「一条工務店の家は完璧にすばらしい」の反証11-「坪いくら」で契約させ、「施工面積」にどこまで入れるかは拡大し放題。契約時、「他社で契約するために解約する場合は契約金は返金しない」という文言を知らさずに署名捺印させる会社。
[第708回]一条工務店の浜松営業とはどういう人間か【16/ 】
「一条工務店の建物は同業他社と比べてすべての面にわたって完璧にすばらしい」の反証
《17》 「施工面積」いくらで契約させて、どこまで入れるかを業者の側が恣意的に拡大て、許されるのか? 「信用してもらうことが大事ですから」という信用できない文句を口にする信用できない営業。
住宅展示場の来場客には、「こちらの建物はいくらくらいするのですか」とか、「この建物でどのくらいの値段なのですか」と訊かれる人があります。前者、「こちらの建物はいくらくらいするのですか」というのは、その住宅建築業の会社で建てているものはどのくらいの値段のものなのか、自分達が建てようと考えている予算に合うものなのかどうか知りたいということで、後者の「この建物でどのくらいの値段なのですか」というのは、その展示場の建物だとどのくらいの金額のものなのかを知りたいという質問です。住宅建築業の従業員としては、答え方にけっこう苦労します。
後者の方、「この展示場の建物でいくらなのですか」という質問の場合でも2通りの意味があります。もしも、その展示場をそのまま建てるならばいくらくらいするものなのか、という質問と、そうではなく、各ハウスメーカーは、愛称をつけた商品のタイプを用意しているので、「その展示場と同じタイプのものを建てる場合はいくらくらいするのですか」という質問とがあります。
住宅展示場には、実際に建てて住んでいただいている家とそれほど変わらない物を建てている場合もあれば、住宅展示場というのは住宅建築業の会社としてのひとつの作品であるとして、うちはこんなことができるんですよお! とアピールするものを建てている場合もあります。1980年代、小堀住研(株)〔⇒エスバイエル(株)・・→(株)ヤマダエスバイエルホーム⇒(株)ヤマダホームズhttps://yamadahomes.jp/products/index.html 〕は、「技術の小堀、設計の小堀、デザインの小堀」と言っていて、「技術系の会社」とも言っていたのですが、この「技術系の会社」という言葉にはいい意味と良くない意味があり、いい意味では、「小堀ならではのデザイン」の家を設計することができるスタッフがそろっていますよというアピールであり、良くない意味では経済学部・商学部出身者の能力を十分に活用できていない会社という意味があったと思います。建築学科出て住宅建築業の会社に入って「設計」という部署に配属された人間には、芸術家きどりで、「芸術は爆発だあ!」みたいなものを作りたがる者がいるのです・・・が、しかし、住宅および住宅展示場は、片方でうちは「こんなものを作ることができるんですよお」と設計・施工の技術力をアピールする場という性格もありますが、片方で、住宅展示場というのは商業学的発想・マーケティング的発想で作るべきもので、「そんな建物にいったい誰が住むねん?!?」というものではなく、「なるほど、こうすればいいのかあ」「こういうやり方があるのかあ」と見込客の気持ちをとらえることができるものを作るべきではないか、という面もあるのです。建築学科には理工学部系の建築学科と芸術学部・美術学部系の建築学科があり、理工学部系の建築学科は理工学分野に比重があり、芸術学部系の建築学科は意匠・デザインに比重が大きいとされますが、それはあくまで「比重が大きい」という話で、理工学部系の建築学科卒の人でも、「芸術家」やりたがる症候群の人というのはけっこういます。でも、そういう時こそ、商学部・経済学部出身者―この商学部と経済学部の違いというのも、理工学部系の建築学科と芸術学部系の建築学科の違いと似たところがあり、慶應の場合、商業学・経営学・会計学など経済学以外も扱うが経済学に比重が大きいのが経済学部で、経済学も扱うが商業学・経営学・会計学など経済学以外の方に比重が大きいのが商学部だとされていますが―が、商学部・経済学部的発想により修正を加えるか、もしくは、最初から商学部・経済学部的発想で、このような展示場を作ってくれと建築学科卒の者に指示するか、どちらかをするべきであるのに、小堀住研(株)はそうではなく、「技術系の会社」と自ら言うだけあって、「芸術家ぶりっ子」の建築学科卒の人間は喜ぶかもしれないが、来場客にとっては「なんかずれとる」ようなものを平気で作ることもあったようです。
中には、「なんか、ちょっとずれとるのとちゃうか」みたいな建物もありましたが、小堀住研(株)の「新 桂(しん かつら)」の展示場は、独創的である程度予算を出せる人には人気はあったのですが、それほど予算を出せない人にも建てていただけるように作られた「高品質低価格」タイプの「ハウス55」というものもあり、けっこう広い価格帯で建てていたので、その来場客が「ハウス55」では建てることができる予算で考えているが、「新 桂」では無理だという人に、「新 桂」の価格を話したのでは、それが原因で「ここの会社はうちには無理だ」とあきらめられてしまうことにもなります。「新 桂」というのは完全自由設計のものですから、「新 桂」はいくらなんだといっても、それも幅は相当に広い。現代和風の松戸展示場はけっこう人気があり、最近、ヤマダ電機(株)がエスバイエル(株)を買収して(株)ヤマダエスバイエルホームズにして、さらに、マイナスのイメージしか持たない「エスバイエル」という名称を会社名からはずして、「リフォームのナカヤマ」を買収したリフォーム部門と合体させて(株)ヤマダホームズにしましたが、「エスバイエル」という名称にはマイナスのイメージしかないので会社名からは要らないのに対し、2代目の社長になった中島昭午が初代の小堀林衛の苗字である「小堀」を「小堀住研(株)」という会社名からはずした(又、「小堀」という名前は普通の名前ではなく黙っていても客の側で「小堀遠州と関係あるのか?」と勝手に思ってくれる名前であり、それを会社名から消すというのはアホですが、中島はアホでもええから先代の苗字を会社名から消したかったようです)「小堀」は「小堀の家」として関西を中心として高級住宅の代名詞として「中より上」の会社員などにとっては「小堀で家を建てた」というのがステータスであったというそのイメージを復活させたがって「小堀の家」という商品名を復活させたようです・・・が、一度、自分でドブに捨てた客層、一度、自分で土足で踏みつけた客層はなかなか戻ってくれないのではないかと思います・・・が、ヤマダホームズ(株)が「小堀の家」として掲載していた写真は1980年代後半の兵庫県西宮市の夙川の展示場の写真のはずですが、松戸展示場はその夙川展示場と兄弟みたいな建物、別バージョンみたいなものでした。営業課長のUさんから、この展示場の値段を訊かれたら「システムキッチン別で坪60万くらいから」と答えろと言われたのですが、なぜ、「システムキッチン別で」なのかというと、松戸展示場はモーリショップ のシステムキッチンでシステムキッチンだけで600万円以上するものを入れていたので、それを入れて延床面積で割ると、システムキッチンの分だけで坪あたり10万円以上アップすることになり、又、実際の松戸展示場は坪庭もあり、玄関扉も、おそらく、特注と思われるものを入れていたので、「そのまま」だと相当の価格になるので、それで、「システムキッチン別で」として、なおかつ、「松戸展示場そのまま」の値段ではなく、「新 桂 」で松戸展示場のような感じで作った場合、の値段を話すようにしていたのでした。さらに商談が進んで、具体的にプランニングをした段階では、より実際に近い金額を話すことになりますが、初回、来場客に話すにはその程度でいいという判断でした。松戸展示場の玄関扉は、回転扉で、軸が中央ではなく片側から4分の1か3分の1くらいの位置にあり、それを中心に回転させるというもので、入社1年目だった私は、玄関扉のメーカーにそういう商品があるのだろうと思いこんでいたのですが、玄関扉のメーカーのカタログをどんなに見ても、それは見つからず、そのうち、ある場所で似たものを見つけました。どこで、見つけたかというと、東京都小金井市の江戸東京たてもの園に移築された前川國男自邸https://www.tatemonoen.jp/restore/intro/west.php#w06 の玄関ホールからリビングルームへ入る室内扉です。前川國男自邸では、大きな扉を回転させるのに重くないように、フラッシュ扉にして軽くするという配慮がされていましたが、小堀住研(株)の松戸展示場の扉は、回転扉なので持つということはしませんが、重厚感があって、ずしっとした感じの物でした。おそらく、前川國男自邸の回転扉を参考にして、前川國男自邸のものは室内扉であったものを、特注で玄関扉にしてとりつけた、というものではないでしょうか。特注であれば、当然、既製品のうちの比較的高級品のものよりまだ高かったでしょう。だから、「展示場そのまま」を坪数で割った価格だと相当の金額になるので、比較的高い予算は出せるけれども展示場の建物の金額までは出すつもりはないという人にも検討してもらえるようにという話し方となると、「システムキッチン別で、坪60万円くらいから」ということになったのです。
ある程度、商談が進んだ折衝中の相手ではなく初回の来場客に価格を話すというのはけっこう難しいと思います。私が見込客の立場で(「スパイ大作戦」ではありません。実際に、我が家をどうしようかと考えて見に行ったのです) 三井ホームhttps://www.mitsuihome.co.jp/home/ のある展示場に行った際、「うちなんかはあんまりお金のある方じゃないからねえ」と言うと、こちらはそれほど重い意味で言ったのではないのですが、三井ホームの営業のにーちゃんは「そうでしたら、設計事務所に設計に依頼するのではなく、私の方でプランニングをして建てるというタイプもあります」と真剣に言い出したということがありました。普段、プランニングをしていない人の設計による建物はけっこうです。実際に、詳しく予算を検討したわけでもなく、単に「軽い謙遜」程度で日常会話の一部分として話しただけであるものに対して、即座に真剣に受け取って最低価格商品の話をしようというのは、それは失礼です。たしかに、私は「低価格で普段建てている会社の建物をお金を出して建てるよりも、比較的高価格帯で建てている会社で低めの値段のものを建てた方が、いい施工になるということはないかなとか思ったりもしたんですよ」とぽろっと言いましたよ。そういう視点もあるとは思っていたのです。しかし、そう言われたからと言って、とりあえず、いくつかのハウスメーカーの住宅展示場を見てみようというくらいの段階の人に、即座に一番安いものを出してきて、「あんたは一番安い客」という態度をとるというのは、それは失礼だなと思ったものでした。住宅の営業だけでなく、他の物でもそういう対応をする人がいます。かつては、「外車」というと、ベンツとかロールスロイスとか(株)一条工務店の初代社長の息子が燃やしたフェラーリテスタロッサとかで、運動選手か芸能人か不動産屋のおっさんか「ヤ」さんか「わけありの人」が乗るものという印象がありましたが、最近では、国産車と特に値段も変わらず、「普通の人」が乗る「普通のクルマ」の外車も販売されているようで、又、イタリアのクルマでもフェラーリは高級車のメーカーらしいが、フィアットなんてのはこれは大衆車のメーカーで、「フィアットのチンクエチェント」てのがナポリやソレントの道に停まっているのを見て、「こりぁ、なかなかいいな」とか思い、「チンクエチェント」でなくても、フィアットのクルマなんて乗ると、日本にいても「気分はイタリア」でいいんじゃないか・・・なんて思い、2000年代、千葉県内の外車の販売店に見に行ったことがあったのです・・・が、フィアットのクルマは今は日本でも販売されているものの、たいていがでっかい! チンクエチェントなんて売ってない。こりぁ、あかんなあ・・と思って、「うちには無理だな」と言うと、その店の営業のおっさんが、「そんなことないですよ。お似合いだと思いますよ」なんて言うので、かえって馬鹿にされたような気持になりました。別に謙遜して言ったのではないし、予算がどうこうで言ったのでもないのです。我が家の車庫には入らないから「うちには無理だな」と言ったのです。どうも、90代の母が「ひとは見た目で判断するようなところがあるから、きっちりした格好して」なんて言うのですが、休みの日にまで「きっちりした格好」なんて勘弁してほしいし、そもそも、「見た目で判断」するようなヤツにはさせておけばいいだろうが、と思うのですよ。塚原卜伝の話とかありますでしょ。なんでもない爺さんが鍋の具合とか見ていて、剣術修行の若者がやって来て、「卜伝先生に一手、御教授願いたい」とか言うと、「卜伝はおらんよ」とかとぼけ、そのうち、この風采のあがらん爺が卜伝だとわかると、「卜伝先生、勝負う~う!」とか言っても、「わしぁ、勝負なんか、せん」と爺は言い、それでも、剣を抜いて突きかかってくると、そのへんの鍋のフタかなんかで、ちょいとかわして、「小僧、まだ若い!」とか言うとかいう話。勝手に人を値踏みして、最低価格のものを勧める三井ホームの営業とか見ると、この会社、あんまり程度高くないなあ・・とか思ったりもします。
1992~93年頃、(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ はどうしていたか? まず、(株)一条工務店では「施工面積」という独自の計算法をとっていたが、これが「上手い」というのか「ずるい」というのかだった。普通、「坪いくらくらいですかあ?」という場合、これは建築基準法上の延床面積で1坪あたりいくらか、全体の金額を延床面積の坪数で割った数字で言うのだが、(株)一条工務店の「施工面積」というのは延床面積に入る部分に、さらに1階の上に載る躯体工事で作るベランダはその半分の面積で坪数に入れ、玄関ポーチ部分も「施工面積」に入れて、吹き抜けは半分の面積で「施工面積」に入れていた。ということは、どうなるかというと、吹き抜けやベランダは延床面積に入らないので、それを算入すれば「施工面積」は延床面積よりも大きくなり、他社は延床面積で総金額を割った数字を「坪あたりの金額」としているのに対して、(株)一条工務店は延床面積ではなくそれより大きな数字になる「施工面積」で話せば、その数字は延床面積で割った数字よりも小さい数字になり、実際よりも安そうに見えるというのか、見えてしまうことになる。
さらに。来場客の側では、「実際に建てる場合に、坪いくらくらいの建物なのですか?」ということを訊いているのだが、ところが、 (株)一条工務店はその質問に対して、「『施工面積』あたり坪いくら×坪数+オプション+付帯価格」のうちの、オプションや付帯価格を入れずに、「標準坪単価」だけの金額を話す。付帯価格についてはどこまで入れて考えるのかという問題もあり、普通、不動産取得税や固定資産税・都市計画税まで入れないことが多いし、地鎮祭をする場合の神主さんに渡すお初穂料までは入れないことが多いと思うが、「標準仕様」だけではどう考えても住めない家なのに、「標準仕様」の「坪単価」の金額を話して、その金額でできるのか? と思わせて、「坪いくら」で契約させて、後から、「こりぁ大変だ」となり、そして、「一条工務店で契約すると、えらい目に合わされる!」なんて言われる・・なんてことになる場合があったようだ。私は、(株)一条工務店の平均的な営業に比べれば良心的だったはずで、又、「予算の厳しい人には実際よりも安めの金額を話した方が契約しやすい。ともかく、契約させれば、そこからは客がなんとしてでも工夫してカネを用意するはずだ」とか考える営業がいたようなのだが、私はそれは逆だと思うようになった。そうではなく、予算が厳しい人にこそ、かかるものはかかるのだときっちりと提示して考えてもらうようにすれば、「一条さんが、一番きっちりと出してくれた」と評価されて、「これなら、うちでもなんとか建てられる」と判断してもらえるという場合があると考えるようになった。だから、私が担当した契約客には、「実際よりも安くできるように思って一条工務店で契約したら、えらい目に合わされた」という人はないと思うのだが、ところが、そういう契約の取り方をする営業がいたようだ。かつ、オーナー経営者はそういう営業がどうも好きなようだった。そういう営業がオーナー経営者の「好みのタイプ」だったようだ。
1994年、「お客様相談室」の「責任者」にならせてもらっていた田中義昭が「ビジネスホテルの部屋にある冷蔵庫にウイスキーの小瓶とかがはいっていて、それを飲むのも自由、飲まないのも自由というのと同じことで、施工面積いくらで契約して、オプションをとりつけるのも自由、とりつけないのも自由だというもので、よく考えたやり方だ」とか、ナマ言っていたが、ビジネスホテルの部屋にある冷蔵庫に入っているウイスキーのミニボトルを引っこ抜いて飲むのか、部屋についている冷蔵庫のウイスキーのミニボトルはそのへんの酒屋で売っているものに比べて高めの可能性があるからそれは買わないで、あらかじめ、チャックインの前にスーパーか酒屋で買って持って入るかチャックインの後で買いに出るかするのは自由であろうが、(株)一条工務店で「施工面積いくら」で契約して、その後、(株)一条工務店は「施工面積」は安そうに見えるがオプションの部分が高いようだ! と思ったとしても、オプションの部分だけ他社に頼むなんてことはできないのだ。ビジネスホテルで宿泊はしても、ウイスキーのミニボトルはビジネスホテルの部屋に付属の冷蔵庫に入っているやつを引っこ抜いて飲むのか、外の酒屋かスーパーかに買いに出るか、めんどうくさいから飲まずに寝るかは自由であっても、「オプションまったくなしでは住めない家」を「施工面積 坪いくら」で契約して、「オプションをつけるのも自由、つけないのも自由」などと「お客様相談室」の「責任者」に言われても、「勝手なこと言いやがってからに」ということになるはずである。なにより、建設業法では、「坪いくら」での契約などというものは認めておらず、きっちりとこういう内容で総額でいくらという契約をしてくださいという規定があったはずであり、田中義昭が主張する「坪いくらで契約して、オプションをつけるのも自由、つけないのも自由、ホテルに宿泊する契約はしても、部屋にある冷蔵庫のウイスキーのミニボトルを飲むのも自由、飲まないのも自由というのと一緒だ」とかいう詭弁は建設業法違反のはずなのだ。
さらに、その「施工面積」で坪あたりで「セゾン275S1」というタイプが東京都で坪55万円、千葉県で坪52万円、埼玉県で坪53万円・・て、なんで、そこまで細かくわけないといけないわけ? 特に、松戸展示場は千葉県松戸市岩瀬、国道6号と松戸駅の北のあたりから東に進む道との交差点のカドの総合住宅展示場ハウジングギャラリー松戸にあったが、千葉県松戸市・埼玉県三郷市・東京都葛飾区の境目の千葉県にあり、来場客も千葉県松戸市からの人・埼玉県三郷市からの人・東京都葛飾区からの人と3都県から来る人があり、それぞれに価格が違うというのはやりにくい。
さらに、東京都・神奈川県で坪55万円・埼玉県で坪53万円・千葉県で坪52万円のものを、なんと静岡県の浜松・掛川では坪48万円、名古屋では坪49万5千円でウルトラダンピング販売していたのだ。こんなバカな話はない。なぜ、そこまで金額に差をつけるのか。これでは、浜松・掛川・名古屋で(株)一条工務店で家を建てた人は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県で(株)一条工務店と契約した人が払ったお金で家を建てているようなものである。「物価が違うから」と「遠州人」は言うのだが(しつこいようだがこの場合の「遠州人」というのは「(株)一条工務店の遠州人」のことで、「遠州人一般」がどうかとは別の話である)、そんなわけないだろうが!!! (株)一条工務店が使用していた桧の柱・杉の柱は全国で使用するものをまとめて買って、(株)一条工務店の工場部門 日本産業(株)の栃木県の石橋町・浜松市倉松町・福岡県のどこだっけ・・の工場でプレカットして工事現場に送っていたのであり、東京都・神奈川県に送る柱と静岡県西部・愛知県の工事現場に送る柱とで「物価が違う」わけないだろうが!!! 米松(ダグラスファー)の梁はアメリカ合衆国オレゴン州ポートランドに設立した(株)一条U.S.A.が現地で(要するに、アメリカ合衆国のエビソンランバー社の工場)で加工してコンテナで日本に運んだものか、日本で商社を通じて購入したものかどちらかを使用していたというのだが、いずれも、栃木・浜松・福岡の工場でプレカットして工事現場に送っていたのであり、東京都・神奈川県に送るものと静岡県西部・愛知県に送るもので「物価が違う」わけないだろうが!!! 洗面台とか便器とかユニットバスとかもまとめて買って工場の配送センターから各工事現場に送っていたのであり、東京都・神奈川県に送るものと静岡県西部・愛知県に送るものとで「物価が違う」わけないだろうが!!! ぼけっと聞いてると「はあん、そうかいなあ~あ・・・」と思いそうで、落ちついて考えてみると、「そんなわけないだろうが!」ということをヌケヌケと言うのが「遠州人」〔「(株)一条工務店の遠州人」〕の特徴である。まったくつくづく、ずっこいことこの上ない!!! さらに、だ。「人件費が違う」とか言いよるのだ、「遠州人」は。これこそ、「バカ言ってんじゃないわ♪」てもんだ。東京圏の営業は静岡県西部・愛知県の営業に比べて特別高い給料もらっていたか?!? 「バカ言ってんじゃないわ♪」ちっとも高くないじゃないか!!! むしろ、「地方に本社のある会社」として、いわば、「後進国の外資系企業」型、「地方」の給与水準に合わせて低めだったはずだ。外資系企業でもアメリカ合衆国や西欧の外資系企業の場合は、福利厚生施設が日本企業のようにない、昇進において本国の人間に比べて不利かもしれないという点があるといったかわりに、日本企業に比べていくらか高めに給与が設定されていることがある、と言われるが、それはアメリカ合衆国や西欧の外資系企業の場合のことで、後進国の外資系企業では本国の給与水準に引っ張られて、むしろ、給与は低めになる場合がある!・・と言われるが、「浜松の外資系企業」というのは、給与を考えるにおいても「アタマが浜松」であり、「地方」の人間は地元で勤めるよりも東京あたりに出て勤めた方が給与がいいからということで東京あたりに出て働く者がいるのに、何がうれしゅうて東京に住んでるのに「浜松という後進国の外資系企業」に勤めて後進国の給与水準で働かにゃならんのだ・・・と言うと、「それなら辞めろよ」と言われるから、そんな会社でも勤めたからには辞めさせらては困ると思うと、「アタマが浜松」に「浜松中心主義」を押し通されてしまう。まったくつくづく、「ぼけっと聞いてると、『はあん、そうかいなあ~あ・・』と思いそうなこと」を次から次へと「遠州人」は言いおるのだが、落ちついて考えてみると、変なのだ。
違うとすると、「人件費」でも「職人手間」は地域によっていくらか違うようで、『積算手帳』とか見ても、地域によって異なる金額が出ている。しかし、それならば、浜松て「物価」「職人手間」は高い方の地域なのか安い方の地域なのか、どちらなのか? ここで「遠州人」がなんともずるいのは、片方で「浜松はホンダ・ヤマハ・カワイ、それになんちゃらエレクトロニクスがあり、静岡県でも県庁所在地の静岡市より人口も多い、政令都市に指定された、新幹線『ひかり』号も停車する大都市である」とかなんとかかんとか言うくせして、坪単価の話になると、今度は、「日本一のどいなか」だと主張しだすのだ。まったく、つくづく、「遠州人」〔(株)一条工務店の遠州人のことだが〕は、本当にずるい! こすい! 汚い! やること、えげつない!!! 根性がババでできている!!! ましてや、名古屋なんて、東京圏・関西圏に次ぐ都市圏であり、『積算手帳』にも名古屋圏は職人手間は高い方の地域として掲載されている。それを、(株)一条工務店では近藤路夫が勤務していた名古屋南営業所のある名古屋および愛知県では「物価が安いから」と称して「セゾン275S1」が坪49万5千円とウルトラダンピング販売していたのである。名古屋なんて東京圏・関西圏に次ぐ都市圏が「物価が安い」わけないだろうが!!! バカ言ってんじゃないわ!♪! しかも、同じ商品を東京都・神奈川県で坪55万円で売らされている者と浜松・掛川で坪48万円でダンピング販売している者、近藤路夫のように名古屋で坪49万5千円でダンピング販売している者では、当然、ダンピング販売している者は1棟あたりの評価は低くて当然であり、それも、そこまで大幅なダンピング販売をして、なおかつ、静岡県西部・愛知県だけテレビ広告をドカンと一発!♪! やりまくっていたのであるから、その分も考慮すべきであり、静岡県西部・愛知県の営業の契約は東京圏の営業の契約に比べて、1棟あたりの評価は4分の1でも評価が高すぎるくらいであったはずである。「4分の1」なんてして、泣きよっても困るから、おまけで「3分の1」くらいにしてやるとしても、いくらなんでも、テレビ広告をドカンと一発!♪! やりまくった上で、ウルトラダンピング販売で売っていた静岡県西部や近藤路夫のような愛知県の営業と高い金額で売らされていた東京圏の営業とで、1棟あたりの評価が一緒というのでは無茶苦茶である!!!
