「(スプルースの)集成材はムク材の1.5倍強い」て誰が言った?-光明寺(鎌倉市)参拝【10/11】
[第597回] 鎌倉シリーズ(3)-10
「樹種名 スプルース」ということですが、かつては、スプルースは構造材としてはあまり使われなかったはずですが、最近はスプルースの集成材を柱として使用した木造住宅をよく見かけます。 今里隆『これだけは知っておきたい建築用木材の知識』(1985.5.6.鹿島出版会)には、
≪ スプルス ・ シトカスプルス(マツ科・トウヒ属)
産地:北はアラスカから南はカリフォルニア北部に至る太平洋岸沿い一帯に生育し、大木は樹齢400~800年を経ているという。
性状:辺材は淡黄色ないし黄白色、心材は淡桃黄色ないし紫色を帯びた淡褐色で時間の経過とともに濃色になり、やや赤味を帯びた銀褐色となる。木理は通直、肌目細かく光沢があり、軽軟で加工容易。
用途:一般建築用材(特に内部造作材)、その他家具、建具指物、航空機用材など。 ≫
と出ています。
宮本茂紀編『原色インテリア木材ブック』(1996.9.26.建築資料研究社)には、
≪ スプルース エンゲルマンスプルース、ホワイトウッド。 Spruce
マツ科。 産地:北米、ヨーロッパ。 木理:やや粗。 比重:0.35. 径:1.1m。
辺材と心材の差はあまりなく、白色から淡黄褐色、軽く軟らかで、加工しやすいが、強度がないために家具に向かない。 時にやにだまりがあるので注意が必要。 ヒメコマツやエゾマツの代用として、建具、ドア、木型などに大量に使われている。 ベイトウヒ、ハリモミ、エゾマツ、シトカスプルースなどを総称して、スプルースと呼ぶこともある。≫
と出ています。
(株)一条工務店http://www.ichijo.co.jp/ に入社した時の「中途採用の新人研修」で、誰だったか忘れてしまいましたが、講師役で来た人が、スプルースを「アラスカ桧とも言い、見た目が桧に似ているので桧の代用として造作材に使われるけれども、桧とはまったく別の種類の木で、強度はないので構造材としては使われない」と話したのを聞いた記憶があります。これと同様のことを本でも読んだ記憶があるのですが、それが何であったか忘れてしまいました。 ホームセンターで木材の売り場を見ると、スプルースも見かけますが、基本的には、スプルースは造作材であり、構造材としてはあまり使わない木であると、私は長年認識してきました。 1990年代初めにおいては、構造材で価格が安い木というと「べいつが(ヘムファー、ヘムロック)」で、スプルースは造作材としては使っても構造材として使う木ではないと思ってきました。 ホームセンターで見てまわると、犬小屋でスプルースを使った商品を見たことがあります。 なるほど、犬小屋ならスプルースでもいいということかと思ったのです。そのくらいの木のはずなのです。 見た目はたしかに桧に似ています。 ↑の材木座の建築現場の木にしても、集成材なら何枚か木が重ねて貼られているはずですが、表面は1枚の木に見えますから、おそらく、真壁和室の役柱(見える柱)として使うために表面に化粧材を貼りつけたものかと思いますが、現地で見た時、表面は桧を皮のように貼ったものかと思ったのですが、しかし、↑の写真を見ると、宮本茂紀編『原色インテリア木材ブック』(1996.9.26.建築資料研究社)に掲載されているスプルースの柾目のものの写真とそっくりですから、もしかすると、スプルースを表面に貼ったものかもしれません。 桧と判別しにくいくらい、見た目は桧に似た木で価格は桧より安い木なので、造作材として使うにはいい木のようです。
2007年、千葉県・東京都・栃木県・福島県・宮城県で「建築もおこなうけれども売買の不動産業の方が中心で、建築は建築条件付き土地を買ってくれた人の家を建てるとか、建築条件のない土地を仲介した時に建物も建てさせてもらうとか、中古住宅を買ってくれた人が建て替える際に建てさせてもらうとかいった『土地がらみ』がほとんど」という東海住宅(株)〔本社:千葉県八千代市〕http://www.10kai.co.jp/ にいた時、千葉県佐倉市上志津の分譲地で、花見川店の店長であった自称「誰よりも建築に詳しい」という人相が悪く眼つきが悪いヤクザ顔の田中〔男。当時、60歳。趣味は韓国に行って「女性の友達」(要するに韓国人の商売女)と一緒に過ごすことと、やはり、韓国に行って、本物の銃を撃つこと・・・というなんか危なそうなおっさん。かつて、賃貸マンションでポスティングをしていた時、住人から「ヤクザが来ている」と110番通報されたことがあるという〕が、東海住宅(株)が建築中の家の「ホワイトスプルース」の集成材の柱を指さして、「お客さん、この柱はね。集成材でして、ムクの柱に比べて、1.5倍強いんですよ」などと大きな顔して言うので、「おっさん、よく言うよなあ~あ」とあきれたことがありました。よく言うと思います。
住宅建築業の世界では、「あまり確かでないお話」がなぜか相当広範囲に広まっている場合がありますが、そのネタ元はどこかというと、どうもはっきりしないケースがあります。 (株)一条工務店では、「階段の床材とかにマホガニーを使っている」などと言うやつがいたのです・・・というよりも、(株)一条工務店が各営業所に「通達」として渡す書類に「ソロモンマホガニー」を使用すると書かれていたはずです。マホガニーというのは「銘木」と言われる木であって、普通、階段の床材になんて使いません。 (株)一条工務店が使っていたのは「マトア」という木であって、正確には「マホガニー」ではありません。マトアはマホガニーでないだけでなく、マホガニーというのはセンダン科、マトアはムクロジ科。植物としての種類も違います。「正確には」というと、「正確にはマホガニーでないマホガニー」というのがあるのかというと、困ったことに、あるのです。≪ひと口にマホガニーといってもいろいろあり、中南米で採れるホンジュラスマホガニーが最も良質とされている。アフリカでとれる質のよいものもメキシカンマホガニーと呼ばれるのでまぎらわしいが、この名称は質のよいマホガニーの総称として使われているようだ。・・・・ 一方、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどのマホガニーは、木目は美しいが貼りがない、用途には注意したい。 マホガニーは世界的な優良材であるだけに、まがいものが最も多い材でもある。樹種が全く違うのに、イメージのよいマホガニーの名をつけたり、あるいは本物のマホガニーと称して使われているものがたくさんある。 ・・・≫(宮本茂紀編『原色インテリア木材ブック』1996.9.26.建築資料研究社)らしい。 (株)一条工務店が「ソロモンマホガニー」と称しているのは、「マトア」という木でマホガニーでないだけでなくマホガニーとは別の種類の木である。いいかげんな浜松工務店はま~たまた「しょーもないこと言い」やりやがったなとか思っていたが、実は、マトアのことを「ソロモンマホガニー」と言い出したのは(株)一条工務店ではなく、カリモク家具http://www.karimoku.co.jp/ らしい。マトアはマホガニーではないとしても、何も悪い木じゃないのだから、マトアはマトアと言えばいいじゃないかと私などは思うのだが、ともかく、建築用木材には、どうも、そういうものがいっぱいあるようだ。
