「一条工務店の家は完璧にすばらしい」の反証15-「他社に対して見当はずれな誹謗中傷をする下品な会社」
[第712回] 一条工務店の浜松営業とはどういう人間か
「一条工務店の建物は同業他社と比べてすべての面にわたって完璧にすばらしい」の反証
《21》 同業他社への誹謗中傷が大好きな会社。
1980年代後半、小堀住研(株)に入社直後の新卒社員研修では、「他社についての誹謗中傷はおこなってはいけない」と言われた。それは、もしも、見当はずれな誹謗中傷をおこなうと、「・・・の人は何もわかってないんですねえ」と言われ、「そうじゃないですよ。それは・・・・ですよ」と反論されると、ボクシングで言うところのカウンターパンチをくらったようなもので、カウンターのパンチは通常のパンチようも威力は大きく、こちらが受けるダメージも大きいから、ということと、もうひとつは、話す内容にあまりにも他社に対する攻撃が占めるものが大きいと、「他社を誹謗するしか能のない下品な営業」と評価されてこちらの評価が下がるおそれがあるからだ、と言われた。そうだとおもう。だから、逆に、他社から誹謗中傷を受けた場合には、むしろ、それは反撃のチャンスでもあるわけだ。
1980年代後半、小堀住研(株)で松戸展示場に配属されて、松戸営業一課の課長だったUさんが追客中だった葛飾区で建築予定の見込客は、建築予定地はそれほど広くないが、和風の松戸展示場の坪庭が気に入ったということで、多少、お金をかけてでも和風でいい家を作りたいという方だった。住友林業と中央住宅http://www.polus.co.jp/ が競合になっていたようだが、最終的には小堀住研(株)で契約されて建てられた。小堀住研(株)は木質パネルの枠材(ツーバイフォー材)――「木質パネル」というのはツーバイフォー工法(枠組壁構法)では枠材(ツーバイフォー材)に合板を釘で打ち付けますが、木質パネル構法では工場で枠材(ツーバイフォー材)に合板を接着剤で貼り付けた状態にして、それを工事現場に運んで土台の上に建てていきますが、その枠材(ツーバイフォー材)――を人工乾燥によって含水率19%以下まで下げていた、というのですが――この部分、(株)一条工務店は、人工乾燥によって含水率を20%以下まで下げていると言っていたのですが、「19%以下」と「20%以下」の1%の違いというのはどこからきたものだろうか・・・? と長年、不思議に思ってきたのですが・・――・・というものについて、中央住宅の営業が「そんなの、乾燥なんてさせたって、建築中に雨に濡れたら一緒ですよ」と言ったそうで、Uさんは「まったく、中央住宅の営業てのはバカだな」と話していましたが、私もそう思います。その話を聞いた頃は私も入社1年生でよく分っていなかったのですが、木材の乾燥には人工乾燥と自然乾燥の2通りの方法があり、名称を聞くと”天然もの”の「自然乾燥」の方が良さそうに聞こえたりしますが、自然乾燥で徹底的に乾燥させるというのは簡単ではなく、人工乾燥の方法の方が含水率を下げることができますが、それなら、いったん、人工乾燥で含水率を下げても、その後、湿度が高くなったり雨に濡れたりすると、また、含水率は上がってしまうので人工乾燥なんてやっても一緒なのか・・というとそうではないのです。木材が含んでいる水分には「自由水」と言って湿度が上がれば吸収し湿度が下がれば放出しているものと、「結合水」といって木の組織と結びついて少々湿度が上がろうが下がろうが離れなくなっている水分とがあり、人工乾燥で「19%以下」だか「20%以下」だかまで含水率を下げることができれば、自由水だけではなく結合水まで取れるらしい。結合水が取れた木材というのは、その後、湿度が上がったり雨に濡れるということがあっても自由水の部分を吸収することはあっても結合水の部分を吸収するということはないらしく、いったん、「19%以下」だか「20%以下」だかまで含水率を下げた木材というのはそうでないものとは木の性質から変わるらしいのです。こういうことは、「しろうとさん」は知らなくてもしかたがないでしょうけれども、木構造の建築会社に勤めている人間が知らないというのは恥ずかしいことであり、中央住宅の営業は反省すべきです。そのあたりを知らずにいいかげんな攻撃を加えると、反撃をくらい、何も言わないよりもマイナスになります。ボクシングで言うところのカウンターパンチを受けたような状態になる。その問題についてだけでなく、「あの人、何も知らないんだね」ということになり、「いいかげんなことを言う人間だな」という評価になってしまい、営業活動としてはマイナスです。
私自身がお客様から聞かされた他社からの見当違いな攻撃もあります。小堀住研(株)で入社1年目、松戸市に住まれていて山武郡で建てられた方ですが、小堀の「ハウス55」で契約していただいた後、すでにプランも決定して着工を待っているという時期に、知り合いの材木屋と会うことがあったらしいのですが、その際、その材木屋から「ほっそい木、使ってんじゃないのお~お」と言われ、「いい大工さん、紹介してあげようか」・・と、そう言われたそうです。すでに契約された後で、プランも最終決定して着工を待っていた段階でしたし、そう言われてもお施主様はそれでどうしようということはなかったのですが、材木屋って、そんなこと言うんだなあ・・と思いました。小堀住研(株)は、その後、2代目社長の中島昭午がおかしなことをやりだして会社をつぶしましたが〔潰れた会社をヤマダ電機が「いぬき」で買収して(株)ヤマダエスバイエルホームにして、さらに、「リフォームのナカヤマ」を買収したリフォーム部門と合わせ、マイナスのイメージしかない「エスバイエル」という言葉は捨てて(株)ヤマダホームズにしたようです〕、その頃は、ともかくも「一部上場」で「戸建住宅の施工棟数、全国10位以内」という会社でしたし、「ハウス55」計画というのは建設省・通産省が実施したもので相当有名なものですから、「しろうとさん」ならともかく材木屋・建築屋が知らないというのはおかしいのですが、そういう会社の構法について、木構造の建築屋や材木屋が何もわかっていないというのはおかしいし、それは恥だと思うのです・・・が、材木屋なんてそんなもの・・だったのかもしれません。「ほっそい木、使ってんじゃないのお」というのは、それは在来木造同士での比較ならそういう話もありうるかもしれませんが、小堀住研(株)の木質パネル構法というのは、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)と在来木造の両方から取り入れて考えられた構法ですが、壁面については枠組壁構法(ツーバイフォー工法)の方に近いもので、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)や木質パネル構法の枠材(ツーバイフォー材)が在来木造の柱より細かったとしても、もともと、そういうものであり、当たり前なのです。それを、「ほっそい木、使ってんじゃないのお~お」などと言うというのは、なんか、レベル低いなあ~あ・・・と思いました。それとともに、「いい大工さん、紹介してあげようか」て、「あげようか」というそういう口のきき方! なに、その殿様商売!!! 材木屋て、そういう口のきき方するんだなあ・・と思いました。もっとも、世の中には、えらそうな口のきき方をすると、その人はエライ人なのかな・・? とか思ってありがたがる人というのも中にはいますから、それがその材木屋の作戦なのかもしれませんが、たとえ、そういうやり方で成功する時があったとしても、あんまりいいとは思わないですね。
同業他社に対して、誹謗中傷を加える会社というのは、その点において相手よりも自分の方の評価を下げることになる場合があります。あえて、他社もしくは他社の建物を批判するのなら(「誹謗中傷」ではなく「批判」するのなら)、批判は論拠をあげて論理的におこなうべきであり、「あほ、ばか、まぬけ、すっぽんなんきんかぼちゃ。おまえのかあさん、でべそ~お! や~いやい!」というような攻撃は慎むべきです・・・・が、そういう攻撃をやりたがる営業というのが(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ にはけっこういたのです。
(株)一条工務店で、1992年8月の途中に自己都合をきいてもらって、それまでいた浜松の営業所から東京営業所に転勤してきた小野田くん(男。当時、20代前半)は「平松所長の隣に座っていた」というのが「ちょっと自慢」だったようですが、「通算契約棟数全国2位の人」の隣に座っていたとしても、「隣に座っていた人」というのはあくまでも「隣りに座っていた人」であって「通算契約棟数全国2位の人」とは別だと普通は思うのですが、どうも、《「通算契約棟数2位の人」の隣に座っていた通算契約棟数ゼロ棟の人間》は「通算契約棟数2位の人」と同じ扱いを受ける権利があるみたいな意識を持っていたようでした。
(1)在来木造で使用している柱と、木質パネル構法およびツーバイフォー工法(枠組壁構法)で使用している枠材(ツーバイフォー材)の太さ
小野田くんは、お客様にも東京営業所の営業にも、「エスバイエルなんかは使っている木が細いですから」とか言うので、それでは、↑のアホな材木屋と一緒ではないか・・とあきれて、そういうことをお客さんに言うと、もしも、ガチンコの競合になっていたならば、「一条工務店の人から『エスバイエルなんかは使っている木が細いですから』と言われたんですけど」とお客さんにエスバイエル(株)の営業に話されたなら、よほどマヌケな営業でなければ、「そりぁ、細いですよ。もともと、そういう構法ですから。在来木造というのは、上から下への荷重については柱で受けますから、柱はそれなりの太さが必要ですが、木質パネル構法というのは枠材と合板を接着剤で接合した木質パネルで全体で受ける構法であって、枠材だけで受けるものではありませんから、枠材は在来木造の柱より細いですよ。ツーバイフォー工法(枠組壁構法)は、飛行機の機体に例えられることもありますが、部分部分で見るとそう強いわけではないけれども全体として強度を発揮するというもので、木質パネル構法はよりそういう性質が強いものです。一条工務店の人というのは、そのくらいのこともわかってないんですか」と反撃されて、「そうですよね。変なこと言う人だと思ったんですよ」ということになって、そういう見当違いの攻撃を他社に加える下品な営業の会社は相手にしない方がいい、と判断されてしまう可能性があります。
もっとも、私が入社した頃の東京営業所は、工場見学を浜松工場まで新幹線で行っていて、帰りにJR東海道本線「天竜川」駅の南側にあった天竜川南総合展示場に(株)一条工務店が3展示場出展していた所に見学に案内したことが何度かありましたが、そういう際に浜松の展示場で浜松の営業がお客様と話をしているのを聞くと、他社の建物へのトンチンカンな攻撃を平気で話している男を見たことがあり、そういうトンチンカンな他社への攻撃をしても、それでも、「(株)一条工務店の評価が高い浜松」では通じたようです。1992年、私が入社した頃の(株)一条工務店の東京地区のように、その会社の知名度・認知度がその地域で低く、どこの馬の骨かわからん・・みたいに思われていると、相当、きっちりしたことをしても、それでもなかなか認めてもらえないのに対し、その頃の浜松における(株)一条工務店のように、その地域で評価の高い会社にいると、ひとつやふたつ、「しょーもないことしい」をやっても言っても通じて契約してもらえることがあります。ボクシングのタイトルマッチでは、挑戦者は「勝たないといけない」のに対してチャンピオンの側は「引き分け」でもいい、「引き分け」でも防衛できるというのと似ているかもしれません。それ以上でしょう。
だから、その地域で評価の高い会社にいると得なのですが、それが他の地域で通じなかったら他の地域の営業が悪いと断定するのが「浜松流」の得意技ですが、それは違いますよと教えてあげようとすると、「浜松流」は怒りますから、教えようがありません。小野田くんは、浜松の営業から「浜松流」を教えられて、「浜松流は常に絶対に正しい」と教え込まれて東京営業所に転勤してきて、そして、浜松よりはるかに条件が厳しい所、「浜松流他社への誹謗中傷営業」では通じない場所でもそれが通じるという信念を持っていたようでしたが、それでは東京では良くないと私は思いました。
私は、あくまでも、親切のつもりで、「それは意味がまったく違うよ」と小野田くんに教えてあげたのですが、ところが、「浜松流」の教えに反するようなことを言うやつの言うことはきくな! と「浜松流」から教えられてきたようで、私がせっかく親切で教えてあげたのに、逆に、「〇〇さん、そんなこと、言うならエスバイエルに行けばいいでしょうが。一条工務店の従業員なら、エスバイエルは安もんでほっそい木を使っているとお客さんに言うべきでしょ」と、そういう口をきいたので、あきれました。
(2) 構造材として使用している木の量
さらに。小野田くんは「エスバイエルなんかは使っている木の量が少ないですから」と言うので、これも、私は親切のつもりで、「それは、一条工務店の場合は、在来木造でも他の会社よりも使っている木材の量は多いというのを『売り』にしているわけだけれども、エスバイエルの木質パネル構法というのは、もともと、在来木造よりも使っている木の量は少なくても十分に強度を発揮できる構法として開発されたものなのだから、そういうことを言ってもしかたがない」と教えてあげたのです・・・というよりも、そんなことは私が教えることではなく、(株)一条工務店が新卒入社社員には供与・中途入社社員には1ヶ月程度の貸与をした木造住宅産業協会編『木造住宅営業マニュアル』に書かれていたことですから、中途入社の社員は貸与であって、まだ、もっと見たいと思いながらも、次に中途入社の社員が新しく入ってくるととりあげられた本を小野田くんのような新卒入社社員は供与で、無料でその本をもらったのですから、読んで学習すればそこに書いてあるはずなのです。私は、小野田くんがトンチンカンな攻撃をしたがるので、そういうトンチンカンな攻撃を他社にするというのは、それは人間として卑しいことであり、住宅建築業の営業としては恥ずかしいことであるとともに、それは利敵行為(競合相手に利する行為)であると思うからこそ、教えてあげたのです。ところが、「浜松流」を教えられてきた小野田くんは「〇〇さん、そんなこと言うなら、エスバイエルに行けばいいでしょうよ。エスバイエルは使っている木の量が少ない安もんですよ。一条工務店の従業員ならそう言うべきでしょ。違うんですか」などと言うので、こいつ、どうしようもないな・・と思ったものでした。そもそも、せっかく、(株)一条工務店が費用を出して新卒入社社員には1人1冊供与した『木造住宅営業マニュアル』をどうして読まないのでしょうか? 無駄ですね、こういうヤツにそういう本をやっても。ひとつには、会社がおしきせで「この本を読んで勉強してください」と渡して読まされた本と、本人が自分でこういう学習をすると役立つのではないかと思って学習したものならば、たとえ、会社が適切なものを渡したとしても、本人が自分で考えて学んだものの方が身に着く・・ということはあるかもしれませんが、それにしても、とことん徹底的に完全に理解し覚えるくらいに読むかどうかはさておき、自分を雇ってくれた会社が、この本を読んで学習してくださいと言って渡した本は、1回くらいは読むべきで、それもしない男というのはどんなものかと思いますね。
(株)一条工務店は「多くの木造住宅では、使っている木の量は坪あたり、2石(こく)~2.2石(こく)くらいだが、(株)一条工務店は2.5石(こく)~2.7石(こく)使っている」と言っていたのですが(「坪あたり何石(こく)」というのは、1尺(303mm)×1尺×10尺 の木材の量を1石(こく)として考えたものです)、ひとつには、(株)一条工務店は「地方型」の会社であり、「地方」においては、「細い木でも強い」のと「太い木だが弱い」のとではどちらを好むかというと、「弱くても太い木」を好む傾向があり、都会では、隣の家が新築してもいちいち気にしていないし、隣の家が太い木を使っていようが細い木を使っていようが地震の時に自分の家の方に倒れ掛かってこなければそれでいい・・てところを、「地方」においては上棟の時には見に行くし夕方になると黙っていても「餅まき」に集まるし、上棟後しばらく骨組みが見える段階で見ていて、「あそこの家の柱は糊付けの柱だったべ」とか「ほっそい木、使ってたけんど、大丈夫け?」とか、都会の人間ならいちいち気にしないようなことが「うるしゃいなあ、もう~お」と思っても話題になりますから、だから、その家で太い木を使っていても、見てくれだけ、近所への意地だけであって、強度上はほとんど関係ないという場合でも、太い木を選ぶという傾向があり、その点で、「構造材はムク材で・柱は国産材で・太い木で」という(株)一条工務店はそういう「地方」のニーズに合っていたのです。もともと、在来木造の会社だった小堀住研(株)が、坪80万円くらい以上だして建てるなら在来木造でもいい家はできるけれども、坪40万・50万くらいではできないという判断で木質パネル構法にシフトしたのに対し、(株)一条工務店は在来木造を続けながら在来木造でも機械プレカットを導入して「工事マニュアル」を作成するなどして、在来木造だけれども「工業化住宅」「プレハブ住宅」の長所を取り入れるという方向に進んだというのも、「地方」を得意とする会社としては「在来木造」をやめるわけにはいかなかった、というところがあると思われます。そういうことはありますが、そういう点はあるとしても、在来木造同士での比較であれば、構造材として使っている木材の量というのは、多い方がいいのか少ない方がいいのかというと、一般に多い方がいいでしょう。しかし、在来木造同士での比較ではなく、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)や木質パネル構法との比較の場合には、これは別の構法との比較ですから、在来木造の方が「坪あたり何石」という単位で見ると多いとしても、だから、在来木造の方が強いというものでもないのです。鉄骨造と鉄筋コンクリート造とを比較すると、一般に鉄骨造の方が使っている鉄の量は多いでしょうけれども、そんなことは当たり前であって、「鉄筋コンクリート造というのは、使っている鉄の量が少ないですよお」と鉄骨造の会社の営業が言いまくったとしても・・・、「だから何なの?」ということになるでしょう。小野田くんは、かわいそうに、浜松で、そういう「だから何なの?」とお客さんから思われるようなことを言えと「浜松流」から教えられてきたようでした。
念のため、述べておきますと、私が「木質パネル構法というのは、在来木造よりも使用する木の量が少なくても強度を発揮できる構法」というのを学んだのは、小堀住研(株)⇒エスバイエル(株) の研修とかマニュアルとかカタログとかからではありません。小堀住研(株)では、木質パネル構法のしくみについては学んでも使っている木の量などということは話題にもなりませんでした。どこで学んだかというと、「木質パネル構法というのは、在来木造よりも使用する木の量が少なくても強度を発揮できる構法」というのを学んだのは(株)一条工務店が営業社員にこれを読んで学習してくださいと新卒社員には供与・中途入社社員には貸与した木造住宅産業協会編『木造住宅営業マニュアル』に述べられていたのを読んで学んだのです。なんで、「浜松流」「一条オリジナル」「遠州人」は会社がこれを読んで学習してくださいと言って渡すものを読まないのでしょうね? 不思議な限りです。
(3) 耐力壁の配置
さらに、小野田くんは「エスバイエルなんかは・・・」と、なんだか、(株)エスバイエルに恨みでもあるみたいでしたが・・、「エスバイエルなんかは、耐力壁の配置が無茶苦茶だから」と言い出したので、もはや、ここに至っては、もう、あほくさくって、説明してあげてもかえって怒るようですし、「浜松流」の「直弟子」には言わない方がいいと思うに至りました。
在来木造では、柱というのは上から下へかかる荷重を受けます。桧の柱・杉の柱というのは上から下への力にはけっこう強いようです。しかし、柱というのは線ですから、横からの力を受けると倒れてしまいます。そうならないようにするために、「戦前型木造」「貫式木造」では、柱に穴をあけて「貫(ぬき)」という木材を通し、又、刺し鴨居を低めの位置に設けて、柱が揺れないように、「ラーメン効果」をもたせるようにしたのです。「長押(なげし)」は今では装飾財になっていますが、坂本功『木造住宅を見直す』(岩波新書)によると、もともとは、柱が倒れないように、柱と柱を固定すべく、柱に穴をあけて通したのが「貫(ぬき)」で柱の外側から打ちつけたのが「長押(なげし)」だったようです。
「戦後型木造」「筋交い式木造」は、柱・梁・土台の四角形の所に斜め材として「筋交い(すじかい)」を入れて三角形にし、四角形だと横からの力が加わった時に台形に変形して倒れるところを、三角形として変形しないようにして地震や台風に耐えるという構法です。木構造の研究者の杉山英男は(株)一条工務店がスポンサーになった静岡放送のテレビ番組で「戦後、強くなったものとして『女性と靴下』と言われますが、私はそれにもうひとつ、木造住宅というものを入れたい」と発言していましたが、それは、戦後型の「筋交い式木造」は戦前型の「貫式木造」よりも地震や台風に対して強いということを言っているものです。しかし、「貫式木造」の側からも反論はあるようで、貫式木造と筋交い式木造を比較して筋交い式の方が強いというのは、いったい、どういう貫式木造とどういう筋交い式木造を比較して言っているのか、細い土壁の下地でしかないような貫(ぬき)しか入っていないような貫式木造と筋交い式木造を比較して貫式木造は弱いと言っているのではないか、というのです。たしかに、奈良の東大寺の南大門とか大仏殿とかの「貫(ぬき)」を見ると、戸建住宅の貫(ぬき)を見てきた者からすると、「え、これが『貫(ぬき)』なの?」と驚きます・・が、しかし、そうは言っても、東日本大震災の時などでも、江戸時代に建てられた貫式木造で市が移築・保存したという鴇田家住宅(千葉県習志野市)が倒壊し、それでいてその周囲のいいかげんな建売住宅は特に倒壊とかしていないというのを見ると、やっぱり、貫式木造は筋交い式より弱いのだろうか・・など思ったりもします。
