引き抜き抵抗力による「筋交いプレート」はなぜいいのか? 答えてくれない先輩社員、本部長に「報告」(密告)される会社。床下は木屑だらけの一条の建物―「一条工務店の建物は完璧にすばらしい」の反証10
[第707回] 一条工務店の浜松営業とはどういう人間か【15/ 】
《15》 「引き抜き抵抗力」の筋交いプレートと「せん断抵抗力」によるものはどちらが強いのか、等、質問すると答えてもらえないだけでなく、「よその会社に行けよ」と言われる会社。 カナイの金具を「公庫で認められていなかった」とでまかせ。質問すると「おまえは口きくな」と言う営業本部長。質問するとよくない会社。
在来木造で筋交いを耐力壁に使用する場合、力が接合点に集中するという問題があります。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)や木質パネル構法の場合には耐力壁は合板で、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)の場合は釘で何か所もで接合、木質パネル構法では接着剤で全体で接合することになるのに対し、筋交いという線の耐力壁の場合は力が接合点に集中することになり、又、合板などの面の耐力壁の場合には方向性はなく、どちら向きの力にも役立つのに対し、筋交いという斜め材の耐力壁の場合には役立つ方向とそうでない方向がある。
柱・土台・梁の内側に筋交いを入れるという「圧縮筋交い」という入れ方で筋交いという斜め材の耐力壁を使用した場合、圧縮方向に力が加わった場合は役立ちますが、引っ張り方向に力が加わった場合には役立たず、その際、接合がいいかげんであるとはずれてしまうことになり、いったんはずれると、はずれた筋交いは圧縮方向に力が加わった場合にも役立たないことになります。だから、「圧縮筋交い」の筋交いを耐力壁とした在来木造の場合、合板など面の耐力壁と違って、
(1)筋交いの向きを適切にいれるという点と、
(2)筋交いに引っ張り方向の力が加わった時に、接合部においてはずれないようにする対策というのが大事
だということになります。
在来木造で耐力壁に筋交い(すじかい)という斜め材を使用する場合、筋交いは「柱・土台」「柱・梁」のどの位置にとめるべきなのか。これについて、1992年度、私が(株)一条工務店に入社した年に読んだ本には2つの別の説が出ていたのです。
ひとつは、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』( 鹿島出版会)で、これには、筋交いを入れる幅が広い場合(幅が6尺〔1間〕の時など)には、1階の場合、下端は柱と土台の交点に近い土台、上端は柱と梁の交点に近い梁に接合する、筋交いを入れる幅が狭い場合(幅が3尺〔半間〕の時など)は1階の場合、下端は柱と土台の交点に近い柱、上端は柱と梁の交点に近い柱に取り付けると出ていたのです。↓

ところが、(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ の建築現場に行って見ると、(株)一条工務店の工事現場では、筋交いは、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』(鹿島出版会)が述べている↑の図の取り付け方ではなく、柱と柱の間隔が広い場合も狭い場合も、柱と土台・柱と梁の交点の部分に筋交いを取り付けていたのです。
それで、私は、(株)一条工務店の場合、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』( 鹿島出版会)とは別の考え方があるのかと思い、まず、東京展示場(江東区潮見)で「リーダー」で主任になっていた「一級建築士の宮崎さん」にそれを質問したのですが、どうも、きっちりと答えてくれない。それで、さらに他の何人かに質問したのですが、誰も答えてくれなかったのです。答えてくれないということは、何かまずいことをやっている、あんまり言いたくないことをやっているから、だから、答えられないのだろうか・・・? と思いませんか? 在来木造の同業他社の工事現場、個人大工・工務店の工事現場をのぞいてみると、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』(鹿島出版会)が述べていた位置に筋交いをつけていた工事現場と(株)一条工務店がとりつけていた柱・土台の交点と柱・梁の交点を結ぶ取り付け方をしていた所と両方がありました。これはどちらがいいのだろうか、どちらかが正しくどちらかが間違っているのだろうか、どちらでもいいのだろうか・・・とずいぶんと考えました。
ところが、さらに、杉山英男『デザイナーのための木構造』( 彰国社)を読むと、これには、筋交い(すじかい)は、必ず、柱と土台、柱と梁の交点の部分に接合させなければならない、と出ていたのです。↓

↑ 柱と柱の間隔が狭い場合も広い場合も、いずれも場合でも、筋交いは柱・土台の交点と柱・梁の交点を結ぶように取り付けるというもので、(株)一条工務店がおこなっていた筋交いの取り付け方と同じです。
さて、2冊の本、いずれも、特定の建築会社のカタログとかではなく建築学科とか農学部で木質建材が専門とかの大学教授といった肩書の人が書いた本に異なる説が書かれていて、在来木造のいくつかの工事現場に行ってみても、両方の施工があるとなると、いったい、これはどう考えたものだろうか、どちらが正しくてどちらが間違っているのか、どちらでもいいのか? ・・・これ、考え出すと今晩寝られなくなっちゃうね・・・なんて私は思った。思いませんか? 特に在来木造で建てている住宅建築業の会社に勤めている者として、営業の仕事についていてお客様と話をする者としては、お客様から尋ねられることだってありそうでしょ。どう答えるべきでしょうか? なんだか、今晩、寝られなくなっちゃうね・・・・て思いませんか? ・・・ところが、私などは気になりだすと、それでも疲れていると寝ますが、それでもやっぱり気になるのです・・が、(株)一条工務店の従業員には気にならない人というのがいたらしいのです。
[第704回]《「帝国大学の学士様御用達」だっただけに、入りやすいと言い難いアプローチと入口の学士会館(神保町)。ソ連映画をハリウッドに持って行きたい? 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201906article_a5e86fc3e4.html で、ゴーリキーの小説『マカール=チュードラ』を基にしたらしい旧ソ連の映画『ジプシーは空に消える』(⇒《ニコニコ動画―ジプシーは空に消える その1 字幕》https://www.nicovideo.jp/watch/sm8279337 )の冒頭の登場人物の会話を引用しました。
《 「バカと利巧じゃどっちが賢い?」
「バカ(дурак)の方さ。疑いを持たんからな
智恵がありぁ、悲しみも多い」 》
どうも、(株)一条工務店という会社に勤めるには、「疑いを持たん」という「バカ(дурак ドゥラーク)」の方が賢いみたいです。私は、在来木造の住宅建築業の会社に勤めたからには、木構造について最低限のことは理解した上で営業の仕事はやるものだと思ったし、(株)一条工務店が入社後に新入社員に学習用に新卒入社社員には供与、中途入社社員には約1ヶ月限定で貸与して読ませた木造住宅産業協会編『木造住宅営業マニュアル』の作者・編集者もそう考えていたようですが、(株)一条工務店のオーナー経営者というのはそうではなく、きっちりと理解せずに、「一条の家は構造がしっかりしていますよ」と実際にそうであるのかどうか理解もせずにいいかげんなことをワアワア言うヤツというのが好きだったらしいのです。2000年頃でしたが、栃木県佐野市の営業所に勤務していた時、来場客のお宅を訪ねると、御主人から言われたのが、「〇〇さんは、説明をする時に、常に、このやり方だとこういう長所があるがこういう問題もある、こちらの方法だとこういう長所があるがこういう問題がでてくる、そういったことを考えて自分の所はこちらのやり方を採用している、というそういう話し方をする。だから、聞く側は、最終的にどこに頼むかにかかわらず、〇〇さんの話を聞くと、なるほど、そういうことかと思うし、話が参考になるし、だから、聞きたいという気持ちになる。それで、次の段階で、同じ家を建てるのならこういう人と一緒に建てた方がいい家ができるに決まってる・・と思うようになる。今まで、ここに何社もの会社の何人もの営業が来たのですが、〇〇さんだけですよ、そういう話し方をする人は。これまで、ここに来た人間は、どいつもこいつも、ともかく、自分の所のものはいいですよお、いいですよおと言うばかりで、そんなヤツの言うことなんて聞いても何の役にも立たない。そんなヤツの言うことを聞いても、わかるのは、自分の所の物はいいのだと言いたいということと自分の所で契約してもらいたいというそれがわかっただけだ。だから、そんなヤツの話なんて聞きたいとも思わない」と言われたことがありました。残念ながら、その方は、そう言って私を高く評価してくださったものの、「中より上」の価格帯の(株)一条工務店では建てる予算がなく、契約いただくことはできませんでしたが、その方と同様のことを言ってもらったことは何度もあります。ところが、(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫などはそういうのが嫌いらしいのです。そうではなく、天野は佐野市の展示場にいた時に見込客の方が言われた「ともかく、自分の所はいいですよおとワアワア言うだけのヤツ」というのが好きらしかった。
よく、言いますね、「会社の上役が喜ぶことをするのではなく、お客様が喜ぶことをしましょう」・・・て。1980年代後半、小堀住研(株)〔⇒エスバイエル(株)・・・→(株)ヤマダエスバイエルホームズ⇒(株)ヤマダホームズhttps://yamadahomes.jp/products/index.html 〕の本社での新入社員研修の時にそう言われました「ここの会社はこういうことを言うのか。いい会社なんだな」とその点は評価したのでしたが、入社してしばらくすると、どうも、そういう意識がない人というのが「上役」にならせてもらっている人にいるようだと気付きだしたのでした。「お客様の喜ぶこと」ではなく自分が喜ぶことをやってほしがる人というのがいるようだ、と。そういう会社というのは、実は日本にけっこうあるのかもしれませんね。そういうのを何度か経験すると、「上役の喜ぶことではなくお客様の喜ぶこと」をやると、会社からひどい目に合わされると学ぶと、いくら、「上役が喜ぶことをやるのではなく、お客様の喜ぶことをしましょう」とか「研修」でナマ言われても、あほくさい! 会社から苛められるために勤めてるのと違うわ、給料もらうために勤めとるんじゃい、「上役の喜ぶこと」をやって会社がつぶれても、知ったことか! とか思うようになってしまうのかもしれません。悲しいことです・・・が、そんな会社はけっこうあるようです。
・・・で、(株)一条工務店という会社は「質問するとよくない会社」でした。私は、最初、それを知らなかったのです。その会社に入社してそれほど経たない者は、まず、その会社とその会社の周囲の業界の状況について理解しないといけませんから、だから、「これはどうなのだろうか?」と思えば質問するべきで、質問して理解しようという姿勢がある人間と、そんな姿勢のない人間なら、質問して理解しようという姿勢のある人間の方を会社の経営者は高く評価してくれるはずだとおとぎ話みたいなことを思っていたのでした。ところが、(株)一条工務店はそういう会社ではなかったのです。
「すじかい」は「筋交い」と書いたものと「筋違い」と書いたものと2通りの書き方のものを見ますが、「筋違い」では「すじちがい」とも読めますし、日本語として「すじちがい」の意味で「筋違い」と書いて使うこともありますから、紛らわしので私は基本的には「すじかい」は「筋交い」の方の漢字を使うことにしています。
その「筋交い」の入れ方について、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』(鹿島出版会)が述べていた、柱と柱の間隔が広い場合、幅6尺(1820mm)の場合などでは、筋交いは1階ならば土台・柱の交点に近い土台と土台・梁の交点に近い梁の部分、2階ならば、梁・柱の交点に近い梁と梁・柱の交点に近い梁の部分を結ぶように取り付け、柱と柱の間隔が狭い場合、幅3尺(910mm)の場合などは、1階ならば土台・柱の交点に近い柱と梁・柱の交点に近い部分の柱、2階ならば梁・柱の交点に近い柱と梁・柱の交点に近い部分の柱に取りつけるという、取りつける位置が土台・梁なのか柱なのかという違いは、これは、おそらく、筋交いという斜め材の耐力壁は適切な傾きで取りつけられてこそ効果を発揮するものなので、あまり立ちすぎても効果はないし、寝すぎても効果はないということから、柱と柱の間隔が広い場合には土台か梁にとりつけ、柱と柱の間隔が狭い場合には柱にとりつけるとしたものでしょう。
高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』(鹿島出版会)では、柱・梁か柱・土台の交点に近い部分の柱か土台・梁に筋交いを取り付けるとしていたのに対し、杉山英男『デザイナーのための木構造』(彰国社)では、柱と柱の間隔がどうであるかにかかわらず、1階ならば柱・土台の交点と柱・梁の交点を結ぶように、2階ならば柱・梁と柱・梁の交点を結ぶように取り付けるとしていた、この2つの本の著者の見解の違いというのは、これは、おそらく、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』(鹿島出版会)の方は、かつて、多くの個人大工・工務店がおこなっていた、土台・梁か柱の一部を欠き込んでそこに筋交いを一部分入れ、土台・梁か柱の欠き込んだ部分に入れた筋交いを、筋交いと土台・梁か筋交いと柱が引っ張りの力を受けた時でもはずれないように釘かビス(ねじ釘)で緊結するという方法をとる場合の取り付け方のことで、で、杉山英男『デザイナーのための木構造』(彰国社)が述べていたのは、柱や土台・梁を欠き込むことはせず、柱・土台の交点、柱・梁の交点に、(株)一条工務店が使用していたような「筋交いプレート」というボックス型の金物で、筋交いと柱・土台か柱・梁とを緊結する方法をとるか、もしくは、その頃、1992年頃の住友林業(株)がおこなっていたような、柱・土台、柱・梁と筋交いの外側から平金物(平らな金物)を筋交いと柱・土台、柱・梁に打ち付けて、引っ張りの力が加わった場合でもはずれないようにするという方法をとる場合のことを述べていたものと思われます。