で、その「集成材はムク材の1.5倍強い」というお話は、けっこう広まっているのだが、いったい、誰が言い出したのか?・・・・というと、たぶん、その話の震源は「住友林業の営業」じゃないかと思うのだ。 実際のところ、住友林業(株)と競合することの多い住宅建築業の会社に勤めてきた者としては、「住友林業の営業」というのはいいかげんなことを本当によく言うとあきれる。かつ、世の中には「住友は嘘つかない」という信仰を持っている人がけっこういるのだが、私なんかはそういう発言をきくと、「アホがめでたいのお」と心の中で思う。 実際のところ、「住友林業の営業」は相当いいかげんなことを平気で大量に言いまくる。それも、私は(株)一条工務店に在籍した時、東京都江東区潮見から千葉県松戸市、福島県いわき市、栃木県佐野市と移動したのだが、どこに行っても、「住友林業のひとがこう言っていた」と言って同じ話を聞いたわけで、これだけ、どこに行っても同じ話を聞くということは、1人か2人、「アホな営業」がいて嘘を言っていたというようなものではなく、どう考えても、会社として言わせているとしか思えない。
[第316回]《一条は住林の下請?小堀はミサワの下請?あほくさい文句を口にする3流住宅営業+「建築家の作る家」て何?》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201502article_3.html で述べた「一条工務店は住友林業の下請けだ」という話は千葉県限定らしいが、[第355回]《「加圧注入木材を構造材に使用した家に住むと住人は健康を害する」という住友林業が何度も言った嘘について》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_5.html で述べた、表面塗布処理の防腐防蟻の方法と加圧注入処理の方法での入居者の健康への影響について、「防腐防蟻剤を加圧注入した家に住むと健康に悪い」とか「加圧注入の方法は木の繊維を殺している」とかいう話は東京・松戸・いわき・佐野と行った先、行った先で「住友林業の人がこう言った」として聞いたが、「住友林業の営業」というのはいいかげんな話を本当によく言うものだとあきれたし、かつ、「住友」の名前でヨタ話を信じる人が相当多いことにもあきれた。「住友林業の営業」のそういう話は「一条工務店は住友林業の下請けだ」というのは千葉県限定だがそれ以外は何か所もで聞いたことであり、全国で何人もの営業がおれば中に1人や2人「いいかげんなこと言い」がいるとかいうそういうものではなく、どう考えても会社として言わせているとしか考えられない。
「普通に考えて」だ。 4寸角(12cm角)なり3寸5分角(10.5cm)角なりの柱があったとして、それを5枚にスライスして、それから、もう一度、セメダインなり木工用ボンドなりアロンアルファなりフエキ糊なりご飯粒なりツバなりつけてくっつけたとする。 1.5倍の強度になると思うか? ならんと思うぞお。 なると思うか?
こういうことを言うと、(株)一条工務店http://www.ichijo.co.jp/ に在籍した時のことだが、「住友林業http://sfc.jp/ie/ の人が言ってるんだから、絶対に間違いない。あんた、そんなことも知らないの」などと言われたことがある。 「知りまへんなあ」と言ってやりたかったが、現実に、「住友」という言葉に対して、カリスマ性を感じるのか、なんだか、自分自身の頭で考えずに、「住友」を信仰したいという「権威主義的パーソナリティー」みたいな人というのがけっこういるわけだ。
構造材でも、柱ではなく、梁の場合はまた事情は違う。 (1)柱は背割り(芯引き)を入れて乾燥させると、特に「並柱」の場合、人工乾燥の方法で乾燥させると、相当、含水率は落ちて乾燥できるのだが、梁の場合は厚いのでムクの梁はなかなか乾燥させにくい。それを、集成材の梁の場合は、薄い板の状態で乾燥させて、それから貼り合わせる↓ということができるので、集成材の梁の方がムク材の梁よりも乾燥させやすい、というメリットはある。
もうひとつ、(2)ムクの木には木の目の向きというものがあり、ムクの梁というのは、どうしても、どちらかにそってしまうことがある。 それに対して、集成材の梁は、木の目が交互になるように貼りつけることで↓、結果として、集成材の梁はムクの梁よりもずっとそりにくいものになる。
しかし、だから、ムクの梁は集成材の梁に劣っているのかというと、そうでもない。もともと、木造軸組構法という構法は、西岡常一さんの本など読むと、「法隆寺宮大工口伝」には「木は寸法で組まず、くせで組め」というものがあるように、木はいくらかはそったり曲がったりする素材で、必ずしもきちきちとしていない材であり、もともと、木造軸組工法という構法はそういう性質の木という材をうまく利用して建てる構法であるわけです。ムクの梁の場合は、木の目を考えて、心材側を上、辺材側を下にして入れると、辺材側の方が収縮しやすいので、心材側に凸になるように曲がろうとすることになる。↓
↑だから、心材側を上、辺材側を下に加工して梁を入れると、中央部で上から下へと荷重がかかっても、収縮で上に凸になろうとする力で持ちこたえることになり、むしろ、そりにくい集成材の梁よりも、上に凸にそろうとする傾向があるムクの梁を使う方が合理的であったりする。〔最近、「プレストレスト コンクリート」と言って、コンクリートにあらかじめ圧縮力を加えておいて、引張力が加わった時にひびわれを生じにくくする方法が出てきているようですが[⇒《プレストレスト コンクリート協会 プレストレストコンクリートとは》http://www.pcken.or.jp/pubinfo/pcinfo/ ]、あらかじめ、上に凸に曲がりやすいように芯材側を上、辺材側を下にしていれたムク材の梁というのは、それに似たようなところがあるかもしれません。長いスパンの梁ですと、中央部が下に下がろうとしますし、特に、梁の上に柱が載って上から下への荷重が加わるような場合、あらかじめ上に凸にそろうとする性質の梁を入れておけば、下にそりにくいことになります。「プレストレスト梁」みたいなものかもしれません。〕・・・・しかし、ここで問題になるのは、最近の木造住宅は、その多くがプレカット工場で、機械プレカットをしてから工事現場に運んでいるという点で、(株)一条工務店の工事現場でプレカットされた梁を見ると、心材側が下になるように加工した梁が届いていることがある。 「なんで、上下、逆に加工するんだ」と大工は首をかしげるが、そんなこと言っても、(株)一条工務店・日本産業(株)のプレカット工場に、ムクの梁はどちらを上にして加工するべきかなんて、分かっている人間はいないのだからしかたがない。木造建築の構造なんてわかってない人間がプレカット工場で働いているのだから、ムクの梁の上下なんて考えてないわけだ。 プレカット工場にムクの梁の上下をどうするかわかっている人間がいないのなら、梁はムクのものを使うのではなく集成材の梁を使っておいた方が、集成材の梁は上も下もないのだから、その方が無難だということになる。
