ある日の「リーダー会議」【下】ー勝手に歩合給部分を減額する会社、筋を通して従業員の立場を説明する者と使用者にすり寄って自分だけ好かれようとする者、自分だけ使用者に喜ばれようとして失敗した経験を少しも活かさない成長しない男。話のすり替えをして使用者にすり寄ろうとする男。

[第826回]会社と営業の話
  (株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ では、1990年代の終わり、1998年頃だったと思うのだが、「会社提携」ということをやりだした。「提携会社の従業員に契約してもらった時には、見積金額の何パーセント引き」ということだ。しかし、戸建住宅建築業の会社においては、見積金額からいくらか引いた金額で契約してもらうということは別に珍しいことでもなく、「会社提携」というのは「◇◇会社にお勤めのかたには、弊社で契約いただければ何パーセント見積金額から引かせていただきます」ということを営業上の作戦としているのであって、提携会社に勤務していない人には別の理由でいくらかは引くということをおこなっている場合が多いのです。
   見積金額からいくらか引くという場合でも、見積金額からドカンと大きく引くことで見込客を喜ばせて契約してもらおうという会社もあるようですが、そうではなく、ビジネスであるからには価格交渉が入るのは当たり前であるとしても、最初に高めの金額を提示してそこから大きく引くということをするのではなく、最初からそのあたりで契約してもらって悪くないというあたりの金額を提示して、その上で見込客との話を経てそれほど多額ではないがいくらかなりとも引いて契約というケースもあります。 たとえば、1990年頃、私が在籍した小堀住研(株)の企画住宅の「ハウス55」などはプラン集にそのプランでの標準仕様での価格というものを明記していて、「高品質低価格」を売りにしていて、「高品質低価格」というのは「ともかく安い」というタイプとは異なり「その価格にしては高品質」「その内容にしては低価格」というものであるので、「小堀ハウス55」というのはプラン集に記載されている価格も「その内容にしては低価格」のものを記載しており、高めの金額を先に提示してドカンと引くのではなく、最初から安めの金額を提示して、契約までに引ける幅は大きくないというものだったのです。1992年に(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ に入社した時、8月に浜松の展示場から本人希望で東京展示場に転勤してきたその年に新卒入社した小野田くん(男。当時、20代)は、なぜか、エスバイエル(株)〔←小堀住研(株)〕に恨みを持っていた男で「エスバイエルなんかは、ドカンと値引きをして売るのを作戦にしている」と東京展示場の事務所で言いまくるので、「そうじゃないはずだよ」と教えてあげたのだが、教えてあげるとこの男は怒るので、怒られてまで教えてあげることないわと思って教えるのをやめたということがありました。素直さのない男です。最初に提示する金額は高めの金額を提示して、そういうものと思わせてそこからドカンと引くことで「お得感」を持たせて契約にもっていくという作戦をとっていた戸建住宅建築業の会社もあったようですが、小堀住研(株)の「高品質低価格」タイプの「ハウス55」というのは最初から「その内容にしては安め」の金額を提示することで「これならいいわあ」と思わせて契約に持っていくという作戦の商品ですから、「小堀ハウス55」は最初に高めの金額を提示しているわけではないので、元々安めで提示している金額からドカンと引くというのは無理なことだし、高級住宅志向の「新 桂」の方は「きょうも取れ取れ客のカネ、よその倍とれ高いカネ」とまではいかないけれども、「よそより高いですよ、しかし、よそよりもいいものを作りますよ」という姿勢の商品で、たとえば、1989年に私が千葉県の松戸展示場にいた時に課長の I さんが担当で契約した松戸市内で和風の家を建てられたT邸は、小堀住研(株)が約1憶4千万円、住友林業が約1億円の見積金額で提示したが、客の側では予算としては住友林業の方の金額が当初考えていた予算に近かったが小堀住研(株)が提示したプランの方が魅力があり、思案の上、小堀住研(株)で契約して建てられたというものだったが、そういう性質のもの、「よそよりも高いですよ、しかし、よそよりもいいものを作りますよ」という性質のものであり、「最初からよそより安いなんて言ってませんよ」という性質のものですから、最初から安さを売りにする商品ではないので、「ビジネスである以上、価格交渉があるのは当たり前」なので値引きをまったくしないということはないけれども、小野田くんが言っていたような「ドカンと引くことで契約してもらおうとする」などということはやらないし、そんなことやったなら契約を失うという性質の商品だったのです。
  小堀住研(株)の場合は、そんなに大幅な値引きはしなかったし「ハウス55」は最初にプラン集などに提示している金額が高めの金額を提示しているわけではないので大幅に引くということはできないし、「新 桂」の場合は「よそより高いですよ。しかし、それだけいいものを作りますよ」という姿勢のものなので、大幅な値引きというものをしたのではかえって契約になりにくいし、フリープランのものは一般に競合会社との比較だと小堀住研(株)の方が高めになることが多く、そこでさらに高めの金額を提示してしまうとそこで切れてしまう危険があるので高めの金額を最初に提示することは難しいということもあったようだ。しかし、たとえば、約1億4000万円の見積もりのものを、もともとは1億4千243万4千円だったものを、端数の部分の3万4千円をサービスとして切り捨てるとか、43万4千円の部分をサービスとして切り捨てるとか、そういったことはあり得ることであり、それをどこまでか、1億4千万円のものを4千万円を切り捨てると言うのは無理な話として、どこまでかといったことは、それは「ビジネスである以上は価格交渉は当たり前」であり、それで、妥当なところにたどり着くということになると思うが、それに対して、(株)一条工務店が「坪いくら」ということにして、あくまで、(株)一条工務店が一方的に出した金額でやるということにしていたのは、それは発祥の地の違いというものがあるのではないかと思う。 (株)一条工務店は「お客様によって、こちらの人からは大幅な値引きをして別の人は引かないということでは不公平になる」と言っていて、これは「値引き防止トーク」でもあるけれども、まるまる間違いということでもないとして、小堀住研(株)でも「お客様によって、こちらの人からは大幅な値引きをして別の人は引かないということでは不公平になる」と言っていたのですが、同時に「ビジネスである以上は価格交渉があるのは当たり前」ということも認識していたのですが、違いとして、小堀住研(株)など関西系の住宅建築業の会社というのは大阪型であるので「お客様によって、こちらの人からは大幅な値引きをして別の人は引かないということでは不公平になる」という認識とともに「商人の町の伝統的な認識」とでもいうのか「ビジネスである以上は価格交渉があるのは当たり前」という認識もあったのに対して、(株)一条工務店は浜松発祥であり「農家型」とでもいうのか、もしかすると、「ビジネスである以上、価格交渉があるのは当たり前」という感覚があまりないのかもしれない・・と思う。その部分を小野田くんなどは誤解していたのかもしれない。
  「新 桂」および「小堀の木造」というのは、小野田くんが言うような「ドカンと値引きすることで契約に持っていく」なんてことをしようとすると商品の値打ちを下げることになってしまいますし、そういう性質の商品とは違うのです。(株)一条工務店には同業他社に誹謗中傷を加えるのが「一条工務店のやり方」「浜松流」とか思っている営業がいたようで、特に浜松近辺にそういう営業が多かったようで、小野田くんも浜松の営業からそういう「教育」を受けてきたのかな・・みたいなところがあったようですが、小野田くんを最初に見て、こんな「大卒」あんのか!?! と思ったのだが、まがりなりにも大学卒であるならば、自分自身で同業他社のものについても学習して考えるという姿勢を持てば、たとえ、(株)一条工務店で採用してもらって(株)一条工務店の従業員になったとしても、それでも「野党的な立場での見方」というのか、その業界について、どこにも所属しない独自の位置から見た見え方というものができるはずで、まがりなりにも「大学卒」であるならば、そういう視点というものを持つべきですし、持っているはずなのですが、小野田くんにはそういうものがまったくなかった。「野党的な立場」とでも言うのか、特定の会社の位置からではない視点で見れば、他社の商品についても正しい理解ができるはずですが、ところが、どうも、小野田くんはエスバイエル(株)に恨みがあったらしく、誹謗中傷を大喜びで東京展示場の事務所内で口にしていたのですが、それは事実に反するものだったので、「それは違うよ」と親切というのかバカ親切というのかアホまるだしというのかで教えてあげたところ、怒るので、最初はものすごいお人よしだった私も、こいつには言わん方がええようやな・・と思うようになり、又、いくらなんでも、こんな「大卒」あんのか・・とも思ったのでした。私が高校を卒業した年、東大を落ちたところ、うちの父親から「高校は義務教育ではないのやから、おまえは高校には行ってはいかん人間なんや。おまえは高校には行ってはいかんねんぞ、チャンコロ! わかっとんのか、おまえは北野高校を卒業したと思っておるかもしえんけれども、おまえは””天の神さま””というお方がおまえが産まれる時点において『この人間は浪商』とお決めになって産まれてきた人間であり、たとえ北野高校を卒業してもそれでもおまえは浪商やねんぞ。わかっとんのか、浪商。浪商のくせしてからに北野高校に行くなちゅうとんのじゃ、この浪商めが。浪商は高校行くな、高校に。甘ったれるな! 浪商の分際で北野高校に行くな、おまえは、このチャンコロ! ましてや、おまえは大学には行ってはならない人間やねんぞ、この浪商チャンコロろすけイタコ!!!」と毎日毎日耳鳴りがするくらいに言われ続けたものだったが、それから考えると小野田くんなんかは、義務教育であろうがなかろうが絶対に中学校行ったのは余計であって、小野田くんが中学校に行ったというのはウルトラ甘ったれとったからで、中学校行くべきではないはずだ。ましてや、なんで、「大学」に行くのか、さっぱりわからん。最近、こんな「大卒」あんのか????? という「大卒」がいっぱいいるようになったが小野田くんはそのひとりのようだった。慶應大の「心理学」の講義の時に「大学の数を増やせば、教養のある人間が増えると言う人がいるけれども、そんなことない。小学校みたいな大学とか、幼稚園みたいな短大とかが増えるだけのことだ」と教授が発言したことがあったのだが、小野田くんなど見ると、実際にそうだと思う。ほんと、こんな「大卒」あんのか?!? ・・と思った。
  その頃、同業他社で値引き幅がけっこう大きいと言われることが多かったのはダイワハウスで、最初、高めの金額を提示して、そういうものだと思わせておいて、そこからドカンと引くことで「お買い得感」を持たせて契約させるという作戦を取ることがけっこうあったようです。住友林業もそれなりに引くようで、特に、同業他社で契約したという人には、他社で契約する場合には契約金は返しませんということになっていると、その契約金の金額の分だけうちで引きましょうと言うという話を聞いたことがある。契約前にプランニング料と言って10万円で図面をつくると言うものの、交渉次第ではそのプランニング料10万円払わなくてもタダで書くそうで、「10万円」というのは小さいような大きいようなで、「10万円払ったことだから無駄にしたくない」という気持で住友林業での契約につながることもあれば、「タダでやってもらったわけではなく10万円払ってやってもらったことだから、断っても悪くないのです」という考え方になることもあるようだった。
  「会社提携」で、「△△会社に勤めておられる方には見積金額の何パーセント引き」と言われるとそこで契約した方が提携のない会社で契約するより得みたいな感じがしても、実際は変わらない、「あなたさまだけに」と言うか「提携会社の方ですから」と言うかの違いだったりするのです。
  (株)一条工務店の場合には、「施工面積」という延べ床面積よりも広い数字になるように設定された計算法での面積に「坪いくら」をかけて計算し、それにオプションの分と付帯工事費を加えるという方法で、「坪いくら」で契約して、契約後に図面打合せをおこなってプランを決めて、それに合わせて、「坪いくら」に延べ床面積よりも広い「施工面積」をかけて、それにオプションの分と付帯工事日を加えるということで、一般の顧客には値引きはしないということにしていたので、そこから「何パーセント引き」ということならば、実際にその分だけ引かれているのではないか・・という感じがしないでもないのですが、オプションの分と付帯工事費の分は「坪いくら」には入っていないので、契約後に計上されるオプションと付帯工事について、上乗せしたとしてもわからないし、もともと、(株)一条工務店は「標準坪単価」を安めに設定することで安そうと思わせて契約させるけれども、オプションの分については安いわけではないというもので、又、基礎については、「標準仕様」では「布基礎」で、地盤調査をおこなった後に「布基礎」から実際に施工する「べた基礎」「ダブル背筋べた基礎」「QCB杭+べた基礎」「鋼管杭+べた基礎」の差額を計上するという方式にしていて、「標準布基礎」の値段は相当安く設定していて、(株)一条工務店の基礎工事をやっていた基礎屋に聞いた話では、(株)一条工務店の布基礎の基礎屋に支払う金額というのは安くて、基礎屋としては赤字だそうで、布基礎ばっかりやれと言われたらやる基礎屋はないそうで、「べた基礎」「ダブル配筋べた基礎」が多くてたまに「布基礎」があるから我慢して布基礎の施工もやっているのだそうだった。だから、地盤調査の結果は「布基礎」を多くするわけにはいかないという事情があったようだ。栃木県地域の研修の時、講師役だか議長役だかできた伊香だったかが「布基礎が4割、べた基礎が4割で、それ以外のダブル配筋べた基礎・『QCB杭+べた基礎』・『鋼管杭+べた基礎』が合わせて2割といったくらいです」などと嘘を言ったが、この男もよく言うよなあ・・とあきれたものだった。そんなわけないだろうが! アホか! 実際は、私が担当したお宅などから考えると、べた基礎が3割・ダブル配筋べた基礎が3割、「QCB杭+べた基礎」「鋼管杭+べた基礎」が合わせて3割、布基礎が1割未満・・というくらいか、そんなもの、布基礎が4割もあったら基礎屋は(株)一条工務店の仕事はやらんそうだ。損してまでやる業者はない。全体ではべた基礎・ダブル配筋べた基礎の割合が大きくて、たまに布基礎があるから、基礎屋としては利益がでないどころか赤字になる布基礎でも「おつきあい」でやっていたというものだったらしい。だから、後から金額が出てくる 布基礎⇒べた基礎・ダブル配筋べた基礎・QCB杭+べた基礎・鋼管杭+べた基礎 の差額というのは、普通に計算した布基礎からの差額分よりも金額は大きい金額になるようだったのだ。・・こういうことは(株)一条工務店だけではなく他の戸建住宅建築業の会社でもあるかもしれないが、(株)一条工務店の場合は「標準坪単価」に含まれている「布基礎」の価格が相当安めに設定されていたことから、「地盤調査の結果として」での「べた基礎」「ダブル配筋べた基礎」「QCB杭+べた基礎」「鋼管杭+べた基礎」との差額は大きめになるようだった。
  そういったオプションや付帯工事の部分で「ふかす」「のせる」ということは、やろうと思えばできることなので、だから、「会社提携」によって「△△会社に勤めておられる方は見積金額の何パーセントを引かせていただきます」という話は、それほどありがたみがあることではないし、提携がない会社での契約を考えるならば、「◇◇工務店では会社提携で〇パーセント引くということだけれども、お宅はどうなの」と交渉することで「会社提携」がなくてもそれに該当するくらいの値引きをさせるということは、可能性としてありうる話です。
  (株)一条工務店の場合、会社提携で何パーセント引くという時に実際に引いていたのか、引いたふりしていたのか・・・。いくらかは引いていたのかもしれません。