地震や台風で横方向の力が加わった時、それに耐えるために入れるのが「耐力壁(たいりょくへき)」です。在来木造で筋交い式のものは「筋交い」が耐力壁ですが、最近では在来木造でも面のものを耐力壁として入れる会社も出てきているようです。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)は、枠材(ツーバイフォー材)に合板を釘で打ち付けて作っていきますが、上から下への力も横方向の力も枠材と合板が一体となって受けるというもので、合板が耐力壁と考えられます。日本にはツーバイフォー工法は1970年の大阪万博より後くらいに伝わり普及しましたが、ツーバイフォー工法(枠組壁構法)が北アメリカで最初にできたのは戦前で、その頃、合板なんてあったのだろうか? ・・・と疑問に思っていたのですが、杉山英男『安心の居住学-今、なぜ、ツーバイフォーか』(三修社)を読むと、ツーバイフォー工法が最初に作られた頃は合板なんて材料はなく、板を斜めに何枚も貼り付けて作っていたようです。戦後、戦争中に利用された合板の使い道として、ツーバイフォー工法で合板が使われるようになったらしく、今ではツーバイフォー工法では枠材に合板を釘で打ち付けて作るのが普通になりましたが、最初から合板を使っていたわけではないらしい。木質パネル構法は、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)と在来木造の両方を取り入れて考えられた構法ですが、壁の部分については枠組壁構法(ツーバイフォー工法)に似ています。木質パネル構法の場合、枠材(ツーバイフォー材)と合板は釘で打ち付けるのではなく工場であらかじめ接着剤で接合します。接着剤の接合力は一般に釘の接合力より優れているとされ、在来木造(軸組構法の木造)が「線」で、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)は「面」であるのに対し、木質パネル構法は「箱」であり、より「全体で受ける」という性質を持っていますが、「地方」の人の目で見ると、そう言われても、「柱があって梁があってという木造」でないと困る、「なんだべ、あれは」と言われるということはあるかもしれません。木質パネル構法においても、耐力壁は合板です。
合板を耐力壁として使用する場合、合板には向きはありませんので、どちら向きに入れるということを考える必要はありませんが、筋交い式木造の場合は、筋交いには効く方向・効かない方向というのがあるので、どちらの向きに入れるのかが大事です。又、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)は合板を枠材に何か所もで釘で打ち付け、木質パネル構法は合板を枠材に工場で接着剤で貼り付けるので、それがはずれるという心配はそれほどありませんが、「圧縮筋交い」による筋交い式木造の場合、筋交いに圧縮方向の力が加わった場合には役立ちますが引っ張り方向の力が加わった時には役立たないのみならず、接合部ではずれてしまうおそれもありますので、筋交い式木造の場合は、筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁の接合部が筋交いに引っ張り方向の力が加わった場合にもはずれないようにする工夫が必要です。私は、小堀住研(株)の木質パネルはヘムファー(べいつが)もしくはダグラスファー(べいまつ)の枠材(ツーバイフォー材)に合板を接着剤で貼り付けて作られていたわけですが、なぜ、ムク板ではなく合板なのだろうか、合板の方がムク板よりも強いのだろうか、それとも、安いのだろうか? ・・と考えたことがあったのですが、一番の問題として、どちらが強いとか弱いとかいうことではなく、ムク板の場合は木の目の方向があり強い方向と強くない方向があるのに対し、合板というものは薄い板を木の目が交互になるように貼って作るので合板としては方向性がなくなり柔軟性のある建材になるので、枠組壁構法や木質パネル構法の耐力壁としては合板が使われるようです。
それで・・。「エスバイエル(株)〔←小堀住研(株)〕は、(株)一条工務店などと違って耐力壁の配置が無茶苦茶」だったか? そんなわけないでしょうが。私としては、やめた会社のことなんてどうでもよかったのですが、小野田くんがあまりにも無知、あまりにも不勉強で、そのままでは、あまりにもトンチンカンな攻撃をしそうでしたので、親切心から教えてあげたい気持ちになったのでした・・・が、今、考えてみると、なんともまあ、お人好しだったと思います。
(3)(ア) 建築の構法は「オープンシステム」(「オープン構法」)と言われるものと「クローズドシステム」(「クローズド構法」)と言われるものに分かれます。在来木造は「オープンシステム」です。「オープンシステム」(「オープン構法」)は、基本的には誰が建ててもいいとされている構法です。それに対して、「クローズドシステム」(「クローズド構法」)というのは、「システム認定」というものを役所に申請して認可を受けると、その認可を受けた業者だけがその構法で作ることができることになっているもので、木質パネル構法は「クローズドシステム」(「クローズド構法」)でした。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)は日本に伝わった時点では「クローズドシステム」(「クローズド構法」)でしたが、その後、「オープンシステム」(「オープン構法」)になりました。
耐力壁の配置について、エスバイエル(株)の木質パネル構法が在来木造よりもきっちりしているというのは明らかで、それは「クローズドシステム」(「クローズド構法」)だからです。 木質パネル構法など「クローズドシステム」(「クローズド構法」)の場合、「システム認定」を受ける際に、耐力壁の配置をどうするかという点に厳しい規定があるのです。そして、今は「オープンシステム」(「オープン構法」)になった枠組壁構法(ツーバイフォー工法)の場合はどうかというと、「オープンシステム」になる時、「ツーバイフォー工法建設基準」という建設省告示が設定されて、耐力壁の配置についてもそこで規定されているのです。それに対して、法的基準が一番甘いのが在来木造で、建築基準法の規定くらいしか規定はないのです。なぜ、差があるのかというと、新しい構法にはそれを認める際に厳しい基準を設けておかないと国民は不安を感じるということもあるでしょうけれども、在来木造の場合は「大工さまの世界」だったので、あまり、厳しい基準を設けたのでは、食べていけなくなる大工・工務店もあるかもしれないということで基準を甘くしたのかもしれません。ともかく、法的基準は在来木造が一番甘く、在来木造は建築基準法の規定はあっても、それ以外には特に規定はないのです。だから、在来木造の会社が「クローズドシステム」(「クローズド構法」)の木質パネル構法の会社に「耐力壁の配置が無茶苦茶ですよ」などと攻撃したのでは、攻撃された側としてはうれしくってしかたがない。もともと、耐力壁の配置の問題については、木質パネル構法の会社としては、特に在来木造の会社が競合の時には、その話をしたくってたまらないのです。その話をしたくてたまらないのだけれども、自分の方から「在来木造は・・」と在来木造を悪く言うと、客の側で「他社の悪口を言う営業」と思ってしまうのではないかと言うのを警戒しているのですが、ところが、在来木造の会社の営業の方から、耐力壁の配置という問題について攻撃なんてしてくれたら、うれしくってたまらない。相手が攻撃してきたのですから、反撃するのは当然です。 「そうじゃないですよ。何を言ってるんですか。一条工務店の営業というのは本当に何も知らないですね。一条工務店の営業というのは本当に何もわかってないですね。木質パネル構法というのは『クローズドシステム』に分類されている構法で、建てるために『システム認定』というのを建設省(現 国土交通省)で受けて建てているんです。その『システム認定』を受ける過程で耐力壁の配置については厳しく規定されているんです。在来木造の場合はそれがない。在来木造の場合は規定は建築基準法だけなんです。だから、在来木造の建物には耐力壁の配置が無茶苦茶な建物があるんです。もしも、一条工務店が自社で『システム認定』の耐力壁の基準に匹敵するような基準をきっちりと設けて建てているのならいいですが、そうでなければ、むしろ、一条工務店の方こそ、耐力壁の配置という点で不安があるということになりますね」・・・と、もしも、私がエスバイエル(株)の営業であったなら言います。よほど、マヌケな営業でなければこれと同様に反撃できるはずです・・し、反撃できない営業なら木質パネル構法で建てている会社の営業として情けない。耐力壁の配置という問題については、もしも、在来木造の会社で(株)一条工務店よりいいかげんな耐力壁の配置で建てている所を相手に言うのならわかりますが、在来木造よりよっぽどきっちりしている木質パネル構法を相手に「耐力壁の配置が無茶苦茶ですよ」などと攻撃を加えるというのは、利敵行為であり、実に馬鹿馬鹿しい。『あしたのジョー』では、最初の頃の話で、相手の左ストレートに右ストレートをクロスさせるクロスカウンターを得意とする矢吹丈に、ウルフ=金串がどう出るか、左ストレートを出さないという戦略で来るのではないか・・・と矢吹陣営は予想したが、ウルフ=金串はそうではなく、左ストレートを打ったと見せかけ、それに右ストレートをクロスさせようとする矢吹の右ストレートを左腕で弾き飛ばし、ガラガラになった矢吹の顔面に右ストレートをお見舞いする・・という作戦に出た。そういう作戦ならわかりますが、左ストレートを打てば相手はそれに合わせて右ストレートでクロスカウンターを打ち込んでやろうと待っているところに、相手の望み通りの左ストレートを打ったのでは、アホ丸出しですが、(株)一条工務店の小野田くんがやりたがっていたのはそれです。
だから、私は教えてあげたかったのです。まったくつくづく、お人好しだったとあきれます。お人好しでしたから、教えてあげたかったのですが、ところが、「浜松流」から見当違いの誹謗中傷を浴びせろと教えられてきた小野田くんとしては、「浜松流」をやらないと気がすまないようでした。もっとも、浜松では、(株)一条工務店の評価が高く、かつ、「家は柱があって梁があるという在来木造で建てるもの」「構造材はムクの木で建てるもの」「できる限り、国産材で建てるもの」という観念が東京などと違って強いので、浜松工務店は、少々、営業がおかしなことをしても契約してもらえるようです。あんなヤツでも契約もらえるのか・・という営業が浜松にはいましたが、その地域で評価の高い会社にいると、少しくらいおかしなことを言っても契約してもらえるようです(ボクシングのタイトルマッチでは、挑戦者は勝たないとタイトルは取れませんが、チャンピオンは「引き分け」でもタイトルは守れるという、それと似たところがあるかもしれません)・・・が、だから、それでいいと思うべきではないと思うのですが、「遠州人」に言ってもききません。言わない方が良さそうだと思うに至りました。
↑の木質パネル構法・枠組壁構法・在来木造の耐力壁の配置の問題については、杉山英男編『木造の詳細 1.構造編』(彰国社)で杉山英男が的確に述べています。このブログでも、
[第305回]《木質パネル構法と在来木造の木の使用量、筋交いは削っていいか?―教える気がなくなる新人(1)-2》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201412article_4.html
で一度引用していますが、
≪ ・・木質プレハブ構法は建設省認定を通じ、枠組壁構法は建設省告示を通じそれぞれ耐力壁配置が厳しく規定されているのに、在来構法の木造はこの点で野放しになっている。 ・・・≫
(杉山英男「木構造の考え方」 〔『木造の詳細1 構造編』1981.第2版 彰国社 所収〕)
(株)一条工務店は、カタログに杉山英男の発言を掲載してりしている会社でしたが、そのわりに、杉山英男が著書で述べていることに敵対するような無茶苦茶なことを「浜松流」は「研修」しているようで、そのあたり、理解に苦しみます。
(3)(イ) 耐力壁の配置については、「クローズドシステム」(「クローズド構法」)である木質パネル構法は、在来木造よりはるかに厳しい基準が「システム認定」の過程で決められているので、在来木造と比べて耐力壁の配置が無茶苦茶などということはありえないことであり、それが木質パネル構法の会社としての「売り」のひとつで、話題にしたい問題で、もし、木質パネル構法の会社の営業の立場に立つならば、それを在来木造の会社の営業の方から話題にしてもらうと、これほどうれしいことはなかったのですが、小野田くんが「指導」を受けたらしい(株)一条工務店の浜松の人間が、なぜ、「エスバイエルなんかは耐力壁の配置が無茶苦茶」とか言ったかを推測すると、ひとつには、(株)一条工務店は「間違いのない家づくり」と言うのはいいけれども、それが「無難な家づくり」になっていた面もあり、設計のデザイン力のなさをごまかすために、デザイン・意匠に力を入れている会社を「構造がいいかげんだということだ」と悪口を言ったりしていたことがあった。、営業本部長の天野隆夫なども松戸展示場の事務所で「外観デザインがいいということは、構造がなってないということだ」などと言ったことがあり、それでは「美人ということは健康状態が良くないということだ。その点、うちの娘はブス! ブスということは耐久性があるということだ、それも、ブスもブスもブス、スーパー高耐久性ブスですからね。美人薄命というように、どんな美人でも体の弱い人は困りますよね。やっぱり、健康で耐久性のある人がいいですよね。その点、うちの娘はなんといってもスーパー高耐久性ブスですからね」と言っているようなものだ。(そういうことを言われると、なんだか、「ブスなんて長生きするんじゃねえ!」とでも言いたくなってきませんか・・・。天野隆夫が言うような「ブスでもええ、耐久性させあれば」てのは都市部では受けないし、ともかく、「スーパー高耐久性ブス」を「売り」にするのはやめてほしいように思いますね。)建築は、構造・機能・デザインと経済性をともに兼ね備えて建築であり、そういう”スーパー高耐久性ブス”を自慢するような発言はやめてほしいと思ったのだが、設計担当者のデザイン力のなさをごまかすために、そういうことを言う人が(株)一条工務店にはいたのです。(株)一条工務店は実際に「この上もなくすばらしい」かどうかは別として「構造」を「売り」にしていた会社でしたが、その頃までのエスバイエル(株)〔←小堀住研(株)〕は「技術の小堀、設計の小堀、デザインの小堀」と誰が言っていたかというと自分で言っていたのですが、そう言うだけあって、実際に「完璧にすばらしい」かどうかはさておき「技術・設計・デザイン」を「売り」にし、特にデザインについては「小堀ならではのデザイン」というのが評価を受けていたのです。但し、これは、完全自由設計の「新 桂」の方で、企画住宅の「ハウス55」の方ではありません。
「新 桂」の展示場を見に行くと、2階のコーナー部分に出窓を設け、コーナー部分に壁がないとともに柱もない・・という建物がありました。コーナー部分に窓を取った建物の展示場というのは他の会社でもあり、私がハウジングプラザ松戸の中の小堀住研(株)の展示場にいた時も、同じハウジングプラザ松戸に出展していたパナホームの展示場も上に2階が載っていない1階の部分でコーナーの部分に窓を取っていましたが、その場合でも、軽量鉄骨の軸組構法であるパナホームでは壁は取っても柱は残ったのですが、小堀住研(株)の木質パネル構法では、上から下への荷重も横方向の荷重も受けるのは木質パネルであって柱で受ける構法ではないので、コーナー部分で柱もなくすことができて、それが斬新で魅力的でもあったのです。 建物には重さの中心である「重心」と強さの中心である「剛心」があり、地震や台風で横方向の力を受けた時、「重心」と「剛心」はできるだけ一致していた方がその建物は強く、耐力壁の配置のバランスが悪いと「重心」と「剛心」が離れていくことになり、力を受けた時に「重心」が「剛心」のまわりを回転するようにねじれる現象を起こし、倒壊する可能性も出てきます。耐力壁は、その「耐力壁線」の上にどれだけ配置しないといけないという基準がありますが、どこに配置しても同じ強度を発揮するわけではなく、「重心」が「剛心」のまわりを回転するような動きをした時には最も強い力が働くのは剛心から遠い位置にあたる建物の四隅の部分ですから、耐震性を考えると建物の四隅の部分にはできるだけ耐力壁を配置するようにした方が好ましいということになります。そのあたりを考えずに、隅の部分に窓を設けて斬新なデザインだと言いたがる「デザイナー」とか「設計士(さま)」とか称する若造もいるのですが、それなら、隅の部分に窓を取ることはできないのかというとそうではなく、ひとつの耐力壁線上に設ける耐力壁ではコーナーの部分に設けた耐力壁の方がより有効であったとしても、それでもコーナーの部分に窓をとりたいということなら、コーナーの部分でない耐力壁だって効かないわけではありませんから、コーナーでない部分に多めに耐力壁を設ければいいのです。そういうことでしょ。それを、(株)一条工務店はあえて、コーナーの部分はL型に壁をとり、コーナー部分にユニットバスが来るなどの場合は I 型に壁をとって壁がない方はできるだけ近い位置に壁を取って・・としているのは、それは構造の上からは間違いではないけれども、同時に、「地方」中心の会社なので、土地が広い「地方」においては、あえて、コーナー部分に窓を取る必要がない場合が多いからです。それに対して、都市部中心の会社においては、敷地がそれほど広くない場合、もしくは、他との比較なら広い方でも、それでも、家を建てようとした場合には隣家との関係で、コーナー部分に窓を取ると、そこから、採光・通風・眺望を得ることができるが、コーナーでない中ほどの部分に窓をとったのでは窓の前には隣家の壁があってそのいずれも取れないという場合があります。デザインの上からだけでなく、コーナー部分に窓をとれば、その部分で採光・通風・眺望を得ることができるが、コーナーでない部分に窓をとったのではそれが実現されないという時、同時に耐震性も確保しようとすれば、コーナーでない部分に多めに耐力壁を入れるようにすれば耐震性も優れた建物にできるのです。

↑ 地震や台風・強風で横方向の力Pが建物に加わった時、剛心(強さの中心)と重心(重さの中心)が一致しておればいいのですが、実際にはなかなか完全に一致というわけにもいきません。その結果、剛心(強さの中心)を中心として重心がその周りを回転するようにねじれる動きをすることになりますが、それに対しては、Aの位置に耐力壁を配置した場合、Bの位置に耐力壁を配置した場合、Cの位置に耐力壁を配置した場合であれば、他の条件が同じであればAの位置に耐力壁を配置した場合が強く、Cの位置に配置した耐力壁は力をそれほど発揮しません。いわゆる「力のモーメント」という問題です。愛知産業大学の「建築構造力学1」のテキストにも出ていましたが〔愛知産業大学の建築学科は「造形学部建築学科」で芸術学部系の建築学科であり、「芸術学部系の建築学科」の場合、構造力学などについては「理工学部系の建築学科」に比べて比重が軽めで、「建築構造力学1」は工業高校の建築学科のテキストと同程度のものですから工業高校の建築学科に行った人は工業高校の建築学科で同様の科目で扱っているはずです。〕、私が行ったような普通科の高校では「物理2」でもやりましたよね。 (株)一条工務店が言う建物において「剛心から最も遠い位置である建物の四隅の位置に耐力壁を入れるのが大事」というのは間違っていないのです・・けれども、しかし、「四隅の位置に耐力壁のない建物は欠陥住宅」という決めつけは正しくないのです。 もしも、四隅の位置に窓を取れば、採光・通風・眺望が得られるが中ほどで窓を取ってもだめというような事情がある場合においては、四隅の位置、即ち、剛心から遠い位置であるA点で耐力壁を取りづらいのならば、B点あたりにA点に耐力壁を取る場合よりも強力な耐力壁、もしくは多めの耐力壁を配置することで、A点で窓を取った上で地震や台風・強風に強い家にするということは可能なのです。↑の図を見るとわかりますでしょ。但し、在来木造の場合、隅に壁を取っていない建物の場合、はたして、他の位置でそれを補って余りあるくらいに耐力壁を確保しているのか、それとも、耐力壁の配置がいいかげんなのか、どちらなのか判断が難しい。それに対して、木質パネル構法の場合は、システム認定の過程で耐力壁の配置が厳しく定められているので、隅の位置で壁を取っていない建物でも他の場所で耐力壁を十分に確保しているのであろうと推測できるのです。だから、小野田くんのような不用意な攻撃をしたのでは、まるで、エスバイエル(株)のために攻撃してあげているようなものになってしまうのです。「平松所長の一番弟子」らしい小野田くんと「浜松流」は利敵行為が大好きです。
「地方」中心(というより、浜松中心)の(株)一条工務店では東京圏のことなんて、ましてや、東京圏の営業にとってのやりにくさなんて考える意思は毛ほどもありませんから、だから、コーナー部分でどちらの側にも壁がない建物というのは禁止していたのですが、都市部においてはコーナー部分に窓をとれるかどうかで、採光・通風・眺望が得られるかどうか変ってくるケースがあるのです(我が家なんかもコーナーに近い部分以外は1階は眼の前は隣家の壁ですしね)・・が「浜松流」は東京の人間の事情なんて考えませんから、だから、(株)一条工務店は「コーナー部分に壁がないというのは欠陥住宅ですね」ということにしたのですが、コーナー部分に壁がない場合でも、その分をコーナーでない部分でそれ以上に耐力壁を確保しているのかどうかというそちらが大きな問題でした。小堀住研(株)⇒エスバイエル(株)の建物は「クローズドシステム」(「クローズド構法」)で耐力壁の配置については在来木造よりはるかに規定は厳しく、そして、コーナー部分で両側に窓になるようにして壁がどちらにもないという建物の場合、コーナーでない部分で耐力壁は多めに取っていましたし、そして、コーナー部分で両側に窓をとって壁のない建物にする場合は、
<1>屋根は彩色スレートか金属系の屋根材(要するに、軽めの屋根材)で瓦の場合(比較的重い屋根材の場合)は不可、
<2>2階建の2階か平屋建の場合(要するに、最上階)か、もしくは2階建の1階でも上に2階が載っていない部分に限る、
としていたのであり、そういった基準を設けていたのです。展示場ではこういうこともできますよということで、たとえば、松戸展示場の2階の一部分にコーナーに出窓を設けて両側に壁がない部分を作っていましたが、実際にお施主様が建てられる家ではどこでもそうしていたわけではなく、中ほどで窓を取っても十分に採光・通風・眺望が得られる場合にはあえてコーナーに窓を取る必要もありませんから、そうしない場合の方が多かったはずです。(株)一条工務店の「浜松流」が「エスバイエルなんかは耐力壁の配置が無茶苦茶だから」と小野田くんに教えたというのは、それはそういう最上階で一部分にコーナー部分に両側の壁をなくして出窓にしたような展示場を見て思ったのかもしれませんが、それは都市部においてコーナー部分なら採光・通風・眺望が得られるが中ほどでは取れない場合に、中ほどでコーナー部分よりも多めに耐力壁を確保することでコーナー部分に窓を取るという工夫をしていたものを見て、実際はそうではないのに「耐力壁の配置が無茶苦茶」とか悪口雑言を浴びせたという可能性がが考えられます。「浜松流」の教えることはそういうものが多すぎます。
