中銀カプセルタワービル見学【5/8】南面・西面。隣室のプライバシー配慮の為の覆い? 「解体中」だからこそ遠慮なく見学可。「建築家」建物は長持ちしないか?

[第919回]
  中銀カプセルタワービル(東京都中央区) 見学の第5回目です。解体工事の為、北よりは網に覆われていましたが、どうも、このビルは2つの塔でできていたようで、南よりの方は見えました。
  南西側のカドから見たものが、↓
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この上が、↓
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↑ こうやって部分だけの写真を撮って見ると、「おばけのQ太郎」の髪の毛みたいに頭の上からアンテナがちょろっと出ているのがわかります。


  西側の都道の側から、南側の「塔」の部分を見あげると、↓
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↑ 「斬新なデザイン」を目指したのかもしれませんが、「丸の窓」というのは実際問題として中で生活するにはあんまりいいことないのではないかな・・。 開閉しにくいでしょうし、ガラスが割れた時の交換もしにくいでしょうし。

  南側の道から見ると、↓
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  よく見ると・・、窓に「これは何だろうか」というものがついています。↓
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  中銀カプセルタワービル というのは何の建物だったのか。「中銀」と言っても銀行ではなく「中央区銀座の不動産の会社」の「中銀グループ」を意味するもので、マンションだったということですから、この窓の外側の横面に覆いのようなものがついているのは、その部屋と覆いの向こう側の部屋とは入居者が別であることから隣家の部屋の中が見えないようにという配慮なのでしょうか。

  当方は建築探偵団ですから、「一通りざっと見る」のではなく「なめるように見る」というのを基本姿勢としております。それゆえ、「こんなのがあったよ」というものが見えてくる時もあります。↓
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↑ この底面、亀裂がいっているのか・・と思ったが、よくよく見ると網の端の部分か。
  港区三田の「世界の丹下健三」設計のクウェート大使館もクラックがいって補修した後が見えましたが、やっぱり、この手の「ひょっとこビル」というのは構造に無理なところがあって、それゆえ、そうでない建物に比べて亀裂がいったりしやすい・・ということなのか・・と思ったが、これはクラックではないみたい。

  
「世界的建築家 黒川紀章」による「メタボリズムの代表作」とかいうものだそうですが、結局のところ、イナバ物置かスズキハウスみたいな建物・・と言うと言い過ぎならば、セキスイハイムかトヨタホームみたいな建物・・て感じがしないでもありません。
実際のところ、建築現場の「スーパーハウス」を積み上げたような建物・・・と「言うたらいかん、言うたらいかんと思いつつ」言いそうになる・・ところがある建物・・・てことはないか?
※ 積水ハイム https://heimfes.jp/sekisuiheim/
トヨタホーム東京 https://www.toyotahome-tokyo.com/
(株)稲葉製作所 https://www.inaba-ss.co.jp/monooki/index.html
(株)ナガワ https://www.nagawa.co.jp/