筋交いを柱・土台、柱・梁と緊結するためということなら、柱か土台を欠き込んで筋交いを入れるようにした方が、他の条件が同じならば、緊結される度合いは大きいと思われますが、土台はまだしも、柱というものはできる限り削らない方がいいもので、削ればその部分は削った分だけ弱くなります。もっとも、1階と2階の境目の部分で柱が梁桁材と交わる部分では柱に穴をあけて梁をつっこんでいるわけですから、それを考えると筋交いを柱と緊結するためにいくらか柱を欠き込んだとしても、それは考えられる話でもあります。柱と梁を緊結する方法も、これもまた、最近では「金物工法」と呼ぶ会社もあるようですが、もともとは、在来木造では柱と梁は木を刻んで組み合わせることでできた構法で、金物を矢鱈と使う大工というのは大工としてのレベルが低いと評価された時代もあったのですが、相当太い柱を使用しておれば別ですが、そうでなければ、柱を欠き込むとその部分が弱くなるということで、優れた金物があるのならば、むしろ、柱を欠き込んで梁を入れるのではなく、すべて、金物で柱と梁を緊結するようにした方がいいという判断で建てている在来木造の会社も出てきています。
柱を傷めないようにということなら欠き込まない方がいいのでしょうけれども、筋交いと柱、筋交いと土台・梁をより強く緊結するためということならば、「突きつけ」で釘やビス(ねじ釘)でとめるのでは、地震や台風で力が加わった時、柱・土台と柱・梁の内側に入れる「圧縮筋交い」は引っ張りの力が加わった場合にはずれてしまうおそれがあり、いったん、筋交いがはずれてしまうと、はずれてしまった筋交いは、次に圧縮方向の力が加わった場合も役立たず、その結果、建物が倒壊することにつながります。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)や木質パネル構法が筋交い式木造より地震・台風に強いと言われた理由の1つとしてこの点があります。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)では耐力壁としての合板を枠材に釘で何か所もで接合し、木質パネル構法では合板と枠材を工場で接着剤で接合して「パネル」として工事現場に運びますから、耐力壁に地震や台風で力が加わった場合でも、筋交い式木造のように筋交いと柱・土台、柱・梁との接合点に力が集中することはなく、筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁が引っ張り力が加わった時にはずれてしまうという在来木造の筋交い式木造(「戦後型木造」)の弱点がなかったのです。
筋交い式木造で建てる業者としては、その弱点をどう克服するかが大きな問題です。そのひとつが、柱か土台・梁の一部を欠き込んで、そこに筋交いを入れて固定し、その上で釘かビス(ねじ釘)を筋交いから柱もしくは土台・梁に入れて引っ張り力が加わってもはずれないようにするか、その頃、1992年頃の住友林業(株)が施工していたように、柱・土台の交点、柱・梁の交点に突きつけで筋交いを入れた上で、外側から平金物を筋交いと柱・土台に打ち付けて固定するか、(株)一条工務店がおこなっていたように、ボックス型の筋交いプレートで筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁に取り付けて、筋交いが柱・土台、柱・梁から引っ張り力が加わった場合でも離れないようにするかであったのです。
その頃、雑誌などに掲載された「地震などの被害にあった木造の倒壊現場の写真」を見ると、筋交いがはずれて効かなくなり倒壊したらしく、筋交いが柱・土台、柱・梁からはずれた写真というのをよく見ました。どうも、在来木造の筋交い式木造(「戦後型木造」)で、筋交いを柱・土台、柱・梁にその一部を欠き込んで筋交いを入れて、そこに釘かビスを打ち込んで引っ張り力に耐えるという方法では、大きな地震にあった場合などでは、はずれてしまうことがあるようで、その写真が掲載されていたようでした。
その頃の住友林業(株)https://sfc.jp/ie/ がおこなっていた柱・土台、柱・梁と筋交いの交点に外側から平金物(平らな金物)を打ちつけて筋交いに引っ張り力が加わった場合にはどうなのか、(株)一条工務店がおこなっていたボックス型の筋交いプレートで筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁を緊結する方法だとどうなのか、というのは、それはそういう金物を使用しての施工からそれほど経っていないことからか、1992年頃においては実例がまだそれほど出ていなかったようです。
柱もしくは土台・梁を欠き込んでそこに筋交いを入れ、筋交いから柱もしくは土台・梁に釘かビス(ねじ釘)を打ち込んで引っ張り力にも耐えるようにするという方法では、ある程度以上の地震が来た場合などには心もとないらしい・・と雑誌などの記事や掲載の写真を見ると思ったのですが、今度は、その頃の住友林業(株)がおこなっていた平金物を外側から筋交いと柱・土台、筋交いと梁に打ち付けるという方法は効果があるのか、(株)一条工務店がおこなっていたボックス型の筋交いプレートだと効果があるのか、その2つのやり方ではどちらがより効果があるのかないのか・・という点についてはよくわからなかった。
この、ある程度以上の大きさの地震や台風にあった場合、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)では合板を何か所もで枠材に釘でとりつけており、木質パネル構法の場合には合板を枠材に工場で接着剤でとりつけているので、筋交い式木造のように1点に力が集中するということはなく、引っ張り力が加わった時にはずれるということもまずないのに対し、筋交い式木造では筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁の接合部で引っ張り力が加わった時にはずれるおそれがあるという問題については、これにきっちりと対応策をとっているのかどうかは筋交い式木造という構法の大きな問題でした。
現在では、住友林業(株)も筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁との外側から平金物を打ちつけてとめるという方法ではなく、(株)一条工務店と同じボックス型の筋交いプレート(↓ みたいの)を使用しているようですが、
↑の箱型の筋交いプレートとその頃の住友林業(株)がおこなっていた施工の柱・筋交いもしくは土台・筋交い、梁・筋交いの交点に外側から平金物を両方に打ち付けるという方法では、どちらがより効果があるのか、という点については、よくわからなかったので、それで、質問すると答えてもらえるだろうと思って、(株)一条工務店の先輩社員に(年齢も私より上の人もおれば、年齢は私より若くても同社の社歴では私より古い社員に)質問したのです。ところが、誰に尋ねてもまともに答えてくれないのです。さらに、そのうち、営業本部長で東京営業所長・松戸営業所長を兼任していた天野隆夫から、「そんなによそがいいなら、よその会社に行けよ」などと言われてしまった。なんで、そんな話になる? 住宅建築業の会社に勤務して、営業の仕事をするならば、お客さまとそういう話をしないといけないはずなのです。特に、その頃の東京圏においては(株)一条工務店はまったく無名の会社であり、知名度・認知度において大きく勝る住友林業(株)とでは、最初の出発点で条件が大きく違ったわけであり、ボクシングのタイトルマッチでは挑戦者は「引き分け」ではタイトルは奪えないのと同様、最初の出発点での評価が低い会社の営業は、最初の時点での評価に勝る競合相手に勝とうとするなら「引き分け」ではだめで、こちらの方がいいのだとアピールできるようでないといけない。だから、実際にどうなのかを理解して説明できるようにしておかないといけない。だから、質問しているのに、誰もまともに答えてくれなかったのです。まともに答えないかわりに、「〇〇がこんなこと言ってましたよ」と営業本部長に報告する「忠臣」がいたのかもしれません。 そういう「忠臣」の言うことを聞いて、営業本部長の天野隆夫は「そんなによそがいいなら、よその会社に行けよお」とか私に言ってきたという可能性は低くなさそうです。(株)一条工務店のオーナー経営者はそういう「忠臣」が大好きです!
最近では、住友林業(株)も、その頃とは違って(株)一条工務店と同じボックス型の筋交いプレートを使用するようになり、在来木造で建てる会社はハウスメーカーから個人大工・工務店を通じて、ボックス型の筋交いプレートを使うのが普通になってきました。新たに、柱と土台、柱と梁の両側にとりつけるのではなく、筋交いと柱にだけつけるタイプの筋交いプレートというものもでてきました。アイダ設計https://www.aidagroup.co.jp/ はそのタイプを使っているようです。これはどちらがいいのかというと、地震や台風で引っ張り力が加わった場合を考えると、筋交いを柱にだけつけるよりも柱と土台・柱と梁の両側に取り付けた方が好ましいと思われますが、これはどちらが効果があるかという点よりも、柱にだけつけるタイプの方が取り付けしやすいということがあるらしい。アイダ設計は低価格のものを主として建てている会社ですから、筋交いを柱と土台・柱と梁につけるタイプの筋交いプレートでなくても、筋交いを柱とだけ緊結するタイプの筋交いプレートでも効かないわけではないので、それで、取り付けの手間の方を優先して考えて筋交いを柱とのみ緊結するタイプの筋交いプレートを選択したのではないでしょうか。新華ハウジング(有)〔千葉市中央区鵜の森町。2013年に正式に倒産〕は、筋交いを柱・土台、柱・梁に緊結するタイプの筋交いプレートと柱とのみ緊結するタイプの筋交いプレートをまぜて使っていましたが、なぜ、2種類のものを使うのかというと、それは「大工まかせだったから」か、「他の工事現場で余ったやつを使っていたから」か、なんかそんなところではないかと思います。
多数派になったからといってそれが正しい、それが好ましいと決まったわけでもありません。かつては、床下換気口を基礎の一部分に作って床下の換気をはかるのが普通で、「ネコ土台」と言って、基礎と土台の間に木をはさんでそこで通風をとる方法で施工する個人大工・工務店もあったものの少数派でしたが、最近では、「基礎パッキン」と言って樹脂製の通風をはかるためのものを基礎と土台の間にはさみ、それで床下の換気をはかる方法をとる会社が多くなってきました。しかし、理屈では床下換気口は基礎の下の方ではなく上の方にあけた方がいいと言われてきたのですが、はたして、基礎パッキンの方法で実際に床下換気ができるのか、基礎パッキンの樹脂の耐久性というのは大丈夫なのか、基礎パッキンの場合、柱が上に載る部分でも筋交いの下端が土台にとりつく部分でも基礎パッキンがあることになるが、基礎パッキンの強度は大丈夫なのか、そのあたりを考えると、はたして、床下換気口を基礎の一部分に造る方法に比べて基礎パッキンを基礎と土台の間にはさむ方法は本当にいいのだろうか、と思ったりします。・・実際には、どちらがいいかということよりも、基礎に床下換気口を開ける方法より基礎パッキンの方法の方が施工が楽だから・・なんてことは、可能性としてありそうな気がしないでもありません。
1992~1993年頃、個人大工・工務店の工事現場を見ると、筋交いは柱もしくは土台・梁を欠き込んで釘もしくはビス(ねじ釘)を筋交いから柱もしくは土台・梁に打ち込んでとめるやり方が多く、その頃、「木造住宅施工棟数1位」の住友林業(株)では筋交いを柱・土台、柱・梁の交点に「突きつけ」にして、外側から「平金物」を「筋交いプレート」としてビスを平金物を通して筋交いと柱、筋交いと土台・梁に打ち付けるというという方法で、(株)一条工務店は箱型の筋交いプレートを使い、箱型の筋交いプレートと筋交いをボルトとビス、箱型の筋交いプレートと柱・箱型の筋交いプレートと土台か梁とをビスでとめていたのですが、柱・土台・梁を欠き込んでそこに筋交いを入れて釘もしくはビスを打ち込むという方法は、「地震で倒壊した家」の写真が雑誌などに掲載されたもので、その部分がはずれた家の写真をよく見ましたので、いいといいがたいらしいとわかったものの、外側から平金物を打ちつける方法と箱型の筋交いプレートを使用する方法はどちらがいいのかよくわかりませんでした。だから、そのあたりについて、(株)一条工務店が箱型の筋交いプレートの方を使っているのなら、どういう理由で箱型の筋交いプレートの方がいいのか、ということを知りたかったのです。それを知らないとお客様にも説明のしようがないではありませんか。そうでしょ、違いますか? ところが、質問すると、(株)一条工務店の先輩社員は答えてくれない。答えてくれないだけではなく、私が質問したということを営業本部長に「報告」するヤツがいたようで、営業本部長はそういう「報告」を聞くと、「報告」を入れてくれた「忠臣」の労に報いるために、私に「そんなによそがいいなら、よそに行けよ、おい。こら。よそに行けよ、こら!」とか言うのでした。なんで、そんなこと言われなければならないの?!?