こういうことを思ったのは私だけではないのであり、東京圏の営業ははっきりと口にするかどうかは別として多くの人間が不満に思っていた。1993年、松戸展示場の事務所で、入社1年目のM田(男。当時、20代後半)が「東京都で坪55万円・千葉県で坪52万円のものが浜松では坪48万円というのは、どう考えてもおかしいですよね。なんで、浜松の人間は東京都で55万円、千葉県で52万円で売っているものを坪48万円なんて無茶苦茶安い値段で売らせてもらってるんでしょうね。どう考えてもおかしいですよ」と言うので、「そうなんだよ。『物価が違うから』とか浜松の人間は言うのだけれども、会社によって全国一律価格にしているハウスメーカーと地域によっていくらか差をつけている会社があるようだけれども、それにしても、いくらなんでも、そこまで違うはずがない。そこまで差があるわけがないよ。どう考えても不公平だ」と言ったところ、松戸展示場の事務所にいた営業本部長の天野隆夫から「おまえ、黙れ!」「おまえ、口きくな! おまえは」と怒鳴りつけられたのだ・・・が、なんで、私は「おまえ、黙れ!」だの「おまえ、口きくな!」だの言われなければならないんだ?!? むしろ、東京都・神奈川県で坪55万円・千葉県で坪52万円で売らされているものをドカンとテレビ広告をやった上で坪48万5千円で販売して当然だというあつかましい主張をしている名古屋南展示場の近藤路夫にこそ、営業本部長として、「おまえ、黙れ!」勝手な主張するな! と言うべきであったはずである。営業本部長の天野隆夫が私に対して「おまえ、黙れ!」「おまえ、口きくな!」と暴言を吐いたのは、こういう暴言は人権侵害であるとともに、団結権侵害と評価されるものである。
※ 《日本国憲法 第28条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。 》
同じ商品を高い値段で売らされている地域と安い値段でダンピング販売している地域がある、ダンピング販売している浜松・掛川・名古屋では高い値段で売らされている地域と違ってテレビ広告をドカンと一発やりまくっている、という点は不公平ですが、他にも、1展示場あたりの営業の数が多い展示場と少ない展示場があるという不公平性もありました。2000年頃、栃木県佐野市の展示場に移ってきた「高木のおっさん」(男。当時、50代。創価学会員)は、私が入社した1992年頃は神奈川県藤沢市の展示場にいて、藤沢展示場の所長であったT葉さんは「うちのトップセールスの高木くん」と言っていたのですが、ベテランの某さんにそれを話すと、「誰がそんな寝言を言ったんですか。あんなトップセールスあるわけないでしょうよ」と言うので「T葉所長ですけれども」と言うと、「T葉さん、その時、酒飲んで酔っぱらってたでしょ。酔っ払いの寝言なんて本気にしてどうすんですか」と言うので、「しかし、藤沢展示場にいた営業4人の中では一番売っていたのと違いますか」と言うと、「まあ、レベルの低い集団の中でのトップてことですね」と言うのだったが、「高木のおっさん」と直接会ったこともない限りは、そうであるのかないのかわからなかった。ところが、2000年、その「高木のおっさん」が私がいた佐野展示場に移動してきて同じ展示場に勤務して見ると、「たしかに、某さんが言う通りだな」「こんな『トップセールス』あるわけないな」と思うようになった。むしろ、「この人、本当にこの会社で5年以上、営業やった人なのお?」という感じがした。
1992年、私が(株)一条工務店に入社した年、「高木のおっさん」はすでに藤沢展示場で何年か在籍した営業だったが、その時、藤沢展示場に営業は何人いたかというと、所長のT葉さんと「高木のおっさん」その他に営業が2人、合計4人の営業がいたのだが、私が入社した東京展示場(江東区潮見)には営業を何人配属されたかというと、1992年、最大で13人もいたのだ。江東区潮見の東京展示場はウッディランド東京という林野庁が運営する「国産材の利用促進をはかる」ための展示施設の中にあり、「舞浜のディズニーランドに行こうと思ったけれども混んでるみたいで、葛西臨海公園に行こうとしたけれどもそこも混んでるみたいだったので、新木場の夢の島熱帯圓に行こうと思ったけれどもそこも混んでるみたいだったので、それで潮見のウッディランド東京に来ましたあ」と言う家族連れの観光客とか、高校生の女の子が家庭科の実習として先生と一緒に来たり、林野庁が運営する施設なので国家公務員らしいおっさんたちが集団で来たり、「建築専門学校」の生徒が先生から見学してこいと言われてそれで「彼女」と一緒にデートに来たやつとか、ともかく、一般の総合住宅展示場の運営会社が運営する総合住宅展示場とは異なり、「売るための展示場」ではなく「国産材について展示する施設」であり、展示場にも幟や垂れ幕を出すのは禁止であり、電車の駅に近いとはいえ京葉線「潮見」駅というのは都心から直線距離では近い、東京駅から3つ目の駅であるにもかかわらず30分に1本くらいしか停まる電車は来ない駅でしたし、どう考えても他の展示場よりも条件の悪い場所でした。「スーパーやコンビニですらレジにいる人によって売上が変る」という話を慶應大学の商学部の講義で聞きましたが、そういう面もあるとはいえ、セブンイレブンとかローソンとかいったコンビニエンスストアを見ると店員さんは3人くらいいる店が多いように思いますが、仮に店員の数を3倍とか4倍とかにしたならば、売上も3倍とか4倍とかに増えるか? というと増えないでしょう。その店ではどのくらい売れるというものがあって、店員さんによって売上が変る度合もいくらかはあるとしても、店員の数を3倍にしたなら売上も3倍になるかと言うと、なるわけないのです。住宅展示場にもそういう面はあります。(株)一条工務店は同業他社に比べて1展示場あたりの営業の数が多い会社で、私はいわき市の展示場にいた時、隣の住友林業(株)の所長のおっさんから「一条さんはいったい何人いるんですか」と(株)一条工務店の従業員の数が多いために総合住宅展示場の駐車場が(株)一条工務店の従業員のクルマでふさがってしまうと文句を言われたこともありました。他社と比べて1展示場あたりの営業の数が多いということもありますが、(株)一条工務店の展示場によって営業の数が違う。神奈川県藤沢市の展示場は建物も新しくてきれいで、「売るための展示場」である民間運営会社が運営する総合住宅展示場にあり、神奈川県でも(株)一条工務店の本拠地に近く、横浜市より西側・横浜市よりも東京都と逆側のいくらかなりとも静岡県に雰囲気が近い場所、(株)一条工務店の家を契約してくれそうなお客さんの割合が大きい地域にある展示場であったにもかかわらず、在籍する営業の数は4人のみで、それに対して、どう考えても条件は良くない、「何、これえ。田舎の家みた~い」と何人もから言われまくってきた東京展示場、2階は端から端まで床鳴りのする展示場、外壁は汚れてすすみたいのがついても外壁塗装すらしてもらえない展示用に、最大で13人も営業がいたのですから、有望見込客を営業1人あたりどれだけ持てるかという点を見ると、東京展示場にいる人間は損なのは明白でした。1997年、プロ野球のセリーグで巨人の松井とヤクルトのホージーが本塁打王争いをやって最終的にはホージーが1本差で本塁打王を獲得した年、シーズン終盤のヤクルト―巨人戦でラジオの野球中継を聞いていたところ、誰だったか解説者が「この3連戦を見るかぎり、松井にもホージーにもホームランを打てそうな球は1球として来ていませんね」と話したのを聞きました。落合(ロッテ⇒中日⇒巨人⇒日ハム)というのはけっこうずけずけ言うところのある男で、引退後、解説者として出ていた時、「プロの一流投手が投げる会心の球なんて、そんなもの、誰だって打てるわけないんだから打たなくていいです。そうじゃなくて、失投が1試合に何球かあるはずですからそれを逃さずに打てるかどうかで成績は決まるんですよ」と話したのを聞いたことがあったが、実際問題として、住宅建築業の営業においても、「どんなにしてもホームランなんて打てるような球じゃない」という球、「一流投手が投げたその投手として会心の球」みたいなそんな来場客を契約にもっていこうと思っても簡単じゃないんです。実際問題として家庭科の実習に来た高校生の女の子に契約してもらおうと思っても、その女の子の親が家を建てる計画を持っているというケースだってゼロじゃないかもしれませんが、「ゼロじゃない」というものを契約にもっていこうというのと、有望見込客で一条工務店を「本命」に考えてくれている人がいっぱい来場する展示場にいるのとでは条件は大きく違います。東京展示場と藤沢展示場を比較すると、どう考えても藤沢展示場の方が条件はいいはずでしたが、条件はいいはずの展示場に営業は4人で条件はどう考えてもいいわけない展示場に最大13人もいたのであり、まさに、「本命」「対抗馬」「ダークホース」「穴馬」「大穴」のうち、「本命」の見込客は少なく「大穴」ですらない場合が多く、「ボール球でも手をだしてヒット打たないといけない」状態の東京展示場では営業の数が多く、浜松・掛川のような(株)一条工務店を「本命」として考えている人が多い地域の展示場では1展示場あたりの営業の数が少なかったわけであり、有望見込客(野球にたとえれば「ヒットを打てる可能性のある球」)が多く来場する展示場にいるのと「ボール球にでも手を出してヒット打たないといけない」ような展示場では条件は違うのは当然でした。そういうことを平気でやる会社であり、まるで、「コンビニの店員の数を3倍にすれば3倍売れていいはずであり売れなければその店の店員が悪い」みたいな発想で東京展示場には営業を13人も配属されていたのであり、「高木のおっさん」がいた藤沢展示場は4人だけであったわけで、「3倍以上も店員のいるコンビニ」みたいな展示場にいて店員1人あたりの契約数で比較されたのでは条件が悪いのは当然であり、そのあたりの公平性に欠ける対応は理解しがたいものでした。
1992年、「売るための総合展示場」ではなく「国産材の認知と展示のための展示場」に出展していた・「浜松の家」を東京で建てようという(株)一条工務店浜松の東京展示場はどう考えても(株)一条工務店の展示場の中では条件はいい方であるわけなかったのに、そこに最大で13人も営業社員を配属され、小さいπ(パイ)を13人で分けるという状況にあったのに対し、東京展示場よりは条件は間違いなくいいと思われる藤沢展示場には営業は4人しかおらず、その結果、「高木のおっさん」みたいなもんでも「うちのトップセールス」にならせてもらっていた。
〔「高木のおっさん」の勤務ぶりがどんなものかは、たとえば、
⇒[第664回]自分に該当するものがなければ営業所ごとの報告を止める男はどうしたものか-やったことないことは【4】https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201901article_9.html
[第665回]平日の来客を粗末にする営業・他の従業員に労働契約外の業務をさせる男、「聖教新聞」の押売り!https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201901article_10.html
[第686回]職場でアダルトビデオを見る男と、DVDプレーヤー付パソコンをアダルトビデオで試す男。職場の新人類現象https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201903article_6.html
[第417回]トヨタの車に乗らない理由―「朝来て『おはよう』と言うと同時におっぱいもみもみい」のネッツトヨタ栃木https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201606article_2.html
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[第547回]深奥山 方広寺(浜松市)と信教の自由の侵害【3】忘年会の金を払わない男、人に立替させようとする姑息男https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201707article_3.html (イ) 〕
それだけではない。私が福島県いわき市の営業所に移った後、その「東京展示場」あらため「東京東展示場」(亀戸に新しく展示場ができた後、「東京東展示場」と改名したが、普通、その地域に2つめ・3つめの展示場ができると、(株)一条工務店は最初のものを「◇◇展示場」として、2番目のものを「◇◇東展示場」、3番目を「◇◇西展示場」、4番目を「◇◇南展示場」と実際の東西南北と関係なく命名していたが、東京展示場だけは2番目にできた亀戸の展示場の方を「東京展示場」にして先にあった江東区潮見の方を「東京東展示場」に改名したというあたりからして、潮見は低い評価だったということだ)は、平日は無人にして、土日だけ近隣の営業所から1人だけ出張して詰めるというようにしたところ、私がいた時にはπ(パイ)を13人で分けていたものをそれを1人で独占すると、なんと、その1人が「売れる営業」になったというのだが、あまり大きくないπ(パイ)を何人もで分けさせられる営業とそれを1人で独占させてもらえる営業とでは後者の方が「売れる営業」になったとしても不思議でも何でもない。13人で交代に打席に立っている者と毎度打席に立たせてもらう者とで打率ではなく安打数で比較したならば、毎度打席に立たせてもらう者の方が安打数で評価すれば「売れる営業」になったとしても当たり前だ。 (株)一条工務店はそういうことをする会社であり、なおかつ、本来、会社というものは従業員に対して公平であるべきであるはずだが、不公平になっているというのは、どうも、たまたまではなく意図的にそうしているのではないかと思われるフシがある。13人で分けていたπ(パイ)を1人で独占させてもらった男はどうやって決められるのかというと、私のように「東京都・神奈川県で坪55万円のものを浜松・掛川では坪48万円、名古屋では坪48万5千円で売っているというのはおかしいのではないか。東京都・神奈川県で坪55万円というのが妥当なら浜松・掛川・名古屋でも坪55万円で売るべきだし、浜松・掛川で坪48万円というのが妥当ならば東京都・神奈川県も坪55万円で売るようにすべきではないのか」と口にするような人間はそういう「おいしい役」はまわしてもらえず、他の従業員を犠牲にしてイヌとなって自分だけ得しようとするような軽佻浮薄な人間のカスにたいていそういう「おいしい役」はふりあてられる。そういう会社だった。
さらに、1996年、福島県中通り地域の「所長」で「大澄社長の腰巾着」と言われていた片山が主張したということで、「各地域ごとに意図的に『売れない展示場を作ろう』」ということをやりだした。普通、会社というものは「売れない展示場」を売れる展示場にするか、どうしても売れる展示場に改善できない場所のものは出展する展示場の場所を変えるかして「売れない展示場」はなくそうとするものだが、それを「『売れない展示場』を意図的に作ろう」と主張するとは、片山という男はどうしようもない男だなと思った。そういうどうしようもない男が初代社長の大澄賢二郎は好きだったようだ。「売れない展示場」を意図的に作ってどうするんだというと、「気に食わない営業社員をまとめてその『売れない展示場』に押し込んで売れなくして辞めさせてしまえ」という”作戦”だというのである。片山こそ会社のガンと違うのか?!? 福島県浜通り地区ではいわき市に4つ・原町市(現 南相馬市)に1つあった計5つの展示場のうち、最も条件が悪いといわき地区の営業誰もが認めていた私がいた展示場が指定されて、いわき市の他の展示場から営業社員が大量に送り込まれてきた。普通、条件がいい展示場に営業の数は多くして条件の悪い展示場には少なくするものだが、ところが、(株)一条工務店は逆にしたのだ。そもそも、それまで、私はその条件の悪いと誰もが認める展示場を良くしようと相当の努力をしてきたのであり、同じJTいわきハウジングパークに出展していた入口の前にあった方の展示場では、本社に発注すれば届けてくれる展示場の備品を発注せずにきらせていたりしても、私が在籍した総合住宅展示場の奥にあった方の展示場ではそういうことはないようにしていたし、展示場の照明も具合が悪くなればすぐにとりかえて不具合がないようにしていた。これらは一例だが、いわき地区の他の3展示場よりきっちりと整えていた。条件の悪い展示場というのは、常にすべての面に渡ってだめと決まっているわけではなく、条件の悪い展示場に配属された営業はそこで何とか売ろうと努力する結果、条件の良い展示場に配属されてそこで胡坐をかいていた営業よりずっと努力して展示場を良くしようとして運営していた面もあるのである。ところが、「腰巾着の片山」はそれを破壊しようとしたようである。私の場合は、大量にその「意図的に売れなくする展示場」に配置されても生き残ることができた・・・というよりも、「意図的に売れなくする展示場」に配属された人間の中でその時は私は「売れなくして辞めさせる人間」のリストにその時は入っていなかったようなのだが、「腰巾着」を社長が大事にする会社というのはそんなことまでするようだ。
「(株)一条工務店は配属される展示場による条件の違いが大きい会社」というのは、比較的良心的な人は誰もが気づき誰もが言っていたことだが、そのあたりに気づき出した人というのは、「(株)一条工務店の経営者にとっておもしろくない人間」の仲間入りをしだした人でもあったわけだ。翼賛主義のアホは優遇された。今も在籍している人は周囲を見回すと、あいつなんかそうだな・・という恥知らずな翼賛主義者がそのへんにちょろちょろいるはずだ。
福島県いわき市の営業所には5年間いたが、その間、いわき市の営業所(展示場)4つの中でも人事異動は何度かあった・・にもかかわらず、私1人だけが、「いわき市の展示場の中で一番条件が悪い」と誰もが認めていた展示場に5年間おらされた。浜通り地区の所長の草野さんに話したことがある。「何度か人事異動があったと思うのですが、なぜ、私ひとりだけ、条件が悪いと誰もが認めるこの展示場にずうう~っとおらされるのでしょうね。いくらなんでも不公平と違いますか」と。すると、所長のK野さんは「ここの展示場は和風の展示場で、この展示場は総合住宅展示場の中でも奥の方にあって来場者数が少ないし、和風の展示場というのは、木にうるさい人とか家相にこだわる人とかが多く、新人では厳しいので、それで、経験があって実力のある人にいてもらわないといけないんだ」なんてことを言うのでした。それで、私は言いました。「それなら、所長、ここに来てくださいよ。所長が一番、経験があって実力があるじゃないですか。私、所長が実力があるというのはよく知っていますよ。所長が実力があるというのを否定したりしませんよ。私なんかよりも所長の方がよっぽど経験があって実力があるじゃないですか。所長、ここに来てください。私、所長が今おられる展示場に行きますから。入れ替わりましょうよ」と言ったのです。すると、今度は、「営業成績がいいもんが条件のいい営業所に行くんでえ」と言うのです。それで、「なるほど、所長がこの地域で一番営業成績がいいというのはわかります。たいしたものだと思いますよ。しかし、私だって、所長には及びませんが、通算契約棟数で見ても、昨年度の契約棟数で見ても、過去3年間の契約棟数で見ても、今、いわきの営業所にいる人の中では少なくとも真ん中より上のはずです。それで、なんで、一番条件の悪い営業所にずうう~っとおらされなければならないんですか。ここには私より成績の悪い人に来てもらえばいいでしょう」と。すると、今度はまた、「ここの展示場は来場者数も少ないし、和風の展示場で、木にうるさい人とか家相にこだわる人とかも多いし、経験があって知識もあって実力のある人にいてもらわないといけないんだ」と言うのです。だから、またもや、「それなら、所長が一番、経験があって知識もありなにより営業としての実力があるじゃないですか。所長がここに来てくださいよ。私、所長が今おられる所に行きますから。私ごときよりも所長の方がはるかに経験も実力もあるじゃないですか」と言ってのですが、そうすると、またもや、「成績のいいもんが条件のいい営業所に行くんでえ」と言い、この後は永遠に繰り返し・・・。これ、いったい何なの、いったい?!? さらにその後、1998年、営業本部長の天野隆夫から栃木県佐野市の展示場に「リーダー」として行くという話で「今度の展示場は条件のいい展示場だから」と言われ頼まれて移動したところ、「リーダー」の扱いではなかっただけでなく、栃木県南部の営業誰もから「佐野はそりぁ、条件悪いですよ」「佐野にいたのでは昇進できないですよ」と言われる展示場だった。栃木県南部では「条件がいい」とその地域の多くの人間が言っていたのは小山の展示場で、足利の展示場は小山の方がよく群馬県との境目なので群馬県の共同出資会社の営業とぶつかることがあるが佐野よりはずっといいと言われていた。やられた! また、はめられた! 私は入社以来、毎日毎日、毎年毎年、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」この会社に滅私奉公を繰り返してきたのに、なんで、そういう扱いにされなきゃならないの?!?
