中村家住宅【4/6】「鏡戸」「板戸」。内側の雨戸、縦桟の格子。「面取り」した柱とそうでない柱。噛み合わせを設けて継いだ木材。細くない「貫」。飲食店なのに不衛生なしつらえの「花の舞」。嫌がらせの配置をされて学ぶ者と去る者。

[第833回]
  静岡県浜松市雄踏町宇布見 の 中村家住宅 の4回目です。
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 まず、↑ 「鏡戸(かがみど)」
「鏡戸」というが、まず、「板戸(いたど)」だ。 現地での説明書きによると、建築時頃からのものらしく、公開にさいして、漆を塗り直したらしい。
  私は子供の頃から、二間続きの和室があるような家に行った際に見せてもらった時、その二間の間の引戸というと、たいてい、襖(ふすま)だった記憶がある。 板戸というのは知人の家では見たことはなかった。
  (株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ では二間続きの和室の二間の間の引戸は板戸で施工していた。但し、(株)一条工務店の板戸は中村家住宅の板戸とは違って板でできた引戸に襖紙を貼った板戸だった。 特に気にしない人・こだわらない人もいたのだが、中に「板戸かあ~あ・・・( 一一)」と露骨に嫌そうな顔をする人、これは20代くらいの人ではあまりなく、50代から上の年代の人で嫌がる人がいたのだ。私などは、板戸の方が頑丈でいいのではないかと思ったのだが、実際問題として、「い~た~どおかあ~あ・・・( 一一)」と嫌そうに言う人がいた。(株)一条工務店は1階の天井高は2m75cm、和室の天井高も2m70cmで、洋間の扉の高さは2m、和室の鴨居の高さも1m90cmと一般よりも高いというのを「売り」にしていたのだが、背の高い人だと和室の鴨居に頭をぶつける人がおり、その点、(株)一条工務店の和室は一般の高さよりも高く作られていたので、背の高い人には喜ばれたのだが、しかし、一般のものよりも高くして、かつ、全体の金額を抑えるためには画一化したものを入れるようにせざるをえない部分もあったのだ。そのひとつが「板戸」だった。「い~た~どおかあ~あ・・( 一一)」と嫌がる人は、なぜ嫌がるのか、今もよくわからないのだが、実際問題として「好みの問題」というものもあるので、「好みの問題」をいいだ悪いだ言ってもしかたがないだろうけれども、実際問題として好まない人もいた。 その人にとっては板戸というものについての印象がよくなかったのかもしれない・・・が、中村家住宅の「板戸」は(株)一条工務店が二間続きの和室の間に入れていた引戸の板戸が板の上に襖紙を貼ったものであったのとは異なり、板の表面に漆を塗ってしあげた「鏡戸(かがみど)」だったが、「い~たあどおかあ~あ・・( 一一)」と嫌がらなければならないようなものではない・・・と思った。


  この中村家住宅の南面ですが、
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↑ 雨戸が内側にあるようです。
  現在の家屋では、和室で障子があって、ガラス戸があって雨戸があると、内側から障子⇒ガラス戸⇒雨戸 という順番ですが、中村家住宅では雨戸が障子よりも内側にあるようです。
  雨戸が内側にある家屋なんて他にあったか・・・というと、私がこれまでに見たものでは、東京都小金井市の江戸東京たてもの園 に移築されている前川圀男自邸で、雨戸を内側に施工していたのを見ました。
※ 江戸東京たてもの園 https://www.tatemonoen.jp/
江戸東京たてもの園は2021年4月21日まで臨時休場中らしい。

  内側の方がいいのか外側の方がいいのかというと、ガラス戸と雨戸の関係では、雨戸が我が家のようなアルミのペランペランの雨戸であれば、ガラス戸よりも外側にあった方が台風・強風などの時に風で何かが飛んできたという場合にガラス戸が外側ならガラスが割れることが考えられるところを外側に雨戸があれば雨戸で防ぐことができる。
  現在の家屋では、木製の雨戸の場合には、木という素材は断熱性能があり、最近の断熱材としてウレタンが金属の内部に入った断熱雨戸といった製品と同様に雨戸の内側と外側で温度の差ができます。断熱効果がある素材の雨戸の内側は暖かい側の温度に近くなり、その内側ガラス窓は結露しにくいことになるが、内側に雨戸があると、外側のガラス窓の部分は気温が低い側になるので、ガラス窓の内側に結露することが考えられる。
※ リクシル 雨戸 https://www.lixil.co.jp/lineup/window/torikae_amado/

