飛騨の里4 旧若山家住宅(2)「おえ」「すえのでい」「なかのでい」。仏間と神棚。「やったことない」ことはできるか?
[第754回]高山シリーズ6回 飛騨の里4 旧若山家住宅(2)
旧若山家住宅の第2回です。
「どうじ」の奥、「うまやどうじ」の左に「おえ」があります。↓


↑ 「おえ」を(居間 Living Room)と現地の間取り図には書かれていますが、「あたらずと言えども遠からず」かもしれませんが、「遠からずと言えどもあたらず」のような訳語です。もっとも、それではだめだと言われたらどう訳せばいいのかというと、なかなか難しい。
「おえ」の中央にあるのは「いろり」ですが、ここではHEATERではなく、(HEARTH)。
heater (名詞)ヒーター、加熱器、暖房装置。
hearth(名詞)炉床;炉辺(fireside)、家庭;《冶金の用語》火床。
( 岩崎民平・小稲義雄『新英和中辞典 第三版』研究社 )
旧岩崎家の間取り図は、入口付近の「重要文化財 若山家住宅 平面図」と内部の【合掌造りの歴史が刻まれた家】という説明書きと2か所に平面図が書かれています。↓


【合掌造りの歴史が刻まれた家】では「おえ」となっている部屋の正面から見て右半分が、入口付近の「重要文化財 若山家住宅 平面図」では、「しゃし」と書かれています。「しゃし」は(入口廊下 CORRIDOR )と書かれています。実際には、右寄りの部分は「しゃし」でもあり「おえ」でもあったのか。

↑ 「おえ」の正面から見て左に畳敷の部屋があり、「すえのでい」「なかのでい」と二間続きになっていて、その奥に仏間(「おくのでい」)があります。「でい」は(座敷 ROOM)とされていますが、「座敷」はわかりますが、ROOM と言われると、どんな部屋でもROOM になってしまいます。
旧田中家住宅〔⇒[第752回]《飛騨の里- 旧田中家。チョウナで整えた柱。「車椅子可」の内容は様々。年寄おぶり「親孝行」ぶる男。「捕手の力」を無視する営業本部長。土間の「おえ」、板貼の「でい」。》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_2.html 〕では、「いろり」のある「おえ」は土間で、「でい」は板貼りの部屋でしたが、旧若山家住宅においては、「いろり」のある「おえ」は板貼りで、「でい」は畳敷の部屋になっています。
[第741回]《日下部民芸館7-飛騨の神棚はその下を通るのが一般的なのか。地域にあった神棚という姿勢のない一条工務店の東京の営業。》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_6.html でも写真を掲載して述べましたが、日下部家住宅でも、神棚は人がその下を通る場所の鴨居の上の位置に設けられていましたが、旧若山家住宅においても、↑ のように、その下を人が通る場所に神棚が設けられています。↓


神棚の設け方は、その地域によって異なりますが、(株)一条工務店で福島県いわき市の営業所にいた時、福島県および茨城県北部の方のそれまで住まれてきたお宅で見せていただいたものでも、福島県および茨城県北部では、神棚は和室の天袋の位置、もしくは高さとしては天袋の高さだけれども、天袋ではなくその手前に板を出して設けるか、もしくは、天袋の手前半分か3分の2くらいからとその手前に出した板とにかけてかで、仏壇の右上あたりに設けるという方と、仏壇の真上から右上にかけて設けるという方がありました。地域によって違いがあるようですが、日下部家住宅においても、神棚はその下を人が通るようになっている場所の上にあり、旧若山家住宅においても、「おえ」から「すえのでい」に行く上の位置に設けられており、飛騨地方においては、人が下を通る場所の鴨居の上あたりの位置に設けることが多いのでしょうか。
そういえば、1960年代、私が子供の頃、住んでいた大阪市東住吉区の家でも、仏壇と神棚は別の部屋にありました。床の間は1階の畳敷の部屋では広さも広い来客を通すこともできる配置の部屋にありましたが仏壇は茶の間にあり、そして、神棚は台所兼食堂の部屋の北側の壁についていました。福島県および茨城県北部では仏壇と神棚は同じ和室に設けることが多かったのに対し、大阪市東住吉区の私が子供の頃に住んでいた家では、仏壇は茶の間、神棚は台所兼食堂の部屋にと別の部屋に設けていたのですが、飛騨地方では仏壇と神棚は別の部屋であるとともに、神棚は鴨居の上の位置にあってその下を通るようになっている場合が多いように思えます。
それぞれの地方によって造り方が違うようです。又、福島県では仏壇と神棚はどちらも大きく、特に、神棚はお殿様の家とかでなくても1間半なんてのは「普通」でしたが、これまでに見てきた飛騨地方の家では仏壇は大きい家でも神棚はそれほどは大きくはないという場合があり、これも地域による違いなのでしょうか。
「すえのでい」「なかのでい」の奥に仏間があり、仏壇はその中央に設置されています。↓

[第738回]《日下部民芸館4-欄間・釘隠し・仏間、魅力的な窓からの雪景色。「いなか」と「いなかくさい」は同じでない。会社の新人類・会社のビョーキ人間。》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_3.html でも述べましたが、日下部家住宅においても、飛騨の里に移築された旧田中家住宅・旧田口家住宅においても仏壇は部屋の中央に設けられていましたが、この旧若山家住宅においても、仏壇は中央部に配置されています。1990年代、(株)一条工務店で福島県いわき市の営業所にいた際、福島県および茨城県北部では、仏壇は部屋の左側に配置して、神棚は右の天袋より上の位置か仏壇の上から右にかけての天袋の位置かに設けている家が多かったのですが、飛騨地方では仏壇は中央部に配置するのでしょうか。
大野敏『民家村の旅』(1993.8.30.INAX出版 INAX ALBUM17)には、この旧若山家とともに合掌造りでも巨大な建物である、現在は横浜市磯子区の三渓園に移築されている旧矢箆原家住宅について《 ごく一部とはいえ農民がこれだけの家を構えた背景に、封建社会が終焉に向かう時代の流れを感じる。》と書かれているのですが、旧若山家住宅についても、スケールが大きいだけでなく、「すえのでい」「なかのでい」から仏間(「おくのでい」)にかけてなど、立派な造りであり、旧矢箆原家住宅と同じことが言えるかもしれません。