  2000年を過ぎて私は「世界的建築家」「名建築家」設計の建物を見てまわって、それでひとつのことに気づいたのです。1970年に大阪万博(大阪万国博覧会)が半年間実施された後、太陽の塔となんとかと2つか3つくらいの建物だけを残して他の建物は解体されるということでしたので、「もったいない」と思ったのです。
  ・・しかし、実はそうではなく、大阪万博で建てられていた建物というのは、
(1)「半年間限定の万博建築」だったということはないか。半年プラスα の期間ならば問題なく使用できるが、何年か使用していると「ボロが出てくる」というのか、耐久性に問題がある建物、もしくは構造に無理があるので長く使っていると亀裂ができてくるとか、傾いてくるとか考えられる建物だった・・なんてことはないか。
  フランク=ロイド=ライト設計の「カウフマン邸(落水荘)」も、中村好文『住宅巡礼』(新潮社)によると中村好文氏が見学に行った時には、滝の上に片持ち梁形式でせりだした部分が垂れてきていて、つっかい棒が入れられていたという話で、
住宅巡礼 - 中村 好文
住宅巡礼 - 中村 好文
大阪万博で建てられていた「すげえ♪」て感じの建物も、少なくないものは10年も使用すれば「ボロが出てくる」が半年プラスα なら「かっこいい~い」「素敵♪」て感じの夢を与えて、「壊すなんてもったいない」という思いを持たせて閉幕できる・・・というそういうものだった・・なんてことは、可能性としてありそうな感じがしないでもない。
(2) 富士通グループの建物だったかはエアドームのよるもので、東京ドームとかドーム球場は同じ系統の技術によるものかな・・という感じがするのですが、東京ドームならば野球の試合などをしばしばおこなって利益をあげるから、だから維持して行く費用をかけても成り立つけれども、万博が終わった後もエアドーム形式の建物を維持していこうと思ったなら、維持費がバカにならんから維持していけない・・ということはなかったか。
※ 万博記念公園 富士グループパビリオン https://www.expo70-park.jp/cause/expo/fuji_group/
(3)「名建築家 黒川紀章」設計による東芝IHI館 なんてのは機能上は何だったのかというと映画館だったのだが、実際の映画館として使おうとしたならば、映画館に入れる入場人員に限りがあり、上映中は座席は空中にあるので途中入室・途中退出はできないし、急病人が出たというような場合も搬送しにくいし、「う〇こ してえ~え」と思う客があったとしても外に出にくい。空中にある円盤の中にトイレを設けるのなら、配管はどうするのかという問題もある。 映画を上映するのに、いちいち、くりくりと円盤を回転して上昇させて、映画が終了した時にはまたもやくりくりと回転させて下降させるというのは、それが物珍しいと思われて見に来る人がある間はいいが、珍しいと思われなくなった時には、単にカネがかかってめんどくさいだけ・・となることも十分に考えられる。又、モニュメント的なデザイン重視の外形の建物というのは、もとから眼を引いて出展主の名前をアピールできればそれでいいという万博建築としてならいいとしても、実際に使用する場合においては都市部においては無駄が多すぎる・・という面もあったのではないか。
  こういったことを考えてみて、大阪万博の建物の大部分が万博の半年の期間が終了後、解体されたというのは、それは「魅力的な面だけ見せて、魅力的な面の印象だけ持たせた上で、ボロがでないうちに解体した」というものだった・・という可能性は・・ありそうな感じ・・がしたのだ。

  兵庫県西宮市のニテコ池 の付近は野坂昭如『火垂るの墓』(新潮文庫)の舞台でもあり、一度、行ってみたことがあったのだが、
アメリカひじき・火垂るの墓(新潮文庫) - 野坂 昭如
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ニテコ池の近くに立派な家があったので、誰の家なのだろうと思って表札を見たら「松下」と書いてあったので松下幸之助の子孫の人の家なのだろうか・・と思い、しかし、「松下」⇒松下幸之助 という思考は単細胞的か・・なんて思い、インターネットで検索してみたら、ニテコ池の近くの松下邸は実際に松下幸之助の子孫の方が住まれている家だったらしい。
  私なんかはそんな家には住めないが、もし、住ませてあげると言われたら、悪くない家だと思ったのだが、同時に、思い返してみると、大阪万博の時の松下館と雰囲気が似た和風の感じの家だった。だから、大阪万博の時の建物でも松下館についてはデザインの上で長く使用しても「あきがくる」ということはない建物だったと思うのだ。片方で「半年限定なら魅力的に思えても、長く使用していると『あきがくる』」というデザインの建物もあったのではないか・・と思う。
※ 万博記念公園 松下館 https://www.expo70-park.jp/cause/expo/matsushita/