  木製の雨戸はアルミのペランペランの雨戸よりも断熱性能で優れている。 1960年代後半に我が家を新築した際、それまで住んでいた家は木製のサッシで木製の雨戸だったのが、新築した家はアルミサッシでアルミの雨戸で、アルミサッシの方が気密性が優れているように言われ、その頃から新築する家では木製サッシ・木製雨戸よりもアルミサッシ・アルミの雨戸の方が普通になったのだが、木製サッシ・木製雨戸はアルミサッシ・アルミの雨戸の比べて劣っているのかというと、その後、2000年頃からだったか評価が変わってきて、アルミサッシではなく「樹脂サッシ」といったものがでてきて、木製サッシ・木製雨戸も見直されてきたが木製のものというと「高級品」で使われ、必ずしも一般用ではないのではないか。それで、一時、木製サッシ・木製雨戸はアルミサッシ・アルミの雨戸に劣るように言われたのに復権したのはなぜか・・。上村武『棟梁も学ぶ木材の話』(丸善)に出ていたと思うのだが、木製サッシはアルミサッシに比べて気密性に劣ると言われたが、それは木製サッシでも品質が良くないものを前提に言われた話ではないか・・というのだ。木と金属であれば、木、特にムクの木は扱いが難しく、きっちりと作ろうとすると手間もかかれば技術も必要になるが、金属は木よりも扱いやすいので、いいかげんな製品の場合は木製のものは金属のものより劣ることがあるが、木製のもの自体が劣っているわけではない・・というのだ。断熱性という点では木はアルミなど金属より格段に優れており、雨戸として使用した時や、窓枠として使用した時に断熱性能は素材の性質から考えて木の方が優れているはずなのだ、というのです。
  しかし、そうはいっても、1960年代後半、私が小学生の時、アルミサッシの家に住んでみて、それまでの木製サッシの窓に比べてアルミサッシの窓の方がぴったりしまっているという印象は間違いなくあった。そのうち、これは何で読んだか思い出せないのだが、アルミサッシの長所として、アルミという素材は窓のサッシとして使用した時、閉めた時にぴったりとしまって隙間ができにくい素材だというのだ。だから、鉄骨造の建物でも、柱・梁は鉄でできていても、窓のサッシは鉄ではなくアルミのサッシでできていたのは、金属でも「適材適所」というものがあり、荷重を受けるにはアルミより鉄の方が優れているが、窓に使用した場合にはアルミの方がぴったりと閉まって隙間ができにくいという性質があったようだ。
棟梁も学ぶ木材のはなし - 上村 武
棟梁も学ぶ木材のはなし - 上村 武

  中村家住宅が建てられた時代においては、住宅の気密性は今のように高くなかったと考えられるし、又、中村家住宅もそうですがガラス戸なんてものは入っていない。だから、ガラス戸のガラス表面の結露といったものは、もとより発生することはなかった。
  雨戸が外側にある場合の不利な点として、障子よりも内側に雨戸があると、外側に雨戸がある場合に比べて障子が傷みやすいのではないか、ということが考えられる。
  なぜ、中村家住宅では雨戸を内側に入れたのか。
  「古民家」と言われる住宅を見ると、雨戸というのは今のような引戸ではなく遣戸(やりど)といって、昼間、開けている時は外側の上の方にはね上げておいて、夜間にはそれを降ろして閉めるという雨戸の所が多い。 それに対して、中村家住宅の雨戸は最近の住宅と同じように引戸の雨戸になっている。
  もしかして・・だが、引戸の雨戸は後から入れたものではないか。先に窓の外側に格子が入っていて、そして、窓の外側に縦の格子が入っている窓に内側から開閉できる雨戸を取りつけようとして、それで、内側に雨戸をつければ格子に邪魔されることなく開閉できるので内側に雨戸を入れた・・・ということはないだろうか。