  それで、今回の問題ですが、(株)一条工務店は、その「会社提携」により何パーセント値引きするというのを始めた時に、同時に「会社提携の会社に勤務している人に契約してもらった場合には、営業社員の評価はグラフの上では1棟扱いだが、歩合給の支払いは0.5棟扱い」などということを始めたのです。もしも、労働組合がある会社ならば、それはおかしい・・という話が出ておかしくないところですが、(株)一条工務店は労働組合などは認めない会社ですし、営業本部長の天野隆夫が「『労働基準法は守らない』というのが一条工務店のルールで会社の方針だ」と大きな声で公言していましたので、そうう会社なので、そういったことがおこなわれたようです。しかし、労働組合がなかったとしても、従業員はやっぱりそれに対しては不満を感じるのです。営業社員の立場からすれば、「会社提携」の会社に勤めている人と契約したならば歩合給は半分とされたならば、実質、歩合給を減額された、給料減額されたということと一緒なのです。もともとの給与額が高い会社ならまだしも、もともと、戸建住宅建築業の会社の中でも高い方ではない会社ですから、そこからさらに給料を下げられたのではたまったものではないのです。
(1)  1980年代の終わりに小堀住研(株)に応募した際、面接の時に「うちは営業の給与はいいですよ」と言われたのだが、もとから、一線の営業を長くやるつもりはなかったので、たいして気にしていなかったのですが、その頃の(後に小堀住研究(株)が改名したエスバイエル(株)は会社の状態が良くないので給与も減額したらしいが)小堀住研(株)と(株)一条工務店との比較では、基本給があって、それにプラスして契約に応じた歩合給の部分が払われるというのは共通していたのですが、小堀住研(株)は「基本給+歩合給」が毎月支払われて、それと別に賞与が払われたのに対して、(株)一条工務店は基本給の部分が毎月支払われて、歩合給の部分を年に3回に分けて「賞与」という名目で払われたのであり、歩合給と別に賞与が支払われたわけではないので、普通に見て、賞与の分だけ(株)一条工務店は少なかったのです。
  もうひとつ、
(2) 「小堀住研は大卒しか採らない会社です」と小堀住研(株)はずいぶんと前から言いまくってきたのですが、実際はその割に高卒の人がけっこういたのですが、そういう会社なので、営業の給与も基本的には「大卒の給与」という前提で考えられたものだった。それに対して、(株)一条工務店は営業本部長の天野隆夫が「営業は頭のないやつがええんや、頭のないやつが。ぼくなんかも学校出てないから(最終学歴:中卒)、だから、気さくで人間味があって人間性が優れていて誰からも好かれるんや。暴走族みたいに羽根のついたクルマに乗ってるやつとか、頭をモヒカン刈りにしてるやつとか、女の子のスカートめくりにいくやつとか、そういうのんが営業に向いてるんや、そういうのんが。そういう人間がお客さんに好かれるんや、そういうのんが」と私に言い、私はそれを聞いて「こういうのんが営業本部長になってるんや、こういうのんが。こういうのんが営業本部長なんや、この会社では」と思ったものだったのだが、(株)一条工務店の場合は、営業社員は基本的には高卒の給与を前提に考えられたものだった。
(3) 小堀住研(株)は大阪発祥で大阪に本社があり、関西や東京など都市圏中心の会社なので、都市圏の給与を前提に考えられていた。(株)一条工務店は浜松発祥で地方中心の会社であり、「浜松こそ宇宙の中心」と考えている人たちが運営する会社だったので、(株)一条工務店は営業の給与も浜松中心、要するに「地方」の給与水準が基準になっていた。私は(株)一条工務店に入社した時、私は大阪の出身で東京圏に住んでいたが、本社が浜松にあってもそんなことは大した問題ではないだろうと思ってしまったのだが、そうでもなかった。地方に本社がある会社の場合、給与水準が「地方」に合わせたものになっているケースがある。 外資系企業でも、西ヨーロッパやアメリカ合衆国の外資系企業ならば、けっこう給与が高いということがあるらしいが、外資系でも後進国の外資系企業の場合には、どうしても、物価も給与も日本よりも安い本国の基準に引っ張られて日本での給与も安めになってしまうということがある。(株)一条工務店の場合は、それに似た傾向があった。要するに、「浜松という東京・大阪よりも後進国の外資系企業」だったのだ。だから、「後進国の外資系企業」として東京や大阪に本社がある会社と比べて給与は安めだったのだ。
(4) さらに、(株)一条工務店に入社して、「社会保険事務所の健康保険」なんて初めて見た。会社の保養所というものがある会社がある。うちの父親の勤め先は兵庫県の有馬温泉に保養所を作ったと聞いた(今もあるかどうかは知らん)。うちの上の姉が勤めた会社には滋賀県の長浜と静岡県の伊東に保養所があって私も利用させてもらったことがある。下の姉が勤めた会社には鳥取県の三朝温泉に保養所があって私も利用させてもらったことがある。(株)一条工務店にはそんなものは何もない。健康保険組合の保養所というものがあり、小堀住研(株)は大阪府建築健康保険組合の健康保険で、大阪府建築健康保険組合というのは保養所などはあまり多く持っていなかったようで、印刷健康保険組合と提携して相互乗り入れのように両方の保養所を利用できるようにしていたが、どちらもそれほど多くは持っていなかったようだったが、それでもともかくそういう施設があった。保養所は別になくても内田康夫の浅見光彦シリーズでも浅見光彦は安めのビジネスホテルを利用しているし、保養所でなくても宿泊施設はあるので、なければないで特別困らないけれども、それでもともかくそういうものがあったが、「社会保険事務所の健康保険」では保養所なんかあるわけない。(株)エイブルhttps://www.able.co.jp/ は不動産業健康保険組合の健康保険だったので、毎年、「お薬セット」をもらった。これだって、なければないで別にかまわないのだけれども、それでもともかくそういうものをもらった。それに対して「社会保険事務所の健康保険」だとそういうものもない。
(5) (株)一条工務店は、基本給の部分(歩合給以外の部分)に占める家族手当の割合が相当大きい。これは、家族手当以外の部分が並みにあって、それに大幅な家族手当があるわけではなく、基本給の額を先に決めてそこからそうとう大きな割合の部分を家族手当としたというものなので、独身の人間はその分だけ給与が安いということになる。妻子持ちの人間の給与が高いのではなく独身の人間の給与が安いということになる。(株)一条工務店ではある程度稼げるようになったら婚活しようなどと考えたならいつまで経っても結婚できないことになる。(株)一条工務店の場合は、ある程度以上きっちりと稼げるようになったら「婚活」しようなどと考えていてはいつまで経っても稼げません。結婚して子供が2人ある人と扶養家族ゼロとされた者とでは、年間3棟から4棟くらいの歩合給分の差があります。(株)一条工務店は求人広告には「ノルマは一切ありません」と明記して募集していましたが、入社すると途端に「ノルマはないがガイドラインがある」などと言いだす会社でしたが、その「ノルマ」なのか「ガイドライン」なのかというのが、最初、年4棟、後に消費税が上昇して契約があがりにくくなってから3棟になりましたが、その「ガイドライン」という名前の「ノルマ」を達成できない人がいっぱいいたのですが、「ガイドライン」という名前の「ノルマ」をぎりぎり達成していた人で嫁と子供2人の人と独身でその人の倍の6~7棟契約を取った者とで年収は同じくらいだったのです。ですから、それだけ、独身の人間は給料を削り取られていたのであり、又、独身の人間は基本給の部分が安いからということで「ガイドライン」という名前の「ノルマ」が低いのかというとそうではなく、嫁と子供がある人と同じであり、むしろ、「子供がないんだから、子供のない者がやってやればいいだろうが」などと言って全体の仕事を押しつけられたりしますから、その分だけ独身の人間は給料が安いことになります。その部分において、(株)一条工務店の場合は後先考えずに性交して子供作った者が得する会社で、後先考えずに性交して女に孕ませて子供産ませる男を「少子高齢化対策に貢献している」とか言う会社であり、きっちりと稼げるようになったら「婚活」しようなどと考えていてはこの会社ではだめです。
(6) 1992年、(株)一条工務店では、浜名湖にクルーザーを2台、購入しました。従業員の人は誰でも利用してもらえます・・と言ってきたことがあったが、(株)一条工務店ではそういうものは常に浜松近辺でなのだ。普通、そういったものを用意するのなら、東日本に1か所、西日本に1か所とか、浜松など中部に1か所設けたら、次は東日本に1か所か西日本に1か所か、全国それほど偏らずに設けるものではないかと思うのだが、(株)一条工務店という会社は「すべてを浜松のために」という会社だった。だから、浜松から遠い地域の者にとっては、その分だけ浜松近辺の人間よりも給料は安いということになる
(7)    2001年、中途入社で和歌山県の展示場に入った伊香という若造が、栃木県地域の営業全員を集めた研修にやってきて、檀上でマイクに向かって、「一条工務店の営業と住友林業の営業とでは、年収は住友林業の営業は一条工務店の営業の倍あります。営業1人あたりの契約棟数は一条工務店の営業は住友林業の営業の半分です。だから、一条工務店の営業はそれだけ住友林業の営業に劣っているということです。もし、住友林業の営業と同じだけの年収を欲しいなら、住友林業の営業と同じくらい、今の倍売ればいいのです」と発言。ま~たまた、こんなやつが出てきたか、ま~たまた、こういうアホを優遇しだしたのかとあきれた。伊香(いこう)くんは聞くところによると元 住友林業の営業だそうで、それならばわかっているはずだ。わかっていながら、そういう不正確なことを意図的に言って自分だけオーナー経営者一族と取り巻き・「浜松流」に好かれてやろうというその態度、卑しい態度であり、貧困なる精神構造である。住友林業にいたこともある人間ならわかっているはずだ。 「棟数」として見て、(株)一条工務店の営業が平均して住友林業(株)の営業の半分しか契約を取っていないとしても、(株)一条工務店は1展示場あたりの営業の数は住友林業(株)の倍以上いるのだ。だから、1営業あたりの契約棟数で見ると、(株)一条工務店の営業は少なかったとしても、労働集約型の(株)一条工務店では、1展示場あたりの契約数は決して少なくないのである。1990年代後半、私は福島県いわき市の展示場にいた時、隣の住友林業(株)の展示場の店長だかのおっさんから「一条工務店さんはいったい何人いるんですか」と(株)一条工務店は1展示場あたりの営業の数が多いので総合住宅展示場の駐車場に停まる営業のクルマの数が多くなり客が停められるスペースが少なくなると文句言われたこともある。  π(パイ)を少ない人数で分けるならば1営業あたりの契約は多くなる。それに対して、π(パイ)を多人数で分けさせられれば1営業あたりの契約数は少なくなる。当たり前のことだ。住友林業(株)の営業が優秀だなどとは私は少しも思っていない。なんで、あんなやつらが優秀なんだ。特に、私が入社した1992年頃の東京圏においては、「住友林業の家」というのはブランドであるのに対して「一条工務店」なんてのは「浜松のえたいの知れない工務店」「西武でもないのに『セゾン』なんて名のっている西武のパチモンみたいな会社」であり、同じことを話しても「住友林業の人が言っていた」というと信じる人間が相当いた状況であり、「会社の威力」で契約取ってきたやつとその逆の人間とでなんで「会社の威力」で契約とってきたようなやつの方が優秀なのかと思う。又、なじかは知らねど、「住友林業(株)の人間」というのは、どいつもこいつも「同じ顔」しているように見えてしかたがないのだが、世間で「野武士」なんて言葉があるが住友林業(株)の人間というのはその逆、なんだか「純粋培養」された人間みたいな印象を受ける人間が多い。 「元住友林業の営業」が(株)一条工務店の営業を前にして「(株)一条工務店の営業」を侮辱するような発言は慎むべきであろう。
  (株)一条工務店の営業同士で比較しても、その地域で(株)一条工務店で家を建ててくれる可能性が低くないお客様の数というのは、それほど一気に増えたり減ったりはしない。同じくらいの数である2地域において、展示場の数が多くてそれに応じて営業の数も多い地域と、展示場の数が少なくて営業の数も少ない地域とでは、営業の数が多い地域の方が全体としての契約数はいくらか多くなるかもしれないが、営業1人あたりの契約数は営業の数が少ない地域の方がπ(パイ)を少人数で分けることになり多くなる、というのは普通に考えればわかることである。 農民の数が1人から2人、3人と増えるなら、最初は1人から2人に増えて収穫も2倍になり、3人になって3倍になっても、そこからさらに増えていくと、そのうち、条件が悪い場所も耕して耕作することになり、全体の収穫量は増えても農民1人あたりの収穫量は減ることになる。これを経済学では「収穫逓減(しゅうかくていげん)の法則」と言う。戸建住宅建築業の営業においても「収穫逓減の法則」は当てはまる。営業の数が相当多い地域と少ない地域とでは、多い地域の方が全体の契約数は多くなるかもしれないが、営業1人あたりの契約数は少なくなる。 (株)一条工務店と住友林業(株)とでは、1展示場あたりの営業の数が(株)一条工務店の方が圧倒的に多いのだから、もしも、その地域で(株)一条工務店で建ててくれる可能性がある見込客の数と住友林業(株)で建てる可能性がある見込客の数が同程度であったとしたならば、1営業あたりの契約数が(株)一条工務店よりも住友林業(株)の方が多くなって当たり前である。伊香は当然のことながらこのくらいのことはわかっていたはずで、わかっていながら、、「一条工務店の営業と住友林業の営業とでは、年収は住友林業の営業は一条工務店の営業の倍あります。営業1人あたりの契約棟数は一条工務店の営業は住友林業の営業の半分です。だから、一条工務店の営業はそれだけ住友林業の営業に劣っているということです。もし、住友林業の営業と同じだけの年収を欲しいなら、住友林業の営業と同じくらい、今の倍売ればいいのです」などと発言するというのは、そういうことを言えば(株)一条工務店のオーナー経営者一族と取り巻きと「浜松流」が喜ぶと思ったからでそういう発言によって自分だけ経営者に喜ばれようとしたのであろうけれども、恥知らずもいいところである。
  「営業は生かさぬよう、殺さぬよう」と(株)一条工務店の経営者は考えていたのかもしれない。 「これだけ契約取ればこれだけの年収を得ることができて、これだけ豊かな生活をできる」ということでやる気を起こさせる・・のではなく、「〇棟契約とってこなければ、『レッドカード』として転勤」ということにして、「転勤というのは、辞めろという意味なんだぞ。おい、どうなんだ、辞めるのか、辞めないのか、どうなんだ」と言って辞めさせよう、喉元に刃物をつきつけるようにして辞めさせられてはかなわんという気持にならせて働かせよう、その方が営業に払う給料を少なくすることができてコストダウンをはかることができる・・という発想を(株)一条工務店の経営者はしていたようだが、そういう発想で営業の給料を必死になってとことん引き下げるということをすると、それに応じて営業職として応募する人間、入社する人間の質は低下する。「モノに投資はしても、ヒトにはカネは出したくない」という姿勢を徹底したいようだが、そうやって従業員の給与はとことん引き下げて、従業員の給料を引き下げたそのカネでフィリピンに工場を作ったり、東大の農学部に「一条ホール」を建てたり、浜松市に寄付をして「一条堤」と名前をつけさせたりして「また『””ええかっこしい”” やったろ』と思てはるう」というのをやろうとしているようだが、従業員の質というものはそこまで引き下げていいものか。そうではあるまい。
  (株)一条工務店の1展示場あたりの営業の数は同業他社と比べて多かったので、営業1人あたりの契約が同業他社に比べて少なくてもその少ない契約をあげるのに(株)一条工務店の営業はけっこう努力しており、「少ない」というのは労働集約型にして営業の数が多かったので、それで1営業あたりでは少なくなったのであって、1展示場あたりの契約・1地域あたりの契約として見ればそうではなかったのです。
  それとともに、各住宅建築業の会社によって、それぞれの職種の「守備範囲」は異なりますが、「営業」というのは本当に売るだけという会社もあったようですが、「(株)一条工務店は営業の『守備範囲が広い』」、「営業」とはいえけっこう広い範囲の仕事をしていたのです。たとえば、住友林業(株)の営業は上棟の日には夕方になって背広上下着て「こんにちわあ」と挨拶に顔だしていたのに対して(株)一条工務店の営業は朝から作業服着て大工と一緒に柱を運んでいたのです。スウェーデン式サウンディング試験による地盤調査も(株)一条工務店は「営業」がやっていましたし、解体や外構工事の手配も「営業」が手配していましたし、同業他社の営業と比べると(株)一条工務店の「営業」はなんでこんなものまで「営業」がやんの?・・てくらいいろいろな業務をやっていたのです。ですから、営業の「守備範囲が狭い」同業他社と比べて営業の1人あたりの契約棟数が少なかったとしても、「営業の守備範囲が広い」(株)一条工務店の営業はそれなりに働いているのです。 伊香は元住友林業の営業だったようなので、住友林業(株)と(株)一条工務店との両方の営業の経験をした者なら、当然、こういったことはわかっているはずでしたが、わかっていてカマトト発言することで自分だけオーナー経営者一族に喜ばれようとしたわけであり、なんとも浅はかで卑怯な男だ
(8)  私は(株)一条工務店に結局11年余りも在籍したが、そのさらに倍ほども在籍した人から聞いた話だが、私が入社した1992年時点で(株)一条工務店は創業20年弱だったのだが、それより10年くらい前、初代社長の大澄賢二郎が「一条工務店はなあ、今、展示場をどんどん作って全国展開していかないといけないし、工場も作らないといけないしするから、だから、従業員にあんまり高い給料を払うことはできないんだ」とそう言ったというのだ。それを聞いて、「そうかあ。それなら、全国に展示場ができて工場も一通りできたなら、その時にはある程度以上の給料を払ってもらえるんだなあ。今は我慢の時だということか」と思ったというのだ。しかし、それから20年ほど経った2000年頃、1996年8月にドバカ息子が女性を刺し殺して刑務所に入ったことから社長を辞任し、会長にも相談役にもなっていないはずの大澄賢二郎が今度は「一条工務店はなあ、これから外国に工場を作らないといけないし、海外に拠点も作っていかないといけないから、従業員にあんまり高い給料を払うことはできないんだあ」とそう言ったというのだ。結局、いつになっても従業員にまともな給料払うのは嫌だということだったのだ。小泉信三『共産主義批判の常識』(講談社学術文庫)では、小泉信三は労働者の給料が低いのは生産性が低いからで、給料を上げるためには、今は給与水準を低くして、その分、企業の内部留保にまわして資本がもっと蓄積され、効率がいい生産設備が整備されるようにすれば、そうすればいずれは高い生産性が確保され、高い給与を得ることができるであろう・・などと書いていたので、この人、アホちゃうか!?!・・と思ったのだ。元慶應大学塾長で経済学部教授だった小泉信三というと「リベラル」な人として知られており、『共産主義批判の常識』の「序文」でも、戦後すぐの時期に革新系の政党が議席を伸ばしたという点について、革新系政党に投票した人の気持ちはわかると言い、革新系政党の人間には「気概」とでもいったものがあるのに対して、「保守」を名のる政党の者の言うことを聞いていると、気概がなく、下品で耳を覆いたくなるようなものがあり、それを見ると「保守」の政党に投票したくなくなる気持ちはわかるということを述べている。たとえ、自分と考えが違う者でも真面目に努力している人は評価するべきであり、まったく学習せず下品で耳を覆いたくなるようなことしか言えないような程度の低い者は、たとえ、経済体制という点で自分と考えは同じであってもそんな者は落ちていいのだと。日本共産党の議長だった野坂参三は慶應大学の経済学部卒で小泉信三のゼミにいたらしく、小泉信三は野坂参三を大変高く評価していたそうで、小泉信三に「あなたとは考え方が違うはずだが」と言うと、小泉信三は「そんなことは何の関係もない。たとえ、自分と考えが異なる者であっても優秀な者は優秀だと認めるべきだ」と語ったといい、小泉信三はそういう「リベラル」な態度について高く評価される人だった・・のだが、しかし、「従業員の給料を低く抑えてそれを企業の内部留保にして、そのカネを使って生産設備を充実させれば、その後、生産性が上がり、従業員の給料を上げることができる」という寝言については、この人、アホちゃうか・・・と思った。そう思いませんか? どこが間違っているか? そんなもん、冷暖房の効いた部屋で椅子に座って机に向かって本を読みながら考えるよりも、(株)一条工務店に勤めたらたちどころにわかる。従業員の給与を低く抑えて、そこから確保したカネで生産設備に投資して生産性が上がったならば・・、そうするとオーナー経営者はどう考えるかというと、その安い給料でもそれまで従業員は働きよったのだから、その後もその程度の給料で働くであろう、なんで、それより高いカネを払ってやらにゃならんねん、そのカネでこれからはさらに海外投資とかしてさらにもっと利益を上げてオーナー経営者の懐を肥やして、メカケでも持ったろか♪・・・て、そう考えるやろ。それまでの安い給料でも従業員は働きよったのやから・・ということは、その金額の給料でも働きよるということなのやから、なんで、それより高いカネを払わなあかんねん、その差額はさらに別のものに投資するかオーナー一族とその取り巻きで分けるかする方がええに決まっとる・・・とこうかんがえる。その「おすそわけ」として浜松市は300億円を寄付してもらい、東京大学農学部は弥生キャンパスの入口を入ってすぐ右側(南側)に「一条ホール」という建物を(株)一条工務店に建ててもらって、浜松市と東京大学はそういう会社を礼賛する役を果たしたのである。なんだか、まるで、大澄賢二郎から寄付をもらったみたいな感じで浜松市長で慶應大ア法学部卒の鈴木康友と2011年3月の福島第一原発事故の後、静岡県産茶葉の放射線量検査を拒否した静岡県知事の川勝平太が大絶賛していたが、そのカネは従業員に払うべきカネを払わずに貯め込んだカネの一部分だという事実をまさかわかってないわけは・・ないわな、いくらなんでも。
  「資本家企業」という言葉を私は書物で2通りの意味で使われているのを見た。ひとつはマルクス経済学者の使用で、たとえば、金子ハルオ他『マルクス経済学を学ぶ』(有斐閣ブックス)では、社会主義国における企業を「社会主義企業」、資本制経済をとる国における企業を「資本家企業」と呼んでいるが、もうひとつ別の使い方があり、森川英正『日本経営史』(日経文庫)では、「財閥企業」と「資本家企業」という分け方をしており、財閥系の企業の場合には、「資本と経営の分離」とまでいかないとしても、経営者は必ずしも資本家ではなく、「プロ経営者」として経営を仕事とする者が雇われて経営者になっていて資本制経済の仕組みでなくなったわけではないが、マルクスが描いたような「古典的資本主義」とは少々違った状態になっていて、経営者は「資本の代理人」の立場ではあっても、同時に自分自身も労働者であるという場合が多いのに対して、オーナーの経営者の会社というのは、現実に「資本家」が経営者になっており、そういう会社のことを「資本家企業」と呼んで「財閥企業」と分けて考えている。小泉信三が言う、資本がさらに蓄積されて生産設備が拡充されたなら、生産性が上がり、給与の水準も上がることが期待できるという「理論」は、もしかすると、経営者が「資本の代理人」であるとともに自分自身も労働者である「財閥企業」で労働組合もあるような会社においては、ある程度はあてはまる時もないとは言えないのかもしれないが、(株)一条工務店みたいな会社に勤めてみい、そんなもん、資本の蓄積がさらに進んで、生産設備の拡充がなされて生産性が上がった・・としても、だからといって従業員の給料を上げようなどとは、まず、オーナーが考えるわけがないやろうが。そんなもん、従業員に払うくらいなら、オーナーの懐に入れるなりメカケ持った方がええに決まっとるやろうが・・・と考えよるに決まっとるやろうが。もうちょっと常識で考えろ、常識で・・というものだ。自分自身も雇われて仕事をしている「プロ経営者」の場合は「資本の代理人」の立場であるとともに労働者の意識もいくらかはあるとして、オーナー経営者であっても学問としてそういった「プロ経営者」の理論を学んできた者には学問的認識からいくらかなりとも「プロ経営者」の意識がちょっとくらいはあるかもしれないとして、どちらでもない「高卒のおっさん」の資本家経営者の場合には、「従業員は生かさぬよう殺さぬよう」というよりも、「人みたいなもん、求人広告さえ出せばいっくらでも採用できる。求人広告にはいくらでもカネかけろ。求人広告にはいっくらでもカネかけて従業員はどんどん採って片っ端から辞めさせろお」と初代社長の大澄賢二郎は叫んでいたということだったが、そういうものだ、そういう意識の人間であり、従業員の給料は可能な限り安くした方がいいと考えている人間であり、そんな人間の一族が、従業員の給与を低くすることで「資本の蓄積」が進んでそれが生産設備拡充につながり生産性が上がったとしても、それによって増えた利益を従業員に払う額を増やすことにまわすかというと・・・、まわすわけないやろうが( 一一) ( 一一) ( 一一)  「従業員に今までより多く給料払うくらいならメカケもった方がええに決まっとるやろうが・・てものだろう。常識で考えろ」とか、きっと、そんなことでも思っとると思うよ。
  そういうことだ。「一条工務店はなあ、これから、全国に展示場を作って全国展開していかなきゃいかんし、工場も作っていかなきゃならんからなあ」というのは従業員の給与を低く抑えるための大義名分であり、もしも、全国に展示場ができて全国展開ができて工場もできたならば、その時には別の大義名分が登場するだけのことである。
   このように、(株)一条工務店はもともと給与もそれ以外の福利厚生施設も他社と比べて安くて貧弱だったのだ。〔(株)一条工務店の経営者は、なぜか、自社の従業員で同業他社に少しでもいた人間に敵意を持っていて、採用したがるわりに、入社後、苛めまくる傾向があったのは、それは、「同業他社にいたことがある人間」とはいえ採用して入社したからには自分の所の会社の人間だという認識ができない、(株)一条工務店の三重県の方で元警察官が入社してきたところ、「この野郎」と言ってみんなで苛めまくった・・と聞いたがそれと似た感じで、元同業他社の従業員というものを、そうであっても今は自分の所の従業員と認識できない思考能力の幼稚さがあるとともに、こういったことを見抜ける人が多いので、それが気にいらないということもあったのではないかな‥と思う。〕そこからさらに、歩合給部分を半額・・と言われたら、さすがに、いくらなんでもそれはないだろう・・・と、多くの営業社員は思ったのだ。そんな「会社提携」なんて要らんわ・・・と多くの営業社員は思ったのだった。