又、展示場によって「営業所長」が在籍している展示場と在籍していない展示場があり、在籍していない展示場は、グラフでの表記では、所長の欄に< >つきで、<天野隆夫>と表記されていたのであるが、他の営業所の営業と見込客のバッティングをしたというような場合、「営業所長が在籍している展示場」は営業所長が頑張ってぶんどるのに対し、営業所長が在籍していない営業所、私が入社1年目に在籍した東京展示場(江東区潮見)などは、常にぶんどられる側にされており、明らかに不公平であったのだが、ところが、私がそれをぽろっと口にしたのを天野隆夫が聞きつけて・・・というのか、営業本部長の天野隆夫に「報告」(密告)する「忠臣」が常にいるらしく、営業本部長の天野隆夫が「おい、『ここの営業所は営業所長がいない営業所だから、その分、営業所長がいる営業所に比べて不利だ』と言ったそうじゃないか」と私に文句を言ってきたのだ。実際、不利じゃねえかよお!!! なんか、文句あんのか!?! そう言われて気に入らなければ、営業本部長ならその不公平性を改善するべきだろうが!!! 天野隆夫は「ぼくが営業所長なんだよ。わからんのか」と言うのだったが、もし、天野隆夫が東京営業所や松戸営業所の営業所長であるのなら、東京都や千葉県ではテレビ広告はまったくおこなっていないのに対して静岡県西部・愛知県ではドカンとテレビ広告をやりまくっていること、東京都や千葉県に比べて静岡県西部や愛知県ではドカンと安い価格でウルトラダンピング販売しているということ、それでいて1棟あたりの営業の評価が一緒であることに対して抗議するべき・・・というよりも、そういう価格に設定している営業本部の本部長は天野隆夫であったのだから、「抗議する」というと誰に抗議するのかというと天野隆夫に抗議することになるのだから、抗議するよりもさっさとそれを改善・解消するべきであったはずであり、それを改善しようとすることもなく、「この営業所には営業所長がいないんじゃないんだぞ。この僕が営業所長なんだぞ。わからんのか」などと言われても、「知りまへんなあ」と言ったところである。いついかなる時も浜松・掛川・名古屋の味方をする東京営業所長・松戸営業所長なんて、そんなおかしな東京営業所長・松戸営業所長があるか!?! そんなおかしな営業所長が営業所長ヅラするんじゃない!!! 浜松でしか営業の経験がない男で、常に浜松・掛川・名古屋の味方をする男・浜松のまわし者が「ぼくが東京営業所長だ」だの「ぼくが松戸営業所長だ」などと勝手なこと言うんじゃない!!!
建設業法の上で問題があるのだけれども、「坪いくら」で契約して、契約後にプランニングをしていくというシステムを(株)一条工務店がとっていたのは、それは、1992年8月に自己都合で浜松の営業所から東京展示場に転勤させてもらった新卒入社1年目の小野田くん(男。当時、20代前半)が私に「図面を1枚書くといくらかかるか知ってますか。図面1枚につき、20万円から30万円かかるんですよ。契約前に図面を書く会社というのは、契約にならなかったお客さんの図面作成費用まで契約してくれたお客さんに負担してもらうことになるんです。知ってましたか」と言うので、な~んか、変なこと言うやつだなあ・・・と思ったものだった。小堀住研(株)では、敷地調査をして、プランニング(図面作成)をして、そのプランでいいとなると見積書提出をして、それでいいとなると契約としていたのだが、1回目のプランニングで契約になる人もあれば3回目くらいで決まる人もあり、中には他社で契約する人もあるわけだが、そのプランニングをした小堀住研(株)の設計課の従業員て、図面1枚作成するのに対して20万円~30万円ももらっていたか? もらってないよなあ、どう考えても。 1月あたりの給料の額がそんなものと違ったかな? その「図面1枚につき、20万円から30万円かかるんですよ。知らないのですか」なんて、入社1年目の小野田くんが10歳以上年上の私にふんぞり返って言うのだったが・・・・、それは(株)一条工務店の「遠州人」でそんなお話を新人に吹き込む男がいたことによるらしい。1993年、福島県いわき市の営業所に移った時、いわき市の営業所の営業所長だったK野さんが、「遠州人」から吹き込まれたらしく小野田くんみたいなことを言う営業に、「なんで、図面1枚につき、20万円だの30万円だのなんてかかるんだ? どっからそんな話が出てくるんだ!?! 昼間、パチンコやって遊んでる営業マンが図面書いて、なんで、20万円なんてかかるんだ?!? かかるわけないだろうが! むしろ、パチンコ屋にカネとられなくてすむくらいのもんだろうが。バカか、おまえは! 何をわけのわからんこと言ってるんだ」と言うのだったが、そうだよなあ~あ・・・、なんで、図面1枚書いたら20万円だか30万円だかかかるんだ、小野田くんはいったい何をわけのわからんことを得意がって言っていたのだろうなあ・・というより、いったい誰がそんなおかしな話を新卒社員に吹き込んで、又、それを得意がって話させているんだ?!? と思ったものだった。小野田くんは私に「図面1枚書くと20万円から30万円かかるんですよ。〇〇さん、そんなことも知らないんですか」なんて言うのだったが、知らんなあ、そんなこと・・・と思ったものだった。推測すると、それは、設計事務所というところの「建築家ぶりっ子ぶりっ子」のおっさんにプレンニングを頼むと、設計事務所という所のおっさんというのは図面作成でメシを食っているので、図面作成料としてそれなりの金額をとるのではないかと思うのだが、小野田くんはそういう話を聞かされたのではないか。住宅建築業の会社が「設計」として雇った従業員に図面作成1枚あたりに20万円から30万円も払っているかというと、そんなもの、払っているわけないし、ましてや、営業が図面を書いて1枚あたり20万円だの30万円だのかかるわけがないのだった。払ってくれるというならぜひもらいたいものだが。図面作成というのは建築学科を卒業しないとできないものでもないし、建築学科出てもろくな図面書けないやつもいるし、営業が図面を書く練習をすれば「設計」よりもいい図面を書くことだってできるようになるはずだし、いわき市の営業所長のK野さんはそうやって自分で図面を書いて、同業他社の「設計」が作成した図面よりも見込み客から高く評価されて契約してもらっていたのだ。神奈川県の藤沢の営業所長だったT葉さんは二級建築士で設計事務所に勤めていたこともあるそうで、(株)一条工務店では、自分で図面を作成して客と打ち合わせをして、(株)一条工務店の「設計」担当には、この図面で清書してまわしてくれと指示していたらしい。「バカでも入れる私大の建築学科卒」とかをありがたがる変な人というのも世の中にはいるけれども、営業やってる人間が図面書いたとして悪いことはない。2008年、千葉県ポリテクセンターの建築CAD課の先生から聞いた話では、過去にポリテクセンター千葉の建築CAD課に来た人で、大学の建築学科とかは卒業していないという人がポリテクセンターの建築CAD課でCADを学習して建築会社で採用され、CADができるということで入社したが、そのうち、自分自身でプランニングもやるようになって、その会社では高く評価されるようになったという人がいたという。世の中には「バカでも入れる私大の建築学科卒」とか「いっきゅうけんちくしい~い」とかに信仰を持つ人がいるが、とりあえず、営業が図面を書く練習をしてひととおり描けるようになったら、(株)一条工務店の「設計」というのがどれだけアホかよくわかるようになるし、「設計」が作成した図面が1枚20万円だか30万円だか言うのなら、「おまえら、それだけの値打ちの図面を書けよ。これで、20万円だの30万円だのと言うつもりか?!?」と言ってやるべきであろう。
毎度、「わけのわからんこと言い」の「(株)一条工務店の遠州人」が、「図面1枚作成するのに20万円から30万円かかる」とか、「なんでやねん?」と思うようなことを新人に吹き込み、私が新卒入社の社員なら、「ええ? そうかあ~あ?」と思うところを、小野田くんなどは《「浜松流」は常に正しい》という「教育」を浜松で叩き込まれて、そんな気持ちになったようだが、かかるか、そんなもん! で、そういうお話を言いたがるというのは、特に、住友林業(株)などと競合になった時、(株)一条工務店は図面で勝負すると負けることが多かったようなのだ。それに対して、「地方」において、「家は木造で建てるものだ」かつ「家はムクの木で建てるものなのだ」「ムク材であるとともに、できる限り、国産材で建てるものだ」という意識が強い地域においては、(1)在来木造の構法で、(2)構造材はすべてムク材で、(3)柱はすべて国産の桧と杉で、造作材にもムク材が比較的多いという(株)一条工務店は、通し柱に集成材を使用し、管柱にはアメリカ合衆国産のべいつがを使用していた住友林業(株)よりも、その点において強かったので、図面を書いて図面で勝負するよりも、「地方」においては、「ムク材・国産材が多い(株)一条工務店」という所をアピールして図面作成前に契約して、契約後、他社がいなくなってから図面の打合せに入るという方法の方が契約になりやすかった、ということだろう。「図面1枚作成するたびに20万円から30万円かかる」などという寝言は、どの「遠州人」が考えだしたのかよくわからんが、あほくさい限りである。
但し、1990年代後半、(株)一条工務店も、図面作成前に「仮契約」をして、「仮契約」の後にプランニングをして、プランが決まった段階で本見積を出して「本契約」というシステムに変更した。おそらく、建設業法違反のやり方では困りますと行政から言われたのではないかと思う。但し、「仮契約」というのを軽く考える人もいるが、「住宅建築コーディネーター」(住宅建築コーディネーター協会https://www.jkck.jp/ )の講習の際に、講師が「『仮契約』なんてものは民法にはありませんからね。『仮契約』も契約のうちですからね」と話すのを聞いて、たしかに、民法上は「仮契約」なんてものはないよな・・・と思ったのだ。「仮契約も契約のうちですから、仮契約だからとあまり気軽に考えない方がいいです」という話が「住宅建築コーディネーター」の講習の時にあったのだが、そうだと思う・・・が、「仮契約⇒本契約」という二段階のシステムになってから、仮契約の後に比較的気軽に解約する人が増えたのは事実だった。
それで。1992年から1993年頃においては、(株)一条工務店は「施工面積」で「坪いくら」で契約して、契約後にプランニングをして本見積をだすというやり方をしていた。建設業法違反のはずだが、そういうのはおかまいなしの会社だった。私は、「坪いくら」で契約するからには、その「坪いくら」を掛ける「施工面積」はどこが入ってどこは入らないかというのはきっちりと話して理解してもらって契約するようにしないと、後々もめるもとであるからと思い、きっちりと説明して契約するようにした。
しかし、私は、契約というものはきっちりと内容を理解してもらってするものであり、そうでないと、後々もめるもとであると考えていたのだが、(株)一条工務店の「坪いくら」で契約というやり方では、「坪いくら×坪数+オプション+付帯工事」が契約金額になるわけであり、(株)一条工務店は、いったん、契約したが最後、オプションと付帯工事費の部分で、いくらでも好きなだけ取ることができるということになるわけであり、客の側ではかなり不安のある契約方法だった。ここでも、「遠州人は」「信用してもらうのが大事ですから」などという言い回しをして、新しく入社した人間にもそういう言い回しをさせようとするのだったが、私はその「信用してもらうのが大事ですから」という言い回しをする人間というのが嫌いだったのだ。私は(株)一条工務店に30代過ぎで入社したが、それまでの人生において、この「信用してもらうのが大事ですから」という言い回しをするヤツというのは信用できないヤツが多いと学んでいたのである。「信用してもらうのが大事」ではなく、「信用してもらえるようなことをするのが大事」ではないのか? 「信用してもらうのが大事ですから」と言って信用できないことをするヤツというのが世の中にはいるのだ。その会社にともかく勤めた以上はその会社の商品を売るしかないのだけれども、その言い回しは抵抗があった。
そして、そう思っていると、1993年12月のことだったが、本社から「通達」が来たのだが、それに、「施工面積」にどこまで入れるかを変更しますと書かれていたのだ。それまで、ベイウインドウは1か所「サービス」だったのを、ベイウインドウも「施工面積」として入れることにします、ということだったと思う。他にも「施工面積」に入れることにするものに変更があったかもしれないが、どうも記憶が確かではない。ともかく、それまでは施工面積に入れなかったものを、今後は入れることにする部分ができたという「通達」だった。変更するのはいい。しかし、その「通達」に恐ろしい文句が書かれていたのだ。 「とりあえず、これからの契約について、計算法を改めますが、今後、順次、これまでの契約についても施工面積への参入について、この基準に改めていく予定です」とそう書かれていた。表現はいくらか異なるものがあるかもしれないが、内容はそういうものだったのだ。いくらなんでも、それは通じないだろう。そう思いませんか? 「坪いくら」でそれに「施工面積」を掛けた金額で「標準仕様」としているものを使って建てることができます、「施工面積」にはここからここまでが入りますよ・・ということで、いったん契約したのに、契約後に建築会社の側が一方的に、この部分は施工面積には入りませんということで契約しましたが、それも施工面積に入るということに改めます、その分、◇◇万円のアップになります・・・と一方的に宣言するというのである。それでは契約にならないでしょう。契約というのは、この金額でこうこうこういうことをやります、やってくださいというものが契約であり、「坪いくら」での契約であっても、その場合、ここまでが「坪いくら」に掛ける面積に入りますということで契約しておきながら、契約よりも後で、業者の方が一方的に、契約時には入らないと言っていた部分も入ることにします・・なんて言い出しても、それは通らないし、それが通るようではそれは契約ではないでしょう。
私は、1993年12月、それを、福島県浜通り地区の営業所長であったK野さんに言ったのです。まがりなりにも、営業所長であれば、それは契約として通る話ではないということくらいは理解できるはずであり、それが理解できないのであれば営業所長と言えないであろうと思って。ところが、K野さんは「おめえ、契約する時に、施工面積にどこまで入るなんて、いちいち説明してんのか?」と言うのでした。「してますよ」と言ったところ、K野さんは「バカか、おまえは! そんなもの、施工面積にどこまで入るなんておまえが話すからいかんのだろうが!」と言うのでした。はあ~あ?
「そんなもの、施工面積にどこまで入るなんて、説明するおまえが悪いんだろうが!」とK野さんが言うのでした。「施工面積にどこまで入るなんて、説明しなきゃ、そんなもの、いっくらでも増やすことができる♪」・・・・浜通り地区の営業所長のK野さんはそう言ったのです。それでは、詐欺!!! でしょうが。私は営業の職種で(株)一条工務店に入社したけれども、詐欺師をやるという約束で入社したのではない!!! その時、K野さんが言ったことは、それは詐欺であって営業じゃないでしょう。 そんなことやっている会社を「信用してもらうのが大事ですから」と言われても、そんな会社を「信用」できますか???
住宅建築業の営業には、「攻め手」の早い人と遅い人というのがいます。ボクシングで言うところの、「ワン、ツー、スリー」で倒す(営業だと、「契約してもらう」)ように進めればいいものを、なぜか、「一発で倒してやる」とか、「KOを売りにするボクサーみたいな文句」を口にする人というのがいました。1990年代、福島県いわき市の営業所にいた自称「暴力団関係者」のM上さんがそれでした。自称「暴力団関係者」というのは、本人がそう言っていたのです。「俺の親は暴力団住吉連合系小名浜一家の親分だ」と。但し、実際は違うらしいですけれどもね。Mの父親はいわき市の小名浜地区に住んでいて、入墨を入れていたらしいけれども、住吉連合系小名浜一家の親分という人はまったく別人だったらしい。しかし、実際には父親は公式にはヤクザではないにもかかわらず、自分の父親はヤクザの親分だと職場で称してひとを脅すような人というのをカタギと言うかというと、警察の基準ではそういう人を「ヤクザではない」と判定するらしいのですが、少なくとも私の基準では「カタギではない」と判定しますね。そのMさんは、何かと「一発で決めてやる」と口にする人でした。なんで、「一発で決め」たがるのかなあ・・と思ったのです。プロボクサーならば、判定勝ちよりもKO勝ちの方が人気が出るかもしれませんし、「一発で決めてやる」と宣言するというのも話題になるかもしれませんが、住宅の営業の場合、「啐啄同時(そったくどうじ)」という禅の言葉のように、見込客が契約しようという気持ちになるまさにその時に契約していただこうというアピールをして契約してもらうのがよく、早すぎても遅すぎても良くないはずで、ボクシングで言うならば、「ワン、ツー、スリー」で倒しにいけばダウンしてくれるものを、「ワン」の段階でKOしようとして無理をすると、それが原因で負けてしまうおそれもあるように、住宅建築業においても、「クロージング」は早すぎても遅すぎても良くないはずです。
※ 《学研 goo辞書 啐啄同時(そったくどうじ)》https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%95%90%E5%95%84%E5%90%8C%E6%99%82/
Mさんが「一発で決めてやる」といつもそれを言うのは、それは、「極端に労を惜しむ人」だから、それで「一発で決めてやる」と言って、私なら、このお客さんならば、「ワン、ツー」くらいのタイミングが適切か、「ワン、ツー、スリー」くらいが適切かと見て、どのタイミングでクロージングに持っていくか考えるところを、常に「一発で決めてやる」という態度に出るということかと思ったのでした。いわき地区の従業員のほとんどの人間がMさんのその姿勢に不自然感を覚えていたようですが、ベテランの某さんは「それもあるでしょうけれどもね。それもあるでしょうけれども、Mさんは長くつきあえばつきあうほど、人間性の卑しさが見えてくる人でしょ。〇〇さんなんかは、長くつきあっても、長くつきあったからといってお客さんから嫌がられるということはあんまりないと思いますが、Mさんはそうじゃなくて、長くつきあえばつきあうほど、人間性の卑しさがお客さんにわかってくる人なんですよ。なおかつ、本人がそれを自覚してるんです。だから、自分の人間性の卑しさがお客さんにわからないうちに契約してしまおうとして、それで、『一発で決めてやる』とか言って少しでも早くに契約させようとするんですよ」と言うのでしたが、それを聞いて、「そうかもしれませんね」と私は答えたのでしたが、Mさんが「一発で決めてやる」と毎度毎度言うのは、「極端に労力を惜しむ人間であるから」ということと「人間性の卑しさがお客さんにわかるよりも前に契約してしまおうという意識がある」という2つによるものだった、と考えて良いでしょう。
それに対して、その某さん(男。当時、40代)はというと、「私なんか、Mさんみたいに無理に契約させようとはしませんから、お客さんの方から、『次、何をやったら契約させてもらえるの』なんて言われたことありますよ」と言うのでしたが、その某さんの場合は、自分では、果物が熟して自然と木から落ちるのを待つように契約してもらっているように、「ちょっと自慢」みたいな言い方をしたのでしたが、私から見るとそうではなく、某さんの場合は逆に、「ワン、ツー、スリー」でクロージングをかけて契約してもらおうとすればちょうどいいというのに、それでもまだ、「フォー、シックス、セブン、エイト・・・」とクロージングをかけずにお客さんのまわりにいるものですから、だから、契約したいお客さんは「次、何をしたら契約させてくれるの?」と言ってくれることになるけれども、他方において、営業の方からそろそろクロージングをかけてくるころだという意識でいる見込客からすると、ま~だまだクロージングをかけてこないので、中にはそれで他の会社の方に行ってしまうという人だってあったのではないか、そうでなくても、「次、何をしたら契約させてもらえるの?」とお客さんの方から訊かれたというのは、必ずしも、プラスに評価していいものではないのではないか、という印象を受けたのでした。
某さんは、「けっこうよく知っている人」で、「他の営業から尋ねられても嫌がらずに教えてくれる人」だったのですが、お客様に対しては「積極性に欠ける人」であり、お客様の方から、あれやってくれ、これはどうなのかと働きかけられると、それに対して対応する人で、対応できる人ではあったのですが、そうではなく、営業ならば営業の方からこういうことをしてくれるはずだという意識のお客様からすると、「なに、この人?」と思われてしまうこともあったようです。
1996年に新卒入社したSくんが担当でいわき市の営業所で茨城県北茨城市の契約客Sさんに契約いただいたのですが、Sさんの建築計画では、建築予定地の前の道路に下水が通る予定があり、それに合わせて建てようというもので、通るまでに2年程あったのですが、先に契約だけしてもらうことができたようでした。しかし、Sくんは新卒入社していわき市の営業所に配属されたものの、1年で退社してしまい、北茨城市のSさんは、その後、上記の某さんが引き継いで担当することになりました。しかし・・・・。