  窓の格子だが、中村家住宅においても、縦桟の格子でところどころに横桟が入るというものである。 縦桟と横桟とではどう違いがでるかというと、
(1) 横桟だと横の桟に埃がたまりやすい。
(2) 横桟だと縦桟に比べて雨が溜まり傷みやすい。
という特徴が考えられる。 だから、「民家」「古民家」といった所を探訪して見てまわると、どこの家を見ても縦桟になっており横桟に施工しているような家は見たことがない。
  ・・・わざわざ横桟で施工したもので見たことがあるのは、「花の舞」八重洲店だった。 チムニー(株)https://www.chimney.co.jp/ では「はなの舞」という店と「花の舞」という店とを持っていて、「はなの舞」の方が大衆店、「花の舞」の方が「はなの舞」に比べると高級店ということにしていたが、客の側ではそこまでわからないのではないかと思う。 2005年、東京駅の八重洲口から南東側にしばらく歩いたビルの中にあった八重洲店は、まず、入口がわかりにくい店で、私は相当捜した。 昼時、入口を一生懸命探して入ると、その割に客は入っていたのだが、それはオフィス街にあるので昼時は居酒屋としてではなく食堂として利用の「リピーター」の客が多いため、入口がわかりにくくても「リピーター」は知っているので来客はけっこう多かったようでした。しかし、だからといってそれでいいと思っているようでは、「勝ちに不思議の勝ちあり」であり、改善すべきところは改善するようにしないといけないはずでしたが、人材開発部の友常は私がそのあたりを話そうとしても、「いいでしょう。あそこ」などとアホなことを言って耳を貸さなかった。
  そして、「花の舞」八重洲店で気づいたもうひとつの問題が、ビルの中に設けた飲食店であって「古民家風」のしつらえにしていたものの、「古民家風」は飾りであって構造は木造ではなく鉄骨造か鉄筋コンクリート造の建物なのですが、座席の脇に「古民家風」にするために窓のように格子を入れていたのです。その格子はビルの内部の飲食店においては機能はまったくありません。その格子を、「古民家風」の格子であるとともに、「デザイナー」「建築家」風にアレンジしたいしたい症候群のビョーキが出たようで、わざわざ、縦桟ではなく横桟にしていて、そして、その横桟に埃が大量に溜まっていて、飲食店なのに見るからに不衛生!・・・という印象を受けたのです。「あれ、いいでしょうお~お(^^♪」て人材開発部の友常は言うのでしたが、アホちゃうか・・・と思いました。そういうのを「いいでしょお~お」なんて言っちゃだめでしょう。わからんのか、あんたは・・・と思いましたが、わからんようでした。
  「はなの舞」「花の舞」「炎」といった店で座席の脇に「民家風」の格子を入れたとしてもそれは飾りですから、実際の民家と違って雨に濡れて傷むということはありませんが、横桟は屋内の店舗であっても埃は溜まるのです。 そのくらい、わからんのか、「デザイナーの先生」「1000万円越プレーヤーの先生」というのは・・・というと、わからんようでした。どうも、「デザイナー」とか「建築家」とか「なんちゃらアーキテクト」とか「いっきゅうけんちくしい~い」とか名のりだすとわからんようになるようです。アホちゃうか・・ということをやりたい人間症候群というビョーキになってしまうようで、しかも、「病識がない」という人が多いようです。このビョーキにかかった人を治療しようとしても、なかなか、治療の方法が見つかりません。
  普通、そのくらい考えるだろうが、まがりなりにも建築屋ならば・・・と私などは思うのですが、「デザイナー」とか「建築家」とか「なんちゃらアーキテクト」とか「いっきゅうけんちくしい~い」とか名のりだした人、あるいはヒゲはやしだした人とか、大久保清みたいなちょっと変わった服きてみたりスポーツカーに乗ってみたししだした人、「ヒゲはやせば建築家」みたいになった人というのは、あくまでも「建築家」であって「建築屋」ではないので、「建築屋」なら常識だろうが・・・と思うことを理解できないようです。「デザイナー」とか「建築家」とか「いっきゅうけんちくしい~い」とか名のる人間というのは、何と言いましょうか、難儀でんなあ、ほんまに・・・。それで、私の4倍以上も給料盗ってるんですよ。そういうのを見ると、「ヒゲはやせば建築家♪」「大久保清みたいなカッコすれば建築家♪」とかいうのを真似てやった方が得と違うのか・・・、ヒゲはやさなきゃ損! て感じがしてきますが、同時に、あんなのと一緒にはなりたくないなあ~あ・・・という気もします。