  最近でも丹下都市建築設計事務所のホームページには丹下健三の「東京計画1960」が掲載されているようだが、はっきりと言うが、「世界の丹下健三の東京計画1960」なんて、あんなものは自然環境破壊計画であってそれ以外の何物でもない。 ついでに、新宿のコクーンタワーというのをいいと言う人がいるが、私はむしろ「悪趣味だ」という印象を受けている。
日本環境報告 (朝日文庫) - 本多 勝一
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異議あり!臨海副都心 (岩波ブックレット) - 尾島 俊雄
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  中銀カプセルタワービル はもっと早くに見学に足を運びたいと思っていた建物だったが、今回、解体中とインターネット上のニュース記事に出ていたことから大急ぎで見学に行った。何年か前、京都市の建仁寺であるお堂の内部が工事中で、工事中だけれども内部をのぞき見るくらいは見せてもらえたのだが、工事中だからこそ、こうやって作業をするのかというものを見ることができたので、中銀カプセルタワービルもまた、「解体中」だからこそ、そうでない時とは違うものを見ることができるかもしれないと思い、見学に足を運んだのだが、中銀カプセルタワービルというのは「銀行の建物」かと最初は思っていたのだが実際は銀行は全然関係なくて、「中央区銀座」の不動産の会社の建物で、用途はマンションだということだった。「有名建築家」設計の建物となると多くの建築学徒がカメラ持って見学に行くことになり、「有名建築家 誰それの設計による」というフレーズがつくことで、購入して入居した人にとってはその建物に付加価値がつくという面があるが、片方でカメラ持って見学に来る「建築学徒」がいっぱいやってきて、公道から肉眼で見えるものを見るくらいなら見てはいけないと言うわけにもいかないであろうけれども、カメラで撮影する、それも最近のデジカメは「普通のカメラ」でも相当の倍率があって細部まで撮影できるし、中には「鉄オタ」「撮り鉄」みたいに傍若無人な者もいて、人が入居している部屋の中まで撮ろうとする者や、あるいは建物の中まで入ろうとする者まで出てくることがあるようだ。 「歴史的建造物」で展示専用とされている建物なら問題ないであろうけれども、今も人が居住している建物の場合は、建築学徒が見学したいというのは悪いということではないとしても、入居者としては歓迎できない面があるようで、何年か前、兵庫県神戸市灘区の安藤忠雄設計の「ザ・六甲アパートメント」を見学に行った時には、「建物内に入らないでください」とか「居室内の撮影はおやめください」とかだったか、そういった掲示があったのを見た。東京都港区青山の同潤会青山アパート を見学に行った時も、同様の貼り紙を見た記憶がある。 たしかに、いかに建築関係の教科書的な本に掲載されている建物といえど、そこに住んでいる人間からすればプライバシーにかかわる場所であるから、不特定多数に見学に押しかけられて写真まで何人も撮られるというのはうれしくはないだろう。
※ ウィキペディアー青山アパートメント https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%B1%B1%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
  そういったことを考えると、今回のように「解体中」に行くと、入居者はすでに退去された後であり、入居者のプライバシーどうこうについて気兼ねすることなく見学もでき、撮影もできるので、その点は「解体中」の見学というのは、むしろ、良かったかもしれないと思った。私以外にも何人か見学に来ていた人がありました。
  問題点としては「解体中」は石綿(アスベスト)などの物質が「解体中」はそうでない時よりも周辺の空気中に多く散乱しているなどの可能性もないとは言えないかもしれないが、入居者・居住者に対しての気兼ねなしに見学できるという点では「解体中」は悪くなかったかもしれません。