  この話は各展示場の事務所でも、営業社員の間で出た。栃木県でも栃木県地域の所長だった五十嵐さんが佐野展示場に来た時に、五十嵐さんは「ぼくも、営業の歩合が0.5棟扱いというのは、それはいくらなんでもひどいんじゃないかと思ったんだけどなあ」と言ったことがあり、私はそれに対して「それ、0.5棟ではなくて、せめて、0.8棟とかにするというわけにはいかないのですか」と言ったところ、五十嵐さんは「それは経理が対応できない」と言ったのだった・・・が、実際は違うと思うよ。五十嵐さんは五十嵐さん自身が「本社」からそう言われて信じていたかもしれないが、実際はそうではなく、もともと高くもなかった営業の給与を引き下げたかったのでしょう。それが目的でしょう。
  「本社」の経理のスタッフが十分な能力がないというのはわかるけれども、「経理が処理できない」というのなら、もっと経理を充実させればいいことでしょう。もしくは、経理が充実するまでは0.5棟扱いではなく1棟扱いにすればいいでしょう。それを経理を充実させることなく、営業の歩合給を半分に減額するというのは、経理を充実させるか営業の給与を減額するかならば、営業の給与を減額する方が好き(^^♪・・・というのが(株)一条工務店のオーナー経営者一族の考えだったのでしょう。
  もしも、「会社提携」による値引きサービスというものをやりたいけれども、その分、利益額を下げるはは嫌だということなら、値引きする分だけ値上げするか、そうでなければ今まで「標準仕様」としていたものを「オプション」にしてそれをサービスしてあげるなりすればいいでしょう。「提携会社」に勤めていない人には別の名目でサービスすればいい。営業社員のもともと高くもない歩合給を半分にしたいと言い出したというのは、それは従業員の給料を払いたくないからでしょう。そもそも、従業員の給与については就業規則において明記しないといけませんし、その変更は従業員の過半数を代表する労働組合の代表者もしくは従業員の過半数を代表する者の意見をきいた上でおこなう必要があります。従業員の過半数を代表する労働組合もしくは従業員の過半数を代表する者の意見をきくこともなく、何を勝手に営業社員の歩合給は半分にしますと一方的に通達しているのか・・ということです。
労働法入門 第7版 (有斐閣双書) - 外尾 健一
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  ともかく、(株)一条工務店のオーナー経営者一族とその取り巻きにとって何が嫌いかというと、従業員に給料払うことほど嫌いなものはない・・というものだったわけだ。そういう会社から浜松市は300億円の寄付金をもらい、元社長の大澄賢二郎は「また、ええかっこしいやったろ思うてはるう」てことを思い、(株)一条工務店は浜松市に寄付をしたのだが、浜松市長で慶應大ア法学部卒の鈴木康友が大喜び・大絶賛していたのだが、そのカネは本来、俺が受け取っているはずのカネだろうが!・・と私も思うし、そう思っている従業員・元従業員はけっこういるはずです。そのあたりに気づかないのならアホです。だいたい、「お世話になった浜松にお恩返しをしたい」と大澄賢二郎は言ったらしいが、その言い方なら、浜松市以外の市町村・都道府県には世話になってないみたいじゃないか。よく言うわ♪・・・てものだ。浜松市長も、東日本大震災で大きな被害を受けた都道府県・市町村は浜松市以外にあったのに、なんで浜松市になのか・・と、そのあたりは考えない方が得♪ ・・と考えたのかもしれないが、『会社四季報 未上場会社版 2021年版』(東洋経済新報社)には《 戸建て住宅業界で2位。沖縄除く約430拠点展開。・・・》と書かれており、《沖縄除く》北海道から鹿児島県までの都道府県から利益をいただいてきた会社が、なんで浜松市にだけ「恩返しをしたい」のか・・。浜松市だけがカネを受け取る理由はないはずだぞ。・・・「全国の都道府県、団結せよ」とでも言うのか、全国の都道府県、浜松に対して怒りの声をあげるべきではないか?
会社四季報 未上場会社版 2021年版(別冊臨増)
会社四季報 未上場会社版 2021年版(別冊臨増)
  福島県中通り地区の所長だった「譜代」で「大澄賢二郎(初代)社長の腰巾着」「大澄賢二郎(初代)社長のお気に入り」と言われていた片山は、栃木県地域の所長だった五十嵐さんを「天野部長(天野隆夫 営業本部長)の腰巾着」と言っていたのだが、↑ の発言など見ても、五十嵐さんはそんなに「腰巾着」という感じでもない。 本当に「根っからの腰巾着」ならば「ぼくも、営業の歩合が0.5棟扱いというのは、それはいくらなんでもひどいんじゃないかと思ったんだけどなあ」とは言わないと思うのだ。むしろ、片山の方こそ「腰巾着」であろう。

  「リーダー会議」の時のことだ。 埼玉県北部の展示場の「リーダー」だった坂本さん(男。当時、40代?)が「会社提携があるということから提携会社の人がいっぱい展示場に来場されるという展示場でならともかく、そうではない展示場で、年に何棟も契約を取れる人ならばいいのですが、たとえば、うちの展示場にいる、今年、新卒入社したばかりの☆☆くんなんかは、入社してなかなか契約を取れずに、提携会社だからということで来場したわけではない人をなんとか契約してもらおうと頑張って、それでやっと1棟契約もらえた、その時に勤め先を聞いたら会社提携をやっている会社だった、0.5棟分と言われるというのは、これはきついと思うのです。そのあたり、何とか考えてあげていただけませんか」と、言葉を選び、丁寧な口調で話したのだった。坂本さんは私より年齢は上だが、1992年、私より少しだけ後で入社した人で、新設の埼玉県の展示場に配属され、入社1年目から、浜松の所長だった平松さんと同数の全国1位の年間契約棟数をあげた人だったが、そういう最初から多くの契約をあげたような人というのは、多くの契約をあげることができるということはいいことだとはいえ、なかなか契約をもらえないという営業に対して冷たく、自分さえ良ければいいみたいな態度を取る人が多いにもかかわらず、坂本さんはそうではなく、自分自身は、たとえ、提携会社に勤めている人は歩合給は半分とされても、それでも、契約をあげてある程度以上の年収になるようにもっていける人だったが、それでも、なかなか契約してもらえないという営業の立場も考えて、そういう人に代わって発言するということができる人であり、この人はなかなかたいした人だなあ・・と思ったのでした。又、会社はこういう発言ができる人というのは大事にしないといけない・・とも思ったのでした。
  坂本さんの発言を聞いて、所長の五十嵐さんが「そうだなあ。ぼくも、0.5棟というのは、それはいくらなんでもと思ったんだけどなあ」と発言した。これは本音だと思う。五十嵐さんは、この時点では、「所長」でも自分自身は営業活動をしない「所長」になっていた。だから、自分自身は歩合給が0.5棟扱いになっても給与が減るわけでもなかったが、それでも、営業の立場に立って考えると、「いくらなんでも、0.5棟扱いというのはひどいんじゃないか」と正直に思ったことを述べたのであり、そのあたりは正直な人なのだと思う。
  ところが・・・だ。 ところが、正直ではない誠実ではない良心的ではない男というのもいたのだ。・・その日、五十嵐さんが所長になっている営業所(展示場)に所属していた営業社員でもないのに、なぜか、この日の「リーダー会議」に来ていた松下という男がいたのだ。なんで、来ていたのかわからないが、来ていたのだ。そいつだ。

   日本国憲法では、団結権というものが保証されている。この場合、団結権というのは労働組合としてのもの、もしくは、労働組合を結成しようとしたものに限らず、一時的な団結や、特定の問題に限った団結についても該当する。 逆に、団結を妨げようとするような者というのは「スト破り」と評価される。・・イタリア映画『鉄道員』では、労働組合がストライキを実行中に、労働組合に対して不信感を持った男が列車を運転したことから「スト破り」として冷たい眼で見られることになるという話が描かれている。
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※ 《YouTuve-鉄道員(サウンドトラック)》https://www.youtube.com/watch?v=Bxpq41AV13s

   矢野良一編『元阪神』(2010.12.25.廣済堂あかつき株式会社 廣済堂ペーパーバックス)の「第6章 FAで国内他球団へ移った男たち」「松永浩美」に次ぎのような話が出ている。
《 「でもね、フロント、監督、コーチ、スタッフ、選手・・・・阪神タイガースでぶつかったり、もめたりしたことは一度もない。逆にこう言われましたよ。球団の人から」
  こんなやりとり。
球団職員「松永さん、こうして面と向かってお会いしてみると、聞いていた話と違いますねえ」
松永「なにを聞いていたんですか」
球団職員「いやね、オリックスの事務所の人に『松永さんは口うるさい』って聞いてましたから」
松永「それはね・・・言っちゃ悪いけど、阪神でも岡田(彰布)さん、口うるさいでしょう」
球団職員「うーん」
松永「うるさくて当然でしょう。チームの生え抜きでベテランですから、若い選手が『誰に言ったら球団に伝えてくれるのか』ってさがしたら、阪神だったら岡田さんですよ。俺はオリックスで、それと同じことをやっていただけですよ」
  この話題になると、松永は喫茶店のテーブルを叩きながら熱弁を振るった。
「だから、それを『うるさい』と言うオリックスのフロントがおかしいんだよ。オリックスが今こうなってるの、当たり前だよね(ドン!)。オリックスは勝てない(ドン!)。一生勝てない(ドンドンッ!)。だから俺のなかにはもうオリックスはないんだよ」・・ 》
元・阪神 (廣済堂文庫) - 矢崎 良一
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  プロ野球の選手会でも、どういう選手が選手会長になるかというと、ある程度以上在籍して経験があり実績を残している選手で、入団したての若手選手ではないとともにまだ引退までは年数がありそうな選手で、翌年に契約してもらえるかどうかわからないような選手ではなく、高いか安いかは別として翌年も契約してもらえる可能性が高い選手がなりますでしょう。そうでないと、選手会長をやったことから翌年は契約してもらえないとかいうことになったら困りますし、逆に、翌年、球団としては自由契約にしたいところを選手会長だから自由契約にできないということになるのも適切ではないでしょう。↑ で松永が話しているように、松永はオリックスにいた時、選手から球団に何か言いたいことがある場合には、松永あたりが言わないと、入団したばかりの若手選手とか引退が近い選手とか成績がでていなくて翌年契約してもらえるかどうかわからないという選手は言えないので、そういう選手に代わってでも自分が言わないといけないと考えたらしい。そういう時に、球団の側に立って、言いたいことが言えない選手に敵対するような人間が球団にとっていい選手かというと違うでしょう。 これはプロ野球選手に限ったことではなく、一般の会社においても、会社に対して、「この点について、ちょっと考えていただけませんか」といったことを言うのは、入社したばかりではなく、ある程度の在籍年数を経た人間で、ある程度以上の実績を残した人で、少々、何か発言したとしても会社からやめさせようなどとはされないであろうというくらいの人が言わないといけませんし、そのくらいの人間が言うべきです。ですから、坂本さんは、それを言えたというのは、すばらしいことなのです。
  しかし、(株)一条工務店の場合、その逆の人間がいっぱいいるのです。又、歩合給の制度にして、グラフを作って営業成績で序列化しようというのは、それは、グラフで営業成績を示すことで、もっと頑張って自分もより多くの契約を取れるように頑張ろうという気持になってもらおうという目的もあるかもしれませんが、あまり売れていないような営業社員に対して、比較的売れている営業社員があまり売れていない営業社員の立場も代弁して発言しようとするのか、それとも、売れていないのは売れていないやつが悪いんだとして敵対する立場に立つのか、敵対するような立場に立たせてやろうという意図もそこにあると思われますよ。その部分において、従業員の団結を阻害する目的というものがそこにあるはずです。気づいていない人もいるかもしれませんが、まったく気づかないというのは愚かであり、大人として社会人として情けないでしょう。

