、大友が稲毛店の店長に移り、かわりに店長になって来た人相が悪くて眼つきが悪い田中(男。当時、60歳)もまた、「高圧電線の近くだと電磁波の影響でガンや白血病になるなんて、証明されてんのか!?! おまえが勝手に言ってることだろうが」などと私に言うのです。私が勝手に言っていることではありません。又、↑で述べたように、高圧電線の下が好ましくない理由は電磁波の影響で住人にガン・白血病などが発生しやすいという点だけではありません。 宅地建物取引業者というものは、自分に仲介料を払ってくださるお客様のために、そのお客様が不利な取引をしないように尽力するものであり、その能力と努力・労力に対して仲介手数料をいただくものである・・・と私は思っていたのですが、大友や田中にはそういう認識はなかったようです。 「不動産屋の店長なんてそんなもの」ということなのかもしれませんが、東海住宅(株)はそんなことを言っているようなおばさん、おっさんを店長にならせていた会社ですから、「なんだか、高圧電線の真下の土地を買うのが大好き♪」という会社でした。 そういう土地を分譲して高圧電線の真下でない土地と同じような価格で売りつけようとするのです。 片方で、高圧電線の真下の土地の売却の仲介を依頼されてなかなか売れずに困っているという経験をしている営業もいたのですが、それでも、まるで信念もってるみたいに高圧電線の真下を買って高圧電線の真下でない土地と同じような価格で売りつけようとするのです。「不動産屋なんてそんなもの」という認識でいる不動産屋は「そんなものの不動産屋」になるでしょう。 東海住宅(株)はなっていたのです。
大友は、千葉県の印西市の「土地付き建物」の売却を頼まれたものを、きっちりと説明せずに売却し、購入者から購入後、床が傾いていると苦情を言われ、内容証明郵便を送られ、裁判に訴えると言われたりもしていました。「なんで、そんなもの、説明なんかしなきゃならないのよお」などと大友は言うのですが、きっちりと説明した上で納得して買っていただくのがプロの仕事ではないのでしょうか・・・と思うのですが、それを「不動産屋のおばさん」に言っても無理! ということでしょうか。 さらに、千葉県市川市で、売りにでていた土地で便利は良い場所でしたが、大友が「これ、いいじゃないのよお」と言うのですが、他の土地に比べて価格が安いので何か理由があるのか・・と私が思い、ゼンリンの住宅地図を見たところ、前はガソリンスタンドでした。ガソリンスタンドというのは地下にガソリンや軽油のタンクを設置していますから、ガソリンスタンドをやめて他の用途にその土地を使用しようとした場合には、地下にタンクを設置していた場所の地盤は相当弱いことになります。 購入した人が購入後、それまでと同じようにガソリンスタンドをやるのか、それとも、今、私が千葉県船橋市で住んでいる家の近所で、ガソリンスタンドの後にコンビニができたが、コンビニの建物はガソリンスタンドがあった時も事務所の建物が建っていた場所に建てて、タンクが地下にあった場所は駐車場として使用していますが、そのような使い方をするとか、何かそういう用途で使おうという人が購入するのなら良いのですが、2階建て程度の木構造の専用住宅を建てようという人が、安くてお買い得だなどと思って買ってしまうと、地盤補強に相当の費用がかかり、他より安めであっても、その「安め」の程度以上に地盤補強の費用がかかってしまうことになります。仲介業者というものは、そのあたりを、話がまとまった時には自分に仲介手数料を払ってくださるお客様のために見抜いてアドバイスするのが仕事ではないのか・・・・と私は思ったのですが、大友は「何を言ってるのよお。なんで、そんなもの、教えなければならないのよお。黙って売ってしまえばいいでしょおよお。な~に考えてんのよお、あんたはあ」と言うのでした。そう言われたのでした。「不動産屋の店長なんてそんなもの」という位置づけならば、その不動産屋は「そんなもの」の不動産屋でしょう。東海住宅(株)http://www.10kai.co.jp/ はそういう会社でした。
電磁波に関しては、木構造の建物なら、電磁波は壁を通ります。鉄骨造でもハウスメーカーが建てる軽量鉄骨の戸建住宅では、鉄は柱や梁やブレースなどだけであって、壁や屋根の造りは木構造と基本的には変わりませんから、軽量鉄骨の鉄骨造の建物でも木構造と同様です。しかし、ビル建築の鉄筋コンクリート造の場合は、コンクリートの壁で電磁波を遮ることが考えられます。「電波」と「電磁波」は基本的に同じものです。有用なものとして考える際には「電波」と言い、健康被害を考える時に「電磁波」と言う言葉を使い、特に害があることを言う場合に「有害電磁波」と言ったりしますが、「電波」と「電磁波」と「有害電磁波」は同じものであり、「無害電磁波」とかいうものがあるわけではありません。鉄筋コンクリート造の建物では、ラジオが入りにくかったり、無線がとぎれたりすることがあるかと思いますが、同様に高圧電線の周囲に発生する電磁波もコンクリートの壁が遮ってくれる可能性が考えられます。ですから、病院は病気を治すための場所なのに電磁波の心配をしなければいけないというのは避けた方が良かったということもあって移転したのか、そんなことちっとも考えずに他の理由で移転したのかどちらかわかりませんが、病院にしろ警察にしろ、鉄筋コンクリート造で壁が厚いコンクリートでできた建物を建てるなら、高圧電線の影響は比較的小さい可能性が考えられます。 又、今となっては病院が敷地の中でどういう配置だったのかわかりませんが、病院にしろ警察にしろ、高圧電線に最も近い場所は駐車場として使用して建物はそうでない場所に建てるとかすれば、電磁波の影響は軽減できます。 高圧電線のすぐ下の土地でも、そこに何を建てるのかということを考えて、鉄筋コンクリート造で壁が厚いコンクリートのものを建てるのなら、電磁波による健康被害の可能性については比較的小さいということが考えられます。 しかし、他の問題については同じです。 工事に際して、レッカー車を使用して作業する時には、高圧電線の下でない場所にはない配慮が必要とされます。 高圧電線の下の土地は、そういったことを考えた上で、購入するのかしないのか考えないといけないし、不動産屋もまたそういうことを顧客にきっちりと説明した上で購入してもらうか他を考えるか判断してもらわないといけません。 東海住宅(株)http://www.10kai.co.jp/ は、「なんでそんなこと、いちいち言わなきゃならないのよお。黙って売ってしまえばいいじゃないのよお」というおばさん、「電磁波が健康に悪いなんて、おまえが勝手に言ってることだろうが」などと言うおっさん、そういう人を店長にならせる会社であり、そういう人達がやっている会社なのです。そういう会社は「その程度の会社」であり「要注意の会社」と考えるしかないでしょう。 なんだか、「その程度の会社」の会社にばっかり勤めてきて、ほとほと疲れました・・・・。