某さんは、↑にも述べたように「お客様に対して積極性がない人」であり、それは見込客に対してもそうであれば、既契約客に対してもそうだったのです。2年後くらいに下水が通るのに合わせて建てよう、それより前に浄化槽を設置して建てても無駄になる部分があるが、(株)一条工務店の新人のSくんが先に契約だけしてくれと言うので契約だけ先にしてくれたという人にとっては、自分の所はまだ計画は少し先なので契約も先でいいけれども、Sくんが契約だけでもしてほしいとお願いするから、それならと契約だけしたのに、契約すると、担当者のSくんは「転勤になった」と言って視界から消えた(実際は退職した)だけでなく、その後を「引き継いだ」という某さんは、「引き継いだ」と言いながら「何もしない人」だった・・・。自分たちにとっては契約はまだ先でいいのに、(株)一条工務店の営業担当が契約だけでもしてほしいとお願いするものだから、それならと思って契約だけ先にしたのに、いったん、契約したと思ったら、契約時の担当者はどこかに消えてしまうし、引き継いだという営業担当は何もしないというのは、それは何なんだ・・・と、1ヶ月経ち、2ヶ月経ち・・・1年経ち・・するうちに日に日に思うようになっていったらしい。某さんが新潟県の営業所に転勤で行った後、私がさらに引き継いだ時点では、Sさん夫婦はすでにもう、(株)一条工務店は解約して他社で建てようという気持ちになっていたらしい。それは(株)一条工務店の建物がいいか悪いかの問題ではなく、自分のところはまだ建てるのは先だから契約も先でいいのに、(株)一条工務店の営業が契約だけでもしてほしいとお願いするものだから、だから、それならと契約だけしたのに、その時点の担当者はどこかに行って視界から消えてしまうし、引き継いだ営業は「何もしない人」だし、そんな会社で建てることないよねえ・・・という気持ちになったらしい。
この話、契約客から聞いた話を私は某さんに話したのです。ところが、某さんは「そんなこと言っても、あの人、『工場見学会に行きますか』と言っても行かないし、『工事現場を見に行きますか』と言っても行かない人だから、誘ってもしかたない」と言うのでしたが、しかし、まだ、建てるのは先だけれども、建築会社の営業が契約だけ先にしてほしいと言ったから、だから、契約だけ先にしてくれたという契約客の気持ちからすれば、たとえ、建てるのはまだ先であったとしても、「工場見学会に行きませんか」と誘っても行かない人であっても、それでも誘ってほしいのです。「あの人、誘っても行かない人だから」と決められて誘ってもらえないというのは、それは契約客としてはあんまりいい気持ちがしなかったようです。1980年代後半、小堀住研(株)に入社した年、松戸展示場の課長だったUさんが「お客さんというのはな、女と一緒で、口説かれたいものなんだよ。だから、口説いてやらなきゃだめなんだよ」と冗談みたいに言っていたのですが、計画は間違いなくあるけれども実際に建てるのは少し先の契約客の気持ちからすると、「誘ってもあの人行かない人だから」と決められて誘われないのではなく、たとえ、誘われても行かないかもしれないとしても、それでも誘ってほしいというものだったはずです。
営業としては、契約はしてもらっても、実際に建てるまで少し期間があるという方の場合には、たとえ、計画を進めることはできなかったとしても、定期的に連絡をとって、やることが特になければそれならそれで何か理由をつけてでも顔を出すなり電話するなり手紙を出すなりして、特に同業他社の営業が横からちょっかいださないか様子も見ておくべきです。私が担当で契約してもらったお客様でも、契約後、建てるまでに少し間があるという方などは、それまでの間、どういうものを建てようかという参考のためと思って他社の展示場に行くと、たとえば、どこやらの会社からは「一条さんで契約されたんですかあ。一条さんはいいですよねえ~え。でも、高いでしょ。社長さんか何かでないと一条さんでは建てられないですよねえ~え」と言われたそうで、私と会った時に、「・・と言われたんですけど、うち、社長じゃないですけど、大丈夫でしょうか」などと言われたことがありましたが、「大丈夫ですよ。社長じゃない人で何人もの人に建てていただいてますよ。◇◇さんが建てられないなら建てられる人ありませんよ。きっちりと資金計画を立てて考えたじゃないですか」と話すと、「そうですよね」と言ってそれで納得されたということがありましたし、いわき市の某社の展示場に行くと、「一条さんですかあ。この間、あそこで問題あったんですよねえ~え」と言われ、「何があったんですか?」と訊くと、「それはちょっと」と言って答えてくれなかったと言い、「何かあったんでしょうか」と私に尋ねられたのですが、「何があったんでしょうねえ。それは、『あそこで問題あったんですよねえ』と言った人に訊いてみないとわからないですよ。何のことを言っているんでしょうねえ」と言うと、「そうですか。じゃあ、いいです」と言われて、「いい」ことになったということがありました。そんな感じで、実際に計画を進めるのは少し先だけれども契約はとりあえずしておくということで契約してくれた人には、定期的に連絡をとってどういう状況なのか把握しておかないと、横から「ちょっかい」出す他社の営業はいるはずなのです。だから、お客様の方から、これやってちょうだい、あれはどうなのか教えてと積極的に言ってくる人には、「お客様に対して積極的でない某さん」でもいいのでしょうけれども、「解約されたって仕事が減ってかえって楽ち~ん♪」なんてそこまでは思ってなかったと思いますけれども(たぶん・・)、ともかく、「積極性に欠ける営業」の某さんでは、北茨城市のSさんには向かなかったのではないかと思います。Sさんは、建築地も建てやすいいい土地であり、勤め先もきっちりした所であり、年収も家を建てることができるだけの年収がきっちりとある人であり、人間としてもまったく問題のないいいお客様であり、なんで、あんな人を怒らせるのかと思ったのですが、某さんが引き継いだのは引き継ぐ担当の選択を間違えていたと思います。Sくんが辞めた時点で私が引き継いでおれば、何の問題もなく(株)一条工務店で建ててくれたいいお客さんだったのに、(株)一条工務店としてはもったいないことをしたものだと思います。なんとか、(株)一条工務店で建ててもらえるように思い直してもらえないかと努力もしましたが、どうしようもないようでしたので、福島県浜通り地区の営業所長であったK野さんにそれを話しました・・・ところ、何と言われたかというと、「某さんじゃなくて、あんたが悪いんじゃないのか」と・・・・。なんか、やる気なくなってきたな、そういう口きかれると・・・と言っても、やる気なくすわけにもいかないのですが、いったい何、その言い草!?!・・・
それで、北茨城市のSさんは正直な方で、「もう、一条工務店で建てるのはやめようと夫婦で話し合って決めたんです」と言われ、「住友林業で建てたいと思うので、契約金の100万円を返してください」と言われたのです。しかし、(株)一条工務店の契約書には、裏面に「契約約款」として細かい字で書かれた文章があり、その中に、「解約後3年以内に他社と同等の契約を結ぶ場合には契約金は返還しない」という文章があったのです。私はそれを話しましたが、Sさんはそんなこと知らなかったと言うのです。実際、知らなかったのだと思います。私が契約時の営業担当ならば、契約の時には、表側の契約書の文章だけでなく裏面の「契約約款」も読みますし、特に、同業他社で契約して建てたいので解約したいという場合には契約金の100万円はお返しできませんということになっていますという部分は念を押して話してきました。しかし、新卒入社1年目のSくんは、どうも、それを話していなかったらしい。入社して1年目、なんとか契約をあげたいと思い、計画はまだ少し先だけれども契約だけしておいてもらおうと思い、それで、意図的にその部分を言わず、他社で契約したいと思って解約する場合にも契約金の100万円は返還されるかのように思わせて契約してもらったのか、そうではなく、Sくん自身がそのあたりをよく知らなかったのか。私はSくんとは同じいわき市の営業所とはいえ別の展示場にいたのでそれほど深いつきあいはなかったけれども、彼はそんなに悪い人間ではないと思ったし、可能性としてはSくん自身がよく知らなかった可能性が高いと思っています。本人が退職したのではなく、いわき市の営業所にいなくても他の場所か他の部署にいるならば、本人に契約時の状況を確認することもできたのですが、すでに退職しているので確認することはできません。いわき市の何人かの営業に、契約時にSくんは誰か先輩社員に同行してもらって契約していないのかと尋ねたのですが、自分が同行したと言う人は見つからず、「ひとりで行って契約してきたんじゃないか」と言う人の方がいたのでした。
北茨城市のSさんも、「たしかに、裏の契約約款をよく読まずに契約したという点では私にも落ち度はあったけれども」と言いながらも、それでも、「他社で契約したいから解約するというのなら契約金の100万円は返さないという話は聞いていない」と言われるのでした。実際問題として、同業他社で建てたいと思って解約したいという場合でも、「建築を無期延期することにした」と言って解約して、契約金の100万円が返金された後で、他社と契約して建てるということだって、やろうと思えばできるのです。Sさんがそうせずに正直に「住友林業で契約して建てることにした」と明言されたのは、それは、「他社で契約して建てるために解約する場合には契約金の100万円は返金しない」という文章が裏面の「契約約款」に書かれているということを知らなかったから、だから、当然、返金されるものだと思って、正直に話されたのだと思います。実際問題として、その人がどういう人か、百パーセントではないとしても、顔を見ればある程度はわかります。それに、契約金の100万円を返金せずに(株)一条工務店がもらったとしても、会社としては恨まれて100万円をもらってもしかたないし、(株)一条工務店が契約金の100万円を返さずにもらったとしても引き継いだ営業担当の私に1円でも入るわけではないのです。契約約款に書かれているものを細かい字で書かれているしよく読まずに署名捺印したというのは、その点では契約客のSさんにも落ち度はあったでしょうけれども、しかし、きっちりと説明しなかった(株)一条工務店にも問題はあるはずです。きっちり説明せずに書名捺印してもらって、解約したいと言われて、そこで言い出すというのでは良心的ではありません。私はどうしたものかと思い、所長のK野さんに話したのですが、「お客様は、契約約款に『他社で契約するために解約する時には、契約金の100万円は返金しない』というのは知らなかったし契約時に聞いてなかったと言われるのですが」と話したのですが、K野さんは「そんなもの、お客さんは誰でもそう言うわなあ」と言うのでした。それは、確かに、「誰でもそう言う」でしょう。しかし、私は、SさんとSさんの奥さんの話ぶりなどを見て、Sさんの夫婦は実際に聞いてなかっただろうなあと判断したのです。たとえ、営業が言わなかったとしても、それでも、契約する時には契約書と契約約款に何が書いてあるかは目を通してから書名捺印するべきで、その点でSさんにも落ち度はあったでしょうけれども、しかし、きっちりと説明しなかった(株)一条工務店の契約時の営業担当者にも問題はあったのです。そして、その担当者は新卒入社して半年経ったか経ってないかの22のおにいちゃんで、「契約の時に誰か同行・同席してないのかな」と何人かの営業に尋ねたのですが、同行・同席した営業は見つからなかったのです。今、思うと、契約客のSさんに、「誰か、他の営業が契約時に同席はしませんでしたか」と質問するべきでした。もし、誰か先輩社員で同席していた者がいたならば、かつ、その人間が正直な人間であったならば、「私が同席していましたが、説明は不十分でした」と会社に対して言ってくれれば、返金することはできたかもしれないし、会社は説明が不十分であった場合には返金した方がいいと思います。それにしても、私は私なりに、そのお客さんが実際には契約約款にその文言があるのを理解して契約したのに、他社で建てたいから知らなかったと言っているのか、そうではなく本当に知らなかったのかというのは、人を見れば百パーセントではないとしてもある程度はわかるつもりでいます。その上で言っても、私がそういう判断をしているということをこの会社はわかってくれないのだなあと思いました。
結局、北茨城市のSさんのお宅は、「計画とりやめでの解約であるが、解約までにいくつかの作業をしたのでその分の費用だけいただいて残りを返金する」というケースの対応で、いくらかいただいて残りを返金するという処理にしましたが、はたして、それで良かったのかどうか。計画はまだ先だから契約も先でいいという人に頼んで契約させて、契約書に署名捺印してもらい契約金の100万円を入金してもらうと担当者はどこかに行き、あげくのはてに、他社で契約して建てるなら契約金は返金しないという文章が契約書の裏面に小さい字で書かれていたということを知った、少なくとも契約客はそう認識している・・というのは、それは(株)一条工務店としては大きなミスであるのは間違いありません。そもそも、新卒入社1年目で、その1件だけしか契約せずに退職した(と思う)人に、先輩社員が誰も契約時に同行・同席していなかったというのは、それは会社の対応として好ましいとは言えません。特に、(株)一条工務店の場合は総務部長の天野雅弘が「所長は管理したり指導したりするのは仕事と違います。所長は契約をとるのが所長の仕事であって、管理したり指導するのは所長は仕事と違います」と言うのでしたが、しかし、「管理したり指導したりするのは所長の仕事と違います」と言うのなら、それなら誰の仕事なんだ??? ということになります。現実に新卒入社して半年経ったか経ってないかで、初めての契約を20代前半の新人がひとりで行って、なんとか署名捺印してもらったというのは、それは「新人にしてはえらい」という面もあるかもしれないけれども、そうではなく、最初、何軒かの契約は所長かそうでなくてもある程度以上経験のある営業が同行・同席して問題がないように配慮するべきであり、浜通り地区の所長のK野さんもまた、引き継いだ営業の対応が悪いと言われたと言うと、「それは某さんじゃなくてあんたのことだろうが」と言い、さらに、百パーセント断言はできないとしても、おそらく、その契約客のSさんの場合は、「他社で契約して建てる場合には契約金の100万円は返金しない」と裏面に小さい字で書かれていたのは知らなかったというのは本当だろうと私は思ったが、ある程度以上の実績のある営業の私がそう言っても、「そんなもの、誰でもお客さんはそう言うよなあ」と私が人を見ての判断力については少しも考えてくれなかったのですが、やっぱり、私は、新卒新人でまだ20代前半の男に、契約に一人で行かせて誰も同席していなかったというのは、それは所長としてミスだと思いますよ。「管理したり指導したりするのは所長の仕事と違います」と総務部長の天野雅弘は言うのですが、それなら管理したり指導したりするのは誰の仕事なんだよ、総務部長の天野雅弘の仕事なのか?!? それなら天野雅弘が責任とるべきと違うのか?!?
(株)一条工務店という会社は、同業他社に在籍したことがある従業員を目の仇にする会社でした。同業他社に在籍したことがある従業員は、他社の対応で(株)一条工務店よりも充実したところがあるのを知っている人間から、それらの話が(株)一条工務店の従業員に伝わるのを嫌がるようで、それで、私なんかも(株)一条工務店で生きていくためには(株)一条工務店に入社するより前に在籍した会社のことを話さない方がよいようでしたが、もう、(株)一条工務店は辞めているので言いますが、小堀住研(株)では入社して初めの何件かの契約は必ず営業課長が同行・同席してくれたし、入社1棟目の契約については設計担当はある程度経験のある人が担当してくれて、新人の営業の1棟目の担当を新人の設計の1棟めが担当するようなことはなかったのに対し、(株)一条工務店では、新卒入社ではなく中途入社で過去に同業他社で少しは経験があるとはいえ(株)一条工務店では新人であった私の入社1棟めの契約の設計担当は新卒入社1年目の設計だった。入社1棟めくらいはある程度経験のある人と組ませてほしかったが、新卒新人が担当で、一生懸命やってくれているのはわかったが、新人だけあってわかっていないところがあり、電話で話しても、「よくわからないんです。すいませ~ん」と正直に言われると、新人を責めるわけにもいかないとは思いながらも、それならそれで、先輩社員がそのあたりを配慮できないものか、会社として先輩社員が配慮するようにできないものか と思ったものでした。
1990年代なかば、いわき市の展示場で契約客の「色合わせ」(床板・畳べり・クロス・屋根材・壁の色・コンセントの位置その他を決める)を契約客とコーディネーターのWさんと一緒におこなっていたところ、隣の部屋から出たり入ったりする女性がいるので、Wさんに「今の女性は誰?」と訊くと、「S浦さんだよ。今度、原町展示場に入社したコーディネーターよ。向うの部屋で今、お客さんと色合わせやってるの」と言うので、「営業担当は誰?」と言うと、Wさんが「K野所長だよ」と言うので、「所長は同席していないの?」と言うと、「当たり前でしょ。所長が色合わせに同席するわけないでしょうよ」と言うので、「しかし、S浦さんは入社1軒目でしょ。新卒入社した人の入社1軒目くらいは営業担当は同席するようにすべきじゃないの。特に、所長ならそうするべきものでしょう。新人が入社して1軒目なら、特に所長は1軒目くらいは同席するように配慮すべきでしょう」と言ったのですが、Wさんは「そんなの、K野所長がするわけないでしょうよ」と言うのでした。総務部長の天野雅弘は「管理したり指導したりするのは所長の仕事と違いますから」と言うのだったが、それなら誰の仕事なんだよ?!? S浦さんは入社1軒目の色合わせを営業担当の同席なしでも特に問題なくこなせたのかもしれませんが、営業で入社したSくんは入社1棟めの契約において、なんとか契約してもらおうとして、実際に建てるのは少し先の北茨城市のSさんに「他社で契約する場合には契約金の100万円は返金されない」という文言を読んで確認することなく契約書に署名・捺印してもらい契約金100万円を振り込んでもらい、後から、そんな話は聞いていないということになったのです。「管理したり指導したりするのは所長の仕事と違いますから」と言うのなら、それならそれで、「管理したり指導したり」する職種として誰か他の人間をしかるべき役職名において任命するべきです。
新人でなくても、契約の時には営業担当者1人でおこなうのではなく、どうしても締日前は忙しく他の営業の担当のお客様のお宅にまでなかなか行ってられないのですが、できれば、1人でではなく2人でおこなうようにした方がいいでしょう。1990年代後半、これは聞いた話ですが、栃木県の営業所で、営業担当者がお客様に、「最初の契約金の100万円については振込ではなく手渡しでいただくことになっています」と話し、手渡しで100万円を受け取り、名刺の裏面に「契約金として100万円、預かりました」と書いて、「これ、仮の領収証です。追って正式の領収証が郵送されます」と言い、そして、その100万円を持ってドロン!した・・ということがあったらしい。なんだか、「経営者も経営者ならば従業員も従業員の会社」というのか、「まるで、『C級サラリーマン講座』みたいな会社」というのか。会社のカネ持ってドロンするにしても、何億か何兆という金額のカネを持って海外にドロンするというのならまだしも、たかだか100万円持って日本国内にドロンしても、そのうち、見つかるだろうし、なんだか、やることがわびしいなあ~あ・・・という気がしますが、(株)一条工務店は面接でそのあたりを人を見抜く能力のない人が面接して採用しているのですから、それを考えても、契約の時はできるだけ1人ではなく2人で対応するというようにした方がいいと私は思いますし、新卒新人であれ中途入社の新人であれ、入社1件目くらいは所長か所長でなくても誰かある程度以上経験のある営業が同席するようにしないと・・・、と思いますし、もっとはっきり言うならば、「管理したり指導したりする」のを嫌がるような人なら所長にならなくてもいいのではないのか、「所長は売るのが仕事であって、管理したり指導したりするのは仕事と違います」というのなら、それならそういう人は「所長」ではなく「スーパー営業」とか「営業スペシャリスト」とかそういう称号をもらって売りまくればいいことで、「管理したり指導したり」しようという意思のある人間が「所長」になった方がいいのではないのか、と思ったりもしました。さらには、なんで、俺を使ってくれないんだ、とも思いました・・がそういう会社でした。
(1)「施工面積」で「坪いくら」で契約させて、オプション部分については会社の方でいくらでも好きなだけ取り放題・・・。 かつ、
(2)どこまでを「施工面積」に参入するかも、契約時のものと異なるように会社側だけの主張で変更できると認識している会社。 さらに、
(3)新人に入社1棟めの契約をひとりでさせて、「他社で契約する場合には契約金の100万円は返金しない」という大事な条文を顧客に説明することもなく書名捺印させ契約金を振り込ませ、解約したいということになって、その時に、「え、そんな話は聞いていない」となる会社。
そのあたりについては、名古屋南営業所の近藤路夫が発言したような「どこと比較しても、すべてに渡って完璧にすばらしい」などと言えるようなものではなかったと思いますね。「完璧にすばらしい」などと言えますか? 「施工面積にどこまで入るか説明せずに契約すれば、施工面積の範囲なんていっくらでも広げられる」と所長が言う会社、新卒新人にひとりで契約させて、「他社で契約する場合には契約金の100万円は返金しない」という大事な説明をせずに客に書名捺印させる会社というのを。
(2019.7.18.)