  慶應大学の商学部で「労働経済学」という講義の時に、教授が話されたことですが、「労働組合の役員というのは、これはけっこう難しい仕事で、ストライキにしても、難しいのは『さあ、みんなで頑張ろう』と会社と闘う方向で団結させようと働きかける大変さというのがあるだけではなく、特に日本のような企業別労働組合の場合には、ストライキをやったとしても、はてしなく闘い続けるというわけにもいかない。はてしなく闘い続けて自分たちが勤めている会社をつぶしてしまったのでは元も子もない。だから、どこかで妥協しないわけにはいかない。ところが、いったん、『みんなで団結して闘おう』ということでやりだした場合、このあたりで妥協しようと役員が考えたとしても、うかつな態度を取ると、『会社のイヌ』ではないのか『労働者の敵』ではないのかと見られてしまうおそれもある。だから、片方で『みんなで団結して頑張ろう』と闘う方向でまとめることの難しさがあるとともに、それ以上に難しいのは、このくらいのところで妥協しようとすることの難しさというものがある。だから、別の見方をすると、そういう難しい作業ができる人というのは、経営者の側としても欲しい人材で、だから、大企業で労働組合の役員をやった人がその次の段階で会社側の役職につくということがけっこうあるというのは、わかると思います」と話されたことがあった。たしかにそうだと思う。労働組合の役員というものでなくても、個々の問題においても、会社に対して、この点について何とか考えてもらえませんかといったことを言える人と、そうではなく「会社のイヌ」になるのを生きがいにしている人とでは、実は「会社のイヌ」になるのを生き甲斐にしているような人、(株)一条工務店にいっぱいいたようなヤカラというのは、実は会社のためにならない人間なのです。

  実は、坂本さんに限ったことではなく、私自身にしても、在籍後半においては、私よりも社歴が浅い人から「〇〇さん、これ、会社に言ってもらえませんか」と言われたことはあるのです。「なんで、俺が言うんだよ。言いたいなら自分で言ってくださいよ」と言ったこともあります。実際、自分が言うのが嫌なものだから人に言わそうとする人というのもいるのです。そういう人から「言ってくださいよ」などと言われて、代わりに言ってあげないといけない筋合いはありません。言いたいなら自分で言え・・てものです。しかし、そうは言っても、入社してそれほど経っていない人とか、営業で営業成績がそれほど出せていない人は言いたくても言えませんから、だから、ある程度以上の在籍年数とある程度以上の通算契約棟数を残してきて、継続的に「ノルマ」を上回る営業成績を残してきた者に「言ってもらえませんか」と言うのはわかります。

  この「リーダー会議」の時にがっかりさせられたのが、どういうことでか出席していた松下という男(当時、40代前半)です。この男は、私が入社2年目、千葉県松戸展示場にいた時に、名古屋の八事展示場にいて営業成績があがっていなくて松戸展示場に転勤してきて、そして、「セゾン275S1」というタイプを「施工面積」という延べ床面積よりも面積が広い数値になる計算式で東京都・神奈川県で坪55万円、埼玉県で坪53万円、千葉県で坪52万円で売らされていた時に、愛知県では坪49万5千円でダンピング販売してきた男であり、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県ではテレビ広告などなしで知名度のない会社・認知度のない会社として営業が苦労して営業活動をしていた時に、静岡県中西部とともに愛知県ではテレビ広告をドカンと一発♪ やりまくり、テレビ番組のスポンサーもやって、それで売らせてもらってきた男でした。それにもかかわらず、名古屋の八事展示場にいて営業成績が不振で、松戸展示場に転勤してきたのです。
  松下は1993年に松戸展示場に転勤してきた時、30代の前半、私より1つ年下でした。一見、ぬけたような顔つきをしていましたが、矢鱈とえらそうな態度の男でした。客の中にはえらそうにしている人間を「しっかりしている」と勘違いする人とか、会社で「えらい立場の人」ではないかと勝手に思ったりする人とかもいるようですので、営業の場合はそれでうまくいく場合というのも時にはあるかもしれませんが、あまり王道ではないと思います。松下は客宅で「私は親が大工でして」などと話すので大工の息子だったのかと思ったら、実はそれは嘘で、実際は下駄屋の息子だったそうです。1980年代終わり、小堀住研(株)で千葉県の柏展示場にいた犀川(男。当時、30代後半)が客宅で「私、早稲田の建築でてますから」などと言ったようですが、実際はニチゲー(日大芸術学部)卒のくせしやがってからに何をぬかすか・・と同行した課長は思ったそうですが、建築業界においては「早稲田の建築」というのは学歴詐称の定番ですが、詐称にも「親が大工でして」という詐称もあるらしかった。(株)一条工務店の福島県いわき市の展示場にいた馬上(もうえ)は「うちの親は住吉連合系小名浜一家の組長なんだ」と詐称していたのですが、実際は違うのに親が暴力団の組長だと詐称する人に比べれば、下駄屋の息子のくせして「大工の息子」と詐称するやつの方が「まだまし」かもしれません・・が、なんかレベルの低い話て感じもします。
  営業本部長の天野隆夫が松下くんのことを「十年選手だぞお」と言っていたので、松下は年齢は私より1つ年下でしたが(株)一条工務店では長くいる人だったようです。松下が私が担当の契約客で松戸市の松戸展示場から遠くない場所のKさん宅に一緒に行くというので、「十年選手だぞお」が一緒に行くというので少しは期待したのですが、行くと、まず、入口で後ろ向きになって框を上がるので、この男は営業としてのマナーができていない人間だと認識しました。
マナーイズマネー―礼節足りてビジネスを知る (ゴマセレクト) - 三井物産広報室
マナーイズマネー―礼節足りてビジネスを知る (ゴマセレクト) - 三井物産広報室
営業ならば、お客様宅に行って框を上がる際には、正面から上がった上で向きを変えて自分が脱いだ靴をそろえるものでしょう。それを後ろ向きになって上がるというのは、それは「大工の框の上がり方」と松下は思っていて、自称「大工の息子」のふりをしていた可能性が考えられますが、その認識は大工に対して失礼です。大工が建築現場で框を上がる際に後ろ向きになって靴を脱いで上がったりするのは、それは建築現場で物を持っている時に框を上がるのに、いちいち、いったん正面から上がって向き直って靴をそろえるということはやってられないから、だから、後ろ向きに上がったりしているのであって、大工でも建築現場ではなく完成した入居者宅やリフォームでお客様宅に訪問するような場合には、きっちりとした人は正面から框を上がって向きを変えて自分で自分の靴をそろえるということをやります。後ろ向きに框を上がるのが「大工の框の上がり方」などと松下が思っていたのなら、それは間違った認識であるとともに、大工に対して失礼です。
  それだけではなく、私が担当だった松戸展示場から近い場所で建てるK様は、大急ぎで建てたいと言いながら、図面の打ち合わせをしたいと言っても、忙しくて予定を組めないと言い、それならとりあえず、図面を渡しておくので見ておいてもらいたいと言っても玄関に出れないと言って拒否し、その上で「急いでいるのにちっとも進まない」と文句を言う。こちらが何かミスをして遅れているのではなく、急ぎだということだから打合せの日程も早く組みましょうと言ってもKさんが拒否してそれで伸びていたのです。最初、私は、お客様なので、少々我儘なことを言われても、それは我慢しなければしかたがないと思っていたのですが、そう思って我慢していると、Kさんの方が「会えない」と言って打合せの日を組めないことから前に進まないでいるのに、それでいて「一条工務店のおかげでなかなか進まない」などと言われるので、これははっきりと言わせてもらわないといけない。曲がりなりにも自分の所で契約してくれた人と別に喧嘩しなくてもいいけれども、実際に(株)一条工務店の側がもたもたしていたのではなくK様が予定を組んでくれないので前に進まないのですから、事実の通り話して、急ぎでやりたいということならば、施主の方もそのつもりで予定を組んでもらわないと困りますということを言わないといけないと判断した時でした。ところが、松下は私が頼んでいないにもかかわらず、「一緒に行く」と言って同行して、そしてどうしたか? ・・・どうしたと思いますか?
  松下はK様宅に行くと、実際にはK様が予定を組んでくれないので打ち合わせができずに前に進まなかったのであって、(株)一条工務店の側が動きが遅くて前に進まなかったのではないにもかかわらず、「大変、申し訳ございませんでした。すべて、〇〇がいけませんでした」と言って、すべてを私のせいにしてしまったのです。ええかげんにせえよ! 松下はすべてを私のせいにして、自分だけがKさんに取り入ったのです。松下という男はそういう男だったのです。 私は(株)一条工務店に11年余りもいた人間ですから、いろいろな営業を見ましたし、いろいろな営業の話を聞きました。営業担当者だった人間が退職したり、他の場所に転勤した場合に、引き継いだ担当者が、お客様が何か不平不満を口にした場合に「いなくなったやつのせいにする」という方法を取る人というのがたまにいます。「たまに」なのか「時々」なのかともかく、そういうことをする人というのはいます。しかし、その時、私は辞めたわけでもなく、他の場所に転勤したわけでもなく、その後もK様の担当として仕事をするのです。それを私のせいにされたのでは、その後、いったいどうしろって言うの? 松下は恩着せがましく「一緒に行く」と言って「十年選手」だから一緒に行けばいい対応ができるみたいな態度で一緒に行ったあげく、私が悪いわけでもないのに、すべてを私のせいにして自分だけが好かれようとしたのです。この男は骨の髄からそういう性質の人間でした。私はこの時点ではこの松下という男の性格がわかっていなかったし、まさか、そこまでやる人間はいないだろうと楽天的なことを思っていたのでしたが、そうではなかった。この男は客宅に連れて行くべきではない人間だった。
   1992年に(株)一条工務店に入社して東京都江東区潮見の東京展示場に勤務した時、「リーダー」の宮崎さんの他は、新卒入社3年目の人が1人、新卒入社2年目の人が1人いただけで他は新人ばっかりで、松戸展示場に1993年4月に移っても、2年目の私と進藤と後藤の3人の他は新人ばっかりで、少しは経験のある人に来てもらえればと思っていた時に、営業本部長で松戸営業所長兼任の天野隆夫が「十年選手だぞお」と言う松下が来ましたので、最初は少しは期待したのでしたが、こんな「十年選手」なら来てもらわない方がよろしい。来ないでもらいたいという人間でした。

   1993年10月に福島県いわき市の展示場に私が転勤した時、営業本部長で松戸営業所長の天野隆夫は私に「寮に入ってもらう」と言い、すでに30を過ぎて寮になんて入らないといけないのかと思ったが、(株)一条工務店ではそういうことになっているというのでしかたなしにそのつもりでいわき市に行くと、いわき市の「寮」というのは、和室が2間続きで2室と別に1室の計3室とダイニングキッチンとトイレ・洗面・風呂があり駐車スペースが2台分ある普通の家作を借りたものを「寮」として使っていたものでしたが、会社としては、工事課と営業課の従業員は「1室と駐車スペース1台分」、設計課の人間は1室を使用するという前提で借りていたものでしたが、東洋大工学部建築学科卒で入社3年目の春田靖(男。当時、20代)が「2間続きで2室と駐車スペース2台分」を占拠して使用していたことから、私は住む場所がなく、自分のクルマに布団や荷物を載せて行ったにもかかわらずそれを降ろすこともできず、会社に言っても対処してもらえず、泊まる所がなく苦労させられました。 それに対して、松下は松戸展示場に赴任すると、なんと、1ヵ月以上ものホテル暮らしをしたのです。なんで、そんなことをするのかというと、松下が言うには「ホテル暮らしをして、その間にいろいろな場所を見て、気に入った所に住むようにした方がいいだろ」と言うのでしたが、普通、そんなことを認める会社は(株)一条工務店の他にあんまりないはずですが、ところが、松下は1ヵ月以上ものホテル暮らしをしたのでした。会社は従業員に対して公平でないといけません。転勤する際の私に対する態度と松下に対する態度とであまりのも差が大き過ぎます。 「1ヵ月以上ものホテル暮らし」なんて、そんなもの「イナカモンがやること」だと言う人もいますが、そう言われればそうかもしれませんが、そうであったとしても、そのようなものは会社として認めるべきではありません。「さっさと住む場所を決めなさい」と言うべきです。
  さらに、松下は松戸展示場から船橋に行くのに、その頃は有料道路だった市川松戸道路(今は普通の県道になっています)を、そんな道を通ったのでは遠回りになるのにわざわざ有料道路を利用して、会社に無駄な費用を負担させて行ったのです。この男も変わった男やなあ・・なんかユニーク(unique)というのかエクセントリック(eccentric)というのかなことするなあ・・と思いましたが、それが天野隆夫が言う「十年選手だぞお」のやることだったようです。普通、あんまりこんなことする人ないと思うがなあ~あ・・・ということをやるのがそれが(株)一条工務店の「十年選手だぞお」らしいです。バッカじゃなかろかルンバ♪・・て感じがします。〔⇒《YouTuve-野村監督「バッカじゃなかろかルンバ」(原曲入り)》https://www.youtube.com/watch?v=ewJ6WwU76Rs 〕
  もっとも、「バッカじゃなかろかルンバ♪」と東京や大阪で生まれ育った人間なら思うことでも、実は「遠州人」ならそれが普通という場合もあるようです。1992年、東京都江東区潮見の東京展示場に、静岡県の展示場にいて課長だった石橋さんが電話してきて、東京メトロ東西線「木場」駅のすぐ北にある(株)一条工務店の東京事務所への行き方を教えてほしいと言うので、それで、「新幹線で東京駅に着きましたら、進行方向に向かって右側、八重洲口で改札口を出ていただきまして、そこを北の方向、新幹線で来て進行方向の向きに歩いていただきますと、東京メトロ東西線の「大手町」駅に行きますから、そこから東向き、西船橋行きの電車に乗っていただき、「門前仲町」の次の「木場」駅で降りていただき、地上に出ていただけば、すぐ北側に(株)一条工務店の東京事務所のビルがあります。1階に三和銀行のATMがありますからそれを目印にして、下の方の階は他の会社が入っていますから、エレベーターで6階・7階(だったか)に上がっていただければそこです」と説明したところ、「その大手町駅というのは東京駅からどうやって行けばいいの」とおっしゃるので、「東京駅の八重洲口で改札を出ていただいて、北向きに歩いていただければすぐです」と話すと、「じゃあ、東京駅から大手町駅にはタクシーに乗ればいいらあ」とおっしゃるので、「タクシーに乗るほどのことはありません。歩いていただけば遠くありません」と言ったのですが、すると、「なんでタクシーに乗ったらいかんら。なんでもタクシーに乗るのが一番いいら。どうして、タクシーに乗ったらいかんら」と不満そうにおっしゃるので、もう~、そんなにタクシーに乗りたいのなら、もう、「乗りたきゃ乗れば」という気持になった・・ということがありました。どうも、「遠州人」というのはタクシーに乗るのが好きみたいです。
  業務課というローンの係の I さんが東京展示場に電話してきて、なんとか信用金庫の多摩川支店だったかへの行き方を教えてほしいと言ってきたこともあったのですが、それも、ゼンリン住宅地図をファックスで送った上で、「新幹線で東京駅に着きましたら、東京駅から中央線の快速で新宿まで行き、新宿から小田急に乗られるといいでしょう。小田急電鉄和泉多摩川という駅が最寄駅のようですが、信用金庫は駅からけっこう離れた場所のようです。近くにバス停はあるようですが、本数は多いかどうかわかりませんし、どこからそのバスが出ているのかもわかりません。和泉多摩川駅はそれほど大きな駅ではないようなので、タクシーに乗ろうとして駅にタクシーがいるかどうかはわかりません。もしも、タクシーに乗るのなら、和泉多摩川の手前の狛江駅から乗られた方がいいかと思います」と話したところ、「じゃあ、東京駅からタクシーに乗ればいいですね」と言われたので、「いや、東京駅から狛江までタクシーに乗ったら大変ですから、もし、タクシーに乗られるのなら、狛江駅からにされた方がいいと思います」と話したということがありました。なんだか、「遠州人」というのはタクシーに乗るのが好きみたいです。
  さらに、(株)一条工務店の松戸展示場の事務所内で、営業本部長兼松戸営業所長兼東京営業所長の天野隆夫が「新宿と言ったら小岩の東の方だらあ。渋谷と言ったら平井の北の方だら。そうだら。ぼく、東京はよく知ってるんだから。そう思うだら」とおっしゃるので、営業本部長に恥をかかせるのもよくないと思って他に何人もいる場所で言わないでおりましたところ、その後も何度も何度も「新宿と言ったら小岩の東の方だらあ。渋谷と言ったら平井の北の方だら。そうだら。ぼく、東京はよく知ってるんだから。そうおもうだら」と言われ、これはやっぱり、教えてあげた方がいいかなあ・・と思いつつも、教えて怒られても嫌だなあ・・とも思っていると、誰もがそう思ったのか、誰もが言わずにいると、またもや、「新宿と言ったら小岩の東の方だらあ。渋谷と言ったら平井の北の方だら。そうだら。ぼく、東京はよく知ってるんだから。そう思うだら」とおっしゃいまして、「そう思うだら」と同意を求められるのでしたが、一般的には新宿・渋谷と小岩・平井とでは新宿・渋谷の方が認知されている地名ですが、天野隆夫さんにとっては東京では小岩が中心らしかったが、言ってあげた方がいいかなあ、教えてあげて怒られてもかなわんしなあ・・・と思っていると、何度も何度も「新宿と言ったら小岩の東の方だらあ。渋谷と言ったら平井の北の方だら。そうだら。ぼく、東京はよく知ってるんだから。そう思うだら」とおっしゃるのでした。こういう方が(株)一条工務店では東京営業所長なんだなと思いました。どうも、「遠州人」にとってはそれが普通のようでした。
  ですから、松下くんが松戸展示場に転勤してきた時、1ヵ月以上ものホテル暮らしをしたというのを「イナカモンのすること」と思う人もいたようですが、「遠州人」にとっては普通のことだったようですが、しかし、それを会社として認めてその費用を会社が出すというのは、世間一般の会社では普通ではないはずですし、片方で私に福島県いわき市に赴任させた時には、20代の若造に勝手にアパートを占拠させて会社として対処もせず、私に泊まる場所もない状態にしたというのは、それは「公平性の欠如」であるとともに不当な占拠をしている従業員から当然の権利を守るべきであったのに怠った「保護義務違反」でもあり、私に対する「人権侵害」でもあります。