ムクの梁は、多かれ少なかれ、割れが入る。 これは、上下に割れたのでは梁として使えないが、横方向の亀裂なら、これは、まったくないものをムクの梁に求めても無理であり、いくらかは割れが入っているのはしかたがない・・・・けれども、私が営業担当で福島県双葉郡広野町で建てていただいたお宅では、玄関の真上の位置の梁が横方向に完全に割れて上半分と下半分とが完全に分かれていた。私は、工事担当に、今すぐ、栃木県のプレカット工場に電話をして、大至急、これと同じ梁を加工してもらって、大至急、届けてもらうように言ってくださいと何度も何度も頭を下げて頼んだのだが、「そんなのできるわけないでしょう」と言ってきかない。それより少し前、いわき市勿来で、他の営業が担当の工事現場で、やはり、同じように梁が横方向に完全に割れて、上と下に2つに分かれていたものがあり、その時には、下の側に残るものが少なかったので、そのまま入れたのでは下の側が落ちてしまうことになったのだが、その際、工場に電話を入れたところ、プレカット工場で、至急、その梁を加工して、トラックに載せて運んできた、ということがあった。だから、私はその話もした上で、「どうか、お願いだから、工場に電話して、大急ぎでこの梁を加工して届けてもらうように言ってちょうだい。お願いだから」と再三にわたって新卒入社1年目で私より10歳以上年下の人間に入社5年以上経っている者が何度も何度も頭を下げてお願いしたが、「できるわけないでしょうよ」と言ってきかず、結局、まっぷたつに割れた梁を玄関の真上に入れられてしまった。 その後、山梨県上野原市のプレカット工場に勤務した際、上野原市の工場の工場長になっていた渡邊にこの話をしたところ、「なんだ、言ってくれればいいのにい」と彼は言ったのだが、(株)一条工務店・日本産業(株)のプレカット工場には、梁に使用するべいまつ(ダグラスファー)は常にある程度以上のストックがあり、(株)一条工務店・日本産業(株)の各工場からは、毎日、日本全国の工事現場にトラックが走っているので、たとえ、その日、その工事現場に行くトラックがなかったとしても、最低でも同じ県に行くトラックは間違いなく何台かあるはずであり、そのトラックに、もともと、乗せて行く荷物に加えて、もうひとつ、梁を載せて運ぶということだってできたはずなのだ・・・し、なかったらなかったで、梁1本だけ、軽トラックででも普通乗用車にでも乗せて運ぶべきものだったはずである・・・・が、(株)一条工務店では、営業本部長の天野隆夫が「営業は設計や工事の人間にはどんなことでも服従しろ」と言い、すでに営業としては平均よりも在籍年数が古い私が10歳以上年下の新人の工事担当に頭を下げまくってお願いしたというそれだけでも気に入らないのであるから、だから、それ以上はどうしようもなかった。
(株)一条工務店では、「工場研学会」の時に、梁の木口面をコンと打撃してその音の伝わり方から強度を調べるという機械を開発しましたと参加者に話し、参加者の目の前で、コンと打撃して、「緑のランプがつきましたね。これは相当強いという意味です」「今度は黄色のランプがつきました。これは、緑よりは強くないが十分使えるということです」「あ、今度は赤がついてしまいましたね。この木材は、構造用の梁としては使わないで、もっと小さく切ってそれほど荷重がかからない場所で使うようにいたします」と言ってみせるという大道芸を毎度毎度やっていたのですが、そういう検査をやって見ていたならば、その検査機械がどれだけ役立つかにかかわらず、その検査の際に梁を目視もするはずですから、完全にまっぷたつに分かれた梁が工事現場に届くという可能性は相当低いはずなのです・・・が、なぜか届いたのです。 これは、どうしてなのだろう? と思いましたし、私以外の営業でもそう思う人はいたようです・・・・が、山梨県上野原市のプレカット工場に勤務させられて、その理由がわかりました。[第431回]《梁の強度検査機械は役立つか?ソロモンマホガニーはマホガニーでない―機械プレカットは信頼できるか[6]》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201607article_11.html でも述べたことですが、(株)一条工務店・日本産業(株)が、「工場研学会」の時に、来場者に見せている梁の木口面を打撃することで音の伝わり方から梁の強度を調べる機械というのは、それは「工場研学会」の時に大道芸としてやってみせているだけであって、普段はそんなものやってないのです。木口面をコンと叩いて・・・なんてのをやっていないなら、せめて、人間の肉眼で問題がないかどうか見るくらいのことをしても良さそうにも思えるのですが、肉眼による目視で、その梁を工事現場に送って良いかどうかという判断もまともにしていると思えない。ひとつには、(株)一条工務店・日本産業(株)のプレカット工場では、フィリピン人・インドネシア人・ブラジル人の外国人労働者を使っており、外国人の労働者というのは、不真面目ということではないのだけれども、言われたことを言われた通りやるけれども、言われたことでないことはやらない、という人が多いらしく、梁を見て問題がないかどうかなんて見ないらしいのです。というよりも、日本の木造住宅がどうなっているかなんて知らないし、又、(株)一条工務店・日本産業(株)の工場では、速く速くと、ともかく速くやることばかりを要求しますから、速くやることばかり要求された人間は、だんだんと考えなくなるのです。その結果、完全に2つに割れていようがおかまいなしに割れた梁を工事現場に送りつけるのです。 こういう場合に、集成材の梁なら、完全に2つに割れた梁が工事現場に届くということはまずありませんから、その点で集成材の梁の方がいい、という面はあります。
柱の場合、集成材の柱は、普通、木の目の向きは交互になるように貼ってあるが、ムクの柱でも、芯持材の柱を使用するなら、柱の真ん中に中心があるし、梁と柱では事情が違って、梁で考えないといけない方向は上下ですが、柱の場合は2方向ではないので、考えようによっては、むしろ、ムクの芯持材の柱の方が集成材の柱よりも、四方に均等に強度があるような面があるくらいです。↓
それでも、ムクの柱と集成材の柱では集成材の方が狂いにくいというところがあるとしても、ムクでも芯持材の柱はそれほどそらないし、桧などの太い木を4分割した芯去材の柱を使用するなら、もしも、そるなら、4本がほぼ均等にそって中央に寄ろうとするであろうから、特に問題はない・・・・というより、そういうものは、お寺とか神社とかで使うもので、一般の戸建住宅ではあまり使わないので、それほど、議論しなくてもいいと思う。その頃、住友林業(株)は、「標準仕様」で管柱に「べいつが(ヘムファー)」を使用していたと思うが、べいつが(ヘムファー)は大径木を切って柱材にしていたはずで、評価の高い木ではないが、そったり曲がったりは少ない方の木ではないか。