↑ 「本鴨居」です。 子供の頃、鴨居というものは敷居とセットになっていて引戸を入れるために後からつけるものだと思っていたのですが、1990年代、(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ で福島県いわき市の営業所に勤務した際、お客様のお宅に行って、「この家は本鴨居が入っているんですよ」と「ちょっと自慢」て感じで言われ、見せてもらい、こういうやり方があるんだあ・・と思ったものでしたが、その後、いわき市の営業所にいた時には、福島県および茨城県北部の家で本鴨居の家は何軒も見せていただく機会があり、東京圏や関西圏では本鴨居の家というのは珍しいものですが、「地方」では特に珍しいものでもなく、そういう造りがあるのだとわかりました。住宅建築業の会社でも、都市型の小堀住研(株)と「地方」型の(株)一条工務店という木質系でもタイプの違った会社に勤めたことから、いろいろなお宅を拝見させていただくことができました。
2000年代、(株)一条工務店で栃木県佐野市の営業所に勤務した際、栃木県南西部のあるお宅に訪問した時、「あんたなんか、こんな家、見たことねえだろ」などと言うおじいさんがおり、要するに、自分の家は立派な家だと自慢したかったようで、「こんな太い木を使ってるような家は、あんた、見たことねえだろ」と言われるのでしたが、しかし、一般に栃木県南部と福島県浜通りとでは、福島県浜通りの方が使用している木は太いものを使っている場合が多く、東京圏でしか仕事をしたことがない営業か経験年数の浅い営業なら「見たことない」人もいるかもしれませんが、その時点で、すでに、(株)一条工務店の営業の中では在籍年数の古い方に属していた者としては、「見たことない」わけないのです。せっかく、自慢したかったようですが、そのお宅よりもっと太い木を使って建てられた家を私は何軒も見てきており、こんな家、取り壊していいのかなあ・・と思うような家を建て替えてきたのです。見込客には、時々、自分が住んでいるこれから解体して建て替えようという家を自慢する人がありますが、住宅建築業の会社にある程度以上勤めてきた者に、「あんた、こんな家、見たことねえだろ」とかそういう文句はあまり言わない方がいいと思います。言っちゃ悪いけど、たいしたことないじゃん・・とそのお宅では思って見ていたのですが、そうなる可能性がありますから、そういう「自慢」はしない方がいいと思います。(もしかすると、入社以来、さまざまなお宅を見せてもらってきたことから、その方が思われていたよりも私の目が肥えていたのかもしれません。私よりもっと社歴の浅い人なら、実際にどうかわからずに、そう言われると「そうかいなあ」と思ったのかもしれませんが。)
ふりかえってみると、ずいぶん、いろいろなお宅を見せていただいてきました。住宅建築業の会社に勤めたのでなければ、ひと様のお宅の内部を見せていただくなんてことはなかなかないことだと思います。2011年、千葉市中央区鵜の森町 の新華ハウジング(有)〔建設業〕・ビルダーズジャパン(株)〔不動産業〕(いずれも、2013年11月に正式に倒産)で「工事責任者」と自称していたわりに工事現場を見に行かない、自社の工事現場がどうなっているか把握していない、工程についてまったく責任を負わない男であった植草英二(男。当時、30代なかば)が「ぼく、営業やったことないですけど、営業で~きま~すもお~ん!」と何度も大きな声で叫ぶということがあり、これはいったい何の冗談なのか? これは、何かのジョークのつもりなのか? と思ったことがありましたが、冗談でもジョークでもなかったようです。もしも、大学でも高校でも新卒で勤めようという人が、自分はどういう職種ならできると思うか、という点について、自分なりに考えてみて、営業なら自分はできると思うと言うのならかまわないと思います。実際には、他の業種の営業は知りませんが、新築の戸建住宅建築業の場合、実際に営業の仕事につく前に自分は営業はできると思っている人と営業は苦手だと思っている人と実際にやってみた時にどちらが成果を出すかはいちがいに言えない・・というのが実状です。やる前に、本人ができると思っていても、そんなものは勝手に思っているだけのことです。
「ひとをだますのが得意だから営業に向いてる」とか「嘘つくのが得意だから営業に向いている」とかそんなことを思っている人もいるようですが、それは営業の特性とは違います。又、「しゃべくりだけは誰にも負けない」なんてことで自分は営業に向いていると思っている人もいるようですが、小堀住研(株)の新卒社員研修の時に言われたことですが、「話すのと聞くのとは同じだけの効果がある」というのです。「しゃべくり」は負けないと思って話しまくっても、ほとんど話さずにお客様の言うことを聞いていたという人とどちらが営業として効果があるかというと、「話すのと聞くのとは同じだけの効果がある」ようです。又、あまりにもぺらぺら話す人というのは「軽そうに見える」ということで、特に高額物件の契約は取れない、という場合もあるようです。(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ の営業本部長の天野隆夫は、「髪の毛を茶髪に染めてるやつとか、暴走族みたいに羽根のついたクルマに乗ってるやつとか、女の子のスカートめくりにいくやつとか、そういうのんが営業に向いてるんや、そういうやつが。そういうやつがお客さんに好かれるんや、そういうのんが」などと言っていましたが、違います。私はその発言を聞いて、「こういうのんが営業本部長になってるんだ、こういうのんが、この会社では。こういうのんが!」と思いました。天野隆夫は「営業は頭のないやつが向いてるんだ、頭のないやつが。僕なんかも学校出てない(最終学歴:中卒)やから、だから、僕はきさくで人間性が優れていて、誰からも好かれるんだ。そう思うだろ。おい、思いますと言えよ。ぼくが『思います』と言えと言ってるのに、どうして、『思います』と言わないんだ。『思います』と言え!」と言って、無理矢理、「思います」と言わされてしまったのでしたが、この話を(株)一条工務店の古手の従業員、すでにこの会社の営業で「間違いなく古い方」になっていた私の倍ほど在籍していた某さんに話すと、「あの人のことを『きさく』だの『人間性が優れている』だのなんて、いったいどこの誰がそんなわけのわからんこと言ってるんだ、どこの誰があ~あ!!!」と言うのでしたが、どこの誰が言っていたかというと、御本人であり、御本人の他に「そんなわけのわからんこと」を言った人間はひとりとしてありませんでした。だいたい、「『思います』と言え」などと言って、無理矢理、「思います」と言わせようというそういう態度からして、営業の態度と違います。
小堀住研(株)で最初に配属された松戸展示場で営業課長だったUさんも、営業の仕事をやる前は、自分が営業をやるのも嫌だったし、営業の職種の人間というのが嫌いだったし、営業の人間が近くに来るだけでも嫌だったが、実施にやってみると事情は違った・・という話を聞かせてもらいました。営業という仕事が面白いのは、「営業みたいな人間」と「営業みたいでない人間」ではどちらがより売れるかわからない、「営業みたいでない人間」が「営業みたいじゃないところがいい」なんて言われて評価される場合だってあるのです。ですから、自分は「営業みたいな人間」だと思っていて、だから、自分は「営業で~きま~すもお~おん」などと思い込んでいたならば、それは見通しが甘すぎると言わざるをえません。最初に正社員型で勤務したコンピュータ関連のT社で、同じ時に営業職に入社した某くんなどは、「いかにも営業」みたいなイメージの人間で、「感じ悪いなあ」という印象を私は受けたのです。こういう人が営業の仕事につくのだろうなあ・・なんて思ったのですが、ところが、小堀住研(株)に入社した最初の研修で「営業の神話」というものがあるという話を聞いたのですが、それは、1.営業は感じ悪い。2.営業はよくしゃべる。3.営業は嘘つきだ。・・というのは、みんな、嘘だ!というのです。「よくしゃべる」やつもいるかもしれないけれども、そうでない人間もいる。「嘘つき」というのは、「そういう営業の会社というのもあるかもしれないけれども、小堀住研の営業はそういう営業ではない。お客様に嘘をついてはいけない。」と言われ、そして、「営業は感じ悪い」というのは、それは「感じ悪い」営業がいるということであって、「営業は感じ悪い」のではない、というのです。だから、自分はその神話の営業に似ているから営業向きだとか思っていたら、それは現実の営業に向いているわけではないので、そういう人はだめだ・・ということになります。又、「営業は感じ悪い」というのも、それもまた、「感じ悪い」営業がいるということで、それもまた、その人は営業としては「感じ悪い」と思われるあたりは営業としてマイナスであって、営業としてプラスの条件ではないのです。
「・・らしい人間」と「らしくない人間」で「らしくない人間」の方が成果を出すということはあります。花登筺『銭の花』にも、「らしくない人間」の恐ろしさ、などという話が出ていたのを覚えています。「いかにも・・の人間」ではなく、「・・らしくないに人間」で相当の力を持っている人間がいる、そちらの方が「いかにも・・な人間」よりずっとおそろしい、という話が。 ボクシングの内藤選手がどこかで述べていたが、内藤選手がボクシングジムに入門する前、ボクシングなんてやるような人間というのは気の荒い、怖いような人間ばかりではないかと思っていたら、実際に入門してみるとそうではなかった。そうではなく、この人がボクサーなの? というような優しそうな顔の人がいる。そして、その「優しそうな人」というのが試合になると相当強かったりする、というのです。『ギラギラ』という六本木のホストを扱った漫画がありましたが、「伝説のホスト」公平がスカウトした秀吉という源氏名をなのった若いホストが、公平に敵意を持つキャバクラの経営者からキャバクラに連れていかれ、キャバクラのホステスを好きになり、そのホステスを公平が勤めるホストクラブに連れてきた話がありました。「わたし、ドジでノロマで何もできないんです。だから、お客さんにも指名してもらえなくて・・」と話すホステスの女性に秀吉は「だから、俺が何としても売れるようにしてナンバーワンにしてやるんだ」と言うのを聞き、公平はそのホステスの女性の顔をじっと見て、そして、「あなたは、もうすでに、ナンバーワンかそれに近い立場の人と違うのですか」と言う。見破られたその女性は急にそわそわして、ハンドバックから煙草を取り出して吸出し、「これだけ、あれば足りるわね」と一万円札を何枚か置いて逃げるように店を出て行く。そして、キャバクラの経営者の所に行って辞めさせてほしいと言う。「もう、男性をだますのに疲れました」と。経営者は言います。「いったい、どうしたんだ。困るじゃないか、店のナンバーツーに辞めるなんて言われたら」と。この『ギラギラ』という漫画は本当におもしろい話だったと思いますが、「ぼく、営業やったことないですけど、やったことなくったって、ぼく、営業で~きま~すもお~おん」などと無神経に叫ぶ男を見ると、「伝説のホスト」公平ならばどう思うでしょうねえ?
実際のところ、営業の仕事をやる前に、自分は営業は向いていないとか、営業だけは嫌だとか、営業の人間が近づいてくると鳥肌が立つとか言っていた人が、会社から命じられて営業の仕事をやって実績を残したというケースは珍しくもないし、営業できると勝手に思っていた人、勝手にそんなこと口にしていた人というのは、それは勝手に思っていただけのことで、できるかどうかとは別問題です。但し、大学もしくは高校新卒で就職する人が、自分は営業はできると思いますというのは、他の職種だって経験はないわけですから、実施にやる前に、自分自身で分析して、他の職種より営業の職種に自分は適性があるように思います、ということを言っているのなら悪いことはありません。それに対して、すでに、30代の半ばを過ぎた男が、「ぼく、営業やったことないですけど、営業で~きま~すもお~おん!」と何度も何度も大声で叫ぶというのは、これはいったい何の冗談なのだろうか? これは何かのジョークなのだろうか? ・・という感じがしますし、そうでなかったら、「ぼく、アホですもお~おん!」と言っているのとたいして変わらない。すでに、30代の半ばを過ぎるまで住宅建築業の会社に勤めてきたのなら、自分はこういう仕事をやってきて、こういう実績を残したが、今後はこのくらいの成果を出すことができると考えると、論拠をあげて述べるのならわかります。営業の仕事をやってきた者ならば、こういう性質の商品を売る営業を、こういう条件のもとでこのような場所でやって、これだけの成果を出せました。これからやるものは、こういう性質の商品で、このような場所で、こういう条件で、景気の動向は今、このような状況であり、自分自身の能力は前にやった時と比べて、今はこの点は前より向上していると考えますが、この点は低下しているかもしれません。そういった条件を勘案すると、このくらいの成果を出せるのではないかと考えます・・と言うのならば、その見通しが厳しめか甘めかということはあっても、なるほど、そういう分析をしているのか、として検討することができますが、そうではなく、単に勝手に「で~きま~すもお~おん!」とか思いこんで叫ばれても・・、「ああ、そうですか」とでも言うしかありません。「ああ、そうですか」と。但し、それまで、工事管理の仕事をしてきたが自分は工事管理よりも営業の方が向いているように思うから営業に変わりたいという人も中にいるようですが、そういう場合には、どういう点で営業の方が向いていると考えるのか、というものがきっちりとあるかどうか、というのが大事だと思います。その場合でも、「営業はできる」と思っていても、実際にやってみると、やる前に思ったこととは違うというものが出てくる可能性はあるわけで、そういったことも考えずに「俺は営業はできるから」とか思っているのならば・・、おめえ、営業の仕事をなめてんじゃねえぞ! ・・ということになります。