  その松下くんが松戸展示場に赴任て、最初の松戸展示場の営業会議で、彼は何を言ったか。いったい何を言ったと思いますか?
  松下は、浜松・掛川で坪48万円・愛知県で坪49万5千円のものを東京都で坪55万円・埼玉県で坪53万円・千葉県で坪52万円でうらされ、又、静岡県中西部・愛知県ではテレビ広告をドカンと一発♪ やりまくり、総合住宅展示場内の展示場も新しくてきれいな建物を建ててもらって営業していたそういう者が、静岡県・愛知県よりも高い坪単価を設定されて、知名度・認知度がない会社で、施工体制も備わっておらず、工事現場はミスだらけで、建物は「地方」向けの建物であって都市圏の住人からは好意的に見てもらえない商品で、それを苦労してなんとか売ろうと奮闘してきた者に向かって、松下はこう言ったのです。「ここに来てすぐにわかった。こ~んな営業やりやすい所はない。ここなら、最低でも浜松の倍以上は絶対に売れる」と、そういう口をきいたのです。それを聞いて、私より1ヵ月くらい後に江東区潮見の東京展示場に入社し、1993年4月に私と一緒に松戸展示場に移った進藤(男。当時、20代後半)が「へっ。そんなこと言って、半年くらい経ったらちっとも売れないで、『なんで売れないんだろう』とか言って頭かかえてみたりして」と言ったのですが、松下はそう言われても自分の暴言を訂正しようともしませんでした。
   私はそれを聞いて、「こ~れはええこと聞いた。ええこと聞いたでえ~え。ほんまに、ほんまに、ほんまに、ええこと聞いたでえ~え。売ってもらおうじゃないか。『最低でも浜松の倍は売れる』と誰もそんなこと言えと言っていないのに自分から言ったのだから、売ってもらおうじゃないか。いったいどういう売り方をするのか見せてもらおうじゃないか。そして、もしも、本当に『最低でも浜松の倍以上』売れたならば、そのやり方をそっくりそのまま真似させてもらおうではないか。売れなかったあかつきには、人前で指さして笑ってやろうではないか!」とそう思ったのだった。・・そして、どうなったかというと、松下は松戸展示場に8か月在籍して、その間、契約はゼロ棟で1棟解約を出したざまあみされせ、豚のケツ! 降格になりやがれえ!!! これは人前で指さして笑ってやらんといかん!・・・と思っていたら、なんと! びっくらこっこ、びっくらこっこしたことに・・・「副店長」に昇進して習志野市の展示場に移っていった。はあ? 何それえ~え??? はあ~あ???
   なんで、あの時、人前で指さして笑ってやるために松下の所に行かなかったのか・・と今、後悔している。あれは、何としても、万難を排して・千里の道を遠しとせず・雨にも負けず風にも負けず、かけつけて行って、人前で指さして大声で笑ってやるべきだった。それが会社の為であり、松下という男の為であったはずだった。しまった。失敗した。
   松戸展示場にやってくるなり、「ここに来てすぐにわかった。こ~んな営業やりやすい所はない。ここなら、最低でも浜松の倍以上は絶対に売れる」と、浜松向けの住宅を東京圏で売ることに苦労を重ねてきた東京圏の営業を前にして発言した男は、それから8か月、契約はゼロだった。なんだ、このビッグマウスは!!! この「口から産まれてきた男」はいったい何だ!!!  江川卓がマウンドに立つと、阪神タイガースの応援席から「耳から産まれた、え・が・わ♪」という声がかかったという時期があったが、松下には「口から産まれた、ま~つ、した♪」と言ってやるべきだろう。 この「口だけの男」はいったい何だろうか。上祐の場合は「私は口だけの人間ですから」というのを言い訳みたいに使っていたのだが、松下の場合も「口だけの人間」だったが、これは言い訳にはならない。
   そして、この「口だけの人間」は、8か月間、松戸展示場に在籍して契約ゼロで、降格になったかというと・・・、なんと、「副所長」に昇進して習志野市の新しく作られた展示場に移っていったのだった。はあ??? はああ~あ??? それ、いったい何~い???
松下は松戸展示場に来た時点で「主任」だったのだが、名古屋の八事展示場で営業成績があがっていなかった男が、松戸展示場に転勤してきて、来るなり「ここに来てすぐにわかった。こ~んな営業やりやすい所はない。ここなら、最低でも浜松の倍以上は絶対に売れる」という口をきいて、その結果、8か月そこに在籍して契約ゼロだった男は、主任からヒラに降格になったというのなら、なるほど、そうだろうなあとわかるのだが、なんと、「副所長」に昇進して習志野市の新しく作られた展示場に移っていった・・・て、この会社は一般従業員をバカにしてんのか!?!・・・(株)一条工務店の役職というのはデマカセ・・どころじゃない。この男の「副所長」というのは、「口ばっかりきいたあげくに8か月いて契約ゼロ」に対する報酬だったのだ。なんだ、これは!!! ふざけてんのか!!! バカにしてんのか!!!
   松下くんという男はそういう男だったのだ。・・しかし、そういった経験をしたのだから、人間はそこで成長するべきであろう。野村のじいさんも「失敗と書いて成長と読む」と言うておることだし。だから、松下くんには、そういう経験をした・・ということから、その後、いくらかは成長したのではないか・・と、ちょっとだけ期待はしたのだった・・・が期待外れだった・・というより、期待するだけ無駄な男だったのだ。

   埼玉県北部の展示場の「リーダー」だった坂本さんが「会社提携があるということから提携会社の人がいっぱい展示場に来場されるという展示場でならともかく、そうではない展示場で、年に何棟も契約を取れる人ならばいいのですが、たとえば、うちの展示場にいる、今年、新卒入社したばかりの☆☆くんなんかは、入社してなかなか契約を取れずに、提携会社だからということで来場したわけではない人をなんとか契約してもらおうと頑張って、それでやっと1棟契約もらえた、その時に勤め先を聞いたら会社提携をやっている会社だった、0.5棟分と言われるというのは、これはきついと思うのです。そのあたり、何とか考えてあげていただけませんか」と発言したのは「特別に過激な発言」でも何でもない。多くの営業が思っていたことであり、「リーダー」になっていた人も多くの人間が思っていたことだった。営業所長の五十嵐さんも「そうだなあ。ぼくも、0.5棟というのは、それはいくらなんでもと思ったんだけどなあ」と発言したように、「会社提携でサービスする分の費用を出すために営業にも協力してもらおう」ということで、提携会社に勤務する人の契約については営業の歩合給は0.5棟扱いだということに(株)一条工務店の経営者はしたのだが、「いくらか負担してもらう」のならともかく、いくらなんでも、0.5棟扱いというのはそれはあんまりだというのは、営業所長になっていた人でも正直な人は思うところだった。

   又、その歩合給の安くする方法だが、もしも、その契約に他のものよりも費用をかけたとか、サービスしたとかいうことならば、静岡県中西部・愛知県地域の営業は他の地域よりもずっと安い値段でダンピング販売してきたのだから、その点で、0.5棟扱いにするべきであり、又、静岡県中西部・愛知県地域の営業は他の地域とは違ってテレビ広告をやりまくって営業してきたのだから、その点で0.5棟扱にするべきであり、他にも静岡県中西部・愛知県の営業は優遇されまくってきたのだが、とりあえず、ダンピングとテレビ広告だけ考えても、
0.5×0.5=0.25(棟)
ということで、静岡県中西部・愛知県地域の営業の契約は、提携会社に勤務する人でなくても、すべて、0.25棟扱いにするべきであるし、
提携会社に勤務している人が0.5棟扱いならば、静岡県中西部・愛知県地域の営業の契約で提携会社に勤務している人の場合は、
0.5×0.5×0.5=0.125(棟)
1棟の契約に対して、0.125棟 の評価とするべきであろう。なんで、静岡県中西部・愛知県地域の営業について、こういった扱いにそれまでしてこなかったのか・・ということになる。

  又、提携会社に勤務している人には、営業の歩合給は0.5棟扱いということは、営業のその契約客に対する仕事は0.5人分でいいということなのか? 営業は提携会社に勤めている人の仕事については、そうでない人の半分の労力と努力で十分だという意味なのか?
・・もし、そういうことならば、提携会社に勤めている人というのは、そうでない人に比べて営業がやってくれる労力・努力は半分でしかないということになるのならば、その営業担当者によっても違いはあるかもしれないけれども、何パーセントか値引きしてもらうかわりに、営業担当者の努力・労力が何パーセント引きではなく半分になってしまうということは、それでは、何パーセントなんて引いてもらっても割が合わない・・ということになる。
  そういったことから考えて、この提携会社に勤務している人の場合には営業の歩合給は半分というのは適切な措置ではないと思う。(株)一条工務店の場合、同業他社と比べて営業担当者がやることになっている部分が大きいし、たとえ、営業の仕事となっていなくても、「こんなの、営業の仕事じゃないと思うんだけどなあ」と思っても、営業がやらなきゃ他にやる人間がいないから営業がやっているというものもある。私は引き渡しの時に「おかげさまでいい家ができました」と何軒もの方から言ってもらったが、それは社交辞令もあるかもしれないけれども、やっぱり、私は自分を担当として契約してくれた人にはいい家が手に入るようにしたいと思って努力したし、営業担当者の努力による部分というのは相当あると思うのだ。それを半分にしろということならば、営業担当者の努力が半分になるのなら、何パーセントか引いてもらったとしても施主にとっていいことはない
  施主の気持ちとしては、営業担当者に「◇◇さん、これ、どうぞ」と言ってそのお宅に訪問した時に何か出したり、何かあげたり、御祝儀を営業担当には他の人より多く渡したりとそういうことをするというのは、営業担当者には気持ちよく仕事をしてもらおうということでのもののはずなのだ。それを営業担当者の歩合給を半分にされたのでは、このお宅は半分の仕事でいいということか・・・と割り切ることは簡単ではないかもしれないけれども、いくらかなりともそういう気持になるようならば、施主としてはそんな値引きはしてもらわない方がむしろよっぽどいい。 この「提携会社に勤めている人の場合には営業の歩合給は半分」ということを考えた人というのは、このあたりについて認識できていたのか。どうも、「しろうと」の発想、住宅建築業の仕事についてきた人の考えることと思えないのだが。
  もしも、「提携会社に勤めている人には何パーセントの値引きをします」ということにしたいが、その費用がないので、「何パーセントの値引き」をするかわりに「営業担当者の努力・労力を半分にする」というくらいなら、それよりも、その「何パーセントの値引き」の分の金額を何らかの形で値上げして、値上げした分を提携会社の人からは値引きするということにした方がよっぽどいいだろう。又、提携会社に勤めてない人には、他の口実をつけてその分を値引きするということにすればいいのである。 「営業担当者の努力・労力を半分にされるかわりに何パーセントの値引き」というのは施主にとってデメリットがありこそすれ何のメリットもない。  

  「提携会社に勤めている人には何パーセントの値引きをします」ということで、その「提携会社」に勤めている人が大量に(株)一条工務店の展示場に有望見込客として来場してくれるという展示場があるのならば、その展示場にとっては、歩合給を半分にされても、契約までの労力がそれまでの1棟あたりの労力の半分未満になるのならば、営業にとってそう悪いことはないのかもしれない。 しかし、そうではなく、見込客自身が自分が勤めている会社がその「提携会社」になっているということを知らず、住宅展示場を訪問して営業担当者と折衝している間も、最後、契約するという時まで、勤め先がどこだといったことは誰にでもかれにでも言うことではないので言わずにいたところ、契約しましょうという時になって初めて、勤め先を営業担当者が聞いて、「え、『提携会社』に勤めている人だったのですか? えええ~え」ということになり、「しまったあ、そんな所に勤めているような””ブラック見込客””の人なら追客するのじゃなかったああ~あ。失敗したあ~あ」となる、というのは営業担当者にとっても会社にとっても施主にとってもいいことではないはずだ。営業担当者によっては、できるだけ早期に勤め先を聞いて、もしも、「提携会社」に勤めている人ならば、追客しないか、もしくは、他の営業に押しつけてやろうと考える人も出てくる可能性がありそうだ。
  もともと、(株)一条工務店という会社が営業社員に対して歩合給の部分を相当大きな金額を払っているのなら、「提携会社」に勤めている人は歩合給を半分ということにしても、「あ~あ、ろくでもない客にあたっちまったよお」とうんざりしながらでも、契約してしまったからにはいやいややるということもあるかもしれないが、(株)一条工務店の営業の給料は同業他社と比較して、決して高くないのであり、元々高くない給料を歩合給の部分を半分に減額するなどということをされるのなら、基本給の部分だって高くないのだから、そんな安い歩合給でやってられるか・・、 「提携会社」に勤めている人に契約してもらうくらいなら、早めに勤め先を把握して「提携会社」に勤めている人はよその会社で契約してもらうか他の営業に担当してもらうようにして、「提携会社」に勤めていないまともな見込客を追客することにもっと力を入れるようにした方がいい・・と考える人が出てくることは十分に考えられることで、実際、その考え方は理にかなっている。