それで、だ。 「集成材は、ムク材の1.5倍強い」という、「住友林業の営業」が最初と違うのかと思えるそのお話だが、どこからでてきたものかと、私はずいぶんと考えたものだ。 なにしろ、(株)一条工務店の上役とか先輩社員とかに尋ねても、誰もまともに答えてくれないのだから。 というよりも、質問すると、営業本部長の天野隆夫なんぞは、「一条が気に入らないなら、辞めてよそに行けよお」とか言いよるわけだ。 そんなこと、言ってないでしょ。 なんで、そんな話になる? ・・・・というのか、要するに、質問されると腹が立つらしいのだ。そういう人なのだ。 だから、(株)一条工務店では、上役とか先輩社員とかに質問はしない方がよろしい・・・とわかった。 なんか、変な会社である。 1980年代後半、小堀住研(株)に入社してすぐの「新卒社員研修」では、「カタログなど見て、意味がわからないものがあったなら、すぐに営業課長なり先輩社員なり、あるいは担当の部署なりに問い合わせるか、自分で調べるか、いずれかをして、内容をきっちりと理解しておくこと」と教えられたものだ。これは、小堀住研(株)ではあてはまるが、(株)一条工務店ではあてはまらないというようなそういうものではなく、どこの会社においてもあてはまるものであろう、と私は思ったのだ・・・・が、違った。 (株)一条工務店で、所長とか先輩社員とかに質問すると、人にもよるけれども、一般に怒られるのだ。なんで、怒るのだろうなあ・・・・と思ったのだが、結論として、自分が知らないことを質問されると怒るという人が(株)一条工務店には多かった、ということだ。 かつ、営業本部長の天野隆夫などはそれにとどまらず、「よそがいいなら、よそに行けよお」とか言いよるわけだ。 自分が知らないなら「知らない」と正直に言えばよさそうなものだが、知らないと認めるのが嫌らしいのだ。 名古屋市の名古屋南営業所という展示場の所長になっていた近藤路夫というおっさんなんてのは、「『一条はムクでしょ。住友林業はムクじゃないでしょ』と、それだけで売れるはずだ」とか言いよるわけだが、それは、あんたが、「それだけで売れる」ような場所で営業させてもらってきただけのことでしょうが。 「それだけで売れ」ない場所で仕事をしている者には、そんなおっさんの話なんて何の役にも立たない。むしろ、害がある。
上村武『棟梁も学ぶ木材の話』( 丸善)という本を読んで、ついに見つけた。 「許容応力度」という単位があるのですよ。 この材を使用した場合、どのくらいの強度があると考えてよいか、という数値が決められているのです。 しかし、鉄骨とかですと、炭素の含有量からそれぞれどれだけの強度があると出ておれば、その数値の強度がたいていあると考えてよいでしょうけれども、木材の場合は、木の樹種によっても違うし、乾燥の度合によっても違うし、同じ樹種の木でも、目が詰まった木もあれば、(株)一条工務店が使っている相当年輪の幅が広い「メタボリック杉」みたいに「発育のいい」木もあるわけです。 ですから、たとえ、同じ樹種の木でも、どのくらいの強度があると決めるのは難しいわけです。 そこで、「許容応力度」として、「この数値よりも弱いものは全体の5%以下」という数値をその樹種の木の「許容応力度」と決めたわけです。 ということは、大部分の木はその数値よりも強いのです。 だから、その数値を基に構造計算して木材を使用すると、なんだか、無茶苦茶無駄遣いしているみたいですが、だからといって、それよりも大きな強度があるということにして構造計算したりしますと、その数値よりも弱い木材が使用される可能性も出てくることになるので、それで、とりあえず、そうなっているらしい。 それに対して、集成材というのは、農産物であるムク材と違って、強度はどの程度の強度があると計算されるらしいのです。 だから、集成材として使用されるなら、「その数値よりも弱いものは全体の5%以下」なんて数値ではなく、それよりも実際の強度に近い数値が認められるらしい。 その結果、「集成材はムク材の1.5倍強い」というおとぎ話が登場した・・・・という、どうも、そんなところらしい。
しかも、この話は、あくまでも、同じ樹種の場合の話ですよね。 「普通に考えて」ですが、ホワイトスプルースなんて、≪軽く軟らかで、加工しやすいが、強度がないために家具に向かない。≫(宮本茂紀編『原色インテリア木材ブック』1996.9.26.建築資料研究社)、≪軽軟で加工容易。 用途:一般建築用材(特に内部造作材)、・・・≫(今里隆『これだけは知っておきたい建築用木材の知識』(1985.5.6.鹿島出版会)、言っちゃなんだが「犬小屋に使う木」が、ムクの桧の1.5倍強いと思いますか? 東海住宅(株)〔本社:千葉県八千代市〕http://www.10kai.co.jp/ で花見川店の「店長」になっていた自称「建築については誰よりも詳しい」という田中(ヤクザ顔のおっさん)は、よく言うよなあ~あ・・・とあきれました。 「違うと思うけどなあ~あ」と思っても、そこの会社にいる以上、言うわけにもいかないので黙っていましたが、それにしても、よく言うと思います。自称「建築については誰よりも詳しい」というおっさん、「韓国に銃を撃ちに行くのが何よりの趣味」という人相と眼つきの悪いおっさん。
ムク材が集成材より優れた点として、(株)一条工務店の研修では、「針葉樹の場合は、伐採してから何百年という期間においては、強度は年数が経つとともに強くなるのに対して、集成材の接着部分の強度は年数が経つとともに弱くなる」といったことを言っていたのですが、これは、西岡常一・小原二郎『法隆寺を支えた木』(NHKブックス)などにも載っている話ではあるのですが、しかし、それは相当長い期間で見てのもので、お寺や神社なら関係あるかもしれませんが、戸建住宅を建てる人にとってはそれほど関係ないかもしれません。
※ 最近では、インターネットで検索しても、この「集成材はムクの木の1.5倍強い」というおとぎ話を批判したものも見つかります。 たとえば、
《archicraft 集成材の強度は製材(無垢材)より強いのか?》https://www.archi-c.com/%E6%A7%8B%E9%80%A0-%E8%80%90%E9%9C%87%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0/%E9%9B%86%E6%88%90%E6%9D%90%E3%81%AE%E5%BC%B7%E5%BA%A6%E3%81%AF%E8%A3%BD%E6%9D%90-%E7%84%A1%E5%9E%A2%E6%9D%90-%E3%82%88%E3%82%8A%E5%BC%B7%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B-12-01/
(2018.4.10.)