野村のじいさんが、巨人の阿部が選手としての晩年、捕手から一塁手に転向するとかいう話を原が始めた時、入団した頃は打撃は良くてもリードはひどかった捕手が、せっかく、経験を積んで良くなってきたのに、なんで、一塁手に転向させるのか、そもそも、捕手よりも一塁手の方が楽だというのはどこからそんな発想が出てきたのか・・とどこかで言うておったと思うが、住宅建築業の会社に勤めている非営業職の人間には、営業というのは他の職種より楽だとか勝手に思い込んでいる者がたまにいるのですが、住宅建築業の会社において、営業は他の職種より楽とか易しいなどということはありません。「そんなこと思うのなら、とりあえず、やってみ」てところで、実際、そんなことを言うような人間にはやらせてみるといいかもしれない。 そもそも、どんな職種でも、ある程度以上やった経験のある者ならば、その職種をやったことのない者が、「・・やったことないですけど、ぼく、で~きま~すもお~ん」などと口にするというのは、実際にその職種の仕事をやってきた者に対して失礼だということくらいは理解できていないとおかしいはずであり、営業とは「人の気持ちを理解すること」であると考えるならば、そのような無神経な口をきくような男が、「営業できる」わけないのです。まず、「ぼく、工事責任者です」と言いながら、工事現場を見に行かない、自社の工事現場がどうなっているか把握していない、工程について責任を取らない、そういう人間は、営業の仕事がどうかの前に自分が今やっている職種を人並みにやることです。自分が今やっている仕事を人並みにやっていない者が何を生意気な口をきくのか。よくそういう口をきくものだ、長生きするだろうなあ、この無神経な男、太るだろうなあ~あ・・と思ったら、実際、デブだった・・・。
そして、何より、私は都市型の小堀住研(株)と「地方」型の(株)一条工務店といういずれも木質系でありながらもタイプの異なる会社に勤めて、何人ものお客様と接してそのお宅に訪問して、そして、他の仕事の人間になら見せないような所も見せていただいてきたのです。そういう経験のない者は知らないようなものを見せてもらってきました。そういう経験のない者が、なんで、「やったことなくったって、ぼく、で~きま~すもお~おん!」などと言われても、なんか、おもろない冗談を言うとるな、このブタは! と思うだけのことで、「できる」とは思いません。むしろ、軽々しくそういう口をきくというのは、「営業できない要素」だと断定してよいと私は認識しています。
また、「営業できる」と思っているのなら、自分がそういうことを口にした時、聞いた人間がどういう反応をしているか、見ないといけません。私が、冷ややかな眼で見ていた・・ということなんか、見もしていないわけであり、この男、長生きするだろうなあ~て感じがしました。もちろん、営業には「繊細な心で相手の気持ちを読む営業」というタイプがあるとともに(常に成功したわけではありませんが、私はこれを心がけ、そうあろうとしてきましたが)、それに対して、「無神経だが、それを補ってもあまりあるくらいにふてぶてしい」というタイプの営業というのもいるわけで、植草も後者のタイプの営業が自分はできると思っていた、という可能性もありますが・・・、ともかく、私は営業成績が良かろうが悪かろうが、後者のタイプというのは嫌いなのです。その「無神経だがそれを補ってもあまりあるくらいふてぶてしい」というタイプというやつが。
・・・・で、もうちょっと、旧若山家住宅について述べるつもりでしたが、ブタ肉マンの話など述べてしまったことなどもあって、字数が多くなり、2019年6月でしたか、ビッグローブブログ(ウェブリブログ)のシステムが変わってから字数が多くても可能になったようですが、あまり長すぎない方が見ていただく方にとって見やすいのではないかと思いますので、このあたりで、一度、区切りを入れて、次回、旧若山家住宅の3回目、「だいどこ」「みんじゃ」「ながし」といったあたりを述べます。
コロナウイルス・・て、なんだか、他人事ではなくなってきましたね。 といっても、まったく出歩かないというわけにもいかないし・・・。
(2020.3.7.)
次回は、若山家住宅(3)だいどこ・うすなか・みんじゃ・ちょうだ。「水屋」には3通りの意味があった。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_6.html
☆ 高山シリーズ
☆高山シリーズ第6回 2020年
1.雪山が車窓から見える東京から高山へのバス。長良川が見える高山から大阪へのバス。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202001article_5.html
2.日下部民芸館1 吉島家住宅に比べて「男性的」とは? 「せがい造」とは? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202001article_9.html
3.日下部民芸館2 床の間と付書院。付書院は床の間のすぐ横からか手前からか。付書院部分の広縁はどうなるか。縦格子は良くても横桟は不衛生・・て飲食店経営者はわからんのか? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_1.html
4.日下部民芸館3 7か所それぞれ特色のある日下部民芸館の床の間。廊下が垂直に交差する部分の床板の施工 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_2.html
5.日下部民芸館4 欄間・釘隠し・仏間、魅力的な窓からの雪景色。「いなか」と「いなかくさい」は同じでない。会社の新人類・会社のビョーキ人間。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_3.html
6.日下部民芸館5 榑葺屋根と金属材屋根。「金属屋根+雪止め+樋」の家。頑丈なアーケード。高山駅の平な屋根。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_4.html
7.日下部民芸館6 雪景色の庭と雪のない庭。和風も考えられるシャンデリア。棟木の丸太梁。思いのほかごつい土蔵の扉。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_5.html
8.日下部民芸館7 飛騨地方の神棚は、その下を通るのが一般的なのか。及、施主の希望を無視して神棚もどきをつけた(株)一条工務店の東京の営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_6.html
9.吉島家住宅1 杉玉があるのが吉島家。じっくり見ると日下部家住宅より「女性的」かもしれない・・かな。卯建と似てるが異なる火垣。男が雪かきすると部屋中に入って座ってコーヒー飲む「おばさん帝国主義」。
https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_7.html
10.吉島家住宅2 「女性的」は架構でけでない。床の間。長押が床脇の内部まで周っている床脇。みやびな色の釣り床。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_8.html
11.吉島家住宅3 「茶室風」「数寄屋風」「京風」な感じが全体に感じられる吉島家住宅。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_9.html
12.高山別院の方の光曜山照蓮寺。 農家の家の部材を利用して建築した庫裏。高山風を考慮した耐震補強。落雪注意と水道管の断熱材は寒冷地を思わせる。三流以下企業の経営者は普通ならわかるだめな原因を理解しない。他。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_10.html
13.高山別院でない方の光曜山照蓮寺。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_11.html
14.護国神社+『まれに見るバカ女との闘い』、雪かきする女性に敬意を表したい。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_12.html
15.筏橋、中橋、「高山の夜」碑、山岡鉄舟立像、高山陣屋 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_13.html
16.高山駅から飛騨の里までの前半。西小学校、苔川。「木の国 飛騨」「古い町並み 高山」を売りにしつつ「新しい木質建材」も利用。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_14.html
17.高山駅から飛騨の里までの後半。飛騨民俗村から文学の小径を通り、飛騨の里へ。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_15.html
18.飛騨の里1-凍った五阿弥池と鳥。六地蔵、馬頭観音。不明な動物。「子供」を名分に定時に帰りオットと妊活やって3人目産んだ女とそのオットに殺された水子を供養する。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_1.html
19.飛騨の里2-旧田中家住宅。土間の「おえ」、板貼りの「でい」。「捕手の力」を無視する営業本部長。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_2.html
20.飛騨の里3-旧若山家住宅(1)迫力ある巨大な合掌造。「えん」はベランダ? ではないが・・。「まやどうじ」「こうまや」「どうじ」「えん」。命名にセンスのない経営者の会社。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_3.html
21.飛騨の里4-旧若山家住宅(2)「おえ」「すえのでい」「なかのでい」。仏間と神棚。「やったことない」ことはできるか?〔今回〕
22.飛騨の里5ー旧若山家住宅(3) だいどこ・うすなか・みんじゃ・ちょうだ。「水屋」には3通りの意味があった。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_6.html
23.飛騨の里6ー旧若山家住宅(4) 荘川村様式の合掌造の特徴とは。「せがい造」とは。上座・下座ができてしまう「和風」の家。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_7.html
24.飛騨の里7ー旧田口家住宅 縁側の内側に雨戸、長方形の囲炉裏、続き間にできる柔軟性のある間取り。奥に仏間のある部屋の右手に床の間。「両親が離婚した」などと自慢する高校教諭ははた迷惑。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_8.html
25.飛騨の里8ー旧吉真家住宅 入母屋の妻面を大きく取る萱葺の家。車田。雪をかぶった山脈がきれい。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_9.html
26.高山の町並にて(1)—「和風のドーマー」は違和感なく存在する。高山警察署は新社屋にて営業中。重要伝統的建造物群保存地区の周囲に「市街地景観保存区域」を設定する高山市の姿勢を評価する。用途地域の趣旨を踏みにじる千葉県習志野市の態度は不適切。千葉工大名誉教授山本明氏の権威主義を笑う。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_10.html
27.高山の町並にて(2)—高山の雪景色・無人の駅前交番・さるぼぼ・冬ならでは、吊るされた柿。入居者が引越する日に中を見せろと言う非常識な営業を指導しない所長。「指名手配犯」と似ている男というのは通報すべきか否か・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_11.html
28.高山の宿泊施設。 最新のホテルは、もう一回り低い高さにできないか。浜松に本社のチェーンは利用に抵抗を感じる。フィレオフィッシュはミラノにもパリにも高山にもある。研修に一人だけ遅刻してきて平気な浜松営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_12.html