  最後にひとつ、これだけは言っておきたい。
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↑ さすがに「世界的建築家 黒川紀章設計による」という枕詞がついている建物の解体だけあって、きっちりと足場を組んだ上での作業がおこなわれている。しかし、いつも思うのだが、建物自体の耐震性ということは言われるけれども、こういう足場ってどのくらいの耐震性があるのだろうか。・・そういうこと、考えたことないですか。
  1980年代の初め、大阪万博の跡地の一角に万博後も営業していたエキスポランド(今はない)のジェットコースターのペンキ塗装工事の補助の仕事に1か月、アルバイトで行ったことがあったのだ。その際、ペンキ塗装をするのは「ペン屋の職人」・・「ペン屋」というのは鉛筆とかボールペンを売っているわけではなく「ペンキ屋」を略して「ペン屋」と言っていたのだが、その「ペン屋の職人」が足場の上に乗ってジェットコースターの下の面なども塗っていて、その足場はとび職が組んだのだが、ジェットコースターのレールの脇の「通路」・・といっても幅は狭くて片側はジェットコースターのレールの他は地面がスケスケで見える、落ちたら死ぬぞ・・というもので他方には手摺があるとはいえ、通常の橋の欄干とかのような高さまでの手摺ではなく、そちらに倒れ掛かったら間違いなく手摺の向こうに落ちて、落ちたら死ぬ可能性が小さくないというそういう「通路」の塗装ではなく前に塗られたものがふくれあがったものや錆びを「皮すき」という道具ではがす作業や、そして、足場をとび職が組むための丸太をその「通路」を通ってジェットコースターの上の方まで運ぶという作業をとび職は丸太を3本かついで運んでいたのだがアルバイトの者は2本かついで登らされた。怖かった  ・・とび職のおっさんに聞いた話では「安全ベルト」というものはあるそうでとび職のおっさんは持っているらしいが「安全ベルトなんてしてたら仕事にならん」そうなのだ。たしかに、1か所にずっといて作業するのなら安全ベルトでどこかに括り付けておいた方がいざ落下してしまったという時に安全かもしれないが、移動しながら作業するのに安全ベルトをしていたのでは、その「安全ベルト」という名前のひもの半径以内しか動けないことになり「仕事にならん」のではないか、と思う。「安全ベルトしてたら、かえって落ちるねん」ととび職のおっさんは言っていた。他人事じゃない。私だって安全ベルトなんてしないで、しないだけでなく持たしてもらわないで、丸太を2本かついでジェットコースターの一番高い所まで登ったのだ。本当に怖かった。・・聞いた話では、前年、そのペンキ塗装の作業でその職種の人かわからないがジェットコースターの一番高い所から落下して、そして、死にはしなかったけれども半身不随になった・・そうだ。その体験をして、その話を聞いてから、ジェットコースターでも「昔ながらの」百貨店の屋上にあるせいぜい2階くらいまでの高さから降りてくるような子供とその親が乗るようなジェットコースターならいいけれども、そうではなく《「絶叫型」の心臓悪くしそうなジェットコースター》には乗りたくないなあ・・と思うようになった。それがどうしてもないと国民が生活できないというものならともかく、なかったらなかったでいいものの為に、なぜその補修作業をする人間が命の危険を冒して作業しなければならないのか。補修作業をする人間が命の危険を冒してやらなければ作業できないような施設を、その施設がないと国民が生活できなくなるというようなものならともかく、あくまでも遊戯施設であるもので、なぜ、そういうものをあえて作らないといけないのか。そういうものを喜ぶというのは文化的に精神的に程度が低いのではないか。
  そして、「世界の丹下健三」とかそういう人というのは、補修や清掃のための作業をする人間が相当危険な状況で作業しなければできないような建物を設計して作っても、その危険な補修や清掃の作業を設計者である「世界の丹下健三」とかそういう人が担当してやるということは絶対にない、絶対にやらないでしょ。自分はそういう危険な作業はやらない、そういう危険な作業をして半身不随になったり死んだりするのは「自分以外の誰か」という前提で設計してるでしょ。東京都庁舎にしたって、なんで、あんなに凹凸が多い建物にしないと気がすまないのか。ああいうものに費用をかけてやるのならば、もうちょっと補修や清掃、あるいは解体の場合の安全性というものを考えて設計したらどうなんだ・・なんて、思ったりしません?  私が思うのは、とりあえず「世界の丹下健三」は東京都庁舎の一番高い所、屋内の展望室ではなく、その外側の一番高い場所に自分自身が行ってみるべきではないかと思うのだ・・・が、天地がひっくり返っても行かないでしょ。
  愛知産業大学の建築学科のスクーリングの時、M屋先生から、どこの建物だったか忘れてしまったが、「世界的建築家」設計の外国のどの建物だったかでは、「登山家」がロッククライミングやって外側の清掃やってる・・という話を聞いたことがあります。M屋先生は最近ではそのくらい、外観デザインを重視した建物が外国ではでてきていて、日本のこれまでの建物のようにビル建築は直方体のものと決まってはいない・・ということを話されたのでしたが、しかし、登山家が自分自身の意思でチョモランマとかに登りたいと思って挑戦して登頂に成功したり失敗して命を落としたりしても、それも植村直己が命を落としたのは電通から出資してもらったことから本人が望まないような冒険までしなければならなくなったことが一因ではないかとも言われるらしいが、そういう場合もあるとしても、自分自身で判断して何パーセントかの危険をあえて冒してでも登頂に困難な山に登ってみせようと挑戦するのであれば、それは悪くはないかもしれないが、難関の山への登山のようなことをしないと補修や清掃ができないような建築というのは、それは建築としては、たとえどんなに外観デザインが優れたものであっても欠陥商品ではないのだろうか。とりあえず、「世界の丹下健三」、東京都庁舎でも東京カテドラル聖マリア大聖堂でも、一番高い所に自分自身が登ってみろよ・・・と思うのだが、絶対に登らないでしょ( 一一)