千葉市中央区鵜の森 の新華ハウジング(有)〔建設業〕・ビルダーズジャパン(株)〔不動産業〕〔いずれも、2013年11月に倒産。〕の社長の長谷川新二は、自分は社長であるという意識がある男で、どうも、話を聞いていると、自分は社長だから、こんな土地は買わないが、一般従業員の会社員は買えばいいじゃないか・・・みたいな態度をしばしば取る人でした。顧客に対しても、自分なら絶対買わないというような土地を「いいじゃん、いいじゃん。ものすごくいいじゃん」などと言って買わそうとするのですが、そういう態度はよくないと私は思ったのですが、言ってもきかない人でした。長谷川の嫁の中学校の時からの友達だということで縁故入社して事務をやり他の従業員よりずっと高い給料を盗っていた大竹加代子のいとこが住宅を取得しようと考えているということで、長谷川が不動産屋から紹介された土地を何軒も案内したというので、どういう土地を紹介したのかと思って、長谷川が紹介した土地を見てまわったところ、よくまあ、こんな「ダメ物 オンパレード」みたいな土地案内やるなあ~あ・・・とあきれました。 自分なら絶対買わないというような物件に大量に連れまわしたのです。 普通、「ダメ物 オンパレード」に連れまわされますと、たいていの見込客は、この業者はもういいな・・・という気持ちになります。長谷川の場合、従業員の大竹のいとこだったということで完全に切れるということはなかったようですが、あの案内ではだめです。 その人が購入しようという気持ちになる物件かどうかということを案内する前に考えないといけません。又、「決め物」とともに「比較物」「ダメ物」も同時に案内した方がいいという「3件案内説」というものが不動産屋にはあるのですが、「比較物」「ダメ物」を案内した時には、どこが「決め物」と違うのか、どこが「ダメ」なのかを説明しないといけない。そして、そこで自分自身についてもアピールしないといけない。ところが、長谷川はそれがまったくできていない。 長谷川が「ダメ物 オンパレード」で案内した大量の物件の中に、2軒ほど、「ダメ物」ではない物件があったのですが、その1つで、不動産分譲を不動産屋がおこない、建築条件なしで販売していた分譲地があったのですが、その何区画もあった分譲地の中で、長谷川はよりによって高圧電線の真下の土地を勧めたのでした。 なんで、そんなことするかなあと思いました。実は、千葉県では、高圧電線はけっこうあるので、まったく高圧電線が周囲にない土地というと探しにくいとしても、何もよりによって高圧電線の真下を買わなくてもいいだろうがと思うのですが、何区画もある分譲地の中でわざわざそういう土地を、特別理由もなく勧めたのでした。アホです。 分譲業者も、高圧電線の真下はそうでない土地よりも安い値段で売らないとしかたがないと安めの価格をつける業者もありますが、そうではなく、安めの価格をつけたのでは、ここは高圧電線の真下ですよおと言うようなものなので、他の区画と同じ価格をつけるようにして、そうすれば、高圧電線の下は条件が悪いということに気づかない人間が買うだろうという認識で販売する業者もあるようです。長谷川はそれを自分が売り主でもなく、仲介業者でもなく、あくまで、建築業者でしかない立場で勧めたのです。不動産屋にとって、土地案内は、案内した土地を購入しようということになれば成功ですが、そこを購入しようということにならなくても、案内する過程において、見込客が、この人と一緒に土地を捜した方が他の人と捜すよりもいいと思ってもらうことができれば、決まらなかったという点で半分は失敗でも、その後もこの人と一緒に土地を捜したいという気持ちになってもらえたならその点で半分は成功です。 長谷川は案内した時点で、長谷川自身の頭で、その物件は、「決め物」「比較物」「ダメ物」のどれであるのか、それが長谷川自身の頭の中で認識できていなかった。レインズに出ていたものや、近隣の不動産屋から取得した物件情報であったものを片っ端から案内しただけでしかなかった。それではだめです。 「決め物」であれ「比較物」であれ「ダメ物」であれ、そこがいいのはどこがか、ダメならダメで、どこがどのようにダメなのか、ダメな点を軽減する方法はあるのか・・・といったことを説明しないといけません。それを説明することで、たとえ、そこで決まらなくても、「きょうはいい話を聞かせてもらった」と思ってもらえて、そして、今後もあの人と一緒に捜したいと思ってもらえるようにしないといけません。長谷川に案内のしかたは無茶苦茶。あんな不動産案内ありません。
久美愛病院の移転先(中切町)と、高山厚生病院(山口町)も行ってみようかとも考えたのですが、実際問題として、歩くとけっこう遠いんだわ・・・・。 で、今回は断念した・・・。
次回、内田康夫『風の盆 幻想』と巡る高山(4) 高山市役所 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_8.html
(2017.10.30.)
☆☆☆☆☆高山シリーズ第5回
1.内田康夫『風の盆 幻想』と巡る高山(1)喫茶店「ロスト」を探す https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_5.html
2. 同 (2)高山ラーメン https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_6.html
3. 同 (3)「高山の郊外にあるK病院」 〔今回〕
4. 同 (4)高山市役所 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_8.html
5.旧 野首家住宅 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_9.html
6.旧 新宮村 郷倉https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_10.html
7.山岳資料館(旧 高山測候所)、飛騨民俗村とは https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_1.html
8.飛騨合掌苑 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_2.html
9.「飛騨民俗村 文学散歩道」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_3.html