29.高山の食堂数か所。飛騨牛重は後で「食べた」感が出てくる。降雪時、平湯付近の道路は雪が積もる。保護義務違反の会社に尽くしたバカの話。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_13.html
☆ 高山シリーズ第1回 2013年
上 [第202回]飛騨天満宮、松本家住宅他https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_7.html
中 [第203回]「天神」考察。居酒屋はいいかげんhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_8.html
下 [第204回]高山市の白山神社。高山市役所https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_9.html
☆ 高山シリーズ第2回 2014年
(1)国府町村山天神参拝(1)上枝駅から宮川沿い https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_2.html
(2)同(2) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_3.html
(3)同(3)浸透桝で雨水処理 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_4.html
(4)あじめ峡、あじか、廣瀬神社、国府小学校https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_5.html
(5)国府大仏、阿多由太神社https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_6.html
(6)飛騨国府駅周辺。「耳付片流れ屋根」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_7.html
(7)松本家住宅上・ヒラノグラーノhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_8.html
(8)松本家住宅下・宮地家住宅上https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_9.html
(9)宮地家住宅下・平田記念館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_10.html
(10)飛騨民族考古館1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_11.html
(11)同2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_12.html
(12)同3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_13.html
(13)同4 喫茶ばれん、質屋の入口から逃げる裁判官 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_14.html
(14)飛騨高山まちの博物館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_15.html
(15)東西反転プランでは玄関だけ移動するのかhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_16.html
〔(16)~(20)の前提、権威主義的パーソナリティーの「デザイナー」が「建築家」の名前で敬意を表した慶應日吉(新)図書館について https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_17.html 〕
(16)高山の町家で曲がった松をわざわざ柱に使用するか? 1 JR日光駅はライトの設計でなければ価値はないか? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_18.html
(17)同2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_19.html
(18)同3 マーケティング的発想のない店 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_20.html
(19)同4 店のコンセプトが理解できない建設部長 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_21.html
(20)同5 「酒が飲めない人にも飲める酒」を勧められない「日本酒ソムリエ」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_22.html
(21)飛騨総社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_23.html
☆高山シリーズ第3回 2015年
1.藤井美術民芸館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_1.html
2.高山陣屋[1]床の間、釘隠し・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_2.html
3.高山陣屋[2]白洲、土縁庇・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_3.html
4.高山市政記念館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_4.html
〔番外 宮川にかかる欄干に加圧注入木材使用の橋と 防腐防蟻剤について。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_5.html 〕
5.桜山八幡宮 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_6.html
6.桜山八幡宮 摂社 天満神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_7.html
7.山桜神社、古い町並美術館、手長足長 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_8.html
8.宮川交番、高山警察署、高山市役所 他 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_9.html
9.飛騨国分寺、「和風ドーマー」、二重サッシ他 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_10.html
10.新宿‐高山のバスの予約をインターネットで「後部」を希望すると。「労災」のおかげで歩行困難にされた話 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_11.html
☆高山シリーズ第4回 2016年
1.日の出天満神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_13.html
2.大八賀神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_14.html
3.東山遊歩道(1)高山別院照蓮寺から東山白山神社へ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_15.html
4. 〃 (2)東山白山神社・大雄寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_16.html
5. 〃 (3)雲龍寺・久昌寺・栄鏡院 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_17.html
6. 〃 (4)洞雲院・素玄寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_18.html
7. 〃 (5)東山神明神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_19.html
8. 〃 (6)天照寺・法華寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_20.html
9. 〃 (7)善応寺1.本堂 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_21.html
10.〃 (8)善応寺2.地蔵堂 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_22.html
11.〃 (9)宗猷寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_23.html
12.〃(10)町年寄川上家別邸跡 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_24.html
13.煥章館と煥章館2階から見た東山 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_25.html
14.十六銀行 高山支店、早朝は無人の安川交番 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_26.html
15.新装「高山駅」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_27.html
16.片流れ屋根のモデルハウス https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201611article_4.html
☆高山シリーズ第5回 2017年
1.内田康夫『風の盆 幻想』と巡る高山(1)喫茶店「ロスト」を探す https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_5.html
2. 同 (2)高山ラーメン https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_6.html
3. 同 (3)「K病院」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_7.html
4. 同 (4)高山市役所 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_8.html
5.旧 野首(のくび)家住宅 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_9.html
6.旧 新宮村 郷倉 ほか https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_10.html
7.山岳資料館(旧 高山測候所)、飛騨民俗村とは https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_1.html
8.飛騨合掌苑 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_2.html
9.「飛騨民俗村 文学散歩道」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_3.html
10.飛騨高山美術館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_4.html
11.名古屋から高山へ「ワイドビュー飛騨」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_5.html
12.高山駅から飛騨民俗村へ[上]https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_6.html
13. 同 [下]https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_7.html
14.新上野橋から三福寺橋、山小屋て、なぜ洋風なの? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_8.html
15.「旧 吉城郡細江村の民家」(熱田神宮内) http://shinkahousinght.at.webry.info/201711/article_9.ht