次回、 11.九品寺・日本基督教団鎌倉教会・「共産党建築」・「警察建築」・交番研究 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_11.html
☆ 鎌倉シリーズ(3) 光明寺(鎌倉市)参拝
1.光明寺は、浄土宗の鎮西派と西山派のうち、鎮西派。 菊と三つ葉葵の両方の紋が入った「総門」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_1.html
2.「山門」と桜。「羅漢」とは。 鐘楼。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_2.html
3.「大殿」(本堂)と桜。火灯窓。善導大師とは。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_3.html
4.「大聖閣」と「記主庭園」。景観に隠す建築と新たに創造する建築 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_4.html
5.「開山堂」。「網引地蔵」。地蔵とは。「戦没者碑」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_5.html
6.天照山の展望台から見た山門・大殿と海、「廟所」、背後から見た大殿と大聖閣 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_6.html
7.「鎌倉アカデミア」碑。 「『教育』する側」の論理・「される側」の論理 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_7.html
8.2階追焚有浴室と耐力壁配置。自分の都合に合わせ構造基準を変える会社+光明寺前の海 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_8.html
9.コンパネはぬるま湯ではがれる? 釘と接着剤による接合の違い。建築専門学校は役立つか https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_9.html
10.「集成材はムク材の1.5倍強い」て誰が言った? 〔今回〕
11.九品寺・日本基督教団鎌倉教会・「共産党建築」・「警察建築」・交番研究 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_11.html
鎌倉シリーズ
(1) 荏柄天神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201401article_7.html
(2) 山崎天神 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201504article_2.html
「樹種名 スプルース」ということですが、かつては、スプルースは構造材としてはあまり使われなかったはずですが、最近はスプルースの集成材を柱として使用した木造住宅をよく見かけます。 今里隆『これだけは知っておきたい建築用木材の知識』(1985.5.6.鹿島出版会)には、
≪ スプルス ・ シトカスプルス(マツ科・トウヒ属)
産地:北はアラスカから南はカリフォルニア北部に至る太平洋岸沿い一帯に生育し、大木は樹齢400~800年を経ているという。
性状:辺材は淡黄色ないし黄白色、心材は淡桃黄色ないし紫色を帯びた淡褐色で時間の経過とともに濃色になり、やや赤味を帯びた銀褐色となる。木理は通直、肌目細かく光沢があり、軽軟で加工容易。
用途:一般建築用材(特に内部造作材)、その他家具、建具指物、航空機用材など。 ≫
と出ています。
宮本茂紀編『原色インテリア木材ブック』(1996.9.26.建築資料研究社)には、
≪ スプルース エンゲルマンスプルース、ホワイトウッド。 Spruce
マツ科。 産地:北米、ヨーロッパ。 木理:やや粗。 比重:0.35. 径:1.1m。
辺材と心材の差はあまりなく、白色から淡黄褐色、軽く軟らかで、加工しやすいが、強度がないために家具に向かない。 時にやにだまりがあるので注意が必要。 ヒメコマツやエゾマツの代用として、建具、ドア、木型などに大量に使われている。 ベイトウヒ、ハリモミ、エゾマツ、シトカスプルースなどを総称して、スプルースと呼ぶこともある。≫
と出ています。
(株)一条工務店http://www.ichijo.co.jp/ に入社した時の「中途採用の新人研修」で、誰だったか忘れてしまいましたが、講師役で来た人が、スプルースを「アラスカ桧とも言い、見た目が桧に似ているので桧の代用として造作材に使われるけれども、桧とはまったく別の種類の木で、強度はないので構造材としては使われない」と話したのを聞いた記憶があります。これと同様のことを本でも読んだ記憶があるのですが、それが何であったか忘れてしまいました。 ホームセンターで木材の売り場を見ると、スプルースも見かけますが、基本的には、スプルースは造作材であり、構造材としてはあまり使わない木であると、私は長年認識してきました。 1990年代初めにおいては、構造材で価格が安い木というと「べいつが(ヘムファー、ヘムロック)」で、スプルースは造作材としては使っても構造材として使う木ではないと思ってきました。 ホームセンターで見てまわると、犬小屋でスプルースを使った商品を見たことがあります。 なるほど、犬小屋ならスプルースでもいいということかと思ったのです。そのくらいの木のはずなのです。 見た目はたしかに桧に似ています。 ↑の材木座の建築現場の木にしても、集成材なら何枚か木が重ねて貼られているはずですが、表面は1枚の木に見えますから、おそらく、真壁和室の役柱(見える柱)として使うために表面に化粧材を貼りつけたものかと思いますが、現地で見た時、表面は桧を皮のように貼ったものかと思ったのですが、しかし、↑の写真を見ると、宮本茂紀編『原色インテリア木材ブック』(1996.9.26.建築資料研究社)に掲載されているスプルースの柾目のものの写真とそっくりですから、もしかすると、スプルースを表面に貼ったものかもしれません。 桧と判別しにくいくらい、見た目は桧に似た木で価格は桧より安い木なので、造作材として使うにはいい木のようです。
2007年、千葉県・東京都・栃木県・福島県・宮城県で「建築もおこなうけれども売買の不動産業の方が中心で、建築は建築条件付き土地を買ってくれた人の家を建てるとか、建築条件のない土地を仲介した時に建物も建てさせてもらうとか、中古住宅を買ってくれた人が建て替える際に建てさせてもらうとかいった『土地がらみ』がほとんど」という東海住宅(株)〔本社:千葉県八千代市〕http://www.10kai.co.jp/ にいた時、千葉県佐倉市上志津の分譲地で、花見川店の店長であった自称「誰よりも建築に詳しい」という人相が悪く眼つきが悪いヤクザ顔の田中〔男。当時、60歳。趣味は韓国に行って「女性の友達」(要するに韓国人の商売女)と一緒に過ごすことと、やはり、韓国に行って、本物の銃を撃つこと・・・というなんか危なそうなおっさん。かつて、賃貸マンションでポスティングをしていた時、住人から「ヤクザが来ている」と110番通報されたことがあるという〕が、東海住宅(株)が建築中の家の「ホワイトスプルース」の集成材の柱を指さして、「お客さん、この柱はね。集成材でして、ムクの柱に比べて、1.5倍強いんですよ」などと大きな顔して言うので、「おっさん、よく言うよなあ~あ」とあきれたことがありました。よく言うと思います。