(株)一条工務店は、片方で、1990年代なかば、耐震性を考えると、1階南側で、1間の掃き出し窓を2つ並べてその間に壁がないという建物は耐震性が弱いので禁止としていたのに、「地方」型・「農家型」では南側に2間続きの和室を設けて、その南側に広縁を作り、1間の掃き出し窓を柱1本をはさんで2つ並べるという要望が強く、2つの掃き出し窓の間に3尺の壁を入れないといけないというと嫌がる人が多いということで、私などは、入社以来、そんなこともやってはいけないと言われたのでは契約とれないよと思ってもきいてもらえないので、その条件でやってきたのに対して、東京の人間には「2階に浴室を設ける場合には給湯専用のボイラーで追い炊き機能付きのものはだめ」と言い、そんなこと言われたのでは東京圏で二世帯住宅を建てたいという人の契約はとれない・・と言うと、「それなら取らなきゃいいらあ」「営業が工夫して契約とればいいらあ。取れないなら営業が悪いらあ」と言いつづけてきたくせして、浜松の人間が「掃き出し窓を間に柱1本だけはさんで2つ続けるのは不可なんて言われたら契約とれない」と言い出すと、さっさと構造の方を妥協していいことにしてしまったのです。〔⇒[第595回]《浜松の都合に合わせて構造基準を変える会社、2階追焚有浴室と耐力壁配置+光明寺【8/11】光明寺前の海》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_8.html 〕まったく、「遠州人」というのは身勝手です。そうやって自分たちの所が他の地域より契約をとりやすいようにしようと常に画策しているのです。「遠州人」は根性がババでできています。だいたい、宇都宮がせっかく「餃子の街」として売り出したのに、よそが考えてやりだした案を横取りしてやろうとして必死で餃子食いまくって「餃子日本一」とか言い出すくらいですから、根性ババです。(福島第一原発の事故の後、静岡県産茶葉の放射線量検査を拒否するし。(株)一条工務店の従業員・元従業員の給料をへつって貯め込んだカネを「防潮堤の費用」とか称して浜松市が横取りするし。静岡県の北の方をリニア新幹線がかすめるとかいうてごねよるし。「地震と言えば浜松、浜松と言えば地震」とか言いながら、実際には阪神淡路とか中越とか東北とか熊本とか静岡県以外で大地震があって、いつまで経っても浜松に大地震は来ないし。「地震が来るぞお」「地震が来るぞお」とオオカミ少年みたいに叫びまくって契約とって儲けた(株)一条工務店、今度こそほんとに地震が来て津波がくるかもしれんと思ったのか、浜松工場を海に近い倉松町から内陸部に移転させよったし。)「エスバイエルなんかは耐力壁の配置が無茶苦茶」という中傷は、「コーナー部分で両側の壁を取りはらって窓にするがコーナーでない部分で耐力壁は十分に確保するようにする」としていた展示場を見て悪口雑言を浴びせた・・・のかもしれませんが、それは、敷地が広くてコーナー部ではなく中ほどで窓をとることで採光・通風・眺望を確保できる浜松人の発想だったのです。
(4) カローラはなぜクラウンよりも安いのか。
小野田くんは入社1年目の従業員で、小野田くんに「指導」してり「研修」したりした「浜松人」も、「どうせ、ろくなのじゃない」と思いますが、ところが、(1)~(3)に述べたような態度・対応は(株)一条工務店の従業員でも「下っ端のろくなのじゃないの」がやっていることなのかというと、そうでもないのです。営業本部長の天野隆夫もそうです。
1993年前半、千葉県松戸市の総合住宅展示場ハウジングギャラリー松戸に共同出資会社の(株)一条工務店柏 が出展していた松戸展示場を(株)一条工務店が「いぬき」で買い取り、(株)一条工務店の松戸展示場にしたのですが、入社1年目の松田(男。当時、20代後半)が、松戸展示場で接客した来場客から「エスバイエルの『ハウス55』て、うちはあれでいいんじゃないかと思うんだ」と言われたそうで、松田は展示場の事務所で、「なんで、『ハウス55』て、あんなに安いんでしょうねえ」と私に言ったのでした。そんなこと言っても、だ。その頃までのエスバイエル(株)〔←小堀住研(株)〕というのは、クルマにたとえると、カローラもあればクラウンもあり、センチュリーもあるという会社だったのに対して、(株)一条工務店というのは価格帯としてはクラウンしかない会社だったのだ。「クラウンしかない会社」の営業が他社のカローラを見て、「なんで、カローラって、クラウンよりも安いんでしょうね」なんて言っても、だ。「なんで」って言われたって、そういうものなのだ。(そのあたりを理解できていないというのは、営業として問題はある。)・・というよりも、クルマは最初はカローラを購入して乗り、次は中古のカリーナEDに乗って、その次はホンダの同等クラスの乗用車に乗った者としては、むしろ、「クラウンてなんで高いの?」て、むしろ、そんな感じがする。法務省の警備員をした時、法務大臣の乗るクルマと検事総長のクルマはセンチュリーとプレジデントで、事務次官・官房長・その他の局長のクルマはクラウンとセドリックだったのだが、クラウンとかセドリックというのはそういう「エライ人」用に「庶民のクルマ カローラ」よりも高いクルマを作ったのと違うんかい・・てそんな感じさえする。「ヤ」さんの乗るクルマって黒のベンツとか外車が多いようだけれども、もしも、「ヤ」さんにカローラⅡなんて乗ってこられたら、そっちの方がよっぽど怖い。「カローラⅡに乗~おてえ~‥♪」なんて調子で「ヤ」さんに来られたのでは困る。やっぱり、「ヤ」さんは、「見るからにヤクザだぞお~お」て感じのクルマに乗ってもらわないと。同様に、「エライ人」というのも「エライ人なんだぞお~お」てクルマに乗らなきゃ具合が悪いのではないか。事務次官とかにカローラに乗られても・・・てことで、クラウンてクルマができたのかな?・・・。
インターネットで検索すると、昔、「赤旗の歌」というのがあって・・というか、歌というのはなくなるものでもないから今もあるのだろうけれども、その替え歌で「民衆の旗、赤旗は~♪」という部分を「民衆の足、国鉄は~♪」にして、「金持ちは~飛行機に~、乗るぞ、我らは国鉄に~♪」と歌うというのがあり、さらには「民衆の女、ぱんぱんは~♪」なんてのまであったらしいが、「民衆のクルマ、カローラは~♪」てとこ、「金持ちは~クラウンに~、乗るぞ、我らはカローラに~♪」てそんな感じ。もし、クラウンを買うおカネがあったとしても、クラウンなんてガラじゃない、カローラの方が居心地がいい、て層がいるのだ。同時に、カローラでいいところでもクラウンに乗りたがる層もいるし、ビジネスホテルでいいところでもニューオータニとか泊まりたがるおっさんとか、別に必要なくても新幹線でグリーン車に乗りたがるおっさんとかも、いるでしょ。医者屋のおっさんて「三井ホームで建てたい建てたい症候群」みたいなおっさんがけっこういるでしょ、それも似た感じ・・かな? そういうの見ると、三井ホームてガラじゃないな・・とか思う人も出てくると思う。「民衆の家、◇◇はあ~あ♪」というと何になるか・・と考えて、「あのハウス55というので、うちなんかちょうどいいんじゃないかと思うんだ」と感じる人というのはけっこういたと思う。
クルマのことはともかく、1993年頃のエスバイエル(株)の「ハウス55」というのはクルマにたとえれば「カローラ」で、かつ、なかなかよくできたカローラだったのだ。だから、私なんかは、「クラウンにでも乗ったら」て言われても、クラウンなんてガラじゃないな・・て感じがするのだ。いわば、「高級料亭」みたいなもんだ。私が大学生だった時、父が、大阪の宗右衛門町のHという「高級料亭」に連れて行ってやってやってやってやあってやると言うので、断りきれずに行ったところ、「おまえ、わかっとんのんか。この店はなあ、このわしいのようなエッライえっらいエッライえっらい人間だけが入ることを許された店やねんぞ。おまえみたいなもんは入ったらあかんねんぞ。わかっとんのんか。もしも、おまえが一人で来て入ろうとしようものなら、『出て行ってちょうだいんか』言われて叩きだされるぞお~お」と言われたのだが、そんな感じの悪い店なんて入りたくもないし、そんな店でなんて食べたくもない。わしぁ、貧乏やからな。なにしろ、わしぁ、日陰の月見草・・てことで、カローラくらいの方がしっくりと合うようなところがある。(もっとも、「わしぁ、日陰の月見草」とか言って売りだしたじいさんは、「日陰の月見草」のわりにベルサーチの腕輪とかはめとるみたいやけども。)(株)一条工務店の初代社長の息子が、おのれで生活費を稼いでいないのにフェラーリテスタロッサなんてクルマに乗せてもらって、エンジンが火を噴いて燃やした・・とかいうことがあったらしいが、フェラーリテスタロッサなんて、別に乗りたくないよな。カローラの方がいいよな。内田康夫の「浅見光彦シリーズ」の浅見光彦はソアラに乗っていたのだが、ソアラてガラでもないな。カローラくらいの方が、なんか、落ちつく。で、(株)一条工務店の松戸展示場に来て、松田が接客した人で、「エスバイエルのハウス55ての、あれでいいのじゃないかと思うんだけどな」と言った人というのも、展示場の見学は見たから契約しなきゃいけないものでもないし、いくつもの展示場を見学して考えたいと思ったけれども、自分なんかは、クラウンてガラでもないし、ましてや、センチュリーなんてガラでもないし、ましてやましてや、ベンツなんてガラでもないから、だから、住宅におけるカローラ・・みたいなものとして、「エスバイエルのハウス55て、あれでいいのじゃないかと思ったんだ」と言われたのではないかと思う。そういう客層はその頃まではけっこうあった。
その後、エスバイエル(株)の初代社長の「メカケの子」だか「メカケの娘の婿」らしい2代目の社長の中島昭午が「最低価格帯のカテゴリーキラーを目指す」とかアホなことをあっちやらこっちやらで言いまくり書きまくりして、そうしてそれまでに築いたクラウンの客もセンチュリーの客もドブに捨て、そして、カローラよりもまだ安い「最低価格帯の」という商品があるならともかく、そんな商品はないのに「最低価格帯のカテゴリーキラーを目指す」なんて言ってしまうとカローラをそれより安い金額で売らざるをえなくなり・・、そんなことしてやっていけるのか?・・というとやっていけないから、だから、つぶれた。アホ丸出し! 2代目社長の中島昭午は「テンプラばっかりの高卒 昭午」と従業員の間で言われていた。1990年の年頭の社内報だったように思うのだが、「『一国一条の主になるんや』という叔父の言葉に動かされて、大学進学の向学の志をあきらめて、叔父とともに小堀住研(株)を始めた」とか書いていたのだが、落ちついて考えてみると、それはおかしい。「一国一城の主になる」と言って会社を興すのなら、それならそうであればこそ、慶應の経済学部・商学部、一橋の経済学部・商学部・・でなくても、同志社の経済学部・商学部でも滋賀大の経済学部でも、ともかく、そういう所に行くか、そうでなければ、どこかの建築学科に行くかしておいた方がよかっただろう。なんで「一国一城の主」になるのに大学進学をあきらめないといけないんだ? なんか、変なの・・と気づくのだが、従業員の間では、「単に、できが悪かったから行ける大学がなかっただけ」と言われていた。それを、なんか、そういうことを言わなきゃおれない、というあたりが「高卒 昭午」だということだった・・・が、やること見ると、慶應の経済学部か商学部か一橋の経済学部か商学部か神戸大の経済学部か経営学部か、同志社の経済学部か商学部か、滋賀大の経済でも、ともかく、そういう所にでも行っておけば、あそこまでアホにはならなかったのではないか、という気がする。
それで、だ。「なんで、エスバイエルのハウス55って、あんなに安いんでしょうね」などと松田が言うのは、それは、松田が(株)一条工務店の建物しか知らないからそんなことを言うのだ。 (株)一条工務店の従業員には天動説思考の人間が多いだけでなく経営者が従業員に天動説を奨励しているフシがあるのだが、天動説ではなく地動説で考えるべきだ。もっと、他の住宅建築業の会社とその商品を見れば、「エスバイエルのハウス55」くらいの価格帯の商品は他にもあるし、もし、そのくらいの価格帯のものの方を基準に考えると、「なんで、エスバイエルのハウス55って、あんなに安いんでしょうね」という言葉は出てこないはずだ。不勉強を恥じるべきだ。もし「ハウス55」の方を基準に考えれば、(株)一条工務店の「セゾン」の方が高いのであり、なぜ高いのか、高い理由は何なのか、理由もなく高い値段をつけているのでないのならどういういい所があるのか、そこを考えてみるべきだろう。
松田は、単なるつぶやきとしてではなく、(株)一条工務店より前にエスバイエル(株)に在籍したことがある私に、「なんで」か答えてほしいようだったので、それで、私は説明してあげようと考えた。「エスバイエルでは、『90億円もの国家予算を費やした、良い家を安く国民に提供しようというハウス55計画によって生み出されたものですから』と言っているけれども、実際は・・」と言いかけたところ、松戸展示場にいた営業本部長で松戸営業所長を兼任の天野隆夫が「おまえ、口きくな」とそう言ったのだ。なんで、私は天野隆夫にそういう口をきかれなければならないのだ? 天野隆夫こそ「そういう口きくな!」と言われる必要がある。
天野隆夫が「おまえ、口きくな」「おまえは黙れ」と言うので、私は相当に気分を害した上で、黙ったところ、天野隆夫は松田に「『エスバイエルでなんて建てたら、地震が来た時にひっくり返りますよお』とそう言ってやれ」と言ったのだ。あきれた。営業本部長がそういうことを言うのだった。もしも、エスバイエルの木質パネル構法を批判したいと思うなら、エスバイエルの木質パネル構法というものを、ある程度以上、理解して、その上で、どういう欠点があると言えるのならそれを言うのなら言ってもいいかもしれないが、そうではなく、論拠もなく、「『エスバイエルでなんて建てたら地震が来た時にひっくりかえりますよ』と言ってやれ」などと他社への根拠のない中傷を言えと営業本部長が命令するとは、あきれた。 相手方には木質パネル構法が在来木造に比べてこれだけ地震に強い、という理屈があるのに、それに対して、何の理屈もなしに、「『エスバイエルで建てたら地震が来た時にひっくり返りますよ』と言ってやれ」とは、それが「下っ端の営業で程度の低いやつ」がいて言うということならともかく、営業本部長がそういう程度の低いことを言うとは、あきれた。
その時、私が言いかけたのは、
「<1> エスバイエルは一条工務店よりずっと広い価格帯の商品がある会社で、一条工務店と同程度の価格帯のものもあれば、一条工務店よりずっと高いものもあります。ハウス55というのは、エスバイエルとしては低い価格帯のものです。普通、競合になるとすると、同程度の価格帯のものが競合になることが多いのですが、一条工務店とエスバイエルの同程度の価格帯のものはあまり競合にならないようで、それは、木質系というところは一緒でも『タイプが違うから』だと思います。
浜松では、(株)一条工務店の「セゾン」「百年」といった「浜松向けクラウン」が「カローラ」であるはずのエスバイエルの「ハウス55」と競合になる時があるらしいけれども、なぜ、クラウンがカローラと競合になるのかというと、(株)一条工務店は東京で坪55万円のものを浜松・掛川では坪48万円でダンピング販売しているので、いわば、クラウンをカローラの値段で売っているようなものなので、それで、全国一律価格にしている会社のカローラと(株)一条工務店の「浜松向けのダンピングクラウン」とが価格が近づくのでしょう。ダンピングクラウンでカローラと競合になって負ける人というのが浜松にいるらしいけれども、クラウンをカローラみたいな値段でダンピング販売して正真正銘のカローラに負けるなんて、情けない! という感じもするけれども、たとえダンピングクラウンでも、それでも、「正真正銘カローラ」の方が「カローラみたいな値段のダンピングクラウン」よりもいくらか安いから、カローラの値段は出せるけれどもダインピングクラウンの値段は出せないという人もいるから、そういう人の場合にはしかたがないかもしれないですね。
<2> ハウス55 というのは、一条工務店の建物よりも、安い価格帯のもので、『高品質低価格』を実現したと言うのですが、その理由は『90億円もの国家予算を費やしておこなわれたハウス55計画によって作られたから』とエスバイエルは言っていますが、そういうこともあるのかもしれませんが、一条工務店の建物と比べると、構造については木質パネル構法と在来木造と異なる構法なので比較しにくいですけれども、内装については、一条工務店の『セゾン275S1』が標準仕様としているものと『ハウス55』が標準仕様としているものとを比較すると、一条工務店の『セゾン275S1』が標準仕様としているものの方がずっとグレードの高いものが標準仕様になっていますから、だから、『どうして安いのか』と言うよりも、もともと、エスバイエルの『ハウス55』は一条工務店の『セゾン275S1』よりも安い商品です。
<3> 普通は、価格帯の異なるものが競合になることは少ないのですが、『ハウス55』と比較する人がたまにあるというのは、おそらく、セールストークに似たところがあるからではないかと思います。エスバイエルの前身の小堀住研は、もともとは在来木造の会社だったけれども、ある時から木質パネル構法に比重を移した。これは、在来木造では相当の金額を出して建てるのならいいけれども、『中くらい』や『やや安め』くらいの価格帯では十分に安心できるものはできないということで工業化住宅としての木質パネル構法にエスバイエルは移行したのでしょう。このあたり、最初は大工さんの腕に頼って建てていたけれども、ある程度以上の棟数を建てるようになると、そのやり方ではいいものはできなくなった、ということから、機械プレカットを導入して、『工事マニュアル』を作成したという一条工務店と共通するところがあるように思います。そこで、比較対象になる場合があるのかもしれません。このあたり、共通するところがありますから、一条工務店の営業には必死になって悪口を言おうとする人がいますが、共通点については、むしろ、一条工務店のように機械プレカットを導入して、『工事マニュアル』を作成して建てるようにした、というのと似ていますから、似ている所はむしろ評価して、木質系の建物ならそういう工夫をしたものの方がいいと言えば、結果として一条工務店の建物のアピールになると思います。
小堀住研が木質パネル構法を取り入れた時、先に木質パネル構法で建てていた会社としてはミサワホームがあったけれども、ミサワホームは規格住宅が多かったのに対し、小堀住研は注文住宅の会社だった。これも、一条工務店が機械プレカットを導入した時、それまで、機械プレカットをおこなって建てていた在来木造の会社は建売が多かったのに対し、一条工務店は請負の会社で、そこがうまくいくかどうかという問題があった。そのあたりも似たところがありますから、一条工務店の営業には必死になって悪口を言おうとする人がいますけれども、そういう共通する部分は悪口を言うのではなく、むしろ、共通する部分は大いにもっともなんだというように言った方が一条工務店にとってもいいと私は思います。
<4> エスバイエルの『ハウス55』は、『国家プロジェクトのハウス55計画から生まれた』と言っていますが、『ハウス55計画』というのは、建設省と通産省が合同で『昭和50年の物価で延床面積100㎡の家を500万円台で供給する』という趣旨でされた提案競技で、木質系の小堀住研と、鉄骨系のパナホーム、コンクリート系のミサワホームの3社が入選したのですが、その後、建設省は『家づくり85プロジェクト』というものを実施して、一条工務店も何社かのうちの1社としてそれに入選したのですが(『家づくり85プロジェクト』の「85」は1985年に実施されたというところからだったと思います)、『家づくり85プロジェクト』というのは『ハウス55計画』の在来木造版ですから、一条工務店の人はあまり言わないようですが、もし、『ハウス55』と比較されるのなら、その時には、一条工務店も『ハウス55計画』の在来木造版である『家づくりの85プロジェクト』に入選していますということを、もっと言った方がいいのではないかと私は思います。
<5> 一条工務店の『セゾン275S1』というのは、巾木・廻り縁などにマトアのムク材を使うとか、ムクのいい部材を比較的安い価格で入れていると一条工務店の人は言うのですけれども、それは浜松など地方の人にとっていいのかもしれませんが、東京など都市圏の人にとっては、浜松などほどは『ムクで』という要望は強くなく、比較的安い部材を使ってもうまくできておればいいという考え方をする人は少なくないと思います。もしも、そのお客様が、巾木や廻り縁をムク材でとか、ドアはフラッシュ扉ではなく框ムク扉でとか、一条工務店が売りにしているのをようなところを志向する人ならば、そのあたりを説明すると、価格の違いに相当するだけの内容の違いがあるということは理解してもらえるでしょう。 しかし、東京都や千葉県で『ハウス55』を考えている人というのは、別にムクでなくても・・という人の方が多いように思います。逆に、一条工務店の建物というのは地方向けで、エスバイエルの『ハウス55』というのは都市圏向けの商品ですから、東京近郊においては、たとえ、『ハウス55』の方が安い価格帯でも一条の建物よりも『ハウス55』の方がいいと思う人もいるかもしれません。
<6> 一条工務店の人で、木質パネル構法とか工業化住宅に罵詈雑言を浴びせる人がいますが、それはやめた方がいいと思います。木質パネル構法にはどういういい所があるか、木質パネル構法はどういう原理でできているのかという理論がありますから、そういう理論をきっちりと聞いてきた人に、一条工務店の営業がよくやるような非論理的な悪口雑言を浴びせると、嫌われるだけであって、むしろ、こちらの評価が下がると思います。
結論として、『なぜ、一条工務店の建物よりも、ハウス55は安いのか』というと、それは、一条工務店の建物よりも安い価格帯の商品だから、ということです。エスバイエルにはハウス55よりも高い価格帯の商品もあります。クラウンの価格帯だけの会社の人間がクラウンもあればセンチュリーもあればカローラもある会社のカローラを、なぜ、カローラは安いのか、と言っても、それは『そういうもの』なのです。 『ハウス55』は、カローラとしてはなかなかよくできたカローラだと思いますが、それなら、クラウンには意味がないのか、クラウンには何の値打ちもないのかというと、そうではないはずです。もし、クラウンにあるがカローラにないようなものを求める人なら、そのあたりを話すと、クラウンで検討しようかとなるかもしれませんが、一条工務店の商品というのは『浜松向けのクラウン』ですから、東京都や千葉県の人から見ると、人にもよるでしょうけれども、あまり評価してもらえないかもしれません。又、設計や工事管理の能力も東京圏では一条工務店の方が下ですし、エスバイエル(株)は創業40年少々の会社(1992年頃の時点で)であるのに対して(株)一条工務店は創業20年弱の会社で、20年の会社は40年の会社が40年かかってたどりついた所までたどり着いていない部分というのも現実にありますから、たとえ、標準仕様として使っているものが良いものでも、全体としてそのあたりを見られると不利でしょう。カローラの予算なら出せるけれどもクラウンの予算はどうしても出せないという人なら、実際問題として厳しいと思います。」