  1990年代半ば頃だったと思うが、初代社長の大澄賢二郎が「一条工務店は大企業になった。求人広告さえ出せば人みたいなもん、いっくらでも採用できる。求人広告にはいくらでもカネを使って中途採用の従業員はどんどん採用しろ。中途入社の従業員はどんどん採用して片っ端からやめさせろお!」と叫んでいたというのだ。おまえ、そのうち、刺されるぞ!・・・と思ったら、そのすぐ後、1996年8月、大澄賢二郎のドバカ息子で関連会社の(株)日信の社長になっていた大澄隆史(男。当時、20代)が同棲していたこともある女性を刃物で刺し殺し、官憲に追われ逃げる・・というまさに『水滸伝』に出てくる「梁山泊」の3代目首領「呼保義 宋江(こほうぎ そうこう)」そのまんまを実行して懲役20年の実刑判決を受けた。こんなことやってたら、おまえらそのうち刺されるぞお・・と思っていたら、逆に刺しよった( 一一) 曲がりなりにも人間ひとり刺し殺して20年とは短いものだ。その際、大澄賢二郎は「相手が悪い」と言ったそうだ。息子が人を殺しておいてそういう口をきいたらしい。大澄賢二郎という男はそういう人間性の男らしい。
  「求人広告さえ出せば、人みたいなもん、いっくらでも採用できる」というのは、それは「生物学上の人」という意味だ。別に大企業でなくても「生物学上の人」なら採用できるであろう。そうではなく、その仕事をやってもらうにおいて適切で有能な人という意味での人であれば、有名・大企業でも上場企業でも財閥系企業でも簡単ではないはずだ。その程度のことも理解できないような経営者は「生物学上の人」ではあっても「経営者として有能な人」ではない。
  実際に「人みたいなもん、求人広告さえ出せばいっくらでも採用できる」のかというと、そうでもない。2001年、栃木県南部「副所長」にならせてもらった木下(男。当時、40代前半)はそのあたりは正直で「求人広告をいくら出しても、あんまり、いい人、応募してくれないんだあ」と口にしていたが、実際そうだろう。但し、「いい人」を採用できないというのは、「いい人」が応募してくれないのか採用担当者がアホなのかはどちらなのかいちがいには言えない。1990年代、初代社長の大澄賢二郎が「一条工務店は大企業になった。人みたいなもん、求人広告さえ出せばいっくらでも採用できる。求人広告にはいくらでもカネをかけてどんどん出せ。求人広告にはいくらでもカネをかけて中途入社の従業員はどんどん採用して片っ端から辞めさせろお」と叫んでいたという頃、その割には優秀な人がいっぱい入社してきているかというとそうは思えなかったので、ベテラン社員の某さんに「『求人広告さえ出せば人みたいなもん、いくらでも採用できる』と言うわりに、どうも、そんなに優秀な人が次から次へと入社してきているようには思えないのですけれどもねえ」と言ったところ、某さんが「違うの。優秀な人が応募してくれるかくれないかの問題じゃないの。そうじゃなくて、アホが採用やってるから、だから、採用すべき人を不採用にして不採用にすべき人を採用してるの」と言ったので、それを聞いて「ああ。そうかもしれませんねえ」と思いそう口にした・・・ということがあった。優秀な人がそう入社してきているように思えないというのは、思いあがった経営者の態度から、どう考えてもいい条件ではなく、会社が従業員を大事にしない会社であるということがけっこう広まってしまっていることから、「求人広告にはいくらでもカネかけて、求人広告はどんどん出せ」と大澄賢二郎が言って年がら年中、求人広告を出しまくっても、優秀な人があまり応募してくれない・・ということもあるが、それだけではなく、「アホが採用やってるから、採用すべき人を不採用にして、不採用にすべき人を採用している」ということもあったはずだ。実際、2001年、栃木県南部営業所「副所長」の木下が私に「そんなもの、面接で何十分か会っても、それでどういう人かなんてわからんだろ」と言うので、「あんた、いったい何、言ってんの」と思ったことがあった。私は最初に正社員型で勤めたコンピュータ関連のT社において人事総務部にいて採用に関する仕事についていた。そこで人事課長から「人事の仕事というのは、面接で会う何十分の間でその人がどういう人か見抜くのが人事の仕事だ。それを見抜けないのなら、人事はいったい何やってんだということになる」と(「慶應タイプの強姦魔」を採用した住友商事の人事部はおのれらの無能を恥じろ、住友商事の人事部長は責任をとれ!)。「わからんだろ」てそれをわかってみせるのが採用担当者の仕事だろうが! 「何十分会っただけでは、どういう人かわからんだろ」と言うのなら、1回会っただけでわからんのなら、面接を2回やるなり、2人で会って意見を述べあうようにするなりしてもいいが、それでもどういう人かわからんと言うのなら、胸張って「どういう人間かなんてわかるわけない」などと言うような者は採用担当辞めろ!・・て話である。そんな人間が(株)一条工務店では採用やっていたのである。おそらく、今もたいして変わっていないであろう。
  又、初代社長の大澄賢二郎は「一条工務店は大企業になった。求人広告さえ出せば人みたいなもん、いっくらでも採用できる。求人広告にはいくらでもカネかけろ。求人広告にはいくらでもカネかけて中途入社の従業員はどんどん採って片っ端から辞めさせろお!」と叫んでいたのだが、むしろ、大澄・天野一族こそ、(株)一条工務店の会社のために辞めさせた方がいいのではないか。
社長よあなたがお辞めなさい―変身できないあなたこそ会社のガンだ! - 精治, 安達
社長よあなたがお辞めなさい―変身できないあなたこそ会社のガンだ! - 精治, 安達
  初代社長(1996年に社長を退いて、その後、会長でも相談役でもないはずなのだが)の大澄賢二郎は「一条工務店は大企業になった。求人広告さえ出せば人みたいなもん、いっくらでも採用できる。求人広告にはいくらでもカネを使って中途採用の従業員はどんどん採用しろ。中途入社の従業員はどんどん採用して片っ端からやめさせろお!」と叫んでいたというのだが、 「中途採用の従業員は・・・片っ端から辞めさせろ」とはどういうことだ?!? 会社は従業員には公平でないといけないはずだ。新卒採用の従業員は大事にして甘えかして、「中途採用の従業員は片っ端から辞めさせろ」と従業員を差別するというのは、それはおかしいであろう。中途入社で応募して入社した従業員というのは、新卒入社の従業員と差別される卑しい立場に応募して入社したのではないはずなのだ。1990年代半ばに、新卒入社の社員を「プロパー」、中途採用の社員を「キャリア」と呼んで分けてくださいと「三和総合研究所の提言」がされたと言ってきたのだが、そもそも、私およびその他の(株)一条工務店の従業員・元従業員と(株)一条工務店の労働契約において、三和総合研究所は部外者であり、部外者が口出すことは許されないことであり、三和総合研究所に(株)一条工務店の従業員と会社との労働契約の内容を変更しろと「提言」と称して命令する権利なでない! よその会社のことに余計な口出ししていないで、三和銀行はもっと自分の所のことをきっちりやれ! 自分のところのことをきっちりやらずに、よその会社と従業員との間の労働契約に余計な口出ししているから、だから、つぶれるんだよお!!!
銀行・証券ここまで書いたら潰される―金融業界の裏側 (カッパ・ビジネス) - 小沼 啓二
銀行・証券ここまで書いたら潰される―金融業界の裏側 (カッパ・ビジネス) - 小沼 啓二
  《ウィキペディアー三菱UFJリサーチ&コンサルティング》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1UFJ%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%81%26%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0 によると、1985年にできたらしい株式会社 三和総合研究所は、2002年4月に株式会社 東海総合研究所と合併して 株式会社UFJ総合研究所に変わり、2006年1月に株式会社UFJ総合研究所、ダイヤモンドビジネスコンサルティング株式会社、株式会社東京リサーチインターナショナルが合併して、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 になったらしい。たいそうな名前をつけていても、実際のところ、株式会社一条工務店とその従業員との労働契約について、部外者でありながら口出して勝手なことを言っているという企業社会のルール・マナーを踏みにじっている会社である。よその会社に余計な口出ししている暇があるなら、もっと自分の所の銀行についてきっちりやった方がいいだろう。そう思いませんか? 自分の所のことをきっちりやらないで、よその会社に余計な口出ししているから、そんなことだから、三和銀行はつぶれるんだよお!!! そう思いませんか?

  埼玉県北部の展示場の「リーダー」だった坂本さんが「会社提携があるということから提携会社の人がいっぱい展示場に来場されるという展示場でならともかく、そうではない展示場で、年に何棟も契約を取れる人ならばいいのですが、たとえば、うちの展示場にいる、今年、新卒入社したばかりの☆☆くんなんかは、入社してなかなか契約を取れずに、提携会社だからということで来場したわけではない人をなんとか契約してもらおうと頑張って、それでやっと1棟契約もらえた、その時に勤め先を聞いたら会社提携をやっている会社だった、0.5棟分と言われるというのは、これはきついと思うのです。そのあたり、何とか考えてあげていただけませんか」と発言したのは「特別に過激な発言」でも何でもない。多くの営業が思っていたことであり、「リーダー」になっていた人も多くの人間が思っていたことで大いにもっともなことだった。

  (株)一条工務店で基礎工事をやっていた基礎屋から言われたのだが、「この間、布基礎が2軒、続いてしまったんですよ。まいりました。布基礎ばっかりさせられたのでは、基礎屋は誰もやらないですよ。べた基礎とダブル配筋べた基礎の仕事があって、たまに布基礎があるから、だから、我慢して布基礎もやってますけど、布基礎ばっかりさせられるなら、基礎屋は誰もやらないですよ」と。 それと同様に、営業社員は0.5棟扱いではなく1棟扱いであっても、給料は高くないのだから、それを0.5棟扱いなどとされたのでは、実際のところ、提携会社の従業員の人の契約なんてやらない方がいいくらいということになる年に10棟のうち1棟、0.5棟扱いがあって、本来なら10棟分の歩合給をもらえるところが9.5棟になったというくらいなら、我慢してやる可能性もあったとしても、「提携会社の従業員」ばっかり、0.5棟扱いばっかりやらされたのでは、たまったもんじゃない!
   しかし、他方で、もしも、「提携会社の従業員」というのが、その提携会社が自社の従業員に対して(株)一条工務店で建てるのならば何パーセント引きになりますよとアピールして、その結果、「買いに来る」ような見込客がその「会社提携」のおかげで大量にやってきて、その人たちに契約してもらうのは、そうではない人たちに契約してもらう労力の半分未満の労力で契約してもらえるということになるのならば、それほど悪いことではないことになるのかもしれない。もっとも、2割引きの労力で契約できるというくらいならありえても、半分未満の労力でというのは、そう簡単にはならないように思えるが、ともかく、提携会社のその会社の従業員が何人もいるオフィスなり工場なりが近所にあって、そこの会社の従業員が近所に何人も住んでいて展示場に何人も来場されるという場所と、そうではなく、提携会社の従業員がたまに来場しても、来場されるに至る動機は「会社提携」とは関係なく、契約に至るまでその「会社提携」は何の関係もなかったというケースとは事情は同じではないだろう。

  1998年、「リーダー会議」というのは、栃木県および埼玉県北部の五十嵐さんが営業所長になっていた地域の「リーダー」の会議だったのだが、その時、なぜか、他の地域の営業社員だった松下が来ていたのだ。そして、この男は自分はその地域の「リーダー」でもないのに無遠慮に口出したのだ。私はその時は代理での出席だったので、代理での出席でも発言して悪いということはないだろうが、それでも代理での出席ということで少々遠慮していたのだったが、松下はその場に出席する立場ではないのに出席していた人間だったがそういった遠慮はすることなく、でしゃばって発言したのだ。 「 会社提携があることで、歩合給が半分になってしまうと考えるのではなく、会社提携があることで契約がもらえやすくなると考えるべきで、そう考えれば、契約してもらえやすくなるのだから、歩合給が半分になってもそれは悪いことではない」と。そう言うと、(株)一条工務店のオーナー経営者一族が喜ぶと思って発言したのであろう。
  「 会社提携があることで、歩合給が半分になってしまうと考えるのではなく、会社提携があることで契約がもらえやすくなると考えるべきで、そう考えれば、契約してもらえやすくなるのだから、歩合給が半分になってもそれは悪いことではない」というのは、今さら松下が発言しなくても、そういうことを会社は言って営業の給料を減給していたことです。しかし、営業の給料を減給するのなら、1993年に松下が松戸展示場に転勤してくるより前、愛知県の展示場にいた時、静岡県中西部・愛知県では箱根の関より東の地域と比べてドカンと一発♪ 安い金額でダンピング販売していたのですから、松下の契約もまた半分の扱いにするべきですし、その上でテレビ広告を使って売っていたのですから、さらに半分、松下の契約は4分の1以下にするべきであったはずなのです。さらに、火災実験とか耐震実験とかのパフォーマンスを静岡県・愛知県地域(静岡県と愛知県の境目に近い静岡県)でおこんっていたのですから、その費用を負担してもらうということで静岡県・愛知県の営業の給料はさらに半分にするべきであったはずで、松下の契約は8分の1以下に計算するべきであったのです。なぜ、そこでは減給せずに「会社提携」での値引きサービスについては営業社員の歩合給を減給するのか? どう考えても矛盾しているのです。
  坂本さんが「会社提携があるということから提携会社の人がいっぱい展示場に来場されるという展示場でならともかく、そうではない展示場で、年に何棟も契約を取れる人ならばいいのですが、たとえば、うちの展示場にいる、今年、新卒入社したばかりの☆☆くんなんかは、入社してなかなか契約を取れずに、提携会社だからということで来場したわけではない人をなんとか契約してもらおうと頑張って、それでやっと1棟契約もらえた、その時に勤め先を聞いたら会社提携をやっている会社だった、0.5棟分と言われるというのは、これはきついと思うのです。そのあたり、何とか考えてあげていただけませんか」と発言したのは、 「会社提携があることで、歩合給が半分になってしまうと考えるのではなく、会社提携があることで契約がもらえやすくなると考えるべきで、そう考えれば、契約してもらえやすくなるのだから、歩合給が半分になってもそれは悪いことではない」という会社が言ってきた大義名分を知らずに発言したのではなく、そういう話は一通り聞いた上で、会社提携があることで契約しやすくなるというケースも中にあるだろうけれども、そうではない場合もあり、会社提携があるということを見込客は知らずに来場して知らずに折衝を続けて契約しましょうという時に勤め先を教えてもらったら提携の会社に勤めている人だったという場合もある、実際に会社提携というものがあってそれでいくらか契約しやすくなるという場合はあるとしても、いくらなんでも倍も契約しやすくなるわけではないし、提携会社に勤務する人だからということで契約に至る労力が半分以下で済むケースは少ないし、(株)一条工務店は営業の守備範囲が戸建住宅建築業の同業他社と比べて広く、契約後の作業でも営業がやらないといけない部分が大きく、もしも、提携会社に勤務する人なら契約までの営業の努力・労力が半分でできたとしても、契約後に営業がやらないといけない仕事はあり、それを半分にしていいというものではない。特に、これまである程度以上の契約を獲得してきた人ならば、契約していただこうということになった時に提携会社に勤めている人だということがわかって歩合給が半分と言われても、えらい災難にあったなあ・・で我慢するということもあるかもしれないが、入社してまだ1棟も契約とれていないという人が一生懸命頑張ってやっと1棟の契約をいただいたという時に、契約の時に勤め先を聞いたら提携会社に勤めている人だったということで歩合給の部分が半分というのは、それはきつい。だから、そのあたりを会社として考えてもらえないか、ということを言っているのであって、「会社提携があることで、歩合給が半分になってしまうと考えるのではなく、会社提携があることで契約がもらえやすくなると考えるべきで、そう考えれば、契約してもらえやすくなるのだから、歩合給が半分になってもそれは悪いことではない」などという寝言を聞いたことがなかったのではないのです。又、営業社員は松下のような使用者がやったことに対して、その問題について自分自身の考えを発言するのではなく、常に使用者がやろうとしたことに同調することで自分だけ使用者から好かれようとする軽佻浮薄なクズを別にすれば、大部分の営業社員は、この提携会社に勤めている人の契約では営業の歩合給は半分にするというものに対しておかしいと思っており、そんな「会社提携」ならない方がいいと思っているのに、大部分の営業社員がない方がいいと思っているものを、なぜやるのか? もし、そういったことをやるのなら、経営者はもっと実際に営業活動をやっている営業社員に意見をきいた上でおこなうべきであり、デマカセでやるべきではなく、実際に営業活動をおこなう営業社員の意見は尊重するべきもののはずなのです。何よりも、営業社員の歩合給を半分にするというのは、それは給与体系を変更しようとするものですから、給与についての部分の就業規則の変更というのは、これは、従業員の過半数を代表する労働組合の代表者もしくは従業員の過半数を代表する者の意見を聞いた上で変更しないといけないと労働基準法には明記されていることなのです。(株)一条工務店の場合は営業本部長の天野隆夫が「『労働基準法は守らない』というのが(株)一条工務店の会社のルールで方針だ」と発言しましたが、さらに「労働基準法は守った方がいいと思っているのなら、『労働基準法は守らない』という(株)一条工務店の会社のルールを守る意思がないということなんだから、会社やめろ」と私に言ったのですが、この話をある労働基準監督署の労働基準監督官に話したところ、苦笑されたのですが、曲がりなりにも日本国に存在する会社において「労働基準法は守らないという会社のルール」などというものは認められてはならないものであり、たとえ、そのような「ルール」があっても無効であり、なにより、「(株)一条工務店には『労働基準法は守らない』という会社のルールがある」などというのは営業本部長の天野隆夫と総務の山本の2名が言っているだけのことであって、(株)一条工務店の就業規則のどこを見ても「労働基準法は守らない」などという条文は書かれていません。日本国においては、従業員の給与体系を変更しようとする場合には「従業員の過半数を代表する労働組合の代表者もしくは従業員の過半数を代表する者」の意見をきかないといけないのです。
  日本国の法律では従業員の給与体系を変更しようという場合には「従業員の過半数を代表する労働組合の代表者もしくは従業員の過半数を代表する者」に意見をきいた上で進めないといけないのですが、それをきかないで(株)一条工務店の経営者は「提携会社に勤めている人の契約については営業の歩合給は半分」と一方的に進めたのであり、それについて、坂本さんは、少し考えていただけませんかと言っているのであり、松下がさらに呪文のように(株)一条工務店の経営者が言ってきた「会社提携があることで、歩合給が半分になってしまうと考えるのではなく、会社提携があることで契約がもらえやすくなると考えるべきで、そう考えれば、契約してもらえやすくなるのだから、歩合給が半分になってもそれは悪いことではない」というどう考えても、そんなわけないだろうがという文句を持ち出して坂本さんがせっかく発言してくれたもの、その時、参加していた「リーダー」の中でも、入社以来の通算契約棟数で見ても、入社以来の年間平均棟数で見ても、「リーダー」ではない所長の五十嵐さんを別にすれば一番上ではないかと思われる人が言ってくれたわけで、これは何も営業社員の利益ばっかり考えて会社の利益を考えないような内容ではなく営業社員の為でもあり会社の為でもあることを言ってくれたのです。会社はこういった発言をきっちりとできる人は大事にするべきで、こういった発言を軽く扱ってはいけません。せっかく、坂本さんが言ってくれたのに、それをその場の本来の参加者でもない松下が横から口出して黙らせようとしたのです。私は「代理での出席」だったということで遠慮して発言しなかったけれども、それならば松下こそその場の本来の出席者ではなかったのであり、本来の出席者でもない松下が何を不適切な発言をしているのかということです。

  この男はまったくつくづく成長しない男である。野村のじいさんは「失敗と書いて成長と読む」とあっちやらこっちやらで書いておったが、この松下という男は失敗しても成長しない人間のようだった。がっかりした。
  私は、それは、あなたの認識はおかしいでしょと言おうかと考えたのだが、この日については、武田さんの代理としての出席だったので言わないことにしたのだが、言うべきだったか言わない方が良かったのか。それで、今になって思うのだが、なんで、私は条件が悪い展示場にばっかり配属されて、条件の悪い場所で条件がいい場所の人間「ひまわり」「長嶋みたいなやつ」に負けるもんかあと必死になって頑張って条件がいい場所の人間に劣らない成果を出したのに、毎日毎日毎年毎年、滅私奉公・破私奉公を続けてきたのに、それなのに、私より成績の劣る人間より冷遇されなければならないのか・・と思ったのだが、少なくとも過半数の「リーダー」よりは貢献してきたはずなのに、なぜ、私は「リーダー」にならせてもらえないのか。 もしかして、(株)一条工務店のオーナー経営者一族というのは、松下みたいなアホが好きで、そういう場において、アホに対して、「あなた、それは違いますでしょ」と言える人間というのを退けたかったのではないのか?・・・と最近になって気づいた。あの会社でなら、ありそうなことだ。