住宅建築業の世界では、「あまり確かでないお話」がなぜか相当広範囲に広まっている場合がありますが、そのネタ元はどこかというと、どうもはっきりしないケースがあります。 (株)一条工務店では、「階段の床材とかにマホガニーを使っている」などと言うやつがいたのです・・・というよりも、(株)一条工務店が各営業所に「通達」として渡す書類に「ソロモンマホガニー」を使用すると書かれていたはずです。マホガニーというのは「銘木」と言われる木であって、普通、階段の床材になんて使いません。 (株)一条工務店が使っていたのは「マトア」という木であって、正確には「マホガニー」ではありません。マトアはマホガニーでないだけでなく、マホガニーというのはセンダン科、マトアはムクロジ科。植物としての種類も違います。「正確には」というと、「正確にはマホガニーでないマホガニー」というのがあるのかというと、困ったことに、あるのです。≪ひと口にマホガニーといってもいろいろあり、中南米で採れるホンジュラスマホガニーが最も良質とされている。アフリカでとれる質のよいものもメキシカンマホガニーと呼ばれるのでまぎらわしいが、この名称は質のよいマホガニーの総称として使われているようだ。・・・・ 一方、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどのマホガニーは、木目は美しいが貼りがない、用途には注意したい。 マホガニーは世界的な優良材であるだけに、まがいものが最も多い材でもある。樹種が全く違うのに、イメージのよいマホガニーの名をつけたり、あるいは本物のマホガニーと称して使われているものがたくさんある。 ・・・≫(宮本茂紀編『原色インテリア木材ブック』1996.9.26.建築資料研究社)らしい。 (株)一条工務店が「ソロモンマホガニー」と称しているのは、「マトア」という木でマホガニーでないだけでなくマホガニーとは別の種類の木である。いいかげんな浜松工務店はま~たまた「しょーもないこと言い」やりやがったなとか思っていたが、実は、マトアのことを「ソロモンマホガニー」と言い出したのは(株)一条工務店ではなく、カリモク家具http://www.karimoku.co.jp/ らしい。マトアはマホガニーではないとしても、何も悪い木じゃないのだから、マトアはマトアと言えばいいじゃないかと私などは思うのだが、ともかく、建築用木材には、どうも、そういうものがいっぱいあるようだ。
で、その「集成材はムク材の1.5倍強い」というお話は、けっこう広まっているのだが、いったい、誰が言い出したのか?・・・・というと、たぶん、その話の震源は「住友林業の営業」じゃないかと思うのだ。 実際のところ、住友林業(株)と競合することの多い住宅建築業の会社に勤めてきた者としては、「住友林業の営業」というのはいいかげんなことを本当によく言うとあきれる。かつ、世の中には「住友は嘘つかない」という信仰を持っている人がけっこういるのだが、私なんかはそういう発言をきくと、「アホがめでたいのお」と心の中で思う。 実際のところ、「住友林業の営業」は相当いいかげんなことを平気で大量に言いまくる。それも、私は(株)一条工務店に在籍した時、東京都江東区潮見から千葉県松戸市、福島県いわき市、栃木県佐野市と移動したのだが、どこに行っても、「住友林業のひとがこう言っていた」と言って同じ話を聞いたわけで、これだけ、どこに行っても同じ話を聞くということは、1人か2人、「アホな営業」がいて嘘を言っていたというようなものではなく、どう考えても、会社として言わせているとしか思えない。
[第316回]《一条は住林の下請?小堀はミサワの下請?あほくさい文句を口にする3流住宅営業+「建築家の作る家」て何?》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201502article_3.html で述べた「一条工務店は住友林業の下請けだ」という話は千葉県限定らしいが、[第355回]《「加圧注入木材を構造材に使用した家に住むと住人は健康を害する」という住友林業が何度も言った嘘について》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_5.html で述べた、表面塗布処理の防腐防蟻の方法と加圧注入処理の方法での入居者の健康への影響について、「防腐防蟻剤を加圧注入した家に住むと健康に悪い」とか「加圧注入の方法は木の繊維を殺している」とかいう話は東京・松戸・いわき・佐野と行った先、行った先で「住友林業の人がこう言った」として聞いたが、「住友林業の営業」というのはいいかげんな話を本当によく言うものだとあきれたし、かつ、「住友」の名前でヨタ話を信じる人が相当多いことにもあきれた。「住友林業の営業」のそういう話は「一条工務店は住友林業の下請けだ」というのは千葉県限定だがそれ以外は何か所もで聞いたことであり、全国で何人もの営業がおれば中に1人や2人「いいかげんなこと言い」がいるとかいうそういうものではなく、どう考えても会社として言わせているとしか考えられない。
「普通に考えて」だ。 4寸角(12cm角)なり3寸5分角(10.5cm)角なりの柱があったとして、それを5枚にスライスして、それから、もう一度、セメダインなり木工用ボンドなりアロンアルファなりフエキ糊なりご飯粒なりツバなりつけてくっつけたとする。 1.5倍の強度になると思うか? ならんと思うぞお。 なると思うか?
こういうことを言うと、(株)一条工務店http://www.ichijo.co.jp/ に在籍した時のことだが、「住友林業http://sfc.jp/ie/ の人が言ってるんだから、絶対に間違いない。あんた、そんなことも知らないの」などと言われたことがある。 「知りまへんなあ」と言ってやりたかったが、現実に、「住友」という言葉に対して、カリスマ性を感じるのか、なんだか、自分自身の頭で考えずに、「住友」を信仰したいという「権威主義的パーソナリティー」みたいな人というのがけっこういるわけだ。
構造材でも、柱ではなく、梁の場合はまた事情は違う。 (1)柱は背割り(芯引き)を入れて乾燥させると、特に「並柱」の場合、人工乾燥の方法で乾燥させると、相当、含水率は落ちて乾燥できるのだが、梁の場合は厚いのでムクの梁はなかなか乾燥させにくい。それを、集成材の梁の場合は、薄い板の状態で乾燥させて、それから貼り合わせる↓ということができるので、集成材の梁の方がムク材の梁よりも乾燥させやすい、というメリットはある。
もうひとつ、(2)ムクの木には木の目の向きというものがあり、ムクの梁というのは、どうしても、どちらかにそってしまうことがある。 それに対して、集成材の梁は、木の目が交互になるように貼りつけることで↓、結果として、集成材の梁はムクの梁よりもずっとそりにくいものになる。
しかし、だから、ムクの梁は集成材の梁に劣っているのかというと、そうでもない。もともと、木造軸組構法という構法は、西岡常一さんの本など読むと、「法隆寺宮大工口伝」には「木は寸法で組まず、くせで組め」というものがあるように、木はいくらかはそったり曲がったりする素材で、必ずしもきちきちとしていない材であり、もともと、木造軸組工法という構法はそういう性質の木という材をうまく利用して建てる構法であるわけです。ムクの梁の場合は、木の目を考えて、心材側を上、辺材側を下にして入れると、辺材側の方が収縮しやすいので、心材側に凸になるように曲がろうとすることになる。↓
↑だから、心材側を上、辺材側を下に加工して梁を入れると、中央部で上から下へと荷重がかかっても、収縮で上に凸になろうとする力で持ちこたえることになり、むしろ、そりにくい集成材の梁よりも、上に凸にそろうとする傾向があるムクの梁を使う方が合理的であったりする。〔最近、「プレストレスト コンクリート」と言って、コンクリートにあらかじめ圧縮力を加えておいて、引張力が加わった時にひびわれを生じにくくする方法が出てきているようですが[⇒《プレストレスト コンクリート協会 プレストレストコンクリートとは》http://www.pcken.or.jp/pubinfo/pcinfo/ ]、あらかじめ、上に凸に曲がりやすいように芯材側を上、辺材側を下にしていれたムク材の梁というのは、それに似たようなところがあるかもしれません。長いスパンの梁ですと、中央部が下に下がろうとしますし、特に、梁の上に柱が載って上から下への荷重が加わるような場合、あらかじめ上に凸にそろうとする性質の梁を入れておけば、下にそりにくいことになります。「プレストレスト梁」みたいなものかもしれません。〕・・・・しかし、ここで問題になるのは、最近の木造住宅は、その多くがプレカット工場で、機械プレカットをしてから工事現場に運んでいるという点で、(株)一条工務店の工事現場でプレカットされた梁を見ると、心材側が下になるように加工した梁が届いていることがある。 「なんで、上下、逆に加工するんだ」と大工は首をかしげるが、そんなこと言っても、(株)一条工務店・日本産業(株)のプレカット工場に、ムクの梁はどちらを上にして加工するべきかなんて、分かっている人間はいないのだからしかたがない。木造建築の構造なんてわかってない人間がプレカット工場で働いているのだから、ムクの梁の上下なんて考えてないわけだ。 プレカット工場にムクの梁の上下をどうするかわかっている人間がいないのなら、梁はムクのものを使うのではなく集成材の梁を使っておいた方が、集成材の梁は上も下もないのだから、その方が無難だということになる。