・・・私はこのようなことを話しかけたのですが、ところが、(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫は私に「おまえは口きくな」「おまえは黙ってろ」と雑言を浴びせ、そして、「エスバイエルでなんて建てたら、地震の時にひっくり返りますよお、とそう言ってやれ」と松田に命じたのでした。「カローラはハンドルを右に切ったら左に曲がりますよお」「カローラはブレーキを踏んだら加速しますよお」と言ってやれと言っているようなものです。カローラは、ハンドルを右に切ったら右に曲がります。左に曲がったりしません。カローラはブレーキを踏んだら減速します。ブレーキを踏んだら加速するということはありません。最初に乗ったカローラはなかなかよくできたクルマだと思いましたし、今、乗っているホンダのカローラくらいの価格帯のクルマもなかなかよくできていて気にいっています。決して、ブレーキ踏んだら加速するなんてことはありません。・・それにしても、「『カローラはブレーキ踏んだら加速しますよお』『カローラはハンドルを右に切ったら左に曲がりますよお』と言ってやれ」と従業員に命じる営業本部長というのは、いったい、どういう性格してるんだ?・・・というと、要するに、そういう性格をしていたということでしょう。 カローラはハンドルを右に切ったら右に曲がりますし、ブレーキを踏んだら減速しますが、しかし、それならクラウンには価値はないのかというとそうではないはずなのです。クラウンを売りたいならば、クラウンにはカローラにないどういうものがあるのか、そのあたりを認識してアピールするべきでしょう。「カローラなんて買ったら、ブレーキ踏むと加速しますよお」「カローラはハンドルを右に切ったら左に曲がりますよお」みたいなことを従業員に言わそうとする営業本部長というのは、なんとも、精神面が貧困な人間だとうんざりしました。
(株)一条工務店はそういう人が営業本部長で、そして、「新宿といったら小岩の北の方だらあ」「渋谷といったら、平井の東の方だらあ」と言う人が東京営業所長でした。
(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫は「『エスバイエルでなんて建てたら、地震が来た時にひっくり返りますよお』と言ってやれ」と中途入社1年目社員に指示したのですが、エスバイエル(株)の木質パネル構法には、木質パネル構法はどういう原理でできていて、地震などの力をどう受けて対応するのか、在来木造の欠点と言われるものは木質パネル構法にはこのように存在せず、これだけの強度があると言われているという論理・理屈、これまであった比較的大規模な地震の際にも、それらの地域にこれだけの棟数の家がすでに建っていたが、それらはすべて無事だったという話がありますから、そうではなく木質パネル構法は地震に弱いのだと言いたいのならば、それらの論理・説を論破するようなことを用意して述べないといけない。ところが、天野隆夫には論破するようなものは何もない。ともかく、相手に悪口を言うだけ。そういう下品な態度・野蛮な態度というのは特に「知識層」には嫌われる態度だと思われますが(この場合、「知識層」というのは「特別にものすごい賢い」とかいうものでなくても「都市圏におけるホワイトカラー」というくらいの「知識層」で十分「知識層」です)、もともと、(株)一条工務店という会社は、「地方」の兼業農家や自分自身は会社員でも農家とつながりがあるような人で、特に「知識層」ではない人、(言っちゃなんだが・・というか、私の場合は自分自身も福島県に5年間住んで自分自身も何割か東北人になったと思っている者として言うならば、)「いなかのおっさん」を客層として伸びてきた会社であって、都市圏の「知識層」を対象としてきた会社ではなく、なおかつ、木質パネル構法のような「新しい構法」ではなく在来木造という「昔からの構法」で、かつ、集成材など「新しい建材」を使うのではなく「昔から使われてきた建材」と思われているムク材で建てるという会社で、「家は在来木造で建てるものだ」「家はムク材で建てるものだ」「家はできるだけ国産材で建てるものだ」という意識・思想・観念が相当強い地域を得意としてきた会社であり、そういう場所においては天野のようなやり口でもある程度以上売れたのかもしれませんが、都市圏で特に「知識層」を相手に売ろうとした場合には良くないでしょう。天野のような論理性のない攻撃・科学的でない攻撃は、もし、ガチンコの競合になっていたならば、見込客から相手の営業にそれを話されると、「何を言ってるんですか。一条工務店の営業というのは何もわかってないんですね・・」ということで反論・反撃を受けて、ダメージを受けるのは自分の方になるでしょう。松田が事務所で話していた来場客は、総合住宅展示場に出展している展示場を一度見学させてもらうことくらいは誰でもさせてもらっていいだろうと思って、ともかく、何社もの展示場を見て、それぞれの所がどのようなものか理解した上で、どこに頼もうか検討していこうということで「無名の工務店」の(株)一条工務店の展示場にも入ったという人であって、特に警戒もせずに、それまでに入って見てきた会社の商品の中では「エスバイエルのハウス55というあれでいいのじゃないかと思う」とその時点での「感想」を正直に口にしたというだけだったのではないかと思われたのですが、そういう、あくまで、「あれなんか、うちにはいいのじゃないかと思う」と「感想」を持ったというくらいの人に、天野が指示したように「◇◇でなんて建てたら地震の時にひっくり返りますよ」などと悪口雑言を浴びせたならば、「この人、いったい何なんだろうなあ・・」とこちらが敬遠されることになる、と思われます。そのあたり、天野隆夫の方こそ(株)一条工務店から「おまえは黙れ」「おまえは、口きくな」と言われる必要があったのではないか、と思われます。
もしも、(株)一条工務店の家が「すべてにわたって完璧にすばらしい」のならば、「カローラはハンドルを右に切ったら左に曲がりますよお」「カローラはブレーキ踏んだら加速しますよお」みたいな悪口雑言罵詈讒謗中傷を他社と他社の商品に浴びせるのではなく、自社の商品のどういう所がすばらしいのか、というそちらを話すようにした方がいいと思います・・・・が、《「カローラはハンドルを右に切ったら左に曲がりますよお」「カローラはブレーキ踏んだら加速しますよお」と言いたくて言いたくてたまらない症候群》の人というのは、そういうことを言うのが営業上、プラスになるから言うのではなく、たとえ営業上マイナスになっても、それでもそういうことを言いたいから言うのであり、そういうことは言わない方がいいと思いますよ・・なんて言うと怒るので、もう、好きにしろという対応をするしかありません。「まったく、程度低いなあ」と思います。
もしも、批判するのなら、きっちりと論拠をあげて、論理的・科学的に批判しなければならない。「浜松流」は非論理的・非科学的。(株)一条工務店の建物には、実際にはいいところがないわけではないのだから、自分のところのいい所を言えばいいと思うのだが、「一条オリジナル営業」は他社への誹謗中傷などが多い。
慶應義塾のかつての塾長であった小泉信三は、『共産主義批判の常識』(1948~1949年執筆。 1976.6.30.講談社学術文庫)の1949年2月中旬に書かれたらしい「序」で、
《 マルクス、レエニン主義に対する著者の立場は、すでに読者に知られていることと思う。私は多年来反対陣営に属するものと目されている。ただ私は、マルクス、レエニン主義を批判するにあたって、何よりも厳正の一事を心がけ、証拠なくして断定することは最も慎んだ。・・・・マルクス、レエニンの学説主張は、いずれもその真意を正しく解して取り扱うことを期し、絶えて彼らの不用意の失言に乗ずるということはしてないつもりである。・・・
本書の本文脱稿とこの序文執筆の今日との間に総選挙が行われ、日本共産党の著しい進出が現われた。この成功は初版の外面的事情のほか、彼らが理論と組織とそうしてある気概とを持つことによることは、何人も認めなければならぬ。私は本書で彼らの奉ずる根本理論の容認し難き所以(ゆえん)を説いたものであるが、しかも彼らに反対する諸政党が、あるものは理論を欠き、あるものは気概なく、而してその国民の前に示す実践行動が総じて卑俗低調の譏りを免れないことは、いかにも弁護のしようがない。彼らが今翻然として勉強に志し、確固たる理論とそれに基づく自信ある政策とをもつにいたるのでなければ、知識教養あるわが青年は、現状否定者以外には心を寄せるべき処を持たぬこととなるであろう。私は今回の総選挙の結果が、わが国諸政党に対する厳しい警告となることを祈る。もしも共産党の存在そのものが他の諸政党に対する反省発奮の刺激となるならば、それは同党としてはわが国民に為し得る何よりの貢献であろう。 》
・・と述べている。この小泉信三『共産主義批判の常識』(講談社学術文庫)の内容については賛成できかねる部分もある。たとえば、《労働組合その他による平均賃銀率以上への引上げは、ただ同じ労働者階級の他の部分の犠牲においてのみ行われるといったことがある。・・》と書かれているが、これは、「大企業」・「優良企業」で労働組合の強い会社の労働者の給料が上昇すると、それにつれて他の労働者の給料も上昇するのではなく、「大企業」・「優良企業」で労働組合の強い会社の労働者の給料が上昇すると、それらの労働者の上昇分の賃銀を用意するために、むしろ、弱小企業・下請け企業の労働者の賃銀は引き下げられることになる・・という面があることを指摘したものだが、そういう場合もあるかもしれないが、他の会社の労働者の給料に引きずられて上がるということもあり、そもそも、(株)一条工務店なんて会社の給料が安いのは、それは、大企業の労働者の給料が高いからなのかというと、違うと思うぞ。そうではなく、払おうと思えば払えるが、従業員に給料を多く払いたくないから払わないというだけだと思うぞ。浜松市に「防潮堤の費用」と称して300億円も寄付できる会社なら、従業員・元従業員にもっと払うことができたはずだが、払いたくないから払わなかったのであって、払えないから払わなかったのではないと思うぞ。 しかし、それはそれとして、「序」で述べられた趣旨については、大いにもっともだと思う。 それは、国家としての、政治・経済についてのものに限ったことではなく、他社および他社の商品への批判をおこなう場合もまた、もし批判するのであれば、《何よりも厳正の一事を心がけ、証拠なくして断定することは最も慎》むべきであり、《あるものは理論を欠き、あるものは気概なく、而してその国民の前に示す実践行動が総じて卑俗低調の譏りを免れない》というようなことではいけないはずで、もしも、批判するのなら、論拠をあげて論理的・科学的に批判はおこなうべきで、「『カローラなんて買ったら、ハンドルを右に切ると左に曲がりますよ』『カローラはブレーキ踏むと加速しますよ』と言ってやれ」みたいな発言は慎むべきだ・・と思うのだが、それを言わせたがるのが(株)一条工務店の営業本部長だったのだ。
又、「おまえは口きくな」とか、ずいぶんと気軽におっしゃってくださったけれども、天野隆夫は「女の子は、ちょっと何かあるとやめてしまうから気を配って気を使ってしてやらないといけない。その点、男には何を言ってもいいんだけどな」と発言したのだが、天野隆夫は「男には何を言ってもいい」と思っていたらしいが、しかし、私は「何を言われてもいい」と認めた覚えはないのだ。もしも、悪いことを口にしてしまったと思ったなら、「申し訳ない」という一言くらいあっても悪くないはずだが、なにしろ、「男には何を言ってもいいんだ」と公言する男だけあって、天野隆夫という男は、自分は「男には何を言ってもいい」と思っているらしい。
天野隆夫は「コンパネとか集成材はぬるま湯につけると接着がはがれる」と新人に教えたこともあったが、それについては⇒
[第308回]コンパネや集成材はぬるま湯につけると接着剤がはがれるか?―教える気がなくなる新人(1)-5 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201412article_7.html [2]
[第596回]コンパネはぬるま湯ではがれるか?釘と接着剤の接合の違い。建築専門学校は役立つか-光明寺【9/11】https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_9.html 参照。
(5) 1992年8月、浜松展示場から東京展示場に通算契約棟数0棟で転勤してきた小野田くん(男。当時、20代前半)は、お客様にも、「図面を1枚書くと、そのたびに、20万円から30万円かかるんですよ。3枚か書いたとすると、その3倍ですから、60万から90万円の費用がかかることになり、すべてのお客さんに図面を書いても、すべてのお客さんが契約されるわけではないので、そうすると、契約された方に契約されなかった人の図面作成の費用も負担してもらうことになってしまうんです」などと言っていたので、なんか、変なこと言うやつだなあ~あ・・・と思ったのだ。小野田くんは私にも、「〇〇さん、図面を書くと1枚あたり20万円から30万円かかるんですよ。そんなことも知らないんですか」などと言うのだったが・・・・知らんなあ~あ・・・。[第708回]《「一条工務店の家は完璧にすばらしい」の反証11-「坪いくら」で契約させ、「施工面積」にどこまで入れるかは拡大し放題。契約時、「他社で契約するために解約する場合は契約金は返金しない」という文言を知らさずに署名捺印させる会社。》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_5.html でも述べたが、1993年、福島県いわき市の営業所に移った時、いわき市の営業所の営業所長だったK野さんが、「遠州人」から吹き込まれたらしく小野田くんみたいなことを言う営業に、「なんで、図面を書くと1枚につき20万円だの30万円だのなんてかかるんだ? どっからそんな話が出てくるんだ!?! 昼間、パチンコやって遊んでる営業マンが図面書いて、なんで、20万円なんてかかるんだ?!? かかるわけないだろうが! かえって、パチンコ屋にカネとられなくてすむくらいのもんだろうが。バカか、おまえは! 何をわけのわからんこと言ってるんだ」と言うのだったが、そうだよなあ~あ・・・、なんで、図面1枚書いたら20万円だか30万円だかかかるんだ、小野田くんはいったい何をわけのわからんことを得意がって言っていたのだろう。小堀住研(株)の設計担当者は、図面1枚書くたびに20万円から30万円もらっていたかというともらっていなかったはずだ。(株)一条工務店の第一設計部の従業員は図面1枚書くたびに20万円から30万円も(株)一条工務店からもらっていたのか? もし、図面1枚描くたびに20万円を(株)一条工務店は「バカでも入れる私大の建築学科」卒のにーちゃんに払っていたとすると、1日あたり1枚描いたとして、月に25日出勤していたとすれば、20万円/枚×1枚/日×25日=500万円、それだけで、月収500万円。年収にすると、図面作成料だけで、年収は、500万円/月×12月=6000万円 となる。そんなに給料もらえるのなら、たとえ、その時点からでも、「バカでも入れる私大の建築学科」に行き直すか・・? 京大の建築学科に合格できるかどうか、東大の理科1類に合格できるか、理科1類に合格できたとして2年から3年になる時に建築学科に進学できるかどうかということになるとそれはわからないが、「バカでも入れる私大の建築学科」なんてのは試験会場に行って氏名と受験番号さえ書けば合格できるんだから、後は4年間の学費と生活費を出せるかどうかの問題だから、「バカでも入れる私大の建築学科」なんてのは、国立大学や早慶に行った者から見れば「準裏口入学」みたいなもんだ。国立大学の場合はどの学部でも学費は一緒だが私立大学の場合は法・経・商・文学部は安く工学部はそれよりずっと高く医学部はもっと高い。 慶應の法・経・商・文学部は「国立大学よりは高いが私立大学の中では安い方」の学費の大学だが工学部になるとそれより高い。慶應は「国立大学よりは高いが私立大学の中では安い方」の大学だがたいていの私立大学は学費は慶應よりも高く、法・経・商・文学部より工学部・理学部は高い。建築学科は工学部・理工学部にある建築学科と美術学部・造形学部にある建築学科があり、日本では国立大学では東京芸大だけに芸術学部系の建築学科があり他は理工学部系の建築学科だが、私立大学には理工学部系の建築学科と芸術学部系の建築学科がある。理工学部系の建築学科に比べると芸術学部系の建築学科は理工学分野の比重が軽くて意匠・デザインの部分の比重が大きく、理工学部系の建築学科は芸術学部系の建築学科と違って理工学分野の比重が大きく実験が多いために私立の場合は「芸術学部系の建築学科」は特に高くないが「理工学部系の建築学科」は学費も高い。私などから見ると、そういう私立大学の工学部・理工学部の「バカでも入れる私大の建築学科」に行ってふんぞりかえっている人間を見ると、恥ずかしそうにするならともかく何を「準裏口入学」が威張ってるのかと不思議な思いがする。そういう連中に、年6000万円も(株)一条工務店は払っていたのかあ??? ・・そんなもの、浜松市には300億円も「防潮堤の費用」と称してくれてやっても従業員にはしぶちんの(株)一条工務店が払うわけないだろうが。小野田くんは東京展示場(江東区潮見)の来場客に「図面を書くと1枚ごとに20万から30万円かかるんですよ」と何度も話していたが、そう言われて「そうかいなあ」と思う人もあったかもしれないが、「なんか、変なことを言うなあ」と思う人もあったと考える方が普通だろう。
さらに、小野田くんは「エスバイエルなんかは、一条工務店と違って、展示場に来場されたお客さんに図面や値引きの話ばかりしている」とか私に言い、さらに、小堀住研(株)→エスバイエル(株)に勤めて営業の仕事をした経験のある私に、「〇〇さんはエスバイエルで、図面や値引きの話ばっかりやってたんでしょうがあ」と言うので、「そんなこと、やってないよお」と教えてあげたのだが、そうすると、小野田くんは「そんなこと言うなら、〇〇さん、エスバイエルに行けばいいでしょうよ。エスバイエルは値引きの話しかしない会社ですよ」などと言うので、「エスバイエルの展示場に行ってみたらそんな対応をされたのお?」と訊いてあげたところ、小野田くんは「行きませんよ。行きませんけど、行かなくたってエスバイエルは値引きの話しかしない会社に決まってますよ」と言い、お客さんにもそんなことを言うので、この男には親切で教えてもかえって逆恨みされるし、この男の事実に基づかずにできた奇妙な世界観は、これは事実に基づくものに改めさせようと思っても大変だなあ・・と思ったものでした。(株)一条工務店に同業他社から転職してきた人は何人かいたが、そういう人に、「◇◇って、お客さんに構造の話はまったくしないで図面と値引きの話ばっかりなんてやってましたかあ?」と尋ねてみたことがあるのだが、「そんなことないですよ」と誰もが言うのだった。
私は東京展示場で通算契約棟数0棟の小野田くんが小野田くんと同年代で同程度の社歴の従業員に「営業のやり方を教えてやる」と発言するのを何度も聞いた。「平松所長から指導うけてきました」というのが小野田くんは「少々自慢」だったようだが、私は、むしろ、平松さんはいったい何を「指導」してるんだ、という感想を持った。新卒新人には他にもっと指導するべきことがあるはずだ。まず、第一に「営業のやり方を教えてやる」などという文句を口にするのは、最低でも、
「通算契約棟数10棟以上、
通算引渡棟数5棟以上、
在籍年数2年以上 」
を達成してからにするべきだろう・・ということを指導する方が先だったのではないか。それを指導できていないというのは、その点については平松さんも困ったものだ。私は↑を上回る条件を達成した後も、「営業のやり方を教えてやる」などという傲慢な口をきいたことはないし、もしも、私に意見をききたいという人にならばもったいつけずに意見を述べてもいいが、そうでなければ、頼まれもしないのに「教えてやる」必要があるとも思えない。他の人の意見に沿ってやろうと思うのならそれでもいいだろうし、ひとの意見に従うのではなく自分の考えでやりたいと思うのならそれでもいいと思う。意見を求められたわけでもないのに「営業のやり方を教えてやる」などと発言しようという発想は私にはないなあ・・。
(2019.7.25.)
★ (株)一条工務店の浜松営業はどんな連中か。
【1】 (株)一条工務店の浜松の営業とはどういう連中か【1/ 】+遠州人の特徴 「渋谷て言ったら、小岩の東の方だらあ」 「東京駅から大手町駅に行くにはタクシーに乗るのが一番だらあ」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_1.html
【2】 (株)一条工務店の浜松営業とはどういう連中か【2/ 】ダンピング浜松・名古屋。浜松は東なのか西なのか。「悪くないと思った」と言うと気に入らない人。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_2.html
【3】 「浜松でいいもの」は東京人に?プレカット工場はプレカットせず出荷した? 住友林業は機械プレカットしているのに、「『住友林業はプレカットしてないでしょ』でそれだけで売れる」と言い張る浜松流オリジナル営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_3.html
【4】 集成材vsムク材。対住友林業は楽勝か難敵か https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_4.html
★ 「一条工務店の建物は完璧にすばらしい」「一条工務店の建物には問題点はまったくない」の反証
反証1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_5.html
【C】-4 《1》 床下換気口の真上の位置に柱が載っている。
《2》 柱の下に基礎がない。
《3》 筋交いと換気扇の穴の位置がぶつかり、筋交いを切断している。
反証2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_6.html
【C】-5 《4》 筋交いが片方の向きばかり。
《5》 寸法違いの丸太梁をそのまま入れる。工務課が工務課として機能していない。
反証3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_7.html
【C】-6 《6》 断熱材の室内側防湿層を破る。
《7》 断熱材の入れ方不適切。
《8》 やっていないのにカタログに書かれている「エアーフローシステム(壁体内換気)」
反証4 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_8.html
【C】-7 《9》 ヘルメット非着用・吊荷真下作業・無資格者玉掛作業。
反証5 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_9.html
【C】-8 《10》 「施工ミス」「施工不良」「間違った施工」と浜松の営業が言い、会社が作成したアルバム帳に写真入りで記載されている小さい束石の施工を東京都でやっている。大きい束石でも端に床束が載る。床束が束石から浮いている。
反証6-1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_11.html
【C】-9 《11》-1 擁壁と基礎のとりあい について工務課(工事担当)が打合せを拒否。(株)一条工務店の東京工務課は深基礎ができないの?