★ (株)一条工務店の浜松営業はどんな連中か。
【1】 (株)一条工務店の浜松の営業とはどういう連中か【1/ 】+遠州人の特徴 「渋谷て言ったら、小岩の東の方だらあ」 「東京駅から大手町駅に行くにはタクシーに乗るのが一番だらあ」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_1.html
【2】 (株)一条工務店の浜松営業とはどういう連中か【2/ 】ダンピング浜松・名古屋。浜松は東なのか西なのか。「悪くないと思った」と言うと気に入らない人。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_2.html
【3】 「浜松でいいもの」は東京人に?プレカット工場はプレカットせず出荷した? 住友林業は機械プレカットしているのに、「『住友林業はプレカットしてないでしょ』でそれだけで売れる」と言い張る浜松流オリジナル営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_3.html
【4】 集成材vsムク材。対住友林業は楽勝か難敵か https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_4.html
★ 「一条工務店の建物は完璧にすばらしい」「一条工務店の建物には問題点はまったくない」の反証
反証1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_5.html
【C】-4 《1》 床下換気口の真上の位置に柱が載っている。
《2》 柱の下に基礎がない。
《3》 筋交いと換気扇の穴の位置がぶつかり、筋交いを切断している。
反証2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_6.html
【C】-5 《4》 筋交いが片方の向きばかり。
《5》 寸法違いの丸太梁をそのまま入れる。工務課が工務課として機能していない。
反証3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_7.html
【C】-6 《6》 断熱材の室内側防湿層を破る。
《7》 断熱材の入れ方不適切。
《8》 やっていないのにカタログに書かれている「エアーフローシステム(壁体内換気)」
反証4 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_8.html
【C】-7 《9》 ヘルメット非着用・吊荷真下作業・無資格者玉掛作業。
反証5 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_9.html
【C】-8 《10》 「施工ミス」「施工不良」「間違った施工」と浜松の営業が言い、会社が作成したアルバム帳に写真入りで記載されている小さい束石の施工を東京都でやっている。大きい束石でも端に床束が載る。床束が束石から浮いている。
反証6
【C】-9 《11》-1 擁壁と基礎のとりあい について工務課(工事担当)が打合せを拒否。(株)一条工務店の東京工務課は深基礎ができないの? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_11.html
反証6-2
【C】-10 《11》-2https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_12.html 深基礎の見積もりを計上し、深基礎の施工のはずが、どうも、そうなっていなかった可能性が小さくない。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_12.html
反証7 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_1.html
【C】-11 《12》 地盤調査・地盤補強は要ると言いたいのか要らないと言いたいのか。ある時を画して正反対を平気で言う会社。
反証8 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_2.html
《13》「一条の家は完璧にすばらしい」の反証8.嘘の多い会社。土台は自社で注入してない。見学会限定の大道芸他
反証9 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_4.html
《14》 出過ぎた口きく設計、学んだ者に学んでいない者に服従しろと言う本部長
反証10 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_bb94655b33.html
《15》 「引き抜き抵抗力」による「箱型筋交いプレート」は「せん断抵抗力」による「プレート型筋交いプレート」より、なぜ、いいのか? 質問しても答えてくれない先輩社員、質問すると営業本部長に「報告」されて「よそに行けよ」と言われる会社。
《16》 一条工務店の建物の床下には木屑がいっぱい。煙草の吸殻もあった。
反証11 〔今回〕
「坪いくら」で契約させ、「施工面積」にどこまで入れるかは拡大し放題。契約時、「他社で契約するために解約する場合は契約金は返金しない」という文言を知らさずに署名捺印させる会社。
反証12 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_7.html
ひとの追客中見込客を横取りして放置する「一条の土台を築いてきた人たち」、それに加担する営業本部長。

積算ポケット手帳 建築編2019

住宅建築コーディネーター(R)公式テキスト

民法5 契約 (有斐閣アルマSpecialized)
「一条工務店の建物は同業他社と比べてすべての面にわたって完璧にすばらしい」の反証
《17》 「施工面積」いくらで契約させて、どこまで入れるかを業者の側が恣意的に拡大て、許されるのか? 「信用してもらうことが大事ですから」という信用できない文句を口にする信用できない営業。
住宅展示場の来場客には、「こちらの建物はいくらくらいするのですか」とか、「この建物でどのくらいの値段なのですか」と訊かれる人があります。前者、「こちらの建物はいくらくらいするのですか」というのは、その住宅建築業の会社で建てているものはどのくらいの値段のものなのか、自分達が建てようと考えている予算に合うものなのかどうか知りたいということで、後者の「この建物でどのくらいの値段なのですか」というのは、その展示場の建物だとどのくらいの金額のものなのかを知りたいという質問です。住宅建築業の従業員としては、答え方にけっこう苦労します。
後者の方、「この展示場の建物でいくらなのですか」という質問の場合でも2通りの意味があります。もしも、その展示場をそのまま建てるならばいくらくらいするものなのか、という質問と、そうではなく、各ハウスメーカーは、愛称をつけた商品のタイプを用意しているので、「その展示場と同じタイプのものを建てる場合はいくらくらいするのですか」という質問とがあります。
住宅展示場には、実際に建てて住んでいただいている家とそれほど変わらない物を建てている場合もあれば、住宅展示場というのは住宅建築業の会社としてのひとつの作品であるとして、うちはこんなことができるんですよお! とアピールするものを建てている場合もあります。1980年代、小堀住研(株)〔⇒エスバイエル(株)・・→(株)ヤマダエスバイエルホーム⇒(株)ヤマダホームズhttps://yamadahomes.jp/products/index.html 〕は、「技術の小堀、設計の小堀、デザインの小堀」と言っていて、「技術系の会社」とも言っていたのですが、この「技術系の会社」という言葉にはいい意味と良くない意味があり、いい意味では、「小堀ならではのデザイン」の家を設計することができるスタッフがそろっていますよというアピールであり、良くない意味では経済学部・商学部出身者の能力を十分に活用できていない会社という意味があったと思います。建築学科出て住宅建築業の会社に入って「設計」という部署に配属された人間には、芸術家きどりで、「芸術は爆発だあ!」みたいなものを作りたがる者がいるのです・・・が、しかし、住宅および住宅展示場は、片方でうちは「こんなものを作ることができるんですよお」と設計・施工の技術力をアピールする場という性格もありますが、片方で、住宅展示場というのは商業学的発想・マーケティング的発想で作るべきもので、「そんな建物にいったい誰が住むねん?!?」というものではなく、「なるほど、こうすればいいのかあ」「こういうやり方があるのかあ」と見込客の気持ちをとらえることができるものを作るべきではないか、という面もあるのです。建築学科には理工学部系の建築学科と芸術学部・美術学部系の建築学科があり、理工学部系の建築学科は理工学分野に比重があり、芸術学部系の建築学科は意匠・デザインに比重が大きいとされますが、それはあくまで「比重が大きい」という話で、理工学部系の建築学科卒の人でも、「芸術家」やりたがる症候群の人というのはけっこういます。でも、そういう時こそ、商学部・経済学部出身者―この商学部と経済学部の違いというのも、理工学部系の建築学科と芸術学部系の建築学科の違いと似たところがあり、慶應の場合、商業学・経営学・会計学など経済学以外も扱うが経済学に比重が大きいのが経済学部で、経済学も扱うが商業学・経営学・会計学など経済学以外の方に比重が大きいのが商学部だとされていますが―が、商学部・経済学部的発想により修正を加えるか、もしくは、最初から商学部・経済学部的発想で、このような展示場を作ってくれと建築学科卒の者に指示するか、どちらかをするべきであるのに、小堀住研(株)はそうではなく、「技術系の会社」と自ら言うだけあって、「芸術家ぶりっ子」の建築学科卒の人間は喜ぶかもしれないが、来場客にとっては「なんかずれとる」ようなものを平気で作ることもあったようです。
中には、「なんか、ちょっとずれとるのとちゃうか」みたいな建物もありましたが、小堀住研(株)の「新 桂(しん かつら)」の展示場は、独創的である程度予算を出せる人には人気はあったのですが、それほど予算を出せない人にも建てていただけるように作られた「高品質低価格」タイプの「ハウス55」というものもあり、けっこう広い価格帯で建てていたので、その来場客が「ハウス55」では建てることができる予算で考えているが、「新 桂」では無理だという人に、「新 桂」の価格を話したのでは、それが原因で「ここの会社はうちには無理だ」とあきらめられてしまうことにもなります。「新 桂」というのは完全自由設計のものですから、「新 桂」はいくらなんだといっても、それも幅は相当に広い。現代和風の松戸展示場はけっこう人気があり、最近、ヤマダ電機(株)がエスバイエル(株)を買収して(株)ヤマダエスバイエルホームズにして、さらに、マイナスのイメージしか持たない「エスバイエル」という名称を会社名からはずして、「リフォームのナカヤマ」を買収したリフォーム部門と合体させて(株)ヤマダホームズにしましたが、「エスバイエル」という名称にはマイナスのイメージしかないので会社名からは要らないのに対し、2代目の社長になった中島昭午が初代の小堀林衛の苗字である「小堀」を「小堀住研(株)」という会社名からはずした(又、「小堀」という名前は普通の名前ではなく黙っていても客の側で「小堀遠州と関係あるのか?」と勝手に思ってくれる名前であり、それを会社名から消すというのはアホですが、中島はアホでもええから先代の苗字を会社名から消したかったようです)「小堀」は「小堀の家」として関西を中心として高級住宅の代名詞として「中より上」の会社員などにとっては「小堀で家を建てた」というのがステータスであったというそのイメージを復活させたがって「小堀の家」という商品名を復活させたようです・・・が、一度、自分でドブに捨てた客層、一度、自分で土足で踏みつけた客層はなかなか戻ってくれないのではないかと思います・・・が、ヤマダホームズ(株)が「小堀の家」として掲載していた写真は1980年代後半の兵庫県西宮市の夙川の展示場の写真のはずですが、松戸展示場はその夙川展示場と兄弟みたいな建物、別バージョンみたいなものでした。営業課長のUさんから、この展示場の値段を訊かれたら「システムキッチン別で坪60万くらいから」と答えろと言われたのですが、なぜ、「システムキッチン別で」なのかというと、松戸展示場はモーリショップ のシステムキッチンでシステムキッチンだけで600万円以上するものを入れていたので、それを入れて延床面積で割ると、システムキッチンの分だけで坪あたり10万円以上アップすることになり、又、実際の松戸展示場は坪庭もあり、玄関扉も、おそらく、特注と思われるものを入れていたので、「そのまま」だと相当の価格になるので、それで、「システムキッチン別で」として、なおかつ、「松戸展示場そのまま」の値段ではなく、「新 桂 」で松戸展示場のような感じで作った場合、の値段を話すようにしていたのでした。さらに商談が進んで、具体的にプランニングをした段階では、より実際に近い金額を話すことになりますが、初回、来場客に話すにはその程度でいいという判断でした。松戸展示場の玄関扉は、回転扉で、軸が中央ではなく片側から4分の1か3分の1くらいの位置にあり、それを中心に回転させるというもので、入社1年目だった私は、玄関扉のメーカーにそういう商品があるのだろうと思いこんでいたのですが、玄関扉のメーカーのカタログをどんなに見ても、それは見つからず、そのうち、ある場所で似たものを見つけました。どこで、見つけたかというと、東京都小金井市の江戸東京たてもの園に移築された前川國男自邸https://www.tatemonoen.jp/restore/intro/west.php#w06 の玄関ホールからリビングルームへ入る室内扉です。前川國男自邸では、大きな扉を回転させるのに重くないように、フラッシュ扉にして軽くするという配慮がされていましたが、小堀住研(株)の松戸展示場の扉は、回転扉なので持つということはしませんが、重厚感があって、ずしっとした感じの物でした。おそらく、前川國男自邸の回転扉を参考にして、前川國男自邸のものは室内扉であったものを、特注で玄関扉にしてとりつけた、というものではないでしょうか。特注であれば、当然、既製品のうちの比較的高級品のものよりまだ高かったでしょう。だから、「展示場そのまま」を坪数で割った価格だと相当の金額になるので、比較的高い予算は出せるけれども展示場の建物の金額までは出すつもりはないという人にも検討してもらえるようにという話し方となると、「システムキッチン別で、坪60万円くらいから」ということになったのです。
ある程度、商談が進んだ折衝中の相手ではなく初回の来場客に価格を話すというのはけっこう難しいと思います。私が見込客の立場で(「スパイ大作戦」ではありません。実際に、我が家をどうしようかと考えて見に行ったのです) 三井ホームhttps://www.mitsuihome.co.jp/home/ のある展示場に行った際、「うちなんかはあんまりお金のある方じゃないからねえ」と言うと、こちらはそれほど重い意味で言ったのではないのですが、三井ホームの営業のにーちゃんは「そうでしたら、設計事務所に設計に依頼するのではなく、私の方でプランニングをして建てるというタイプもあります」と真剣に言い出したということがありました。普段、プランニングをしていない人の設計による建物はけっこうです。実際に、詳しく予算を検討したわけでもなく、単に「軽い謙遜」程度で日常会話の一部分として話しただけであるものに対して、即座に真剣に受け取って最低価格商品の話をしようというのは、それは失礼です。たしかに、私は「低価格で普段建てている会社の建物をお金を出して建てるよりも、比較的高価格帯で建てている会社で低めの値段のものを建てた方が、いい施工になるということはないかなとか思ったりもしたんですよ」とぽろっと言いましたよ。そういう視点もあるとは思っていたのです。しかし、そう言われたからと言って、とりあえず、いくつかのハウスメーカーの住宅展示場を見てみようというくらいの段階の人に、即座に一番安いものを出してきて、「あんたは一番安い客」という態度をとるというのは、それは失礼だなと思ったものでした。住宅の営業だけでなく、他の物でもそういう対応をする人がいます。かつては、「外車」というと、ベンツとかロールスロイスとか(株)一条工務店の初代社長の息子が燃やしたフェラーリテスタロッサとかで、運動選手か芸能人か不動産屋のおっさんか「ヤ」さんか「わけありの人」が乗るものという印象がありましたが、最近では、国産車と特に値段も変わらず、「普通の人」が乗る「普通のクルマ」の外車も販売されているようで、又、イタリアのクルマでもフェラーリは高級車のメーカーらしいが、フィアットなんてのはこれは大衆車のメーカーで、「フィアットのチンクエチェント」てのがナポリやソレントの道に停まっているのを見て、「こりぁ、なかなかいいな」とか思い、「チンクエチェント」でなくても、フィアットのクルマなんて乗ると、日本にいても「気分はイタリア」でいいんじゃないか・・・なんて思い、2000年代、千葉県内の外車の販売店に見に行ったことがあったのです・・・が、フィアットのクルマは今は日本でも販売されているものの、たいていがでっかい! チンクエチェントなんて売ってない。こりぁ、あかんなあ・・と思って、「うちには無理だな」と言うと、その店の営業のおっさんが、「そんなことないですよ。お似合いだと思いますよ」なんて言うので、かえって馬鹿にされたような気持になりました。別に謙遜して言ったのではないし、予算がどうこうで言ったのでもないのです。我が家の車庫には入らないから「うちには無理だな」と言ったのです。どうも、90代の母が「ひとは見た目で判断するようなところがあるから、きっちりした格好して」なんて言うのですが、休みの日にまで「きっちりした格好」なんて勘弁してほしいし、そもそも、「見た目で判断」するようなヤツにはさせておけばいいだろうが、と思うのですよ。塚原卜伝の話とかありますでしょ。なんでもない爺さんが鍋の具合とか見ていて、剣術修行の若者がやって来て、「卜伝先生に一手、御教授願いたい」とか言うと、「卜伝はおらんよ」とかとぼけ、そのうち、この風采のあがらん爺が卜伝だとわかると、「卜伝先生、勝負う~う!」とか言っても、「わしぁ、勝負なんか、せん」と爺は言い、それでも、剣を抜いて突きかかってくると、そのへんの鍋のフタかなんかで、ちょいとかわして、「小僧、まだ若い!」とか言うとかいう話。勝手に人を値踏みして、最低価格のものを勧める三井ホームの営業とか見ると、この会社、あんまり程度高くないなあ・・とか思ったりもします。
1992~93年頃、(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ はどうしていたか? まず、(株)一条工務店では「施工面積」という独自の計算法をとっていたが、これが「上手い」というのか「ずるい」というのかだった。普通、「坪いくらくらいですかあ?」という場合、これは建築基準法上の延床面積で1坪あたりいくらか、全体の金額を延床面積の坪数で割った数字で言うのだが、(株)一条工務店の「施工面積」というのは延床面積に入る部分に、さらに1階の上に載る躯体工事で作るベランダはその半分の面積で坪数に入れ、玄関ポーチ部分も「施工面積」に入れて、吹き抜けは半分の面積で「施工面積」に入れていた。ということは、どうなるかというと、吹き抜けやベランダは延床面積に入らないので、それを算入すれば「施工面積」は延床面積よりも大きくなり、他社は延床面積で総金額を割った数字を「坪あたりの金額」としているのに対して、(株)一条工務店は延床面積ではなくそれより大きな数字になる「施工面積」で話せば、その数字は延床面積で割った数字よりも小さい数字になり、実際よりも安そうに見えるというのか、見えてしまうことになる。
さらに。来場客の側では、「実際に建てる場合に、坪いくらくらいの建物なのですか?」ということを訊いているのだが、ところが、 (株)一条工務店はその質問に対して、「『施工面積』あたり坪いくら×坪数+オプション+付帯価格」のうちの、オプションや付帯価格を入れずに、「標準坪単価」だけの金額を話す。付帯価格についてはどこまで入れて考えるのかという問題もあり、普通、不動産取得税や固定資産税・都市計画税まで入れないことが多いし、地鎮祭をする場合の神主さんに渡すお初穂料までは入れないことが多いと思うが、「標準仕様」だけではどう考えても住めない家なのに、「標準仕様」の「坪単価」の金額を話して、その金額でできるのか? と思わせて、「坪いくら」で契約させて、後から、「こりぁ大変だ」となり、そして、「一条工務店で契約すると、えらい目に合わされる!」なんて言われる・・なんてことになる場合があったようだ。私は、(株)一条工務店の平均的な営業に比べれば良心的だったはずで、又、「予算の厳しい人には実際よりも安めの金額を話した方が契約しやすい。ともかく、契約させれば、そこからは客がなんとしてでも工夫してカネを用意するはずだ」とか考える営業がいたようなのだが、私はそれは逆だと思うようになった。そうではなく、予算が厳しい人にこそ、かかるものはかかるのだときっちりと提示して考えてもらうようにすれば、「一条さんが、一番きっちりと出してくれた」と評価されて、「これなら、うちでもなんとか建てられる」と判断してもらえるという場合があると考えるようになった。だから、私が担当した契約客には、「実際よりも安くできるように思って一条工務店で契約したら、えらい目に合わされた」という人はないと思うのだが、ところが、そういう契約の取り方をする営業がいたようだ。かつ、オーナー経営者はそういう営業がどうも好きなようだった。そういう営業がオーナー経営者の「好みのタイプ」だったようだ。
1994年、「お客様相談室」の「責任者」にならせてもらっていた田中義昭が「ビジネスホテルの部屋にある冷蔵庫にウイスキーの小瓶とかがはいっていて、それを飲むのも自由、飲まないのも自由というのと同じことで、施工面積いくらで契約して、オプションをとりつけるのも自由、とりつけないのも自由だというもので、よく考えたやり方だ」とか、ナマ言っていたが、ビジネスホテルの部屋にある冷蔵庫に入っているウイスキーのミニボトルを引っこ抜いて飲むのか、部屋についている冷蔵庫のウイスキーのミニボトルはそのへんの酒屋で売っているものに比べて高めの可能性があるからそれは買わないで、あらかじめ、チャックインの前にスーパーか酒屋で買って持って入るかチャックインの後で買いに出るかするのは自由であろうが、(株)一条工務店で「施工面積いくら」で契約して、その後、(株)一条工務店は「施工面積」は安そうに見えるがオプションの部分が高いようだ! と思ったとしても、オプションの部分だけ他社に頼むなんてことはできないのだ。ビジネスホテルで宿泊はしても、ウイスキーのミニボトルはビジネスホテルの部屋に付属の冷蔵庫に入っているやつを引っこ抜いて飲むのか、外の酒屋かスーパーかに買いに出るか、めんどうくさいから飲まずに寝るかは自由であっても、「オプションまったくなしでは住めない家」を「施工面積 坪いくら」で契約して、「オプションをつけるのも自由、つけないのも自由」などと「お客様相談室」の「責任者」に言われても、「勝手なこと言いやがってからに」ということになるはずである。なにより、建設業法では、「坪いくら」での契約などというものは認めておらず、きっちりとこういう内容で総額でいくらという契約をしてくださいという規定があったはずであり、田中義昭が主張する「坪いくらで契約して、オプションをつけるのも自由、つけないのも自由、ホテルに宿泊する契約はしても、部屋にある冷蔵庫のウイスキーのミニボトルを飲むのも自由、飲まないのも自由というのと一緒だ」とかいう詭弁は建設業法違反のはずなのだ。
さらに、その「施工面積」で坪あたりで「セゾン275S1」というタイプが東京都で坪55万円、千葉県で坪52万円、埼玉県で坪53万円・・て、なんで、そこまで細かくわけないといけないわけ? 特に、松戸展示場は千葉県松戸市岩瀬、国道6号と松戸駅の北のあたりから東に進む道との交差点のカドの総合住宅展示場ハウジングギャラリー松戸にあったが、千葉県松戸市・埼玉県三郷市・東京都葛飾区の境目の千葉県にあり、来場客も千葉県松戸市からの人・埼玉県三郷市からの人・東京都葛飾区からの人と3都県から来る人があり、それぞれに価格が違うというのはやりにくい。
さらに、東京都・神奈川県で坪55万円・埼玉県で坪53万円・千葉県で坪52万円のものを、なんと静岡県の浜松・掛川では坪48万円、名古屋では坪49万5千円でウルトラダンピング販売していたのだ。こんなバカな話はない。なぜ、そこまで金額に差をつけるのか。これでは、浜松・掛川・名古屋で(株)一条工務店で家を建てた人は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県で(株)一条工務店と契約した人が払ったお金で家を建てているようなものである。「物価が違うから」と「遠州人」は言うのだが(しつこいようだがこの場合の「遠州人」というのは「(株)一条工務店の遠州人」のことで、「遠州人一般」がどうかとは別の話である)、そんなわけないだろうが!!! (株)一条工務店が使用していた桧の柱・杉の柱は全国で使用するものをまとめて買って、(株)一条工務店の工場部門 日本産業(株)の栃木県の石橋町・浜松市倉松町・福岡県のどこだっけ・・の工場でプレカットして工事現場に送っていたのであり、東京都・神奈川県に送る柱と静岡県西部・愛知県の工事現場に送る柱とで「物価が違う」わけないだろうが!!! 米松(ダグラスファー)の梁はアメリカ合衆国オレゴン州ポートランドに設立した(株)一条U.S.A.が現地で(要するに、アメリカ合衆国のエビソンランバー社の工場)で加工してコンテナで日本に運んだものか、日本で商社を通じて購入したものかどちらかを使用していたというのだが、いずれも、栃木・浜松・福岡の工場でプレカットして工事現場に送っていたのであり、東京都・神奈川県に送るものと静岡県西部・愛知県に送るもので「物価が違う」わけないだろうが!!! 洗面台とか便器とかユニットバスとかもまとめて買って工場の配送センターから各工事現場に送っていたのであり、東京都・神奈川県に送るものと静岡県西部・愛知県に送るものとで「物価が違う」わけないだろうが!!! ぼけっと聞いてると「はあん、そうかいなあ~あ・・・」と思いそうで、落ちついて考えてみると、「そんなわけないだろうが!」ということをヌケヌケと言うのが「遠州人」〔「(株)一条工務店の遠州人」〕の特徴である。まったくつくづく、ずっこいことこの上ない!!! さらに、だ。「人件費が違う」とか言いよるのだ、「遠州人」は。これこそ、「バカ言ってんじゃないわ♪」てもんだ。東京圏の営業は静岡県西部・愛知県の営業に比べて特別高い給料もらっていたか?!? 「バカ言ってんじゃないわ♪」ちっとも高くないじゃないか!!! むしろ、「地方に本社のある会社」として、いわば、「後進国の外資系企業」型、「地方」の給与水準に合わせて低めだったはずだ。外資系企業でもアメリカ合衆国や西欧の外資系企業の場合は、福利厚生施設が日本企業のようにない、昇進において本国の人間に比べて不利かもしれないという点があるといったかわりに、日本企業に比べていくらか高めに給与が設定されていることがある、と言われるが、それはアメリカ合衆国や西欧の外資系企業の場合のことで、後進国の外資系企業では本国の給与水準に引っ張られて、むしろ、給与は低めになる場合がある!・・と言われるが、「浜松の外資系企業」というのは、給与を考えるにおいても「アタマが浜松」であり、「地方」の人間は地元で勤めるよりも東京あたりに出て勤めた方が給与がいいからということで東京あたりに出て働く者がいるのに、何がうれしゅうて東京に住んでるのに「浜松という後進国の外資系企業」に勤めて後進国の給与水準で働かにゃならんのだ・・・と言うと、「それなら辞めろよ」と言われるから、そんな会社でも勤めたからには辞めさせらては困ると思うと、「アタマが浜松」に「浜松中心主義」を押し通されてしまう。まったくつくづく、「ぼけっと聞いてると、『はあん、そうかいなあ~あ・・』と思いそうなこと」を次から次へと「遠州人」は言いおるのだが、落ちついて考えてみると、変なのだ。
違うとすると、「人件費」でも「職人手間」は地域によっていくらか違うようで、『積算手帳』とか見ても、地域によって異なる金額が出ている。しかし、それならば、浜松て「物価」「職人手間」は高い方の地域なのか安い方の地域なのか、どちらなのか? ここで「遠州人」がなんともずるいのは、片方で「浜松はホンダ・ヤマハ・カワイ、それになんちゃらエレクトロニクスがあり、静岡県でも県庁所在地の静岡市より人口も多い、政令都市に指定された、新幹線『ひかり』号も停車する大都市である」とかなんとかかんとか言うくせして、坪単価の話になると、今度は、「日本一のどいなか」だと主張しだすのだ。まったく、つくづく、「遠州人」〔(株)一条工務店の遠州人のことだが〕は、本当にずるい! こすい! 汚い! やること、えげつない!!! 根性がババでできている!!! ましてや、名古屋なんて、東京圏・関西圏に次ぐ都市圏であり、『積算手帳』にも名古屋圏は職人手間は高い方の地域として掲載されている。それを、(株)一条工務店では近藤路夫が勤務していた名古屋南営業所のある名古屋および愛知県では「物価が安いから」と称して「セゾン275S1」が坪49万5千円とウルトラダンピング販売していたのである。名古屋なんて東京圏・関西圏に次ぐ都市圏が「物価が安い」わけないだろうが!!! バカ言ってんじゃないわ!♪! しかも、同じ商品を東京都・神奈川県で坪55万円で売らされている者と浜松・掛川で坪48万円でダンピング販売している者、近藤路夫のように名古屋で坪49万5千円でダンピング販売している者では、当然、ダンピング販売している者は1棟あたりの評価は低くて当然であり、それも、そこまで大幅なダンピング販売をして、なおかつ、静岡県西部・愛知県だけテレビ広告をドカンと一発!♪! やりまくっていたのであるから、その分も考慮すべきであり、静岡県西部・愛知県の営業の契約は東京圏の営業の契約に比べて、1棟あたりの評価は4分の1でも評価が高すぎるくらいであったはずである。「4分の1」なんてして、泣きよっても困るから、おまけで「3分の1」くらいにしてやるとしても、いくらなんでも、テレビ広告をドカンと一発!♪! やりまくった上で、ウルトラダンピング販売で売っていた静岡県西部や近藤路夫のような愛知県の営業と高い金額で売らされていた東京圏の営業とで、1棟あたりの評価が一緒というのでは無茶苦茶である!!!