民家村の旅 (INAX ALBUM) - 大野 敏

地震と木造住宅 - 杉山 英男

ギラギラ 第1巻 - 土田世紀, 滝直毅
旧若山家住宅の第2回です。
「どうじ」の奥、「うまやどうじ」の左に「おえ」があります。↓


↑ 「おえ」を(居間 Living Room)と現地の間取り図には書かれていますが、「あたらずと言えども遠からず」かもしれませんが、「遠からずと言えどもあたらず」のような訳語です。もっとも、それではだめだと言われたらどう訳せばいいのかというと、なかなか難しい。
「おえ」の中央にあるのは「いろり」ですが、ここではHEATERではなく、(HEARTH)。
heater (名詞)ヒーター、加熱器、暖房装置。
hearth(名詞)炉床;炉辺(fireside)、家庭;《冶金の用語》火床。
( 岩崎民平・小稲義雄『新英和中辞典 第三版』研究社 )
旧岩崎家の間取り図は、入口付近の「重要文化財 若山家住宅 平面図」と内部の【合掌造りの歴史が刻まれた家】という説明書きと2か所に平面図が書かれています。↓


【合掌造りの歴史が刻まれた家】では「おえ」となっている部屋の正面から見て右半分が、入口付近の「重要文化財 若山家住宅 平面図」では、「しゃし」と書かれています。「しゃし」は(入口廊下 CORRIDOR )と書かれています。実際には、右寄りの部分は「しゃし」でもあり「おえ」でもあったのか。

↑ 「おえ」の正面から見て左に畳敷の部屋があり、「すえのでい」「なかのでい」と二間続きになっていて、その奥に仏間(「おくのでい」)があります。「でい」は(座敷 ROOM)とされていますが、「座敷」はわかりますが、ROOM と言われると、どんな部屋でもROOM になってしまいます。
旧田中家住宅〔⇒[第752回]《飛騨の里- 旧田中家。チョウナで整えた柱。「車椅子可」の内容は様々。年寄おぶり「親孝行」ぶる男。「捕手の力」を無視する営業本部長。土間の「おえ」、板貼の「でい」。》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_2.html 〕では、「いろり」のある「おえ」は土間で、「でい」は板貼りの部屋でしたが、旧若山家住宅においては、「いろり」のある「おえ」は板貼りで、「でい」は畳敷の部屋になっています。
[第741回]《日下部民芸館7-飛騨の神棚はその下を通るのが一般的なのか。地域にあった神棚という姿勢のない一条工務店の東京の営業。》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_6.html でも写真を掲載して述べましたが、日下部家住宅でも、神棚は人がその下を通る場所の鴨居の上の位置に設けられていましたが、旧若山家住宅においても、↑ のように、その下を人が通る場所に神棚が設けられています。↓


神棚の設け方は、その地域によって異なりますが、(株)一条工務店で福島県いわき市の営業所にいた時、福島県および茨城県北部の方のそれまで住まれてきたお宅で見せていただいたものでも、福島県および茨城県北部では、神棚は和室の天袋の位置、もしくは高さとしては天袋の高さだけれども、天袋ではなくその手前に板を出して設けるか、もしくは、天袋の手前半分か3分の2くらいからとその手前に出した板とにかけてかで、仏壇の右上あたりに設けるという方と、仏壇の真上から右上にかけて設けるという方がありました。地域によって違いがあるようですが、日下部家住宅においても、神棚はその下を人が通るようになっている場所の上にあり、旧若山家住宅においても、「おえ」から「すえのでい」に行く上の位置に設けられており、飛騨地方においては、人が下を通る場所の鴨居の上あたりの位置に設けることが多いのでしょうか。
そういえば、1960年代、私が子供の頃、住んでいた大阪市東住吉区の家でも、仏壇と神棚は別の部屋にありました。床の間は1階の畳敷の部屋では広さも広い来客を通すこともできる配置の部屋にありましたが仏壇は茶の間にあり、そして、神棚は台所兼食堂の部屋の北側の壁についていました。福島県および茨城県北部では仏壇と神棚は同じ和室に設けることが多かったのに対し、大阪市東住吉区の私が子供の頃に住んでいた家では、仏壇は茶の間、神棚は台所兼食堂の部屋にと別の部屋に設けていたのですが、飛騨地方では仏壇と神棚は別の部屋であるとともに、神棚は鴨居の上の位置にあってその下を通るようになっている場合が多いように思えます。
それぞれの地方によって造り方が違うようです。又、福島県では仏壇と神棚はどちらも大きく、特に、神棚はお殿様の家とかでなくても1間半なんてのは「普通」でしたが、これまでに見てきた飛騨地方の家では仏壇は大きい家でも神棚はそれほどは大きくはないという場合があり、これも地域による違いなのでしょうか。
「すえのでい」「なかのでい」の奥に仏間があり、仏壇はその中央に設置されています。↓

[第738回]《日下部民芸館4-欄間・釘隠し・仏間、魅力的な窓からの雪景色。「いなか」と「いなかくさい」は同じでない。会社の新人類・会社のビョーキ人間。》https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_3.html でも述べましたが、日下部家住宅においても、飛騨の里に移築された旧田中家住宅・旧田口家住宅においても仏壇は部屋の中央に設けられていましたが、この旧若山家住宅においても、仏壇は中央部に配置されています。1990年代、(株)一条工務店で福島県いわき市の営業所にいた際、福島県および茨城県北部では、仏壇は部屋の左側に配置して、神棚は右の天袋より上の位置か仏壇の上から右にかけての天袋の位置かに設けている家が多かったのですが、飛騨地方では仏壇は中央部に配置するのでしょうか。
大野敏『民家村の旅』(1993.8.30.INAX出版 INAX ALBUM17)には、この旧若山家とともに合掌造りでも巨大な建物である、現在は横浜市磯子区の三渓園に移築されている旧矢箆原家住宅について《 ごく一部とはいえ農民がこれだけの家を構えた背景に、封建社会が終焉に向かう時代の流れを感じる。》と書かれているのですが、旧若山家住宅についても、スケールが大きいだけでなく、「すえのでい」「なかのでい」から仏間(「おくのでい」)にかけてなど、立派な造りであり、旧矢箆原家住宅と同じことが言えるかもしれません。

