女性が男性の服を着ても違和感がないのに、なぜ男性が女性の服を着るのは問題があるのか。男性用を女性が・女性用を男性がと考えた例。男性用腕時計・ブレスレット型の腕時計・数珠・スカート。
[第958回]
世の中には「男性用」「紳士用」と指定された服・靴・時計などがあり、「女性用」「婦人用」と指定されたものがある。中には「男性用」「紳士用」も「女性用」「婦人用」もたいして変わりはなく、洗剤でも「台所用」「風呂場用」「トイレ掃除用」と名前がつけられていても内容はほとんど変わりはないというものがあるごとく、「男性用」「紳士用」と「女性用」「婦人用」とでたいした違いがない、パッケージが男性的なものか女性的なものかの違いしかないものもあるが、はっきりと違いがあるものがある。
「マンダム」なんてのは男性化粧品の会社になっているが、男性用化粧品を作る技術と女性用化粧品を作る技術に差があるわけではないので、男性用と女性用の両方を作っても悪くはないであろうけれども、「マンダム」というブランドの印象は男性用なので、もしも、女性用の化粧品の市場に入ろうとするなら別のブランドを考えて参入するようにした方がいいだろう。うちの父親の勤め先の化粧品会社は逆に「女性用」のイメージが強かったので、一時は男性用のトニックとかも作っていたようだが、そのうち、男性用の化粧品を作るのはやめて女性用のみになった。「イメージの問題」というものもある。
その場合だが、女性で「男性用」「紳士用」を着用したがる人がおり、これは高速道路のサービスエリアで女性用トイレがそれほど混んでいるわけでもないのに「男便所、使おう♪ 男便所、使おう♪」と言って男性用トイレを使いたがるおばさん・・みたいのを言っているのではなく、「男性用」「紳士用」をきれいに着こなしてかっこよく装う女性というのがいると思うのだ。
中には「中性的」に意図的にしている女性というものもいる。かつて、女子プロレスラーの長与千種とライオネス飛鳥が「クラッシュギャルズ」というコンビを組んだ時、若い女性ファンが集まったというのだが、「クラッシュギャルズ」は宝塚歌劇の男役の女性のファンになる10代の女の子と似た感じで、男性に魅力を感じる手前? みたいな若い女の子が「中性的」な魅力を感じる女性・・というスタイルで人気を得ようとしたのではないかと思う。
※ クラッシュギャルズ⇒《YouTube-(1984年)クラッシュギャルズ 炎の聖書》https://www.youtube.com/watch?v=3oyMacytjnA
女性が「男性用」の服や靴を着用しても、それほど変ではないのに、男性が「女性用」の服を着ると「おかま」「おねえ」でなくても「女装子(じょそこ)ちゃん」になってしまう、「普通ではない」と評価されるのはなぜか。 別に人に迷惑かけないならば男性が「女性用」の服を着ても悪くはないようにも思えるが、しかし、女性が「男性用」の服を着ても「ボーイッシュ」とか「活動的」とか言ってプラスに評価される場合が少なくないのに対して、男性が「女性用」の服を着ると「何があったの?」となるのはなぜか。
漫画家の華桜こもも さんのダンナは「乙女化」してしまったそうで、華桜こもも さんはそれを漫画のネタにしているが、華桜こもも さんのダンナの場合は、若い頃から「男というものはかくあらねばならぬ」と親などからずっと言われ続けてきて、それに答えないといけないと無理をしてきて、そして、結婚して子供もできたある時、その「男というものはかくあらねばならぬ」というものに疲れてしまった。「男性はかくあらねばならぬ」という「男性」というものを続けるのに疲れてしまった、もう、いいや、もうめんどくさい・・という気持になって「乙女化」した・・らしいが、別に誰かに迷惑かけているわけでもないから・・、いい・・のかもしれない・・が、女性が男性の服を着てもどうも言われない、「活動的」とか「ボーイッシュ」とか言われるくらいのものなのに男性が「乙女化」すると大事件なのはなんでなのか。
女性が男性用の服を着ても特に問題はないのに、男性が女性用の服を着ると「え? 何があったの?」になるのはなぜか?
それは、「男性用」「紳士用」の服というのは男性の身体に合わせて作られたものもあるけれども、多くは男性が着用しても女性が着用してもおかしくないようなもの、もともと「両用」のもので、色合い・デザインなどでどちらかと言えば男性の方が向いているというくらいのものが多いので、女性が着用しても着こなし方によればそう変ではない場合が多いのに対して、「女性用」「婦人用」のものというのは特に男性か女性かそれほど関係ない「女性用」「婦人用」だってまったくないことないかもしれないが、その多くは女性の身体の特徴に合わせたもの、女性の身体を魅力的に見せるということを前提として作られたものが多く、「男性用」「紳士用」には「男性専用」もあることはあるけれども「中性用」「男女共用」「男女両用」のものが多いのに対し、「女性用」「婦人用」のものの場合、「中性用」「男女共用」「男女両用」のものは少なく、「女性専用」「婦人専用」のものが多いので、あえて「女性専用」「婦人専用」のものを男性が着用すると「女装子(じょそこ)ちゃん」になってしまう・・のではないか・・と思う。
そこで、男性が「女性用」のものを使った場合、女性が「男性用」を使った場合について身近な例を述べてみたい。
【1】腕時計(1)文字盤の大きさ。
一般に腕時計というのは男性用の方が文字盤が大きく、ベルトも太い場合が多く、女性用は文字盤が小さく、ベルトも細いものが多い。しかし・・、高齢になると老眼になって近くの細かい文字が読みにくいというのは男性だけではない。むしろ、高齢者は女性の方が多い、女性の方が一般に長生きすることが多く、老眼になってからも人生を生きていくのは女性の方が数としては多い。それなのに、「婦人用」はベルトも小さく文字盤も小さく、文字盤が小さいということは文字も針も小さいわけで、これはおばあさんにとっては大変見にくい。おばあさんには不親切なのだ。
それで、うちの母親には私がホームセンターで購入した廉価版の男性用の腕時計を持たせている。男性用の腕時計の方が女性用の腕時計よりも文字盤が大きく、文字も大きく、高齢者にとっては見やすいからだ。
高齢者用に文字盤と文字が大きい「婦人用」の腕時計があってもいいのではないかと思うのだが、なかなかないようだ。腕時計メーカーはそういうものを考えたらどうかと思うのだが、なぜか考えないようだ。
【2】腕時計(2)ブレスレット型腕時計