1993年、福島県いわき市の営業所に移籍した時、いわき市の営業所にいたMさんが、いくらかなりともまともなことを言ってくれたのですが、それは、(株)一条工務店が使用していたボックス型の筋交いプレートと住友林業(株)が使用している平金物の筋交いプレートでは、住友林業(株)が使用していた平金物は薄く、(株)一条工務店が使用している箱型の筋交いプレートの方が厚いのです。だから、薄い金物と厚みのある金物では、厚い金物の方が強度がある、というのです。それは確かにそう思えました。Mさんに言われるより前から、実際の工事現場での施工を見ていましたから、(株)一条工務店が使用していた箱型の筋交いプレートは金属に厚みがあるのに対し、住友林業(株)が使用していた外側から貼り付ける平金物はそれより薄かった。だから、その点では厚い物の方が強そうでした。
しかし。筋交いには圧縮方向に力が加わった時に威力を発揮する「圧縮筋交い」と引っ張り方向に力が加わった時に威力を発揮する「引っ張り筋交い」がある・・と木構造の本には書かれているのですが、実際には、在来木造で使用されているのは、たいてい「圧縮筋交い」で、「引っ張り筋交い」は、上棟の後しばらくの間、本筋交いを入れるまでの間に柱・梁の外側から釘でとめる「仮筋交い」は「引っ張り筋交い」になるかと思いますが、そのくらいで、たいてい、本筋交いは「圧縮筋交い」ですが、この「圧縮筋交い」は圧縮方向で力が加わった時には効果があるが、引っ張り方向に力が加わった時には効果はなく、接合部のとめかたがいいかげんであると接合部ではずれてしまうことがあり、はずれてしまうと、次に圧縮方向の力が加わった時にも効かなくなるとされていました。
その「圧縮筋交い」を柱・土台、柱・梁の接合部にとめる金物に、1992年頃、住友林業(株)が使用していた外側から平金物を筋交いと柱・土台・梁を打ちつける方法と(株)一条工務店が使用していた箱型の筋交いプレートで箱型の筋交いプレートと筋交いをボルトとビスで、筋交いプレートと柱もしくは土台・梁とはビスで接合するという方法があったのですが、実物を見ると、箱型のものの方が平金物よりも金属が厚いものを使っており、その点で箱型のものの方が強そうに見えました。しかし、もし、引っ張り力が加わった時、筋交いプレートがついている部分にどういう力の加わり方をするのかということを考えた場合、平金物を筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁にビスで打ち付けた場合には、筋交い部分に加わる引っ張り力に対してそのビスは「せん断抵抗力」で耐えるのに対し、(株)一条工務店が使用していた箱型の筋交いプレートの場合には、ビスの「引き抜き抵抗力」で耐えることになります。一般に、「せん断抵抗力」と「引き抜き抵抗力」とでは「せん断抵抗力」の方が強い、ということはないのか? ・・私はそれを思ったのです。だから、(株)一条工務店は箱型の筋交いプレートを使用してその方がいいのだと言うのであれば、「引き抜き抵抗力」で耐えるものは一般には「せん断抵抗力」より力は弱そうに思えるがそうではないという理由を教えてもらいたい、私が疑問に思ったことは見込客も思うはずであり、見込客にそれをきっちりと説明すればその分だけ契約してもらえる可能性は大きくなり、質問されても答えられないようではその分だけ契約してもらえない可能性が大きくなるはずで、そうである以上は、あらかじめ、答えられるようにしておかないといけないと思い、(株)一条工務店は「引き抜き抵抗力」の方を採用している以上、それがどう強いのか質問すると答えてもらえるだろうと思って先輩社員に質問したのでしたが、ところが、誰もまともに答えてくれず、まともに答えてくれないだけならまだしも、まともに答えないだけでなく、営業本部長に「〇〇がこんなこと言ってましたよ」と「報告」するヤツまで出たようで、なおかつ、営業本部長はそういう「報告」するヤツが大好きで、「そんなによそがいいなら、よそに行けよ、おい。こら!」と私に言い、そして、その営業本部長もまた、まともに説明してくれなかったのでした。営業本部長の天野隆夫がまともに説明してくれないというのは、それはなぜかと尋ねたら、こりぁベンベン♪ それは、「知らないから」だったと思いますが、それにしても、自分が知らないなら「知らない」と言えばいいことであって、「よそがいいなら、よそに行けよ。おい、こら!」とか言うというのはそれはどう考えてもおかしいし、そもそも、そういう「報告」するような「忠臣」を喜ぶ営業本部長というのも、困ったものでした・・・が、(株)一条工務店というのはそういう会社だったのです。
1980年代後半、小堀住研(株)に入社してすぐの新卒新入社員研修で「カタログや営業知識マニュアルを読んで、よくわからないところがあったなら、決してそのままにしないで、あらかじめ、課長か先輩社員に尋ねるか専門部署にきくか、自分自身で調べるかして理解しておくようにし、お客様からきかれた時に答えられないということはないようにしておく」と教えられたのですが、どこの会社においてもあてはまるものもあれば、会社によって異なるものもあるでしょうけれども、私はこれは小堀住研(株)ではあてはまるが(株)一条工務店ではあてはまらないというものではなく、小堀住研(株)でも(株)一条工務店でもあてはまるもののはずだと思い込んでいたのでした・・・が、違った。小堀住研(株)で最初に配属された千葉支店松戸営業一課の課長だったUさんや、その後の松戸営業課の課長の I さんは質問すると答えてくれたし、自分がよく知らないものだと専門の部署にきいてくれたり、他の営業に「・・・を知らないか」と何人かに尋ねてくれたりしたし、質問したことで、「そんなこと言うならよその会社に行けよお」と(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫のようなことは決して言わなかったのです。だから、私はこれはどこでもあてはまることだろうと思いこんでしまった。但し、小堀住研(株)でも配属された営業課によって、そこの営業課長によっても多少違ったかもしれません。それにしても、(株)一条工務店でも、この「よくわからないものは、決してそのままにしないで、上役か先輩社員に質問して理解しておく」というのは間違っていないはずだと私は思いこんでいたし、質問しても誰しも何でも知っているわけではないから知らないことも中にはあるとしても、だからといって、「そんなこと言うなら、よそに行けよ。おい、こら!」とか営業本部長から言われるとは思いもしませんでしたが、(株)一条工務店では質問すると、質問に答えてもらえないだけでなく、私が知らないうちにそれを営業本部長に「報告」されて、「よその会社に行けよ。おい、こら!」とか営業本部長から言われることになる・・というそういう会社だったのでした。自分が知らないなら「知らない」と言えばいいことで、それを言わずに、陰で営業本部長に「報告」するようなヤツというのは、私が上役ならあまりいいように思いませんが、(株)一条工務店の営業本部長はそういうヤカラが好きだったのです。
それだけではありません。1992~1993年頃、(株)一条工務店では「間違いのない家づくり」と題した「構造アプローチブック」というアルバム帳を営業社員に渡し、それで、見込客に構造について説明をして、同業他社よりも(株)一条工務店の施工の方がいいのだとアピールするようにしていました。1993年5月でしたか、千葉県の松戸展示場に入社したばかりの高川(男。当時、20代後半)が、浜松での新入社員向けの研修に参加して戻ってきた時、新入社員向けの研修でも、参加した時によって話の内容はまったく同じではないので、聞いた話を松戸展示場の他の従業員にも話してくれと松戸営業所長を兼任していた営業本部長の天野隆夫が高川に言ったようで、高川が松戸展示場に所属の営業社員に話したことがありました。そこで、高川が(株)一条工務店が使用していたボックス型の筋交いプレートを、「これは、実は住宅金融公庫では使用を認められていなかったのですが、一条工務店では使っていいものだと勘違いして使ってしまい、指摘されて後から大慌てで住宅金融公庫での認定を取ったというものなんです」と話したので、私はそういう話は知らなかったので、「え? そうだったの? 住宅金融公庫で認められていなかったの?」と尋ねたところ、横にいた営業本部長の天野隆夫が「おまえ、黙れ! おまえは口をきくな!」と私に言ったのでした。私は天野隆夫にそのような口をきかれる筋合いはありません! 「おまえ、黙れ!」と言われなければならないのは天野隆夫の方でしょう。
私は、その頃から(株)一条工務店が使用していたボックス型の筋交いプレートというものが、住宅金融公庫が指定している公庫仕様として認められていなかったという話を知らなかったので、それで、「え、そうだったの?」と尋ねたのでしたが、私はそうであったならそう、違うなら違うと事実を事実として知りたかっただけでしたが、なぜ、天野隆夫から「おまえは黙れ!」だの「おまえは、口をきくな!」だのと言われなければならないのか!?! そういう発言について、天野隆夫から今日に至るまで謝罪の言葉がないが、彼は自分は営業本部長だからそういう口をきく権利があると思っていたようだが、むしろ、営業本部長こそそういう口をきいてはならないのではないのか!?!
なぜ、天野隆夫が「おまえは黙れ!」だの「おまえは口をきくな!」だのと言ったのか。私はなんでそういう口をきかれなければならないのか、と相当ショックだったのだが、後からわかった。私の方では、高川は研修で教えてもらってきたことを話していたと思っていたし、その研修で講師役の誰かが確かな話をしてそれを話していたと思い込んでいたので、それで、私は「え、そうだったの?」と私が知らなかった話について尋ねたつもりだったのだが、実際はそうではなく、高川が勝手に思いついた話、高川が作った事を話していたらしい。少なくとも、天野隆夫はそう思ったらしい。だから、事実と違うことを私に指摘されたと天野隆夫は思って、それで、嘘を言った人間の方に「おまえは黙れ!」と言うのではなく、事実でないものを質問して指摘した人間の方に「おまえ、黙れ!」「おまえは口をきくな!」だのと言ったようだった。住宅金融公庫の公庫仕様がどうであったかにかかわらず、天野隆夫はそう思って私に「おまえ、黙れ!」だの「おまえは口をきくな!」だのと言ったようだった。天野隆夫の方こそ口をきかない方が会社のためではないか。そもそも、 普通、事実に基づかない作り話を他の従業員に教えるような男が従業員にいたならば、営業本部長ならば「いいかげんなことを言うのはやめろ」と注意するものだと私は思っていたのだが、ところが、(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫は逆だった。いい加減な話を創作で話していたと天野隆夫が思った者に対して、私は実際には高川が創作で話していたと思ったのではなく、私が知らなかった話を話していたので、「え、そうだったの?」と尋ねたのだったが、天野隆夫は高川が創作で事実にない話をでっちあげて話しているのを私が指摘したと思ったようで、そして、事実にない話をでっちあげて話していると思った人間の方ではなく、それを指摘したと思った人間の方に、「おまえ、黙れ」「おまえは口きくな!」と暴言を吐いたのだった。私は天野隆夫に「おまえ、黙れ」だの「おまえは口をきくな」だのと言われる筋合いはないし、天野隆夫のそのような暴言は人権侵害である。天野隆夫の私に対するそのような暴言については、松戸営業所の人からも、「〇〇さんは本当によく我慢しますねえ。感心しますよ。いくらなんでも、天野次長(その頃は営業本部長の天野隆夫の役職名は「次長」だった)はひどすぎますよ。いくらなんでも、言い返してもいいのと違いますか。上役だからといっても、人間、言っていいことと悪いことがありますよ」と言われたものですが、実際、そうだと思います。初代社長の義理の弟(初代社長の嫁の弟)だということで営業本部長(その頃の役職名は「次長」)にならせてもらっていたようですが、営業本部長であろうが社長の義理の弟であろうが、やっぱり、人間、言って良いことと悪いことがあるはずです・・・が、そういう人が(株)一条工務店の営業本部長だったのです。
(株)一条工務店が使用していた「一条オリジナル筋交いプレート」というボックス型の筋交いプレートですが、「一条オリジナル」と言われると、(株)一条工務店が考え出したもので、他の業者は使っておらず、一般に市販されていないものか・・・と思いそうになりませんか? だから、「住宅金融公庫では認められていなかった」とかいうお話を作ろうとする人間も出てくるようですが、「オリジナル筋交いプレート」なんて言いましても、カナイという建築金物のメーカーが作っていたもので(株)一条工務店が作っていたのではないのです。「オリジナル」て何なんだ? というと、こういう金物のメーカーとかは、ある程度以上まとまって購入してくれる相手だと、サービスでその会社の名前を商品に刻印して渡したりするらしいのです。それで、「一条工務店」とカナイが作ったボックス型の筋交いプレートに刻印されたものを(株)一条工務店は使っていたのです。「アメリカ合衆国のオレゴン州ポートランドに一条U.S.A.という材木会社を持っており、現地で米松(ダグラスファー)を購入して、現地の工場で加工して日本に運んでいる」とも言っていましたし、ビデオには白人の労働者が米松(ダグラスファー)の梁に「一条工務店」と金属の板に穴のあいたものにスプレーをかけて木材に「一条工務店」と書かれる作業をしている姿が映っていましたが、あれも、実際に(株)一条U.S.A.という名前の会社が形式上あるのかどうかわかりませんが、形式上あったとしても、エビソンランバー社というアメリカ合衆国で第2位の材木会社のどこかの部屋に机が1個あるか電話が1本あるかというその程度の「会社」ではないかと思われ、エビソンランバー社が「サービス」で「一条工務店」とスプレーで金枠に吹き付けて印字していたのであろう・・と思えますが、そういう類が「オリジナル」ですよ、「オリジナル」てのは。 筋交いプレートの場合は、カナイの他にもそういう金物を作って販売している会社はありますし、今はインターネットでも出ていますしね。
筋交いプレートについて、「引き抜き抵抗力」で耐えるボックス型の筋交いプレートと、「せん断抵抗力」で耐える平金物によるものとどちらがより効果があるのかという問題については今もよくわからないのだが、現実に最近の在来木造の建物は、ハウスメーカーから工務店・個人大工を通じてボックス型の筋交いプレートを使うのが普通のようになってきており、かつ、かつての柱か土台・梁の一部を欠き込んでそこに筋交いを入れて筋交いから柱か土台・梁に釘もしくはビス(ねじ釘)を打ち込むという方法の施工によるものと違って、ボックス型の筋交いプレートによる施工の建物で、地震や台風の時に筋交いがはずれて倒壊したという話は少ない。ということは、ボックス型の筋交いプレートは効果があるということなのかもしれない・・・・が、しかし、それが効果があるかないかとは別の問題として、「なぜ」「どうして」それがいいのか、ということを説明しようとしない会社、質問すると答えてくれないだけならまだしも、質問すると知らないうちに営業本部長にそれが伝わっていて営業本部長から「よそがいいなら、よそに行け! こら! おい、よそに行けよ、こら!」とか言われる会社というのは、そういううかつに質問できない会社、これはどうなのだろうか? と思っても、尋ねることなく、「いいです、いいです」と言いまくらないと「よそに行けよ」と言われるような恐怖政治みたいな会社というのは、質問すると「よそに行けよ、おい、こら!」と言われ、そういう方法で質問を封じることで「一条の家は同業他社に比べてすべてにわたってこのうえもいい」と従業員に無理矢理言わせる会社というのは、そういう会社の建物を「この上もなくいい」と思えないのか? と言われても、たとえ、「このうえもなくすばらしいと思います」と答えたとしても、それは、たいしていい会社でもないとしても、それでも、辞めて他に行くあてがはっきりとあるわけでなければそこで雇ってもらわないと困る従業員としては、それは「よそに行けよ。こら! おいこら!」と営業本部長に言われるのが嫌だからそう言っただけでしかないのであり、そうやって、どういいのかきっちりと説明するのではなく、脅迫によって「すばらしい」と言わせてやろうという会社の建物というのは、本音としては、そういう物をいいとは思えませんね。これを読んでくださっているあなた、もし、あなたなら、その会社の建物について質問すると答えてもらえるのではなく営業本部長から「よそに行けよ、おい、こら!」と言われる会社の建物というのを、「この上もなくすばらしい」と思えますか?