  1993年に、名古屋の八事展示場にいて営業成績があがっていなくて、それで千葉県の松戸展示場に転勤してきて、来るなり「ここに来てすぐにわかった。こ~んな営業やりやすい所はない。ここなら、最低でも浜松の倍以上は絶対に売れる」と暴言を吐いた・・というのは、この男の骨の髄からしみついたこの男の性根・本性だったのです。浜松・掛川・名古屋よりもずっと高い値段をつけられて、浜松・掛川・名古屋の人間はテレビ広告はやるは、テレビ番組のスポンサーはやるは、火災実験も耐震実験も浜松でやるし、「見せるための工場」も「ヨーロッパの家具を直輸入している」と称していた「インテリア館」も浜松に作るわで、何より「浜松および遠州地方向け」の商品だわで、そういう条件で、かつ、《「浜松流」という静岡県中西部・愛知県で売るための方法》を研修で教えられるわ、これではこの場所ではだめだと思うと「売れない営業のグチ10箇条 一.浜松流はここには合わない」などとけっこう高そうな素材のものに印刷したものを全国の展示場に送りつけて展示場の事務所に貼っておけと行ってくるわで、そういう状況で苦労して苦戦して獅子奮迅・奮闘していた東京圏の営業に向かって、「ここに来てすぐにわかった。こ~んな営業やりやすい所はない。ここなら、最低でも浜松の倍以上は絶対に売れる」というような口をきくと、(株)一条工務店のオーナー経営者一族と取り巻き、および、「浜松流」が喜ぶと思うと、率先してそういう口をきいて自分だけオーナー経営者一族と取り巻きと「浜松流」に好かれてこましたろ♪・・・というのがこの松下という男が心の底から常にやらないといけないと信じている使徒信条だったのです。それで、自分自身は静岡県中西部・愛知県のどこかにいるものであって、東京圏での仕事は東京圏の営業がやるものであって自分は関係ないという意識で「ここに来てすぐにわかった。こ~んな営業やりやすい所はない。ここなら、最低でも浜松の倍以上は絶対に売れる」という口をききよったのです。普通、そういう口をきくのなら、その前に、自分は静岡県中西部・愛知県の営業所、箱根の関より西、不破の関・鈴鹿の関より東の地域の営業所(展示場)に今もいるのか、それとも、自分自身が東京圏の展示場に配属になったのか・・というあたりを考えてから口にするものではないのか・・と思うのだが、この松下という男の場合は、静岡県中西部・愛知県の従業員の意識が頭の中に十万しており心の中にも充満していたので、自分自身がこれから東京圏の展示場で仕事をしていくのだなんて意識はかけらも持っていなかったのです。それで、実際には「ここに来てすぐにわかった。こ~んな営業やりやすい所はない。ここなら、最低でも浜松の倍以上は絶対に売れる」と思っているわけでもないのに、そういう口をききおったのです。
  その時、「坪単価」が高いか安いかとは別に、その時の松戸展示場というのは国道6号と松戸駅の北から西に伸びる県道とが交わる「岩瀬」という交差点の北東側にあって、千葉県松戸市にあるとはいえ、国道6号をすぐ南に行くと東京都葛飾区、JR常磐線「松戸」駅のすぐ南の「金町(かなまち)」駅は東京都葛飾区であり、東西の県道を西に行ってJR常磐線を越えてすぐの所で江戸川を橋で渡るとそこは埼玉県三郷市であり、そういう立地で松戸展示場は千葉県にあるとはいえ、「千葉県と東京都と埼玉県の境目付近の千葉県」にあって道路づけも東京都・埼玉県から来やすい場所にあり、来場客は松戸市など千葉県からの来場客もあるが、三郷市・八潮市など埼玉県からの来場客、葛飾区など東京都からの来場客もある場所であり、そういう場所において、千葉県と東京都と埼玉県とで「坪単価」を3地域とも別の価格に設定するというのはやりにくい、せめて、千葉県と埼玉県は一般的には同程度という感覚の人が多いことからこの2県は同じ「坪単価」にできないものかとか、東京都でも葛飾区あたりで建てる人には「あなたさまだけに」とかいうフレーズを使ってでも千葉県と同じ「坪単価」にできないものかとか、そういったことを考える頭もなかったようです。福島県いわき市の営業所には、茨城県北茨城市・高萩市あたりからも来場され、時には日立市からも来場される方がありましたが、茨城県という県は県庁所在地の水戸あたりと、東京圏に属する取手市あたりと、北部の北茨城市・高萩市あたりとではずいぶんと違いがある県で、茨城県北部の北茨城市・高萩市あたりは福島県浜通り地区と一続きの地域であり、北茨城市・高萩市の住人からすれば、いわき市も北茨城市・高萩市も似たような場所という感覚があり、それを福島県よりも茨城県の方が「坪単価」が高いと言われると「なんで?」という感覚になる。だから、福島県浜通り地区の所長の草野さんが(株)一条工務店の本社にかけあって、茨城県でも北茨城市と高萩市で建てる人については福島県と同じ「坪単価」で契約していいということにしてもらったのだった。松戸市岩瀬 という国道6号とJR[松戸」駅の北側を東西に走る県道とが交差する交差点の北東側(おっさんには、「『角海老』というソープランドのはす向かいあたり」と言ってもらえばよくわかる・・というおっさんがいたらしいが)にあって、クルマでなら国道6号をすぐ南に行くと東京都、県道を西に行くとすぐ埼玉県という場所で、鉄道でも松戸駅のすぐ南の金町(かなまち)駅は東京都で、又、千葉県松戸市には東京都営の霊園があるのでクルマでそこに来た帰りに住宅展示場に立ち寄るという人もおり、千葉県・東京都・埼玉県で「坪単価」が異なるというのはやりにくく、この松戸展示場は、もともと、万代という千葉県柏市の材木業者が浜松市の(株)一条工務店と共同出資会社の(株)一条工務店柏 を作って設けていた展示場で、(株)一条工務店柏 が柏市十余二(とよふた)に新しく展示場を設けた時に、それまでの松戸展示場を浜松市の(株)一条工務店が「いぬき」で買い取ったもので、株式会社一条工務店柏 にとっては千葉県・埼玉県・東京都の境目付近に持つ展示用でその3県に対して「坪単価」を変えるというのは営業しにくいだけのことでメリットはなく、東京都全域で千葉県の「坪単価」で施工していた(それだけでなく、東京都内の(株)一条工務店の展示場にも来場した人にも「うちで契約していただければ、東京都でも坪52万円(千葉県の「坪単価」)で契約していただけます」とか言うておったらしい)というのも、株式会社一条工務店柏 の立場に立って考えてみれば、その気持ちはわかるのであり、そういったことを考えると、松戸展示場の「リーダー」ならば、福島県浜通り地区の展示場の所長が茨城県でも北茨城市と高萩市は福島県の「坪単価」でやらせてくれと「本社」に交渉したのと同様、松戸展示場に来場された方には東京都でも葛飾区についてと埼玉県でも三郷市・八潮市については千葉県の「坪単価」でやらせてくださいと交渉するべきであったはずである。松下くんは、名古屋の八事展示場で営業成績が悪かったのだが千葉県松戸市の展示場に赴任した時は「主任」にならせてもらっていて、松戸展示場には入社2年目の人間が3人いたほかは全員が入社1年目であり、入社1年目と2年目の人間しかいない展示場に赴任して「リーダー」という立場になったのだから、「リーダー」ならばそのあたりについて本社とかけあおうかといったことも考えるべきものだったはずである。しかし、この男は自分だけ浜松の「本社」に好かれようとする男であり、そういったことは絶対に言わないという人間だったのだ。どうも、(株)一条工務店のオーナー経営者一族とその取り巻きというのはそういうタイプの人間、「軽佻浮薄なクズ」が好きなようである。
  松下くんは、1993年に松戸展示場に赴任した時に「ここに来てすぐにわかった。こ~んな営業やりやすい所はない。ここなら、最低でも浜松の倍以上は絶対に売れる」などという暴言をはき、それは東京圏で勤務していた営業社員にとっては「許しがたい暴言」だったが、自分たちの所には安い坪単価を設定し、自分たちの所だけテレビ広告をドカンと一発♪やりまくり、自分たちの所で火災実験や耐震実験のパフォーマンスをやり、自分たちの所に「見せるための工場」を作りインテリア館を作りして、自分たちの所が箱根の関より東、不破の関・鈴鹿の関より西の地域よりも有利な条件になるように、いわば、自分たちの所はすべての駒がそろった状態で、箱根の関より東、不破の関・鈴鹿の関より西の地域は「飛車・角落ち」みたいな状態で、所によっては「王さん1枚」みたいな状態で将棋やるみたいにして、それで自分たちの営業成績を他の地域の営業よりも「優秀」だということにしてこましたろということを継続的にやってきたそういう連中にとってはうれしい発言をおこない、それで(株)一条工務店のオーナー経営者一族とその取り巻きと「浜松流」に自分だけ好かれてやろうとしたのだったが、松下という男はそういう性格の男・そういう性根の人間だったのだが、そういう発言をしたことで、実際に自分自身が松戸展示場に勤務して、8か月間、松戸展示場にいて契約ゼロ棟という結果を招き、「ざまあ見さらせ、豚のケツ」「降格になりやがれえ!」という立場に立たされた。そういう経験をしたからには、ちょっとくらいはそこから学んだらどうか・・、ちょっとくらいはそれを機会に人間的に成長したらどうか・・と思ったのだったが、それから5年経った1998年、松下くんはちっとも成長していなかった。がっかりした。この男は、まったく変わらん男やな~あ・・・と思った。「ここに来てすぐにわかった。こ~んな営業やりやすい所はない。ここなら、最低でも浜松の倍以上は絶対に売れる」などという暴言を吐いて(少なくとも、東京圏で勤務していた営業にとってはものすごい暴言を吐いて)、それで自分だけ「浜松流」(八百長野郎)に好かれようとして、そして、その結果、自分自身がまったく売れなくて恥かいた経験をしたのですから、そういった類の発言をして自分だけ好かれようなどということは慎むべきだ・・と、ちょっとは学んだかと思ったら、松下はちっとも学習していなかった、ちっとも成長していなかった。悲しいことであり、松下くんという男は哀しい男である。

  それで、その時に思ったのです。埼玉県北部のあたりの展示場の「リーダー」だった坂本さんは、自分自身は入社した年から相当の契約を獲得してきた人であったが、同時に入社してまだ1棟も契約を取れていないといった人も気持ちも理解し、そういう人の立場も考えて、そういう人が言いたくても言えないことを言葉を選んで丁重に発言して代弁するということができる・・というのは、この人はたいした人だなと思い、入社した年から相当「売れた」のか「売った」のかという人なんてのは、なかなか売れずに困っているという人間なんて見捨て敵対するのが王道だとか思っているような人間ではないかと思っていたら、坂本さんはそうではなかった。会社はこういう人は大事にしないといけない・・・と思ったのだが、それから少しして、むしろ、逆なのかもしれない。そういう人というのは、(株)一条工務店のオーナー経営者一族とその取り巻き・「浜松流」からすれば、「おもしろくない存在」ではないのか、と。そして、松下くんのような「軽佻浮薄なクズ」こそ(株)一条工務店のオーナー経営者一族とその取り巻きと「浜松流」が好む人間ではないのか・・・と。
  そう考えると、坂本さんも気の毒になあ、相当売ってきた人であり、今後も「売れる」人だろうから辞めさせられるという可能性は小さいとしても、同じくらいの営業成績の人と比較して、いい扱いを受けるか良くない扱いを受けるかというと、良くない扱いを受ける方になりそうな感じがするなあ・・・・なんてことを思って、ふと気づいた。それは他人事と違うのではないか・・と。入社以来、毎日毎日毎年毎年、滅私奉公・破私奉公を続けてきて、条件が悪い展示場にばっかり配属されて、その条件で条件がいい営業所の人間に「負けるもんかあ」と思って奮闘努力してきて貢献して来たのに、
※ 《YouTuve-松山で流れるくたばれ読売(東京音頭)ヤクルトラッキー7 20190416》https://www.youtube.com/watch?v=8qAPp3RbB7s
な~んで、それでもまだまだ条件が悪い展示場にばっかり配属されて、さらには「特進転勤」の条件を満たして会社のためを思って「居住地が変わる転勤」をしたのに規定の「副店長」昇進させてもらえず、おまけに格下を「応援者」にされて「被応援者」にされてしまう・・・というのは、他人事じゃなくて私こそ、「気の毒な扱い」にされていたのではないのか・・・その可能性は小さくない・・・というよりも、そうでないわけないじゃないか、と気づいた。 アメリカ合衆国ニューヨーク州立シラキュース大学の「精神科」教授トマス=サズによる『「精神医学」という神話』(岩崎学術出版社)で、トマス=サズは 「彼らが言っていることを聞くのではなく、彼らがやっていることを見るべきだ」というアインシュタインの言葉を引用しているのだが(アインシュタインがどこでその言葉を述べているのか私は知りたくてけっこう調べたのだが見つけられなかったが、アインシュタインがどこで言ったか、言ったのがアインシュタインなのか他の人間なのかは大きな問題ではなく、「彼らが言っていることを聞くのではなく、彼らがやっていることを見るべきだ」という見方・判断方法が大事なのである)、その「彼らが言っていることを聞くのではなく、彼らがやっていることを見るべきだ」という視点で見ると、どう考えても、私自身がその「気の毒になあ」という立場に立たされてきた、と考えるしかないではないか。そして、松下くんみたいな「長嶋みたいなやつ」に負けるもんかあ~あ・・と思って勤めてきたけれども、それこそ、ID野球の戦法を取ろうが何やろうが、「王さん1枚」では全駒そろった状態のやつにはなかなか勝てないし、そもそも、毎日毎日毎年毎年、会社のために滅私奉公を続けてきて、なんで、そんな扱いにされなければならないんだ。

  「一条工務店の場合、展示場による条件の違いが甚だしい」というのは、わかっている人間にはわかっていることであった。1999年だったと思うが、埼玉県の方の展示場にいた人が佐野展示場に来た時に口にしたことだったが、その人は比較的良心的というのか誠実というのか、そうつきあいが深い人でもないので他の部分でどうかは知らないが、その部分については誠実な人だったと思うし、そうであるからこそ、そういった本当のことを口にする人だったのだが、その人は、自分は入社してここまで、ある程度、契約が取れたけれども、それは入社した年に配属された展示場が比較的条件がいい展示場だったからで、今度、あまり条件が良くない展示場に変わらされたので、これからはこれまでと同じくらいは契約を取れないと思う、と分析して話していた。そういったことを虚心な気持ちで分析して、事実を事実として述べることができる人というのは、そのあたりについて実際はわかっていながら、「そんなことない。誰でも、自分の所は条件が良くないと言うものだ」とかなんとかかんとか言って、改善すべきものを改善しないようにしようとして、それで自分だけオーナー経営者一族とその取り巻きと「浜松流」に好かれようとするクズがおり、そういうクズは優遇されて条件がいい場所に配属されるのだった。そんなことしていて、決して会社のためにいいことないと思うがなあ・・と思うが、そういうことをやりたがる経営者だった。
  「一条工務店の場合、展示場による条件の違いが甚だしい」という点について、そういったものを分析して不公平がないようにするのは会社の経営者の仕事であり、私は慶應大学商学部の出身者として、不公平がないように配慮するのが仕事であると認識していた。しかし、もしかして、 (株)一条工務店のオーナー経営者というのは意図的に不公平にしているのではないかと、ある時、気づいたのだ。なぜ、そんなことをするのか? オーナー経営者でも「プロ経営者」(雇われ経営者)でも、従業員には公平になるように配慮するのが仕事ではないのか・・と思ったのだが、(株)一条工務店のオーナー経営者一族はそうではなく、自分たちにへつらう卑怯者は条件がいい場所に配属して、気にいらないと思った人間は条件が悪い展示場に配属するということをやるために、意図的に条件がいい展示場と悪い展示場というものを作っていたようだった。
  2001年、栃木県の営業全員を集めての研修の時にやってきた伊香(いこう)という若造が、「皆さんの話を聞いていると、自分の所は条件が悪いからといったことを言う人がいますが、そんなことは誰もが言うことです」などと言って話のすり替えをおこなった。比較的条件が言いと考えられている展示場にいる人間でも、正直に「自分がいる所は比較的条件がいいので、自分はこれだけ売れたけれども、比較的条件がいい場所にいたからそれだけ売れたのであって、条件が悪い場所に行ったならそれだけ売れないかもしれない」と言う人もいるけれども、そうではなく、「条件がいい場所にいたから売れたんだろうがあ」と言われたくないので、自分の所の条件が悪い部分を一生懸命探して言う人というのもいるのです。その結果として、比較的条件がいいと考えられる場所の人も時分の所が条件がいいとは言わないという場合があり、それを聞いていると伊香くんが言ったように「どこの展示場の人でも、みんな、自分の所は条件が悪いと言うのであす。だから、条件がいい場所も悪い場所もありません」というように見えてしまうことがありますがそれならば、実際に条件がいい場所・条件が悪い場所というものはないのかというとそうではなく、伊香くんの発言は明らかに「話のすり替え」です。 本多勝一『アメリカ合衆国』(朝日文庫)によると、ストウ夫人の『アンクルトムズケビン(トムじいやの小屋)』の主人公のアンクル=トムという黒人奴隷は、かつては「右の頬をぶたれれば左の頬を差し出す」ヒューマニストと評価されていたが、最近ではアメリカ合衆国の黒人の間では、そうではなく、「自分も有色人種でありながら、自分だけ白人の機嫌を取って白人に好かれようとする最低の裏切者」のことを「アンクル=トム」と言い、アンクル=トムは最低の人間と評価されるようになったらしい。伊香(いこう)はそれである、アンクル=トムである。もし、違うと言いたいなら、どう違うのかぜひとも説明してもらいたいものである。
アメリカ合州国 (朝日文庫) - 本多 勝一
アメリカ合州国 (朝日文庫) - 本多 勝一