  つげ義春 という漫画家が描いていた漫画で『おばけ煙突』というものがあったのだが、その煙突は高くて、煙突掃除をするのが困難だったが、運営会社は煙突掃除をしないと困るので、その煙突掃除をする者がいたら多額の報酬を払うと言った。しかし、多くの人間は命あってのものだと断ってきた。ある煙突職人の男も煙突掃除の職人としては相当腕のいい男で経験豊富な者だったが長く断ってきたが、子供が病気になり治療にカネがかかるという状況になり、「俺なら大丈夫だ」と考えを変えて引き受けてその煙突に登った。「あの親父さんなら大丈夫かもしれない」と周囲の者たちが見ていたが、できるか・・と思っていたところに突風が吹いて、その親父さんもまた煙突の高い所から落下して命を落とした・・・という話だった。「世界の丹下健三」て、いったい何が「世界の・・」なんだろうなあ・・という気がするのだ。もしかして、「世界的白痴」のことかあ?
  たしかに、鉄筋コンクリート造もしくは鉄骨造のビルというものは直方体のものと決めてかかる必要はないであろうし、ビル建築であっても外観デザインを考えて設計して悪いということはないとは思う。しかし、「世界の丹下健三」及び丹下都市建築設計事務所がやっていることというのは、結局のところ、「ゼネコンの能力を使って巨大な彫刻を作っているだけ」てことはないのか? 
  彫刻でも、運慶とか快慶とか、円空・木喰とかいった人は木を彫ったり削ったりして「彫刻」を作ったが、上野の国立西洋美術館の前にあるロダンの「考える人」「カレーの市民」「地獄の門」とか、あるいは国立西洋美術館の館内にある「バプテスマのヨハネ」となづけられた 「ち〇ち〇丸出しのおっさんの像」なんてのは「彫刻」と言っているけれどもブロンズ像であって「彫った」のでも「刻んだ」のでもなく、ブロンズ像というのは石膏をこねて型をつくってそこに「ブロンズ」になる液体の金属をながしこんで冷えたところで型をはずせばできあがり・・というもので〔だから、ブロンぞ像は型さえあればいくつでも作れるので、上野の国立西洋美術館の前の「考える人」てのは、あれは本物なのかイミテーションなのかとずいぶんと考えたが、実は「本物」なのだけれども、ロダンの「考える人」は「本物」が世界に二十いくつあって、そのうちの1つということらしい( 一一) 〕、さらには東京都美術館の中庭にある球体の金属製の「彫刻」なんてのはブロンズ像ですらなく、「彫刻家」は「彫る」のも「刻む」のもしていないだけでなく、ブロンズ像のように石膏をこねて型を作るという作業もおこなっていなくて、やったことというとデザインを考案しただけであり、考案したデザインを他の者が工業的に作製したというもので、それを「彫刻」なんて言っているわけだ。いいと思うかどうかはさておき、最近ではそういう「彫刻」がけっこうある。「世界の丹下健三」設計の建物というのもまた、その類の実際に作成するのはゼネコンがやった「巨大な彫刻」であろう。
 私はこの際、言いたいのだ。「世界の丹下健三」と丹下都市建築設計事務所はゼネコンの能力を使って「巨大な彫刻」を街中に傍若無人に作るのではなくて、「彫刻」やりたいのなら、せめて、広隆寺の弥勒菩薩像か上野の国立西洋美術館の前にあるロダンの「考える人」か、そのくらいの大きさのものでやってもらえないものか・・と。こういうこと、考えたことありませんか。それこそ、新宿のコクーンタワーなんて、あんなの要らないと思いませんか? 東京都庁舎て、「世界の丹下健三」が趣味で巨大な彫刻作りたいのなら、丹下健三が自分でカネだして自分の所有地に作るべきだと思いませんか? なんで、東京都民は「世界の丹下健三」の趣味の費用を出さされなければならないのか? そういうこと、考えたことありませんか?
  ・・私はジェットコースターの一番高い所に登った時の恐怖は実感として今も忘れることはないし、特に「世界の丹下健三」とか、丹下健三でなくても「世界的建築家」「有名建築家」とか称している人というのは、おのれの「芸術」のために人が死んでも怪我しても平気でいる・・と思うと、な~にが「世界的建築家」じゃ、な~にが「有名建築家」じゃ・・という気持になるのです。そんな人が何を勘違いしているのか東京都知事選挙に出ても俺なら入れないな・・・と思ったら多くの人間がそう思ったのか、当然のように落選したが、そういう「世界的建築家」とかいう人というのは私なんかとは違って「カネだけはあり余ってる」でしょうから痛くもかゆくもないのでしょう。中銀カプセルタワービルの場合は、そこまで危険な方の建物ではなさそうですが、それにしても、「世界的建築家 黒川紀章」なんて人というのは、解体工事の時だって、↑ のような一番高い所になんて自分自身は絶対に登ったりはしないだろうなあ・・・と思うと、なんだかなあ・・・という気持になります。
  「歴史の進歩とは何か」・・ということを考えてみる必要があると思うのです。「おばけ煙突」の煙突掃除を命の危険を冒してさせるという社会から、そうではなく建築は完成後のメンテナンスや清掃のことも考えて、そういう際の安全対策も考えて作られる建築に進化させるというのが「歴史の進歩」ではないのか。「世界の丹下健三」の趣味で「巨大な彫刻」を作ってその為にメンテナンスや清掃に危険性を増大させるのは進歩なのか後退・反動なのか? そのあたりを考えることができる人が建築家としても優秀な人ではないのか・・と思うのだが、その逆の評価がされているように思えてならない。
歴史の進歩とはなにか (岩波新書) - 市井 三郎
歴史の進歩とはなにか (岩波新書) - 市井 三郎