↑ 「本鴨居」です。 子供の頃、鴨居というものは敷居とセットになっていて引戸を入れるために後からつけるものだと思っていたのですが、1990年代、(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ で福島県いわき市の営業所に勤務した際、お客様のお宅に行って、「この家は本鴨居が入っているんですよ」と「ちょっと自慢」て感じで言われ、見せてもらい、こういうやり方があるんだあ・・と思ったものでしたが、その後、いわき市の営業所にいた時には、福島県および茨城県北部の家で本鴨居の家は何軒も見せていただく機会があり、東京圏や関西圏では本鴨居の家というのは珍しいものですが、「地方」では特に珍しいものでもなく、そういう造りがあるのだとわかりました。住宅建築業の会社でも、都市型の小堀住研(株)と「地方」型の(株)一条工務店という木質系でもタイプの違った会社に勤めたことから、いろいろなお宅を拝見させていただくことができました。
2000年代、(株)一条工務店で栃木県佐野市の営業所に勤務した際、栃木県南西部のあるお宅に訪問した時、「あんたなんか、こんな家、見たことねえだろ」などと言うおじいさんがおり、要するに、自分の家は立派な家だと自慢したかったようで、「こんな太い木を使ってるような家は、あんた、見たことねえだろ」と言われるのでしたが、しかし、一般に栃木県南部と福島県浜通りとでは、福島県浜通りの方が使用している木は太いものを使っている場合が多く、東京圏でしか仕事をしたことがない営業か経験年数の浅い営業なら「見たことない」人もいるかもしれませんが、その時点で、すでに、(株)一条工務店の営業の中では在籍年数の古い方に属していた者としては、「見たことない」わけないのです。せっかく、自慢したかったようですが、そのお宅よりもっと太い木を使って建てられた家を私は何軒も見てきており、こんな家、取り壊していいのかなあ・・と思うような家を建て替えてきたのです。見込客には、時々、自分が住んでいるこれから解体して建て替えようという家を自慢する人がありますが、住宅建築業の会社にある程度以上勤めてきた者に、「あんた、こんな家、見たことねえだろ」とかそういう文句はあまり言わない方がいいと思います。言っちゃ悪いけど、たいしたことないじゃん・・とそのお宅では思って見ていたのですが、そうなる可能性がありますから、そういう「自慢」はしない方がいいと思います。(もしかすると、入社以来、さまざまなお宅を見せてもらってきたことから、その方が思われていたよりも私の目が肥えていたのかもしれません。私よりもっと社歴の浅い人なら、実際にどうかわからずに、そう言われると「そうかいなあ」と思ったのかもしれませんが。)
ふりかえってみると、ずいぶん、いろいろなお宅を見せていただいてきました。住宅建築業の会社に勤めたのでなければ、ひと様のお宅の内部を見せていただくなんてことはなかなかないことだと思います。2011年、千葉市中央区鵜の森町 の新華ハウジング(有)〔建設業〕・ビルダーズジャパン(株)〔不動産業〕(いずれも、2013年11月に正式に倒産)で「工事責任者」と自称していたわりに工事現場を見に行かない、自社の工事現場がどうなっているか把握していない、工程についてまったく責任を負わない男であった植草英二(男。当時、30代なかば)が「ぼく、営業やったことないですけど、営業で~きま~すもお~ん!」と何度も大きな声で叫ぶということがあり、これはいったい何の冗談なのか? これは、何かのジョークのつもりなのか? と思ったことがありましたが、冗談でもジョークでもなかったようです。もしも、大学でも高校でも新卒で勤めようという人が、自分はどういう職種ならできると思うか、という点について、自分なりに考えてみて、営業なら自分はできると思うと言うのならかまわないと思います。実際には、他の業種の営業は知りませんが、新築の戸建住宅建築業の場合、実際に営業の仕事につく前に自分は営業はできると思っている人と営業は苦手だと思っている人と実際にやってみた時にどちらが成果を出すかはいちがいに言えない・・というのが実状です。やる前に、本人ができると思っていても、そんなものは勝手に思っているだけのことです。
「ひとをだますのが得意だから営業に向いてる」とか「嘘つくのが得意だから営業に向いている」とかそんなことを思っている人もいるようですが、それは営業の特性とは違います。又、「しゃべくりだけは誰にも負けない」なんてことで自分は営業に向いていると思っている人もいるようですが、小堀住研(株)の新卒社員研修の時に言われたことですが、「話すのと聞くのとは同じだけの効果がある」というのです。「しゃべくり」は負けないと思って話しまくっても、ほとんど話さずにお客様の言うことを聞いていたという人とどちらが営業として効果があるかというと、「話すのと聞くのとは同じだけの効果がある」ようです。又、あまりにもぺらぺら話す人というのは「軽そうに見える」ということで、特に高額物件の契約は取れない、という場合もあるようです。(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ の営業本部長の天野隆夫は、「髪の毛を茶髪に染めてるやつとか、暴走族みたいに羽根のついたクルマに乗ってるやつとか、女の子のスカートめくりにいくやつとか、そういうのんが営業に向いてるんや、そういうやつが。そういうやつがお客さんに好かれるんや、そういうのんが」などと言っていましたが、違います。私はその発言を聞いて、「こういうのんが営業本部長になってるんだ、こういうのんが、この会社では。こういうのんが!」と思いました。天野隆夫は「営業は頭のないやつが向いてるんだ、頭のないやつが。僕なんかも学校出てない(最終学歴:中卒)やから、だから、僕はきさくで人間性が優れていて、誰からも好かれるんだ。そう思うだろ。おい、思いますと言えよ。ぼくが『思います』と言えと言ってるのに、どうして、『思います』と言わないんだ。『思います』と言え!」と言って、無理矢理、「思います」と言わされてしまったのでしたが、この話を(株)一条工務店の古手の従業員、すでにこの会社の営業で「間違いなく古い方」になっていた私の倍ほど在籍していた某さんに話すと、「あの人のことを『きさく』だの『人間性が優れている』だのなんて、いったいどこの誰がそんなわけのわからんこと言ってるんだ、どこの誰があ~あ!!!」と言うのでしたが、どこの誰が言っていたかというと、御本人であり、御本人の他に「そんなわけのわからんこと」を言った人間はひとりとしてありませんでした。だいたい、「『思います』と言え」などと言って、無理矢理、「思います」と言わせようというそういう態度からして、営業の態度と違います。
小堀住研(株)で最初に配属された松戸展示場で営業課長だったUさんも、営業の仕事をやる前は、自分が営業をやるのも嫌だったし、営業の職種の人間というのが嫌いだったし、営業の人間が近くに来るだけでも嫌だったが、実施にやってみると事情は違った・・という話を聞かせてもらいました。営業という仕事が面白いのは、「営業みたいな人間」と「営業みたいでない人間」ではどちらがより売れるかわからない、「営業みたいでない人間」が「営業みたいじゃないところがいい」なんて言われて評価される場合だってあるのです。ですから、自分は「営業みたいな人間」だと思っていて、だから、自分は「営業で~きま~すもお~おん」などと思い込んでいたならば、それは見通しが甘すぎると言わざるをえません。最初に正社員型で勤務したコンピュータ関連のT社で、同じ時に営業職に入社した某くんなどは、「いかにも営業」みたいなイメージの人間で、「感じ悪いなあ」という印象を私は受けたのです。こういう人が営業の仕事につくのだろうなあ・・なんて思ったのですが、ところが、小堀住研(株)に入社した最初の研修で「営業の神話」というものがあるという話を聞いたのですが、それは、1.営業は感じ悪い。2.営業はよくしゃべる。3.営業は嘘つきだ。・・というのは、みんな、嘘だ!というのです。「よくしゃべる」やつもいるかもしれないけれども、そうでない人間もいる。「嘘つき」というのは、「そういう営業の会社というのもあるかもしれないけれども、小堀住研の営業はそういう営業ではない。お客様に嘘をついてはいけない。」と言われ、そして、「営業は感じ悪い」というのは、それは「感じ悪い」営業がいるということであって、「営業は感じ悪い」のではない、というのです。だから、自分はその神話の営業に似ているから営業向きだとか思っていたら、それは現実の営業に向いているわけではないので、そういう人はだめだ・・ということになります。又、「営業は感じ悪い」というのも、それもまた、「感じ悪い」営業がいるということで、それもまた、その人は営業としては「感じ悪い」と思われるあたりは営業としてマイナスであって、営業としてプラスの条件ではないのです。
「・・らしい人間」と「らしくない人間」で「らしくない人間」の方が成果を出すということはあります。花登筺『銭の花』にも、「らしくない人間」の恐ろしさ、などという話が出ていたのを覚えています。「いかにも・・の人間」ではなく、「・・らしくないに人間」で相当の力を持っている人間がいる、そちらの方が「いかにも・・な人間」よりずっとおそろしい、という話が。 ボクシングの内藤選手がどこかで述べていたが、内藤選手がボクシングジムに入門する前、ボクシングなんてやるような人間というのは気の荒い、怖いような人間ばかりではないかと思っていたら、実際に入門してみるとそうではなかった。そうではなく、この人がボクサーなの? というような優しそうな顔の人がいる。そして、その「優しそうな人」というのが試合になると相当強かったりする、というのです。『ギラギラ』という六本木のホストを扱った漫画がありましたが、「伝説のホスト」公平がスカウトした秀吉という源氏名をなのった若いホストが、公平に敵意を持つキャバクラの経営者からキャバクラに連れていかれ、キャバクラのホステスを好きになり、そのホステスを公平が勤めるホストクラブに連れてきた話がありました。「わたし、ドジでノロマで何もできないんです。だから、お客さんにも指名してもらえなくて・・」と話すホステスの女性に秀吉は「だから、俺が何としても売れるようにしてナンバーワンにしてやるんだ」と言うのを聞き、公平はそのホステスの女性の顔をじっと見て、そして、「あなたは、もうすでに、ナンバーワンかそれに近い立場の人と違うのですか」と言う。見破られたその女性は急にそわそわして、ハンドバックから煙草を取り出して吸出し、「これだけ、あれば足りるわね」と一万円札を何枚か置いて逃げるように店を出て行く。そして、キャバクラの経営者の所に行って辞めさせてほしいと言う。「もう、男性をだますのに疲れました」と。経営者は言います。「いったい、どうしたんだ。困るじゃないか、店のナンバーツーに辞めるなんて言われたら」と。この『ギラギラ』という漫画は本当におもしろい話だったと思いますが、「ぼく、営業やったことないですけど、やったことなくったって、ぼく、営業で~きま~すもお~おん」などと無神経に叫ぶ男を見ると、「伝説のホスト」公平ならばどう思うでしょうねえ?
実際のところ、営業の仕事をやる前に、自分は営業は向いていないとか、営業だけは嫌だとか、営業の人間が近づいてくると鳥肌が立つとか言っていた人が、会社から命じられて営業の仕事をやって実績を残したというケースは珍しくもないし、営業できると勝手に思っていた人、勝手にそんなこと口にしていた人というのは、それは勝手に思っていただけのことで、できるかどうかとは別問題です。但し、大学もしくは高校新卒で就職する人が、自分は営業はできると思いますというのは、他の職種だって経験はないわけですから、実施にやる前に、自分自身で分析して、他の職種より営業の職種に自分は適性があるように思います、ということを言っているのなら悪いことはありません。それに対して、すでに、30代の半ばを過ぎた男が、「ぼく、営業やったことないですけど、営業で~きま~すもお~おん!」と何度も何度も大声で叫ぶというのは、これはいったい何の冗談なのだろうか? これは何かのジョークなのだろうか? ・・という感じがしますし、そうでなかったら、「ぼく、アホですもお~おん!」と言っているのとたいして変わらない。すでに、30代の半ばを過ぎるまで住宅建築業の会社に勤めてきたのなら、自分はこういう仕事をやってきて、こういう実績を残したが、今後はこのくらいの成果を出すことができると考えると、論拠をあげて述べるのならわかります。営業の仕事をやってきた者ならば、こういう性質の商品を売る営業を、こういう条件のもとでこのような場所でやって、これだけの成果を出せました。これからやるものは、こういう性質の商品で、このような場所で、こういう条件で、景気の動向は今、このような状況であり、自分自身の能力は前にやった時と比べて、今はこの点は前より向上していると考えますが、この点は低下しているかもしれません。そういった条件を勘案すると、このくらいの成果を出せるのではないかと考えます・・と言うのならば、その見通しが厳しめか甘めかということはあっても、なるほど、そういう分析をしているのか、として検討することができますが、そうではなく、単に勝手に「で~きま~すもお~おん!」とか思いこんで叫ばれても・・、「ああ、そうですか」とでも言うしかありません。「ああ、そうですか」と。但し、それまで、工事管理の仕事をしてきたが自分は工事管理よりも営業の方が向いているように思うから営業に変わりたいという人も中にいるようですが、そういう場合には、どういう点で営業の方が向いていると考えるのか、というものがきっちりとあるかどうか、というのが大事だと思います。その場合でも、「営業はできる」と思っていても、実際にやってみると、やる前に思ったこととは違うというものが出てくる可能性はあるわけで、そういったことも考えずに「俺は営業はできるから」とか思っているのならば・・、おめえ、営業の仕事をなめてんじゃねえぞ! ・・ということになります。