  慶應大学の4年の時、今は場所を移転したらしい中国銀行(岡山の中国銀行ではなく北京の中国銀行)の東京支店に会社訪問に行ったことがあったのだが、その際、会っていただいたのは「顧問」として三井銀行からきていた方だったが慶應大学の経済学部卒の人で、自分と同じ大学の生徒だということでその会社のことに限らず、いろいろな話を聞かせてもらったのだったが、「質問はありますか」と言われて、「労働組合はないと求人票に記載されていたのですが、中華人民共和国という国は社会主義国ですが、社会主義国の企業の支店が資本主義国にあるという場合、はたして、労働組合というものはどういう位置づけになるのでしょうか」と言ってしまったのだ。口に出してから、就職の会社訪問で労働組合についてなんて言うべきではなかったかなとも思ったのだが、「それは、いい質問ですね」と言われたのだ。「中国の本国においては、国そのものが労働組合という国なので中国本国においては中国銀行に労働組合はないのですが、日本の支店では労働組合ができるということはありうることです。今は、まだ、ここもできてそれほど経たないので労働組合はありませんけれども、社会主義国の企業が資本主義国に支店を出したという場合には、資本主義国における支店で労働組合というものがあるということは制度としてありえます」という話をされた。その際だが、「私は、ここの人間に、労働組合を作ってもいいんだよと言っているのです」と言われたのだ。「あった方が私はやりやすいくらいなんです」と。「会社は、何か決める時には労働者の過半数を代表する者の意見をきいてやらないといけないということになっているのだけれども、過半数からなる労働組合があればその代表者と話をすればいいのだけれども、ないと誰と話をすればいいのかということになるから、かえって、労働組合があった方がやりやすいくらいなんです」と。「こっちだって、何も従業員を困らせたいわけではないんだから、もし、従業員の方で、この点をこうしてほしいというものがあれば、言ってもらっていいし、言ってもらった方が、むしろ、そうか、そういう点に困っているのかとわかっていいのです」と言われたのだ。そういう経営者と(株)一条工務店のオーナー経営者一族のような従業員は苛めてナンボみたいな意識の人間とでは、なんというのか、人格が違うというのか経営者でも経営者としてのレベルが違うというのか・・。
  1998年の栃木県などの「リーダー会議」で埼玉県北部の「リーダー」だった坂本さんが発言した内容は、この点をちょっと考えていただけませんかということで、会社の経営者にはそういう発言に耳と傾けるべきであり、松下や伊香のようなそういった発言を抑え込む発言を率先しておこなうことで自分だけオーナー経営者一族に喜んでもらおうというようなアホは「その程度の人間」なのだと認識しないといけないはずなのだ・・・が、それをわからんやつがオーナー経営者になっている会社やった。要するに、アホがオーナーの会社やった・・ということやった。「勝ちに不思議の勝ちあり」というのか、今、「勝ち組」に入っているかもしれないが、2004年くらいだったか、テレビの野球中継で巨人ー阪神戦で、巨人の若手内野手がタイムリーヒットを打った時にアナウンサーが「さっそく、タイムリーヒットを打ちましたね」と言った時に解説者の星野仙一が「いや。たしかにヒットを打ちましたけれども、打つべくして打ったヒットなのか。それとも、たまたま、バット出したらそこにボールが来て当たってヒットになったヒットなのか。そこが問題です」と話したのを聞いたのだが、(株)一条工務店の場合、今、調子が言いように見えても、その会社を知っている者からすれば「勝つべくして勝った」勝ちという感じはしない。むしろ、カール=マルクスは、最初、世界で最初の社会主義革命は資本主義が発達した西ヨーロッパか北アメリカで起こるであろうと考えていたが、実際は資本制経済が未発達なロシアで起こったが、それは、西ヨーロッパの国においては、資本が労働者にいくらかなりとも歩み寄り、いくらかなりとも譲歩・妥協することで資本制経済を維持していく仕組みができていたのに対して、資本制経済が未発達だったロシアにおいては「根底からひっくり返す」しかなかった・・ということが原因としてあったのではないかとも言われる〔もうひとつ、ロシアは片方で大国であって軍事力においては周囲の国を「侵略」する側の国だったが、他方においてはロシア国内の企業はイギリスなどの資本に支配されていたことから、外国資本の支配を否定して「社会帝国主義」のような国になりやすい状況があった、という点も原因としてあるようだが〕。そういう「根底からひっくり返すしかどうしようもない」という国ではなく会社というのは、一時的に調子がいいように見えても、実際に調子が良かったとしても、それでも「根底からひっくり返すしかどうしようもない」会社であり、その欠点はいずれ何らかの形でその結果が出てくるのではないか・・と考えられるのではないか。「何らかの形」とはどういう形か? どういう形だろうか・・・。

  もっとも、中国銀行で「顧問」をされていたその方は、日本の労働基準法では、就業規則の変更は労働者の過半数を代表する労働組合の代表者もしくは労働者の過半数を代表する者の意見をきいて進めないといけないと労働基準法に規定されており、日本国の法律でそう規定されているからにはそうすべきものだと認識しておられたようで、そうであるからこそ、労働組合があった方がそういう時に話をする相手があってやりやすいと言われたのだったが、私が勤めた小堀住研(株)も(株)一条工務店も、労働者の過半数を代表する者の意見なんてまったくきかずに一方的に変更していて、それは労働基準法違反のはずで、就業規則の変更は労働者の過半数を代表する労働組合の代表者か労働者の過半数を代表する者の意見をきいた上でおこなうなどということはしていなかった。
  小堀住研(株)〔⇒エスバイエル(株)・・・→ヤマダエスバイエルホーム(株)⇒(株)ヤマダホームズ〕ではそれにも関わらず就業規則は時々変更されていた。就業規則というものは、使用者は労働者の過半数からなる労働組合の代表者もしくは労働者の過半数を代表する者の意見をきいた上で設定・変更し、所轄の労働基準監督署長に届け出て、従業員誰もが見ることができる状態にすることで就業規則として成り立つものですから、労働者の過半数を代表する労働組合の代表者もしくは労働者の過半数を代表する者の意見をきいていない就業規則を、労働基準監督署長は受け付けたのか? ・・・疑問に思いませんか?
  その答えは、(株)エイブルhttps://www.able.co.jp/ に勤めてわかった。労働者の就業時間というものは、労働基準法で1日8時間・1週40時間までと決められているが(例外はあって、何週間かの合計でなんたらというものもあるが)、それを上回る時間を働かせたいという場合に、「三六協定」といって労働基準法第36条に規定される協定を会社は労働者の過半数を代表する労働組合の代表者もしくは労働者の過半数を代表する者との間で結べば、その協定の範囲内までは働かせてよいということになっているのです。しかし、三六協定を結ぶ場合も、はてしなく長時間の協定を結べるわけではなく、厚生労働省が上限を決めています。小堀住研(株)も(株)一条工務店も上限なんかはるかに超えた労働時間働かせていましたが、制度としては上限があるのです。ある日、(株)エイブルでは、「労働基準法上の労働時間制限を超える時間を働かせてよいという三六協定を、厚生労働省が決めている上限である〇時間までという内容で締結することにしますので、それぞれの営業所ごとに代表者になる人を決めてください」などという通達を送りつけてきたのだった。はあ? 会社・使用者の側が先に厚生労働省が決めた上限ぎりぎりで締結することに決めましたと言ってきたのだ。その上で、その内容で締結しますので、締結する際に労働者の代表者として署名捺印する従業員を営業所で決めてください、と言ってきたのだ。なんだ、それは!?!  会社はそういうことはやってはいけないはずなのだ。会社・使用者が言っていいのは、労働基準法で規定される労働時間制限を超える時間を働かせてよい・働いてよいという三六協定を結びたいので、その問題について会社・使用者側と話し合う代表者を決めてもらいたい、その代表者とどの時間までいいことにするかしないかといった話し合いを持ちたいということは言っていいでしょう。しかし、先に厚生労働省が定める上限ぎりぎりで結ぶことにしますから労働者の過半数を代表する者として書名捺印する従業員を決めてくださいというのは、それは使用者がおこなってはならないものです。
   これはいくらなんでもおかしいではないか、日本国民としてこれはいくらなんでも認めてはならないことではないかと私は思ったのだったが、ところが、2006年、千葉県八千代市の勝田台店の店長の渋木(男。当時、20代)は私に「もう、労働者の代表者として署名捺印する係は決めて署名捺印しましたから」と言うので、「私は聞いてませんけれども」と言ったところ、「だから、『労働者の過半数を代表する者』ですから半分に話をすればいいんですよ。〇〇さんは話さない側の従業員になったのです。〇〇さんを含まない方の過半数で話し合って代表者を決めて、もう、署名捺印をすませましたから」と言うのでした。これは合法なのかというと違法です。(株)エイブルの本社がある東京都港区の労働基準監督署に行ってこれを話したところ、労働基準監督官が言うには「労働基準法の規定は、あくまでも『労働者の過半数を代表する者』ですから、話は全員にしないといけないのです。全員に話をした上で選挙なり多数決なりで代表者を決めるものであって、過半数にだけ話をして半分の従業員だけで話し合って代表者を決めたのでは、それは半分の半分、4分の1にしかなりません。それは『過半数を代表する者』ではなく『4分の1を代表する者』でしかありませんから、それは違法です」ということでした。
   それで、私は言ったのです。「違法であるということは、労働基準監督署長はその就業規則の届け出は受け付けていないということですか」と。すると、労働基準監督官は調べた上でこう言ったのです。「いや、届け出られていますね」と。「なんで、違法なものが受け付けられているのですか」と私が言ったところ、労働基準監督官は「労働者の過半数を代表する者の署名捺印があります」と。「署名捺印がされていても、それは実際には過半数を代表する者ではないわけですよね」と言うと、「そう言われましても、過半数を代表する者として署名捺印されていますから」と労働基準監督官はそう言うのでした。要するに、労働基準監督署と労働基準監督官というのは、書類上、「労働者の過半数を代表する者」と名のる者の署名捺印があるかどうかしか見ておらず、実際にその人間が労働者の過半数を代表する者であるかないかも、実際に意見をきいた上でおこなわれたかどうかも見ずに労働基準監督署長は受理していたのであって、「労働者の過半数を代表する者」として署名捺印している人間が実際に実質的に「労働者の過半数を代表する者」であるのかどうか調べずに受理しており、「それは偽物です。実際に労働者の過半数を代表する者ではありませんから、受理は取り消してください」と言ってもきいてくれないのでした。
  小堀住研(株)や(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ はそれもやっていなかった。小堀住研(株)でも(株)一条工務店でも三六協定はなかったが、就業規則の制定・改正においては、おそらく、就業規則を労働基準監督署長に届け出るということはやっていたのであろうけれども、「労働者の過半数を代表する者」については、(株)エイブルがやったように「労働者の過半数を代表する者」を◇日までに決めてくださいということをやらず、労働者の過半数を代表する者ではなく使用者が指定した者を「労働者の過半数を代表する者」だということにして署名捺印させて労働基準監督署長に届けていたのではないでしょうか
  2000年頃から、(株)一条工務店では「みなし残業制」というものを就業規則に入れたのですが、これは、営業社員はどれだけ時間外に働いているか把握しにくいからということが大義名分でしたが、実際は「みなし残業制」で規定した時間外労働よりもはるかに長時間の時間外労働をしているにもかかわらず、それでごまかすためのものでした。 「みなし残業制」というものは労働基準法で規定されている労働時間制限の制度を無効化するための制度ではないはずで、(株)一条工務店は「みなし残業制」の制度を悪用していると評価せざるをえないでしょう。
〔 もっとも、最近、求人募集を見ると、それまでの給与額そのままで「みなし残業制含む」と記載された求人募集を見ることがあります。私が記憶しているものとしては、一建設 の求人募集がそう書かれていた記憶があります。それまで、基本となる給与だけで時間外労働については時間外賃金を払わずにサービス残業としてきた会社が、基本となる給与を増額することなく「みなし残業制含む」という一文を入れることで、サービス残業を合法化したというつもりなのでしょう。「みなし残業制度」の悪用は(株)一条工務店だけではないようです。〕
  なんで、そういう違法をやらないと気がすまないのか。日本国の法律であれば守るべきではないのか、日本国の法律ならば守るのが基本・基準ではないのか。そんなに、違法企業になりたいのか?!?

  オーナー経営者に自分だけ喜ばれようとして、実状に反することを言ってみたり、営業社員全体にとって、経営者に考えてもらいたいということを否定したりする「軽佻浮薄なクズ」「最低の裏切者」は、(株)一条工務店ではたいてい条件がいい場所に配属される。おまえら、一生、それやっていくつもりなのか? ・・私だって、冷遇されたいわけではないし、比較的条件がいい場所に配属してもらった方がいいけれども、しかし、会社全体のことを考えれば、誰もが成果を出せるようにもっていくべきであるし、決して不公平がないように持っていくべきものであるはずだ。
  ・・・なんか、「しょーもないやつ」が(株)一条工務店にはいっぱいいて、本来、経営者はそういう「しょーもないやつ」が愚かなふるまいをしないように気をつけるべき立場のはずなのだが、そういう人間を喜ぶオーナー経営者一族とその取り巻きが幅をきかせているという情けない会社というものが日本には現実にある。
※ 《YouTuve-大島洋平選手がデッドボールを食らった日の中日ファンによる商魂こめて!》https://www.youtube.com/watch?v=wRVPePop6OM

  会社が営業社員の歩合給を半分にしていいかどうかということは、それが会社にとって利益になるのか、従業員にとってどうかとともに、歩合給の意味合いとしてどうかという点も考える必要がある。
  (株)一条工務店の歩合給はもともと高くなかったのだ。だからといって基本給部分が高いわけではない。もともと、高かったわけでもない歩合給の部分を半分にしたならどうなるか。なぜ、固定給ではなく歩合給にしていたかというと、この1棟の契約をいただいて引き渡しまで持って行けばいくらの収入をもらえるということを励みとして、営業社員になんとか契約に持っていこう、なんとか契約取ってこようという気持になってもらうことが目的だったはずだ。その歩合給部分を半分にしてしまったなら、この人に契約してもらって引き渡しまでもっていくという大変な作業をしてもこんなちびっとしかもらえないの? ・・わりが合わんなあ・・という気持にならせる・・ということがどういうメリットがあるのか? それでは歩合給の制度にすることで営業社員に「何とか契約に結びつけよう」という気持になってもらうという意味合いがなくなってしまうことになる。
  私だったら、
(1)会社にとって歩合給を半額にすることで人件費を減額できるメリット、
(2)従業員にとって歩合給を半額にされることでの打撃とともに、
(3)営業社員に「やる気になってもらう」という意味合いでの歩合給のあり方
という最低でも3つの点から見て、営業社員の歩合給を半額にしてしまうというのは、会社にとっていいことではないと判断するし、会社の為を思って経営者にも自信をもってそう発言する。それに対して、
松下とか伊香とかいった人間のカスはそうではない。そうではなく、只管(ひたすら)、迎合することで自分だけ会社経営者から好かれようという卑劣・卑屈な態度を一貫して取り続ける。どちらの人間が会社のためかというと、後者ではない方のはずなのだが、(株)一条工務店のアホ経営者は後者の方の人間を増長させ愛好する。

  (2021.3.6.)

☆ 会社と営業の話 シリーズ
 [第822回]新卒社員研修で「この会社におる奴はアホばっかしや」と言う外部講師と東京海上火災の営業を「皆さんとは違ってエリートの人」と言う社員教育担当者。 「最近の若い者は甘ったれとる」のか? 「親は子から何かをしてもらった時に気持に喜ぶ」のか?https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202102article_6.html
 [第823回]電話はいくつ鳴ったら取るべきか。ベルいくつ、何秒かけて相手が出なければ、かけるのをやめるべきか。「自分にかかってきた電話でなくても会社にかかってきた電話は取るべき」ではないのか。配偶者でもない女からひっきりなしに職場にかかってくる電話について、使用者は注意するべきではないのか。居留守使うやつに協力する必要はあるのか。サラ金の督促の電話に他の従業員が出る筋合いはあるのか。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202102article_7.html
 [第824回]ある日の営業会議ー「社長の腰巾着」に物言えない所長と「腰巾着」におべっか使おうとする男。世話になってきた営業の担当契約客にお茶の一杯入れて出さない郡山の営業。玄関まで行って他営業の契約客だと戻ってきて外出するいわきの営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202103article_1.html
 [第825回]会社の為に転勤する全国社員を犠牲にする会社、営業本部長の約束を平気で反故にする会社、「契約がすべて」と言いながら契約半分未満の人を「優秀者」とする会社、世話になってる人を世話している者の「応援者」にする会社、自社が作った制度を踏みにじる会社ーある日のリーダー会議【上】https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202103article_2.html
 [第826回]ある日の「リーダー会議」【下】ー勝手に歩合給部分を減額する会社、筋を通して従業員の立場を説明する者と使用者にすり寄って自分だけ好かれようとするクズ、自分だけ使用者に喜ばれようとして失敗した経験を少しも活かさない成長しない男。話のすり替えをして使用者にすり寄ろうとするアンクル=トム 〔今回〕
 [第827回]極端に労を惜しむ営業、割が良くない作業は人に押しつける営業と他の営業がやりたがらないことを引き受ける営業。日報ださせてもその内容を見る視力がない所長  https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202103article_4.html
 [第828回]住宅建築業・他の営業と「バッティング」した時に盗られない方法。「あんたのやってた客はやりにくい」という誉め言葉。盗っても自分は契約できない先輩社員の有望見込客を盗ろうとする愚か者営業。ひとの見込客を横取りしようとする者がやりにくいのは横取りしようとする者が悪いと認識できないアホ営業本部長 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202103article_5.html 

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