  中銀カプセルタワービルの少し西のあたりに「旧 新橋停車場跡」があり、その横のビルに「パナソニック汐留美術館」が入っているパナソニックビルがある。 中銀カプセルタワービルより海側に行くと銀座郵便局があり、その南にベルサール浜離宮汐留 があり、交差点の南側に浜離宮庭園がある。ベルサール浜離宮汐留のさらに海側に朝日新聞本社ビルがあり、その南のあたりに建設産業図書館が入っている浜離宮建設プラザビルがある。さらに海側に築地卸売市場があったが今は移転して「跡」が最後につくようになったようだ。その北に築地本願寺がある。築地本願寺の本堂の建物は「建築家 伊藤忠太」設計というフレーズがついていて、インドの仏教寺院のイメージをもとにした外観というが、浄土真宗の寺院としては違和感を覚える建物で、私はあまりいいという印象はない。京都の西本願寺や東本願寺の建物の方が私は好きだ。
  中銀カプセルタワービルの南西側の道の中央部を高架で通る自動車道に沿って北向きに行くとJR東海道本線・東海道新幹線・京浜東北線・山手線の線路の高架にあたり、その右手前に「世界の丹下健三」設計の静岡放送静岡新聞ビルという「ひょっとこビル」がある。あれは新幹線の脇、東京駅のすぐ手前にあるというところがミソかと思うが、そのあたりを次回、述べたいと思う。
  「フーターズ」の「銀座店がその手前にある・・が、あれはハワイとかそういう所にあればいいかもしれないが、日本ではなかなか馴染まないのではないかな・・・と思った。
※ ウィキペディアー中銀カプセルタワービル https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E9%8A%80%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%AB