  中村家住宅でも、窓の格子は縦の桟でできていますでしょ。 横の桟で格子を設けると、雨があたった時に格子に水が溜まって傷みやすいし、埃が溜まりやすいのです。そのくらい、建築屋なら理解しろよお・・・と思いますが、そういう発想は「建築屋」の発想であって、 「ヒゲはやせば建築家」「大久保清みたいなカッコすれば建築家」とかいう発想の人、「バカでも入れる私大の建築学科」卒の人・試験なんて最初からない建築専門学校「卒」の人には、「横桟にすると雨水が溜まったり埃が溜まったりしてユニークでいい♪」とか考えるみたいです。アホちゃうか・・・。
  フリーダムアーキテクツデザイン(株)https://www.freedom.co.jp/ でも思ったのですが、同社には「設計士」などという職種名はないはずなのですが、それなのに「設計士(さま)」と自称するような人間というのは、「バカでも入れる私大の建築学科」だの「試験なんて最初からない建築専門学校」だのなんて行くだけあってアホやろ!・・・という印象を受けますが、どうも、建築業界では「バカでも入れる私大の建築学科」「試験なんて最初からない建築専門学校」出ましたあ・・という人間は新卒入社したその日からお殿様・・という扱いにする会社がけっこうあるようです。 また、「バカでも入れる私大の建築学科」だの「試験なんて最初からない建築専門学校」だの出てきましたあ・・とかいう人というのは、””「ヒゲはやせば建築家」「大久保清みたいなカッコすれば建築家」てのをやりたいやりたい症候群”” の病人が多いのです。そういう建築専門学校というのは講師からしてそんな人間で、そういうのを「教育」して「ほとんどビョーキ」を伝染させているのではないでしょうか ””『伝染るんです(うつるんです)』は困るんです”” と思うのですが、ビョーキを伝染させているそういう「講師」がいるのではないか・・・。 
  雁屋哲原作・花咲アキラ 画『美味しんぼ(おいしんぼ)』で、京都で和菓子の修業をして東京で和菓子店を開いた若い店主を応援したいと思った山岡士郎が知り合いの陶芸家の唐山陶人氏に頼んで茶道の家元で茶事に使う和菓子として使ってもらえないかと話すが、家元の執事は、大変おいしいお菓子やと思いますが使えませんと言い、その理由は、おいしいのは間違いないが、すべて、どこかで見たことがあるような和菓子であって自分で考えたものがないと指摘する。指摘されて、何とか自分が独自に考えたものを作ろうと努力するがなかなかうまくいかない・・という話が掲載されていた。その際、栗田さんが「きびしいのね」と言うと、陶芸家の唐山陶人氏が、そうじゃよ、和菓子も陶芸もそうだ、単によくできているだけではなく、独創的なものがないといけないと語る。 フリーダムアーキテクツデザイン(株)の自称「設計士(さま)」の場合は、その逆というのか、あまりにもアホというのかである。「普通、こんなアホなことせんでえ~え」というのをやって「世界でただひとつの家」などというコピーをホームページのトップに載せている。社長はそのあたりを見て指摘しないといけない・・・が、指摘する能力がないのかあ? ・・「質もよくて、同時に独創的」というのは簡単ではない。「普通、こんなアホなことせんでえ~え」なんてものを「世界でただひとつの家」などとアホなこと言うのなら、文字通り、「アホでもできる」。それではいかんだろう・・・と思うのだが、「建築家」「デザイナー」「何ちゃらアーキテクト」とか「いっきゅうけんちくしい~い」とか名のりだすと、さらには「ヒゲはやせば建築家」「大久保清みたいなカッコすれば建築家」とか考えて実行しだすと、「普通、こんなアホなことせんやろお~お」というものをやってそれが「建築家ぶりっこぶりっこ」もしくは「『世界の丹下健三』のエピゴウネンのエピゴウネン」だとか思い出す。そういう「ほとんどビョーキ」みたいなやつというのは害がある!・・・が、そのあたりを認識して指摘できないようでは社長として情けない・・・が、そういう人は建築業界にはいるみたい・・でんなあ・・・( 一一)