2002年、(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ で在籍10年を超えたことから「永年勤続表彰」として腕時計をもらった。これは大変、栄誉あることだと思っている。「10年くらいなんだ」と思う人もいるかもしれないが、この会社は従業員を採用しても「とっかえひっかえ、とっかえひっかえ」する会社であり、営業社員の場合は入社してから退職するまでに、1棟以上契約する人と0棟の人ならば0棟の人の方が圧倒的に多いという会社であり、そういう会社が求人広告には「売れて売れて困っています」だの、「研修制度が充実していますので、売れなくて困るということは絶対にありません」だのと事実と正反対のことを記載して募集して人を採用していたのであり、そういう会社で10年超え在籍したということは、10年超え在籍した人間の中での成績がどうであるかにかかわらず、それぞれの時期において辞めていった人がいっぱいいるのだから、残っている人間の中でどうであるかにかかわらず、それだけの期間、在籍したというだけでも「たいしたもの」であると言えるだろう。
但し、他方において、そういう「従業員を大事にしない会社」は、もっと自分にとって転職しやすいタイミングで、もうちょっとマシな会社に早めに移っておけばいいのに「アホちゃうか」という面もありそうに思えるが、実際、そうではないかと思う。私の場合、入社時に伯父と義兄に保証人になってもらったということがあり、特に義兄に保証人になってもらったのは、義理の関係の人間に対しての義理から、そう簡単に辞められないという事情があり、義兄が何か言ったわけではないのだけれども、その結果として転職のタイミングを失ってしまったところがあった。
今もそうかどうかわからないが、(株)一条工務店は1992年において、入社する際に親族で2人、「保証人」として書いてもらうように求めたのだが、こういったことをする会社は他にもあるけれども、(株)一条工務店は「男性に限る」などと指定していたのだ。今どき、「男性に限る」なんて言う会社があるのか・・と思ったが、あったのだ。(株)一条工務店がそうだったのだ。それで苦労した。「田中真紀子さんでもだめですか」とか「ヒラリー=クリントンさんでもだめですか」とかきいてやれば良かったなあ・・と後になって後悔した。
(株)一条工務店は「女性は結婚するとパート扱い」などということをしていたが、今どき、そんなことする会社なんてあんのか・・と思ったがあったのだ。なおかつ、「初代社長」の大澄賢次郎の義理の弟で営業本部長の天野隆夫の嫁の天野順子さんは営業本部長の嫁というからには既婚の女性だったが、既婚でありながら「パート扱い」ではなく「社員扱い」で在籍していたのだ。なんじゃ、そりぁ。
さらに、1992年、東京都江東区潮見 にあった東京営業所(展示場)では「リーダー」の宮崎さんの机の引き出しに「就業規則」と表紙に書かれたファイルが入っていたが、その表紙には「営業所長以外閲覧厳禁」と大きな字で書かれていたのだ。なんだ、そりぁ。今どき、そんなことする会社なんて、あんまりないと思うがなあ~あ・・・と思うが、あったのだ。(株)一条工務店という会社はそういう会社だったのだ。就業規則というものは
(1)それぞれの事業所ごとに、その事業所の従業員の過半数を代表する労働組合の代表者、もしくはその事業所の従業員の過半数を代表する者の意見を聞いた上で作成する、
(2)労働基準監督署長に届け出る、
(3)その事業所の従業員誰もがいつでも閲覧することができる状態にする、
ということが必要で、この(1)~(3)の条件を満たさないものは就業規則と認めることはできない・・はずだが(株)一条工務店では、1992年の時点においては「営業所長以外閲覧厳禁」などと「就業規則」と書かれたファイルの表紙に記載していた。その程度の会社だったのだ( 一一)
1993年、(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫が「一条工務店には『労働基準法は守らない』という会社のルールがある。『労働基準法は守った方がいい』と思っているなら、それは会社のルールを守る意思がないということだから、会社のルールを守る意思がない者は会社を辞めろ」と公言したのだった・・が、「労働基準法は守らない」という「会社のルールがある」かどうかは就業規則を見てみないとわからないわけであり、たとえ、就業規則にそのような規定が書かれていたとしても、労働基準法の規定は任意規定ではなく強行規定であり、日本国の法令に反するような条文が就業規則にあったならば、その部分について「ただちに無効」であるから意味はないのであるけれども、それにしても営業本部長の天野隆夫が「一条工務店には『労働基準法は守らない』という会社のルールがある。」と言うからには、そういう条文が(株)一条工務店の就業規則にあるのかどうか、就業規則を調べて確認しないと判断できないのだったが、ところが、その頃の(株)一条工務店においては就業規則というものは「営業所長以外閲覧厳禁」と表紙に書かれていて、一般従業員は自由に見ることができなかったので、本当に「労働基準法は守らない」という「会社のルールがある」のかどうか、確認のしようがなかった。
それで・・・、よくまあ、あんな会社に11年超えも勤めたなあ・・ということで、「えらい!」といえばエライけれども、「アホちゃうか」と言えばそうかもしれないし、よく頑張ったなあと自分をほめてあげたい気持ちがするとともに、アホちゃうかという気もしないことはないのだが、10年超え勤めた従業員には「永年勤続表彰」として時計が贈呈され、どういう時計かは遠鉄百貨店から腕時計のカタログが該当従業員に届けられて、そこから、「メーカー希望価格」で20万円までのものを選ぶことができたのだ。
腕時計は営業用に自分自身で身銭を切って、それなりのものを購入して持っていたので、この際、カジュアル用のものでおしゃれなものを選ぼうか・・と考えたのだ。それで、ブレスレット型の腕時計というものを選びたいと考えたのだが、腕時計のカタログを見ても、「紳士用」の腕時計でブレスレット型の腕時計というものが見当たらない。な~んでだ?
遠鉄百貨店の時計担当部署の人に尋ねたところ、ブレスレット型の腕時計というものは一般に「婦人用」「女性用」だというのだ。ええ~え、なんでえ~え?
なんで、男性がブレスレット型の腕時計をしてはいかんのか?