《15》 一条工務店の工事現場の床下は木屑だらけ、煙草の吸殻だらけ・・・だった。
(株)一条工務店の建物を、構造段階の工事中に見ると、標準布基礎の建物もべた基礎の建物も、床下に木くずがいっぱい溜まっている。それだけではなく、1992年に入社した年や翌1993年などでは、床下に煙草の吸殻もあちらこちらで見かけた。 これは、床を貼る前には掃除してかたずけるのだろうなあ~あ・・・と入社してすぐの頃は思ったのでしたが、いつまでもそのままなので、気づいた時に、箒と塵取りをクルマのトランクから出して掃除したこともあったのですが、それをやると、大工さんが、「あ、それ、後で掃除しとくから」と言って嫌がるのでした・・・が、「後で掃除しとく」かというと、どうも、そうではないようで、そして、せめて、床を貼る前には床下の木くずは片付けてあるのかというとそれも違う。引き渡した後、キッチンにある床下点検口を兼ねている床下収納庫を開けて、床下収納庫の箱を外して見ると、床下一面に木くずが広がっている。「一条工務店の家ほどきっちりと建てられているものはない」と「研修」で教えられたので、これでも、同業他社と比べるといい方だということなのだろうか・・・なんて、一瞬、思ったこともあったのですが、私が小学生の時、1960年代終わりに小堀住研(株)で親が建てた在来木造の家は、床下を見ても、(株)一条工務店の家みたいに床下一面に木くずが散らかりまくっているということはないし、今、住んでいる近所の工務店が建てたらしい建売と思われる在来木造の家も、床下収納庫の箱をはずして床下を見ても、(株)一条工務店の家の床下みたいに木くずが散らかりまくっているということはない。
布基礎の場合、床下や家の周囲に木くずや木切れなどを置いておくと、それは白蟻を集めることになるので好ましくないと言われる。(株)一条工務店の場合は、べた基礎・べた基礎W配筋の施工が多かったが、それにしても、木くずをなぜ床下に散らかして床を貼るのか? 会社で掃除機、できれば、工業用掃除機、工業用掃除機の方が高いとけちるのなら家庭用掃除機でもいいから用意して、床を貼る前に掃除機で床下の木くずなどを吸い取るという、そのくらいやったらどうかと思うのだが、それをやらないのが(株)一条工務店だった。
職人というのは、きっちりやるものなのか、いいかんげんなものなのか? これはけっこう難しいと思う。1990年代、福島県の相馬郡の方で建てられ、引き渡しの時、工事にミスが多かったということでお施主様が苦情を言われたお宅で、浜通り地区の「工事責任者」になっていた I 田(男。当時、20代後半)が、お施主様の所に行って、工事担当者のTに「職人のやることだからしかたないよなあ」と話したのを、お施主様のお父さんが聞き、自分自身も職人だったらしいお父さんが「『職人のやることだからいいかげんでもしかたない』とは何だ、その言い方は」と怒られたということがあった。「職人というのは、きっちりとやるのが職人なんだ。いいかげんなのが職人じゃない。『職人のやることだからしかたない』なんて、工事責任者が言ってどうするんだ」と言われたそうだが、それは正論だと思う。但し、正論だとは思うけれども、工事課の人間からすれば、「正論だとは思うけれども、そういうきっちりした職人ばっかりなら苦労しませんよ」と言いたかったかもしれない。中にはそうでもない人もいるかもしれないし、あまり厳しい基準を適用すると、《「単価が安い」一条工務店》では仕事する職人がなくなってしまうおそれもあったのかもしれない。そういうことはあったのかもしれないが、しかし、床下が木くずだらけというのは、それを見てそのまま床を貼るというのは、それはどうかと思う。工事現場用の掃除機を1台、用意すればいいことではないのか?
煙草の吸殻については、これは特に木構造の建物では、火事につながるおそれもあるものであり、「単価」が高いか安いかにかかわらず、物を作る仕事についている人として、工事現場に吸殻を落とすというのは、それは職人としてのプライド、人間としてのプライドとして、工事現場に煙草の吸殻を落とすというのはやめてほしいと思う。この点については、1990年代なかば頃、「工事現場の一角に喫煙所として煙草の灰皿を用意し、その場所以外では喫煙は禁止」としたので、それ以後はそれまでよりは良くなったが、それでも、時々、床下で煙草の吸殻を見ることがあった。職人が喫ったのでないとすると誰なんだ? 営業が工事現場で煙草を吸って床下に捨てたのか? もし、そうならとんでもない営業であろう。工事担当が喫って捨てたのか? もしそうなら、そんな工事担当は工事担当をやめてもらいたい。お施主様が喫って工事現場に捨てたのか? もし、そうなら、営業担当・工事担当はそのお施主様にきっちりと言わないといけない。自分の家と違うのか? 自分の家なら大事にしないといけないのではないのか? お施主様でない見込客を営業が見学に連れていって、そこで見込客が喫って捨てたのか? そういうことをする人をひとさまの家の工事現場に連れて行くべきではないだろう。 いずれにしても、1990年代なかばに、「喫煙は灰皿を用意した敷地の1か所のみとして、建物内での喫煙は絶対禁止」ということにしてからは、建物内、床下での煙草の吸殻を見ることは少なくなったが、近藤路夫が発言した「一条の建物は、どの面を見ても、同業他社に比べてすべてに渡って完璧にいい」のかという基準で見ると、「煙草の吸殻があっちこっちに落ちている」「床下はどの建物でも木くずだらけで、そのまま床を貼っている」(株)一条工務店の建物というのは、その点において、「完璧にいい」とはとても言えるものではなかった。建売の中古を買った我が家でも(株)一条工務店の建物みたいに床下に木くずなんて、ない!
1996年でしたか、福島県いわき市の営業所にいた時、埼玉県の営業所から転勤できた人が埼玉県で契約してもらったお客様の(株)一条工務店で建築中の家が、建築工事中に火事で焼けたということがあった。その担当者が「危なかったあ~あ・・・。いわきに転勤で来てなかったら、埼玉県に今もいたら俺が放火の犯人かと思われるところだった」なんて言うので、なんで、あんたが犯人なの? なんで、営業担当が犯人なの? ・・・と思ったのだが、(株)一条工務店という会社は従業員を信用しない会社であるから、何かと「従業員がやったのと違うか」とか考える会社だったようだ。もしかして、経営者がやったのと違うのか?!? 会社のために滅私奉公して自分を犠牲にしてきた従業員を悪者にしたがる会社が(株)一条工務店である。そういう会社から「防潮堤の費用」と称して浜松市に寄付金もらって大喜びというのが浜松市長で慶應大ア法学部卒の鈴木康友である。
工事中に火災で焼けた場合、そこで使用していて焼けた部材については建築会社の負担で建て直すことになるはずであるが、だから、焼けてもお施主様に迷惑をかけることはないのかというとそういうものではないはずだ。誰しも、自分の敷地で火事なんて起こしてもらいたくないはずである。工事現場の床下に木屑がたまりにたまっているというのも良くないが、ましてや、煙草の吸殻がいっぱい落ちているというのは木を構造材とする建築会社としてはもってのほかである。
これは(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫から聞いた話なので間違いないと思うが、1990年代、千葉県だったか茨城県だったかのJR常磐線のすぐ横の敷地で(株)一条工務店が建築工事中に、工事現場にかけているシートを線路の上に倒し、常磐線の特急「スーパーひたち」を停めた・・ということがあったらしい。それなども、(株)一条工務店の工事現場の管理に真面目さが欠ける、特に経営者に工事管理について真剣さが欠けるからそうなったのである。鉄道に飛び込み自殺をする人があった時、法的には鉄道会社は自殺した人に損害賠償請求できることになっているが、実際には自殺した人の家族に請求するということはしていない場合が多いらしい。鉄道会社も迷惑を蒙ったとしても、それにしても、自ら命を絶った人の家族にさらに損害賠償請求するのはかわいそうだということのようだが、しかし、JR東日本は、(株)一条工務店には請求してやった方がいいと思う。そうでないと、(株)一条工務店の経営者はちっとも反省しないから。請求してやるべきです。
「一条工務店の建物は、同業他社の建物に比べてすべての面に渡ってこの上もなくすばらしい」という近藤路夫の主張にたいする反証を、いくつかあげてきましたが、(株)一条工務店の建物というのはいいところがまったくないわけではないのに、なぜ、そのようなことを言いたがるのか言わせたがるのかと思ったのですが、そういう人間が好きな経営者の会社だったということなのかもしれません。
「反証」である以上、ひとつでもあげれば反証をあげたことになるはずですが、すでにいくつかあげましたが、まだまだ、「反証」としてあげることができるものはいっぱいあるのですが、浜松営業とはどういうものかという課題において、きりがないので、「一条工務店の建物は、同業他社にくらべてすべての面にわたって完璧にすばらしい」という近藤路夫の発言に対する反証は、とりあえず、あと2つか3つくらいに留めて、次に進みたいと思います。 次回は、その「あと2~3」のひとつを述べます。
(2019.7.15.)