  現地ではそれほど思わなかったのですが、今、写真で見ると、中村家住宅の格子はこれまでに見た「民家」「古民家」の格子に比べると太目のような感じがします。


  そして、柱の面取り なのですが、
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↑ 南面の西寄の部屋「ザシキ」ですが、写真ではわかりにくいかもしれませんが、柱は「面取り」されています。クリックすると写真は大きくなるので大きくして見るとわかりやすいかもしれません。 それに対して、
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↑ 北側の「十八畳」の部屋の柱ですが、「面取り」されていません。
柱の面取りというものは、真壁で見る柱については「面取り」するもの・・か、もしくは、その家屋の柱をすべて「面取り」するかしないか・・だろうと思っていたのですが、中村家住宅では南側の部屋と西寄の「ザシキ」の北側の「四畳半」の部屋の柱は面取りをして、北側の部屋の柱は面取りをしない施工になっています。

  「面取り」というのはどうやってやるのか。 鉋(かんな)でちびちびとやるのか・・・と思っていたのですが、2000年代初めに、(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ で「よくもまあ、ここまでやるもんだ」という嫌がらせで「十年越選手」なのに工場で働かされたおかげで、「面取り鉋(めんとりかんな)」という「面取り」専用の鉋(かんな)があって、その「面取り鉋(めんとりかんな)」でやるということを知りました。
   (株)一条工務店という会社はオーナー経営者一族の虫の居所が悪いと、どんな功労者にでも卑劣な嫌がらせをする会社でした。1990年代、初代社長の大澄賢二郎が「一条工務店は大企業になった。人みたいなもん、求人広告さえ出せばいっくらでも採用できる。求人広告にはいくらでもカネかけろ。求人広告はいくらでも出して中途採用の従業員はどんどん採用しろ。中途入社の従業員はどんどん採用して片っ端から辞めさせろお!」と叫んでいたようだが(まず、会社にとっては一番「辞めさせろお」と言われる必要がある人間は初代社長の大澄賢二郎と息子だったのではないか)、ベテランの某さんに「『人みたいなもん、いくらでも採用できる』とか(初代)社長が言ってるわりには、入社してくる人を見ると、どう考えても、そんなに優秀な人が次から次へと入社してきているようには思えないのですけれどもね」と言ったところ、某から「違うの。そうじゃないの。優秀な人が応募してくれるかしてくれないかの問題じゃないの。アホが採用やってるから、だから採用すべき人を不採用にして不採用にすべき人を採用しているの」と言われ・・、「ああ、そうかもしれませんねえ」と言ったことがあった・・のだが、それは採用時のみではなく、入社後の従業員の扱いにおいても、「採用すべき人を不採用にして不採用にすべき人を採用している」態度・姿勢は続いていて、「評価すべき人に嫌がらせをして、警戒しなければならない人間・会社にとって問題がある人間を高く評価している」ようなところがあったのではないか。真面目に努力して、ひとがしないような努力をして・ひとがしないような苦労をして・ひとがしないような我慢をする・・ということを繰り返してきた以上は、会社はいつかはそれを評価してくれるだろう・・などとアホなことを思っていたのでは、「アホが採用やってる会社」であるとともに入社後もその姿勢の会社においてはバカ見さされるために苦労して努力しているだけ・・みたいなところがあった。 (株)一条工務店の初代社長で1996年にドバカ息子が女性を刺し殺した時点で「辞任」して社長を「辞任」して会長にも相談役にもならなかったはずの初代社長の大澄賢二郎が主張したとして浜松市に300億円の寄付をしたというが、中田島砂丘の公園に行ってみると、(株)一条工務店とともに「寄付」したという会社の名前がずらずらと石碑に記載されていたのだが、中にはけっこう知名度のある会社の名前も出ていたのだが、そういう会社の経営者というのは不良企業と一緒に会社名を記載されると同類になるということに気づかないのだろうか。 