答えははっきりしない。それならば、だ。「婦人用」「女性用」として販売されているブレスレット型の腕時計を取得した上で男性が腕にはめて使用したって悪いことはないのではないか・・・と考えたのだ。
志茂田景樹というおっさんは、あれは「おかま」なのか「おやま」なのか「女装子(じょそこ)ちゃん」なのか何なのかというと、いずれでもなく、ああいう格好が好きなおっさんだというのだが、しかし、「やっぱりなんか変」て感じがする・・が、ブレスレット型の腕時計というのは男性がはめてカジュアルな場で使用してもおかしくないと思うのだ。
結局、「女性用」「婦人用」のブレスレット型の腕時計を取得して腕にはめるということも考えたものの、「壁に耳あり、障子に眼あり、人の顔には口がある」わけで、うかつに「女性用」「婦人用」の時計なんてはめていたら、どこの誰が何を言いよるやらわからん・・と考えて、それで、ブレスレット型の腕時計を取得してはめるというのは、それはあきらめた。・・あきらめたが、今もって、なんで、ブレスレット型の腕時計は「婦人用」「女性用」しかないのか、少々不満である。
【3】数珠
数珠というものは、うちの親から引き継いだものが家にあるのだけれども、うちの父親が持っていた物なんて、うかつに持つと祟られるのではないかと思って、怖い。
それを考えると、自分用の物を用意した方がいいのではないかと考えたりもするのだが、数珠というのはどこでどういうものを買ってもいいのだろうか。日本の古寺研究会編『日本の古寺 100の秘密』(2018.9.19.彩図社〔さいずしゃ〕)には、
《 なお、合掌の作法は宗派によって微妙に異なる。浄土宗では両手の親指にかけて房を垂らすし、真言宗では左右の中指に数珠をかける。故人の宗派の数珠や作法を覚えて行くのが一番だが、もしもわからなければ、そこまでこだわらなくてもいい、気持ちがこもっていれば、それで問題ないはずだ。
忘れたときは数珠なしでもいいが、使いまわしは厳禁。数珠は持ち主を守護するお守りであるため、家族や親しい友人であっても、貸し借りしないようにしよう。》
と書かれており、「合掌の作法」が宗派によって異なるとともに、数珠もまた「宗派の数珠」というものがあるらしい。そうなると、うかつな所でうかつなものは買えないことになる。

お寺の魅力と成り立ちがわかる 日本の古寺100の秘密 - 日本の古寺研究会
『一個人 別冊 完全保存版 仏教宗派入門』(2013.2.12.KKベストセラーズ)の 田代尚嗣 監修「第10章 宗派で異なる仏事のしきたり」「数珠の作法」を見ると数珠は各宗派で少しずつ違うようだ。珠の数が天台宗・臨済宗・曹洞宗では108であるのに対し、日蓮宗では親玉2個・四天王玉2個・主玉108個の計114個、浄土宗では通常「日課数珠」と言って二連の数珠を用いるそうで、浄土真宗では珠の数に決まりはないなど、細かい部分で違いがあるようで、「持ち方」も宗派によって異なり、浄土真宗では本願寺派と大谷派で違うらしい。

一個人別冊 仏教宗派入門 (ベストムックシリーズ・82)
時々、山伏か何かが持っているみたいな「グワッ」て感じの大型の数珠をファッションのように身に着けている人がいて、その人がファッションとして身に着けているのか、それとも、そういう宗派・宗教の人なのかわからないが、印象として、修験道系とか密教系や日蓮宗というと「グワッ」て感じの数珠という印象があり、他方で浄土宗や浄土真宗は「専修念仏」の教えの宗派ですから、「グワッ」て感じではないのではないか・・という印象を受けていたのです。
日蓮宗というと創価学会のおっさんから「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」と言われ、「こら待てえ、聖教新聞を購読しろお!」とか言われて追いかけられてきそうで、怖い。「仏敵(ぶってき)」とか言われ「折伏(しゃくぶく)」とかされそうで、その際に創価学会のおっさんが持っているとすると数珠は「グワッ」て感じのもの、「悪霊退散」とか言って退散させられそう・・・・て、そこまでされた経験があるわけではないのだが、なんかされそうなイメージがある。俺、悪霊とちゃうでえ~え・・と思っても、創価学会のおっさんにとっては「学会」に従わないものは「仏敵(ぶってき)」なのかもしれない。
女性が耳につけるイアリングとピアスの違いというのを男性はよくわかっていない人が多いのだが、何だったか忘れたがある週刊誌のコラムに女性アナウンサーが書いていたのだが、イアリングというのは金具で耳たぶをはさんでつけるので、その金具を隠すくらいの大きさの物であることが多く、それに対してピアスは耳たぶに穴を開けて通してつけるので小さいものも可能であり、その結果、イアリングは「してますよお」というデザインのものが多く、ピアスは「『あ、してたんだ』とふと気づく」というデザインのものが可能だそうだ。建築においても「世界の丹下健三」および丹下都市建築設計事務所の設計のものというのは「どうじゃあ~あ!」「これでもかあ~あ!」というデザインのものばっかりで下品と言えば下品だ。それに対して、前川國男設計の熊本県立美術館とか東京都美術館とか、あるいは紀伊国屋書店本店とかはその場所の景観に同化して調和していながらも、そこに行ってみるとその建物の個性が感じられる、あるいはよく見ると「あ、こうなってたんだ」と感じるというようにできている。
数珠の場合だが、「グワッ」て感じのもの、山伏か何かが持っていて「悪霊退散」とか言ってねじ伏せられそうな感じのものが悪いということはないが、うちの父方の宗派は浄土真宗本願寺派だったので、親鸞の教えというものはそんな「グワッ」て感じでねじ伏せるとかいうような教えではないので、「あ、してたんだ」というくらいのものがいいと思ったのだ。
そして、「宗派の数珠」があると言われても、数珠を販売している店に行っても、どういうものがどういう宗派の数珠なのかよくわからないので、それならば、お寺に売店がある所があるので、そういう所に行って購入するようにすれば、その宗派の数珠を購入できるのではないかと考えたのだ。
しかし、大谷本廟(西大谷)に行って見ても、西本願寺(浄土真宗本願寺派本山 本願寺)に行って見ても、「紳士用」と「婦人用」があるようで、どうも、「紳士用」は「グワッ」て感じのものになっていて、おとなしめで、さりげなく「あ、してたんだ」というようなものとなると「婦人用」と書かれているものが多い。
男性は数珠を身に着ける場合、「グワッ」て感じの数珠で「悪霊退散」とかやったりやられたりしなければならないのだろうか。さりげなく、「あ、してたんだ」というようなものというのを男性が身に着けてはいけないのだろうか。・・・一度、お寺さんに尋ねてみたいと思うがどうなのだろう。
【4】スカート 足を骨折した時にズボンを着脱するのは大変。
男性がスカートはいちゃいかんのか・・というと、華桜こもも さんのだんなが「乙女化」してしまって嫁さんよりよっぽど魅力的な「女性」になってしまった・・としても、本人が好きでやってることであって誰かに迷惑かけてるわけでもないのだから別にいいんじゃない・・て気もするけれども、しかし、変に見られるところは現実にある。スコットランドの民族衣装では男性がスカートのようなものをはいたりもするらしいが、日本で男性がスカートをはいて外を歩くと変に見られるだろう。