10.飛騨高山美術館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_4.html
11.名古屋から高山へ「ワイドビュー飛騨」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_5.html
12.高山駅から飛騨民俗村へ[上] 駅西口からの導入路 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_6.html
13. 同 [下] 玄関が出た家は変か? 「苦労」は「売り」にするものか?https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_7.html
14.新上野橋から三福寺橋、山小屋て、なぜ洋風なの? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_8.html
15.「旧 吉城郡細江村の民家」(熱田神宮内) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_9.html
☆☆☆☆高山シリーズ第4回
1.日の出天満神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_13.html
2.大八賀神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_14.html
3.東山遊歩道(1)高山別院照蓮寺から東山白山神社へ 〔今回〕
4. 〃 (2)東山白山神社・大雄寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_16.html
5. 〃 (3)雲龍寺・久昌寺・栄鏡院 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_17.html
6. 〃 (4)洞雲院・素玄寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_18.html
7. 〃 (5)東山神明神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_19.html
8. 〃 (6)天照寺・法華寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_20.html
9. 〃 (7)善応寺1.本堂 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_21.html
10.〃 (8)善応寺2.地蔵堂 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_22.html
11.〃 (9)宗猷寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_23.html
12.〃(10)町年寄川上家別邸跡 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_24.html
13.煥章館と煥章館2階から見た東山 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_25.html
14.十六銀行 高山支店、早朝は無人の安川交番 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_26.html
15.新装「高山駅」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_27.html
16.片流れ屋根のモデルハウス https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201611article_4.html
☆☆☆高山シリーズ第3回
1.藤井美術民芸館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_1.html
2.高山陣屋[1]床の間、釘隠し・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_2.html
3.高山陣屋[2]白洲、土縁庇・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_3.html
4.高山市政記念館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_4.html
〔番外 宮川にかかる欄干に加圧注入木材使用の橋と 防腐防蟻剤について。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_5.html 〕
5.桜山八幡宮 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_6.html
6.桜山八幡宮 摂社 天神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_7.html
7.山桜神社、古い町並美術館、手長足長 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_8.html
8.宮川交番、高山警察署、高山市役所 他 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_9.html
9.飛騨国分寺、「和風ドーマー」、二重サッシ他 〔今回〕
10.新宿‐高山のバスの予約をインターネットで「後部」を希望すると。「労災」のおかげで歩行困難にされた話 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_11.html
☆ 高山シリーズ第1回
上 [第202回]飛騨天満宮、松本家住宅他https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_7.html
中 [第203回]「天神」考察。居酒屋はいいかげんhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_8.html
下 [第204回]高山市の白山神社。高山市役所https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_9.html
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