「生産力と生産関係の矛盾によって」という表現をカール=マルクスは使い、列車が機関車に引っ張られるようにして古い時代の社会構造は変化していくことを述べていたのだが、その結果として社会主義経済に移行していくのかどうかという点においては別として、あまりにも身勝手なことをやっているオーナー経営者は「生産力と生産関係の矛盾によって」「列車が機関車に引っ張られるようにして」会社からオーナー経営者一族の方が引きちぎられることになるか、そういうことをやっている会社は会社そのものが「ハリコの虎」として衰退するか、いずれかになるということはありえるだろうと思われたが〔「勝ちに不思議の勝ちあり」として、同業他社のレベルが低いことから一時的に「勝ち組」になることはあるとしても〕、今もその会社は存在して、私などから「搾取」したカネを浜松市に「寄付」し、浜松市長で慶應大ア法学部卒の鈴木康友と福島第一原発事故の時に静岡県産茶葉の放射線量検査を拒否した静岡県知事の川勝平太は大絶賛して不良企業を称賛したのだったが、 (株)一条工務店は労基法違反の札付き企業であり、又、1995年だったか、名古屋の国税局から多額の脱税で取り締まりを受けて多額の追徴金を支払った「前科」がある会社であり、行政が労基法違反の会社から寄付を受け取るということは行政が労基法違反に加担しているのと同様であり、それほど前でもない時期に脱税で多額の追徴金を払ったことがある会社から行政が多額の寄付を受けるということは、脱税の仲間に行政がなることとそれほど変わらないことになるはずであり、浜松市はそういった「寄付」は良心的な行政機関であれば受けてはならないはずである。それを大喜びでそのような「寄付」を受けた浜松市と浜松市長で慶應大ア法学部卒の鈴木康友は良識がなさすぎる。浜松市は泥棒行政機関である。
  (株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ の「バカでも入れる私大の建築学科」卒で「設計」の職種で入社した人間は、営業やれとか工事課やれと言われると即座に辞める人が多いのでしたが、「バカだな。逆に営業やりたいと言って応募したら採用してもらえないかもしれないのだから、辞めるにしても1年でも経験してから辞めればいいのに」と思ったものでしたし、「工事課の仕事の内容をまったく知らない設計よりも、工事課の仕事の内容もある程度は知っている設計の方が設計としてもプラスだと思うのだが」とも思ったものでしたが、「設計」は特権階級と思っているような「バカでも入れる私大の建築学科卒」のにーちゃん・ねーちゃんというのは、「設計」以外やってくれと言われると速攻で辞めるようでしたが、私なんかは、「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」「耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び」「韓信の股くぐり」勤めましたので、そのおかげでいろいろなものを見せてもらい、いろいろな経験をさせてもらい、「面取り鉋(めんとりがんな)」というものも、見て知るだけでなく自分の手で柱に面取りする経験をしました・・・が、片方で(株)一条工務店から「そんな勤め方をしたら体を傷めますね」と医者から言われるような勤務をさせられて、体中、あちらこちらに後遺症を作られました。「こういうことをすると体を傷める」ということを承知の上で意図的にさせて怪我させたというものは、それは「労災(労働災害)」という性質ではなく傷害罪に該当する犯罪行為であると認識しています。 浜松市長で慶應大ア法学部卒の鈴木康友はそういう「反社会的勢力」の会社から300億円の寄付金をもらって大喜びしていましたが、安全対策不備・労基法違反の会社から寄付金をもらって大喜びしている浜松市および浜松市長もまた「反社会的勢力」と考えるべきものでしょう。