私が思ったのは、2014年のことだが、埼玉県川口市に本社がある川口土木建築工業(株)という会社の埼玉県朝霞市のマンション工事の現場で右足の甲を骨折したことがあり、3か月ほど右足の下の方を石膏で固めて松葉づえをついて生活したことがあったのだが、その時、ズボンをはこうとしても石膏で足のまわりを固めた足というのは普段の足よりも石膏の分だけ太くなってしまっていて、持っているズボンで入らないものが多く、ユニクロに行って太いズボンを捜して買ったりしたものの、たとえ、太いズボンであっても石膏で周囲を固めた足を入れたり出したりするのは大変で往生したということがあったのだが、その際だが、今ではアマゾンでもスカートというものを購入することはできるので、ロングスカートを購入して家の中ではスカートをはいて生活しようかと真剣に考えたのだ。スカートだったらズボンみたいに石膏で周囲を固めて太い状態になった足を入れたり出したりする苦労をしなくてすむはずだったからだ。
屋外に買い物に行ったりする際に男性がスカートをはいて出かけたなら、「あの人、なにい~い」とか見られる危険があるが自宅の中でどんな格好していようが自由だから、それで・・・、これは真剣に考えたのだが、しかし、もしも、一度でもそういう格好をして、その後、元に戻れなくなったらどうしようかしらん・・とか、それよりも、アマゾンで買ったとしても、購入履歴から情報がどこやらへ漏洩するとかないやろか・・とか、考えているうちに3か月少し経って石膏をはずすことができたのだった・・が、あの時は真剣に考えた。実際問題として、石膏で固めた足をズボンにつっこんで、また、ズボンから出してというのは大変で、その点、スカートというのは便利だ・・と思う。やってみたことはないけれども。
川口土木建築工業(株)https://www.kawado.co.jp/ は「施工管理」という名目で雑役労務者を派遣で雇っていたが、これは違法であり、脱法行為である。私は雑役労務者をしたいなどと言ったことはなく、アーキマインド(株)がインターネット上に出していた「施工管理」の募集に応募したもので、アーキマインド(株)はダイワハウス(株)・佐藤秀(株)の工事をやっていると記載して求人募集を出していたもので、佐藤秀工務店というと、もともと、在来木造で和風の高級住宅を建てる会社として東京圏で高い評価を得ていた会社であり、その募集だけを見たならばアーキマインド(株)はダイワハウス(株)や佐藤秀(株)の工事を下請けでおこなっている会社かと思えるものであったが、実際にはアーキマインド(株)は住友不動産(株)・三菱地所レジデンス(株)・大京(株)などのマンション工事をおこなっている川口土木建築工業(株)などに「施工管理」という名目で雑役労務者を派遣している会社だった。建築工事においては派遣が認められているのは施工管理だけで、施工管理以外は下請けは認められても派遣は認められておらず、川口土木建築工業(株)がアーキマインド(株)をダミーとして表に立てて雑役労務者を「施工管理」という名目で雇っていたのは違法であり、脱法行為だった。
又、肉体労働の雑役労務者など誰でもできると思っている人がいるがそうではない。肉体労働の雑役夫を雇いたければそういうものだとして募集しないといけない。
私は関西圏ならば「通勤時間最大1時間まで」というのは可能だが、東京圏では「通勤時間最大1時間まで」としてしまうと通勤できる範囲がごく限られてしまうことから、「通勤時間は電車通勤の場合で最大1時間20分まで、自動車通勤の場合で最大1時間まで」と考えていたが、アーキマインド(株)は「最大で1時間半までの所に行ってもらうようにします」ということだったのでともかく勤めたが、実際には山手線の向こう側まで、相当時間がかかる場所まで、普通に考えて通勤圏外の所に、それも、朝、始発のバスに乗っても間に合わない時刻に行かされた。「始発のバスに乗っても間に合わない時刻・場所に行けというのは、いったいどうやって行けと言われるのですか」とアーキマインド(株)の社長の鈴木に行ったところ、面接で会った時には「間違いなく片道1時間半で行ける所に行ってもらいます」と言っていた男が「始発に乗っても間に合わない所にでもマインドで行くというのがそれが建築だ。建築、アーキとはマインドでやるもんだ。始発に乗っても間に合わない所にでもマインドで行くというのが建築だ」などと言ったのだ。アーキマインド(株)の社長の鈴木はそういう男だった。川口土木建築工業(株)の工事課長の加賀美は高卒だそうで、最初に見た時、「こんな男が住友不動産(株)などのマンションを作っている会社の工事部長なのか」と思ったが、アーキマインド(株)の社長の鈴木は「加賀美さんという人は高卒で叩き上げだから」などと言うのだが、「物は言いよう」というのか勝手な表現であり、高卒であれば「たたき上げ」と認定してもらえるそうだ。「高卒」てのは得だなあて感じがする( 一一)
川口土木建築工業(株)は住友不動産(株)・三菱地所レジデンス(株)・大京(株)などのマンションの工事をおこなっていたが、住友不動産(株)とか三菱地所レジデンス(株)とかのマンションというのは、住友・三菱だからいいと思って買う人がいるようだが、「住友のマンション」「三菱のマンション」というと、住友建設(株)・三菱建設(株)とかいった財閥系のゼネコンか、大成・竹中・清水・鹿島・大林といったゼネコン大手5社か戸田建設とか中堅ゼネコンとかが建てているのではないかと思ったらそうではなくて、川口土木建築工業(株)なんていいかげんな所が建てていた。「住友のマンション」「三菱のマンション」だからいい・・なんて、アホなことは考えない方がいいと思う。
私はインテリアコーディネーター・キッチンスペシャリストなどの建築・インテリア関係の資格も取得したが、インテリアコーディネーター・キッチンスペシャリストなどの資格を活かせる可能性が考えられる職場というと東京圏では「山手線の西側」の方が「山手線の北側」や「山手線の東側」よりも多く、そして、「山手線の東側」の船橋市から「山手線の西側」のそういった募集をしている会社までは通勤は難しいと考えて応募は控えたのだったが、ところが、アーキマインド(株)と川口土木建築工業(株)は面接においては「山手線の向こう側までは通勤は難しいし、又、山手線の千葉県側に住んでいる人間が山手線の埼玉県側まで行ってもしかたがない、『山手線の千葉県側』と『山手線の埼玉県側』では仕事の募集内容も似たようなものでしょうから、『山手線の千葉県側』に住んでいる者が『山手線の神奈川県側』になら千葉県側にない募集がある場合があっても、埼玉県側なら千葉県側とたいして変わらないから行く意味がない」と話し、アーキマインド(株)の鈴木は「そうです」と同意したはずだったが、そうやって騙して採用して雑役労務者なんてやるとは言っていない人間を「施工管理」と偽って採用して、「山手線の埼玉県側の向こう側に行く意味がないし、通勤できない」とはっきりと言っていた人間に騙して行かせたのだった。アーキマインド(株)と川口土木建築工業(株)はそういう会社だった。足を骨折したことの直接の原因ではないけれども、そうやって無理をして通勤したということが、背景としてあった。川口土木建築工業(株)は自社で直接でも施工管理の従業員を採用して使っており、そういう従業員は雑役労務者ではなく施工管理の仕事をさせ、雑役労務者の仕事をさせるための脱法行為としてアーキマインド(株)をダミーとして採用していた派遣の労働者とは違う扱いで、自社で直接採用した従業員は自宅から遠くない場所に勤務させていた。関わっていたのはエン・ジャパンとアーキマインド(株)と川口土木建築工業(株)だが、「高卒のたたき上げ」というのは、そういうやり口でいいと思っていたようだが、それは脱法行為であり違法であるからには、世間で認められているものではないはずであり、少なくとも私は日本国民として認めていない。
だまして採用するというやり口は会社のためにいいことではない、ということは理解した方がいいと思うが「高卒だから『たたき上げ』」というような工事部長には理解できないようだったが、理解できない人を工事部長にならせているようなら、そういう会社はそういう結果を招く可能性が考えられる。
(2022.9.25.)