ムクの梁は、多かれ少なかれ、割れが入る。 これは、上下に割れたのでは梁として使えないが、横方向の亀裂なら、これは、まったくないものをムクの梁に求めても無理であり、いくらかは割れが入っているのはしかたがない・・・・けれども、私が営業担当で福島県双葉郡広野町で建てていただいたお宅では、玄関の真上の位置の梁が横方向に完全に割れて上半分と下半分とが完全に分かれていた。私は、工事担当に、今すぐ、栃木県のプレカット工場に電話をして、大至急、これと同じ梁を加工してもらって、大至急、届けてもらうように言ってくださいと何度も何度も頭を下げて頼んだのだが、「そんなのできるわけないでしょう」と言ってきかない。それより少し前、いわき市勿来で、他の営業が担当の工事現場で、やはり、同じように梁が横方向に完全に割れて、上と下に2つに分かれていたものがあり、その時には、下の側に残るものが少なかったので、そのまま入れたのでは下の側が落ちてしまうことになったのだが、その際、工場に電話を入れたところ、プレカット工場で、至急、その梁を加工して、トラックに載せて運んできた、ということがあった。だから、私はその話もした上で、「どうか、お願いだから、工場に電話して、大急ぎでこの梁を加工して届けてもらうように言ってちょうだい。お願いだから」と再三にわたって新卒入社1年目で私より10歳以上年下の人間に入社5年以上経っている者が何度も何度も頭を下げてお願いしたが、「できるわけないでしょうよ」と言ってきかず、結局、まっぷたつに割れた梁を玄関の真上に入れられてしまった。 その後、山梨県上野原市のプレカット工場に勤務した際、上野原市の工場の工場長になっていた渡邊にこの話をしたところ、「なんだ、言ってくれればいいのにい」と彼は言ったのだが、(株)一条工務店・日本産業(株)のプレカット工場には、梁に使用するべいまつ(ダグラスファー)は常にある程度以上のストックがあり、(株)一条工務店・日本産業(株)の各工場からは、毎日、日本全国の工事現場にトラックが走っているので、たとえ、その日、その工事現場に行くトラックがなかったとしても、最低でも同じ県に行くトラックは間違いなく何台かあるはずであり、そのトラックに、もともと、乗せて行く荷物に加えて、もうひとつ、梁を載せて運ぶということだってできたはずなのだ・・・し、なかったらなかったで、梁1本だけ、軽トラックででも普通乗用車にでも乗せて運ぶべきものだったはずである・・・・が、(株)一条工務店では、営業本部長の天野隆夫が「営業は設計や工事の人間にはどんなことでも服従しろ」と言い、すでに営業としては平均よりも在籍年数が古い私が10歳以上年下の新人の工事担当に頭を下げまくってお願いしたというそれだけでも気に入らないのであるから、だから、それ以上はどうしようもなかった。
(株)一条工務店では、「工場研学会」の時に、梁の木口面をコンと打撃してその音の伝わり方から強度を調べるという機械を開発しましたと参加者に話し、参加者の目の前で、コンと打撃して、「緑のランプがつきましたね。これは相当強いという意味です」「今度は黄色のランプがつきました。これは、緑よりは強くないが十分使えるということです」「あ、今度は赤がついてしまいましたね。この木材は、構造用の梁としては使わないで、もっと小さく切ってそれほど荷重がかからない場所で使うようにいたします」と言ってみせるという大道芸を毎度毎度やっていたのですが、そういう検査をやって見ていたならば、その検査機械がどれだけ役立つかにかかわらず、その検査の際に梁を目視もするはずですから、完全にまっぷたつに分かれた梁が工事現場に届くという可能性は相当低いはずなのです・・・が、なぜか届いたのです。 これは、どうしてなのだろう? と思いましたし、私以外の営業でもそう思う人はいたようです・・・・が、山梨県上野原市のプレカット工場に勤務させられて、その理由がわかりました。[第431回]《梁の強度検査機械は役立つか?ソロモンマホガニーはマホガニーでない―機械プレカットは信頼できるか[6]》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201607article_11.html でも述べたことですが、(株)一条工務店・日本産業(株)が、「工場研学会」の時に、来場者に見せている梁の木口面を打撃することで音の伝わり方から梁の強度を調べる機械というのは、それは「工場研学会」の時に大道芸としてやってみせているだけであって、普段はそんなものやってないのです。木口面をコンと叩いて・・・なんてのをやっていないなら、せめて、人間の肉眼で問題がないかどうか見るくらいのことをしても良さそうにも思えるのですが、肉眼による目視で、その梁を工事現場に送って良いかどうかという判断もまともにしていると思えない。ひとつには、(株)一条工務店・日本産業(株)のプレカット工場では、フィリピン人・インドネシア人・ブラジル人の外国人労働者を使っており、外国人の労働者というのは、不真面目ということではないのだけれども、言われたことを言われた通りやるけれども、言われたことでないことはやらない、という人が多いらしく、梁を見て問題がないかどうかなんて見ないらしいのです。というよりも、日本の木造住宅がどうなっているかなんて知らないし、又、(株)一条工務店・日本産業(株)の工場では、速く速くと、ともかく速くやることばかりを要求しますから、速くやることばかり要求された人間は、だんだんと考えなくなるのです。その結果、完全に2つに割れていようがおかまいなしに割れた梁を工事現場に送りつけるのです。 こういう場合に、集成材の梁なら、完全に2つに割れた梁が工事現場に届くということはまずありませんから、その点で集成材の梁の方がいい、という面はあります。
柱の場合、集成材の柱は、普通、木の目の向きは交互になるように貼ってあるが、ムクの柱でも、芯持材の柱を使用するなら、柱の真ん中に中心があるし、梁と柱では事情が違って、梁で考えないといけない方向は上下ですが、柱の場合は2方向ではないので、考えようによっては、むしろ、ムクの芯持材の柱の方が集成材の柱よりも、四方に均等に強度があるような面があるくらいです。↓
それでも、ムクの柱と集成材の柱では集成材の方が狂いにくいというところがあるとしても、ムクでも芯持材の柱はそれほどそらないし、桧などの太い木を4分割した芯去材の柱を使用するなら、もしも、そるなら、4本がほぼ均等にそって中央に寄ろうとするであろうから、特に問題はない・・・・というより、そういうものは、お寺とか神社とかで使うもので、一般の戸建住宅ではあまり使わないので、それほど、議論しなくてもいいと思う。その頃、住友林業(株)は、「標準仕様」で管柱に「べいつが(ヘムファー)」を使用していたと思うが、べいつが(ヘムファー)は大径木を切って柱材にしていたはずで、評価の高い木ではないが、そったり曲がったりは少ない方の木ではないか。
それで、だ。 「集成材は、ムク材の1.5倍強い」という、「住友林業の営業」が最初と違うのかと思えるそのお話だが、どこからでてきたものかと、私はずいぶんと考えたものだ。 なにしろ、(株)一条工務店の上役とか先輩社員とかに尋ねても、誰もまともに答えてくれないのだから。 というよりも、質問すると、営業本部長の天野隆夫なんぞは、「一条が気に入らないなら、辞めてよそに行けよお」とか言いよるわけだ。 そんなこと、言ってないでしょ。 なんで、そんな話になる? ・・・・というのか、要するに、質問されると腹が立つらしいのだ。そういう人なのだ。 だから、(株)一条工務店では、上役とか先輩社員とかに質問はしない方がよろしい・・・とわかった。 なんか、変な会社である。 1980年代後半、小堀住研(株)に入社してすぐの「新卒社員研修」では、「カタログなど見て、意味がわからないものがあったなら、すぐに営業課長なり先輩社員なり、あるいは担当の部署なりに問い合わせるか、自分で調べるか、いずれかをして、内容をきっちりと理解しておくこと」と教えられたものだ。これは、小堀住研(株)ではあてはまるが、(株)一条工務店ではあてはまらないというようなそういうものではなく、どこの会社においてもあてはまるものであろう、と私は思ったのだ・・・・が、違った。 (株)一条工務店で、所長とか先輩社員とかに質問すると、人にもよるけれども、一般に怒られるのだ。なんで、怒るのだろうなあ・・・・と思ったのだが、結論として、自分が知らないことを質問されると怒るという人が(株)一条工務店には多かった、ということだ。 かつ、営業本部長の天野隆夫などはそれにとどまらず、「よそがいいなら、よそに行けよお」とか言いよるわけだ。 自分が知らないなら「知らない」と正直に言えばよさそうなものだが、知らないと認めるのが嫌らしいのだ。 名古屋市の名古屋南営業所という展示場の所長になっていた近藤路夫というおっさんなんてのは、「『一条はムクでしょ。住友林業はムクじゃないでしょ』と、それだけで売れるはずだ」とか言いよるわけだが、それは、あんたが、「それだけで売れる」ような場所で営業させてもらってきただけのことでしょうが。 「それだけで売れ」ない場所で仕事をしている者には、そんなおっさんの話なんて何の役にも立たない。むしろ、害がある。