こういうことを思ったのは私だけではないのであり、東京圏の営業ははっきりと口にするかどうかは別として多くの人間が不満に思っていた。1993年、松戸展示場の事務所で、入社1年目のM田(男。当時、20代後半)が「東京都で坪55万円・千葉県で坪52万円のものが浜松では坪48万円というのは、どう考えてもおかしいですよね。なんで、浜松の人間は東京都で55万円、千葉県で52万円で売っているものを坪48万円なんて無茶苦茶安い値段で売らせてもらってるんでしょうね。どう考えてもおかしいですよ」と言うので、「そうなんだよ。『物価が違うから』とか浜松の人間は言うのだけれども、会社によって全国一律価格にしているハウスメーカーと地域によっていくらか差をつけている会社があるようだけれども、それにしても、いくらなんでも、そこまで違うはずがない。そこまで差があるわけがないよ。どう考えても不公平だ」と言ったところ、松戸展示場の事務所にいた営業本部長の天野隆夫から「おまえ、黙れ!」「おまえ、口きくな! おまえは」と怒鳴りつけられたのだ・・・が、なんで、私は「おまえ、黙れ!」だの「おまえ、口きくな!」だの言われなければならないんだ?!? むしろ、東京都・神奈川県で坪55万円・千葉県で坪52万円で売らされているものをドカンとテレビ広告をやった上で坪48万5千円で販売して当然だというあつかましい主張をしている名古屋南展示場の近藤路夫にこそ、営業本部長として、「おまえ、黙れ!」勝手な主張するな! と言うべきであったはずである。営業本部長の天野隆夫が私に対して「おまえ、黙れ!」「おまえ、口きくな!」と暴言を吐いたのは、こういう暴言は人権侵害であるとともに、団結権侵害と評価されるものである。
※ 《日本国憲法 第28条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。 》
同じ商品を高い値段で売らされている地域と安い値段でダンピング販売している地域がある、ダンピング販売している浜松・掛川・名古屋では高い値段で売らされている地域と違ってテレビ広告をドカンと一発やりまくっている、という点は不公平ですが、他にも、1展示場あたりの営業の数が多い展示場と少ない展示場があるという不公平性もありました。2000年頃、栃木県佐野市の展示場に移ってきた「高木のおっさん」(男。当時、50代。創価学会員)は、私が入社した1992年頃は神奈川県藤沢市の展示場にいて、藤沢展示場の所長であったT葉さんは「うちのトップセールスの高木くん」と言っていたのですが、ベテランの某さんにそれを話すと、「誰がそんな寝言を言ったんですか。あんなトップセールスあるわけないでしょうよ」と言うので「T葉所長ですけれども」と言うと、「T葉さん、その時、酒飲んで酔っぱらってたでしょ。酔っ払いの寝言なんて本気にしてどうすんですか」と言うので、「しかし、藤沢展示場にいた営業4人の中では一番売っていたのと違いますか」と言うと、「まあ、レベルの低い集団の中でのトップてことですね」と言うのだったが、「高木のおっさん」と直接会ったこともない限りは、そうであるのかないのかわからなかった。ところが、2000年、その「高木のおっさん」が私がいた佐野展示場に移動してきて同じ展示場に勤務して見ると、「たしかに、某さんが言う通りだな」「こんな『トップセールス』あるわけないな」と思うようになった。むしろ、「この人、本当にこの会社で5年以上、営業やった人なのお?」という感じがした。
1992年、私が(株)一条工務店に入社した年、「高木のおっさん」はすでに藤沢展示場で何年か在籍した営業だったが、その時、藤沢展示場に営業は何人いたかというと、所長のT葉さんと「高木のおっさん」その他に営業が2人、合計4人の営業がいたのだが、私が入社した東京展示場(江東区潮見)には営業を何人配属されたかというと、1992年、最大で13人もいたのだ。江東区潮見の東京展示場はウッディランド東京という林野庁が運営する「国産材の利用促進をはかる」ための展示施設の中にあり、「舞浜のディズニーランドに行こうと思ったけれども混んでるみたいで、葛西臨海公園に行こうとしたけれどもそこも混んでるみたいだったので、新木場の夢の島熱帯圓に行こうと思ったけれどもそこも混んでるみたいだったので、それで潮見のウッディランド東京に来ましたあ」と言う家族連れの観光客とか、高校生の女の子が家庭科の実習として先生と一緒に来たり、林野庁が運営する施設なので国家公務員らしいおっさんたちが集団で来たり、「建築専門学校」の生徒が先生から見学してこいと言われてそれで「彼女」と一緒にデートに来たやつとか、ともかく、一般の総合住宅展示場の運営会社が運営する総合住宅展示場とは異なり、「売るための展示場」ではなく「国産材について展示する施設」であり、展示場にも幟や垂れ幕を出すのは禁止であり、電車の駅に近いとはいえ京葉線「潮見」駅というのは都心から直線距離では近い、東京駅から3つ目の駅であるにもかかわらず30分に1本くらいしか停まる電車は来ない駅でしたし、どう考えても他の展示場よりも条件の悪い場所でした。「スーパーやコンビニですらレジにいる人によって売上が変る」という話を慶應大学の商学部の講義で聞きましたが、そういう面もあるとはいえ、セブンイレブンとかローソンとかいったコンビニエンスストアを見ると店員さんは3人くらいいる店が多いように思いますが、仮に店員の数を3倍とか4倍とかにしたならば、売上も3倍とか4倍とかに増えるか? というと増えないでしょう。その店ではどのくらい売れるというものがあって、店員さんによって売上が変る度合もいくらかはあるとしても、店員の数を3倍にしたなら売上も3倍になるかと言うと、なるわけないのです。住宅展示場にもそういう面はあります。(株)一条工務店は同業他社に比べて1展示場あたりの営業の数が多い会社で、私はいわき市の展示場にいた時、隣の住友林業(株)の所長のおっさんから「一条さんはいったい何人いるんですか」と(株)一条工務店の従業員の数が多いために総合住宅展示場の駐車場が(株)一条工務店の従業員のクルマでふさがってしまうと文句を言われたこともありました。他社と比べて1展示場あたりの営業の数が多いということもありますが、(株)一条工務店の展示場によって営業の数が違う。神奈川県藤沢市の展示場は建物も新しくてきれいで、「売るための展示場」である民間運営会社が運営する総合住宅展示場にあり、神奈川県でも(株)一条工務店の本拠地に近く、横浜市より西側・横浜市よりも東京都と逆側のいくらかなりとも静岡県に雰囲気が近い場所、(株)一条工務店の家を契約してくれそうなお客さんの割合が大きい地域にある展示場であったにもかかわらず、在籍する営業の数は4人のみで、それに対して、どう考えても条件は良くない、「何、これえ。田舎の家みた~い」と何人もから言われまくってきた東京展示場、2階は端から端まで床鳴りのする展示場、外壁は汚れてすすみたいのがついても外壁塗装すらしてもらえない展示用に、最大で13人も営業がいたのですから、有望見込客を営業1人あたりどれだけ持てるかという点を見ると、東京展示場にいる人間は損なのは明白でした。1997年、プロ野球のセリーグで巨人の松井とヤクルトのホージーが本塁打王争いをやって最終的にはホージーが1本差で本塁打王を獲得した年、シーズン終盤のヤクルト―巨人戦でラジオの野球中継を聞いていたところ、誰だったか解説者が「この3連戦を見るかぎり、松井にもホージーにもホームランを打てそうな球は1球として来ていませんね」と話したのを聞きました。落合(ロッテ⇒中日⇒巨人⇒日ハム)というのはけっこうずけずけ言うところのある男で、引退後、解説者として出ていた時、「プロの一流投手が投げる会心の球なんて、そんなもの、誰だって打てるわけないんだから打たなくていいです。そうじゃなくて、失投が1試合に何球かあるはずですからそれを逃さずに打てるかどうかで成績は決まるんですよ」と話したのを聞いたことがあったが、実際問題として、住宅建築業の営業においても、「どんなにしてもホームランなんて打てるような球じゃない」という球、「一流投手が投げたその投手として会心の球」みたいなそんな来場客を契約にもっていこうと思っても簡単じゃないんです。実際問題として家庭科の実習に来た高校生の女の子に契約してもらおうと思っても、その女の子の親が家を建てる計画を持っているというケースだってゼロじゃないかもしれませんが、「ゼロじゃない」というものを契約にもっていこうというのと、有望見込客で一条工務店を「本命」に考えてくれている人がいっぱい来場する展示場にいるのとでは条件は大きく違います。東京展示場と藤沢展示場を比較すると、どう考えても藤沢展示場の方が条件はいいはずでしたが、条件はいいはずの展示場に営業は4人で条件はどう考えてもいいわけない展示場に最大13人もいたのであり、まさに、「本命」「対抗馬」「ダークホース」「穴馬」「大穴」のうち、「本命」の見込客は少なく「大穴」ですらない場合が多く、「ボール球でも手をだしてヒット打たないといけない」状態の東京展示場では営業の数が多く、浜松・掛川のような(株)一条工務店を「本命」として考えている人が多い地域の展示場では1展示場あたりの営業の数が少なかったわけであり、有望見込客(野球にたとえれば「ヒットを打てる可能性のある球」)が多く来場する展示場にいるのと「ボール球にでも手を出してヒット打たないといけない」ような展示場では条件は違うのは当然でした。そういうことを平気でやる会社であり、まるで、「コンビニの店員の数を3倍にすれば3倍売れていいはずであり売れなければその店の店員が悪い」みたいな発想で東京展示場には営業を13人も配属されていたのであり、「高木のおっさん」がいた藤沢展示場は4人だけであったわけで、「3倍以上も店員のいるコンビニ」みたいな展示場にいて店員1人あたりの契約数で比較されたのでは条件が悪いのは当然であり、そのあたりの公平性に欠ける対応は理解しがたいものでした。
1992年、「売るための総合展示場」ではなく「国産材の認知と展示のための展示場」に出展していた・「浜松の家」を東京で建てようという(株)一条工務店浜松の東京展示場はどう考えても(株)一条工務店の展示場の中では条件はいい方であるわけなかったのに、そこに最大で13人も営業社員を配属され、小さいπ(パイ)を13人で分けるという状況にあったのに対し、東京展示場よりは条件は間違いなくいいと思われる藤沢展示場には営業は4人しかおらず、その結果、「高木のおっさん」みたいなもんでも「うちのトップセールス」にならせてもらっていた。
〔「高木のおっさん」の勤務ぶりがどんなものかは、たとえば、
⇒[第664回]自分に該当するものがなければ営業所ごとの報告を止める男はどうしたものか-やったことないことは【4】https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201901article_9.html
[第665回]平日の来客を粗末にする営業・他の従業員に労働契約外の業務をさせる男、「聖教新聞」の押売り!https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201901article_10.html
[第686回]職場でアダルトビデオを見る男と、DVDプレーヤー付パソコンをアダルトビデオで試す男。職場の新人類現象https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201903article_6.html
[第417回]トヨタの車に乗らない理由―「朝来て『おはよう』と言うと同時におっぱいもみもみい」のネッツトヨタ栃木https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201606article_2.html
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[第547回]深奥山 方広寺(浜松市)と信教の自由の侵害【3】忘年会の金を払わない男、人に立替させようとする姑息男https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201707article_3.html (イ) 〕
それだけではない。私が福島県いわき市の営業所に移った後、その「東京展示場」あらため「東京東展示場」(亀戸に新しく展示場ができた後、「東京東展示場」と改名したが、普通、その地域に2つめ・3つめの展示場ができると、(株)一条工務店は最初のものを「◇◇展示場」として、2番目のものを「◇◇東展示場」、3番目を「◇◇西展示場」、4番目を「◇◇南展示場」と実際の東西南北と関係なく命名していたが、東京展示場だけは2番目にできた亀戸の展示場の方を「東京展示場」にして先にあった江東区潮見の方を「東京東展示場」に改名したというあたりからして、潮見は低い評価だったということだ)は、平日は無人にして、土日だけ近隣の営業所から1人だけ出張して詰めるというようにしたところ、私がいた時にはπ(パイ)を13人で分けていたものをそれを1人で独占すると、なんと、その1人が「売れる営業」になったというのだが、あまり大きくないπ(パイ)を何人もで分けさせられる営業とそれを1人で独占させてもらえる営業とでは後者の方が「売れる営業」になったとしても不思議でも何でもない。13人で交代に打席に立っている者と毎度打席に立たせてもらう者とで打率ではなく安打数で比較したならば、毎度打席に立たせてもらう者の方が安打数で評価すれば「売れる営業」になったとしても当たり前だ。 (株)一条工務店はそういうことをする会社であり、なおかつ、本来、会社というものは従業員に対して公平であるべきであるはずだが、不公平になっているというのは、どうも、たまたまではなく意図的にそうしているのではないかと思われるフシがある。13人で分けていたπ(パイ)を1人で独占させてもらった男はどうやって決められるのかというと、私のように「東京都・神奈川県で坪55万円のものを浜松・掛川では坪48万円、名古屋では坪48万5千円で売っているというのはおかしいのではないか。東京都・神奈川県で坪55万円というのが妥当なら浜松・掛川・名古屋でも坪55万円で売るべきだし、浜松・掛川で坪48万円というのが妥当ならば東京都・神奈川県も坪55万円で売るようにすべきではないのか」と口にするような人間はそういう「おいしい役」はまわしてもらえず、他の従業員を犠牲にしてイヌとなって自分だけ得しようとするような軽佻浮薄な人間のカスにたいていそういう「おいしい役」はふりあてられる。そういう会社だった。
さらに、1996年、福島県中通り地域の「所長」で「大澄社長の腰巾着」と言われていた片山が主張したということで、「各地域ごとに意図的に『売れない展示場を作ろう』」ということをやりだした。普通、会社というものは「売れない展示場」を売れる展示場にするか、どうしても売れる展示場に改善できない場所のものは出展する展示場の場所を変えるかして「売れない展示場」はなくそうとするものだが、それを「『売れない展示場』を意図的に作ろう」と主張するとは、片山という男はどうしようもない男だなと思った。そういうどうしようもない男が初代社長の大澄賢二郎は好きだったようだ。「売れない展示場」を意図的に作ってどうするんだというと、「気に食わない営業社員をまとめてその『売れない展示場』に押し込んで売れなくして辞めさせてしまえ」という”作戦”だというのである。片山こそ会社のガンと違うのか?!? 福島県浜通り地区ではいわき市に4つ・原町市(現 南相馬市)に1つあった計5つの展示場のうち、最も条件が悪いといわき地区の営業誰もが認めていた私がいた展示場が指定されて、いわき市の他の展示場から営業社員が大量に送り込まれてきた。普通、条件がいい展示場に営業の数は多くして条件の悪い展示場には少なくするものだが、ところが、(株)一条工務店は逆にしたのだ。そもそも、それまで、私はその条件の悪いと誰もが認める展示場を良くしようと相当の努力をしてきたのであり、同じJTいわきハウジングパークに出展していた入口の前にあった方の展示場では、本社に発注すれば届けてくれる展示場の備品を発注せずにきらせていたりしても、私が在籍した総合住宅展示場の奥にあった方の展示場ではそういうことはないようにしていたし、展示場の照明も具合が悪くなればすぐにとりかえて不具合がないようにしていた。これらは一例だが、いわき地区の他の3展示場よりきっちりと整えていた。条件の悪い展示場というのは、常にすべての面に渡ってだめと決まっているわけではなく、条件の悪い展示場に配属された営業はそこで何とか売ろうと努力する結果、条件の良い展示場に配属されてそこで胡坐をかいていた営業よりずっと努力して展示場を良くしようとして運営していた面もあるのである。ところが、「腰巾着の片山」はそれを破壊しようとしたようである。私の場合は、大量にその「意図的に売れなくする展示場」に配置されても生き残ることができた・・・というよりも、「意図的に売れなくする展示場」に配属された人間の中でその時は私は「売れなくして辞めさせる人間」のリストにその時は入っていなかったようなのだが、「腰巾着」を社長が大事にする会社というのはそんなことまでするようだ。
「(株)一条工務店は配属される展示場による条件の違いが大きい会社」というのは、比較的良心的な人は誰もが気づき誰もが言っていたことだが、そのあたりに気づき出した人というのは、「(株)一条工務店の経営者にとっておもしろくない人間」の仲間入りをしだした人でもあったわけだ。翼賛主義のアホは優遇された。今も在籍している人は周囲を見回すと、あいつなんかそうだな・・という恥知らずな翼賛主義者がそのへんにちょろちょろいるはずだ。
福島県いわき市の営業所には5年間いたが、その間、いわき市の営業所(展示場)4つの中でも人事異動は何度かあった・・にもかかわらず、私1人だけが、「いわき市の展示場の中で一番条件が悪い」と誰もが認めていた展示場に5年間おらされた。浜通り地区の所長の草野さんに話したことがある。「何度か人事異動があったと思うのですが、なぜ、私ひとりだけ、条件が悪いと誰もが認めるこの展示場にずうう~っとおらされるのでしょうね。いくらなんでも不公平と違いますか」と。すると、所長のK野さんは「ここの展示場は和風の展示場で、この展示場は総合住宅展示場の中でも奥の方にあって来場者数が少ないし、和風の展示場というのは、木にうるさい人とか家相にこだわる人とかが多く、新人では厳しいので、それで、経験があって実力のある人にいてもらわないといけないんだ」なんてことを言うのでした。それで、私は言いました。「それなら、所長、ここに来てくださいよ。所長が一番、経験があって実力があるじゃないですか。私、所長が実力があるというのはよく知っていますよ。所長が実力があるというのを否定したりしませんよ。私なんかよりも所長の方がよっぽど経験があって実力があるじゃないですか。所長、ここに来てください。私、所長が今おられる展示場に行きますから。入れ替わりましょうよ」と言ったのです。すると、今度は、「営業成績がいいもんが条件のいい営業所に行くんでえ」と言うのです。それで、「なるほど、所長がこの地域で一番営業成績がいいというのはわかります。たいしたものだと思いますよ。しかし、私だって、所長には及びませんが、通算契約棟数で見ても、昨年度の契約棟数で見ても、過去3年間の契約棟数で見ても、今、いわきの営業所にいる人の中では少なくとも真ん中より上のはずです。それで、なんで、一番条件の悪い営業所にずうう~っとおらされなければならないんですか。ここには私より成績の悪い人に来てもらえばいいでしょう」と。すると、今度はまた、「ここの展示場は来場者数も少ないし、和風の展示場で、木にうるさい人とか家相にこだわる人とかも多いし、経験があって知識もあって実力のある人にいてもらわないといけないんだ」と言うのです。だから、またもや、「それなら、所長が一番、経験があって知識もありなにより営業としての実力があるじゃないですか。所長がここに来てくださいよ。私、所長が今おられる所に行きますから。私ごときよりも所長の方がはるかに経験も実力もあるじゃないですか」と言ってのですが、そうすると、またもや、「成績のいいもんが条件のいい営業所に行くんでえ」と言い、この後は永遠に繰り返し・・・。これ、いったい何なの、いったい?!? さらにその後、1998年、営業本部長の天野隆夫から栃木県佐野市の展示場に「リーダー」として行くという話で「今度の展示場は条件のいい展示場だから」と言われ頼まれて移動したところ、「リーダー」の扱いではなかっただけでなく、栃木県南部の営業誰もから「佐野はそりぁ、条件悪いですよ」「佐野にいたのでは昇進できないですよ」と言われる展示場だった。栃木県南部では「条件がいい」とその地域の多くの人間が言っていたのは小山の展示場で、足利の展示場は小山の方がよく群馬県との境目なので群馬県の共同出資会社の営業とぶつかることがあるが佐野よりはずっといいと言われていた。やられた! また、はめられた! 私は入社以来、毎日毎日、毎年毎年、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」この会社に滅私奉公を繰り返してきたのに、なんで、そういう扱いにされなきゃならないの?!?