★ (株)一条工務店の浜松営業はどんな連中か。
【1】 (株)一条工務店の浜松の営業とはどういう連中か【1/ 】+遠州人の特徴 「渋谷て言ったら、小岩の東の方だらあ」 「東京駅から大手町駅に行くにはタクシーに乗るのが一番だらあ」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_1.html
【2】 (株)一条工務店の浜松営業とはどういう連中か【2/ 】ダンピング浜松・名古屋。浜松は東なのか西なのか。「悪くないと思った」と言うと気に入らない人。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_2.html
【3】 「浜松でいいもの」は東京人に?プレカット工場はプレカットせず出荷した? 住友林業は機械プレカットしているのに、「『住友林業はプレカットしてないでしょ』でそれだけで売れる」と言い張る浜松流オリジナル営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_3.html
【4】 集成材vsムク材。対住友林業は楽勝か難敵か https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_4.html
★ 「一条工務店の建物は完璧にすばらしい」「一条工務店の建物には問題点はまったくない」の反証
反証1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_5.html
【C】-4 《1》 床下換気口の真上の位置に柱が載っている。
《2》 柱の下に基礎がない。
《3》 筋交いと換気扇の穴の位置がぶつかり、筋交いを切断している。
反証2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_6.html
【C】-5 《4》 筋交いが片方の向きばかり。
《5》 寸法違いの丸太梁をそのまま入れる。工務課が工務課として機能していない。
反証3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_7.html
【C】-6 《6》 断熱材の室内側防湿層を破る。
《7》 断熱材の入れ方不適切。
《8》 やっていないのにカタログに書かれている「エアーフローシステム(壁体内換気)」
反証4 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_8.html
【C】-7 《9》 ヘルメット非着用・吊荷真下作業・無資格者玉掛作業。
反証5 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_9.html
【C】-8 《10》 「施工ミス」「施工不良」「間違った施工」と浜松の営業が言い、会社が作成したアルバム帳に写真入りで記載されている小さい束石の施工を東京都でやっている。大きい束石でも端に床束が載る。床束が束石から浮いている。
反証6
【C】-9 《11》-1 擁壁と基礎のとりあい について工務課(工事担当)が打合せを拒否。(株)一条工務店の東京工務課は深基礎ができないの? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_11.html
反証6-2
【C】-10 《11》-2https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_12.html 深基礎の見積もりを計上し、深基礎の施工のはずが、どうも、そうなっていなかった可能性が小さくない。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_12.html
反証7 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_1.html
【C】-11 《12》 地盤調査・地盤補強は要ると言いたいのか要らないと言いたいのか。ある時を画して正反対を平気で言う会社。
反証8 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_2.html
《13》「一条の家は完璧にすばらしい」の反証8.嘘の多い会社。土台は自社で注入してない。見学会限定の大道芸他
反証9 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_4.html
《14》 出過ぎた口きく設計、学んだ者に学んでいない者に服従しろと言う本部長
反証10 〔今回〕
《15》 「引き抜き抵抗力」による「箱型筋交いプレート」は「せん断抵抗力」による「プレート型筋交いプレート」より、なぜ、いいのか? 質問しても答えてくれない先輩社員、質問すると営業本部長に「報告」されて「よそに行けよ」と言われる会社。
《16》 一条工務店の建物の床下には木屑がいっぱい。煙草の吸殻もあった。

これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識

デザイナーのための木構造

ソヴィエト旅行記 (光文社古典新訳文庫)
↑ アンドレ=ジッドが『ソビエト連邦旅行記』(2019.国分俊宏訳。光文社古典新訳文庫)で指摘しているスターリン政権時代のソ連って、今の日本にもあてはまるものがけっこうありそうですし、なんだか(株)一条工務店みたいだな・・なんて思うものもありました・・。うかつなことを口にすると危ない、ろくでもない人間が尊重され昇進する・・なんて、(株)一条工務店みたいだな・・・。
《15》 「引き抜き抵抗力」の筋交いプレートと「せん断抵抗力」によるものはどちらが強いのか、等、質問すると答えてもらえないだけでなく、「よその会社に行けよ」と言われる会社。 カナイの金具を「公庫で認められていなかった」とでまかせ。質問すると「おまえは口きくな」と言う営業本部長。質問するとよくない会社。
在来木造で筋交いを耐力壁に使用する場合、力が接合点に集中するという問題があります。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)や木質パネル構法の場合には耐力壁は合板で、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)の場合は釘で何か所もで接合、木質パネル構法では接着剤で全体で接合することになるのに対し、筋交いという線の耐力壁の場合は力が接合点に集中することになり、又、合板などの面の耐力壁の場合には方向性はなく、どちら向きの力にも役立つのに対し、筋交いという斜め材の耐力壁の場合には役立つ方向とそうでない方向がある。
柱・土台・梁の内側に筋交いを入れるという「圧縮筋交い」という入れ方で筋交いという斜め材の耐力壁を使用した場合、圧縮方向に力が加わった場合は役立ちますが、引っ張り方向に力が加わった場合には役立たず、その際、接合がいいかげんであるとはずれてしまうことになり、いったんはずれると、はずれた筋交いは圧縮方向に力が加わった場合にも役立たないことになります。だから、「圧縮筋交い」の筋交いを耐力壁とした在来木造の場合、合板など面の耐力壁と違って、
(1)筋交いの向きを適切にいれるという点と、
(2)筋交いに引っ張り方向の力が加わった時に、接合部においてはずれないようにする対策というのが大事
だということになります。
在来木造で耐力壁に筋交い(すじかい)という斜め材を使用する場合、筋交いは「柱・土台」「柱・梁」のどの位置にとめるべきなのか。これについて、1992年度、私が(株)一条工務店に入社した年に読んだ本には2つの別の説が出ていたのです。
ひとつは、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』( 鹿島出版会)で、これには、筋交いを入れる幅が広い場合(幅が6尺〔1間〕の時など)には、1階の場合、下端は柱と土台の交点に近い土台、上端は柱と梁の交点に近い梁に接合する、筋交いを入れる幅が狭い場合(幅が3尺〔半間〕の時など)は1階の場合、下端は柱と土台の交点に近い柱、上端は柱と梁の交点に近い柱に取り付けると出ていたのです。↓

ところが、(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ の建築現場に行って見ると、(株)一条工務店の工事現場では、筋交いは、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』(鹿島出版会)が述べている↑の図の取り付け方ではなく、柱と柱の間隔が広い場合も狭い場合も、柱と土台・柱と梁の交点の部分に筋交いを取り付けていたのです。
それで、私は、(株)一条工務店の場合、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』( 鹿島出版会)とは別の考え方があるのかと思い、まず、東京展示場(江東区潮見)で「リーダー」で主任になっていた「一級建築士の宮崎さん」にそれを質問したのですが、どうも、きっちりと答えてくれない。それで、さらに他の何人かに質問したのですが、誰も答えてくれなかったのです。答えてくれないということは、何かまずいことをやっている、あんまり言いたくないことをやっているから、だから、答えられないのだろうか・・・? と思いませんか? 在来木造の同業他社の工事現場、個人大工・工務店の工事現場をのぞいてみると、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』(鹿島出版会)が述べていた位置に筋交いをつけていた工事現場と(株)一条工務店がとりつけていた柱・土台の交点と柱・梁の交点を結ぶ取り付け方をしていた所と両方がありました。これはどちらがいいのだろうか、どちらかが正しくどちらかが間違っているのだろうか、どちらでもいいのだろうか・・・とずいぶんと考えました。
ところが、さらに、杉山英男『デザイナーのための木構造』( 彰国社)を読むと、これには、筋交い(すじかい)は、必ず、柱と土台、柱と梁の交点の部分に接合させなければならない、と出ていたのです。↓

↑ 柱と柱の間隔が狭い場合も広い場合も、いずれも場合でも、筋交いは柱・土台の交点と柱・梁の交点を結ぶように取り付けるというもので、(株)一条工務店がおこなっていた筋交いの取り付け方と同じです。
さて、2冊の本、いずれも、特定の建築会社のカタログとかではなく建築学科とか農学部で木質建材が専門とかの大学教授といった肩書の人が書いた本に異なる説が書かれていて、在来木造のいくつかの工事現場に行ってみても、両方の施工があるとなると、いったい、これはどう考えたものだろうか、どちらが正しくてどちらが間違っているのか、どちらでもいいのか? ・・・これ、考え出すと今晩寝られなくなっちゃうね・・・なんて私は思った。思いませんか? 特に在来木造で建てている住宅建築業の会社に勤めている者として、営業の仕事についていてお客様と話をする者としては、お客様から尋ねられることだってありそうでしょ。どう答えるべきでしょうか? なんだか、今晩、寝られなくなっちゃうね・・・・て思いませんか? ・・・ところが、私などは気になりだすと、それでも疲れていると寝ますが、それでもやっぱり気になるのです・・が、(株)一条工務店の従業員には気にならない人というのがいたらしいのです。
[第704回]《「帝国大学の学士様御用達」だっただけに、入りやすいと言い難いアプローチと入口の学士会館(神保町)。ソ連映画をハリウッドに持って行きたい? 》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201906article_a5e86fc3e4.html で、ゴーリキーの小説『マカール=チュードラ』を基にしたらしい旧ソ連の映画『ジプシーは空に消える』(⇒《ニコニコ動画―ジプシーは空に消える その1 字幕》https://www.nicovideo.jp/watch/sm8279337 )の冒頭の登場人物の会話を引用しました。
《 「バカと利巧じゃどっちが賢い?」
「バカ(дурак)の方さ。疑いを持たんからな
智恵がありぁ、悲しみも多い」 》
どうも、(株)一条工務店という会社に勤めるには、「疑いを持たん」という「バカ(дурак ドゥラーク)」の方が賢いみたいです。私は、在来木造の住宅建築業の会社に勤めたからには、木構造について最低限のことは理解した上で営業の仕事はやるものだと思ったし、(株)一条工務店が入社後に新入社員に学習用に新卒入社社員には供与、中途入社社員には約1ヶ月限定で貸与して読ませた木造住宅産業協会編『木造住宅営業マニュアル』の作者・編集者もそう考えていたようですが、(株)一条工務店のオーナー経営者というのはそうではなく、きっちりと理解せずに、「一条の家は構造がしっかりしていますよ」と実際にそうであるのかどうか理解もせずにいいかげんなことをワアワア言うヤツというのが好きだったらしいのです。2000年頃でしたが、栃木県佐野市の営業所に勤務していた時、来場客のお宅を訪ねると、御主人から言われたのが、「〇〇さんは、説明をする時に、常に、このやり方だとこういう長所があるがこういう問題もある、こちらの方法だとこういう長所があるがこういう問題がでてくる、そういったことを考えて自分の所はこちらのやり方を採用している、というそういう話し方をする。だから、聞く側は、最終的にどこに頼むかにかかわらず、〇〇さんの話を聞くと、なるほど、そういうことかと思うし、話が参考になるし、だから、聞きたいという気持ちになる。それで、次の段階で、同じ家を建てるのならこういう人と一緒に建てた方がいい家ができるに決まってる・・と思うようになる。今まで、ここに何社もの会社の何人もの営業が来たのですが、〇〇さんだけですよ、そういう話し方をする人は。これまで、ここに来た人間は、どいつもこいつも、ともかく、自分の所のものはいいですよお、いいですよおと言うばかりで、そんなヤツの言うことなんて聞いても何の役にも立たない。そんなヤツの言うことを聞いても、わかるのは、自分の所の物はいいのだと言いたいということと自分の所で契約してもらいたいというそれがわかっただけだ。だから、そんなヤツの話なんて聞きたいとも思わない」と言われたことがありました。残念ながら、その方は、そう言って私を高く評価してくださったものの、「中より上」の価格帯の(株)一条工務店では建てる予算がなく、契約いただくことはできませんでしたが、その方と同様のことを言ってもらったことは何度もあります。ところが、(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫などはそういうのが嫌いらしいのです。そうではなく、天野は佐野市の展示場にいた時に見込客の方が言われた「ともかく、自分の所はいいですよおとワアワア言うだけのヤツ」というのが好きらしかった。
よく、言いますね、「会社の上役が喜ぶことをするのではなく、お客様が喜ぶことをしましょう」・・・て。1980年代後半、小堀住研(株)〔⇒エスバイエル(株)・・・→(株)ヤマダエスバイエルホームズ⇒(株)ヤマダホームズhttps://yamadahomes.jp/products/index.html 〕の本社での新入社員研修の時にそう言われました「ここの会社はこういうことを言うのか。いい会社なんだな」とその点は評価したのでしたが、入社してしばらくすると、どうも、そういう意識がない人というのが「上役」にならせてもらっている人にいるようだと気付きだしたのでした。「お客様の喜ぶこと」ではなく自分が喜ぶことをやってほしがる人というのがいるようだ、と。そういう会社というのは、実は日本にけっこうあるのかもしれませんね。そういうのを何度か経験すると、「上役の喜ぶことではなくお客様の喜ぶこと」をやると、会社からひどい目に合わされると学ぶと、いくら、「上役が喜ぶことをやるのではなく、お客様の喜ぶことをしましょう」とか「研修」でナマ言われても、あほくさい! 会社から苛められるために勤めてるのと違うわ、給料もらうために勤めとるんじゃい、「上役の喜ぶこと」をやって会社がつぶれても、知ったことか! とか思うようになってしまうのかもしれません。悲しいことです・・・が、そんな会社はけっこうあるようです。