反証6-2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_12.html
【C】-10 《11》-2 深基礎の見積もりを計上し、深基礎の施工のはずが、どうも、そうなっていなかった可能性が小さくない。
反証7 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_1.html
【C】-11 《12》 地盤調査・地盤補強は要ると言いたいのか要らないと言いたいのか。ある時を画して正反対を平気で言う会社。
反証8 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_2.html
《13》「一条の家は完璧にすばらしい」の反証8.嘘の多い会社。土台は自社で注入してない。見学会限定の大道芸他
反証9 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_4.html
《14》 出過ぎた口きく設計、学んだ者に学んでいない者に服従しろと言う本部長
反証10 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_bb94655b33.html
《15》 「引き抜き抵抗力」による「箱型筋交いプレート」は「せん断抵抗力」による「プレート型筋交いプレート」より、なぜ、いいのか? 質問しても答えてくれない先輩社員、質問すると営業本部長に「報告」されて「よそに行けよ」と言われる会社。
《16》 一条工務店の建物の床下には木屑がいっぱい。煙草の吸殻もあった。
反証11 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_5.html
《17》「坪いくら」で契約させ、「施工面積」にどこまで入れるかは拡大し放題。契約時、「他社で契約するために解約する場合は契約金は返金しない」という文言を知らさずに署名捺印させる会社。
反証12 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_7.html
《18》ひとの追客中見込客を横取りして放置する「一条の土台を築いてきた人たち」、それに加担する営業本部長
反証13 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_6.html
《19》浜松のインテリア館で購入を検討していいのは「静岡市から名古屋市まで」の人が限度。「遠州人」の世界観で運営される工務店とインテリア館。
反証14 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_8.html
《20》「決定権者を見抜く」ヤツと「誘導する」ヤツには住宅は頼みたくない。
反証15 〔今回〕
《21》「他社に対して見当はずれな誹謗中傷をする下品な会社」
反証16・・・
☆ 佐野展示場の新人類1
[第664回]自分に該当するものがなければ営業所ごとの報告を止める男はどうしたものか-やったことないことは【4】https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201901article_9.html
[第665回]平日の来客を粗末にする営業・他の従業員に労働契約外の業務をさせる男、「聖教新聞」の押売り!https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201901article_10.html
[第686回]職場でアダルトビデオを見る男と、DVDプレーヤー付パソコンをアダルトビデオで試す男。職場の新人類現象https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201903article_6.html
[第417回]トヨタの車に乗らない理由―「朝来て『おはよう』と言うと同時におっぱいもみもみい」のネッツトヨタ栃木https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201606article_2.html
[第214回]職場で他の従業員からカネを騙し取るのは「営業力」だろうか?【上】新聞代、人が買った切手、飲み会代金https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201312article_2.html 【1】
[第547回]深奥山 方広寺(浜松市)と信教の自由の侵害【3】忘年会の金を払わない男、人に立替させようとする姑息男https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201707article_3.html (イ)
☆ (株)一条工務店「お客様相談室」の「責任者」とはどういう人間か
【1/3】浜松独善主義の会社、宅建業法違反を要求する店長次長、軽犯罪法違反を従業員にさせて自分はやらない店長他https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201902article_9.html
【2/3】「契約前は何でもできますと言って、契約後は適当に建ててしまえ」というのは営業上何かプラスになるのか?https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201902article_10.html
【3/3】 (株)一条工務店「お客様相談室」の「責任者」とはどういう人間かー真面目に対応せず人を誹謗中傷https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201902article_11.html
☆ コーヒー出すにはどういうお盆
【1/2】《商学部的発想+インテリアコーディネーター》を生かせない会社https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201902article_5.html
【2/2】東武船橋店で見たイタリア製2点とHCで見た天然木2点https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201902article_6.html

棟梁も学ぶ木材のはなし

木造の詳細 1 構造編

安心という居住学―今なぜツーバイフォー住宅か

木造建築を見直す (岩波新書)
「一条工務店の建物は同業他社と比べてすべての面にわたって完璧にすばらしい」の反証
《21》 同業他社への誹謗中傷が大好きな会社。
1980年代後半、小堀住研(株)に入社直後の新卒社員研修では、「他社についての誹謗中傷はおこなってはいけない」と言われた。それは、もしも、見当はずれな誹謗中傷をおこなうと、「・・・の人は何もわかってないんですねえ」と言われ、「そうじゃないですよ。それは・・・・ですよ」と反論されると、ボクシングで言うところのカウンターパンチをくらったようなもので、カウンターのパンチは通常のパンチようも威力は大きく、こちらが受けるダメージも大きいから、ということと、もうひとつは、話す内容にあまりにも他社に対する攻撃が占めるものが大きいと、「他社を誹謗するしか能のない下品な営業」と評価されてこちらの評価が下がるおそれがあるからだ、と言われた。そうだとおもう。だから、逆に、他社から誹謗中傷を受けた場合には、むしろ、それは反撃のチャンスでもあるわけだ。
1980年代後半、小堀住研(株)で松戸展示場に配属されて、松戸営業一課の課長だったUさんが追客中だった葛飾区で建築予定の見込客は、建築予定地はそれほど広くないが、和風の松戸展示場の坪庭が気に入ったということで、多少、お金をかけてでも和風でいい家を作りたいという方だった。住友林業と中央住宅http://www.polus.co.jp/ が競合になっていたようだが、最終的には小堀住研(株)で契約されて建てられた。小堀住研(株)は木質パネルの枠材(ツーバイフォー材)――「木質パネル」というのはツーバイフォー工法(枠組壁構法)では枠材(ツーバイフォー材)に合板を釘で打ち付けますが、木質パネル構法では工場で枠材(ツーバイフォー材)に合板を接着剤で貼り付けた状態にして、それを工事現場に運んで土台の上に建てていきますが、その枠材(ツーバイフォー材)――を人工乾燥によって含水率19%以下まで下げていた、というのですが――この部分、(株)一条工務店は、人工乾燥によって含水率を20%以下まで下げていると言っていたのですが、「19%以下」と「20%以下」の1%の違いというのはどこからきたものだろうか・・・? と長年、不思議に思ってきたのですが・・――・・というものについて、中央住宅の営業が「そんなの、乾燥なんてさせたって、建築中に雨に濡れたら一緒ですよ」と言ったそうで、Uさんは「まったく、中央住宅の営業てのはバカだな」と話していましたが、私もそう思います。その話を聞いた頃は私も入社1年生でよく分っていなかったのですが、木材の乾燥には人工乾燥と自然乾燥の2通りの方法があり、名称を聞くと”天然もの”の「自然乾燥」の方が良さそうに聞こえたりしますが、自然乾燥で徹底的に乾燥させるというのは簡単ではなく、人工乾燥の方法の方が含水率を下げることができますが、それなら、いったん、人工乾燥で含水率を下げても、その後、湿度が高くなったり雨に濡れたりすると、また、含水率は上がってしまうので人工乾燥なんてやっても一緒なのか・・というとそうではないのです。木材が含んでいる水分には「自由水」と言って湿度が上がれば吸収し湿度が下がれば放出しているものと、「結合水」といって木の組織と結びついて少々湿度が上がろうが下がろうが離れなくなっている水分とがあり、人工乾燥で「19%以下」だか「20%以下」だかまで含水率を下げることができれば、自由水だけではなく結合水まで取れるらしい。結合水が取れた木材というのは、その後、湿度が上がったり雨に濡れるということがあっても自由水の部分を吸収することはあっても結合水の部分を吸収するということはないらしく、いったん、「19%以下」だか「20%以下」だかまで含水率を下げた木材というのはそうでないものとは木の性質から変わるらしいのです。こういうことは、「しろうとさん」は知らなくてもしかたがないでしょうけれども、木構造の建築会社に勤めている人間が知らないというのは恥ずかしいことであり、中央住宅の営業は反省すべきです。そのあたりを知らずにいいかげんな攻撃を加えると、反撃をくらい、何も言わないよりもマイナスになります。ボクシングで言うところのカウンターパンチを受けたような状態になる。その問題についてだけでなく、「あの人、何も知らないんだね」ということになり、「いいかげんなことを言う人間だな」という評価になってしまい、営業活動としてはマイナスです。
私自身がお客様から聞かされた他社からの見当違いな攻撃もあります。小堀住研(株)で入社1年目、松戸市に住まれていて山武郡で建てられた方ですが、小堀の「ハウス55」で契約していただいた後、すでにプランも決定して着工を待っているという時期に、知り合いの材木屋と会うことがあったらしいのですが、その際、その材木屋から「ほっそい木、使ってんじゃないのお~お」と言われ、「いい大工さん、紹介してあげようか」・・と、そう言われたそうです。すでに契約された後で、プランも最終決定して着工を待っていた段階でしたし、そう言われてもお施主様はそれでどうしようということはなかったのですが、材木屋って、そんなこと言うんだなあ・・と思いました。小堀住研(株)は、その後、2代目社長の中島昭午がおかしなことをやりだして会社をつぶしましたが〔潰れた会社をヤマダ電機が「いぬき」で買収して(株)ヤマダエスバイエルホームにして、さらに、「リフォームのナカヤマ」を買収したリフォーム部門と合わせ、マイナスのイメージしかない「エスバイエル」という言葉は捨てて(株)ヤマダホームズにしたようです〕、その頃は、ともかくも「一部上場」で「戸建住宅の施工棟数、全国10位以内」という会社でしたし、「ハウス55」計画というのは建設省・通産省が実施したもので相当有名なものですから、「しろうとさん」ならともかく材木屋・建築屋が知らないというのはおかしいのですが、そういう会社の構法について、木構造の建築屋や材木屋が何もわかっていないというのはおかしいし、それは恥だと思うのです・・・が、材木屋なんてそんなもの・・だったのかもしれません。「ほっそい木、使ってんじゃないのお」というのは、それは在来木造同士での比較ならそういう話もありうるかもしれませんが、小堀住研(株)の木質パネル構法というのは、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)と在来木造の両方から取り入れて考えられた構法ですが、壁面については枠組壁構法(ツーバイフォー工法)の方に近いもので、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)や木質パネル構法の枠材(ツーバイフォー材)が在来木造の柱より細かったとしても、もともと、そういうものであり、当たり前なのです。それを、「ほっそい木、使ってんじゃないのお~お」などと言うというのは、なんか、レベル低いなあ~あ・・・と思いました。それとともに、「いい大工さん、紹介してあげようか」て、「あげようか」というそういう口のきき方! なに、その殿様商売!!! 材木屋て、そういう口のきき方するんだなあ・・と思いました。もっとも、世の中には、えらそうな口のきき方をすると、その人はエライ人なのかな・・? とか思ってありがたがる人というのも中にはいますから、それがその材木屋の作戦なのかもしれませんが、たとえ、そういうやり方で成功する時があったとしても、あんまりいいとは思わないですね。
同業他社に対して、誹謗中傷を加える会社というのは、その点において相手よりも自分の方の評価を下げることになる場合があります。あえて、他社もしくは他社の建物を批判するのなら(「誹謗中傷」ではなく「批判」するのなら)、批判は論拠をあげて論理的におこなうべきであり、「あほ、ばか、まぬけ、すっぽんなんきんかぼちゃ。おまえのかあさん、でべそ~お! や~いやい!」というような攻撃は慎むべきです・・・・が、そういう攻撃をやりたがる営業というのが(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ にはけっこういたのです。
(株)一条工務店で、1992年8月の途中に自己都合をきいてもらって、それまでいた浜松の営業所から東京営業所に転勤してきた小野田くん(男。当時、20代前半)は「平松所長の隣に座っていた」というのが「ちょっと自慢」だったようですが、「通算契約棟数全国2位の人」の隣に座っていたとしても、「隣に座っていた人」というのはあくまでも「隣りに座っていた人」であって「通算契約棟数全国2位の人」とは別だと普通は思うのですが、どうも、《「通算契約棟数2位の人」の隣に座っていた通算契約棟数ゼロ棟の人間》は「通算契約棟数2位の人」と同じ扱いを受ける権利があるみたいな意識を持っていたようでした。
(1)在来木造で使用している柱と、木質パネル構法およびツーバイフォー工法(枠組壁構法)で使用している枠材(ツーバイフォー材)の太さ
小野田くんは、お客様にも東京営業所の営業にも、「エスバイエルなんかは使っている木が細いですから」とか言うので、それでは、↑のアホな材木屋と一緒ではないか・・とあきれて、そういうことをお客さんに言うと、もしも、ガチンコの競合になっていたならば、「一条工務店の人から『エスバイエルなんかは使っている木が細いですから』と言われたんですけど」とお客さんにエスバイエル(株)の営業に話されたなら、よほどマヌケな営業でなければ、「そりぁ、細いですよ。もともと、そういう構法ですから。在来木造というのは、上から下への荷重については柱で受けますから、柱はそれなりの太さが必要ですが、木質パネル構法というのは枠材と合板を接着剤で接合した木質パネルで全体で受ける構法であって、枠材だけで受けるものではありませんから、枠材は在来木造の柱より細いですよ。ツーバイフォー工法(枠組壁構法)は、飛行機の機体に例えられることもありますが、部分部分で見るとそう強いわけではないけれども全体として強度を発揮するというもので、木質パネル構法はよりそういう性質が強いものです。一条工務店の人というのは、そのくらいのこともわかってないんですか」と反撃されて、「そうですよね。変なこと言う人だと思ったんですよ」ということになって、そういう見当違いの攻撃を他社に加える下品な営業の会社は相手にしない方がいい、と判断されてしまう可能性があります。
もっとも、私が入社した頃の東京営業所は、工場見学を浜松工場まで新幹線で行っていて、帰りにJR東海道本線「天竜川」駅の南側にあった天竜川南総合展示場に(株)一条工務店が3展示場出展していた所に見学に案内したことが何度かありましたが、そういう際に浜松の展示場で浜松の営業がお客様と話をしているのを聞くと、他社の建物へのトンチンカンな攻撃を平気で話している男を見たことがあり、そういうトンチンカンな他社への攻撃をしても、それでも、「(株)一条工務店の評価が高い浜松」では通じたようです。1992年、私が入社した頃の(株)一条工務店の東京地区のように、その会社の知名度・認知度がその地域で低く、どこの馬の骨かわからん・・みたいに思われていると、相当、きっちりしたことをしても、それでもなかなか認めてもらえないのに対し、その頃の浜松における(株)一条工務店のように、その地域で評価の高い会社にいると、ひとつやふたつ、「しょーもないことしい」をやっても言っても通じて契約してもらえることがあります。ボクシングのタイトルマッチでは、挑戦者は「勝たないといけない」のに対してチャンピオンの側は「引き分け」でもいい、「引き分け」でも防衛できるというのと似ているかもしれません。それ以上でしょう。
だから、その地域で評価の高い会社にいると得なのですが、それが他の地域で通じなかったら他の地域の営業が悪いと断定するのが「浜松流」の得意技ですが、それは違いますよと教えてあげようとすると、「浜松流」は怒りますから、教えようがありません。小野田くんは、浜松の営業から「浜松流」を教えられて、「浜松流は常に絶対に正しい」と教え込まれて東京営業所に転勤してきて、そして、浜松よりはるかに条件が厳しい所、「浜松流他社への誹謗中傷営業」では通じない場所でもそれが通じるという信念を持っていたようでしたが、それでは東京では良くないと私は思いました。
私は、あくまでも、親切のつもりで、「それは意味がまったく違うよ」と小野田くんに教えてあげたのですが、ところが、「浜松流」の教えに反するようなことを言うやつの言うことはきくな! と「浜松流」から教えられてきたようで、私がせっかく親切で教えてあげたのに、逆に、「〇〇さん、そんなこと、言うならエスバイエルに行けばいいでしょうが。一条工務店の従業員なら、エスバイエルは安もんでほっそい木を使っているとお客さんに言うべきでしょ」と、そういう口をきいたので、あきれました。
(2) 構造材として使用している木の量
さらに。小野田くんは「エスバイエルなんかは使っている木の量が少ないですから」と言うので、これも、私は親切のつもりで、「それは、一条工務店の場合は、在来木造でも他の会社よりも使っている木材の量は多いというのを『売り』にしているわけだけれども、エスバイエルの木質パネル構法というのは、もともと、在来木造よりも使っている木の量は少なくても十分に強度を発揮できる構法として開発されたものなのだから、そういうことを言ってもしかたがない」と教えてあげたのです・・・というよりも、そんなことは私が教えることではなく、(株)一条工務店が新卒入社社員には供与・中途入社社員には1ヶ月程度の貸与をした木造住宅産業協会編『木造住宅営業マニュアル』に書かれていたことですから、中途入社の社員は貸与であって、まだ、もっと見たいと思いながらも、次に中途入社の社員が新しく入ってくるととりあげられた本を小野田くんのような新卒入社社員は供与で、無料でその本をもらったのですから、読んで学習すればそこに書いてあるはずなのです。私は、小野田くんがトンチンカンな攻撃をしたがるので、そういうトンチンカンな攻撃を他社にするというのは、それは人間として卑しいことであり、住宅建築業の営業としては恥ずかしいことであるとともに、それは利敵行為(競合相手に利する行為)であると思うからこそ、教えてあげたのです。ところが、「浜松流」を教えられてきた小野田くんは「〇〇さん、そんなこと言うなら、エスバイエルに行けばいいでしょうよ。エスバイエルは使っている木の量が少ない安もんですよ。一条工務店の従業員ならそう言うべきでしょ。違うんですか」などと言うので、こいつ、どうしようもないな・・と思ったものでした。そもそも、せっかく、(株)一条工務店が費用を出して新卒入社社員には1人1冊供与した『木造住宅営業マニュアル』をどうして読まないのでしょうか? 無駄ですね、こういうヤツにそういう本をやっても。ひとつには、会社がおしきせで「この本を読んで勉強してください」と渡して読まされた本と、本人が自分でこういう学習をすると役立つのではないかと思って学習したものならば、たとえ、会社が適切なものを渡したとしても、本人が自分で考えて学んだものの方が身に着く・・ということはあるかもしれませんが、それにしても、とことん徹底的に完全に理解し覚えるくらいに読むかどうかはさておき、自分を雇ってくれた会社が、この本を読んで学習してくださいと言って渡した本は、1回くらいは読むべきで、それもしない男というのはどんなものかと思いますね。
(株)一条工務店は「多くの木造住宅では、使っている木の量は坪あたり、2石(こく)~2.2石(こく)くらいだが、(株)一条工務店は2.5石(こく)~2.7石(こく)使っている」と言っていたのですが(「坪あたり何石(こく)」というのは、1尺(303mm)×1尺×10尺 の木材の量を1石(こく)として考えたものです)、ひとつには、(株)一条工務店は「地方型」の会社であり、「地方」においては、「細い木でも強い」のと「太い木だが弱い」のとではどちらを好むかというと、「弱くても太い木」を好む傾向があり、都会では、隣の家が新築してもいちいち気にしていないし、隣の家が太い木を使っていようが細い木を使っていようが地震の時に自分の家の方に倒れ掛かってこなければそれでいい・・てところを、「地方」においては上棟の時には見に行くし夕方になると黙っていても「餅まき」に集まるし、上棟後しばらく骨組みが見える段階で見ていて、「あそこの家の柱は糊付けの柱だったべ」とか「ほっそい木、使ってたけんど、大丈夫け?」とか、都会の人間ならいちいち気にしないようなことが「うるしゃいなあ、もう~お」と思っても話題になりますから、だから、その家で太い木を使っていても、見てくれだけ、近所への意地だけであって、強度上はほとんど関係ないという場合でも、太い木を選ぶという傾向があり、その点で、「構造材はムク材で・柱は国産材で・太い木で」という(株)一条工務店はそういう「地方」のニーズに合っていたのです。もともと、在来木造の会社だった小堀住研(株)が、坪80万円くらい以上だして建てるなら在来木造でもいい家はできるけれども、坪40万・50万くらいではできないという判断で木質パネル構法にシフトしたのに対し、(株)一条工務店は在来木造を続けながら在来木造でも機械プレカットを導入して「工事マニュアル」を作成するなどして、在来木造だけれども「工業化住宅」「プレハブ住宅」の長所を取り入れるという方向に進んだというのも、「地方」を得意とする会社としては「在来木造」をやめるわけにはいかなかった、というところがあると思われます。そういうことはありますが、そういう点はあるとしても、在来木造同士での比較であれば、構造材として使っている木材の量というのは、多い方がいいのか少ない方がいいのかというと、一般に多い方がいいでしょう。しかし、在来木造同士での比較ではなく、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)や木質パネル構法との比較の場合には、これは別の構法との比較ですから、在来木造の方が「坪あたり何石」という単位で見ると多いとしても、だから、在来木造の方が強いというものでもないのです。鉄骨造と鉄筋コンクリート造とを比較すると、一般に鉄骨造の方が使っている鉄の量は多いでしょうけれども、そんなことは当たり前であって、「鉄筋コンクリート造というのは、使っている鉄の量が少ないですよお」と鉄骨造の会社の営業が言いまくったとしても・・・、「だから何なの?」ということになるでしょう。小野田くんは、かわいそうに、浜松で、そういう「だから何なの?」とお客さんから思われるようなことを言えと「浜松流」から教えられてきたようでした。
念のため、述べておきますと、私が「木質パネル構法というのは、在来木造よりも使用する木の量が少なくても強度を発揮できる構法」というのを学んだのは、小堀住研(株)⇒エスバイエル(株) の研修とかマニュアルとかカタログとかからではありません。小堀住研(株)では、木質パネル構法のしくみについては学んでも使っている木の量などということは話題にもなりませんでした。どこで学んだかというと、「木質パネル構法というのは、在来木造よりも使用する木の量が少なくても強度を発揮できる構法」というのを学んだのは(株)一条工務店が営業社員にこれを読んで学習してくださいと新卒社員には供与・中途入社社員には貸与した木造住宅産業協会編『木造住宅営業マニュアル』に述べられていたのを読んで学んだのです。なんで、「浜松流」「一条オリジナル」「遠州人」は会社がこれを読んで学習してくださいと言って渡すものを読まないのでしょうね? 不思議な限りです。
(3) 耐力壁の配置