現代日本女性史―八・一五以後の女性史 (三一新書 342) - 井上 清

日本女性史―全一冊決定版 (三一新書 589) - 井上 清

日本の仏教 (岩波新書) - 渡辺 照宏

性道徳の出現 (1976年) (W.ライヒ著作集〈2〉) - W.ライヒ, 片岡 啓治
世の中には「男性用」「紳士用」と指定された服・靴・時計などがあり、「女性用」「婦人用」と指定されたものがある。中には「男性用」「紳士用」も「女性用」「婦人用」もたいして変わりはなく、洗剤でも「台所用」「風呂場用」「トイレ掃除用」と名前がつけられていても内容はほとんど変わりはないというものがあるごとく、「男性用」「紳士用」と「女性用」「婦人用」とでたいした違いがない、パッケージが男性的なものか女性的なものかの違いしかないものもあるが、はっきりと違いがあるものがある。
「マンダム」なんてのは男性化粧品の会社になっているが、男性用化粧品を作る技術と女性用化粧品を作る技術に差があるわけではないので、男性用と女性用の両方を作っても悪くはないであろうけれども、「マンダム」というブランドの印象は男性用なので、もしも、女性用の化粧品の市場に入ろうとするなら別のブランドを考えて参入するようにした方がいいだろう。うちの父親の勤め先の化粧品会社は逆に「女性用」のイメージが強かったので、一時は男性用のトニックとかも作っていたようだが、そのうち、男性用の化粧品を作るのはやめて女性用のみになった。「イメージの問題」というものもある。
その場合だが、女性で「男性用」「紳士用」を着用したがる人がおり、これは高速道路のサービスエリアで女性用トイレがそれほど混んでいるわけでもないのに「男便所、使おう♪ 男便所、使おう♪」と言って男性用トイレを使いたがるおばさん・・みたいのを言っているのではなく、「男性用」「紳士用」をきれいに着こなしてかっこよく装う女性というのがいると思うのだ。
中には「中性的」に意図的にしている女性というものもいる。かつて、女子プロレスラーの長与千種とライオネス飛鳥が「クラッシュギャルズ」というコンビを組んだ時、若い女性ファンが集まったというのだが、「クラッシュギャルズ」は宝塚歌劇の男役の女性のファンになる10代の女の子と似た感じで、男性に魅力を感じる手前? みたいな若い女の子が「中性的」な魅力を感じる女性・・というスタイルで人気を得ようとしたのではないかと思う。
※ クラッシュギャルズ⇒《YouTube-(1984年)クラッシュギャルズ 炎の聖書》https://www.youtube.com/watch?v=3oyMacytjnA
女性が「男性用」の服や靴を着用しても、それほど変ではないのに、男性が「女性用」の服を着ると「おかま」「おねえ」でなくても「女装子(じょそこ)ちゃん」になってしまう、「普通ではない」と評価されるのはなぜか。 別に人に迷惑かけないならば男性が「女性用」の服を着ても悪くはないようにも思えるが、しかし、女性が「男性用」の服を着ても「ボーイッシュ」とか「活動的」とか言ってプラスに評価される場合が少なくないのに対して、男性が「女性用」の服を着ると「何があったの?」となるのはなぜか。
漫画家の華桜こもも さんのダンナは「乙女化」してしまったそうで、華桜こもも さんはそれを漫画のネタにしているが、華桜こもも さんのダンナの場合は、若い頃から「男というものはかくあらねばならぬ」と親などからずっと言われ続けてきて、それに答えないといけないと無理をしてきて、そして、結婚して子供もできたある時、その「男というものはかくあらねばならぬ」というものに疲れてしまった。「男性はかくあらねばならぬ」という「男性」というものを続けるのに疲れてしまった、もう、いいや、もうめんどくさい・・という気持になって「乙女化」した・・らしいが、別に誰かに迷惑かけているわけでもないから・・、いい・・のかもしれない・・が、女性が男性の服を着てもどうも言われない、「活動的」とか「ボーイッシュ」とか言われるくらいのものなのに男性が「乙女化」すると大事件なのはなんでなのか。
女性が男性用の服を着ても特に問題はないのに、男性が女性用の服を着ると「え? 何があったの?」になるのはなぜか?
それは、「男性用」「紳士用」の服というのは男性の身体に合わせて作られたものもあるけれども、多くは男性が着用しても女性が着用してもおかしくないようなもの、もともと「両用」のもので、色合い・デザインなどでどちらかと言えば男性の方が向いているというくらいのものが多いので、女性が着用しても着こなし方によればそう変ではない場合が多いのに対して、「女性用」「婦人用」のものというのは特に男性か女性かそれほど関係ない「女性用」「婦人用」だってまったくないことないかもしれないが、その多くは女性の身体の特徴に合わせたもの、女性の身体を魅力的に見せるということを前提として作られたものが多く、「男性用」「紳士用」には「男性専用」もあることはあるけれども「中性用」「男女共用」「男女両用」のものが多いのに対し、「女性用」「婦人用」のものの場合、「中性用」「男女共用」「男女両用」のものは少なく、「女性専用」「婦人専用」のものが多いので、あえて「女性専用」「婦人専用」のものを男性が着用すると「女装子(じょそこ)ちゃん」になってしまう・・のではないか・・と思う。
そこで、男性が「女性用」のものを使った場合、女性が「男性用」を使った場合について身近な例を述べてみたい。
【1】腕時計(1)文字盤の大きさ。
一般に腕時計というのは男性用の方が文字盤が大きく、ベルトも太い場合が多く、女性用は文字盤が小さく、ベルトも細いものが多い。しかし・・、高齢になると老眼になって近くの細かい文字が読みにくいというのは男性だけではない。むしろ、高齢者は女性の方が多い、女性の方が一般に長生きすることが多く、老眼になってからも人生を生きていくのは女性の方が数としては多い。それなのに、「婦人用」はベルトも小さく文字盤も小さく、文字盤が小さいということは文字も針も小さいわけで、これはおばあさんにとっては大変見にくい。おばあさんには不親切なのだ。
それで、うちの母親には私がホームセンターで購入した廉価版の男性用の腕時計を持たせている。男性用の腕時計の方が女性用の腕時計よりも文字盤が大きく、文字も大きく、高齢者にとっては見やすいからだ。
高齢者用に文字盤と文字が大きい「婦人用」の腕時計があってもいいのではないかと思うのだが、なかなかないようだ。腕時計メーカーはそういうものを考えたらどうかと思うのだが、なぜか考えないようだ。