野村のじいさんが、巨人の阿部が選手としての晩年、捕手から一塁手に転向するとかいう話を原が始めた時、入団した頃は打撃は良くてもリードはひどかった捕手が、せっかく、経験を積んで良くなってきたのに、なんで、一塁手に転向させるのか、そもそも、捕手よりも一塁手の方が楽だというのはどこからそんな発想が出てきたのか・・とどこかで言うておったと思うが、住宅建築業の会社に勤めている非営業職の人間には、営業というのは他の職種より楽だとか勝手に思い込んでいる者がたまにいるのですが、住宅建築業の会社において、営業は他の職種より楽とか易しいなどということはありません。「そんなこと思うのなら、とりあえず、やってみ」てところで、実際、そんなことを言うような人間にはやらせてみるといいかもしれない。 そもそも、どんな職種でも、ある程度以上やった経験のある者ならば、その職種をやったことのない者が、「・・やったことないですけど、ぼく、で~きま~すもお~ん」などと口にするというのは、実際にその職種の仕事をやってきた者に対して失礼だということくらいは理解できていないとおかしいはずであり、営業とは「人の気持ちを理解すること」であると考えるならば、そのような無神経な口をきくような男が、「営業できる」わけないのです。まず、「ぼく、工事責任者です」と言いながら、工事現場を見に行かない、自社の工事現場がどうなっているか把握していない、工程について責任を取らない、そういう人間は、営業の仕事がどうかの前に自分が今やっている職種を人並みにやることです。自分が今やっている仕事を人並みにやっていない者が何を生意気な口をきくのか。よくそういう口をきくものだ、長生きするだろうなあ、この無神経な男、太るだろうなあ~あ・・と思ったら、実際、デブだった・・・。
そして、何より、私は都市型の小堀住研(株)と「地方」型の(株)一条工務店といういずれも木質系でありながらもタイプの異なる会社に勤めて、何人ものお客様と接してそのお宅に訪問して、そして、他の仕事の人間になら見せないような所も見せていただいてきたのです。そういう経験のない者は知らないようなものを見せてもらってきました。そういう経験のない者が、なんで、「やったことなくったって、ぼく、で~きま~すもお~おん!」などと言われても、なんか、おもろない冗談を言うとるな、このブタは! と思うだけのことで、「できる」とは思いません。むしろ、軽々しくそういう口をきくというのは、「営業できない要素」だと断定してよいと私は認識しています。
また、「営業できる」と思っているのなら、自分がそういうことを口にした時、聞いた人間がどういう反応をしているか、見ないといけません。私が、冷ややかな眼で見ていた・・ということなんか、見もしていないわけであり、この男、長生きするだろうなあ~て感じがしました。もちろん、営業には「繊細な心で相手の気持ちを読む営業」というタイプがあるとともに(常に成功したわけではありませんが、私はこれを心がけ、そうあろうとしてきましたが)、それに対して、「無神経だが、それを補ってもあまりあるくらいにふてぶてしい」というタイプの営業というのもいるわけで、植草も後者のタイプの営業が自分はできると思っていた、という可能性もありますが・・・、ともかく、私は営業成績が良かろうが悪かろうが、後者のタイプというのは嫌いなのです。その「無神経だがそれを補ってもあまりあるくらいふてぶてしい」というタイプというやつが。
・・・・で、もうちょっと、旧若山家住宅について述べるつもりでしたが、ブタ肉マンの話など述べてしまったことなどもあって、字数が多くなり、2019年6月でしたか、ビッグローブブログ(ウェブリブログ)のシステムが変わってから字数が多くても可能になったようですが、あまり長すぎない方が見ていただく方にとって見やすいのではないかと思いますので、このあたりで、一度、区切りを入れて、次回、旧若山家住宅の3回目、「だいどこ」「みんじゃ」「ながし」といったあたりを述べます。
コロナウイルス・・て、なんだか、他人事ではなくなってきましたね。 といっても、まったく出歩かないというわけにもいかないし・・・。
(2020.3.7.)
次回は、若山家住宅(3)だいどこ・うすなか・みんじゃ・ちょうだ。「水屋」には3通りの意味があった。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_6.html
☆ 高山シリーズ
☆高山シリーズ第6回 2020年
1.雪山が車窓から見える東京から高山へのバス。長良川が見える高山から大阪へのバス。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202001article_5.html
2.日下部民芸館1 吉島家住宅に比べて「男性的」とは? 「せがい造」とは? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202001article_9.html
3.日下部民芸館2 床の間と付書院。付書院は床の間のすぐ横からか手前からか。付書院部分の広縁はどうなるか。縦格子は良くても横桟は不衛生・・て飲食店経営者はわからんのか? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_1.html
4.日下部民芸館3 7か所それぞれ特色のある日下部民芸館の床の間。廊下が垂直に交差する部分の床板の施工 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_2.html
5.日下部民芸館4 欄間・釘隠し・仏間、魅力的な窓からの雪景色。「いなか」と「いなかくさい」は同じでない。会社の新人類・会社のビョーキ人間。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_3.html
6.日下部民芸館5 榑葺屋根と金属材屋根。「金属屋根+雪止め+樋」の家。頑丈なアーケード。高山駅の平な屋根。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_4.html
7.日下部民芸館6 雪景色の庭と雪のない庭。和風も考えられるシャンデリア。棟木の丸太梁。思いのほかごつい土蔵の扉。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_5.html
8.日下部民芸館7 飛騨地方の神棚は、その下を通るのが一般的なのか。及、施主の希望を無視して神棚もどきをつけた(株)一条工務店の東京の営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_6.html
9.吉島家住宅1 杉玉があるのが吉島家。じっくり見ると日下部家住宅より「女性的」かもしれない・・かな。卯建と似てるが異なる火垣。男が雪かきすると部屋中に入って座ってコーヒー飲む「おばさん帝国主義」。
https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_7.html
10.吉島家住宅2 「女性的」は架構でけでない。床の間。長押が床脇の内部まで周っている床脇。みやびな色の釣り床。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_8.html
11.吉島家住宅3 「茶室風」「数寄屋風」「京風」な感じが全体に感じられる吉島家住宅。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_9.html
12.高山別院の方の光曜山照蓮寺。 農家の家の部材を利用して建築した庫裏。高山風を考慮した耐震補強。落雪注意と水道管の断熱材は寒冷地を思わせる。三流以下企業の経営者は普通ならわかるだめな原因を理解しない。他。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_10.html
13.高山別院でない方の光曜山照蓮寺。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_11.html
14.護国神社+『まれに見るバカ女との闘い』、雪かきする女性に敬意を表したい。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_12.html
15.筏橋、中橋、「高山の夜」碑、山岡鉄舟立像、高山陣屋 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_13.html
16.高山駅から飛騨の里までの前半。西小学校、苔川。「木の国 飛騨」「古い町並み 高山」を売りにしつつ「新しい木質建材」も利用。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_14.html
17.高山駅から飛騨の里までの後半。飛騨民俗村から文学の小径を通り、飛騨の里へ。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202002article_15.html
18.飛騨の里1-凍った五阿弥池と鳥。六地蔵、馬頭観音。不明な動物。「子供」を名分に定時に帰りオットと妊活やって3人目産んだ女とそのオットに殺された水子を供養する。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_1.html
19.飛騨の里2-旧田中家住宅。土間の「おえ」、板貼りの「でい」。「捕手の力」を無視する営業本部長。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_2.html
20.飛騨の里3-旧若山家住宅(1)迫力ある巨大な合掌造。「えん」はベランダ? ではないが・・。「まやどうじ」「こうまや」「どうじ」「えん」。命名にセンスのない経営者の会社。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_3.html
21.飛騨の里4-旧若山家住宅(2)「おえ」「すえのでい」「なかのでい」。仏間と神棚。「やったことない」ことはできるか?〔今回〕
22.飛騨の里5ー旧若山家住宅(3) だいどこ・うすなか・みんじゃ・ちょうだ。「水屋」には3通りの意味があった。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_6.html
23.飛騨の里6ー旧若山家住宅(4) 荘川村様式の合掌造の特徴とは。「せがい造」とは。上座・下座ができてしまう「和風」の家。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_7.html
24.飛騨の里7ー旧田口家住宅 縁側の内側に雨戸、長方形の囲炉裏、続き間にできる柔軟性のある間取り。奥に仏間のある部屋の右手に床の間。「両親が離婚した」などと自慢する高校教諭ははた迷惑。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_8.html
25.飛騨の里8ー旧吉真家住宅 入母屋の妻面を大きく取る萱葺の家。車田。雪をかぶった山脈がきれい。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_9.html
26.高山の町並にて(1)—「和風のドーマー」は違和感なく存在する。高山警察署は新社屋にて営業中。重要伝統的建造物群保存地区の周囲に「市街地景観保存区域」を設定する高山市の姿勢を評価する。用途地域の趣旨を踏みにじる千葉県習志野市の態度は不適切。千葉工大名誉教授山本明氏の権威主義を笑う。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_10.html
27.高山の町並にて(2)—高山の雪景色・無人の駅前交番・さるぼぼ・冬ならでは、吊るされた柿。入居者が引越する日に中を見せろと言う非常識な営業を指導しない所長。「指名手配犯」と似ている男というのは通報すべきか否か・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_11.html
28.高山の宿泊施設。 最新のホテルは、もう一回り低い高さにできないか。浜松に本社のチェーンは利用に抵抗を感じる。フィレオフィッシュはミラノにもパリにも高山にもある。研修に一人だけ遅刻してきて平気な浜松営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_12.html
29.高山の食堂数か所。飛騨牛重は後で「食べた」感が出てくる。降雪時、平湯付近の道路は雪が積もる。保護義務違反の会社に尽くしたバカの話。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202003article_13.html