さらに、小野田くんは「エスバイエルなんかは・・・」と、なんだか、(株)エスバイエルに恨みでもあるみたいでしたが・・、「エスバイエルなんかは、耐力壁の配置が無茶苦茶だから」と言い出したので、もはや、ここに至っては、もう、あほくさくって、説明してあげてもかえって怒るようですし、「浜松流」の「直弟子」には言わない方がいいと思うに至りました。
在来木造では、柱というのは上から下へかかる荷重を受けます。桧の柱・杉の柱というのは上から下への力にはけっこう強いようです。しかし、柱というのは線ですから、横からの力を受けると倒れてしまいます。そうならないようにするために、「戦前型木造」「貫式木造」では、柱に穴をあけて「貫(ぬき)」という木材を通し、又、刺し鴨居を低めの位置に設けて、柱が揺れないように、「ラーメン効果」をもたせるようにしたのです。「長押(なげし)」は今では装飾財になっていますが、坂本功『木造住宅を見直す』(岩波新書)によると、もともとは、柱が倒れないように、柱と柱を固定すべく、柱に穴をあけて通したのが「貫(ぬき)」で柱の外側から打ちつけたのが「長押(なげし)」だったようです。
「戦後型木造」「筋交い式木造」は、柱・梁・土台の四角形の所に斜め材として「筋交い(すじかい)」を入れて三角形にし、四角形だと横からの力が加わった時に台形に変形して倒れるところを、三角形として変形しないようにして地震や台風に耐えるという構法です。木構造の研究者の杉山英男は(株)一条工務店がスポンサーになった静岡放送のテレビ番組で「戦後、強くなったものとして『女性と靴下』と言われますが、私はそれにもうひとつ、木造住宅というものを入れたい」と発言していましたが、それは、戦後型の「筋交い式木造」は戦前型の「貫式木造」よりも地震や台風に対して強いということを言っているものです。しかし、「貫式木造」の側からも反論はあるようで、貫式木造と筋交い式木造を比較して筋交い式の方が強いというのは、いったい、どういう貫式木造とどういう筋交い式木造を比較して言っているのか、細い土壁の下地でしかないような貫(ぬき)しか入っていないような貫式木造と筋交い式木造を比較して貫式木造は弱いと言っているのではないか、というのです。たしかに、奈良の東大寺の南大門とか大仏殿とかの「貫(ぬき)」を見ると、戸建住宅の貫(ぬき)を見てきた者からすると、「え、これが『貫(ぬき)』なの?」と驚きます・・が、しかし、そうは言っても、東日本大震災の時などでも、江戸時代に建てられた貫式木造で市が移築・保存したという鴇田家住宅(千葉県習志野市)が倒壊し、それでいてその周囲のいいかげんな建売住宅は特に倒壊とかしていないというのを見ると、やっぱり、貫式木造は筋交い式より弱いのだろうか・・など思ったりもします。
地震や台風で横方向の力が加わった時、それに耐えるために入れるのが「耐力壁(たいりょくへき)」です。在来木造で筋交い式のものは「筋交い」が耐力壁ですが、最近では在来木造でも面のものを耐力壁として入れる会社も出てきているようです。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)は、枠材(ツーバイフォー材)に合板を釘で打ち付けて作っていきますが、上から下への力も横方向の力も枠材と合板が一体となって受けるというもので、合板が耐力壁と考えられます。日本にはツーバイフォー工法は1970年の大阪万博より後くらいに伝わり普及しましたが、ツーバイフォー工法(枠組壁構法)が北アメリカで最初にできたのは戦前で、その頃、合板なんてあったのだろうか? ・・・と疑問に思っていたのですが、杉山英男『安心の居住学-今、なぜ、ツーバイフォーか』(三修社)を読むと、ツーバイフォー工法が最初に作られた頃は合板なんて材料はなく、板を斜めに何枚も貼り付けて作っていたようです。戦後、戦争中に利用された合板の使い道として、ツーバイフォー工法で合板が使われるようになったらしく、今ではツーバイフォー工法では枠材に合板を釘で打ち付けて作るのが普通になりましたが、最初から合板を使っていたわけではないらしい。木質パネル構法は、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)と在来木造の両方を取り入れて考えられた構法ですが、壁の部分については枠組壁構法(ツーバイフォー工法)に似ています。木質パネル構法の場合、枠材(ツーバイフォー材)と合板は釘で打ち付けるのではなく工場であらかじめ接着剤で接合します。接着剤の接合力は一般に釘の接合力より優れているとされ、在来木造(軸組構法の木造)が「線」で、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)は「面」であるのに対し、木質パネル構法は「箱」であり、より「全体で受ける」という性質を持っていますが、「地方」の人の目で見ると、そう言われても、「柱があって梁があってという木造」でないと困る、「なんだべ、あれは」と言われるということはあるかもしれません。木質パネル構法においても、耐力壁は合板です。
合板を耐力壁として使用する場合、合板には向きはありませんので、どちら向きに入れるということを考える必要はありませんが、筋交い式木造の場合は、筋交いには効く方向・効かない方向というのがあるので、どちらの向きに入れるのかが大事です。又、枠組壁構法(ツーバイフォー工法)は合板を枠材に何か所もで釘で打ち付け、木質パネル構法は合板を枠材に工場で接着剤で貼り付けるので、それがはずれるという心配はそれほどありませんが、「圧縮筋交い」による筋交い式木造の場合、筋交いに圧縮方向の力が加わった場合には役立ちますが引っ張り方向の力が加わった時には役立たないのみならず、接合部ではずれてしまうおそれもありますので、筋交い式木造の場合は、筋交いと柱・土台、筋交いと柱・梁の接合部が筋交いに引っ張り方向の力が加わった場合にもはずれないようにする工夫が必要です。私は、小堀住研(株)の木質パネルはヘムファー(べいつが)もしくはダグラスファー(べいまつ)の枠材(ツーバイフォー材)に合板を接着剤で貼り付けて作られていたわけですが、なぜ、ムク板ではなく合板なのだろうか、合板の方がムク板よりも強いのだろうか、それとも、安いのだろうか? ・・と考えたことがあったのですが、一番の問題として、どちらが強いとか弱いとかいうことではなく、ムク板の場合は木の目の方向があり強い方向と強くない方向があるのに対し、合板というものは薄い板を木の目が交互になるように貼って作るので合板としては方向性がなくなり柔軟性のある建材になるので、枠組壁構法や木質パネル構法の耐力壁としては合板が使われるようです。
それで・・。「エスバイエル(株)〔←小堀住研(株)〕は、(株)一条工務店などと違って耐力壁の配置が無茶苦茶」だったか? そんなわけないでしょうが。私としては、やめた会社のことなんてどうでもよかったのですが、小野田くんがあまりにも無知、あまりにも不勉強で、そのままでは、あまりにもトンチンカンな攻撃をしそうでしたので、親切心から教えてあげたい気持ちになったのでした・・・が、今、考えてみると、なんともまあ、お人好しだったと思います。
(3)(ア) 建築の構法は「オープンシステム」(「オープン構法」)と言われるものと「クローズドシステム」(「クローズド構法」)と言われるものに分かれます。在来木造は「オープンシステム」です。「オープンシステム」(「オープン構法」)は、基本的には誰が建ててもいいとされている構法です。それに対して、「クローズドシステム」(「クローズド構法」)というのは、「システム認定」というものを役所に申請して認可を受けると、その認可を受けた業者だけがその構法で作ることができることになっているもので、木質パネル構法は「クローズドシステム」(「クローズド構法」)でした。枠組壁構法(ツーバイフォー工法)は日本に伝わった時点では「クローズドシステム」(「クローズド構法」)でしたが、その後、「オープンシステム」(「オープン構法」)になりました。
耐力壁の配置について、エスバイエル(株)の木質パネル構法が在来木造よりもきっちりしているというのは明らかで、それは「クローズドシステム」(「クローズド構法」)だからです。 木質パネル構法など「クローズドシステム」(「クローズド構法」)の場合、「システム認定」を受ける際に、耐力壁の配置をどうするかという点に厳しい規定があるのです。そして、今は「オープンシステム」(「オープン構法」)になった枠組壁構法(ツーバイフォー工法)の場合はどうかというと、「オープンシステム」になる時、「ツーバイフォー工法建設基準」という建設省告示が設定されて、耐力壁の配置についてもそこで規定されているのです。それに対して、法的基準が一番甘いのが在来木造で、建築基準法の規定くらいしか規定はないのです。なぜ、差があるのかというと、新しい構法にはそれを認める際に厳しい基準を設けておかないと国民は不安を感じるということもあるでしょうけれども、在来木造の場合は「大工さまの世界」だったので、あまり、厳しい基準を設けたのでは、食べていけなくなる大工・工務店もあるかもしれないということで基準を甘くしたのかもしれません。ともかく、法的基準は在来木造が一番甘く、在来木造は建築基準法の規定はあっても、それ以外には特に規定はないのです。だから、在来木造の会社が「クローズドシステム」(「クローズド構法」)の木質パネル構法の会社に「耐力壁の配置が無茶苦茶ですよ」などと攻撃したのでは、攻撃された側としてはうれしくってしかたがない。もともと、耐力壁の配置の問題については、木質パネル構法の会社としては、特に在来木造の会社が競合の時には、その話をしたくってたまらないのです。その話をしたくてたまらないのだけれども、自分の方から「在来木造は・・」と在来木造を悪く言うと、客の側で「他社の悪口を言う営業」と思ってしまうのではないかと言うのを警戒しているのですが、ところが、在来木造の会社の営業の方から、耐力壁の配置という問題について攻撃なんてしてくれたら、うれしくってたまらない。相手が攻撃してきたのですから、反撃するのは当然です。 「そうじゃないですよ。何を言ってるんですか。一条工務店の営業というのは本当に何も知らないですね。一条工務店の営業というのは本当に何もわかってないですね。木質パネル構法というのは『クローズドシステム』に分類されている構法で、建てるために『システム認定』というのを建設省(現 国土交通省)で受けて建てているんです。その『システム認定』を受ける過程で耐力壁の配置については厳しく規定されているんです。在来木造の場合はそれがない。在来木造の場合は規定は建築基準法だけなんです。だから、在来木造の建物には耐力壁の配置が無茶苦茶な建物があるんです。もしも、一条工務店が自社で『システム認定』の耐力壁の基準に匹敵するような基準をきっちりと設けて建てているのならいいですが、そうでなければ、むしろ、一条工務店の方こそ、耐力壁の配置という点で不安があるということになりますね」・・・と、もしも、私がエスバイエル(株)の営業であったなら言います。よほど、マヌケな営業でなければこれと同様に反撃できるはずです・・し、反撃できない営業なら木質パネル構法で建てている会社の営業として情けない。耐力壁の配置という問題については、もしも、在来木造の会社で(株)一条工務店よりいいかげんな耐力壁の配置で建てている所を相手に言うのならわかりますが、在来木造よりよっぽどきっちりしている木質パネル構法を相手に「耐力壁の配置が無茶苦茶ですよ」などと攻撃を加えるというのは、利敵行為であり、実に馬鹿馬鹿しい。『あしたのジョー』では、最初の頃の話で、相手の左ストレートに右ストレートをクロスさせるクロスカウンターを得意とする矢吹丈に、ウルフ=金串がどう出るか、左ストレートを出さないという戦略で来るのではないか・・・と矢吹陣営は予想したが、ウルフ=金串はそうではなく、左ストレートを打ったと見せかけ、それに右ストレートをクロスさせようとする矢吹の右ストレートを左腕で弾き飛ばし、ガラガラになった矢吹の顔面に右ストレートをお見舞いする・・という作戦に出た。そういう作戦ならわかりますが、左ストレートを打てば相手はそれに合わせて右ストレートでクロスカウンターを打ち込んでやろうと待っているところに、相手の望み通りの左ストレートを打ったのでは、アホ丸出しですが、(株)一条工務店の小野田くんがやりたがっていたのはそれです。
だから、私は教えてあげたかったのです。まったくつくづく、お人好しだったとあきれます。お人好しでしたから、教えてあげたかったのですが、ところが、「浜松流」から見当違いの誹謗中傷を浴びせろと教えられてきた小野田くんとしては、「浜松流」をやらないと気がすまないようでした。もっとも、浜松では、(株)一条工務店の評価が高く、かつ、「家は柱があって梁があるという在来木造で建てるもの」「構造材はムクの木で建てるもの」「できる限り、国産材で建てるもの」という観念が東京などと違って強いので、浜松工務店は、少々、営業がおかしなことをしても契約してもらえるようです。あんなヤツでも契約もらえるのか・・という営業が浜松にはいましたが、その地域で評価の高い会社にいると、少しくらいおかしなことを言っても契約してもらえるようです(ボクシングのタイトルマッチでは、挑戦者は勝たないとタイトルは取れませんが、チャンピオンは「引き分け」でもタイトルは守れるという、それと似たところがあるかもしれません)・・・が、だから、それでいいと思うべきではないと思うのですが、「遠州人」に言ってもききません。言わない方が良さそうだと思うに至りました。
↑の木質パネル構法・枠組壁構法・在来木造の耐力壁の配置の問題については、杉山英男編『木造の詳細 1.構造編』(彰国社)で杉山英男が的確に述べています。このブログでも、
[第305回]《木質パネル構法と在来木造の木の使用量、筋交いは削っていいか?―教える気がなくなる新人(1)-2》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201412article_4.html
で一度引用していますが、
≪ ・・木質プレハブ構法は建設省認定を通じ、枠組壁構法は建設省告示を通じそれぞれ耐力壁配置が厳しく規定されているのに、在来構法の木造はこの点で野放しになっている。 ・・・≫
(杉山英男「木構造の考え方」 〔『木造の詳細1 構造編』1981.第2版 彰国社 所収〕)
(株)一条工務店は、カタログに杉山英男の発言を掲載してりしている会社でしたが、そのわりに、杉山英男が著書で述べていることに敵対するような無茶苦茶なことを「浜松流」は「研修」しているようで、そのあたり、理解に苦しみます。
(3)(イ) 耐力壁の配置については、「クローズドシステム」(「クローズド構法」)である木質パネル構法は、在来木造よりはるかに厳しい基準が「システム認定」の過程で決められているので、在来木造と比べて耐力壁の配置が無茶苦茶などということはありえないことであり、それが木質パネル構法の会社としての「売り」のひとつで、話題にしたい問題で、もし、木質パネル構法の会社の営業の立場に立つならば、それを在来木造の会社の営業の方から話題にしてもらうと、これほどうれしいことはなかったのですが、小野田くんが「指導」を受けたらしい(株)一条工務店の浜松の人間が、なぜ、「エスバイエルなんかは耐力壁の配置が無茶苦茶」とか言ったかを推測すると、ひとつには、(株)一条工務店は「間違いのない家づくり」と言うのはいいけれども、それが「無難な家づくり」になっていた面もあり、設計のデザイン力のなさをごまかすために、デザイン・意匠に力を入れている会社を「構造がいいかげんだということだ」と悪口を言ったりしていたことがあった。、営業本部長の天野隆夫なども松戸展示場の事務所で「外観デザインがいいということは、構造がなってないということだ」などと言ったことがあり、それでは「美人ということは健康状態が良くないということだ。その点、うちの娘はブス! ブスということは耐久性があるということだ、それも、ブスもブスもブス、スーパー高耐久性ブスですからね。美人薄命というように、どんな美人でも体の弱い人は困りますよね。やっぱり、健康で耐久性のある人がいいですよね。その点、うちの娘はなんといってもスーパー高耐久性ブスですからね」と言っているようなものだ。(そういうことを言われると、なんだか、「ブスなんて長生きするんじゃねえ!」とでも言いたくなってきませんか・・・。天野隆夫が言うような「ブスでもええ、耐久性させあれば」てのは都市部では受けないし、ともかく、「スーパー高耐久性ブス」を「売り」にするのはやめてほしいように思いますね。)建築は、構造・機能・デザインと経済性をともに兼ね備えて建築であり、そういう”スーパー高耐久性ブス”を自慢するような発言はやめてほしいと思ったのだが、設計担当者のデザイン力のなさをごまかすために、そういうことを言う人が(株)一条工務店にはいたのです。(株)一条工務店は実際に「この上もなくすばらしい」かどうかは別として「構造」を「売り」にしていた会社でしたが、その頃までのエスバイエル(株)〔←小堀住研(株)〕は「技術の小堀、設計の小堀、デザインの小堀」と誰が言っていたかというと自分で言っていたのですが、そう言うだけあって、実際に「完璧にすばらしい」かどうかはさておき「技術・設計・デザイン」を「売り」にし、特にデザインについては「小堀ならではのデザイン」というのが評価を受けていたのです。但し、これは、完全自由設計の「新 桂」の方で、企画住宅の「ハウス55」の方ではありません。
「新 桂」の展示場を見に行くと、2階のコーナー部分に出窓を設け、コーナー部分に壁がないとともに柱もない・・という建物がありました。コーナー部分に窓を取った建物の展示場というのは他の会社でもあり、私がハウジングプラザ松戸の中の小堀住研(株)の展示場にいた時も、同じハウジングプラザ松戸に出展していたパナホームの展示場も上に2階が載っていない1階の部分でコーナーの部分に窓を取っていましたが、その場合でも、軽量鉄骨の軸組構法であるパナホームでは壁は取っても柱は残ったのですが、小堀住研(株)の木質パネル構法では、上から下への荷重も横方向の荷重も受けるのは木質パネルであって柱で受ける構法ではないので、コーナー部分で柱もなくすことができて、それが斬新で魅力的でもあったのです。 建物には重さの中心である「重心」と強さの中心である「剛心」があり、地震や台風で横方向の力を受けた時、「重心」と「剛心」はできるだけ一致していた方がその建物は強く、耐力壁の配置のバランスが悪いと「重心」と「剛心」が離れていくことになり、力を受けた時に「重心」が「剛心」のまわりを回転するようにねじれる現象を起こし、倒壊する可能性も出てきます。耐力壁は、その「耐力壁線」の上にどれだけ配置しないといけないという基準がありますが、どこに配置しても同じ強度を発揮するわけではなく、「重心」が「剛心」のまわりを回転するような動きをした時には最も強い力が働くのは剛心から遠い位置にあたる建物の四隅の部分ですから、耐震性を考えると建物の四隅の部分にはできるだけ耐力壁を配置するようにした方が好ましいということになります。そのあたりを考えずに、隅の部分に窓を設けて斬新なデザインだと言いたがる「デザイナー」とか「設計士(さま)」とか称する若造もいるのですが、それなら、隅の部分に窓を取ることはできないのかというとそうではなく、ひとつの耐力壁線上に設ける耐力壁ではコーナーの部分に設けた耐力壁の方がより有効であったとしても、それでもコーナーの部分に窓をとりたいということなら、コーナーの部分でない耐力壁だって効かないわけではありませんから、コーナーでない部分に多めに耐力壁を設ければいいのです。そういうことでしょ。それを、(株)一条工務店はあえて、コーナーの部分はL型に壁をとり、コーナー部分にユニットバスが来るなどの場合は I 型に壁をとって壁がない方はできるだけ近い位置に壁を取って・・としているのは、それは構造の上からは間違いではないけれども、同時に、「地方」中心の会社なので、土地が広い「地方」においては、あえて、コーナー部分に窓を取る必要がない場合が多いからです。それに対して、都市部中心の会社においては、敷地がそれほど広くない場合、もしくは、他との比較なら広い方でも、それでも、家を建てようとした場合には隣家との関係で、コーナー部分に窓を取ると、そこから、採光・通風・眺望を得ることができるが、コーナーでない中ほどの部分に窓をとったのでは窓の前には隣家の壁があってそのいずれも取れないという場合があります。デザインの上からだけでなく、コーナー部分に窓をとれば、その部分で採光・通風・眺望を得ることができるが、コーナーでない部分に窓をとったのではそれが実現されないという時、同時に耐震性も確保しようとすれば、コーナーでない部分に多めに耐力壁を入れるようにすれば耐震性も優れた建物にできるのです。

↑ 地震や台風・強風で横方向の力Pが建物に加わった時、剛心(強さの中心)と重心(重さの中心)が一致しておればいいのですが、実際にはなかなか完全に一致というわけにもいきません。その結果、剛心(強さの中心)を中心として重心がその周りを回転するようにねじれる動きをすることになりますが、それに対しては、Aの位置に耐力壁を配置した場合、Bの位置に耐力壁を配置した場合、Cの位置に耐力壁を配置した場合であれば、他の条件が同じであればAの位置に耐力壁を配置した場合が強く、Cの位置に配置した耐力壁は力をそれほど発揮しません。いわゆる「力のモーメント」という問題です。愛知産業大学の「建築構造力学1」のテキストにも出ていましたが〔愛知産業大学の建築学科は「造形学部建築学科」で芸術学部系の建築学科であり、「芸術学部系の建築学科」の場合、構造力学などについては「理工学部系の建築学科」に比べて比重が軽めで、「建築構造力学1」は工業高校の建築学科のテキストと同程度のものですから工業高校の建築学科に行った人は工業高校の建築学科で同様の科目で扱っているはずです。〕、私が行ったような普通科の高校では「物理2」でもやりましたよね。 (株)一条工務店が言う建物において「剛心から最も遠い位置である建物の四隅の位置に耐力壁を入れるのが大事」というのは間違っていないのです・・けれども、しかし、「四隅の位置に耐力壁のない建物は欠陥住宅」という決めつけは正しくないのです。 もしも、四隅の位置に窓を取れば、採光・通風・眺望が得られるが中ほどで窓を取ってもだめというような事情がある場合においては、四隅の位置、即ち、剛心から遠い位置であるA点で耐力壁を取りづらいのならば、B点あたりにA点に耐力壁を取る場合よりも強力な耐力壁、もしくは多めの耐力壁を配置することで、A点で窓を取った上で地震や台風・強風に強い家にするということは可能なのです。↑の図を見るとわかりますでしょ。但し、在来木造の場合、隅に壁を取っていない建物の場合、はたして、他の位置でそれを補って余りあるくらいに耐力壁を確保しているのか、それとも、耐力壁の配置がいいかげんなのか、どちらなのか判断が難しい。それに対して、木質パネル構法の場合は、システム認定の過程で耐力壁の配置が厳しく定められているので、隅の位置で壁を取っていない建物でも他の場所で耐力壁を十分に確保しているのであろうと推測できるのです。だから、小野田くんのような不用意な攻撃をしたのでは、まるで、エスバイエル(株)のために攻撃してあげているようなものになってしまうのです。「平松所長の一番弟子」らしい小野田くんと「浜松流」は利敵行為が大好きです。
「地方」中心(というより、浜松中心)の(株)一条工務店では東京圏のことなんて、ましてや、東京圏の営業にとってのやりにくさなんて考える意思は毛ほどもありませんから、だから、コーナー部分でどちらの側にも壁がない建物というのは禁止していたのですが、都市部においてはコーナー部分に窓をとれるかどうかで、採光・通風・眺望が得られるかどうか変ってくるケースがあるのです(我が家なんかもコーナーに近い部分以外は1階は眼の前は隣家の壁ですしね)・・が「浜松流」は東京の人間の事情なんて考えませんから、だから、(株)一条工務店は「コーナー部分に壁がないというのは欠陥住宅ですね」ということにしたのですが、コーナー部分に壁がない場合でも、その分をコーナーでない部分でそれ以上に耐力壁を確保しているのかどうかというそちらが大きな問題でした。小堀住研(株)⇒エスバイエル(株)の建物は「クローズドシステム」(「クローズド構法」)で耐力壁の配置については在来木造よりはるかに規定は厳しく、そして、コーナー部分で両側に窓になるようにして壁がどちらにもないという建物の場合、コーナーでない部分で耐力壁は多めに取っていましたし、そして、コーナー部分で両側に窓をとって壁のない建物にする場合は、
<1>屋根は彩色スレートか金属系の屋根材(要するに、軽めの屋根材)で瓦の場合(比較的重い屋根材の場合)は不可、
<2>2階建の2階か平屋建の場合(要するに、最上階)か、もしくは2階建の1階でも上に2階が載っていない部分に限る、
としていたのであり、そういった基準を設けていたのです。展示場ではこういうこともできますよということで、たとえば、松戸展示場の2階の一部分にコーナーに出窓を設けて両側に壁がない部分を作っていましたが、実際にお施主様が建てられる家ではどこでもそうしていたわけではなく、中ほどで窓を取っても十分に採光・通風・眺望が得られる場合にはあえてコーナーに窓を取る必要もありませんから、そうしない場合の方が多かったはずです。(株)一条工務店の「浜松流」が「エスバイエルなんかは耐力壁の配置が無茶苦茶だから」と小野田くんに教えたというのは、それはそういう最上階で一部分にコーナー部分に両側の壁をなくして出窓にしたような展示場を見て思ったのかもしれませんが、それは都市部においてコーナー部分なら採光・通風・眺望が得られるが中ほどでは取れない場合に、中ほどでコーナー部分よりも多めに耐力壁を確保することでコーナー部分に窓を取るという工夫をしていたものを見て、実際はそうではないのに「耐力壁の配置が無茶苦茶」とか悪口雑言を浴びせたという可能性がが考えられます。「浜松流」の教えることはそういうものが多すぎます。