【2】腕時計(2)ブレスレット型腕時計
2002年、(株)一条工務店https://www.ichijo.co.jp/ で在籍10年を超えたことから「永年勤続表彰」として腕時計をもらった。これは大変、栄誉あることだと思っている。「10年くらいなんだ」と思う人もいるかもしれないが、この会社は従業員を採用しても「とっかえひっかえ、とっかえひっかえ」する会社であり、営業社員の場合は入社してから退職するまでに、1棟以上契約する人と0棟の人ならば0棟の人の方が圧倒的に多いという会社であり、そういう会社が求人広告には「売れて売れて困っています」だの、「研修制度が充実していますので、売れなくて困るということは絶対にありません」だのと事実と正反対のことを記載して募集して人を採用していたのであり、そういう会社で10年超え在籍したということは、10年超え在籍した人間の中での成績がどうであるかにかかわらず、それぞれの時期において辞めていった人がいっぱいいるのだから、残っている人間の中でどうであるかにかかわらず、それだけの期間、在籍したというだけでも「たいしたもの」であると言えるだろう。
但し、他方において、そういう「従業員を大事にしない会社」は、もっと自分にとって転職しやすいタイミングで、もうちょっとマシな会社に早めに移っておけばいいのに「アホちゃうか」という面もありそうに思えるが、実際、そうではないかと思う。私の場合、入社時に伯父と義兄に保証人になってもらったということがあり、特に義兄に保証人になってもらったのは、義理の関係の人間に対しての義理から、そう簡単に辞められないという事情があり、義兄が何か言ったわけではないのだけれども、その結果として転職のタイミングを失ってしまったところがあった。
今もそうかどうかわからないが、(株)一条工務店は1992年において、入社する際に親族で2人、「保証人」として書いてもらうように求めたのだが、こういったことをする会社は他にもあるけれども、(株)一条工務店は「男性に限る」などと指定していたのだ。今どき、「男性に限る」なんて言う会社があるのか・・と思ったが、あったのだ。(株)一条工務店がそうだったのだ。それで苦労した。「田中真紀子さんでもだめですか」とか「ヒラリー=クリントンさんでもだめですか」とかきいてやれば良かったなあ・・と後になって後悔した。
(株)一条工務店は「女性は結婚するとパート扱い」などということをしていたが、今どき、そんなことする会社なんてあんのか・・と思ったがあったのだ。なおかつ、「初代社長」の大澄賢次郎の義理の弟で営業本部長の天野隆夫の嫁の天野順子さんは営業本部長の嫁というからには既婚の女性だったが、既婚でありながら「パート扱い」ではなく「社員扱い」で在籍していたのだ。なんじゃ、そりぁ。
さらに、1992年、東京都江東区潮見 にあった東京営業所(展示場)では「リーダー」の宮崎さんの机の引き出しに「就業規則」と表紙に書かれたファイルが入っていたが、その表紙には「営業所長以外閲覧厳禁」と大きな字で書かれていたのだ。なんだ、そりぁ。今どき、そんなことする会社なんて、あんまりないと思うがなあ~あ・・・と思うが、あったのだ。(株)一条工務店という会社はそういう会社だったのだ。就業規則というものは
(1)それぞれの事業所ごとに、その事業所の従業員の過半数を代表する労働組合の代表者、もしくはその事業所の従業員の過半数を代表する者の意見を聞いた上で作成する、
(2)労働基準監督署長に届け出る、
(3)その事業所の従業員誰もがいつでも閲覧することができる状態にする、
ということが必要で、この(1)~(3)の条件を満たさないものは就業規則と認めることはできない・・はずだが(株)一条工務店では、1992年の時点においては「営業所長以外閲覧厳禁」などと「就業規則」と書かれたファイルの表紙に記載していた。その程度の会社だったのだ( 一一)
1993年、(株)一条工務店の営業本部長の天野隆夫が「一条工務店には『労働基準法は守らない』という会社のルールがある。『労働基準法は守った方がいい』と思っているなら、それは会社のルールを守る意思がないということだから、会社のルールを守る意思がない者は会社を辞めろ」と公言したのだった・・が、「労働基準法は守らない」という「会社のルールがある」かどうかは就業規則を見てみないとわからないわけであり、たとえ、就業規則にそのような規定が書かれていたとしても、労働基準法の規定は任意規定ではなく強行規定であり、日本国の法令に反するような条文が就業規則にあったならば、その部分について「ただちに無効」であるから意味はないのであるけれども、それにしても営業本部長の天野隆夫が「一条工務店には『労働基準法は守らない』という会社のルールがある。」と言うからには、そういう条文が(株)一条工務店の就業規則にあるのかどうか、就業規則を調べて確認しないと判断できないのだったが、ところが、その頃の(株)一条工務店においては就業規則というものは「営業所長以外閲覧厳禁」と表紙に書かれていて、一般従業員は自由に見ることができなかったので、本当に「労働基準法は守らない」という「会社のルールがある」のかどうか、確認のしようがなかった。
それで・・・、よくまあ、あんな会社に11年超えも勤めたなあ・・ということで、「えらい!」といえばエライけれども、「アホちゃうか」と言えばそうかもしれないし、よく頑張ったなあと自分をほめてあげたい気持ちがするとともに、アホちゃうかという気もしないことはないのだが、10年超え勤めた従業員には「永年勤続表彰」として時計が贈呈され、どういう時計かは遠鉄百貨店から腕時計のカタログが該当従業員に届けられて、そこから、「メーカー希望価格」で20万円までのものを選ぶことができたのだ。
腕時計は営業用に自分自身で身銭を切って、それなりのものを購入して持っていたので、この際、カジュアル用のものでおしゃれなものを選ぼうか・・と考えたのだ。それで、ブレスレット型の腕時計というものを選びたいと考えたのだが、腕時計のカタログを見ても、「紳士用」の腕時計でブレスレット型の腕時計というものが見当たらない。な~んでだ?
遠鉄百貨店の時計担当部署の人に尋ねたところ、ブレスレット型の腕時計というものは一般に「婦人用」「女性用」だというのだ。ええ~え、なんでえ~え?
なんで、男性がブレスレット型の腕時計をしてはいかんのか?