上村武『棟梁も学ぶ木材の話』( 丸善)という本を読んで、ついに見つけた。 「許容応力度」という単位があるのですよ。 この材を使用した場合、どのくらいの強度があると考えてよいか、という数値が決められているのです。 しかし、鉄骨とかですと、炭素の含有量からそれぞれどれだけの強度があると出ておれば、その数値の強度がたいていあると考えてよいでしょうけれども、木材の場合は、木の樹種によっても違うし、乾燥の度合によっても違うし、同じ樹種の木でも、目が詰まった木もあれば、(株)一条工務店が使っている相当年輪の幅が広い「メタボリック杉」みたいに「発育のいい」木もあるわけです。 ですから、たとえ、同じ樹種の木でも、どのくらいの強度があると決めるのは難しいわけです。 そこで、「許容応力度」として、「この数値よりも弱いものは全体の5%以下」という数値をその樹種の木の「許容応力度」と決めたわけです。 ということは、大部分の木はその数値よりも強いのです。 だから、その数値を基に構造計算して木材を使用すると、なんだか、無茶苦茶無駄遣いしているみたいですが、だからといって、それよりも大きな強度があるということにして構造計算したりしますと、その数値よりも弱い木材が使用される可能性も出てくることになるので、それで、とりあえず、そうなっているらしい。 それに対して、集成材というのは、農産物であるムク材と違って、強度はどの程度の強度があると計算されるらしいのです。 だから、集成材として使用されるなら、「その数値よりも弱いものは全体の5%以下」なんて数値ではなく、それよりも実際の強度に近い数値が認められるらしい。 その結果、「集成材はムク材の1.5倍強い」というおとぎ話が登場した・・・・という、どうも、そんなところらしい。
しかも、この話は、あくまでも、同じ樹種の場合の話ですよね。 「普通に考えて」ですが、ホワイトスプルースなんて、≪軽く軟らかで、加工しやすいが、強度がないために家具に向かない。≫(宮本茂紀編『原色インテリア木材ブック』1996.9.26.建築資料研究社)、≪軽軟で加工容易。 用途:一般建築用材(特に内部造作材)、・・・≫(今里隆『これだけは知っておきたい建築用木材の知識』(1985.5.6.鹿島出版会)、言っちゃなんだが「犬小屋に使う木」が、ムクの桧の1.5倍強いと思いますか? 東海住宅(株)〔本社:千葉県八千代市〕http://www.10kai.co.jp/ で花見川店の「店長」になっていた自称「建築については誰よりも詳しい」という田中(ヤクザ顔のおっさん)は、よく言うよなあ~あ・・・とあきれました。 「違うと思うけどなあ~あ」と思っても、そこの会社にいる以上、言うわけにもいかないので黙っていましたが、それにしても、よく言うと思います。自称「建築については誰よりも詳しい」というおっさん、「韓国に銃を撃ちに行くのが何よりの趣味」という人相と眼つきの悪いおっさん。
ムク材が集成材より優れた点として、(株)一条工務店の研修では、「針葉樹の場合は、伐採してから何百年という期間においては、強度は年数が経つとともに強くなるのに対して、集成材の接着部分の強度は年数が経つとともに弱くなる」といったことを言っていたのですが、これは、西岡常一・小原二郎『法隆寺を支えた木』(NHKブックス)などにも載っている話ではあるのですが、しかし、それは相当長い期間で見てのもので、お寺や神社なら関係あるかもしれませんが、戸建住宅を建てる人にとってはそれほど関係ないかもしれません。
※ 最近では、インターネットで検索しても、この「集成材はムクの木の1.5倍強い」というおとぎ話を批判したものも見つかります。 たとえば、
《archicraft 集成材の強度は製材(無垢材)より強いのか?》https://www.archi-c.com/%E6%A7%8B%E9%80%A0-%E8%80%90%E9%9C%87%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0/%E9%9B%86%E6%88%90%E6%9D%90%E3%81%AE%E5%BC%B7%E5%BA%A6%E3%81%AF%E8%A3%BD%E6%9D%90-%E7%84%A1%E5%9E%A2%E6%9D%90-%E3%82%88%E3%82%8A%E5%BC%B7%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B-12-01/
(2018.4.10.)
次回、 11.九品寺・日本基督教団鎌倉教会・「共産党建築」・「警察建築」・交番研究 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_11.html
☆ 鎌倉シリーズ(3) 光明寺(鎌倉市)参拝
1.光明寺は、浄土宗の鎮西派と西山派のうち、鎮西派。 菊と三つ葉葵の両方の紋が入った「総門」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_1.html
2.「山門」と桜。「羅漢」とは。 鐘楼。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_2.html
3.「大殿」(本堂)と桜。火灯窓。善導大師とは。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_3.html
4.「大聖閣」と「記主庭園」。景観に隠す建築と新たに創造する建築 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_4.html
5.「開山堂」。「網引地蔵」。地蔵とは。「戦没者碑」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_5.html
6.天照山の展望台から見た山門・大殿と海、「廟所」、背後から見た大殿と大聖閣 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_6.html
7.「鎌倉アカデミア」碑。 「『教育』する側」の論理・「される側」の論理 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_7.html
8.2階追焚有浴室と耐力壁配置。自分の都合に合わせ構造基準を変える会社+光明寺前の海 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_8.html
9.コンパネはぬるま湯ではがれる? 釘と接着剤による接合の違い。建築専門学校は役立つか https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_9.html
10.「集成材はムク材の1.5倍強い」て誰が言った? 〔今回〕
11.九品寺・日本基督教団鎌倉教会・「共産党建築」・「警察建築」・交番研究 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_11.html
鎌倉シリーズ
(1) 荏柄天神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201401article_7.html
(2) 山崎天神 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201504article_2.html
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