又、展示場によって「営業所長」が在籍している展示場と在籍していない展示場があり、在籍していない展示場は、グラフでの表記では、所長の欄に< >つきで、<天野隆夫>と表記されていたのであるが、他の営業所の営業と見込客のバッティングをしたというような場合、「営業所長が在籍している展示場」は営業所長が頑張ってぶんどるのに対し、営業所長が在籍していない営業所、私が入社1年目に在籍した東京展示場(江東区潮見)などは、常にぶんどられる側にされており、明らかに不公平であったのだが、ところが、私がそれをぽろっと口にしたのを天野隆夫が聞きつけて・・・というのか、営業本部長の天野隆夫に「報告」(密告)する「忠臣」が常にいるらしく、営業本部長の天野隆夫が「おい、『ここの営業所は営業所長がいない営業所だから、その分、営業所長がいる営業所に比べて不利だ』と言ったそうじゃないか」と私に文句を言ってきたのだ。実際、不利じゃねえかよお!!! なんか、文句あんのか!?! そう言われて気に入らなければ、営業本部長ならその不公平性を改善するべきだろうが!!! 天野隆夫は「ぼくが営業所長なんだよ。わからんのか」と言うのだったが、もし、天野隆夫が東京営業所や松戸営業所の営業所長であるのなら、東京都や千葉県ではテレビ広告はまったくおこなっていないのに対して静岡県西部・愛知県ではドカンとテレビ広告をやりまくっていること、東京都や千葉県に比べて静岡県西部や愛知県ではドカンと安い価格でウルトラダンピング販売しているということ、それでいて1棟あたりの営業の評価が一緒であることに対して抗議するべき・・・というよりも、そういう価格に設定している営業本部の本部長は天野隆夫であったのだから、「抗議する」というと誰に抗議するのかというと天野隆夫に抗議することになるのだから、抗議するよりもさっさとそれを改善・解消するべきであったはずであり、それを改善しようとすることもなく、「この営業所には営業所長がいないんじゃないんだぞ。この僕が営業所長なんだぞ。わからんのか」などと言われても、「知りまへんなあ」と言ったところである。いついかなる時も浜松・掛川・名古屋の味方をする東京営業所長・松戸営業所長なんて、そんなおかしな東京営業所長・松戸営業所長があるか!?! そんなおかしな営業所長が営業所長ヅラするんじゃない!!! 浜松でしか営業の経験がない男で、常に浜松・掛川・名古屋の味方をする男・浜松のまわし者が「ぼくが東京営業所長だ」だの「ぼくが松戸営業所長だ」などと勝手なこと言うんじゃない!!!
建設業法の上で問題があるのだけれども、「坪いくら」で契約して、契約後にプランニングをしていくというシステムを(株)一条工務店がとっていたのは、それは、1992年8月に自己都合で浜松の営業所から東京展示場に転勤させてもらった新卒入社1年目の小野田くん(男。当時、20代前半)が私に「図面を1枚書くといくらかかるか知ってますか。図面1枚につき、20万円から30万円かかるんですよ。契約前に図面を書く会社というのは、契約にならなかったお客さんの図面作成費用まで契約してくれたお客さんに負担してもらうことになるんです。知ってましたか」と言うので、な~んか、変なこと言うやつだなあ・・・と思ったものだった。小堀住研(株)では、敷地調査をして、プランニング(図面作成)をして、そのプランでいいとなると見積書提出をして、それでいいとなると契約としていたのだが、1回目のプランニングで契約になる人もあれば3回目くらいで決まる人もあり、中には他社で契約する人もあるわけだが、そのプランニングをした小堀住研(株)の設計課の従業員て、図面1枚作成するのに対して20万円~30万円ももらっていたか? もらってないよなあ、どう考えても。 1月あたりの給料の額がそんなものと違ったかな? その「図面1枚につき、20万円から30万円かかるんですよ。知らないのですか」なんて、入社1年目の小野田くんが10歳以上年上の私にふんぞり返って言うのだったが・・・・、それは(株)一条工務店の「遠州人」でそんなお話を新人に吹き込む男がいたことによるらしい。1993年、福島県いわき市の営業所に移った時、いわき市の営業所の営業所長だったK野さんが、「遠州人」から吹き込まれたらしく小野田くんみたいなことを言う営業に、「なんで、図面1枚につき、20万円だの30万円だのなんてかかるんだ? どっからそんな話が出てくるんだ!?! 昼間、パチンコやって遊んでる営業マンが図面書いて、なんで、20万円なんてかかるんだ?!? かかるわけないだろうが! むしろ、パチンコ屋にカネとられなくてすむくらいのもんだろうが。バカか、おまえは! 何をわけのわからんこと言ってるんだ」と言うのだったが、そうだよなあ~あ・・・、なんで、図面1枚書いたら20万円だか30万円だかかかるんだ、小野田くんはいったい何をわけのわからんことを得意がって言っていたのだろうなあ・・というより、いったい誰がそんなおかしな話を新卒社員に吹き込んで、又、それを得意がって話させているんだ?!? と思ったものだった。小野田くんは私に「図面1枚書くと20万円から30万円かかるんですよ。〇〇さん、そんなことも知らないんですか」なんて言うのだったが、知らんなあ、そんなこと・・・と思ったものだった。推測すると、それは、設計事務所というところの「建築家ぶりっ子ぶりっ子」のおっさんにプレンニングを頼むと、設計事務所という所のおっさんというのは図面作成でメシを食っているので、図面作成料としてそれなりの金額をとるのではないかと思うのだが、小野田くんはそういう話を聞かされたのではないか。住宅建築業の会社が「設計」として雇った従業員に図面作成1枚あたりに20万円から30万円も払っているかというと、そんなもの、払っているわけないし、ましてや、営業が図面を書いて1枚あたり20万円だの30万円だのかかるわけがないのだった。払ってくれるというならぜひもらいたいものだが。図面作成というのは建築学科を卒業しないとできないものでもないし、建築学科出てもろくな図面書けないやつもいるし、営業が図面を書く練習をすれば「設計」よりもいい図面を書くことだってできるようになるはずだし、いわき市の営業所長のK野さんはそうやって自分で図面を書いて、同業他社の「設計」が作成した図面よりも見込み客から高く評価されて契約してもらっていたのだ。神奈川県の藤沢の営業所長だったT葉さんは二級建築士で設計事務所に勤めていたこともあるそうで、(株)一条工務店では、自分で図面を作成して客と打ち合わせをして、(株)一条工務店の「設計」担当には、この図面で清書してまわしてくれと指示していたらしい。「バカでも入れる私大の建築学科卒」とかをありがたがる変な人というのも世の中にはいるけれども、営業やってる人間が図面書いたとして悪いことはない。2008年、千葉県ポリテクセンターの建築CAD課の先生から聞いた話では、過去にポリテクセンター千葉の建築CAD課に来た人で、大学の建築学科とかは卒業していないという人がポリテクセンターの建築CAD課でCADを学習して建築会社で採用され、CADができるということで入社したが、そのうち、自分自身でプランニングもやるようになって、その会社では高く評価されるようになったという人がいたという。世の中には「バカでも入れる私大の建築学科卒」とか「いっきゅうけんちくしい~い」とかに信仰を持つ人がいるが、とりあえず、営業が図面を書く練習をしてひととおり描けるようになったら、(株)一条工務店の「設計」というのがどれだけアホかよくわかるようになるし、「設計」が作成した図面が1枚20万円だか30万円だか言うのなら、「おまえら、それだけの値打ちの図面を書けよ。これで、20万円だの30万円だのと言うつもりか?!?」と言ってやるべきであろう。
毎度、「わけのわからんこと言い」の「(株)一条工務店の遠州人」が、「図面1枚作成するのに20万円から30万円かかる」とか、「なんでやねん?」と思うようなことを新人に吹き込み、私が新卒入社の社員なら、「ええ? そうかあ~あ?」と思うところを、小野田くんなどは《「浜松流」は常に正しい》という「教育」を浜松で叩き込まれて、そんな気持ちになったようだが、かかるか、そんなもん! で、そういうお話を言いたがるというのは、特に、住友林業(株)などと競合になった時、(株)一条工務店は図面で勝負すると負けることが多かったようなのだ。それに対して、「地方」において、「家は木造で建てるものだ」かつ「家はムクの木で建てるものなのだ」「ムク材であるとともに、できる限り、国産材で建てるものだ」という意識が強い地域においては、(1)在来木造の構法で、(2)構造材はすべてムク材で、(3)柱はすべて国産の桧と杉で、造作材にもムク材が比較的多いという(株)一条工務店は、通し柱に集成材を使用し、管柱にはアメリカ合衆国産のべいつがを使用していた住友林業(株)よりも、その点において強かったので、図面を書いて図面で勝負するよりも、「地方」においては、「ムク材・国産材が多い(株)一条工務店」という所をアピールして図面作成前に契約して、契約後、他社がいなくなってから図面の打合せに入るという方法の方が契約になりやすかった、ということだろう。「図面1枚作成するたびに20万円から30万円かかる」などという寝言は、どの「遠州人」が考えだしたのかよくわからんが、あほくさい限りである。
但し、1990年代後半、(株)一条工務店も、図面作成前に「仮契約」をして、「仮契約」の後にプランニングをして、プランが決まった段階で本見積を出して「本契約」というシステムに変更した。おそらく、建設業法違反のやり方では困りますと行政から言われたのではないかと思う。但し、「仮契約」というのを軽く考える人もいるが、「住宅建築コーディネーター」(住宅建築コーディネーター協会https://www.jkck.jp/ )の講習の際に、講師が「『仮契約』なんてものは民法にはありませんからね。『仮契約』も契約のうちですからね」と話すのを聞いて、たしかに、民法上は「仮契約」なんてものはないよな・・・と思ったのだ。「仮契約も契約のうちですから、仮契約だからとあまり気軽に考えない方がいいです」という話が「住宅建築コーディネーター」の講習の時にあったのだが、そうだと思う・・・が、「仮契約⇒本契約」という二段階のシステムになってから、仮契約の後に比較的気軽に解約する人が増えたのは事実だった。
それで。1992年から1993年頃においては、(株)一条工務店は「施工面積」で「坪いくら」で契約して、契約後にプランニングをして本見積をだすというやり方をしていた。建設業法違反のはずだが、そういうのはおかまいなしの会社だった。私は、「坪いくら」で契約するからには、その「坪いくら」を掛ける「施工面積」はどこが入ってどこは入らないかというのはきっちりと話して理解してもらって契約するようにしないと、後々もめるもとであるからと思い、きっちりと説明して契約するようにした。
しかし、私は、契約というものはきっちりと内容を理解してもらってするものであり、そうでないと、後々もめるもとであると考えていたのだが、(株)一条工務店の「坪いくら」で契約というやり方では、「坪いくら×坪数+オプション+付帯工事」が契約金額になるわけであり、(株)一条工務店は、いったん、契約したが最後、オプションと付帯工事費の部分で、いくらでも好きなだけ取ることができるということになるわけであり、客の側ではかなり不安のある契約方法だった。ここでも、「遠州人は」「信用してもらうのが大事ですから」などという言い回しをして、新しく入社した人間にもそういう言い回しをさせようとするのだったが、私はその「信用してもらうのが大事ですから」という言い回しをする人間というのが嫌いだったのだ。私は(株)一条工務店に30代過ぎで入社したが、それまでの人生において、この「信用してもらうのが大事ですから」という言い回しをするヤツというのは信用できないヤツが多いと学んでいたのである。「信用してもらうのが大事」ではなく、「信用してもらえるようなことをするのが大事」ではないのか? 「信用してもらうのが大事ですから」と言って信用できないことをするヤツというのが世の中にはいるのだ。その会社にともかく勤めた以上はその会社の商品を売るしかないのだけれども、その言い回しは抵抗があった。
そして、そう思っていると、1993年12月のことだったが、本社から「通達」が来たのだが、それに、「施工面積」にどこまで入れるかを変更しますと書かれていたのだ。それまで、ベイウインドウは1か所「サービス」だったのを、ベイウインドウも「施工面積」として入れることにします、ということだったと思う。他にも「施工面積」に入れることにするものに変更があったかもしれないが、どうも記憶が確かではない。ともかく、それまでは施工面積に入れなかったものを、今後は入れることにする部分ができたという「通達」だった。変更するのはいい。しかし、その「通達」に恐ろしい文句が書かれていたのだ。 「とりあえず、これからの契約について、計算法を改めますが、今後、順次、これまでの契約についても施工面積への参入について、この基準に改めていく予定です」とそう書かれていた。表現はいくらか異なるものがあるかもしれないが、内容はそういうものだったのだ。いくらなんでも、それは通じないだろう。そう思いませんか? 「坪いくら」でそれに「施工面積」を掛けた金額で「標準仕様」としているものを使って建てることができます、「施工面積」にはここからここまでが入りますよ・・ということで、いったん契約したのに、契約後に建築会社の側が一方的に、この部分は施工面積には入りませんということで契約しましたが、それも施工面積に入るということに改めます、その分、◇◇万円のアップになります・・・と一方的に宣言するというのである。それでは契約にならないでしょう。契約というのは、この金額でこうこうこういうことをやります、やってくださいというものが契約であり、「坪いくら」での契約であっても、その場合、ここまでが「坪いくら」に掛ける面積に入りますということで契約しておきながら、契約よりも後で、業者の方が一方的に、契約時には入らないと言っていた部分も入ることにします・・なんて言い出しても、それは通らないし、それが通るようではそれは契約ではないでしょう。
私は、1993年12月、それを、福島県浜通り地区の営業所長であったK野さんに言ったのです。まがりなりにも、営業所長であれば、それは契約として通る話ではないということくらいは理解できるはずであり、それが理解できないのであれば営業所長と言えないであろうと思って。ところが、K野さんは「おめえ、契約する時に、施工面積にどこまで入るなんて、いちいち説明してんのか?」と言うのでした。「してますよ」と言ったところ、K野さんは「バカか、おまえは! そんなもの、施工面積にどこまで入るなんておまえが話すからいかんのだろうが!」と言うのでした。はあ~あ?
「そんなもの、施工面積にどこまで入るなんて、説明するおまえが悪いんだろうが!」とK野さんが言うのでした。「施工面積にどこまで入るなんて、説明しなきゃ、そんなもの、いっくらでも増やすことができる♪」・・・・浜通り地区の営業所長のK野さんはそう言ったのです。それでは、詐欺!!! でしょうが。私は営業の職種で(株)一条工務店に入社したけれども、詐欺師をやるという約束で入社したのではない!!! その時、K野さんが言ったことは、それは詐欺であって営業じゃないでしょう。 そんなことやっている会社を「信用してもらうのが大事ですから」と言われても、そんな会社を「信用」できますか???
住宅建築業の営業には、「攻め手」の早い人と遅い人というのがいます。ボクシングで言うところの、「ワン、ツー、スリー」で倒す(営業だと、「契約してもらう」)ように進めればいいものを、なぜか、「一発で倒してやる」とか、「KOを売りにするボクサーみたいな文句」を口にする人というのがいました。1990年代、福島県いわき市の営業所にいた自称「暴力団関係者」のM上さんがそれでした。自称「暴力団関係者」というのは、本人がそう言っていたのです。「俺の親は暴力団住吉連合系小名浜一家の親分だ」と。但し、実際は違うらしいですけれどもね。Mの父親はいわき市の小名浜地区に住んでいて、入墨を入れていたらしいけれども、住吉連合系小名浜一家の親分という人はまったく別人だったらしい。しかし、実際には父親は公式にはヤクザではないにもかかわらず、自分の父親はヤクザの親分だと職場で称してひとを脅すような人というのをカタギと言うかというと、警察の基準ではそういう人を「ヤクザではない」と判定するらしいのですが、少なくとも私の基準では「カタギではない」と判定しますね。そのMさんは、何かと「一発で決めてやる」と口にする人でした。なんで、「一発で決め」たがるのかなあ・・と思ったのです。プロボクサーならば、判定勝ちよりもKO勝ちの方が人気が出るかもしれませんし、「一発で決めてやる」と宣言するというのも話題になるかもしれませんが、住宅の営業の場合、「啐啄同時(そったくどうじ)」という禅の言葉のように、見込客が契約しようという気持ちになるまさにその時に契約していただこうというアピールをして契約してもらうのがよく、早すぎても遅すぎても良くないはずで、ボクシングで言うならば、「ワン、ツー、スリー」で倒しにいけばダウンしてくれるものを、「ワン」の段階でKOしようとして無理をすると、それが原因で負けてしまうおそれもあるように、住宅建築業においても、「クロージング」は早すぎても遅すぎても良くないはずです。
※ 《学研 goo辞書 啐啄同時(そったくどうじ)》https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%95%90%E5%95%84%E5%90%8C%E6%99%82/
Mさんが「一発で決めてやる」といつもそれを言うのは、それは、「極端に労を惜しむ人」だから、それで「一発で決めてやる」と言って、私なら、このお客さんならば、「ワン、ツー」くらいのタイミングが適切か、「ワン、ツー、スリー」くらいが適切かと見て、どのタイミングでクロージングに持っていくか考えるところを、常に「一発で決めてやる」という態度に出るということかと思ったのでした。いわき地区の従業員のほとんどの人間がMさんのその姿勢に不自然感を覚えていたようですが、ベテランの某さんは「それもあるでしょうけれどもね。それもあるでしょうけれども、Mさんは長くつきあえばつきあうほど、人間性の卑しさが見えてくる人でしょ。〇〇さんなんかは、長くつきあっても、長くつきあったからといってお客さんから嫌がられるということはあんまりないと思いますが、Mさんはそうじゃなくて、長くつきあえばつきあうほど、人間性の卑しさがお客さんにわかってくる人なんですよ。なおかつ、本人がそれを自覚してるんです。だから、自分の人間性の卑しさがお客さんにわからないうちに契約してしまおうとして、それで、『一発で決めてやる』とか言って少しでも早くに契約させようとするんですよ」と言うのでしたが、それを聞いて、「そうかもしれませんね」と私は答えたのでしたが、Mさんが「一発で決めてやる」と毎度毎度言うのは、「極端に労力を惜しむ人間であるから」ということと「人間性の卑しさがお客さんにわかるよりも前に契約してしまおうという意識がある」という2つによるものだった、と考えて良いでしょう。
それに対して、その某さん(男。当時、40代)はというと、「私なんか、Mさんみたいに無理に契約させようとはしませんから、お客さんの方から、『次、何をやったら契約させてもらえるの』なんて言われたことありますよ」と言うのでしたが、その某さんの場合は、自分では、果物が熟して自然と木から落ちるのを待つように契約してもらっているように、「ちょっと自慢」みたいな言い方をしたのでしたが、私から見るとそうではなく、某さんの場合は逆に、「ワン、ツー、スリー」でクロージングをかけて契約してもらおうとすればちょうどいいというのに、それでもまだ、「フォー、シックス、セブン、エイト・・・」とクロージングをかけずにお客さんのまわりにいるものですから、だから、契約したいお客さんは「次、何をしたら契約させてくれるの?」と言ってくれることになるけれども、他方において、営業の方からそろそろクロージングをかけてくるころだという意識でいる見込客からすると、ま~だまだクロージングをかけてこないので、中にはそれで他の会社の方に行ってしまうという人だってあったのではないか、そうでなくても、「次、何をしたら契約させてもらえるの?」とお客さんの方から訊かれたというのは、必ずしも、プラスに評価していいものではないのではないか、という印象を受けたのでした。
某さんは、「けっこうよく知っている人」で、「他の営業から尋ねられても嫌がらずに教えてくれる人」だったのですが、お客様に対しては「積極性に欠ける人」であり、お客様の方から、あれやってくれ、これはどうなのかと働きかけられると、それに対して対応する人で、対応できる人ではあったのですが、そうではなく、営業ならば営業の方からこういうことをしてくれるはずだという意識のお客様からすると、「なに、この人?」と思われてしまうこともあったようです。
1996年に新卒入社したSくんが担当でいわき市の営業所で茨城県北茨城市の契約客Sさんに契約いただいたのですが、Sさんの建築計画では、建築予定地の前の道路に下水が通る予定があり、それに合わせて建てようというもので、通るまでに2年程あったのですが、先に契約だけしてもらうことができたようでした。しかし、Sくんは新卒入社していわき市の営業所に配属されたものの、1年で退社してしまい、北茨城市のSさんは、その後、上記の某さんが引き継いで担当することになりました。しかし・・・・。
某さんは、↑にも述べたように「お客様に対して積極性がない人」であり、それは見込客に対してもそうであれば、既契約客に対してもそうだったのです。2年後くらいに下水が通るのに合わせて建てよう、それより前に浄化槽を設置して建てても無駄になる部分があるが、(株)一条工務店の新人のSくんが先に契約だけしてくれと言うので契約だけ先にしてくれたという人にとっては、自分の所はまだ計画は少し先なので契約も先でいいけれども、Sくんが契約だけでもしてほしいとお願いするから、それならと契約だけしたのに、契約すると、担当者のSくんは「転勤になった」と言って視界から消えた(実際は退職した)だけでなく、その後を「引き継いだ」という某さんは、「引き継いだ」と言いながら「何もしない人」だった・・・。自分たちにとっては契約はまだ先でいいのに、(株)一条工務店の営業担当が契約だけでもしてほしいとお願いするものだから、それならと思って契約だけ先にしたのに、いったん、契約したと思ったら、契約時の担当者はどこかに消えてしまうし、引き継いだという営業担当は何もしないというのは、それは何なんだ・・・と、1ヶ月経ち、2ヶ月経ち・・・1年経ち・・するうちに日に日に思うようになっていったらしい。某さんが新潟県の営業所に転勤で行った後、私がさらに引き継いだ時点では、Sさん夫婦はすでにもう、(株)一条工務店は解約して他社で建てようという気持ちになっていたらしい。それは(株)一条工務店の建物がいいか悪いかの問題ではなく、自分のところはまだ建てるのは先だから契約も先でいいのに、(株)一条工務店の営業が契約だけでもしてほしいとお願いするものだから、だから、それならと契約だけしたのに、その時点の担当者はどこかに行って視界から消えてしまうし、引き継いだ営業は「何もしない人」だし、そんな会社で建てることないよねえ・・・という気持ちになったらしい。
この話、契約客から聞いた話を私は某さんに話したのです。ところが、某さんは「そんなこと言っても、あの人、『工場見学会に行きますか』と言っても行かないし、『工事現場を見に行きますか』と言っても行かない人だから、誘ってもしかたない」と言うのでしたが、しかし、まだ、建てるのは先だけれども、建築会社の営業が契約だけ先にしてほしいと言ったから、だから、契約だけ先にしてくれたという契約客の気持ちからすれば、たとえ、建てるのはまだ先であったとしても、「工場見学会に行きませんか」と誘っても行かない人であっても、それでも誘ってほしいのです。「あの人、誘っても行かない人だから」と決められて誘ってもらえないというのは、それは契約客としてはあんまりいい気持ちがしなかったようです。1980年代後半、小堀住研(株)に入社した年、松戸展示場の課長だったUさんが「お客さんというのはな、女と一緒で、口説かれたいものなんだよ。だから、口説いてやらなきゃだめなんだよ」と冗談みたいに言っていたのですが、計画は間違いなくあるけれども実際に建てるのは少し先の契約客の気持ちからすると、「誘ってもあの人行かない人だから」と決められて誘われないのではなく、たとえ、誘われても行かないかもしれないとしても、それでも誘ってほしいというものだったはずです。