・・・で、(株)一条工務店という会社は「質問するとよくない会社」でした。私は、最初、それを知らなかったのです。その会社に入社してそれほど経たない者は、まず、その会社とその会社の周囲の業界の状況について理解しないといけませんから、だから、「これはどうなのだろうか?」と思えば質問するべきで、質問して理解しようという姿勢がある人間と、そんな姿勢のない人間なら、質問して理解しようという姿勢のある人間の方を会社の経営者は高く評価してくれるはずだとおとぎ話みたいなことを思っていたのでした。ところが、(株)一条工務店はそういう会社ではなかったのです。
「すじかい」は「筋交い」と書いたものと「筋違い」と書いたものと2通りの書き方のものを見ますが、「筋違い」では「すじちがい」とも読めますし、日本語として「すじちがい」の意味で「筋違い」と書いて使うこともありますから、紛らわしので私は基本的には「すじかい」は「筋交い」の方の漢字を使うことにしています。
その「筋交い」の入れ方について、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』(鹿島出版会)が述べていた、柱と柱の間隔が広い場合、幅6尺(1820mm)の場合などでは、筋交いは1階ならば土台・柱の交点に近い土台と土台・梁の交点に近い梁の部分、2階ならば、梁・柱の交点に近い梁と梁・柱の交点に近い梁の部分を結ぶように取り付け、柱と柱の間隔が狭い場合、幅3尺(910mm)の場合などは、1階ならば土台・柱の交点に近い柱と梁・柱の交点に近い部分の柱、2階ならば梁・柱の交点に近い柱と梁・柱の交点に近い部分の柱に取りつけるという、取りつける位置が土台・梁なのか柱なのかという違いは、これは、おそらく、筋交いという斜め材の耐力壁は適切な傾きで取りつけられてこそ効果を発揮するものなので、あまり立ちすぎても効果はないし、寝すぎても効果はないということから、柱と柱の間隔が広い場合には土台か梁にとりつけ、柱と柱の間隔が狭い場合には柱にとりつけるとしたものでしょう。
高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』(鹿島出版会)では、柱・梁か柱・土台の交点に近い部分の柱か土台・梁に筋交いを取り付けるとしていたのに対し、杉山英男『デザイナーのための木構造』(彰国社)では、柱と柱の間隔がどうであるかにかかわらず、1階ならば柱・土台の交点と柱・梁の交点を結ぶように、2階ならば柱・梁と柱・梁の交点を結ぶように取り付けるとしていた、この2つの本の著者の見解の違いというのは、これは、おそらく、高田秀三編『これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識』(鹿島出版会)の方は、かつて、多くの個人大工・工務店がおこなっていた、土台・梁か柱の一部を欠き込んでそこに筋交いを一部分入れ、土台・梁か柱の欠き込んだ部分に入れた筋交いを、筋交いと土台・梁か筋交いと柱が引っ張りの力を受けた時でもはずれないように釘かビス(ねじ釘)で緊結するという方法をとる場合の取り付け方のことで、で、杉山英男『デザイナーのための木構造』(彰国社)が述べていたのは、柱や土台・梁を欠き込むことはせず、柱・土台の交点、柱・梁の交点に、(株)一条工務店が使用していたような「筋交いプレート」というボックス型の金物で、筋交いと柱・土台か柱・梁とを緊結する方法をとるか、もしくは、その頃、1992年頃の住友林業(株)がおこなっていたような、柱・土台、柱・梁と筋交いの外側から平金物(平らな金物)を筋交いと柱・土台、柱・梁に打ち付けて、引っ張りの力が加わった場合でもはずれないようにするという方法をとる場合のことを述べていたものと思われます。
筋交いを柱・土台、柱・梁と緊結するためということなら、柱か土台を欠き込んで筋交いを入れるようにした方が、他の条件が同じならば、緊結される度合いは大きいと思われますが、土台はまだしも、柱というものはできる限り削らない方がいいもので、削ればその部分は削った分だけ弱くなります。もっとも、1階と2階の境目の部分で柱が梁桁材と交わる部分では柱に穴をあけて梁をつっこんでいるわけですから、それを考えると筋交いを柱と緊結するためにいくらか柱を欠き込んだとしても、それは考えられる話でもあります。柱と梁を緊結する方法も、これもまた、最近では「金物工法」と呼ぶ会社もあるようですが、もともとは、在来木造では柱と梁は木を刻んで組み合わせることでできた構法で、金物を矢鱈と使う大工というのは大工としてのレベルが低いと評価された時代もあったのですが、相当太い柱を使用しておれば別ですが、そうでなければ、柱を欠き込むとその部分が弱くなるということで、優れた金物があるのならば、むしろ、柱を欠き込んで梁を入れるのではなく、すべて、金物で柱と梁を緊結するようにした方がいいという判断で建てている在来木造の会社も出てきています。
柱を傷めないようにということなら欠き込まない方がいいのでしょうけれども、筋交いと柱、筋交いと土台・梁をより強く緊結するためということならば、「突きつけ」で釘やビス(ねじ釘)でとめるのでは、地震や台風で力が加わった時、柱・土台と柱・梁の内側に入れる「圧縮筋交い」は引っ張りの力が加わった場合にはずれてしまうおそれがあり、いったん、筋交いがはずれてしまうと、はずれてしまった筋交いは、次に圧縮方向の力が加わった場合も役立たず、その結果、建物が倒壊することにつながります。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)や木質パネル構法が筋交い式木造より地震・台風に強いと言われた理由の1つとしてこの点があります。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)では耐力壁としての合板を枠材に釘で何か所もで接合し、木質パネル構法では合板と枠材を工場で接着剤で接合して「パネル」として工事現場に運びますから、耐力壁に地震や台風で力が加わった場合でも、筋交い式木造のように筋交いと柱・土台、柱・梁との接合点に力が集中することはなく、筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁が引っ張り力が加わった時にはずれてしまうという在来木造の筋交い式木造(「戦後型木造」)の弱点がなかったのです。
筋交い式木造で建てる業者としては、その弱点をどう克服するかが大きな問題です。そのひとつが、柱か土台・梁の一部を欠き込んで、そこに筋交いを入れて固定し、その上で釘かビス(ねじ釘)を筋交いから柱もしくは土台・梁に入れて引っ張り力が加わってもはずれないようにするか、その頃、1992年頃の住友林業(株)が施工していたように、柱・土台の交点、柱・梁の交点に突きつけで筋交いを入れた上で、外側から平金物を筋交いと柱・土台に打ち付けて固定するか、(株)一条工務店がおこなっていたように、ボックス型の筋交いプレートで筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁に取り付けて、筋交いが柱・土台、柱・梁から引っ張り力が加わった場合でも離れないようにするかであったのです。
その頃、雑誌などに掲載された「地震などの被害にあった木造の倒壊現場の写真」を見ると、筋交いがはずれて効かなくなり倒壊したらしく、筋交いが柱・土台、柱・梁からはずれた写真というのをよく見ました。どうも、在来木造の筋交い式木造(「戦後型木造」)で、筋交いを柱・土台、柱・梁にその一部を欠き込んで筋交いを入れて、そこに釘かビスを打ち込んで引っ張り力に耐えるという方法では、大きな地震にあった場合などでは、はずれてしまうことがあるようで、その写真が掲載されていたようでした。
その頃の住友林業(株)https://sfc.jp/ie/ がおこなっていた柱・土台、柱・梁と筋交いの交点に外側から平金物(平らな金物)を打ちつけて筋交いに引っ張り力が加わった場合にはどうなのか、(株)一条工務店がおこなっていたボックス型の筋交いプレートで筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁を緊結する方法だとどうなのか、というのは、それはそういう金物を使用しての施工からそれほど経っていないことからか、1992年頃においては実例がまだそれほど出ていなかったようです。
柱もしくは土台・梁を欠き込んでそこに筋交いを入れ、筋交いから柱もしくは土台・梁に釘かビス(ねじ釘)を打ち込んで引っ張り力にも耐えるようにするという方法では、ある程度以上の地震が来た場合などには心もとないらしい・・と雑誌などの記事や掲載の写真を見ると思ったのですが、今度は、その頃の住友林業(株)がおこなっていた平金物を外側から筋交いと柱・土台、筋交いと梁に打ち付けるという方法は効果があるのか、(株)一条工務店がおこなっていたボックス型の筋交いプレートだと効果があるのか、その2つのやり方ではどちらがより効果があるのかないのか・・という点についてはよくわからなかった。
この、ある程度以上の大きさの地震や台風にあった場合、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)では合板を何か所もで枠材に釘でとりつけており、木質パネル構法の場合には合板を枠材に工場で接着剤でとりつけているので、筋交い式木造のように1点に力が集中するということはなく、引っ張り力が加わった時にはずれるということもまずないのに対し、筋交い式木造では筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁の接合部で引っ張り力が加わった時にはずれるおそれがあるという問題については、これにきっちりと対応策をとっているのかどうかは筋交い式木造という構法の大きな問題でした。
現在では、住友林業(株)も筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁との外側から平金物を打ちつけてとめるという方法ではなく、(株)一条工務店と同じボックス型の筋交いプレート(↓ みたいの)を使用しているようですが、
↑の箱型の筋交いプレートとその頃の住友林業(株)がおこなっていた施工の柱・筋交いもしくは土台・筋交い、梁・筋交いの交点に外側から平金物を両方に打ち付けるという方法では、どちらがより効果があるのか、という点については、よくわからなかったので、それで、質問すると答えてもらえるだろうと思って、(株)一条工務店の先輩社員に(年齢も私より上の人もおれば、年齢は私より若くても同社の社歴では私より古い社員に)質問したのです。ところが、誰に尋ねてもまともに答えてくれないのです。さらに、そのうち、営業本部長で東京営業所長・松戸営業所長を兼任していた天野隆夫から、「そんなによそがいいなら、よその会社に行けよ」などと言われてしまった。なんで、そんな話になる? 住宅建築業の会社に勤務して、営業の仕事をするならば、お客さまとそういう話をしないといけないはずなのです。特に、その頃の東京圏においては(株)一条工務店はまったく無名の会社であり、知名度・認知度において大きく勝る住友林業(株)とでは、最初の出発点で条件が大きく違ったわけであり、ボクシングのタイトルマッチでは挑戦者は「引き分け」ではタイトルは奪えないのと同様、最初の出発点での評価が低い会社の営業は、最初の時点での評価に勝る競合相手に勝とうとするなら「引き分け」ではだめで、こちらの方がいいのだとアピールできるようでないといけない。だから、実際にどうなのかを理解して説明できるようにしておかないといけない。だから、質問しているのに、誰もまともに答えてくれなかったのです。まともに答えないかわりに、「〇〇がこんなこと言ってましたよ」と営業本部長に報告する「忠臣」がいたのかもしれません。 そういう「忠臣」の言うことを聞いて、営業本部長の天野隆夫は「そんなによそがいいなら、よその会社に行けよお」とか私に言ってきたという可能性は低くなさそうです。(株)一条工務店のオーナー経営者はそういう「忠臣」が大好きです!
最近では、住友林業(株)も、その頃とは違って(株)一条工務店と同じボックス型の筋交いプレートを使用するようになり、在来木造で建てる会社はハウスメーカーから個人大工・工務店を通じて、ボックス型の筋交いプレートを使うのが普通になってきました。新たに、柱と土台、柱と梁の両側にとりつけるのではなく、筋交いと柱にだけつけるタイプの筋交いプレートというものもでてきました。アイダ設計https://www.aidagroup.co.jp/ はそのタイプを使っているようです。これはどちらがいいのかというと、地震や台風で引っ張り力が加わった場合を考えると、筋交いを柱にだけつけるよりも柱と土台・柱と梁の両側に取り付けた方が好ましいと思われますが、これはどちらが効果があるかという点よりも、柱にだけつけるタイプの方が取り付けしやすいということがあるらしい。アイダ設計は低価格のものを主として建てている会社ですから、筋交いを柱と土台・柱と梁につけるタイプの筋交いプレートでなくても、筋交いを柱とだけ緊結するタイプの筋交いプレートでも効かないわけではないので、それで、取り付けの手間の方を優先して考えて筋交いを柱とのみ緊結するタイプの筋交いプレートを選択したのではないでしょうか。新華ハウジング(有)〔千葉市中央区鵜の森町。2013年に正式に倒産〕は、筋交いを柱・土台、柱・梁に緊結するタイプの筋交いプレートと柱とのみ緊結するタイプの筋交いプレートをまぜて使っていましたが、なぜ、2種類のものを使うのかというと、それは「大工まかせだったから」か、「他の工事現場で余ったやつを使っていたから」か、なんかそんなところではないかと思います。
多数派になったからといってそれが正しい、それが好ましいと決まったわけでもありません。かつては、床下換気口を基礎の一部分に作って床下の換気をはかるのが普通で、「ネコ土台」と言って、基礎と土台の間に木をはさんでそこで通風をとる方法で施工する個人大工・工務店もあったものの少数派でしたが、最近では、「基礎パッキン」と言って樹脂製の通風をはかるためのものを基礎と土台の間にはさみ、それで床下の換気をはかる方法をとる会社が多くなってきました。しかし、理屈では床下換気口は基礎の下の方ではなく上の方にあけた方がいいと言われてきたのですが、はたして、基礎パッキンの方法で実際に床下換気ができるのか、基礎パッキンの樹脂の耐久性というのは大丈夫なのか、基礎パッキンの場合、柱が上に載る部分でも筋交いの下端が土台にとりつく部分でも基礎パッキンがあることになるが、基礎パッキンの強度は大丈夫なのか、そのあたりを考えると、はたして、床下換気口を基礎の一部分に造る方法に比べて基礎パッキンを基礎と土台の間にはさむ方法は本当にいいのだろうか、と思ったりします。・・実際には、どちらがいいかということよりも、基礎に床下換気口を開ける方法より基礎パッキンの方法の方が施工が楽だから・・なんてことは、可能性としてありそうな気がしないでもありません。
1992~1993年頃、個人大工・工務店の工事現場を見ると、筋交いは柱もしくは土台・梁を欠き込んで釘もしくはビス(ねじ釘)を筋交いから柱もしくは土台・梁に打ち込んでとめるやり方が多く、その頃、「木造住宅施工棟数1位」の住友林業(株)では筋交いを柱・土台、柱・梁の交点に「突きつけ」にして、外側から「平金物」を「筋交いプレート」としてビスを平金物を通して筋交いと柱、筋交いと土台・梁に打ち付けるというという方法で、(株)一条工務店は箱型の筋交いプレートを使い、箱型の筋交いプレートと筋交いをボルトとビス、箱型の筋交いプレートと柱・箱型の筋交いプレートと土台か梁とをビスでとめていたのですが、柱・土台・梁を欠き込んでそこに筋交いを入れて釘もしくはビスを打ち込むという方法は、「地震で倒壊した家」の写真が雑誌などに掲載されたもので、その部分がはずれた家の写真をよく見ましたので、いいといいがたいらしいとわかったものの、外側から平金物を打ちつける方法と箱型の筋交いプレートを使用する方法はどちらがいいのかよくわかりませんでした。だから、そのあたりについて、(株)一条工務店が箱型の筋交いプレートの方を使っているのなら、どういう理由で箱型の筋交いプレートの方がいいのか、ということを知りたかったのです。それを知らないとお客様にも説明のしようがないではありませんか。そうでしょ、違いますか? ところが、質問すると、(株)一条工務店の先輩社員は答えてくれない。答えてくれないだけではなく、私が質問したということを営業本部長に「報告」するヤツがいたようで、営業本部長はそういう「報告」を聞くと、「報告」を入れてくれた「忠臣」の労に報いるために、私に「そんなによそがいいなら、よそに行けよ、おい。こら。よそに行けよ、こら!」とか言うのでした。なんで、そんなこと言われなければならないの?!?