(株)一条工務店は、片方で、1990年代なかば、耐震性を考えると、1階南側で、1間の掃き出し窓を2つ並べてその間に壁がないという建物は耐震性が弱いので禁止としていたのに、「地方」型・「農家型」では南側に2間続きの和室を設けて、その南側に広縁を作り、1間の掃き出し窓を柱1本をはさんで2つ並べるという要望が強く、2つの掃き出し窓の間に3尺の壁を入れないといけないというと嫌がる人が多いということで、私などは、入社以来、そんなこともやってはいけないと言われたのでは契約とれないよと思ってもきいてもらえないので、その条件でやってきたのに対して、東京の人間には「2階に浴室を設ける場合には給湯専用のボイラーで追い炊き機能付きのものはだめ」と言い、そんなこと言われたのでは東京圏で二世帯住宅を建てたいという人の契約はとれない・・と言うと、「それなら取らなきゃいいらあ」「営業が工夫して契約とればいいらあ。取れないなら営業が悪いらあ」と言いつづけてきたくせして、浜松の人間が「掃き出し窓を間に柱1本だけはさんで2つ続けるのは不可なんて言われたら契約とれない」と言い出すと、さっさと構造の方を妥協していいことにしてしまったのです。〔⇒[第595回]《浜松の都合に合わせて構造基準を変える会社、2階追焚有浴室と耐力壁配置+光明寺【8/11】光明寺前の海》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_8.html 〕まったく、「遠州人」というのは身勝手です。そうやって自分たちの所が他の地域より契約をとりやすいようにしようと常に画策しているのです。「遠州人」は根性がババでできています。だいたい、宇都宮がせっかく「餃子の街」として売り出したのに、よそが考えてやりだした案を横取りしてやろうとして必死で餃子食いまくって「餃子日本一」とか言い出すくらいですから、根性ババです。(福島第一原発の事故の後、静岡県産茶葉の放射線量検査を拒否するし。(株)一条工務店の従業員・元従業員の給料をへつって貯め込んだカネを「防潮堤の費用」とか称して浜松市が横取りするし。静岡県の北の方をリニア新幹線がかすめるとかいうてごねよるし。「地震と言えば浜松、浜松と言えば地震」とか言いながら、実際には阪神淡路とか中越とか東北とか熊本とか静岡県以外で大地震があって、いつまで経っても浜松に大地震は来ないし。「地震が来るぞお」「地震が来るぞお」とオオカミ少年みたいに叫びまくって契約とって儲けた(株)一条工務店、今度こそほんとに地震が来て津波がくるかもしれんと思ったのか、浜松工場を海に近い倉松町から内陸部に移転させよったし。)「エスバイエルなんかは耐力壁の配置が無茶苦茶」という中傷は、「コーナー部分で両側の壁を取りはらって窓にするがコーナーでない部分で耐力壁は十分に確保するようにする」としていた展示場を見て悪口雑言を浴びせた・・・のかもしれませんが、それは、敷地が広くてコーナー部ではなく中ほどで窓をとることで採光・通風・眺望を確保できる浜松人の発想だったのです。
(4) カローラはなぜクラウンよりも安いのか。
小野田くんは入社1年目の従業員で、小野田くんに「指導」してり「研修」したりした「浜松人」も、「どうせ、ろくなのじゃない」と思いますが、ところが、(1)~(3)に述べたような態度・対応は(株)一条工務店の従業員でも「下っ端のろくなのじゃないの」がやっていることなのかというと、そうでもないのです。営業本部長の天野隆夫もそうです。
1993年前半、千葉県松戸市の総合住宅展示場ハウジングギャラリー松戸に共同出資会社の(株)一条工務店柏 が出展していた松戸展示場を(株)一条工務店が「いぬき」で買い取り、(株)一条工務店の松戸展示場にしたのですが、入社1年目の松田(男。当時、20代後半)が、松戸展示場で接客した来場客から「エスバイエルの『ハウス55』て、うちはあれでいいんじゃないかと思うんだ」と言われたそうで、松田は展示場の事務所で、「なんで、『ハウス55』て、あんなに安いんでしょうねえ」と私に言ったのでした。そんなこと言っても、だ。その頃までのエスバイエル(株)〔←小堀住研(株)〕というのは、クルマにたとえると、カローラもあればクラウンもあり、センチュリーもあるという会社だったのに対して、(株)一条工務店というのは価格帯としてはクラウンしかない会社だったのだ。「クラウンしかない会社」の営業が他社のカローラを見て、「なんで、カローラって、クラウンよりも安いんでしょうね」なんて言っても、だ。「なんで」って言われたって、そういうものなのだ。(そのあたりを理解できていないというのは、営業として問題はある。)・・というよりも、クルマは最初はカローラを購入して乗り、次は中古のカリーナEDに乗って、その次はホンダの同等クラスの乗用車に乗った者としては、むしろ、「クラウンてなんで高いの?」て、むしろ、そんな感じがする。法務省の警備員をした時、法務大臣の乗るクルマと検事総長のクルマはセンチュリーとプレジデントで、事務次官・官房長・その他の局長のクルマはクラウンとセドリックだったのだが、クラウンとかセドリックというのはそういう「エライ人」用に「庶民のクルマ カローラ」よりも高いクルマを作ったのと違うんかい・・てそんな感じさえする。「ヤ」さんの乗るクルマって黒のベンツとか外車が多いようだけれども、もしも、「ヤ」さんにカローラⅡなんて乗ってこられたら、そっちの方がよっぽど怖い。「カローラⅡに乗~おてえ~‥♪」なんて調子で「ヤ」さんに来られたのでは困る。やっぱり、「ヤ」さんは、「見るからにヤクザだぞお~お」て感じのクルマに乗ってもらわないと。同様に、「エライ人」というのも「エライ人なんだぞお~お」てクルマに乗らなきゃ具合が悪いのではないか。事務次官とかにカローラに乗られても・・・てことで、クラウンてクルマができたのかな?・・・。
インターネットで検索すると、昔、「赤旗の歌」というのがあって・・というか、歌というのはなくなるものでもないから今もあるのだろうけれども、その替え歌で「民衆の旗、赤旗は~♪」という部分を「民衆の足、国鉄は~♪」にして、「金持ちは~飛行機に~、乗るぞ、我らは国鉄に~♪」と歌うというのがあり、さらには「民衆の女、ぱんぱんは~♪」なんてのまであったらしいが、「民衆のクルマ、カローラは~♪」てとこ、「金持ちは~クラウンに~、乗るぞ、我らはカローラに~♪」てそんな感じ。もし、クラウンを買うおカネがあったとしても、クラウンなんてガラじゃない、カローラの方が居心地がいい、て層がいるのだ。同時に、カローラでいいところでもクラウンに乗りたがる層もいるし、ビジネスホテルでいいところでもニューオータニとか泊まりたがるおっさんとか、別に必要なくても新幹線でグリーン車に乗りたがるおっさんとかも、いるでしょ。医者屋のおっさんて「三井ホームで建てたい建てたい症候群」みたいなおっさんがけっこういるでしょ、それも似た感じ・・かな? そういうの見ると、三井ホームてガラじゃないな・・とか思う人も出てくると思う。「民衆の家、◇◇はあ~あ♪」というと何になるか・・と考えて、「あのハウス55というので、うちなんかちょうどいいんじゃないかと思うんだ」と感じる人というのはけっこういたと思う。
クルマのことはともかく、1993年頃のエスバイエル(株)の「ハウス55」というのはクルマにたとえれば「カローラ」で、かつ、なかなかよくできたカローラだったのだ。だから、私なんかは、「クラウンにでも乗ったら」て言われても、クラウンなんてガラじゃないな・・て感じがするのだ。いわば、「高級料亭」みたいなもんだ。私が大学生だった時、父が、大阪の宗右衛門町のHという「高級料亭」に連れて行ってやってやってやってやあってやると言うので、断りきれずに行ったところ、「おまえ、わかっとんのんか。この店はなあ、このわしいのようなエッライえっらいエッライえっらい人間だけが入ることを許された店やねんぞ。おまえみたいなもんは入ったらあかんねんぞ。わかっとんのんか。もしも、おまえが一人で来て入ろうとしようものなら、『出て行ってちょうだいんか』言われて叩きだされるぞお~お」と言われたのだが、そんな感じの悪い店なんて入りたくもないし、そんな店でなんて食べたくもない。わしぁ、貧乏やからな。なにしろ、わしぁ、日陰の月見草・・てことで、カローラくらいの方がしっくりと合うようなところがある。(もっとも、「わしぁ、日陰の月見草」とか言って売りだしたじいさんは、「日陰の月見草」のわりにベルサーチの腕輪とかはめとるみたいやけども。)(株)一条工務店の初代社長の息子が、おのれで生活費を稼いでいないのにフェラーリテスタロッサなんてクルマに乗せてもらって、エンジンが火を噴いて燃やした・・とかいうことがあったらしいが、フェラーリテスタロッサなんて、別に乗りたくないよな。カローラの方がいいよな。内田康夫の「浅見光彦シリーズ」の浅見光彦はソアラに乗っていたのだが、ソアラてガラでもないな。カローラくらいの方が、なんか、落ちつく。で、(株)一条工務店の松戸展示場に来て、松田が接客した人で、「エスバイエルのハウス55ての、あれでいいのじゃないかと思うんだけどな」と言った人というのも、展示場の見学は見たから契約しなきゃいけないものでもないし、いくつもの展示場を見学して考えたいと思ったけれども、自分なんかは、クラウンてガラでもないし、ましてや、センチュリーなんてガラでもないし、ましてやましてや、ベンツなんてガラでもないから、だから、住宅におけるカローラ・・みたいなものとして、「エスバイエルのハウス55て、あれでいいのじゃないかと思ったんだ」と言われたのではないかと思う。そういう客層はその頃まではけっこうあった。
その後、エスバイエル(株)の初代社長の「メカケの子」だか「メカケの娘の婿」らしい2代目の社長の中島昭午が「最低価格帯のカテゴリーキラーを目指す」とかアホなことをあっちやらこっちやらで言いまくり書きまくりして、そうしてそれまでに築いたクラウンの客もセンチュリーの客もドブに捨て、そして、カローラよりもまだ安い「最低価格帯の」という商品があるならともかく、そんな商品はないのに「最低価格帯のカテゴリーキラーを目指す」なんて言ってしまうとカローラをそれより安い金額で売らざるをえなくなり・・、そんなことしてやっていけるのか?・・というとやっていけないから、だから、つぶれた。アホ丸出し! 2代目社長の中島昭午は「テンプラばっかりの高卒 昭午」と従業員の間で言われていた。1990年の年頭の社内報だったように思うのだが、「『一国一条の主になるんや』という叔父の言葉に動かされて、大学進学の向学の志をあきらめて、叔父とともに小堀住研(株)を始めた」とか書いていたのだが、落ちついて考えてみると、それはおかしい。「一国一城の主になる」と言って会社を興すのなら、それならそうであればこそ、慶應の経済学部・商学部、一橋の経済学部・商学部・・でなくても、同志社の経済学部・商学部でも滋賀大の経済学部でも、ともかく、そういう所に行くか、そうでなければ、どこかの建築学科に行くかしておいた方がよかっただろう。なんで「一国一城の主」になるのに大学進学をあきらめないといけないんだ? なんか、変なの・・と気づくのだが、従業員の間では、「単に、できが悪かったから行ける大学がなかっただけ」と言われていた。それを、なんか、そういうことを言わなきゃおれない、というあたりが「高卒 昭午」だということだった・・・が、やること見ると、慶應の経済学部か商学部か一橋の経済学部か商学部か神戸大の経済学部か経営学部か、同志社の経済学部か商学部か、滋賀大の経済でも、ともかく、そういう所にでも行っておけば、あそこまでアホにはならなかったのではないか、という気がする。
それで、だ。「なんで、エスバイエルのハウス55って、あんなに安いんでしょうね」などと松田が言うのは、それは、松田が(株)一条工務店の建物しか知らないからそんなことを言うのだ。 (株)一条工務店の従業員には天動説思考の人間が多いだけでなく経営者が従業員に天動説を奨励しているフシがあるのだが、天動説ではなく地動説で考えるべきだ。もっと、他の住宅建築業の会社とその商品を見れば、「エスバイエルのハウス55」くらいの価格帯の商品は他にもあるし、もし、そのくらいの価格帯のものの方を基準に考えると、「なんで、エスバイエルのハウス55って、あんなに安いんでしょうね」という言葉は出てこないはずだ。不勉強を恥じるべきだ。もし「ハウス55」の方を基準に考えれば、(株)一条工務店の「セゾン」の方が高いのであり、なぜ高いのか、高い理由は何なのか、理由もなく高い値段をつけているのでないのならどういういい所があるのか、そこを考えてみるべきだろう。
松田は、単なるつぶやきとしてではなく、(株)一条工務店より前にエスバイエル(株)に在籍したことがある私に、「なんで」か答えてほしいようだったので、それで、私は説明してあげようと考えた。「エスバイエルでは、『90億円もの国家予算を費やした、良い家を安く国民に提供しようというハウス55計画によって生み出されたものですから』と言っているけれども、実際は・・」と言いかけたところ、松戸展示場にいた営業本部長で松戸営業所長を兼任の天野隆夫が「おまえ、口きくな」とそう言ったのだ。なんで、私は天野隆夫にそういう口をきかれなければならないのだ? 天野隆夫こそ「そういう口きくな!」と言われる必要がある。
天野隆夫が「おまえ、口きくな」「おまえは黙れ」と言うので、私は相当に気分を害した上で、黙ったところ、天野隆夫は松田に「『エスバイエルでなんて建てたら、地震が来た時にひっくり返りますよお』とそう言ってやれ」と言ったのだ。あきれた。営業本部長がそういうことを言うのだった。もしも、エスバイエルの木質パネル構法を批判したいと思うなら、エスバイエルの木質パネル構法というものを、ある程度以上、理解して、その上で、どういう欠点があると言えるのならそれを言うのなら言ってもいいかもしれないが、そうではなく、論拠もなく、「『エスバイエルでなんて建てたら地震が来た時にひっくりかえりますよ』と言ってやれ」などと他社への根拠のない中傷を言えと営業本部長が命令するとは、あきれた。 相手方には木質パネル構法が在来木造に比べてこれだけ地震に強い、という理屈があるのに、それに対して、何の理屈もなしに、「『エスバイエルで建てたら地震が来た時にひっくり返りますよ』と言ってやれ」とは、それが「下っ端の営業で程度の低いやつ」がいて言うということならともかく、営業本部長がそういう程度の低いことを言うとは、あきれた。
その時、私が言いかけたのは、
「<1> エスバイエルは一条工務店よりずっと広い価格帯の商品がある会社で、一条工務店と同程度の価格帯のものもあれば、一条工務店よりずっと高いものもあります。ハウス55というのは、エスバイエルとしては低い価格帯のものです。普通、競合になるとすると、同程度の価格帯のものが競合になることが多いのですが、一条工務店とエスバイエルの同程度の価格帯のものはあまり競合にならないようで、それは、木質系というところは一緒でも『タイプが違うから』だと思います。
浜松では、(株)一条工務店の「セゾン」「百年」といった「浜松向けクラウン」が「カローラ」であるはずのエスバイエルの「ハウス55」と競合になる時があるらしいけれども、なぜ、クラウンがカローラと競合になるのかというと、(株)一条工務店は東京で坪55万円のものを浜松・掛川では坪48万円でダンピング販売しているので、いわば、クラウンをカローラの値段で売っているようなものなので、それで、全国一律価格にしている会社のカローラと(株)一条工務店の「浜松向けのダンピングクラウン」とが価格が近づくのでしょう。ダンピングクラウンでカローラと競合になって負ける人というのが浜松にいるらしいけれども、クラウンをカローラみたいな値段でダンピング販売して正真正銘のカローラに負けるなんて、情けない! という感じもするけれども、たとえダンピングクラウンでも、それでも、「正真正銘カローラ」の方が「カローラみたいな値段のダンピングクラウン」よりもいくらか安いから、カローラの値段は出せるけれどもダインピングクラウンの値段は出せないという人もいるから、そういう人の場合にはしかたがないかもしれないですね。
<2> ハウス55 というのは、一条工務店の建物よりも、安い価格帯のもので、『高品質低価格』を実現したと言うのですが、その理由は『90億円もの国家予算を費やしておこなわれたハウス55計画によって作られたから』とエスバイエルは言っていますが、そういうこともあるのかもしれませんが、一条工務店の建物と比べると、構造については木質パネル構法と在来木造と異なる構法なので比較しにくいですけれども、内装については、一条工務店の『セゾン275S1』が標準仕様としているものと『ハウス55』が標準仕様としているものとを比較すると、一条工務店の『セゾン275S1』が標準仕様としているものの方がずっとグレードの高いものが標準仕様になっていますから、だから、『どうして安いのか』と言うよりも、もともと、エスバイエルの『ハウス55』は一条工務店の『セゾン275S1』よりも安い商品です。
<3> 普通は、価格帯の異なるものが競合になることは少ないのですが、『ハウス55』と比較する人がたまにあるというのは、おそらく、セールストークに似たところがあるからではないかと思います。エスバイエルの前身の小堀住研は、もともとは在来木造の会社だったけれども、ある時から木質パネル構法に比重を移した。これは、在来木造では相当の金額を出して建てるのならいいけれども、『中くらい』や『やや安め』くらいの価格帯では十分に安心できるものはできないということで工業化住宅としての木質パネル構法にエスバイエルは移行したのでしょう。このあたり、最初は大工さんの腕に頼って建てていたけれども、ある程度以上の棟数を建てるようになると、そのやり方ではいいものはできなくなった、ということから、機械プレカットを導入して、『工事マニュアル』を作成したという一条工務店と共通するところがあるように思います。そこで、比較対象になる場合があるのかもしれません。このあたり、共通するところがありますから、一条工務店の営業には必死になって悪口を言おうとする人がいますが、共通点については、むしろ、一条工務店のように機械プレカットを導入して、『工事マニュアル』を作成して建てるようにした、というのと似ていますから、似ている所はむしろ評価して、木質系の建物ならそういう工夫をしたものの方がいいと言えば、結果として一条工務店の建物のアピールになると思います。
小堀住研が木質パネル構法を取り入れた時、先に木質パネル構法で建てていた会社としてはミサワホームがあったけれども、ミサワホームは規格住宅が多かったのに対し、小堀住研は注文住宅の会社だった。これも、一条工務店が機械プレカットを導入した時、それまで、機械プレカットをおこなって建てていた在来木造の会社は建売が多かったのに対し、一条工務店は請負の会社で、そこがうまくいくかどうかという問題があった。そのあたりも似たところがありますから、一条工務店の営業には必死になって悪口を言おうとする人がいますけれども、そういう共通する部分は悪口を言うのではなく、むしろ、共通する部分は大いにもっともなんだというように言った方が一条工務店にとってもいいと私は思います。
<4> エスバイエルの『ハウス55』は、『国家プロジェクトのハウス55計画から生まれた』と言っていますが、『ハウス55計画』というのは、建設省と通産省が合同で『昭和50年の物価で延床面積100㎡の家を500万円台で供給する』という趣旨でされた提案競技で、木質系の小堀住研と、鉄骨系のパナホーム、コンクリート系のミサワホームの3社が入選したのですが、その後、建設省は『家づくり85プロジェクト』というものを実施して、一条工務店も何社かのうちの1社としてそれに入選したのですが(『家づくり85プロジェクト』の「85」は1985年に実施されたというところからだったと思います)、『家づくり85プロジェクト』というのは『ハウス55計画』の在来木造版ですから、一条工務店の人はあまり言わないようですが、もし、『ハウス55』と比較されるのなら、その時には、一条工務店も『ハウス55計画』の在来木造版である『家づくりの85プロジェクト』に入選していますということを、もっと言った方がいいのではないかと私は思います。
<5> 一条工務店の『セゾン275S1』というのは、巾木・廻り縁などにマトアのムク材を使うとか、ムクのいい部材を比較的安い価格で入れていると一条工務店の人は言うのですけれども、それは浜松など地方の人にとっていいのかもしれませんが、東京など都市圏の人にとっては、浜松などほどは『ムクで』という要望は強くなく、比較的安い部材を使ってもうまくできておればいいという考え方をする人は少なくないと思います。もしも、そのお客様が、巾木や廻り縁をムク材でとか、ドアはフラッシュ扉ではなく框ムク扉でとか、一条工務店が売りにしているのをようなところを志向する人ならば、そのあたりを説明すると、価格の違いに相当するだけの内容の違いがあるということは理解してもらえるでしょう。 しかし、東京都や千葉県で『ハウス55』を考えている人というのは、別にムクでなくても・・という人の方が多いように思います。逆に、一条工務店の建物というのは地方向けで、エスバイエルの『ハウス55』というのは都市圏向けの商品ですから、東京近郊においては、たとえ、『ハウス55』の方が安い価格帯でも一条の建物よりも『ハウス55』の方がいいと思う人もいるかもしれません。
<6> 一条工務店の人で、木質パネル構法とか工業化住宅に罵詈雑言を浴びせる人がいますが、それはやめた方がいいと思います。木質パネル構法にはどういういい所があるか、木質パネル構法はどういう原理でできているのかという理論がありますから、そういう理論をきっちりと聞いてきた人に、一条工務店の営業がよくやるような非論理的な悪口雑言を浴びせると、嫌われるだけであって、むしろ、こちらの評価が下がると思います。
結論として、『なぜ、一条工務店の建物よりも、ハウス55は安いのか』というと、それは、一条工務店の建物よりも安い価格帯の商品だから、ということです。エスバイエルにはハウス55よりも高い価格帯の商品もあります。クラウンの価格帯だけの会社の人間がクラウンもあればセンチュリーもあればカローラもある会社のカローラを、なぜ、カローラは安いのか、と言っても、それは『そういうもの』なのです。 『ハウス55』は、カローラとしてはなかなかよくできたカローラだと思いますが、それなら、クラウンには意味がないのか、クラウンには何の値打ちもないのかというと、そうではないはずです。もし、クラウンにあるがカローラにないようなものを求める人なら、そのあたりを話すと、クラウンで検討しようかとなるかもしれませんが、一条工務店の商品というのは『浜松向けのクラウン』ですから、東京都や千葉県の人から見ると、人にもよるでしょうけれども、あまり評価してもらえないかもしれません。又、設計や工事管理の能力も東京圏では一条工務店の方が下ですし、エスバイエル(株)は創業40年少々の会社(1992年頃の時点で)であるのに対して(株)一条工務店は創業20年弱の会社で、20年の会社は40年の会社が40年かかってたどりついた所までたどり着いていない部分というのも現実にありますから、たとえ、標準仕様として使っているものが良いものでも、全体としてそのあたりを見られると不利でしょう。カローラの予算なら出せるけれどもクラウンの予算はどうしても出せないという人なら、実際問題として厳しいと思います。」
・・・私はこのようなことを話しかけたのですが、ところが、(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫は私に「おまえは口きくな」「おまえは黙ってろ」と雑言を浴びせ、そして、「エスバイエルでなんて建てたら、地震の時にひっくり返りますよお、とそう言ってやれ」と松田に命じたのでした。「カローラはハンドルを右に切ったら左に曲がりますよお」「カローラはブレーキを踏んだら加速しますよお」と言ってやれと言っているようなものです。カローラは、ハンドルを右に切ったら右に曲がります。左に曲がったりしません。カローラはブレーキを踏んだら減速します。ブレーキを踏んだら加速するということはありません。最初に乗ったカローラはなかなかよくできたクルマだと思いましたし、今、乗っているホンダのカローラくらいの価格帯のクルマもなかなかよくできていて気にいっています。決して、ブレーキ踏んだら加速するなんてことはありません。・・それにしても、「『カローラはブレーキ踏んだら加速しますよお』『カローラはハンドルを右に切ったら左に曲がりますよお』と言ってやれ」と従業員に命じる営業本部長というのは、いったい、どういう性格してるんだ?・・・というと、要するに、そういう性格をしていたということでしょう。 カローラはハンドルを右に切ったら右に曲がりますし、ブレーキを踏んだら減速しますが、しかし、それならクラウンには価値はないのかというとそうではないはずなのです。クラウンを売りたいならば、クラウンにはカローラにないどういうものがあるのか、そのあたりを認識してアピールするべきでしょう。「カローラなんて買ったら、ブレーキ踏むと加速しますよお」「カローラはハンドルを右に切ったら左に曲がりますよお」みたいなことを従業員に言わそうとする営業本部長というのは、なんとも、精神面が貧困な人間だとうんざりしました。
(株)一条工務店はそういう人が営業本部長で、そして、「新宿といったら小岩の北の方だらあ」「渋谷といったら、平井の東の方だらあ」と言う人が東京営業所長でした。