営業としては、契約はしてもらっても、実際に建てるまで少し期間があるという方の場合には、たとえ、計画を進めることはできなかったとしても、定期的に連絡をとって、やることが特になければそれならそれで何か理由をつけてでも顔を出すなり電話するなり手紙を出すなりして、特に同業他社の営業が横からちょっかいださないか様子も見ておくべきです。私が担当で契約してもらったお客様でも、契約後、建てるまでに少し間があるという方などは、それまでの間、どういうものを建てようかという参考のためと思って他社の展示場に行くと、たとえば、どこやらの会社からは「一条さんで契約されたんですかあ。一条さんはいいですよねえ~え。でも、高いでしょ。社長さんか何かでないと一条さんでは建てられないですよねえ~え」と言われたそうで、私と会った時に、「・・と言われたんですけど、うち、社長じゃないですけど、大丈夫でしょうか」などと言われたことがありましたが、「大丈夫ですよ。社長じゃない人で何人もの人に建てていただいてますよ。◇◇さんが建てられないなら建てられる人ありませんよ。きっちりと資金計画を立てて考えたじゃないですか」と話すと、「そうですよね」と言ってそれで納得されたということがありましたし、いわき市の某社の展示場に行くと、「一条さんですかあ。この間、あそこで問題あったんですよねえ~え」と言われ、「何があったんですか?」と訊くと、「それはちょっと」と言って答えてくれなかったと言い、「何かあったんでしょうか」と私に尋ねられたのですが、「何があったんでしょうねえ。それは、『あそこで問題あったんですよねえ』と言った人に訊いてみないとわからないですよ。何のことを言っているんでしょうねえ」と言うと、「そうですか。じゃあ、いいです」と言われて、「いい」ことになったということがありました。そんな感じで、実際に計画を進めるのは少し先だけれども契約はとりあえずしておくということで契約してくれた人には、定期的に連絡をとってどういう状況なのか把握しておかないと、横から「ちょっかい」出す他社の営業はいるはずなのです。だから、お客様の方から、これやってちょうだい、あれはどうなのか教えてと積極的に言ってくる人には、「お客様に対して積極的でない某さん」でもいいのでしょうけれども、「解約されたって仕事が減ってかえって楽ち~ん♪」なんてそこまでは思ってなかったと思いますけれども(たぶん・・)、ともかく、「積極性に欠ける営業」の某さんでは、北茨城市のSさんには向かなかったのではないかと思います。Sさんは、建築地も建てやすいいい土地であり、勤め先もきっちりした所であり、年収も家を建てることができるだけの年収がきっちりとある人であり、人間としてもまったく問題のないいいお客様であり、なんで、あんな人を怒らせるのかと思ったのですが、某さんが引き継いだのは引き継ぐ担当の選択を間違えていたと思います。Sくんが辞めた時点で私が引き継いでおれば、何の問題もなく(株)一条工務店で建ててくれたいいお客さんだったのに、(株)一条工務店としてはもったいないことをしたものだと思います。なんとか、(株)一条工務店で建ててもらえるように思い直してもらえないかと努力もしましたが、どうしようもないようでしたので、福島県浜通り地区の営業所長であったK野さんにそれを話しました・・・ところ、何と言われたかというと、「某さんじゃなくて、あんたが悪いんじゃないのか」と・・・・。なんか、やる気なくなってきたな、そういう口きかれると・・・と言っても、やる気なくすわけにもいかないのですが、いったい何、その言い草!?!・・・
それで、北茨城市のSさんは正直な方で、「もう、一条工務店で建てるのはやめようと夫婦で話し合って決めたんです」と言われ、「住友林業で建てたいと思うので、契約金の100万円を返してください」と言われたのです。しかし、(株)一条工務店の契約書には、裏面に「契約約款」として細かい字で書かれた文章があり、その中に、「解約後3年以内に他社と同等の契約を結ぶ場合には契約金は返還しない」という文章があったのです。私はそれを話しましたが、Sさんはそんなこと知らなかったと言うのです。実際、知らなかったのだと思います。私が契約時の営業担当ならば、契約の時には、表側の契約書の文章だけでなく裏面の「契約約款」も読みますし、特に、同業他社で契約して建てたいので解約したいという場合には契約金の100万円はお返しできませんということになっていますという部分は念を押して話してきました。しかし、新卒入社1年目のSくんは、どうも、それを話していなかったらしい。入社して1年目、なんとか契約をあげたいと思い、計画はまだ少し先だけれども契約だけしておいてもらおうと思い、それで、意図的にその部分を言わず、他社で契約したいと思って解約する場合にも契約金の100万円は返還されるかのように思わせて契約してもらったのか、そうではなく、Sくん自身がそのあたりをよく知らなかったのか。私はSくんとは同じいわき市の営業所とはいえ別の展示場にいたのでそれほど深いつきあいはなかったけれども、彼はそんなに悪い人間ではないと思ったし、可能性としてはSくん自身がよく知らなかった可能性が高いと思っています。本人が退職したのではなく、いわき市の営業所にいなくても他の場所か他の部署にいるならば、本人に契約時の状況を確認することもできたのですが、すでに退職しているので確認することはできません。いわき市の何人かの営業に、契約時にSくんは誰か先輩社員に同行してもらって契約していないのかと尋ねたのですが、自分が同行したと言う人は見つからず、「ひとりで行って契約してきたんじゃないか」と言う人の方がいたのでした。
北茨城市のSさんも、「たしかに、裏の契約約款をよく読まずに契約したという点では私にも落ち度はあったけれども」と言いながらも、それでも、「他社で契約したいから解約するというのなら契約金の100万円は返さないという話は聞いていない」と言われるのでした。実際問題として、同業他社で建てたいと思って解約したいという場合でも、「建築を無期延期することにした」と言って解約して、契約金の100万円が返金された後で、他社と契約して建てるということだって、やろうと思えばできるのです。Sさんがそうせずに正直に「住友林業で契約して建てることにした」と明言されたのは、それは、「他社で契約して建てるために解約する場合には契約金の100万円は返金しない」という文章が裏面の「契約約款」に書かれているということを知らなかったから、だから、当然、返金されるものだと思って、正直に話されたのだと思います。実際問題として、その人がどういう人か、百パーセントではないとしても、顔を見ればある程度はわかります。それに、契約金の100万円を返金せずに(株)一条工務店がもらったとしても、会社としては恨まれて100万円をもらってもしかたないし、(株)一条工務店が契約金の100万円を返さずにもらったとしても引き継いだ営業担当の私に1円でも入るわけではないのです。契約約款に書かれているものを細かい字で書かれているしよく読まずに署名捺印したというのは、その点では契約客のSさんにも落ち度はあったでしょうけれども、しかし、きっちりと説明しなかった(株)一条工務店にも問題はあるはずです。きっちり説明せずに書名捺印してもらって、解約したいと言われて、そこで言い出すというのでは良心的ではありません。私はどうしたものかと思い、所長のK野さんに話したのですが、「お客様は、契約約款に『他社で契約するために解約する時には、契約金の100万円は返金しない』というのは知らなかったし契約時に聞いてなかったと言われるのですが」と話したのですが、K野さんは「そんなもの、お客さんは誰でもそう言うわなあ」と言うのでした。それは、確かに、「誰でもそう言う」でしょう。しかし、私は、SさんとSさんの奥さんの話ぶりなどを見て、Sさんの夫婦は実際に聞いてなかっただろうなあと判断したのです。たとえ、営業が言わなかったとしても、それでも、契約する時には契約書と契約約款に何が書いてあるかは目を通してから書名捺印するべきで、その点でSさんにも落ち度はあったでしょうけれども、しかし、きっちりと説明しなかった(株)一条工務店の契約時の営業担当者にも問題はあったのです。そして、その担当者は新卒入社して半年経ったか経ってないかの22のおにいちゃんで、「契約の時に誰か同行・同席してないのかな」と何人かの営業に尋ねたのですが、同行・同席した営業は見つからなかったのです。今、思うと、契約客のSさんに、「誰か、他の営業が契約時に同席はしませんでしたか」と質問するべきでした。もし、誰か先輩社員で同席していた者がいたならば、かつ、その人間が正直な人間であったならば、「私が同席していましたが、説明は不十分でした」と会社に対して言ってくれれば、返金することはできたかもしれないし、会社は説明が不十分であった場合には返金した方がいいと思います。それにしても、私は私なりに、そのお客さんが実際には契約約款にその文言があるのを理解して契約したのに、他社で建てたいから知らなかったと言っているのか、そうではなく本当に知らなかったのかというのは、人を見れば百パーセントではないとしてもある程度はわかるつもりでいます。その上で言っても、私がそういう判断をしているということをこの会社はわかってくれないのだなあと思いました。
結局、北茨城市のSさんのお宅は、「計画とりやめでの解約であるが、解約までにいくつかの作業をしたのでその分の費用だけいただいて残りを返金する」というケースの対応で、いくらかいただいて残りを返金するという処理にしましたが、はたして、それで良かったのかどうか。計画はまだ先だから契約も先でいいという人に頼んで契約させて、契約書に署名捺印してもらい契約金の100万円を入金してもらうと担当者はどこかに行き、あげくのはてに、他社で契約して建てるなら契約金は返金しないという文章が契約書の裏面に小さい字で書かれていたということを知った、少なくとも契約客はそう認識している・・というのは、それは(株)一条工務店としては大きなミスであるのは間違いありません。そもそも、新卒入社1年目で、その1件だけしか契約せずに退職した(と思う)人に、先輩社員が誰も契約時に同行・同席していなかったというのは、それは会社の対応として好ましいとは言えません。特に、(株)一条工務店の場合は総務部長の天野雅弘が「所長は管理したり指導したりするのは仕事と違います。所長は契約をとるのが所長の仕事であって、管理したり指導するのは所長は仕事と違います」と言うのでしたが、しかし、「管理したり指導したりするのは所長の仕事と違います」と言うのなら、それなら誰の仕事なんだ??? ということになります。現実に新卒入社して半年経ったか経ってないかで、初めての契約を20代前半の新人がひとりで行って、なんとか署名捺印してもらったというのは、それは「新人にしてはえらい」という面もあるかもしれないけれども、そうではなく、最初、何軒かの契約は所長かそうでなくてもある程度以上経験のある営業が同行・同席して問題がないように配慮するべきであり、浜通り地区の所長のK野さんもまた、引き継いだ営業の対応が悪いと言われたと言うと、「それは某さんじゃなくてあんたのことだろうが」と言い、さらに、百パーセント断言はできないとしても、おそらく、その契約客のSさんの場合は、「他社で契約して建てる場合には契約金の100万円は返金しない」と裏面に小さい字で書かれていたのは知らなかったというのは本当だろうと私は思ったが、ある程度以上の実績のある営業の私がそう言っても、「そんなもの、誰でもお客さんはそう言うよなあ」と私が人を見ての判断力については少しも考えてくれなかったのですが、やっぱり、私は、新卒新人でまだ20代前半の男に、契約に一人で行かせて誰も同席していなかったというのは、それは所長としてミスだと思いますよ。「管理したり指導したりするのは所長の仕事と違います」と総務部長の天野雅弘は言うのですが、それなら管理したり指導したりするのは誰の仕事なんだよ、総務部長の天野雅弘の仕事なのか?!? それなら天野雅弘が責任とるべきと違うのか?!?
(株)一条工務店という会社は、同業他社に在籍したことがある従業員を目の仇にする会社でした。同業他社に在籍したことがある従業員は、他社の対応で(株)一条工務店よりも充実したところがあるのを知っている人間から、それらの話が(株)一条工務店の従業員に伝わるのを嫌がるようで、それで、私なんかも(株)一条工務店で生きていくためには(株)一条工務店に入社するより前に在籍した会社のことを話さない方がよいようでしたが、もう、(株)一条工務店は辞めているので言いますが、小堀住研(株)では入社して初めの何件かの契約は必ず営業課長が同行・同席してくれたし、入社1棟目の契約については設計担当はある程度経験のある人が担当してくれて、新人の営業の1棟目の担当を新人の設計の1棟めが担当するようなことはなかったのに対し、(株)一条工務店では、新卒入社ではなく中途入社で過去に同業他社で少しは経験があるとはいえ(株)一条工務店では新人であった私の入社1棟めの契約の設計担当は新卒入社1年目の設計だった。入社1棟めくらいはある程度経験のある人と組ませてほしかったが、新卒新人が担当で、一生懸命やってくれているのはわかったが、新人だけあってわかっていないところがあり、電話で話しても、「よくわからないんです。すいませ~ん」と正直に言われると、新人を責めるわけにもいかないとは思いながらも、それならそれで、先輩社員がそのあたりを配慮できないものか、会社として先輩社員が配慮するようにできないものか と思ったものでした。
1990年代なかば、いわき市の展示場で契約客の「色合わせ」(床板・畳べり・クロス・屋根材・壁の色・コンセントの位置その他を決める)を契約客とコーディネーターのWさんと一緒におこなっていたところ、隣の部屋から出たり入ったりする女性がいるので、Wさんに「今の女性は誰?」と訊くと、「S浦さんだよ。今度、原町展示場に入社したコーディネーターよ。向うの部屋で今、お客さんと色合わせやってるの」と言うので、「営業担当は誰?」と言うと、Wさんが「K野所長だよ」と言うので、「所長は同席していないの?」と言うと、「当たり前でしょ。所長が色合わせに同席するわけないでしょうよ」と言うので、「しかし、S浦さんは入社1軒目でしょ。新卒入社した人の入社1軒目くらいは営業担当は同席するようにすべきじゃないの。特に、所長ならそうするべきものでしょう。新人が入社して1軒目なら、特に所長は1軒目くらいは同席するように配慮すべきでしょう」と言ったのですが、Wさんは「そんなの、K野所長がするわけないでしょうよ」と言うのでした。総務部長の天野雅弘は「管理したり指導したりするのは所長の仕事と違いますから」と言うのだったが、それなら誰の仕事なんだよ?!? S浦さんは入社1軒目の色合わせを営業担当の同席なしでも特に問題なくこなせたのかもしれませんが、営業で入社したSくんは入社1棟めの契約において、なんとか契約してもらおうとして、実際に建てるのは少し先の北茨城市のSさんに「他社で契約する場合には契約金の100万円は返金されない」という文言を読んで確認することなく契約書に署名・捺印してもらい契約金100万円を振り込んでもらい、後から、そんな話は聞いていないということになったのです。「管理したり指導したりするのは所長の仕事と違いますから」と言うのなら、それならそれで、「管理したり指導したり」する職種として誰か他の人間をしかるべき役職名において任命するべきです。
新人でなくても、契約の時には営業担当者1人でおこなうのではなく、どうしても締日前は忙しく他の営業の担当のお客様のお宅にまでなかなか行ってられないのですが、できれば、1人でではなく2人でおこなうようにした方がいいでしょう。1990年代後半、これは聞いた話ですが、栃木県の営業所で、営業担当者がお客様に、「最初の契約金の100万円については振込ではなく手渡しでいただくことになっています」と話し、手渡しで100万円を受け取り、名刺の裏面に「契約金として100万円、預かりました」と書いて、「これ、仮の領収証です。追って正式の領収証が郵送されます」と言い、そして、その100万円を持ってドロン!した・・ということがあったらしい。なんだか、「経営者も経営者ならば従業員も従業員の会社」というのか、「まるで、『C級サラリーマン講座』みたいな会社」というのか。会社のカネ持ってドロンするにしても、何億か何兆という金額のカネを持って海外にドロンするというのならまだしも、たかだか100万円持って日本国内にドロンしても、そのうち、見つかるだろうし、なんだか、やることがわびしいなあ~あ・・・という気がしますが、(株)一条工務店は面接でそのあたりを人を見抜く能力のない人が面接して採用しているのですから、それを考えても、契約の時はできるだけ1人ではなく2人で対応するというようにした方がいいと私は思いますし、新卒新人であれ中途入社の新人であれ、入社1件目くらいは所長か所長でなくても誰かある程度以上経験のある営業が同席するようにしないと・・・、と思いますし、もっとはっきり言うならば、「管理したり指導したりする」のを嫌がるような人なら所長にならなくてもいいのではないのか、「所長は売るのが仕事であって、管理したり指導したりするのは仕事と違います」というのなら、それならそういう人は「所長」ではなく「スーパー営業」とか「営業スペシャリスト」とかそういう称号をもらって売りまくればいいことで、「管理したり指導したり」しようという意思のある人間が「所長」になった方がいいのではないのか、と思ったりもしました。さらには、なんで、俺を使ってくれないんだ、とも思いました・・がそういう会社でした。
(1)「施工面積」で「坪いくら」で契約させて、オプション部分については会社の方でいくらでも好きなだけ取り放題・・・。 かつ、
(2)どこまでを「施工面積」に参入するかも、契約時のものと異なるように会社側だけの主張で変更できると認識している会社。 さらに、
(3)新人に入社1棟めの契約をひとりでさせて、「他社で契約する場合には契約金の100万円は返金しない」という大事な条文を顧客に説明することもなく書名捺印させ契約金を振り込ませ、解約したいということになって、その時に、「え、そんな話は聞いていない」となる会社。
そのあたりについては、名古屋南営業所の近藤路夫が発言したような「どこと比較しても、すべてに渡って完璧にすばらしい」などと言えるようなものではなかったと思いますね。「完璧にすばらしい」などと言えますか? 「施工面積にどこまで入るか説明せずに契約すれば、施工面積の範囲なんていっくらでも広げられる」と所長が言う会社、新卒新人にひとりで契約させて、「他社で契約する場合には契約金の100万円は返金しない」という大事な説明をせずに客に書名捺印させる会社というのを。
(2019.7.18.)
★ (株)一条工務店の浜松営業はどんな連中か。
【1】 (株)一条工務店の浜松の営業とはどういう連中か【1/ 】+遠州人の特徴 「渋谷て言ったら、小岩の東の方だらあ」 「東京駅から大手町駅に行くにはタクシーに乗るのが一番だらあ」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_1.html
【2】 (株)一条工務店の浜松営業とはどういう連中か【2/ 】ダンピング浜松・名古屋。浜松は東なのか西なのか。「悪くないと思った」と言うと気に入らない人。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_2.html
【3】 「浜松でいいもの」は東京人に?プレカット工場はプレカットせず出荷した? 住友林業は機械プレカットしているのに、「『住友林業はプレカットしてないでしょ』でそれだけで売れる」と言い張る浜松流オリジナル営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_3.html
【4】 集成材vsムク材。対住友林業は楽勝か難敵か https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_4.html
★ 「一条工務店の建物は完璧にすばらしい」「一条工務店の建物には問題点はまったくない」の反証
反証1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_5.html
【C】-4 《1》 床下換気口の真上の位置に柱が載っている。
《2》 柱の下に基礎がない。
《3》 筋交いと換気扇の穴の位置がぶつかり、筋交いを切断している。
反証2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_6.html
【C】-5 《4》 筋交いが片方の向きばかり。
《5》 寸法違いの丸太梁をそのまま入れる。工務課が工務課として機能していない。
反証3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_7.html
【C】-6 《6》 断熱材の室内側防湿層を破る。
《7》 断熱材の入れ方不適切。
《8》 やっていないのにカタログに書かれている「エアーフローシステム(壁体内換気)」
反証4 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_8.html
【C】-7 《9》 ヘルメット非着用・吊荷真下作業・無資格者玉掛作業。
反証5 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_9.html
【C】-8 《10》 「施工ミス」「施工不良」「間違った施工」と浜松の営業が言い、会社が作成したアルバム帳に写真入りで記載されている小さい束石の施工を東京都でやっている。大きい束石でも端に床束が載る。床束が束石から浮いている。
反証6
【C】-9 《11》-1 擁壁と基礎のとりあい について工務課(工事担当)が打合せを拒否。(株)一条工務店の東京工務課は深基礎ができないの? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_11.html
反証6-2
【C】-10 《11》-2https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_12.html 深基礎の見積もりを計上し、深基礎の施工のはずが、どうも、そうなっていなかった可能性が小さくない。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_12.html
反証7 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_1.html
【C】-11 《12》 地盤調査・地盤補強は要ると言いたいのか要らないと言いたいのか。ある時を画して正反対を平気で言う会社。
反証8 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_2.html
《13》「一条の家は完璧にすばらしい」の反証8.嘘の多い会社。土台は自社で注入してない。見学会限定の大道芸他
反証9 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_4.html
《14》 出過ぎた口きく設計、学んだ者に学んでいない者に服従しろと言う本部長
反証10 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_bb94655b33.html
《15》 「引き抜き抵抗力」による「箱型筋交いプレート」は「せん断抵抗力」による「プレート型筋交いプレート」より、なぜ、いいのか? 質問しても答えてくれない先輩社員、質問すると営業本部長に「報告」されて「よそに行けよ」と言われる会社。
《16》 一条工務店の建物の床下には木屑がいっぱい。煙草の吸殻もあった。
反証11 〔今回〕
「坪いくら」で契約させ、「施工面積」にどこまで入れるかは拡大し放題。契約時、「他社で契約するために解約する場合は契約金は返金しない」という文言を知らさずに署名捺印させる会社。
反証12 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_7.html
ひとの追客中見込客を横取りして放置する「一条の土台を築いてきた人たち」、それに加担する営業本部長。

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