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  ↑ 柱を継いでいる箇所ですが、仕口加工をして嚙み合わせています。 こういったことは、大工ならやるものなのか、それとも、「かなり技能が優れた大工」がやるものなのか、どちらなのだろうか・・と長く思ってきたのです。 もちろん、継いだものというのは、たとえ、相当の技術で継いだとしても、もとから一本の木と同じだけの強度は発揮できないとしても、継ぐのならば、こういった噛み合わせを設けて継ぐべきで、「つきつけ」では弱いのは明らかのはずです。 ・・・しかし、我が家に来たリフォーム屋の大工などは「つきつけ」でしかやらないのです。「噛み合わせを設けて継ぐということはできませんか」と言っても、断固として「つきつけ」で施工するのです。 新華ハウジング(有)の社長のHが言っていた話によると、最近では人材派遣業者で「ホームレスを集めて大工の服を着せて、大工いるよ」と言って「大工の服を着たホームレス」を「大工だ」と言って派遣する業者があるというのですが、そこまでいかないにしても、「大工の服を着ているけれども、こんなの大工と言えるかあ!」というような自称「大工」もいるように思うのです。 大工として腕がいいか悪いかの問題ではなく、「大工」じゃないでしょ、そんな人は・・・というようなケースもあるように思います。

  (株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ で1992年に契約して千葉県市川市で建てた私の親戚の家は、大工は「(株)一条工務店の仕事は初めての大工」が担当で、そのうち、いなくなって長期にわたって工事現場をそのままにした。ボード屋は「ボード屋の仕事が始めてのボード屋」が担当だった。(株)一条工務店の「お客様相談室」の「責任者」の田中義昭は「一条工務店では、昔から従業員や従業員の親戚の家は新人の職人をまわすようにしてきましたから」と契約客に話していたのだが、それは社長とか一族の人間の家のことであって一般従業員の親戚の家のことではないだろうと思い込んでいたら、私の親戚の家には「(株)一条工務店の仕事は初めての大工」を担当とされ「ボード屋の仕事が初めてのボード屋」に担当されて、私が担当で契約すると私を転勤させて「(株)一条工務店でも住宅建築業でも1棟として契約してもらったことがない営業」に「引継ぎ担当」されて、設計は「(株)一条工務店に入社したばっかりの設計」に担当された。 それに対して、福島県いわき市で、浜通り地区の所長だったK野さんの自宅は(株)一条工務店で建てた家だったが、いわき地区においては、この人ならまず大丈夫と言われていた大工を担当としたようだった・・・。 この違いはいったい何??? この会社、いったい何???


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  「貫式木造は筋交い式木造に比べて弱い」と、戦後、言われて、「戦後型木造」「筋交い式木造」の方が「貫式木造」よりも強いと言われてきたのですが、「貫式木造」の側にも反論はあり、それは「貫式木造」と「筋交い式木造」を比較して、「貫式木造」の方が弱いと言っている人は、いったいどういう「貫式木造」とどういう「筋交い式木造」を比較して言っているのか?・・という問題があるというのです。土壁の下地でしかないようなひょろひょろ~っとした細~い貫(ぬき)しか入っていないような「貫式木造」を「筋交い式木造」を比較して「貫式木造は弱い」と言っているのではないのか・・・と言うのです。なるほど・・・、東大寺の南大門の「貫(ぬき)」なんて、「え? これが貫(ぬき)なの?」て感じの貫(ぬき)が入っています。 中村家住宅においても、 ↑ の写真で見ても、「貫(ぬき)」は細くありません。
  片方で、「昔の家は良かったけれども、最近の家はなってない」といったことを言う人があり、杉山英男『地震と木造住宅』(丸善)では、それは「昔の家」で見ることがあるのは「昔の家」でも比較的良い家で、保存されて公開されているような「昔の家」というのは、たいてい、「豪農の家」「豪商の家」か「殿様の住居」かそういったもので、「昔の家」でなっていない家はとうに壊されるか自然と朽ち果てて見る機会があまりないのに対して、「今の家」はいい家もなっていない家も両方のものを見るからで、「昔の家」がすべての家がいい家だったわけではない・・・といい、それも一理ありそうです。
地震と木造住宅 - 杉山 英男
地震と木造住宅 - 杉山 英男
  「昔の家」はいい家もあればそうでない家もあるとして、「貫式木造の家」は「筋交い式木造の家」と比べて弱いとはいちがいに言えない・・というのは、「土壁の下地のようなものでしかない貫しか入っていない貫式木造を筋交い式木造と比較して、貫式木造は弱いと言っている」ということは「ありそうなこと」・・ではあるのです。しかし、現実に、2011年の東日本大震災の時、千葉県習志野市の実籾本郷公園内に移築されていた 旧 鴇田(ときた)家住宅 は、付近の安物建売住宅が倒壊していないのに倒壊した(今は復元された)。行政が移築したものだ・・ということは、特別にすばらしいかどうかはさておき、そんなに無茶苦茶な移築のしかたはしていないのではないかと思うのですが、現実に東日本大震災の時に倒壊したようです。
※ 習志野市 旧 鴇田(ときた)家住宅 https://www.city.narashino.lg.jp/shisetu/koenshiseki/kyutokitake.html

( ↑ 千葉県習志野市 実籾本郷公園。 )



( ↑ 中村家住宅。 )
※ 浜松市HP 中村家住宅 https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/bunkazai/shitei/yuto/yuto/nakamurake.html
ウィキペディアー中村家住宅(静岡県) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E5%AE%B6%E4%BD%8F%E5%AE%85_(%E9%9D%99%E5%B2%A1%E7%9C%8C)
YAHOO!ロコ 中村家住宅 https://loco.yahoo.co.jp/place/g-UjOVGKKqIWQ/?utm_source=dd_spot&sc_e=sydd_spt_slo_p_ttl&lsbe=1
浜松・浜名湖大好きネット 中村家住宅 https://hamamatsu-daisuki.net/search/area/are-west/post-396.html
じゃらん 中村家住宅 https://www.jalan.net/kankou/spt_22505ae2180022423/

  次回、中村家住宅について今少し・・

  (2021.4.15.)