  (2022.5.6.)
テキスト建築意匠 - 和洋, 平尾, 健之, 大窪, 裕, 松本, 伸吾, 末包, 庸介, 藤木, 直彦, 山本
テキスト建築意匠 - 和洋, 平尾, 健之, 大窪, 裕, 松本, 伸吾, 末包, 庸介, 藤木, 直彦, 山本


☆ 中銀カプセルタワービル(黒川紀章設計)見学。
1.解体工事は始まったが4/21現在、中銀タワーの姿は見えた。あいみ互いの「コシノ某と安藤忠雄」。黒川紀章はなぜ女優と結婚したか、若尾文子はなぜ黒川紀章と結婚したか。「すかした」の意味はわからないであろう「建築家のつくる家」を得意とする自称「建築家」の東京人。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202204article_4.html
2.北側の道からはカプセルタワーが見えた。警備員に劣る警察官の立哨。警備員を自分達の小使いと勘違いしている法務省職員。建築・解体現場の高所作業なんて自分はやらない「名建築家」。「名建築」は本当に名建築なのか、それとも権威主義による幻覚なのか。工事現場監督の仕事をしていない(株)フジタ工業の「工事監督」。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202204article_5.html
3.北側から見て。道路側に窓、隣接ビル側は壁。補修用梯子、階と階の間の充填。50年で解体はひょっとこ建築の宿命か。真っ黒ビルは街を暗くする。「マンション住民に戸建住宅の設計させるとマンションみたいな戸建の家にする」説。未熟で基本を理解していない設計を「世界でただひとつの家」と勘違いしている人。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202204article_6.html
4.道路を隔てた向かいから見て。屋上の「塔」に隠された貯水槽など。住居表示では「銀座」でも「汐留浜離宮ビル」とする会社と山梨県なのに「西東京工場」とする会社の違い。建築の基本を理解していないことを「世界でただひとつの家」などという詭弁。エアコン室外機・灯油タンク・ダクト・樋は隠すかデザイン化する必要はあるか。「リフォームのナカヤマ」の押売り的営業。東京地裁の裁判官と「地方」の裁判所の裁判官はどちらがいいか。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202204article_8.html
[別稿]ロシア軍ウクライナ侵攻により採用取消された在日ロシア人と「リフォームのナカヤマ」に採用取消された何年か前の私の話。後の就職席にまで誹謗中傷を加える卑劣な者。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202204article_9.html
5.南面・西面。隣室のプライバシー配慮の為の覆い? 「解体中」だからこそ遠慮なく見学可。「建築家」建物は長持ちしないか?〔今回〕
6.浜離宮・芝離宮・世界貿易センタービル・浜離宮建設産業ビル・朝日新聞社本社・築地本願寺・聖路加病院。舌やノドがヒリヒリする料理は高級料理ではなく化学調味料使い過ぎの可能性有。縁がなかった朝日新聞社。「あんたに世話になることは絶対にないんやからな」と言ってすぐに「息子の結婚式に出てくれ」と頼んでくるスポーツマン。「(株)一条工務店の遠州人」はロシア連邦の「はう国境線」みたいなもの。浜松での研修にひとりだけ遅刻してきて大きな顔して着席する浜松営業。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202205article_2.html
7.新幹線で東京に来た人間の眼に入る位置のモニュメント建築「静岡新聞静岡放送東京支社ビル」・銀座の手前に駅を設けた旧新橋停車場・日本では厳しそうなフーターズ。銀座か新橋かで自転車買ってどうすんだろ。「うち」と「よそ」しか2社しか住宅建築業の会社がない「一条オリジナル」の世界観。戸建住宅建築は敷地が道路と高低差がある場合は門の位置・アプローチの取り方を考え、車庫はあらかじめ設けておいた方がいい場合はアドバイスするのが専門家ではないのか。https://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202205article_3.html
8.歌舞伎座ビル・銀座三越・晴海通り。大阪出店に際しての三越の傲慢。銀座通りと昭和通りの違い。銀座ピアスビルhttps://sinharagutoku2212.seesaa.net/article/202205article_4.html

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