☆ 高山シリーズ第1回 2013年
上 [第202回]飛騨天満宮、松本家住宅他https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_7.html
中 [第203回]「天神」考察。居酒屋はいいかげんhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_8.html
下 [第204回]高山市の白山神社。高山市役所https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201309article_9.html
☆ 高山シリーズ第2回 2014年
(1)国府町村山天神参拝(1)上枝駅から宮川沿い https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_2.html
(2)同(2) https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_3.html
(3)同(3)浸透桝で雨水処理 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_4.html
(4)あじめ峡、あじか、廣瀬神社、国府小学校https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_5.html
(5)国府大仏、阿多由太神社https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_6.html
(6)飛騨国府駅周辺。「耳付片流れ屋根」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_7.html
(7)松本家住宅上・ヒラノグラーノhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_8.html
(8)松本家住宅下・宮地家住宅上https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_9.html
(9)宮地家住宅下・平田記念館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_10.html
(10)飛騨民族考古館1 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_11.html
(11)同2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_12.html
(12)同3 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_13.html
(13)同4 喫茶ばれん、質屋の入口から逃げる裁判官 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_14.html
(14)飛騨高山まちの博物館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_15.html
(15)東西反転プランでは玄関だけ移動するのかhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_16.html
〔(16)~(20)の前提、権威主義的パーソナリティーの「デザイナー」が「建築家」の名前で敬意を表した慶應日吉(新)図書館について https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_17.html 〕
(16)高山の町家で曲がった松をわざわざ柱に使用するか? 1 JR日光駅はライトの設計でなければ価値はないか? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_18.html
(17)同2 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_19.html
(18)同3 マーケティング的発想のない店 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_20.html
(19)同4 店のコンセプトが理解できない建設部長 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_21.html
(20)同5 「酒が飲めない人にも飲める酒」を勧められない「日本酒ソムリエ」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_22.html
(21)飛騨総社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201409article_23.html
☆高山シリーズ第3回 2015年
1.藤井美術民芸館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_1.html
2.高山陣屋[1]床の間、釘隠し・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_2.html
3.高山陣屋[2]白洲、土縁庇・・ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_3.html
4.高山市政記念館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_4.html
〔番外 宮川にかかる欄干に加圧注入木材使用の橋と 防腐防蟻剤について。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_5.html 〕
5.桜山八幡宮 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_6.html
6.桜山八幡宮 摂社 天満神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_7.html
7.山桜神社、古い町並美術館、手長足長 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_8.html
8.宮川交番、高山警察署、高山市役所 他 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_9.html
9.飛騨国分寺、「和風ドーマー」、二重サッシ他 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_10.html
10.新宿‐高山のバスの予約をインターネットで「後部」を希望すると。「労災」のおかげで歩行困難にされた話 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201510article_11.html
☆高山シリーズ第4回 2016年
1.日の出天満神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_13.html
2.大八賀神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_14.html
3.東山遊歩道(1)高山別院照蓮寺から東山白山神社へ https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_15.html
4. 〃 (2)東山白山神社・大雄寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_16.html
5. 〃 (3)雲龍寺・久昌寺・栄鏡院 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_17.html
6. 〃 (4)洞雲院・素玄寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_18.html
7. 〃 (5)東山神明神社 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_19.html
8. 〃 (6)天照寺・法華寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_20.html
9. 〃 (7)善応寺1.本堂 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_21.html
10.〃 (8)善応寺2.地蔵堂 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_22.html
11.〃 (9)宗猷寺 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_23.html
12.〃(10)町年寄川上家別邸跡 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_24.html
13.煥章館と煥章館2階から見た東山 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_25.html
14.十六銀行 高山支店、早朝は無人の安川交番 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_26.html
15.新装「高山駅」 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201610article_27.html
16.片流れ屋根のモデルハウス https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201611article_4.html
☆高山シリーズ第5回 2017年
1.内田康夫『風の盆 幻想』と巡る高山(1)喫茶店「ロスト」を探す https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_5.html
2. 同 (2)高山ラーメン https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_6.html
3. 同 (3)「K病院」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_7.html
4. 同 (4)高山市役所 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_8.html
5.旧 野首(のくび)家住宅 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_9.html
6.旧 新宮村 郷倉 ほか https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201710article_10.html
7.山岳資料館(旧 高山測候所)、飛騨民俗村とは https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_1.html
8.飛騨合掌苑 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_2.html
9.「飛騨民俗村 文学散歩道」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_3.html
10.飛騨高山美術館 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_4.html
11.名古屋から高山へ「ワイドビュー飛騨」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_5.html
12.高山駅から飛騨民俗村へ[上]https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_6.html
13. 同 [下]https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_7.html
14.新上野橋から三福寺橋、山小屋て、なぜ洋風なの? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201711article_8.html
15.「旧 吉城郡細江村の民家」(熱田神宮内) http://shinkahousinght.at.webry.info/201711/article_9.ht

民家村の旅 (INAX ALBUM) - 大野 敏

地震と木造住宅 - 杉山 英男

ギラギラ 第1巻 - 土田世紀, 滝直毅
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