☆ 中村家住宅(浜松市西区雄踏町宇布見)
1.浜松IC・浜松西ICから中村家住宅まで。長屋門。茅葺と瓦葺のミックスの屋根。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202104article_2.html
2.「和小屋組と扠首(さす)組が合わさった小屋組」、「浜松なのにイナカくさくない」、元 梁材を「柱」にするのではなく上り口に使用。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202104article_3.html
3.「押板」・畳敷きの部屋の囲炉裏・女性的な造りの和室。茶室。「浜松に『浜松流』、他の場所にはその場所流」と考えることができない浜松中心主義は困りもの。 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202104article_4.html
4.「鏡戸」「板戸」。内側の雨戸、縦桟の格子。「面取り」した柱とそうでない柱。噛み合わせを設けて継いだ木材。細くない「貫」。飲食店なのに不衛生なしつらえの「花の舞」。嫌がらせの配置をされて学ぶ者と去る者。〔今回〕
5.胞衣塚・天神社跡地・茶室・屋敷神祠・井戸屋形、満開の桜。中家住宅(大阪府熊取町)・大国家住宅(岡山県和気町)について。3月下旬、中村家住宅の桜はきれい。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202104article_6.html
6.中村家 北西の天神社。元 中村家の氏神だった天神社。岩長姫は長寿の神? https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202104article_7.html 

☆ 大鐘家と相良城跡(静岡県牧之原市)
(1)田沼意次の城下町相良の牧之原市片浜にある大鐘家住宅 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202009article_7.html
(2)井桁に組んだ梁・千木の載る長屋門・酔芙蓉。なぜ川勝平太は事故を起こした原子力発電を製造した会社の責任を問わずに、放射線量検査の方を拒否するのか https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202010article_1.html
(3)地形に合わせた建物の配置。「母屋」「上屋」と「庇」「下屋」。表側の庭と裏側の「小堀遠州庭園」https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202010article_2.html
(4)床の間と床脇。床柱と長押の位置関係。遠州流を他の地域の人に押しつける(株)一条工務店。会社のために協力する従業員を罠にかける(株)一条工務店 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202010article_3.html
(5)神棚の造りについて。その地域のやり方を無視する(株)一条工務店の営業。会社のルールを無視する営業本部長 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202010article_4.html
(6)土蔵・資料館。大鐘家の裏の丘からの眺望。相良城跡と田沼意次。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202010article_6.html

☆ 加茂荘花鳥園・加茂邸(掛川市)
1.「森掛川」I.C.より加茂荘花鳥園。温室と鳥舎。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202006article_2.html
2.花菖蒲園と長屋門。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202006article_3.html
3.加茂家住宅(1) 正玄関、土間、大黒柱・梁、庭の池と亀島と花。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202006article_4.html 
4.加茂家住宅(2) 座敷、広縁・濡れ縁、廊下交差箇所の納まり、差鴨居。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202007article_1.html
5.加茂家住宅(3) 床の間 2か所。一般の柱と同材同寸法の床柱と長押の関係。床の手前の横の位置の付書院。きれいな襖絵。 
6.加茂家住宅(4) 加茂家住宅の神棚は「竈の神さま」なのか。「浜松流神棚」を他地域に押しつける一条の営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202007article_3.html
7.加茂家住宅(5) 窓の格子。「理由のある」桟の作りと「理由のない」作り。味噌蔵・米蔵。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202007article_4.html

☆ 東京都 狛江市立古民家園
上  旧荒井家住宅主屋 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201509article_1.html
下  旧高木家住宅長屋門 https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201509article_2.html

☆ 旧近藤家 長屋門(東葉学園 東葉門 )(千葉県船橋市)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/201907article_3.html

☆ 旧安西家住宅(千葉県木更津市)https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202009article_5.html 

東海・中央高地の住まい―日本列島民家の旅〈6〉中部 1 (INAX ALBUM) - 吉澤 政己, 入澤企画制作事務所
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インテリアコーディネーターハンドブック 上 - インテリア産業協会
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インテリアコーディネーターハンドブック 下 - インテリア産業協会
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