(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫は「『エスバイエルでなんて建てたら、地震が来た時にひっくり返りますよお』と言ってやれ」と中途入社1年目社員に指示したのですが、エスバイエル(株)の木質パネル構法には、木質パネル構法はどういう原理でできていて、地震などの力をどう受けて対応するのか、在来木造の欠点と言われるものは木質パネル構法にはこのように存在せず、これだけの強度があると言われているという論理・理屈、これまであった比較的大規模な地震の際にも、それらの地域にこれだけの棟数の家がすでに建っていたが、それらはすべて無事だったという話がありますから、そうではなく木質パネル構法は地震に弱いのだと言いたいのならば、それらの論理・説を論破するようなことを用意して述べないといけない。ところが、天野隆夫には論破するようなものは何もない。ともかく、相手に悪口を言うだけ。そういう下品な態度・野蛮な態度というのは特に「知識層」には嫌われる態度だと思われますが(この場合、「知識層」というのは「特別にものすごい賢い」とかいうものでなくても「都市圏におけるホワイトカラー」というくらいの「知識層」で十分「知識層」です)、もともと、(株)一条工務店という会社は、「地方」の兼業農家や自分自身は会社員でも農家とつながりがあるような人で、特に「知識層」ではない人、(言っちゃなんだが・・というか、私の場合は自分自身も福島県に5年間住んで自分自身も何割か東北人になったと思っている者として言うならば、)「いなかのおっさん」を客層として伸びてきた会社であって、都市圏の「知識層」を対象としてきた会社ではなく、なおかつ、木質パネル構法のような「新しい構法」ではなく在来木造という「昔からの構法」で、かつ、集成材など「新しい建材」を使うのではなく「昔から使われてきた建材」と思われているムク材で建てるという会社で、「家は在来木造で建てるものだ」「家はムク材で建てるものだ」「家はできるだけ国産材で建てるものだ」という意識・思想・観念が相当強い地域を得意としてきた会社であり、そういう場所においては天野のようなやり口でもある程度以上売れたのかもしれませんが、都市圏で特に「知識層」を相手に売ろうとした場合には良くないでしょう。天野のような論理性のない攻撃・科学的でない攻撃は、もし、ガチンコの競合になっていたならば、見込客から相手の営業にそれを話されると、「何を言ってるんですか。一条工務店の営業というのは何もわかってないんですね・・」ということで反論・反撃を受けて、ダメージを受けるのは自分の方になるでしょう。松田が事務所で話していた来場客は、総合住宅展示場に出展している展示場を一度見学させてもらうことくらいは誰でもさせてもらっていいだろうと思って、ともかく、何社もの展示場を見て、それぞれの所がどのようなものか理解した上で、どこに頼もうか検討していこうということで「無名の工務店」の(株)一条工務店の展示場にも入ったという人であって、特に警戒もせずに、それまでに入って見てきた会社の商品の中では「エスバイエルのハウス55というあれでいいのじゃないかと思う」とその時点での「感想」を正直に口にしたというだけだったのではないかと思われたのですが、そういう、あくまで、「あれなんか、うちにはいいのじゃないかと思う」と「感想」を持ったというくらいの人に、天野が指示したように「◇◇でなんて建てたら地震の時にひっくり返りますよ」などと悪口雑言を浴びせたならば、「この人、いったい何なんだろうなあ・・」とこちらが敬遠されることになる、と思われます。そのあたり、天野隆夫の方こそ(株)一条工務店から「おまえは黙れ」「おまえは、口きくな」と言われる必要があったのではないか、と思われます。
もしも、(株)一条工務店の家が「すべてにわたって完璧にすばらしい」のならば、「カローラはハンドルを右に切ったら左に曲がりますよお」「カローラはブレーキ踏んだら加速しますよお」みたいな悪口雑言罵詈讒謗中傷を他社と他社の商品に浴びせるのではなく、自社の商品のどういう所がすばらしいのか、というそちらを話すようにした方がいいと思います・・・・が、《「カローラはハンドルを右に切ったら左に曲がりますよお」「カローラはブレーキ踏んだら加速しますよお」と言いたくて言いたくてたまらない症候群》の人というのは、そういうことを言うのが営業上、プラスになるから言うのではなく、たとえ営業上マイナスになっても、それでもそういうことを言いたいから言うのであり、そういうことは言わない方がいいと思いますよ・・なんて言うと怒るので、もう、好きにしろという対応をするしかありません。「まったく、程度低いなあ」と思います。
もしも、批判するのなら、きっちりと論拠をあげて、論理的・科学的に批判しなければならない。「浜松流」は非論理的・非科学的。(株)一条工務店の建物には、実際にはいいところがないわけではないのだから、自分のところのいい所を言えばいいと思うのだが、「一条オリジナル営業」は他社への誹謗中傷などが多い。
慶應義塾のかつての塾長であった小泉信三は、『共産主義批判の常識』(1948~1949年執筆。 1976.6.30.講談社学術文庫)の1949年2月中旬に書かれたらしい「序」で、
《 マルクス、レエニン主義に対する著者の立場は、すでに読者に知られていることと思う。私は多年来反対陣営に属するものと目されている。ただ私は、マルクス、レエニン主義を批判するにあたって、何よりも厳正の一事を心がけ、証拠なくして断定することは最も慎んだ。・・・・マルクス、レエニンの学説主張は、いずれもその真意を正しく解して取り扱うことを期し、絶えて彼らの不用意の失言に乗ずるということはしてないつもりである。・・・
本書の本文脱稿とこの序文執筆の今日との間に総選挙が行われ、日本共産党の著しい進出が現われた。この成功は初版の外面的事情のほか、彼らが理論と組織とそうしてある気概とを持つことによることは、何人も認めなければならぬ。私は本書で彼らの奉ずる根本理論の容認し難き所以(ゆえん)を説いたものであるが、しかも彼らに反対する諸政党が、あるものは理論を欠き、あるものは気概なく、而してその国民の前に示す実践行動が総じて卑俗低調の譏りを免れないことは、いかにも弁護のしようがない。彼らが今翻然として勉強に志し、確固たる理論とそれに基づく自信ある政策とをもつにいたるのでなければ、知識教養あるわが青年は、現状否定者以外には心を寄せるべき処を持たぬこととなるであろう。私は今回の総選挙の結果が、わが国諸政党に対する厳しい警告となることを祈る。もしも共産党の存在そのものが他の諸政党に対する反省発奮の刺激となるならば、それは同党としてはわが国民に為し得る何よりの貢献であろう。 》
・・と述べている。この小泉信三『共産主義批判の常識』(講談社学術文庫)の内容については賛成できかねる部分もある。たとえば、《労働組合その他による平均賃銀率以上への引上げは、ただ同じ労働者階級の他の部分の犠牲においてのみ行われるといったことがある。・・》と書かれているが、これは、「大企業」・「優良企業」で労働組合の強い会社の労働者の給料が上昇すると、それにつれて他の労働者の給料も上昇するのではなく、「大企業」・「優良企業」で労働組合の強い会社の労働者の給料が上昇すると、それらの労働者の上昇分の賃銀を用意するために、むしろ、弱小企業・下請け企業の労働者の賃銀は引き下げられることになる・・という面があることを指摘したものだが、そういう場合もあるかもしれないが、他の会社の労働者の給料に引きずられて上がるということもあり、そもそも、(株)一条工務店なんて会社の給料が安いのは、それは、大企業の労働者の給料が高いからなのかというと、違うと思うぞ。そうではなく、払おうと思えば払えるが、従業員に給料を多く払いたくないから払わないというだけだと思うぞ。浜松市に「防潮堤の費用」と称して300億円も寄付できる会社なら、従業員・元従業員にもっと払うことができたはずだが、払いたくないから払わなかったのであって、払えないから払わなかったのではないと思うぞ。 しかし、それはそれとして、「序」で述べられた趣旨については、大いにもっともだと思う。 それは、国家としての、政治・経済についてのものに限ったことではなく、他社および他社の商品への批判をおこなう場合もまた、もし批判するのであれば、《何よりも厳正の一事を心がけ、証拠なくして断定することは最も慎》むべきであり、《あるものは理論を欠き、あるものは気概なく、而してその国民の前に示す実践行動が総じて卑俗低調の譏りを免れない》というようなことではいけないはずで、もしも、批判するのなら、論拠をあげて論理的・科学的に批判はおこなうべきで、「『カローラなんて買ったら、ハンドルを右に切ると左に曲がりますよ』『カローラはブレーキ踏むと加速しますよ』と言ってやれ」みたいな発言は慎むべきだ・・と思うのだが、それを言わせたがるのが(株)一条工務店の営業本部長だったのだ。
又、「おまえは口きくな」とか、ずいぶんと気軽におっしゃってくださったけれども、天野隆夫は「女の子は、ちょっと何かあるとやめてしまうから気を配って気を使ってしてやらないといけない。その点、男には何を言ってもいいんだけどな」と発言したのだが、天野隆夫は「男には何を言ってもいい」と思っていたらしいが、しかし、私は「何を言われてもいい」と認めた覚えはないのだ。もしも、悪いことを口にしてしまったと思ったなら、「申し訳ない」という一言くらいあっても悪くないはずだが、なにしろ、「男には何を言ってもいいんだ」と公言する男だけあって、天野隆夫という男は、自分は「男には何を言ってもいい」と思っているらしい。
天野隆夫は「コンパネとか集成材はぬるま湯につけると接着がはがれる」と新人に教えたこともあったが、それについては⇒
[第308回]コンパネや集成材はぬるま湯につけると接着剤がはがれるか?―教える気がなくなる新人(1)-5 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201412article_7.html [2]
[第596回]コンパネはぬるま湯ではがれるか?釘と接着剤の接合の違い。建築専門学校は役立つか-光明寺【9/11】https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201804article_9.html 参照。
(5) 1992年8月、浜松展示場から東京展示場に通算契約棟数0棟で転勤してきた小野田くん(男。当時、20代前半)は、お客様にも、「図面を1枚書くと、そのたびに、20万円から30万円かかるんですよ。3枚か書いたとすると、その3倍ですから、60万から90万円の費用がかかることになり、すべてのお客さんに図面を書いても、すべてのお客さんが契約されるわけではないので、そうすると、契約された方に契約されなかった人の図面作成の費用も負担してもらうことになってしまうんです」などと言っていたので、なんか、変なこと言うやつだなあ~あ・・・と思ったのだ。小野田くんは私にも、「〇〇さん、図面を書くと1枚あたり20万円から30万円かかるんですよ。そんなことも知らないんですか」などと言うのだったが・・・・知らんなあ~あ・・・。[第708回]《「一条工務店の家は完璧にすばらしい」の反証11-「坪いくら」で契約させ、「施工面積」にどこまで入れるかは拡大し放題。契約時、「他社で契約するために解約する場合は契約金は返金しない」という文言を知らさずに署名捺印させる会社。》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_5.html でも述べたが、1993年、福島県いわき市の営業所に移った時、いわき市の営業所の営業所長だったK野さんが、「遠州人」から吹き込まれたらしく小野田くんみたいなことを言う営業に、「なんで、図面を書くと1枚につき20万円だの30万円だのなんてかかるんだ? どっからそんな話が出てくるんだ!?! 昼間、パチンコやって遊んでる営業マンが図面書いて、なんで、20万円なんてかかるんだ?!? かかるわけないだろうが! かえって、パチンコ屋にカネとられなくてすむくらいのもんだろうが。バカか、おまえは! 何をわけのわからんこと言ってるんだ」と言うのだったが、そうだよなあ~あ・・・、なんで、図面1枚書いたら20万円だか30万円だかかかるんだ、小野田くんはいったい何をわけのわからんことを得意がって言っていたのだろう。小堀住研(株)の設計担当者は、図面1枚書くたびに20万円から30万円もらっていたかというともらっていなかったはずだ。(株)一条工務店の第一設計部の従業員は図面1枚書くたびに20万円から30万円も(株)一条工務店からもらっていたのか? もし、図面1枚描くたびに20万円を(株)一条工務店は「バカでも入れる私大の建築学科」卒のにーちゃんに払っていたとすると、1日あたり1枚描いたとして、月に25日出勤していたとすれば、20万円/枚×1枚/日×25日=500万円、それだけで、月収500万円。年収にすると、図面作成料だけで、年収は、500万円/月×12月=6000万円 となる。そんなに給料もらえるのなら、たとえ、その時点からでも、「バカでも入れる私大の建築学科」に行き直すか・・? 京大の建築学科に合格できるかどうか、東大の理科1類に合格できるか、理科1類に合格できたとして2年から3年になる時に建築学科に進学できるかどうかということになるとそれはわからないが、「バカでも入れる私大の建築学科」なんてのは試験会場に行って氏名と受験番号さえ書けば合格できるんだから、後は4年間の学費と生活費を出せるかどうかの問題だから、「バカでも入れる私大の建築学科」なんてのは、国立大学や早慶に行った者から見れば「準裏口入学」みたいなもんだ。国立大学の場合はどの学部でも学費は一緒だが私立大学の場合は法・経・商・文学部は安く工学部はそれよりずっと高く医学部はもっと高い。 慶應の法・経・商・文学部は「国立大学よりは高いが私立大学の中では安い方」の学費の大学だが工学部になるとそれより高い。慶應は「国立大学よりは高いが私立大学の中では安い方」の大学だがたいていの私立大学は学費は慶應よりも高く、法・経・商・文学部より工学部・理学部は高い。建築学科は工学部・理工学部にある建築学科と美術学部・造形学部にある建築学科があり、日本では国立大学では東京芸大だけに芸術学部系の建築学科があり他は理工学部系の建築学科だが、私立大学には理工学部系の建築学科と芸術学部系の建築学科がある。理工学部系の建築学科に比べると芸術学部系の建築学科は理工学分野の比重が軽くて意匠・デザインの部分の比重が大きく、理工学部系の建築学科は芸術学部系の建築学科と違って理工学分野の比重が大きく実験が多いために私立の場合は「芸術学部系の建築学科」は特に高くないが「理工学部系の建築学科」は学費も高い。私などから見ると、そういう私立大学の工学部・理工学部の「バカでも入れる私大の建築学科」に行ってふんぞりかえっている人間を見ると、恥ずかしそうにするならともかく何を「準裏口入学」が威張ってるのかと不思議な思いがする。そういう連中に、年6000万円も(株)一条工務店は払っていたのかあ??? ・・そんなもの、浜松市には300億円も「防潮堤の費用」と称してくれてやっても従業員にはしぶちんの(株)一条工務店が払うわけないだろうが。小野田くんは東京展示場(江東区潮見)の来場客に「図面を書くと1枚ごとに20万から30万円かかるんですよ」と何度も話していたが、そう言われて「そうかいなあ」と思う人もあったかもしれないが、「なんか、変なことを言うなあ」と思う人もあったと考える方が普通だろう。
さらに、小野田くんは「エスバイエルなんかは、一条工務店と違って、展示場に来場されたお客さんに図面や値引きの話ばかりしている」とか私に言い、さらに、小堀住研(株)→エスバイエル(株)に勤めて営業の仕事をした経験のある私に、「〇〇さんはエスバイエルで、図面や値引きの話ばっかりやってたんでしょうがあ」と言うので、「そんなこと、やってないよお」と教えてあげたのだが、そうすると、小野田くんは「そんなこと言うなら、〇〇さん、エスバイエルに行けばいいでしょうよ。エスバイエルは値引きの話しかしない会社ですよ」などと言うので、「エスバイエルの展示場に行ってみたらそんな対応をされたのお?」と訊いてあげたところ、小野田くんは「行きませんよ。行きませんけど、行かなくたってエスバイエルは値引きの話しかしない会社に決まってますよ」と言い、お客さんにもそんなことを言うので、この男には親切で教えてもかえって逆恨みされるし、この男の事実に基づかずにできた奇妙な世界観は、これは事実に基づくものに改めさせようと思っても大変だなあ・・と思ったものでした。(株)一条工務店に同業他社から転職してきた人は何人かいたが、そういう人に、「◇◇って、お客さんに構造の話はまったくしないで図面と値引きの話ばっかりなんてやってましたかあ?」と尋ねてみたことがあるのだが、「そんなことないですよ」と誰もが言うのだった。
私は東京展示場で通算契約棟数0棟の小野田くんが小野田くんと同年代で同程度の社歴の従業員に「営業のやり方を教えてやる」と発言するのを何度も聞いた。「平松所長から指導うけてきました」というのが小野田くんは「少々自慢」だったようだが、私は、むしろ、平松さんはいったい何を「指導」してるんだ、という感想を持った。新卒新人には他にもっと指導するべきことがあるはずだ。まず、第一に「営業のやり方を教えてやる」などという文句を口にするのは、最低でも、
「通算契約棟数10棟以上、
通算引渡棟数5棟以上、
在籍年数2年以上 」
を達成してからにするべきだろう・・ということを指導する方が先だったのではないか。それを指導できていないというのは、その点については平松さんも困ったものだ。私は↑を上回る条件を達成した後も、「営業のやり方を教えてやる」などという傲慢な口をきいたことはないし、もしも、私に意見をききたいという人にならばもったいつけずに意見を述べてもいいが、そうでなければ、頼まれもしないのに「教えてやる」必要があるとも思えない。他の人の意見に沿ってやろうと思うのならそれでもいいだろうし、ひとの意見に従うのではなく自分の考えでやりたいと思うのならそれでもいいと思う。意見を求められたわけでもないのに「営業のやり方を教えてやる」などと発言しようという発想は私にはないなあ・・。
(2019.7.25.)
★ (株)一条工務店の浜松営業はどんな連中か。
【1】 (株)一条工務店の浜松の営業とはどういう連中か【1/ 】+遠州人の特徴 「渋谷て言ったら、小岩の東の方だらあ」 「東京駅から大手町駅に行くにはタクシーに乗るのが一番だらあ」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_1.html
【2】 (株)一条工務店の浜松営業とはどういう連中か【2/ 】ダンピング浜松・名古屋。浜松は東なのか西なのか。「悪くないと思った」と言うと気に入らない人。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_2.html
【3】 「浜松でいいもの」は東京人に?プレカット工場はプレカットせず出荷した? 住友林業は機械プレカットしているのに、「『住友林業はプレカットしてないでしょ』でそれだけで売れる」と言い張る浜松流オリジナル営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_3.html
【4】 集成材vsムク材。対住友林業は楽勝か難敵か https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_4.html
★ 「一条工務店の建物は完璧にすばらしい」「一条工務店の建物には問題点はまったくない」の反証
反証1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_5.html
【C】-4 《1》 床下換気口の真上の位置に柱が載っている。
《2》 柱の下に基礎がない。
《3》 筋交いと換気扇の穴の位置がぶつかり、筋交いを切断している。
反証2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_6.html
【C】-5 《4》 筋交いが片方の向きばかり。
《5》 寸法違いの丸太梁をそのまま入れる。工務課が工務課として機能していない。
反証3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_7.html
【C】-6 《6》 断熱材の室内側防湿層を破る。
《7》 断熱材の入れ方不適切。
《8》 やっていないのにカタログに書かれている「エアーフローシステム(壁体内換気)」
反証4 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_8.html
【C】-7 《9》 ヘルメット非着用・吊荷真下作業・無資格者玉掛作業。
反証5 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_9.html
【C】-8 《10》 「施工ミス」「施工不良」「間違った施工」と浜松の営業が言い、会社が作成したアルバム帳に写真入りで記載されている小さい束石の施工を東京都でやっている。大きい束石でも端に床束が載る。床束が束石から浮いている。
反証6-1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_11.html
【C】-9 《11》-1 擁壁と基礎のとりあい について工務課(工事担当)が打合せを拒否。(株)一条工務店の東京工務課は深基礎ができないの?
反証6-2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201904article_12.html
【C】-10 《11》-2 深基礎の見積もりを計上し、深基礎の施工のはずが、どうも、そうなっていなかった可能性が小さくない。
反証7 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_1.html
【C】-11 《12》 地盤調査・地盤補強は要ると言いたいのか要らないと言いたいのか。ある時を画して正反対を平気で言う会社。
反証8 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_2.html
《13》「一条の家は完璧にすばらしい」の反証8.嘘の多い会社。土台は自社で注入してない。見学会限定の大道芸他
反証9 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_4.html
《14》 出過ぎた口きく設計、学んだ者に学んでいない者に服従しろと言う本部長
反証10 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201905article_bb94655b33.html
《15》 「引き抜き抵抗力」による「箱型筋交いプレート」は「せん断抵抗力」による「プレート型筋交いプレート」より、なぜ、いいのか? 質問しても答えてくれない先輩社員、質問すると営業本部長に「報告」されて「よそに行けよ」と言われる会社。
《16》 一条工務店の建物の床下には木屑がいっぱい。煙草の吸殻もあった。
反証11 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_5.html
《17》「坪いくら」で契約させ、「施工面積」にどこまで入れるかは拡大し放題。契約時、「他社で契約するために解約する場合は契約金は返金しない」という文言を知らさずに署名捺印させる会社。
反証12 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_7.html
《18》ひとの追客中見込客を横取りして放置する「一条の土台を築いてきた人たち」、それに加担する営業本部長
反証13 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_6.html
《19》浜松のインテリア館で購入を検討していいのは「静岡市から名古屋市まで」の人が限度。「遠州人」の世界観で運営される工務店とインテリア館。
反証14 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_8.html
《20》「決定権者を見抜く」ヤツと「誘導する」ヤツには住宅は頼みたくない。
反証15 〔今回〕
《21》「他社に対して見当はずれな誹謗中傷をする下品な会社」
反証16・・・
☆ 佐野展示場の新人類1
[第664回]自分に該当するものがなければ営業所ごとの報告を止める男はどうしたものか-やったことないことは【4】https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201901article_9.html
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☆ (株)一条工務店「お客様相談室」の「責任者」とはどういう人間か
【1/3】浜松独善主義の会社、宅建業法違反を要求する店長次長、軽犯罪法違反を従業員にさせて自分はやらない店長他https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201902article_9.html
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【3/3】 (株)一条工務店「お客様相談室」の「責任者」とはどういう人間かー真面目に対応せず人を誹謗中傷https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201902article_11.html
☆ コーヒー出すにはどういうお盆
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木造の詳細 1 構造編

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