1993年、福島県いわき市の営業所に移籍した時、いわき市の営業所にいたMさんが、いくらかなりともまともなことを言ってくれたのですが、それは、(株)一条工務店が使用していたボックス型の筋交いプレートと住友林業(株)が使用している平金物の筋交いプレートでは、住友林業(株)が使用していた平金物は薄く、(株)一条工務店が使用している箱型の筋交いプレートの方が厚いのです。だから、薄い金物と厚みのある金物では、厚い金物の方が強度がある、というのです。それは確かにそう思えました。Mさんに言われるより前から、実際の工事現場での施工を見ていましたから、(株)一条工務店が使用していた箱型の筋交いプレートは金属に厚みがあるのに対し、住友林業(株)が使用していた外側から貼り付ける平金物はそれより薄かった。だから、その点では厚い物の方が強そうでした。
しかし。筋交いには圧縮方向に力が加わった時に威力を発揮する「圧縮筋交い」と引っ張り方向に力が加わった時に威力を発揮する「引っ張り筋交い」がある・・と木構造の本には書かれているのですが、実際には、在来木造で使用されているのは、たいてい「圧縮筋交い」で、「引っ張り筋交い」は、上棟の後しばらくの間、本筋交いを入れるまでの間に柱・梁の外側から釘でとめる「仮筋交い」は「引っ張り筋交い」になるかと思いますが、そのくらいで、たいてい、本筋交いは「圧縮筋交い」ですが、この「圧縮筋交い」は圧縮方向で力が加わった時には効果があるが、引っ張り方向に力が加わった時には効果はなく、接合部のとめかたがいいかげんであると接合部ではずれてしまうことがあり、はずれてしまうと、次に圧縮方向の力が加わった時にも効かなくなるとされていました。
その「圧縮筋交い」を柱・土台、柱・梁の接合部にとめる金物に、1992年頃、住友林業(株)が使用していた外側から平金物を筋交いと柱・土台・梁を打ちつける方法と(株)一条工務店が使用していた箱型の筋交いプレートで箱型の筋交いプレートと筋交いをボルトとビスで、筋交いプレートと柱もしくは土台・梁とはビスで接合するという方法があったのですが、実物を見ると、箱型のものの方が平金物よりも金属が厚いものを使っており、その点で箱型のものの方が強そうに見えました。しかし、もし、引っ張り力が加わった時、筋交いプレートがついている部分にどういう力の加わり方をするのかということを考えた場合、平金物を筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁にビスで打ち付けた場合には、筋交い部分に加わる引っ張り力に対してそのビスは「せん断抵抗力」で耐えるのに対し、(株)一条工務店が使用していた箱型の筋交いプレートの場合には、ビスの「引き抜き抵抗力」で耐えることになります。一般に、「せん断抵抗力」と「引き抜き抵抗力」とでは「せん断抵抗力」の方が強い、ということはないのか? ・・私はそれを思ったのです。だから、(株)一条工務店は箱型の筋交いプレートを使用してその方がいいのだと言うのであれば、「引き抜き抵抗力」で耐えるものは一般には「せん断抵抗力」より力は弱そうに思えるがそうではないという理由を教えてもらいたい、私が疑問に思ったことは見込客も思うはずであり、見込客にそれをきっちりと説明すればその分だけ契約してもらえる可能性は大きくなり、質問されても答えられないようではその分だけ契約してもらえない可能性が大きくなるはずで、そうである以上は、あらかじめ、答えられるようにしておかないといけないと思い、(株)一条工務店は「引き抜き抵抗力」の方を採用している以上、それがどう強いのか質問すると答えてもらえるだろうと思って先輩社員に質問したのでしたが、ところが、誰もまともに答えてくれず、まともに答えてくれないだけならまだしも、まともに答えないだけでなく、営業本部長に「〇〇がこんなこと言ってましたよ」と「報告」するヤツまで出たようで、なおかつ、営業本部長はそういう「報告」するヤツが大好きで、「そんなによそがいいなら、よそに行けよ、おい。こら!」と私に言い、そして、その営業本部長もまた、まともに説明してくれなかったのでした。営業本部長の天野隆夫がまともに説明してくれないというのは、それはなぜかと尋ねたら、こりぁベンベン♪ それは、「知らないから」だったと思いますが、それにしても、自分が知らないなら「知らない」と言えばいいことであって、「よそがいいなら、よそに行けよ。おい、こら!」とか言うというのはそれはどう考えてもおかしいし、そもそも、そういう「報告」するような「忠臣」を喜ぶ営業本部長というのも、困ったものでした・・・が、(株)一条工務店というのはそういう会社だったのです。
1980年代後半、小堀住研(株)に入社してすぐの新卒新入社員研修で「カタログや営業知識マニュアルを読んで、よくわからないところがあったなら、決してそのままにしないで、あらかじめ、課長か先輩社員に尋ねるか専門部署にきくか、自分自身で調べるかして理解しておくようにし、お客様からきかれた時に答えられないということはないようにしておく」と教えられたのですが、どこの会社においてもあてはまるものもあれば、会社によって異なるものもあるでしょうけれども、私はこれは小堀住研(株)ではあてはまるが(株)一条工務店ではあてはまらないというものではなく、小堀住研(株)でも(株)一条工務店でもあてはまるもののはずだと思い込んでいたのでした・・・が、違った。小堀住研(株)で最初に配属された千葉支店松戸営業一課の課長だったUさんや、その後の松戸営業課の課長の I さんは質問すると答えてくれたし、自分がよく知らないものだと専門の部署にきいてくれたり、他の営業に「・・・を知らないか」と何人かに尋ねてくれたりしたし、質問したことで、「そんなこと言うならよその会社に行けよお」と(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫のようなことは決して言わなかったのです。だから、私はこれはどこでもあてはまることだろうと思いこんでしまった。但し、小堀住研(株)でも配属された営業課によって、そこの営業課長によっても多少違ったかもしれません。それにしても、(株)一条工務店でも、この「よくわからないものは、決してそのままにしないで、上役か先輩社員に質問して理解しておく」というのは間違っていないはずだと私は思いこんでいたし、質問しても誰しも何でも知っているわけではないから知らないことも中にはあるとしても、だからといって、「そんなこと言うなら、よそに行けよ。おい、こら!」とか営業本部長から言われるとは思いもしませんでしたが、(株)一条工務店では質問すると、質問に答えてもらえないだけでなく、私が知らないうちにそれを営業本部長に「報告」されて、「よその会社に行けよ。おい、こら!」とか営業本部長から言われることになる・・というそういう会社だったのでした。自分が知らないなら「知らない」と言えばいいことで、それを言わずに、陰で営業本部長に「報告」するようなヤツというのは、私が上役ならあまりいいように思いませんが、(株)一条工務店の営業本部長はそういうヤカラが好きだったのです。
それだけではありません。1992~1993年頃、(株)一条工務店では「間違いのない家づくり」と題した「構造アプローチブック」というアルバム帳を営業社員に渡し、それで、見込客に構造について説明をして、同業他社よりも(株)一条工務店の施工の方がいいのだとアピールするようにしていました。1993年5月でしたか、千葉県の松戸展示場に入社したばかりの高川(男。当時、20代後半)が、浜松での新入社員向けの研修に参加して戻ってきた時、新入社員向けの研修でも、参加した時によって話の内容はまったく同じではないので、聞いた話を松戸展示場の他の従業員にも話してくれと松戸営業所長を兼任していた営業本部長の天野隆夫が高川に言ったようで、高川が松戸展示場に所属の営業社員に話したことがありました。そこで、高川が(株)一条工務店が使用していたボックス型の筋交いプレートを、「これは、実は住宅金融公庫では使用を認められていなかったのですが、一条工務店では使っていいものだと勘違いして使ってしまい、指摘されて後から大慌てで住宅金融公庫での認定を取ったというものなんです」と話したので、私はそういう話は知らなかったので、「え? そうだったの? 住宅金融公庫で認められていなかったの?」と尋ねたところ、横にいた営業本部長の天野隆夫が「おまえ、黙れ! おまえは口をきくな!」と私に言ったのでした。私は天野隆夫にそのような口をきかれる筋合いはありません! 「おまえ、黙れ!」と言われなければならないのは天野隆夫の方でしょう。
私は、その頃から(株)一条工務店が使用していたボックス型の筋交いプレートというものが、住宅金融公庫が指定している公庫仕様として認められていなかったという話を知らなかったので、それで、「え、そうだったの?」と尋ねたのでしたが、私はそうであったならそう、違うなら違うと事実を事実として知りたかっただけでしたが、なぜ、天野隆夫から「おまえは黙れ!」だの「おまえは、口をきくな!」だのと言われなければならないのか!?! そういう発言について、天野隆夫から今日に至るまで謝罪の言葉がないが、彼は自分は営業本部長だからそういう口をきく権利があると思っていたようだが、むしろ、営業本部長こそそういう口をきいてはならないのではないのか!?!
なぜ、天野隆夫が「おまえは黙れ!」だの「おまえは口をきくな!」だのと言ったのか。私はなんでそういう口をきかれなければならないのか、と相当ショックだったのだが、後からわかった。私の方では、高川は研修で教えてもらってきたことを話していたと思っていたし、その研修で講師役の誰かが確かな話をしてそれを話していたと思い込んでいたので、それで、私は「え、そうだったの?」と私が知らなかった話について尋ねたつもりだったのだが、実際はそうではなく、高川が勝手に思いついた話、高川が作った事を話していたらしい。少なくとも、天野隆夫はそう思ったらしい。だから、事実と違うことを私に指摘されたと天野隆夫は思って、それで、嘘を言った人間の方に「おまえは黙れ!」と言うのではなく、事実でないものを質問して指摘した人間の方に「おまえ、黙れ!」「おまえは口をきくな!」だのと言ったようだった。住宅金融公庫の公庫仕様がどうであったかにかかわらず、天野隆夫はそう思って私に「おまえ、黙れ!」だの「おまえは口をきくな!」だのと言ったようだった。天野隆夫の方こそ口をきかない方が会社のためではないか。そもそも、 普通、事実に基づかない作り話を他の従業員に教えるような男が従業員にいたならば、営業本部長ならば「いいかげんなことを言うのはやめろ」と注意するものだと私は思っていたのだが、ところが、(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫は逆だった。いい加減な話を創作で話していたと天野隆夫が思った者に対して、私は実際には高川が創作で話していたと思ったのではなく、私が知らなかった話を話していたので、「え、そうだったの?」と尋ねたのだったが、天野隆夫は高川が創作で事実にない話をでっちあげて話しているのを私が指摘したと思ったようで、そして、事実にない話をでっちあげて話していると思った人間の方ではなく、それを指摘したと思った人間の方に、「おまえ、黙れ」「おまえは口きくな!」と暴言を吐いたのだった。私は天野隆夫に「おまえ、黙れ」だの「おまえは口をきくな」だのと言われる筋合いはないし、天野隆夫のそのような暴言は人権侵害である。天野隆夫の私に対するそのような暴言については、松戸営業所の人からも、「〇〇さんは本当によく我慢しますねえ。感心しますよ。いくらなんでも、天野次長(その頃は営業本部長の天野隆夫の役職名は「次長」だった)はひどすぎますよ。いくらなんでも、言い返してもいいのと違いますか。上役だからといっても、人間、言っていいことと悪いことがありますよ」と言われたものですが、実際、そうだと思います。初代社長の義理の弟(初代社長の嫁の弟)だということで営業本部長(その頃の役職名は「次長」)にならせてもらっていたようですが、営業本部長であろうが社長の義理の弟であろうが、やっぱり、人間、言って良いことと悪いことがあるはずです・・・が、そういう人が(株)一条工務店の営業本部長だったのです。
(株)一条工務店が使用していた「一条オリジナル筋交いプレート」というボックス型の筋交いプレートですが、「一条オリジナル」と言われると、(株)一条工務店が考え出したもので、他の業者は使っておらず、一般に市販されていないものか・・・と思いそうになりませんか? だから、「住宅金融公庫では認められていなかった」とかいうお話を作ろうとする人間も出てくるようですが、「オリジナル筋交いプレート」なんて言いましても、カナイという建築金物のメーカーが作っていたもので(株)一条工務店が作っていたのではないのです。「オリジナル」て何なんだ? というと、こういう金物のメーカーとかは、ある程度以上まとまって購入してくれる相手だと、サービスでその会社の名前を商品に刻印して渡したりするらしいのです。それで、「一条工務店」とカナイが作ったボックス型の筋交いプレートに刻印されたものを(株)一条工務店は使っていたのです。「アメリカ合衆国のオレゴン州ポートランドに一条U.S.A.という材木会社を持っており、現地で米松(ダグラスファー)を購入して、現地の工場で加工して日本に運んでいる」とも言っていましたし、ビデオには白人の労働者が米松(ダグラスファー)の梁に「一条工務店」と金属の板に穴のあいたものにスプレーをかけて木材に「一条工務店」と書かれる作業をしている姿が映っていましたが、あれも、実際に(株)一条U.S.A.という名前の会社が形式上あるのかどうかわかりませんが、形式上あったとしても、エビソンランバー社というアメリカ合衆国で第2位の材木会社のどこかの部屋に机が1個あるか電話が1本あるかというその程度の「会社」ではないかと思われ、エビソンランバー社が「サービス」で「一条工務店」とスプレーで金枠に吹き付けて印字していたのであろう・・と思えますが、そういう類が「オリジナル」ですよ、「オリジナル」てのは。 筋交いプレートの場合は、カナイの他にもそういう金物を作って販売している会社はありますし、今はインターネットでも出ていますしね。
筋交いプレートについて、「引き抜き抵抗力」で耐えるボックス型の筋交いプレートと、「せん断抵抗力」で耐える平金物によるものとどちらがより効果があるのかという問題については今もよくわからないのだが、現実に最近の在来木造の建物は、ハウスメーカーから工務店・個人大工を通じてボックス型の筋交いプレートを使うのが普通のようになってきており、かつ、かつての柱か土台・梁の一部を欠き込んでそこに筋交いを入れて筋交いから柱か土台・梁に釘もしくはビス(ねじ釘)を打ち込むという方法の施工によるものと違って、ボックス型の筋交いプレートによる施工の建物で、地震や台風の時に筋交いがはずれて倒壊したという話は少ない。ということは、ボックス型の筋交いプレートは効果があるということなのかもしれない・・・・が、しかし、それが効果があるかないかとは別の問題として、「なぜ」「どうして」それがいいのか、ということを説明しようとしない会社、質問すると答えてくれないだけならまだしも、質問すると知らないうちに営業本部長にそれが伝わっていて営業本部長から「よそがいいなら、よそに行け! こら! おい、よそに行けよ、こら!」とか言われる会社というのは、そういううかつに質問できない会社、これはどうなのだろうか? と思っても、尋ねることなく、「いいです、いいです」と言いまくらないと「よそに行けよ」と言われるような恐怖政治みたいな会社というのは、質問すると「よそに行けよ、おい、こら!」と言われ、そういう方法で質問を封じることで「一条の家は同業他社に比べてすべてにわたってこのうえもいい」と従業員に無理矢理言わせる会社というのは、そういう会社の建物を「この上もなくいい」と思えないのか? と言われても、たとえ、「このうえもなくすばらしいと思います」と答えたとしても、それは、たいしていい会社でもないとしても、それでも、辞めて他に行くあてがはっきりとあるわけでなければそこで雇ってもらわないと困る従業員としては、それは「よそに行けよ。こら! おいこら!」と営業本部長に言われるのが嫌だからそう言っただけでしかないのであり、そうやって、どういいのかきっちりと説明するのではなく、脅迫によって「すばらしい」と言わせてやろうという会社の建物というのは、本音としては、そういう物をいいとは思えませんね。これを読んでくださっているあなた、もし、あなたなら、その会社の建物について質問すると答えてもらえるのではなく営業本部長から「よそに行けよ、おい、こら!」と言われる会社の建物というのを、「この上もなくすばらしい」と思えますか?