答えははっきりしない。それならば、だ。「婦人用」「女性用」として販売されているブレスレット型の腕時計を取得した上で男性が腕にはめて使用したって悪いことはないのではないか・・・と考えたのだ。
志茂田景樹というおっさんは、あれは「おかま」なのか「おやま」なのか「女装子(じょそこ)ちゃん」なのか何なのかというと、いずれでもなく、ああいう格好が好きなおっさんだというのだが、しかし、「やっぱりなんか変」て感じがする・・が、ブレスレット型の腕時計というのは男性がはめてカジュアルな場で使用してもおかしくないと思うのだ。
結局、「女性用」「婦人用」のブレスレット型の腕時計を取得して腕にはめるということも考えたものの、「壁に耳あり、障子に眼あり、人の顔には口がある」わけで、うかつに「女性用」「婦人用」の時計なんてはめていたら、どこの誰が何を言いよるやらわからん・・と考えて、それで、ブレスレット型の腕時計を取得してはめるというのは、それはあきらめた。・・あきらめたが、今もって、なんで、ブレスレット型の腕時計は「婦人用」「女性用」しかないのか、少々不満である。
【3】数珠
数珠というものは、うちの親から引き継いだものが家にあるのだけれども、うちの父親が持っていた物なんて、うかつに持つと祟られるのではないかと思って、怖い。
それを考えると、自分用の物を用意した方がいいのではないかと考えたりもするのだが、数珠というのはどこでどういうものを買ってもいいのだろうか。日本の古寺研究会編『日本の古寺 100の秘密』(2018.9.19.彩図社〔さいずしゃ〕)には、
《 なお、合掌の作法は宗派によって微妙に異なる。浄土宗では両手の親指にかけて房を垂らすし、真言宗では左右の中指に数珠をかける。故人の宗派の数珠や作法を覚えて行くのが一番だが、もしもわからなければ、そこまでこだわらなくてもいい、気持ちがこもっていれば、それで問題ないはずだ。
忘れたときは数珠なしでもいいが、使いまわしは厳禁。数珠は持ち主を守護するお守りであるため、家族や親しい友人であっても、貸し借りしないようにしよう。》
と書かれており、「合掌の作法」が宗派によって異なるとともに、数珠もまた「宗派の数珠」というものがあるらしい。そうなると、うかつな所でうかつなものは買えないことになる。

お寺の魅力と成り立ちがわかる 日本の古寺100の秘密 - 日本の古寺研究会
『一個人 別冊 完全保存版 仏教宗派入門』(2013.2.12.KKベストセラーズ)の 田代尚嗣 監修「第10章 宗派で異なる仏事のしきたり」「数珠の作法」を見ると数珠は各宗派で少しずつ違うようだ。珠の数が天台宗・臨済宗・曹洞宗では108であるのに対し、日蓮宗では親玉2個・四天王玉2個・主玉108個の計114個、浄土宗では通常「日課数珠」と言って二連の数珠を用いるそうで、浄土真宗では珠の数に決まりはないなど、細かい部分で違いがあるようで、「持ち方」も宗派によって異なり、浄土真宗では本願寺派と大谷派で違うらしい。

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時々、山伏か何かが持っているみたいな「グワッ」て感じの大型の数珠をファッションのように身に着けている人がいて、その人がファッションとして身に着けているのか、それとも、そういう宗派・宗教の人なのかわからないが、印象として、修験道系とか密教系や日蓮宗というと「グワッ」て感じの数珠という印象があり、他方で浄土宗や浄土真宗は「専修念仏」の教えの宗派ですから、「グワッ」て感じではないのではないか・・という印象を受けていたのです。
日蓮宗というと創価学会のおっさんから「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」と言われ、「こら待てえ、聖教新聞を購読しろお!」とか言われて追いかけられてきそうで、怖い。「仏敵(ぶってき)」とか言われ「折伏(しゃくぶく)」とかされそうで、その際に創価学会のおっさんが持っているとすると数珠は「グワッ」て感じのもの、「悪霊退散」とか言って退散させられそう・・・・て、そこまでされた経験があるわけではないのだが、なんかされそうなイメージがある。俺、悪霊とちゃうでえ~え・・と思っても、創価学会のおっさんにとっては「学会」に従わないものは「仏敵(ぶってき)」なのかもしれない。
女性が耳につけるイアリングとピアスの違いというのを男性はよくわかっていない人が多いのだが、何だったか忘れたがある週刊誌のコラムに女性アナウンサーが書いていたのだが、イアリングというのは金具で耳たぶをはさんでつけるので、その金具を隠すくらいの大きさの物であることが多く、それに対してピアスは耳たぶに穴を開けて通してつけるので小さいものも可能であり、その結果、イアリングは「してますよお」というデザインのものが多く、ピアスは「『あ、してたんだ』とふと気づく」というデザインのものが可能だそうだ。建築においても「世界の丹下健三」および丹下都市建築設計事務所の設計のものというのは「どうじゃあ~あ!」「これでもかあ~あ!」というデザインのものばっかりで下品と言えば下品だ。それに対して、前川國男設計の熊本県立美術館とか東京都美術館とか、あるいは紀伊国屋書店本店とかはその場所の景観に同化して調和していながらも、そこに行ってみるとその建物の個性が感じられる、あるいはよく見ると「あ、こうなってたんだ」と感じるというようにできている。
数珠の場合だが、「グワッ」て感じのもの、山伏か何かが持っていて「悪霊退散」とか言ってねじ伏せられそうな感じのものが悪いということはないが、うちの父方の宗派は浄土真宗本願寺派だったので、親鸞の教えというものはそんな「グワッ」て感じでねじ伏せるとかいうような教えではないので、「あ、してたんだ」というくらいのものがいいと思ったのだ。
そして、「宗派の数珠」があると言われても、数珠を販売している店に行っても、どういうものがどういう宗派の数珠なのかよくわからないので、それならば、お寺に売店がある所があるので、そういう所に行って購入するようにすれば、その宗派の数珠を購入できるのではないかと考えたのだ。
しかし、大谷本廟(西大谷)に行って見ても、西本願寺(浄土真宗本願寺派本山 本願寺)に行って見ても、「紳士用」と「婦人用」があるようで、どうも、「紳士用」は「グワッ」て感じのものになっていて、おとなしめで、さりげなく「あ、してたんだ」というようなものとなると「婦人用」と書かれているものが多い。
男性は数珠を身に着ける場合、「グワッ」て感じの数珠で「悪霊退散」とかやったりやられたりしなければならないのだろうか。さりげなく、「あ、してたんだ」というようなものというのを男性が身に着けてはいけないのだろうか。・・・一度、お寺さんに尋ねてみたいと思うがどうなのだろう。
【4】スカート 足を骨折した時にズボンを着脱するのは大変。
男性がスカートはいちゃいかんのか・・というと、華桜こもも さんのだんなが「乙女化」してしまって嫁さんよりよっぽど魅力的な「女性」になってしまった・・としても、本人が好きでやってることであって誰かに迷惑かけてるわけでもないのだから別にいいんじゃない・・て気もするけれども、しかし、変に見られるところは現実にある。スコットランドの民族衣装では男性がスカートのようなものをはいたりもするらしいが、日本で男性がスカートをはいて外を歩くと変に見られるだろう。
私が思ったのは、2014年のことだが、埼玉県川口市に本社がある川口土木建築工業(株)という会社の埼玉県朝霞市のマンション工事の現場で右足の甲を骨折したことがあり、3か月ほど右足の下の方を石膏で固めて松葉づえをついて生活したことがあったのだが、その時、ズボンをはこうとしても石膏で足のまわりを固めた足というのは普段の足よりも石膏の分だけ太くなってしまっていて、持っているズボンで入らないものが多く、ユニクロに行って太いズボンを捜して買ったりしたものの、たとえ、太いズボンであっても石膏で周囲を固めた足を入れたり出したりするのは大変で往生したということがあったのだが、その際だが、今ではアマゾンでもスカートというものを購入することはできるので、ロングスカートを購入して家の中ではスカートをはいて生活しようかと真剣に考えたのだ。スカートだったらズボンみたいに石膏で周囲を固めて太い状態になった足を入れたり出したりする苦労をしなくてすむはずだったからだ。