《15》 一条工務店の工事現場の床下は木屑だらけ、煙草の吸殻だらけ・・・だった。
(株)一条工務店の建物を、構造段階の工事中に見ると、標準布基礎の建物もべた基礎の建物も、床下に木くずがいっぱい溜まっている。それだけではなく、1992年に入社した年や翌1993年などでは、床下に煙草の吸殻もあちらこちらで見かけた。 これは、床を貼る前には掃除してかたずけるのだろうなあ~あ・・・と入社してすぐの頃は思ったのでしたが、いつまでもそのままなので、気づいた時に、箒と塵取りをクルマのトランクから出して掃除したこともあったのですが、それをやると、大工さんが、「あ、それ、後で掃除しとくから」と言って嫌がるのでした・・・が、「後で掃除しとく」かというと、どうも、そうではないようで、そして、せめて、床を貼る前には床下の木くずは片付けてあるのかというとそれも違う。引き渡した後、キッチンにある床下点検口を兼ねている床下収納庫を開けて、床下収納庫の箱を外して見ると、床下一面に木くずが広がっている。「一条工務店の家ほどきっちりと建てられているものはない」と「研修」で教えられたので、これでも、同業他社と比べるといい方だということなのだろうか・・・なんて、一瞬、思ったこともあったのですが、私が小学生の時、1960年代終わりに小堀住研(株)で親が建てた在来木造の家は、床下を見ても、(株)一条工務店の家みたいに床下一面に木くずが散らかりまくっているということはないし、今、住んでいる近所の工務店が建てたらしい建売と思われる在来木造の家も、床下収納庫の箱をはずして床下を見ても、(株)一条工務店の家の床下みたいに木くずが散らかりまくっているということはない。
布基礎の場合、床下や家の周囲に木くずや木切れなどを置いておくと、それは白蟻を集めることになるので好ましくないと言われる。(株)一条工務店の場合は、べた基礎・べた基礎W配筋の施工が多かったが、それにしても、木くずをなぜ床下に散らかして床を貼るのか? 会社で掃除機、できれば、工業用掃除機、工業用掃除機の方が高いとけちるのなら家庭用掃除機でもいいから用意して、床を貼る前に掃除機で床下の木くずなどを吸い取るという、そのくらいやったらどうかと思うのだが、それをやらないのが(株)一条工務店だった。
職人というのは、きっちりやるものなのか、いいかんげんなものなのか? これはけっこう難しいと思う。1990年代、福島県の相馬郡の方で建てられ、引き渡しの時、工事にミスが多かったということでお施主様が苦情を言われたお宅で、浜通り地区の「工事責任者」になっていた I 田(男。当時、20代後半)が、お施主様の所に行って、工事担当者のTに「職人のやることだからしかたないよなあ」と話したのを、お施主様のお父さんが聞き、自分自身も職人だったらしいお父さんが「『職人のやることだからいいかげんでもしかたない』とは何だ、その言い方は」と怒られたということがあった。「職人というのは、きっちりとやるのが職人なんだ。いいかげんなのが職人じゃない。『職人のやることだからしかたない』なんて、工事責任者が言ってどうするんだ」と言われたそうだが、それは正論だと思う。但し、正論だとは思うけれども、工事課の人間からすれば、「正論だとは思うけれども、そういうきっちりした職人ばっかりなら苦労しませんよ」と言いたかったかもしれない。中にはそうでもない人もいるかもしれないし、あまり厳しい基準を適用すると、《「単価が安い」一条工務店》では仕事する職人がなくなってしまうおそれもあったのかもしれない。そういうことはあったのかもしれないが、しかし、床下が木くずだらけというのは、それを見てそのまま床を貼るというのは、それはどうかと思う。工事現場用の掃除機を1台、用意すればいいことではないのか?
煙草の吸殻については、これは特に木構造の建物では、火事につながるおそれもあるものであり、「単価」が高いか安いかにかかわらず、物を作る仕事についている人として、工事現場に吸殻を落とすというのは、それは職人としてのプライド、人間としてのプライドとして、工事現場に煙草の吸殻を落とすというのはやめてほしいと思う。この点については、1990年代なかば頃、「工事現場の一角に喫煙所として煙草の灰皿を用意し、その場所以外では喫煙は禁止」としたので、それ以後はそれまでよりは良くなったが、それでも、時々、床下で煙草の吸殻を見ることがあった。職人が喫ったのでないとすると誰なんだ? 営業が工事現場で煙草を吸って床下に捨てたのか? もし、そうならとんでもない営業であろう。工事担当が喫って捨てたのか? もしそうなら、そんな工事担当は工事担当をやめてもらいたい。お施主様が喫って工事現場に捨てたのか? もし、そうなら、営業担当・工事担当はそのお施主様にきっちりと言わないといけない。自分の家と違うのか? 自分の家なら大事にしないといけないのではないのか? お施主様でない見込客を営業が見学に連れていって、そこで見込客が喫って捨てたのか? そういうことをする人をひとさまの家の工事現場に連れて行くべきではないだろう。 いずれにしても、1990年代なかばに、「喫煙は灰皿を用意した敷地の1か所のみとして、建物内での喫煙は絶対禁止」ということにしてからは、建物内、床下での煙草の吸殻を見ることは少なくなったが、近藤路夫が発言した「一条の建物は、どの面を見ても、同業他社に比べてすべてに渡って完璧にいい」のかという基準で見ると、「煙草の吸殻があっちこっちに落ちている」「床下はどの建物でも木くずだらけで、そのまま床を貼っている」(株)一条工務店の建物というのは、その点において、「完璧にいい」とはとても言えるものではなかった。建売の中古を買った我が家でも(株)一条工務店の建物みたいに床下に木くずなんて、ない!
1996年でしたか、福島県いわき市の営業所にいた時、埼玉県の営業所から転勤できた人が埼玉県で契約してもらったお客様の(株)一条工務店で建築中の家が、建築工事中に火事で焼けたということがあった。その担当者が「危なかったあ~あ・・・。いわきに転勤で来てなかったら、埼玉県に今もいたら俺が放火の犯人かと思われるところだった」なんて言うので、なんで、あんたが犯人なの? なんで、営業担当が犯人なの? ・・・と思ったのだが、(株)一条工務店という会社は従業員を信用しない会社であるから、何かと「従業員がやったのと違うか」とか考える会社だったようだ。もしかして、経営者がやったのと違うのか?!? 会社のために滅私奉公して自分を犠牲にしてきた従業員を悪者にしたがる会社が(株)一条工務店である。そういう会社から「防潮堤の費用」と称して浜松市に寄付金もらって大喜びというのが浜松市長で慶應大ア法学部卒の鈴木康友である。
工事中に火災で焼けた場合、そこで使用していて焼けた部材については建築会社の負担で建て直すことになるはずであるが、だから、焼けてもお施主様に迷惑をかけることはないのかというとそういうものではないはずだ。誰しも、自分の敷地で火事なんて起こしてもらいたくないはずである。工事現場の床下に木屑がたまりにたまっているというのも良くないが、ましてや、煙草の吸殻がいっぱい落ちているというのは木を構造材とする建築会社としてはもってのほかである。
これは(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫から聞いた話なので間違いないと思うが、1990年代、千葉県だったか茨城県だったかのJR常磐線のすぐ横の敷地で(株)一条工務店が建築工事中に、工事現場にかけているシートを線路の上に倒し、常磐線の特急「スーパーひたち」を停めた・・ということがあったらしい。それなども、(株)一条工務店の工事現場の管理に真面目さが欠ける、特に経営者に工事管理について真剣さが欠けるからそうなったのである。鉄道に飛び込み自殺をする人があった時、法的には鉄道会社は自殺した人に損害賠償請求できることになっているが、実際には自殺した人の家族に請求するということはしていない場合が多いらしい。鉄道会社も迷惑を蒙ったとしても、それにしても、自ら命を絶った人の家族にさらに損害賠償請求するのはかわいそうだということのようだが、しかし、JR東日本は、(株)一条工務店には請求してやった方がいいと思う。そうでないと、(株)一条工務店の経営者はちっとも反省しないから。請求してやるべきです。
「一条工務店の建物は、同業他社の建物に比べてすべての面に渡ってこの上もなくすばらしい」という近藤路夫の主張にたいする反証を、いくつかあげてきましたが、(株)一条工務店の建物というのはいいところがまったくないわけではないのに、なぜ、そのようなことを言いたがるのか言わせたがるのかと思ったのですが、そういう人間が好きな経営者の会社だったということなのかもしれません。
「反証」である以上、ひとつでもあげれば反証をあげたことになるはずですが、すでにいくつかあげましたが、まだまだ、「反証」としてあげることができるものはいっぱいあるのですが、浜松営業とはどういうものかという課題において、きりがないので、「一条工務店の建物は、同業他社にくらべてすべての面にわたって完璧にすばらしい」という近藤路夫の発言に対する反証は、とりあえず、あと2つか3つくらいに留めて、次に進みたいと思います。 次回は、その「あと2~3」のひとつを述べます。
(2019.7.15.)
★ (株)一条工務店の浜松営業はどんな連中か。
【1】 (株)一条工務店の浜松の営業とはどういう連中か【1/ 】+遠州人の特徴 「渋谷て言ったら、小岩の東の方だらあ」 「東京駅から大手町駅に行くにはタクシーに乗るのが一番だらあ」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_1.html
【2】 (株)一条工務店の浜松営業とはどういう連中か【2/ 】ダンピング浜松・名古屋。浜松は東なのか西なのか。「悪くないと思った」と言うと気に入らない人。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_2.html
【3】 「浜松でいいもの」は東京人に?プレカット工場はプレカットせず出荷した? 住友林業は機械プレカットしているのに、「『住友林業はプレカットしてないでしょ』でそれだけで売れる」と言い張る浜松流オリジナル営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_3.html
【4】 集成材vsムク材。対住友林業は楽勝か難敵か https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_4.html
★ 「一条工務店の建物は完璧にすばらしい」「一条工務店の建物には問題点はまったくない」の反証
反証1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_5.html
【C】-4 《1》 床下換気口の真上の位置に柱が載っている。
《2》 柱の下に基礎がない。
《3》 筋交いと換気扇の穴の位置がぶつかり、筋交いを切断している。
反証2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_6.html
【C】-5 《4》 筋交いが片方の向きばかり。
《5》 寸法違いの丸太梁をそのまま入れる。工務課が工務課として機能していない。
反証3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_7.html
【C】-6 《6》 断熱材の室内側防湿層を破る。
《7》 断熱材の入れ方不適切。
《8》 やっていないのにカタログに書かれている「エアーフローシステム(壁体内換気)」
反証4 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_8.html
【C】-7 《9》 ヘルメット非着用・吊荷真下作業・無資格者玉掛作業。
反証5 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_9.html
【C】-8 《10》 「施工ミス」「施工不良」「間違った施工」と浜松の営業が言い、会社が作成したアルバム帳に写真入りで記載されている小さい束石の施工を東京都でやっている。大きい束石でも端に床束が載る。床束が束石から浮いている。
反証6
【C】-9 《11》-1 擁壁と基礎のとりあい について工務課(工事担当)が打合せを拒否。(株)一条工務店の東京工務課は深基礎ができないの? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_11.html
反証6-2
【C】-10 《11》-2https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_12.html 深基礎の見積もりを計上し、深基礎の施工のはずが、どうも、そうなっていなかった可能性が小さくない。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_12.html
反証7 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_1.html
【C】-11 《12》 地盤調査・地盤補強は要ると言いたいのか要らないと言いたいのか。ある時を画して正反対を平気で言う会社。
反証8 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_2.html
《13》「一条の家は完璧にすばらしい」の反証8.嘘の多い会社。土台は自社で注入してない。見学会限定の大道芸他
反証9 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_4.html
《14》 出過ぎた口きく設計、学んだ者に学んでいない者に服従しろと言う本部長
反証10 〔今回〕
《15》 「引き抜き抵抗力」による「箱型筋交いプレート」は「せん断抵抗力」による「プレート型筋交いプレート」より、なぜ、いいのか? 質問しても答えてくれない先輩社員、質問すると営業本部長に「報告」されて「よそに行けよ」と言われる会社。
《16》 一条工務店の建物の床下には木屑がいっぱい。煙草の吸殻もあった。

これだけは知っておきたい住宅の設計と施工の知識

デザイナーのための木構造

ソヴィエト旅行記 (光文社古典新訳文庫)
↑ アンドレ=ジッドが『ソビエト連邦旅行記』(2019.国分俊宏訳。光文社古典新訳文庫)で指摘しているスターリン政権時代のソ連って、今の日本にもあてはまるものがけっこうありそうですし、なんだか(株)一条工務店みたいだな・・なんて思うものもありました・・。うかつなことを口にすると危ない、ろくでもない人間が尊重され昇進する・・なんて、(株)一条工務店みたいだな・・・。
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