屋外に買い物に行ったりする際に男性がスカートをはいて出かけたなら、「あの人、なにい~い」とか見られる危険があるが自宅の中でどんな格好していようが自由だから、それで・・・、これは真剣に考えたのだが、しかし、もしも、一度でもそういう格好をして、その後、元に戻れなくなったらどうしようかしらん・・とか、それよりも、アマゾンで買ったとしても、購入履歴から情報がどこやらへ漏洩するとかないやろか・・とか、考えているうちに3か月少し経って石膏をはずすことができたのだった・・が、あの時は真剣に考えた。実際問題として、石膏で固めた足をズボンにつっこんで、また、ズボンから出してというのは大変で、その点、スカートというのは便利だ・・と思う。やってみたことはないけれども。
川口土木建築工業(株)https://www.kawado.co.jp/ は「施工管理」という名目で雑役労務者を派遣で雇っていたが、これは違法であり、脱法行為である。私は雑役労務者をしたいなどと言ったことはなく、アーキマインド(株)がインターネット上に出していた「施工管理」の募集に応募したもので、アーキマインド(株)はダイワハウス(株)・佐藤秀(株)の工事をやっていると記載して求人募集を出していたもので、佐藤秀工務店というと、もともと、在来木造で和風の高級住宅を建てる会社として東京圏で高い評価を得ていた会社であり、その募集だけを見たならばアーキマインド(株)はダイワハウス(株)や佐藤秀(株)の工事を下請けでおこなっている会社かと思えるものであったが、実際にはアーキマインド(株)は住友不動産(株)・三菱地所レジデンス(株)・大京(株)などのマンション工事をおこなっている川口土木建築工業(株)などに「施工管理」という名目で雑役労務者を派遣している会社だった。建築工事においては派遣が認められているのは施工管理だけで、施工管理以外は下請けは認められても派遣は認められておらず、川口土木建築工業(株)がアーキマインド(株)をダミーとして表に立てて雑役労務者を「施工管理」という名目で雇っていたのは違法であり、脱法行為だった。
又、肉体労働の雑役労務者など誰でもできると思っている人がいるがそうではない。肉体労働の雑役夫を雇いたければそういうものだとして募集しないといけない。
私は関西圏ならば「通勤時間最大1時間まで」というのは可能だが、東京圏では「通勤時間最大1時間まで」としてしまうと通勤できる範囲がごく限られてしまうことから、「通勤時間は電車通勤の場合で最大1時間20分まで、自動車通勤の場合で最大1時間まで」と考えていたが、アーキマインド(株)は「最大で1時間半までの所に行ってもらうようにします」ということだったのでともかく勤めたが、実際には山手線の向こう側まで、相当時間がかかる場所まで、普通に考えて通勤圏外の所に、それも、朝、始発のバスに乗っても間に合わない時刻に行かされた。「始発のバスに乗っても間に合わない時刻・場所に行けというのは、いったいどうやって行けと言われるのですか」とアーキマインド(株)の社長の鈴木に行ったところ、面接で会った時には「間違いなく片道1時間半で行ける所に行ってもらいます」と言っていた男が「始発に乗っても間に合わない所にでもマインドで行くというのがそれが建築だ。建築、アーキとはマインドでやるもんだ。始発に乗っても間に合わない所にでもマインドで行くというのが建築だ」などと言ったのだ。アーキマインド(株)の社長の鈴木はそういう男だった。川口土木建築工業(株)の工事課長の加賀美は高卒だそうで、最初に見た時、「こんな男が住友不動産(株)などのマンションを作っている会社の工事部長なのか」と思ったが、アーキマインド(株)の社長の鈴木は「加賀美さんという人は高卒で叩き上げだから」などと言うのだが、「物は言いよう」というのか勝手な表現であり、高卒であれば「たたき上げ」と認定してもらえるそうだ。「高卒」てのは得だなあて感じがする( 一一)
川口土木建築工業(株)は住友不動産(株)・三菱地所レジデンス(株)・大京(株)などのマンションの工事をおこなっていたが、住友不動産(株)とか三菱地所レジデンス(株)とかのマンションというのは、住友・三菱だからいいと思って買う人がいるようだが、「住友のマンション」「三菱のマンション」というと、住友建設(株)・三菱建設(株)とかいった財閥系のゼネコンか、大成・竹中・清水・鹿島・大林といったゼネコン大手5社か戸田建設とか中堅ゼネコンとかが建てているのではないかと思ったらそうではなくて、川口土木建築工業(株)なんていいかげんな所が建てていた。「住友のマンション」「三菱のマンション」だからいい・・なんて、アホなことは考えない方がいいと思う。
私はインテリアコーディネーター・キッチンスペシャリストなどの建築・インテリア関係の資格も取得したが、インテリアコーディネーター・キッチンスペシャリストなどの資格を活かせる可能性が考えられる職場というと東京圏では「山手線の西側」の方が「山手線の北側」や「山手線の東側」よりも多く、そして、「山手線の東側」の船橋市から「山手線の西側」のそういった募集をしている会社までは通勤は難しいと考えて応募は控えたのだったが、ところが、アーキマインド(株)と川口土木建築工業(株)は面接においては「山手線の向こう側までは通勤は難しいし、又、山手線の千葉県側に住んでいる人間が山手線の埼玉県側まで行ってもしかたがない、『山手線の千葉県側』と『山手線の埼玉県側』では仕事の募集内容も似たようなものでしょうから、『山手線の千葉県側』に住んでいる者が『山手線の神奈川県側』になら千葉県側にない募集がある場合があっても、埼玉県側なら千葉県側とたいして変わらないから行く意味がない」と話し、アーキマインド(株)の鈴木は「そうです」と同意したはずだったが、そうやって騙して採用して雑役労務者なんてやるとは言っていない人間を「施工管理」と偽って採用して、「山手線の埼玉県側の向こう側に行く意味がないし、通勤できない」とはっきりと言っていた人間に騙して行かせたのだった。アーキマインド(株)と川口土木建築工業(株)はそういう会社だった。足を骨折したことの直接の原因ではないけれども、そうやって無理をして通勤したということが、背景としてあった。川口土木建築工業(株)は自社で直接でも施工管理の従業員を採用して使っており、そういう従業員は雑役労務者ではなく施工管理の仕事をさせ、雑役労務者の仕事をさせるための脱法行為としてアーキマインド(株)をダミーとして採用していた派遣の労働者とは違う扱いで、自社で直接採用した従業員は自宅から遠くない場所に勤務させていた。関わっていたのはエン・ジャパンとアーキマインド(株)と川口土木建築工業(株)だが、「高卒のたたき上げ」というのは、そういうやり口でいいと思っていたようだが、それは脱法行為であり違法であるからには、世間で認められているものではないはずであり、少なくとも私は日本国民として認めていない。
だまして採用するというやり口は会社のためにいいことではない、ということは理解した方がいいと思うが「高卒だから『たたき上げ』」というような工事部長には理解できないようだったが、理解できない人を工事部長にならせているようなら、そういう会社はそういう結果を招く可能性が考えられる。
(2022.9.25.)

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性道徳の出現 (1976年) (W.ライヒ著作集〈2〉) - W.ライヒ, 片岡 啓治
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